JPH0354994Y2 - - Google Patents

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JPH0354994Y2
JPH0354994Y2 JP1986196529U JP19652986U JPH0354994Y2 JP H0354994 Y2 JPH0354994 Y2 JP H0354994Y2 JP 1986196529 U JP1986196529 U JP 1986196529U JP 19652986 U JP19652986 U JP 19652986U JP H0354994 Y2 JPH0354994 Y2 JP H0354994Y2
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JP
Japan
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spring
coil spring
substrate
columnar body
coil
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JP1986196529U
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動車用自動変速機等において、
クラツチ等として用いられるスプリング組立体に
関するものである。
〔従来の技術」 自動車用自動変速機のクラツチ機構等では、リ
ング状の基板の内面に複数のコイルばねを持つス
プリング組立体が組込まれている。各ばねの取付
けは、第5図のようにしてなされることが多い。
まず、基板20におけるばねの取付け予定箇所に
対してバーリング加工を行ない、円筒状の突起2
1を形成する。こういつた突起21を円周方向に
沿って適当間隔毎に複数個設ける。そして、各突
起21に対してコイルばね22の一端側を差込ん
でおく。このもとで、プランジヤ23にて突起2
1の上端部をかしめによつて押し広げる。こうし
て、ばね22の固定作業が完了するわけである。
なお、このようなスプリング組立体には、例えば
特公昭56−47419号公報にて開示されたものがあ
る。
〔考案が解決しようとする課題〕
しかし、上記のようなスプリング組立体による場
合、次のような問題点がある。
すなわち、スプリング組立体を、例えば大型車両
へ適用しようとする、基板20自体の強度アツプ
が必要である。具体的には、基板20自体の厚み
を増す、等の対策が講じられる。しかし、厚みが
増えると、バーリング加工時の突起21の穴径を
従来通りに保持するのが困難であり、大径となら
ざるをえない。従来通りの穴径にすれば、バーリ
ング高さが取れず、充分なかしめ代がとれなくな
るからである。つまり、従来のばね22がそのま
ま使用できなくなるわけである。ばね径の大きな
ものを使用すれば、一般的にはばね定数の低下を
招く。ばね定数の低下を、線径を大きくして対応
しようとすれば、かしめが困難となる。結局のと
ころ、基板の厚いものについて、従来通りのばね
をそのまま組付けるに適当な手段がないのが現状
であつた。
要約すれば、従来のものでは小径のコイルばね
の取り付けが困難であつた。
また、他の問題点として、バーリング加工がな
されるとバリBを生じるが、このバリBは上記の
かしめ工程を経た後にも、ちぎれることなくバー
リング筒に付着されたまま残ってしまうことがあ
る。こういつたものの中には、組付け後のばねの
作動によつて初めてはがれるものもある。こうい
つた、バリは機能障害を引き起す大きな原因とな
るものである。
そこで、この考案の目的は、小径のコイルばね
を取付けることができ、またバリによる機能障害
を防止することのできるスプリング組立体を提供
することにある。
〔課題を解決するための手段〕
上記の目的を達成するために、この考案は、円
板状の基板の周方向に配設される複数のばね受け
部にコイルばねを固定させてなるスプリング組立
体であつて、 前記ばね受け部を前記基板の軸方向に突出し上
面を備える柱状体と、この柱状体の上面の一部に
径方向と突出するばね掛止部とで構成し、このば
ね掛止部にコイルばねの一端に設けられた縮径部
を固定したスプリング組立体である。
〔作用〕
本考案のスプリング組立体にあつては、コイル
ばねの縮径部が基板と上面を備えるばね受け部の
ばね掛止部との間にて固定されているので、従来
のものと異なり、基板にコイルばねの取ための孔
がなく、その孔の形成によるバリもない。
〔実施例〕
以下、本考案を具体化した実施例を図面にした
がって詳細に説明する。
スプリング組立体を斜視図で示した第1図イに
おいて、1は金属材にてリング状に形成された基
板であり、外周縁にはフランジ2がほぼ直角に折
り曲げ形成されている。また、この基板1の内面
にはばね受け部3が多数個、適当間隔毎に突設さ
れている。図では、4個ずつのブロックを3箇所
に均等に配置しており、このそれぞれのばね受け
部3にコイルばね4が垂直姿勢で取付けられてい
る。
コイルばね4の取付部分を断面図で示した第1
図ロにおいて、前記ばね受け部3は、前記基板1
の軸方向に突出し上面を備える柱状体7と、この
柱状体7の上面の外周に径方向に突出するばね掛
止部7aとで構成されている。
柱状部7には、前記コイルばね4の一端に設け
られた縮径部4aが嵌合されている。なおコイル
ばね4の縮径部4aは、そのばね4の一端部をほ
ぼ一巻き分だけ、他よりもコイル外径を小さくす
ることによつて形成されたものである。
また前記ばね掛止部7aはかしめによつて、前
記コイルばね4の縮径部4aを柱状部7に固定し
ている。すなわちコイルばね4の縮径部4aは、
基板1とばね掛止部7aとの間に固定されてい
る。
次に、前記スプリング組立体の基板1へのコイ
ルばね4の取付け工程を第2図か第4図の断面図
によつて説明する。
まず基板1にばね受け部3の柱状体7が予備成
形されるのであるが、本例ではこれを二工程に分
けて行なつている。
第2図に示す第1の工程では、基板1にいわゆ
るエムボス加工がなされる。すなわち基板1の内
面側に所定形状のダイス5を当てがい、各ばね受
け部3の形成予定箇所をその外面側からポンチ6
で突く。すると基板1の当該部位は、内側へ突出
されてダイス5の成形部5aの表面形状に倣つた
突起状の柱状体7とされる。なおこの工程におい
て、柱状体7の内面はその中央部が緩やかに窪
み、全体としては円台状をなしている。
その後、第3図に示す第2の工程では、前記柱
状体7の窪みがさらに深くかつその窪み形状が鋭
角的に加工される。すなわちダイス8に基板1を
セツトした後、先端に所定のテーパー面10aを
有するポンチ10を柱状体7に同軸でもつて打圧
する。すると、柱状体7に第1の工程よりもより
深くかつ鋭利な形状の窪みが得られる。なお、ダ
イス8には前記第1の工程によつて形成された各
柱状体7の裏側の凹みにそれぞれ嵌り合う凸部9
が形成されている。またこの工程で得られる柱状
体7の外径は、前記コイルばね4の縮径部4aの
内径より小さい。
そして前記柱状体7にコイルばね4の縮径部4
aが嵌め込まれた後、第3の工程として、第4図
に示されるように前記第2の工程で使用したポン
チ10よりもさらに大径のポンチ11にて柱状体
7の先端が打圧される。このポンチ11として
は、その先端角がθ2が前記ポンチ10の先端角θ1
第3図参照)よりも大きいポンチが使用される。
前記ポンチ11の打圧により、柱状体7の周縁
部が漬れてばね掛止部7aとしてはみ出し、その
ばね掛止部7aによつてコイルばね4の縮径部4
aがけ柱状体7にかしめ付けられる。
このようにして、基板1にコイルばね4が取付
けられることにより、実施例のスプリング組立体
が作られる。
前記したスプリング組立体によると、ばね受け
部3が上面を備えており、コイルばね4の縮径部
4aが基板1と袋状のばね受け部3のばね掛止部
7aとの間にて固定されているので、従来のもの
と異なり、基板1にコイルばね4の取付けのため
の孔がない。このため基板1の厚さにかかわるこ
となく、小径のコイルばね4を組付けることがで
きる。すなわち従来のものでは基板1を厚くする
と、かしめ代が取れず、小径のコイルばね4を取
付けられないことがあつたが、本例によればその
ような不具合が解消される。
またコイルばね4が基板1に孔を開けることな
く取付けられていることにより、従来のものと異
なり、基板1にコイルばね4の取付けのための孔
の形成によるバリもない。このため、組付後にお
けるバリによる機能障害が防止される。
なお前記スプリング組立体が自動変速機の油圧
回路中において油圧を一定に保持する箇所に使用
される場合、基板1にコイルばね4を取付けるた
めの孔が存在しないことにより、その孔を塞ぐた
めの別部材によりスプリング組立体を保持する必
要がないので有効である。
〔考案の効果〕
以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、ばね受け部が上面を備えているので、従来の
ものと異なり小径のコイルばねを組付けることが
できる。また基板にばねを取り付けるための孔が
無いので、孔を塞ぐための別部材を基板に取り付
ける必要がなく、別部材による部品点数の増加を
防ぐことができる。またバーリング加工を行わな
いので、スプリング組立体の使用中のバリの脱落
による機能障害を生じない。
【図面の簡単な説明】
第1〜4図は本考案の一実施例を示すもので、
第1図イはスプリング組立体の斜視図、第1図ロ
はコイルばねの取付部分の断面図、第2図から第
4図はそれぞれコイルばねの取付工程を示す断面
図である。第5図は従来例を示すもので、コイル
ばねの取付部分の断面図である。 1……基板、3……ばね受け部、4……コイル
ばね、4a……縮径部、7……柱状部、7a……
ばね掛止部。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 円板状の基板の周方向に配設される複数のばね
    受け部にコイルばねを固定させてなるスプリング
    組立体であつて、 前記ばね受け部を前記基板の軸方向に突出し上
    面を備える柱状体と、この柱状体の上面の一部に
    径方向に突出するばね掛止部とで構成し、このば
    ね掛止部にコイルばねの一端に設けられた縮径部
    を固定したことを特徴とするスプリング組立体。
JP1986196529U 1986-12-20 1986-12-20 Expired JPH0354994Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986196529U JPH0354994Y2 (ja) 1986-12-20 1986-12-20

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1986196529U JPH0354994Y2 (ja) 1986-12-20 1986-12-20

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63101342U JPS63101342U (ja) 1988-07-01
JPH0354994Y2 true JPH0354994Y2 (ja) 1991-12-05

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ID=31155435

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JP1986196529U Expired JPH0354994Y2 (ja) 1986-12-20 1986-12-20

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014224609A (ja) * 2012-06-22 2014-12-04 日本通運株式会社 ダンピングコイルばね及び防振パレット

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61286619A (ja) * 1985-06-11 1986-12-17 Kato Hatsujo Kaisha Ltd 摩擦クラッチ等に用いるスプリング組立体の製造装置

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JPS63101342U (ja) 1988-07-01

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