JPH1182473A - ボールジョイントおよびその製造方法 - Google Patents

ボールジョイントおよびその製造方法

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JPH1182473A
JPH1182473A JP24083297A JP24083297A JPH1182473A JP H1182473 A JPH1182473 A JP H1182473A JP 24083297 A JP24083297 A JP 24083297A JP 24083297 A JP24083297 A JP 24083297A JP H1182473 A JPH1182473 A JP H1182473A
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JP
Japan
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ball
housing
dust cover
fitting portion
outer peripheral
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Application number
JP24083297A
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English (en)
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Masahiro Takeshita
雅博 竹下
Keiichiro Suzuki
恵一朗 鈴木
Hideyuki Chiba
秀幸 千葉
Toshiro Kurusu
俊郎 来栖
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Ishikawa Tekko KK
Toyota Motor Corp
Somic Ishikawa KK
Original Assignee
Ishikawa Tekko KK
Toyota Motor Corp
Somic Ishikawa KK
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Publication date
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/06Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints
    • F16C11/0619Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints the female part comprising a blind socket receiving the male part
    • F16C11/0623Construction or details of the socket member
    • F16C11/0628Construction or details of the socket member with linings
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/06Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints
    • F16C11/0666Sealing means between the socket and the inner member shaft
    • F16C11/0671Sealing means between the socket and the inner member shaft allowing operative relative movement of joint parts due to flexing of the sealing means
    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F16ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
    • F16CSHAFTS; FLEXIBLE SHAFTS; ELEMENTS OR CRANKSHAFT MECHANISMS; ROTARY BODIES OTHER THAN GEARING ELEMENTS; BEARINGS
    • F16C11/00Pivots; Pivotal connections
    • F16C11/04Pivotal connections
    • F16C11/06Ball-joints; Other joints having more than one degree of angular freedom, i.e. universal joints
    • F16C11/0685Manufacture of ball-joints and parts thereof, e.g. assembly of ball-joints

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  • General Engineering & Computer Science (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 製造が容易でダストカバーを損傷なく密着し
て取り付け可能なボールジョイントを提供する。 【解決手段】 熱間鍛造、冷間鍛造、鋳造などにて一端
に開口部7を開口し他端に挿入口8を開口する胴体部9
を形成する。圧印加工機の加工冶具42を設置した胴体部
9の嵌挿部13に向けて下降し、加工冶具42のテーパ面43
を胴体部9の嵌挿部13の外周縁に当接させる。嵌挿部13
の端部外周縁に径大に外方に向けてフランジ状に係止爪
部14を圧印加工する。ボールスタッド3の球頭部21を、
あらかじめ組み合わしたベアリングシート4内に収容し
た後、胴体部9内に収容し、底面部10にて挿入口8を閉
塞する。ダストカバー5の第1の嵌合部36を嵌挿部13に
嵌合し、第2の嵌合部37をボールスタッド3の軸部23に
嵌合する。切削加工が不要で製造性を向上でき、ダスト
カバー5の損傷を防止でき、高シール性が得られる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ダストカバーを設
けたボールジョイントおよびその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のステアリング機構やサス
ペンション機構に用いられるダストカバーを設けたボー
ルジョイントとしては、例えば図9に示す構成が知られ
ている。この図9に示すボールジョイントは、一端に開
口部51を開口し他端に挿入口52を開口する略円筒状の胴
体部53に挿入口52を閉塞する底板部54が取り付けられて
形成される有底略円筒状のハウジング55内に、弾性およ
び剛性を有した合成樹脂からなるベアリングシート56を
介してボールスタッド57の軸部58の一端に設けた球頭部
59を摺動可能に包容し、ハウジング55の開口部51側の外
周面に周方向に設けた凹溝状の係合溝60に一端に設けた
第1の嵌合部61を嵌合し、ハウジング55の開口部51から
突出する軸部58の外周面に他端に設けた第2の嵌合部62
を嵌合してゴムなどにて略円筒状に形成されたダストカ
バー63を取り付けて、ボールジョイント64を組立形成し
ている。
【0003】そして、ハウジング55の胴体部53は、熱間
鍛造、冷間鍛造、鋳造などにより形成後に係合溝60を切
削加工して形成している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記図
9に示す従来のボールジョイント64において、ダストカ
バー63を取り付けるハウジング55の係合溝60を切削加工
するため、時間を要するとともに切削刃や切削油の保守
管理が煩雑で、製造性の向上が図れない。さらに、係合
溝60の表面が粗いと、ダストカバー63の取付の際や使用
時のボールスタッド57の揺動によるダストカバー63の変
形の際などに、粗面の係合溝60にてダストカバー63が損
傷するおそれがあるとともに、ダストカバー63との密着
性が低下し、高シール性が得られない問題がある。
【0005】本発明は、上記問題点に鑑みなされたもの
で、製造が容易でダストカバーを損傷なく密着して取り
付け可能なボールジョイントおよびその製造方法を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のボールジ
ョイントは、開口部およびこの開口部に対向する位置に
底面部を有する内室が形成されたハウジングと、このハ
ウジングの内室内に配置される球頭部およびこの球頭部
に連続し前記開口部から突出する軸部を有するボールス
タッドと、前記ハウジングの内室に収容され前記ボール
スタッドの球頭部を摺動可能に包容し前記軸部が挿通さ
れる挿入孔を開口したベアリングシートと、一端に前記
ハウジングの外周面に嵌合する第1の嵌合部を有し他端
に前記ボールスタッドの軸部の外周に嵌合する第2の嵌
合部を有し前記ハウジングおよび前記ボールスタッドの
軸部間に取り付けられる可撓性を有した略筒状のダスト
カバーとを備え、前記ハウジングは、前記開口部側の端
部に設けられ前記ダストカバーの第1の嵌合部が嵌合す
る略筒状の嵌挿部と、この嵌挿部の端部縁に圧印加工に
より嵌挿部の外周方向に突設され前記第1の嵌合部の縁
に係合する係合手段とを具備したものである。
【0007】そして、ハウジングの開口部側の端部にダ
ストカバーの第1の嵌合部が嵌合する略筒状の嵌挿部を
設け、この嵌挿部の端部縁に第1の嵌合部の縁に係合す
る係合手段を圧印加工により嵌挿部の外周方向に突設し
たため、第1の嵌合部が嵌合する嵌挿部を切削加工しな
くても平滑な面に形成可能で、ダストカバーを係止する
構成が短時間で容易に形成され、製造性が向上するとと
もに、切削加工による粗面にてダストカバーが損傷した
り高シール性が得られなくなることが防止される。
【0008】請求項2記載のボールジョイントは、請求
項1記載のボールジョイントにおいて、係合手段は、嵌
挿部の端部縁に圧印加工により嵌挿部の外周方向に複数
突設された突部であるものである。
【0009】そして、第1の嵌合部の縁に係合する係合
手段を、圧印加工により嵌挿部の端部縁に嵌挿部の外周
方向に突部を複数突設して構成するため、圧印加工時の
加工圧が低減し、開口部の変形がなく、歩留まりが向上
するとともに、加工装置が小型化するので、製造性が向
上する。
【0010】請求項3記載のボールジョイントは、請求
項1または2記載のボールジョイントにおいて、ダスト
カバーは、係合手段が係合する第1の嵌合部の縁に前記
係合手段に対応してリブが設けられたものである。
【0011】そして、ダストカバーの係合手段が係合す
る第1の嵌合部の縁に係合手段に対応してリブを設けた
ため、係合手段の寸法公差をリブにて吸収するととも
に、例えば係合手段の形成の際にバリなどが生じても、
このバリがダストカバーの内面に当接して損傷するなど
の係合手段とダストカバーとの干渉が防止されるので、
係合手段の加工が容易で歩留まりも向上し、製造性が向
上する。
【0012】請求項4記載のボールジョイントの製造方
法は、開口部およびこの開口部に対向する位置に底面部
を有する内室が形成されたハウジングと、このハウジン
グの内室内に配置される球頭部およびこの球頭部に連続
され前記開口部から突出される軸部を有するボールスタ
ッドと、前記ハウジングの内室に収容され前記ボールス
タッドの球頭部を摺動可能に包容し前記軸部が挿通され
る挿入孔を開口したベアリングシートと、一端に前記ハ
ウジングの外周面に嵌合する第1の嵌合部を有し他端に
前記ボールスタッドの軸部の外周に嵌合する第2の嵌合
部を有し前記ハウジングおよび前記ボールスタッドの軸
部間に取り付けられる可撓性を有した略筒状のダストカ
バーとを備えたボールジョイントの製造方法において、
前記ハウジングの開口部側の外周縁を圧印加工し、前記
第1の嵌合部の縁に係合する係合手段を外周方向に突出
形成するものである。
【0013】そして、ハウジングの開口部側の外周縁を
圧印加工して、第1の嵌合部の縁に係合する係合手段を
ハウジングの外周方向に突出形成するため、第1の嵌合
部が嵌合するハウジングの外周面を切削加工しなくても
平滑な面が得られ、ダストカバーを係止する構成が短時
間で容易に形成され、製造性が向上するとともに、切削
加工による粗面にてダストカバーが損傷したり高シール
性が得られなくなることが防止される。
【0014】請求項5記載のボールジョイントの製造方
法は、請求項4記載のボールジョイントの製造方法にお
いて、係合手段は、ハウジングの開口部側の外周縁に圧
印加工により嵌挿部の外周方向に複数突設された突部で
あるものである。
【0015】そして、第1の嵌合部の縁に係合する係合
手段を、圧印加工によりハウジングの開口部側の外周縁
に外周方向に突部を複数突設して構成するため、圧印加
工時の加工圧が低減し、開口部の変形がなく、歩留まり
が向上するとともに、加工装置が小型化するので、製造
性が向上する。
【0016】請求項6記載のボールジョイントの製造方
法は、請求項4または5記載のボールジョイントの製造
方法において、ダストカバーは、係合手段が係合する第
1の嵌合部の縁に前記係合手段に対応してリブが設けら
れたものである。
【0017】そして、ダストカバーの係合手段が係合す
る第1の嵌合部の縁に係合手段に対応してリブを設けた
ため、係合手段の寸法公差をリブにて吸収するととも
に、例えば係合手段の形成の際にバリなどが生じても、
このバリがダストカバーの内面に当接して損傷するなど
の係合手段とダストカバーとの干渉が防止されるので、
係合手段の加工が容易で歩留まりも向上し、製造性が向
上する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明のボールジョイント
の製造方法の実施の一形態について製造したボールジョ
イントの構成を図面を参照して説明する。
【0019】図1において、1はボールジョイントで、
このボールジョイント1は、金属製の略有底円筒状のハ
ウジング2と、金属製のボールスタッド3と、合成樹脂
製のベアリングシート4と、ゴムや軟質剛性樹脂にて略
円筒状に形成されたダストカバー5とにて構成され、例
えば自動車のステアリング機構やサスペンション機構、
特にラックアンドピニオン式舵取り装置のタイロッドの
ラック軸端部側に用いられている。
【0020】そして、ハウジング2は、一端に開口部7
を開口し、他端に挿入口8を開口する胴体部9と、この
胴体部9に挿入口8を閉塞して一体的に取り付けられる
底面部10とを有し、略有底円筒状に組立形成される。ま
た、胴体部9は、内周面が開口部7側が若干径小となる
ように曲面状に形成されている。そして、胴体部9に
は、開口部7側の外周側が径小の略円筒状に形成されて
段差部12を設けた嵌挿部13が形成されている。また、嵌
挿部13の端部外周縁には、嵌挿部13より径大となるよう
に外方に向けてフランジ状に係合手段としての係止爪部
14が圧印加工により形成されている。さらに、胴体部9
の挿入口8側の内周面には、底面部10の外径と略同寸法
となるように径大に形成されて当接部16が段差状に形成
され、胴体部9の挿入口8の縁は肉薄の係止部17となっ
ている。
【0021】また、底面部10は、略中央部分が例えばエ
ンボス加工にて一面側に膨出するように形成され、他面
側に向けて拡開するように略円錐凹状の載置面部18が形
成されている。
【0022】そして、胴体部9の挿入口8から底面部10
が載置面部18を内側に向けて周縁が当接部16に当接する
まで挿入され、係止部17が内側にかしめ変形されて、内
側に内室19を区画して略有底円筒状にハウジング2が一
体的に組立形成される。
【0023】また、ボールスタッド3は、球状の球頭部
21に連続して小径部22を介して軸部23が一体に形成され
ている。なお、軸部23の先端部には、雄ねじ部24が設け
られている。
【0024】さらに、ベアリングシート4は、ボールシ
ート26とクッション27とにて構成され、ボールシート26
は、ポリアセタール樹脂などの良好なベアリング特性を
有する耐荷重性の高い剛性および弾性を有した硬質合成
樹脂にて成形され、クッション27は、ポリウレタン樹脂
などの比較的軟質の樹脂材料で成形されている。
【0025】また、このボールシート26は、一端にボー
ルスタッド3の球頭部21が挿入される挿入孔28を開口す
る円筒状の円筒胴体部29を有し、この円筒胴体部29の他
端縁に内方にフランジ状に一体に設けられた底部30を有
し、略有底円筒状に形成されている。そして、底部30の
内面側には、放射状に複数の溝部31が設けられている。
【0026】一方、クッション27は、ボールシート26の
底部30に嵌挿可能な略環状に形成され、一縁にはハウジ
ング2の底面部10の載置面部18に当接する傾斜面33が設
けられ、他縁には外面側が底部30の内面側に載置され内
面側に球頭部21が摺動可能に当接する載置部34が一体的
にフランジ状に突設されている。
【0027】そして、ベアリングシート4は、ボールシ
ート26の底部30に載置部34が重なり合うようにクッショ
ン27が嵌挿されて、略有底円筒状に一体的にハウジング
2の内室19内に組み付けられて収容される。さらに、ボ
ールスタッド3の軸部23がベアリングシート4のボール
シート26の挿入孔28およびハウジング2の胴体部9の開
口部7から外方に突出して、ベアリングシート4内にボ
ールスタッド3の球頭部21が摺動可能に収容されてい
る。
【0028】一方、ダストカバー5は、図1および図2
に示すように、一端に略環状でハウジング2の嵌挿部13
に嵌合する第1の嵌合部36を有し、他端に略環状でボー
ルスタッド3の軸部23に嵌合する第2の嵌合部37を有し
た略円筒状に形成されている。そして、第1の嵌合部36
の端部縁には、ハウジング2の外周面の段差部12に当接
する当接片部38が設けられ、断面略L字状に形成されて
いる。また、第1の嵌合部36の内側縁には、他端側の第
2の嵌合部37に向けてリング状に突出しハウジング2の
係止爪部14に当接するリブ39が設けられている。
【0029】そして、ダストカバー5の第1の嵌合部36
がハウジング2の段差部12および係止爪部14間の嵌挿部
13に嵌合するとともに、第2の嵌合部37がボールスタッ
ド3の軸部23に嵌合してダストカバー5が取り付けられ
て、ボールジョイント1が組立形成されている。なお、
第1の嵌合部36の外周面には、固定リング40が取り付け
られている。
【0030】次に、上記実施の一形態のボールジョイン
ト1を製造する動作を説明する。
【0031】まず、ハウジング2を構成する胴体部9
は、図3に示すように、従来と同様に熱間鍛造、冷間鍛
造、鋳造などにより形成する。そして、この胴体部9を
図示しない圧印加工機に設置する。なお、圧印加工機に
は、図4に示すように、加工冶具42が設けられている。
この加工冶具42は、上下方向に移動可能に設けられ、下
面に下方に向けてラッパ状に拡開するテーパ面43が設け
られている。
【0032】そして、圧印加工機の加工冶具42を胴体部
9の嵌挿部13に向けて下降し、加工冶具42のテーパ面43
を胴体部9の嵌挿部13の外周縁に当接させて、嵌挿部13
より径大となるように外方に向けてフランジ状に係止爪
部14を圧印加工する。
【0033】一方、組立に際しては、ボールスタッド3
の球頭部21をあらかじめ組み合わされたベアリングシー
ト4内に収容する。そして、この状態で、ボールスタッ
ド3の軸部23の雄ねじ部24側から係止爪部14が圧印加工
された胴体部9の挿入口8に挿入して球頭部21をベアリ
ングシート4とともに胴体部9内に収容する。この後、
底面部10を胴体部9の挿入口8から載置面部18を内側に
向けて周縁が当接部16に当接するとともに載置面部18が
ベアリングシート4に当接するまで圧入し、胴体部9の
係止部17を図示しない加工機にて内側にかしめ変形して
底面部10の周縁部分を係止抜け止めする。
【0034】次に、ダストカバー5の第1の嵌合部36が
ハウジング2の段差部12および係止爪部14間の嵌挿部13
に、当接片部38を段差部12に当接させるとともにリブ39
を係止爪部14に当接させて位置決めして嵌合する。さら
に、第2の嵌合部37がボールスタッド3の軸部23に嵌合
してダストカバー5を取り付ける。この後、嵌挿部13に
嵌合する第1の嵌合部36の外周面に固定リング40を取り
付けて固定し、ボールジョイント1を組立形成する。な
お、第1の嵌合部36のリブ39が係止爪部14に当接するた
め、ダストカバー5を嵌挿部13に嵌合させる際や、ボー
ルジョイント1のボールスタッド3を揺動させた際にダ
ストカバー5が変形しても、ダストカバー5の内周面が
係止爪部14に当接するなどのダストカバー5と係止爪部
14との干渉が生じない。
【0035】上述したように、上記実施の形態によれ
ば、ダストカバー5の第1の嵌合部36が嵌合するハウジ
ング2の胴体部9の嵌挿部13の外周縁に、第1の嵌合部
36の縁を係止する係止爪部14を圧印加工により形成する
ため、従来のように、切削加工して凹溝状の嵌挿部を形
成する必要がなく、短時間で容易にダストカバー5を係
止する構成を形成でき、切削刃や切削油の保守管理も不
要で、製造性を向上できるとともに、ダストカバー5が
損傷しないでハウジング2との高シール性が得られるよ
うに、平滑に切削加工しなくても、胴体部9の形成の際
の熱間鍛造、冷間鍛造、鋳造などにて嵌挿部13の平滑性
が得られるので、ダストカバー5の損傷の防止およびハ
ウジング2との高シール性が容易に得られる。
【0036】また、第1の嵌合部36の縁に係止爪部14に
当接して係止されるリブ39を設けたため、圧印加工され
た係止爪部14の寸法公差がリブ39にて吸収できるととも
に、例えば係止爪部14の圧印加工の際にバリなどが生じ
ても、このバリがダストカバー5の内面に当接して損傷
したり、ダストカバー5を嵌挿部13に嵌合する際にダス
トカバー5の内周面がバリや係止爪部14に当接して損傷
するなどの係止爪部14とダストカバー5との干渉を防止
できるので、係止爪部14の形成が容易で歩留まりも向上
でき、製造性を向上できる。
【0037】なお、ベアリングシート4をボールシート
26およびクッション27とにて構成して説明したが、クッ
ション27を用いないボールシートのみにて構成される一
体のベアリングシートなど、いずれの構造のベアリング
シートを用いても同様の効果が得られる。
【0038】また、ハウジング2を別体の胴体部9およ
び底面部10とにて構成して説明したが、一体でもよい。
【0039】そして、ダストカバー5の第1の嵌合部36
にリブ39を設けて説明したが、上記実施の形態のよう
に、バリの発生がほとんどない係止爪部14をフランジ状
に設けた場合には、リブ39を設けなくてもよい。
【0040】一方、係合手段として、フランジ状に係止
爪部14を圧印加工して説明したが、図5に示すように、
嵌挿部13の周縁を所定間隔で圧印加工して複数の突部45
を設けた構成としてもよい。この図5に示す実施の形態
によれば、図1ないし図4に示す実施の形態のフランジ
状に係止爪部14を圧印加工する場合に比して、圧印加工
時の加工圧を低減でき、嵌挿部13が変形して開口部7の
真円形状が損なわれるなどを防止でき、歩留まりが向上
するとともに、加工装置を小型化でき、製造性を向上で
きる。
【0041】また、図4に示すように嵌挿部13の周縁を
加工冶具42のテーパ面43にて押し潰すようにしてフラン
ジ状に係止爪部14を圧印加工して説明したが、図6ある
いは図7に示す実施の形態のように、切り起こすように
圧印加工するなどしてもよい。なお、図6あるいは図7
に示す実施の形態のように切り起こし形成する場合に
は、図8に示すように、胴体部9の嵌挿部13の外周縁に
リブ状に突起部46を設けると、係合手段の切り起こし形
成が容易にできるとともに、圧印加工された係合手段の
寸法誤差も低減できる。
【0042】
【発明の効果】請求項1記載のボールジョイントによれ
ば、ダストカバーの第1の嵌合部が嵌合するハウジング
の嵌挿部の端部縁に、第1の嵌合部の縁に係合する係合
手段を圧印加工により突設するため、第1の嵌合部が嵌
合する嵌挿部を切削加工しなくても平滑な面に形成で
き、ダストカバーを係止する構成を短時間で容易に形成
でき、製造性を向上できるとともに、切削加工による粗
面にてダストカバーが損傷したり高シール性が得られな
くなることを防止できる。
【0043】請求項2記載のボールジョイントによれ
ば、請求項1記載のボールジョイントの効果に加え、圧
印加工により嵌挿部の端部縁に嵌挿部の外周方向に突部
を複数突設して係合手段を構成するため、圧印加工時の
加工圧を低減でき、開口部の変形を防止でき、歩留まり
を向上できるとともに、加工装置を小型化でき、製造性
を向上できる。
【0044】請求項3記載のボールジョイントによれ
ば、請求項1または2記載のボールジョイントの効果に
加え、第1の嵌合部の係合手段が係合する縁に係合手段
に対応してリブを設けたため、係合手段の寸法公差をリ
ブにて吸収できるとともに、例えば係合手段の形成の際
にバリなどが生じても、このバリがダストカバーの内面
に当接して損傷するなどの係合手段とダストカバーとの
干渉を防止できるので、係合手段の加工が容易で歩留ま
りも向上でき、製造性を向上できる。
【0045】請求項4記載のボールジョイントの製造方
法によれば、第1の嵌合部の縁に係合する係合手段を、
ハウジングの開口部側の外周縁を外周方向に突出させて
圧印加工するため、第1の嵌合部が嵌合するハウジング
の外周面を切削加工しなくても平滑な面が得られ、ダス
トカバーを係止する構成を短時間で容易に形成でき、製
造性を向上できるとともに、切削加工による粗面にてダ
ストカバーが損傷したり高シール性が得られなくなるこ
とを防止できる。
【0046】請求項5記載のボールジョイントの製造方
法によれば、請求項4記載のボールジョイントの製造方
法の効果に加え、圧印加工によりハウジングの開口部側
の外周縁に外周方向に突部を複数突設して係合手段を構
成するため、圧印加工時の加工圧を低減でき、開口部の
変形を防止でき、歩留まりを向上できるとともに、加工
装置を小型化でき、製造性を向上できる。
【0047】請求項6記載のボールジョイントの製造方
法によれば、請求項4または5記載のボールジョイント
の製造方法の効果に加え、第1の嵌合部の係合手段が係
合する縁に係合手段に対応してリブを設けたため、係合
手段の寸法公差をリブにて吸収できるとともに、例えば
係合手段の形成の際にバリなどが生じても、このバリが
ダストカバーの内面に当接して損傷するなどの係合手段
とダストカバーとの干渉を防止できるので、係合手段の
加工が容易で歩留まりも向上でき、製造性を向上でき
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の一形態のボールジョイントを示
す一部を切り欠いた側面図である。
【図2】同上ダストカバーを示す断面図である。
【図3】同上圧印加工前の胴体部を示す断面図である。
【図4】同上圧印加工状況を示す説明図である。
【図5】本発明のボールジョイントの他の実施の形態の
胴体部を示す平面図である。
【図6】本発明のボールジョイントのさらに他の実施の
形態の圧印加工状況を示す説明図である。
【図7】本発明のボールジョイントのさらに他の実施の
形態の圧印加工状況を示す説明図である。
【図8】本発明のボールジョイントのさらに他の実施の
形態の胴体部を示す断面図である。
【図9】従来例のボールジョイントを示す一部を切り欠
いた側面図である。
【符号の説明】
1 ボールジョイント 2 ハウジング 3 ボールスタッド 4 ベアリングシート 5 ダストカバー 7 開口部 10 底面部 13 嵌挿部 14 係合手段としての係止爪部 19 内室 21 球頭部 23 軸部 28 挿入孔 36 第1の嵌合部 37 第2の嵌合部 39 リブ 45 係合手段としての突部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 千葉 秀幸 静岡県浜松市古川町500番地 株式会社ソ ミック石川浜松工場内 (72)発明者 来栖 俊郎 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 開口部およびこの開口部に対向する位置
    に底面部を有する内室が形成されたハウジングと、この
    ハウジングの内室内に配置される球頭部およびこの球頭
    部に連続し前記開口部から突出する軸部を有するボール
    スタッドと、前記ハウジングの内室に収容され前記ボー
    ルスタッドの球頭部を摺動可能に包容し前記軸部が挿通
    される挿入孔を開口したベアリングシートと、一端に前
    記ハウジングの外周面に嵌合する第1の嵌合部を有し他
    端に前記ボールスタッドの軸部の外周に嵌合する第2の
    嵌合部を有し前記ハウジングおよび前記ボールスタッド
    の軸部間に取り付けられる可撓性を有した略筒状のダス
    トカバーとを備え、 前記ハウジングは、前記開口部側の端部に設けられ前記
    ダストカバーの第1の嵌合部が嵌合する略筒状の嵌挿部
    と、この嵌挿部の端部縁に圧印加工により嵌挿部の外周
    方向に突設され前記第1の嵌合部の縁に係合する係合手
    段とを具備したことを特徴とするボールジョイント。
  2. 【請求項2】 係合手段は、嵌挿部の端部縁に圧印加工
    により嵌挿部の外周方向に複数突設された突部であるこ
    とを特徴とした請求項1記載のボールジョイント。
  3. 【請求項3】 ダストカバーは、係合手段が係合する第
    1の嵌合部の縁に前記係合手段に対応してリブが設けら
    れたことを特徴とする請求項1または2記載のボールジ
    ョイント。
  4. 【請求項4】 開口部およびこの開口部に対向する位置
    に底面部を有する内室が形成されたハウジングと、この
    ハウジングの内室内に配置される球頭部およびこの球頭
    部に連続され前記開口部から突出される軸部を有するボ
    ールスタッドと、前記ハウジングの内室に収容され前記
    ボールスタッドの球頭部を摺動可能に包容し前記軸部が
    挿通される挿入孔を開口したベアリングシートと、一端
    に前記ハウジングの外周面に嵌合する第1の嵌合部を有
    し他端に前記ボールスタッドの軸部の外周に嵌合する第
    2の嵌合部を有し前記ハウジングおよび前記ボールスタ
    ッドの軸部間に取り付けられる可撓性を有した略筒状の
    ダストカバーとを備えたボールジョイントの製造方法に
    おいて、 前記ハウジングの開口部側の外周縁を圧印加工し、前記
    第1の嵌合部の縁に係合する係合手段を外周方向に突出
    形成することを特徴としたボールジョイントの製造方
    法。
  5. 【請求項5】 係合手段は、ハウジングの開口部側の外
    周縁に圧印加工により嵌挿部の外周方向に複数突設され
    た突部であることを特徴とした請求項4記載のボールジ
    ョイントの製造方法。
  6. 【請求項6】 ダストカバーは、係合手段が係合する第
    1の嵌合部の縁に前記係合手段に対応してリブが設けら
    れたことを特徴とする請求項4または5記載のボールジ
    ョイントの製造方法。
JP24083297A 1997-09-05 1997-09-05 ボールジョイントおよびその製造方法 Pending JPH1182473A (ja)

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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002048128A (ja) * 2000-07-31 2002-02-15 Sanyo Mach Works Ltd ボールジョイントのブーツ組付け方法および装置
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JP2005504941A (ja) * 2001-10-05 2005-02-17 ミネベア株式会社 軸受アセンブリ及び軸受アセンブリの製造方法
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CN107191094A (zh) * 2017-05-25 2017-09-22 深圳市意佳汽车智能科技有限公司 适用于汽车尾门电动推杆非线端球头座阻尼旋转机构
KR20190000580U (ko) * 2017-09-06 2019-03-06 주식회사 센트랄 유동식 부트 압입 지그

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