JPH0727133Y2 - 成形型 - Google Patents

成形型

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JPH0727133Y2
JPH0727133Y2 JP1987201129U JP20112987U JPH0727133Y2 JP H0727133 Y2 JPH0727133 Y2 JP H0727133Y2 JP 1987201129 U JP1987201129 U JP 1987201129U JP 20112987 U JP20112987 U JP 20112987U JP H0727133 Y2 JPH0727133 Y2 JP H0727133Y2
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molding
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mold
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JP1987201129U
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JPH01104310U (ja
Inventor
和成 立石
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エヌオーケー株式会社
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  • Injection Moulding Of Plastics Or The Like (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は成形型に関し、特に、補強環と成形材料とから
なるオイルシール等の成形品を成形するための成形型に
関するものである。
〔従来技術およびその問題点〕
たとえば、補強環と成形材料であるゴム材とを一体に成
形したオイルシールは、ハウジングとの嵌め合い強さに
優れる外周金属タイプと、ハウジングの嵌め合い部での
シール性に優れる外周ゴムタイプとに大別される。
そして、近年、ハウジングに対しての嵌め合い強さおよ
びシール性の両特性を同時に満足するものが要望されて
きており、この要望に応えるものとして、外周の一部を
金属で構成する第5図および第6図に示すような成形品
であるオイルシールが製造されている。
第5図に示す成形品11は、断面L字状の補強環である金
属環12が成形品11の外周の一部を形成し、その他の外周
部分および金属環12の内径側をゴム材で構成し、両者1
2、13を一体に成形したものであり、第6図に示す成形
品14は、断面が略L字状の補強環である金属環15が上方
に立ち上がる中央部で内径方向に折れ曲がる折れ曲がり
部15aを形成して、この折れ曲がり部15aより上端側の外
周側および金属環15の内径側をゴム材で構成し、両者1
5、16を一体に成形したものである。
第5図に示す成形品11を製造するために用いられる従来
の成形型を第7図に示すが、この成形型は、当接離間可
能な上型21と下型22とからなり、上型21と下型22の当接
時に両者間で成形品に合致した成形空所23を形成してお
り、成形に際しては、まず、成形空所23に、予め金属環
12を位置した後、成形材料であるゴム材13を充填して、
金属環12とゴム材13とを一体に形成するものである。
しかしながら、上記のように成形品に合致した成形空所
23をもつ第7図に示す成形型で成形したものにあって
は、前記金属環12の外周に不必要なゴムが接着してバリ
となるので成形後、バリ取り処理をしなければならない
問題点を有している。
また、この金属環12の外周にゴムが廻るのを防止するた
めに前記成形空所23の径を前記金属環12の外径より小さ
くした場合には、成形型との強い嵌合によって金属環12
の外周にキズがつき、成形後、金属環12の外周を研摩し
なければならず、加工工数が増加してコストが上昇する
問題点を有している。
第6図に示した成形品14は、この成形品14に合致した成
形空所を有する図示しない成形型で上記と同様に成形さ
れるが、第5図に示したものに比較して、金属環15を予
め折り曲げ加工しなければならず、成形品14のコストが
上昇してしまうとともに、金属環15の折り曲げ部15aの
上方側の金属環15aの外周にゴム材16が充填される際
に、成形品14の外周の一部を形成する金属環15の外周部
分にも不必要なゴム材16がまわり込み、成形後、この不
必要な部分をバリとして取り除く処理が必要となり、加
工工数が増加して成形品のコストを上昇する問題点を有
していた。
本考案は前記のような従来のもののもつ問題点を解決し
たものであって、金属環の取付周面に不必要な成形材料
が接着されないようにしてバリ取り等の成形後の後処理
加工を低減し、安価に成形品を製造できる成形型を提供
することを目的としている。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するために本考案は、型内に形成さ
れた成形空所に補強環を配置し、前記補強環の内周側よ
り成形材料を圧入して一体成形する成形型であって、前
記成形空所の周面と前記補強環の外周面との接合面間で
閉じられる空間部を形成すると共に前記空間部を形成す
る前記成形空所の接合面に前記成形材料の圧力により密
接する当接部を形成した手段を採用したものである。
〔作用〕
本考案は上記の構成を採用したことにより、成形時の成
形圧力により、補強環の外周面が成形空所内の当接部に
押圧されて、前記成形空所内の当接部と前記補強環の外
周面に当接する部分とで協働してシール部を形成するの
で、成形品の外周の一部を形成する補強環の外周部分に
不必要な成形材料が廻るのを阻止してバリを生じさせな
いものとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示す本考案の実施例について説明する。
第1図は前記第5図に示した成形品を製造するための本
考案による成形型の第1の実施例を示し、前記補強環で
ある金属環12を予め成形空所内に位置した状態の断面図
であり、第2図は第1図の成形空所に成形材料を充填し
た状態を示す成形時の断面説明図である。
すなわち、本考案による成形型は、互いに当接離間可能
な上型1と下型2とからなり、上型1と下型2とで成形
空所3を形成するとともに、この成形空所3には、前記
金属環12の円筒状の垂直な部分の中央部に相当する位置
に、金属環12に近接または接合する当接部5が形成さ
れ、さらにこの当接部5に対して金属環12の一側部に相
当する前記成形空所3には、金属環12の外径より大きな
径寸法に形成して金属環12の外周面を成形空所3から離
間するための環状の空間部4が設けられている。
そして、第1図に示すように成形空所3に金属環12を位
置した後、第2図に示すように成形材料であるゴム材13
を充填する成形時には、まず、ゴム材13の充填時の圧力
によって金属環12を外径方向に押し拡げる力F1が作用し
て金属環12が成形型に押しつけられるが、この時、前記
当接部5を境にした前記空間部4側の金属環12は空間部
4側に押圧されて拡開して僅かに湾曲して前記当接部5
に当接し、一方、前記当接部5を境にした前記空間部4
と反対側の前記外径方向に押し拡げる力F1および成形材
料の圧力によって力F2が作用し、これによって当接部5
に対して前記金属環12が確実に当接して、それ以上、す
なわち、空間部4方向への成形材料13の進行は阻止さ
れ、結果としてバリの発生のもとになる不必要なゴム材
料が当接部5よりの先方に充填される恐れがなくなるも
のである。なお、上記のようにF1によって金属環12の端
部が成形空所3の周面から離れることで成形材料が流入
してF2が作用するのが好ましいが、F1によっては金属環
12の端部が成形空所3の周面から離れなくて、F2が作用
しなくても良いものである。
従って上記のように構成される本考案による成形型を用
いて製造される成形品14は、成形品14の外周面の一部を
形成する金属環12の外周面に不必要なゴム材13が廻らず
バリが発生せず、バリ取り等の後処理工程が不要とな
る。
第3図は前記第5図に示した成形品を製造するための本
考案による成形型の第2の実施例を示し、成形時の状態
を示す断面説明図である。
同図に示す本考案による成形型は、前記第1の実施例の
成形型に比較して、金属環12を逃すための環状の空間部
4が上型1にのみ設けられていて、その空間部4の大き
さも小さく、形状も異なるものである。
そして、同図に示す成形型を用いる成形時にあっては、
前記第1の実施例に比較して、金属環12の変形量が小さ
いがほぼ同様の効果を奏するものである。
第4図は前記第6図に示した成形品を製造するための本
考案による成形型の第3の実施例を示し、成形時の状態
を示す断面説明図である。
ここで用いる補強環である金属環15は、上端部に向かっ
て内径方向に折れ曲がる折れ曲がり部15aを有している
が、金属環15の折れ曲がり部15aより下方の外周面側に
対応する下型2に環状の空間部4が設けられていて、空
間部4の入口部分である上型1の下端が当接部5を形成
し、この当接部5が前記金属環15と協働して折れ曲がり
部15aの下方の外周面側にゴム材16が充填するのを確実
に阻止する。
従って、上記に示す実施例においても、金属環15の外周
面に不必要なゴム材16がまわることなく、バリ取り等の
後処理も必要でないものとなる。
また、上記実施例のすべてにおいて、外径寸法が50〜60
mm程度の成形品を成形する際の成形型の外径寸法は、成
形品の外周の一部を形成する金属環の外径寸法に対し、
−0.05〜+0.2mmの範囲ですべて本考案の効果を良好に
奏するとともに、金属環の外周面にキズがつくこともな
く研摩等の後処理は必要がなかった。
さらに、成形時のゴム材を充填する圧力が500〜900kg・
f/cm2のすべての条件でほぼ同様の効果を確認した。
さらにまた、前記当接部の形状は、角部が鋭利であるこ
とが好ましいが、角部に丸みをつけたR0.5程度でも本考
案の効果が得られることを確認した。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したので以下のような効果
を有している。
成形時に、成形材料の圧力が外周側に空間部が設けられ
た補強環の外周部分に作用するので、外周部分は外方に
押され、これによって補強環の外周部材の外周面は、成
形空所の周面に設けた当接部に大きな力で押圧されるこ
とになる。
しかも、補強環の外周面が当接部に大きな力で当接する
ことはなんら特別な力を必要とせずに、成形材料の圧力
によって行っている。
したがって、成形時の圧力によって、補強環の端部が成
形空所の周面から離間して、その間に成形材料が流入し
たとしても当接部を通過することは確実に防止できるの
で、不必要な補強環の部分にバリが発生する恐れが確実
に阻止される。
これにより、成形後にバリ取り等の後処理が不必要とな
って作業工数が著しく少なくなって全体が安価に製造す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第4図は本考案による成形型を示し、第1図は
本考案による第1の実施例の成形型内に金属環を位置し
た状態の断面図、第2図は第1図の成形型の成形時の状
態の断面説明図、第3図は本考案による第2の実施例の
成形型の成形時の状態の断面説明図、第4図は本考案に
よる第3の実施例の成形型の成形時の状態の断面説明
図、第5図および第6図は外周の一部を金属環で形成す
る成形品の断面図、第7図は第5図の成形品を成形する
ための従来の成形型の成形時の状態の断面説明図であ
る。 1、21……上型 2、22……下型 3、23……成形空所 4……空間部 5……当接部 11、14……成形品 12、15……金属環 13、16……ゴム材(成形材料) 15a……折れ曲がり部 F1、F2……力
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29L 31:26

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】型(1、2)内に形成された成形空所
    (3)に補強環(12、15)を配置し、前記補強環(12、
    15)の内周側より成形材料を圧入して一体成形する成形
    型であって、前記成形空所(3)の周面と前記補強環
    (12、15)の外周面との接合面間で閉じられる空間部
    (4)を形成すると共に前記空間部(4)を形成する前
    記成形空所(3)の接合面に前記成形材料の圧力により
    密接する当接部(5)を形成したことを特徴とする成形
    型。
JP1987201129U 1987-12-28 1987-12-28 成形型 Expired - Lifetime JPH0727133Y2 (ja)

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JP1987201129U JPH0727133Y2 (ja) 1987-12-28 1987-12-28 成形型

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JP1987201129U JPH0727133Y2 (ja) 1987-12-28 1987-12-28 成形型

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JPH01104310U JPH01104310U (ja) 1989-07-13
JPH0727133Y2 true JPH0727133Y2 (ja) 1995-06-21

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ID=31491506

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JPS6094321A (ja) * 1983-10-31 1985-05-27 Kiipaa Kk 補強環入りゴムシ−ルを成形金型装置により成形する方法

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