JPH0439474Y2 - - Google Patents

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JPH0439474Y2
JPH0439474Y2 JP1987094813U JP9481387U JPH0439474Y2 JP H0439474 Y2 JPH0439474 Y2 JP H0439474Y2 JP 1987094813 U JP1987094813 U JP 1987094813U JP 9481387 U JP9481387 U JP 9481387U JP H0439474 Y2 JPH0439474 Y2 JP H0439474Y2
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【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、例えば車両の振動を緩衝するのに好
適に用いられる油圧緩衝器に関し、特に、バンプ
ラバー受けを緩衝器本体の上端側に簡単に固定で
きるようにした油圧緩衝器に関する。
〔従来技術〕
従来、バンプラバー付の油圧緩衝器として、例
えば実開昭60−71746号公報に示されるように、
シリンダにはピストンロツド突出端側にバンプス
トツパを設け、該バンプストツパはバンプラバが
当接するストツパと、該ストツパに溶接された有
蓋筒状体からなり、シリンダに直接圧入嵌合され
るキヤツプとから構成され、該キヤツプはストツ
パが溶接される平面部と、シリンダに嵌合される
側面部とからなり、平面部には交互に扇形溝を凹
凸状に形成し、側面部には一方の扇形溝と連通す
る通気溝を形成すると共に、シリンダに圧入され
る取付部分が形成されている。
このように構成される従来技術のバンプストツ
パではバンプラバが当接すると一方の扇形溝から
空気が噴流として噴出されると共に、他方の扇形
溝、通気溝を介して空気が噴出される。
〔考案が解決しようとする問題点〕
然るに、前述した従来技術によるものは、シリ
ンダにキヤツプを直接嵌合しているものであり、
該キヤツプの抜け止め機構として、側面部に圧入
用取付部分を形成しているにしかすぎない。この
ため、キヤツプはバンプラバによつて繰返し、軸
方向の衝撃を受けるため、側面部の取付部分が
徐々に拡径し、嵌合力が弱まり、キヤツプの抜け
が起こるという問題点がある。
本考案は上述した従来技術の欠点に鑑みなされ
たもので、本考案は、例えば塗装工程後の最終の
組立て工程等で、バンプラバー受け等をパツキン
キヤツプの上側に簡単に固定でき、バンプラバー
受け等が不用意に抜け落ちたりするのを確実に防
止できるようにした油圧緩衝器を提供することを
目的とするものである。
〔問題点を解決するための手段〕
上述した問題点を解決するために本考案が採用
する構成は、緩衝器本体と、該緩衝器本体の上端
側を施蓋したパツキンキヤツプと、一体側が該パ
ツキンキヤツプを介して前記緩衝器本体外に突出
したピストンロツドと、該ピストンロツドの突出
端側に設けられたバンプラバーとからなる油圧緩
衝器において、前記ピストンロツドの周囲を取囲
むようにパツキンキヤツプに固着され、径方向に
排気穴が形成された筒状部材と、前記ピストンロ
ツドの最縮小時にバンプラバーを受承するバンプ
ラバー受けと、該バンプラバー受けを前記筒状部
材に固定すべく、該バンプラバー受けの下面に固
着されると共に、筒状部材の外周側に嵌合され、
下端側の一部が径方向内側に折り曲げられて該筒
状部材の排気穴に係止する係止部となつたキヤツ
プ部材と、を設けたことを特徴とする。
〔作用〕
このように構成することにより、キヤツプ部材
を筒状部材の外周に嵌合し、該筒状部材の排気穴
に対してキヤツプ部材の係止部を径方向内側に折
り曲げ、該係止部を排気穴に係止すれば、筒状部
材に対してキヤツプを固定することができる。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を第1図ないし第4図に
基づいて詳述する。
図中、1は緩衝器本体を構成する外筒で、該外
筒1内には同軸に内筒(図示せず)が配設され、
該内筒内にはピストン(図示せず)が摺動可能に
挿嵌されている。3は外筒1の上端を施蓋したパ
ツキンキヤツプを示し、該パツキンキヤツプ3は
段付きの有蓋筒状に形成され、その下端側は溶接
等の手段を用いて外筒1の上端に固着されてい
る。5は一端側がパツキンキヤツプ3を介して外
筒1外に突出したピストンロツドを示し、該ピス
トンロツド5の他端側は内筒内でピストンに固着
されている。
次に、11はピストンロツド5の突出端側に設
けられたバンプラバーを示し、該バンプラバー1
1はゴム等の弾性材料によつて筒状に形成され、
その内周側にはピストンロツド5の外周面との間
に環状の隙間12が形成されている。そして、該
バンプラバー11はピストンロツド5の最縮小時
に後述のバンププレート14に衝突して弾性変形
し、このときの衝撃を吸収するようになつてい
る。
13はピストンロツド5の周囲を取囲むように
パツキンキヤツプ3に固着された筒状部材を示
し、該筒状部材13の下端側には第2図中に示す
如く、周方向に間隔をもつて複数の突部13A,
13A,…が突出形成され、該筒状部材13は各
突部13Aをパツキンキヤツプ3の外周側に抵抗
溶接することにより、該パツキンキヤツプ3と一
体化されている。また、該筒状部材13の軸方向
中間部には周方向に所定間隔をもつて、例えば3
個の排気穴13B,13B,…が径方向に穿設さ
れ、該各排気穴13Bは筒状部材13の周方向に
伸びて略長方形状に形成されている。
そして、該各排気穴13Bはバンプラバー11
がバンププレート14に衝突したときに前記隙間
12内の空気等が圧縮され、周囲のダスト等と共
にパツキンキヤツプ3、ピストンロツド5間から
該パツキンキヤツプ3内に侵入するのを防止すべ
く、この空気やダスト等を筒状部材13の内側か
ら外側に向けて排出させるようになつており、こ
のとき同時に、パツキンキヤツプ3等に空気流に
よる冷却作用を与えるようになつている。ここ
で、該筒状部材13は所定板厚の金属板にプレス
加工を施して各突部13A、各排気穴13Bを形
成した後、この金属板の両端を第2図に示す如く
突合わせるようにして円筒状にロール成形されて
いる。この場合、金属板の両端の継ぎ目13Cは
溶接等の手段で固着する必要はない。
14はバンプラバー11を受承するバンプラバ
ー受けとしてのバンププレートを示し、該バンプ
プレート14は所定板厚の金属板によつて円板状
に形成され、その中央にはロツド挿通穴14Aが
穿設されている。15は該バンププレート14を
筒状部材13に固定する有蓋筒状のキヤツプ部材
を示し、該キヤツプ部材15は第3図に示す如
く、中央部にロツド挿通穴15Aを有し、バンプ
プレート14の下面に溶接等の手段を用いて固着
された円板状の蓋部15Bと、該蓋部15Bの外
周端から下向きに延設され、筒状部材13の外周
面に嵌合された円筒部15Cと、該円筒部15C
の下端側に周方向に所定間隔をもつて、例えば3
個設けられ、両側にスリツト15D,15Dが形
成された係止部15E,15E,…とからなり、
該各係止部15Eは筒状部材13の各排気穴13
B内にカシメ手段等で径方向内向きに折り曲げる
ようにカシメられ、該各排気穴13Bの上端に掛
止めされるようになつている。(第1図参照)。
本実施例による油圧緩衝器は上述の如き構成を
有するもので、その基本的作動については従来技
術によるものと格別差異はない。
然るに本実施例では、各排気穴13Bが径方向
に穿設された筒状部材13を下端側の各突部13
Aを介してパツキンキヤツプ3に溶接等で予め固
着し、次にバンププレート14の下面に固着され
たキヤツプ部材15の円筒部15Cを筒状部材1
3の外周面に嵌合させると共に、該円筒部15C
の下端側にスリツト15D,15Dを介して形成
された各係止部15Eを筒状部材13の各排気穴
13B内に向け径方向内側に折り曲げて、該各排
気穴13Bの上端に掛止めするようにしたから、
例えば塗装工程等が終了した後の最終の組立て工
程等で、キヤツプ部材15をバンププレート14
と共に筒状部材13に簡単に固定でき、当該油圧
緩衝器の輸送時における振動、衝撃や取り扱い動
作の不備等により、バンププレート14がキヤツ
プ部材15と共に筒状部材13から抜け落ちたり
するような問題を確実に解消できる。
そして、キヤツプ部材15の各係止部15Eを
筒状部材13の各排気穴13Bにカシメるときに
は、各排気穴13Bを径方向外側から視認しつ
つ、各係止部15Eを位置合わせしてカシメれば
よく、カシメ作業を容易に行うことができ、作業
性を向上できる。また、ピストンロツド5の縮小
時にバンプラバー11がバンププレート14に衝
突して弾性変形したときには、隙間12や筒状部
材13内の空気等をダストと共に各排気穴13B
を介して外部に排出でき、このときの空気流によ
つてパツキンキヤツプ3等に冷却作用を与えるこ
とができる。
さらに、筒状部材13は一枚の金属板に各突部
13Aや各排気穴13B等をプレス成形した後、
この金属板の両端を突合わせるようにして円筒状
にロール成形するだけで形成できるから、プレス
工程が少なく、成形を簡単化でき、安価に製作で
きる等、種々の効果を奏する。
次に、第4図は本考案の第2の実施例を示し、
本実施例の特徴は、筒状部材21の下端側端面か
ら軸方向中間部に亘つて排気穴21B,21B,
…を略コ字形状に切取るようにして、径方向に形
成したことにある。
ここで、該筒状部材21の下端側には各排気穴
21Bの周方向両側に位置して複数の突部21
A,21A,…が下向きに突設され、該各突部2
1Aは抵抗溶接等の手段を用いてパツキンキヤツ
プ3に固着されるようになつている。また、各排
気穴21Bは筒状部材21の周方向に所定間隔を
もつて、例えば3個形成され、該各排気穴21B
の上端には前記第1の実施例で述べたキヤツプ部
材15の各係止部15Eがカシメ手段で掛止めさ
れるようになつている。そして、該筒状部材21
は第1の実施例で述べた筒状部材13とほぼ同様
に、所定板厚の金属板に各突部21Aや各排気穴
21Bをプレス成形した後、この金属板の両端を
突合わせるように円筒状にロール成形することに
よつて形成され、両端間の継ぎ目21Cは溶接す
ることなく互いに衝合されている。
かくして、このように構成される本実施例で
も、前記第1の実施例とほぼ同様の作用効果を得
ることができるが、特に本実施例では、各排気穴
21Bの面積を拡大できるばかりでなく、各突部
21Aと各排気穴21Bとを互いに分離すること
なく連続させて形成でき、プレス成形用金型の形
状を簡素化できる等、種々の効果を奏する。
なお、前記各実施例では、キヤツプ部材15の
円筒部15C下端側にスリツト15D,15Dを
介して各係止部15Eを形成するものとして述べ
たが、該各スリツト15Dや各係止部15Eは必
ずしも設ける必要はなく、円筒部15Cの下端側
をカシメ手段で筒状部材13,21の各排気穴1
3B,21B内へと折込むようにカシメてもよ
く、この場合はキヤツプ部材15の強度を高める
ことができる。また、キヤツプ部材15から下向
きに、例えば3個の係止部を突設し、この各係止
部の下端側を各排気穴13B,21Bへとカシメ
るようにしてもよい。この場合は、キヤツプ部材
15に円筒部15Cを必ずしも設ける必要はな
い。
〔考案の効果〕
以上詳述した通り、本考案によれば、パツキン
キヤツプに固着した筒状部材に径方向の排気穴を
形成し、バンプラバー受けの下面に固着されたキ
ヤツプ部材を筒状部材の外周側に嵌合して、その
下端側の一部を係止部として、該係止部を筒状部
材の排気穴に向け径方向内側に折り曲げることに
より係止するようにしたから、例えば最終の組立
工程等で、係止部を折り曲げて排気穴に係止させ
るだけで、バンプラバー受けと共にキヤツプ部材
を筒状部材に簡単に固定でき、確実に抜止めでき
る上に、作業性を向上させることができる。ま
た、筒状部材は一枚の金属板に排気穴等をプレス
成形した後、ロール成形により簡単に形成できる
等、種々の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図ないし第3図は本考案の第1の実施例を
示し、第1図は油圧緩衝器の要部破断の外観図、
第2図は第1図中に示す筒状部材の斜視図、第3
図は第1図中に示すキヤツプ部材の斜視図、第4
図は第2の実施例を示す筒状部材の斜視図であ
る。 1……外筒、3……パツキンキヤツプ、5……
ピストンロツド、11……バンプラバー、13,
21……筒状部材、13B,21B……排気穴、
14……バンププレート(バンプラバー受け)、
15……キヤツプ部材、15B……蓋部、15C
……円筒部、15D……スリツト、15E……係
止部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 緩衝器本体と、該緩衝器本体の上端側を施蓋し
    たパツキンキヤツプと、一端側が該パツキンキヤ
    ツプを介して前記緩衝器本体外に突出したピスト
    ンロツドと、該ピストンロツドの突出端側に設け
    られたバンプラバーとからなる油圧緩衝器におい
    て、前記ピストンロツドの周囲を取囲むようにパ
    ツキンキヤツプに固着され、径方向に排気穴が形
    成された筒状部材と、前記ピストンロツドの最縮
    小時にバンプラバーを受承するバンプラバー受け
    と、該バンプラバー受けを前記筒状部材に固定す
    べく、該バンプラバー受けの下面に固着されると
    共に、筒状部材の外周側に嵌合され、下端側の一
    部が径方向内側に折り曲げられて該筒状部材の排
    気穴に係止する係止部となつたキヤツプ部材と、
    を設けたことを特徴とする油圧緩衝器。
JP1987094813U 1987-06-20 1987-06-20 Expired JPH0439474Y2 (ja)

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JP1987094813U JPH0439474Y2 (ja) 1987-06-20 1987-06-20

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS6071746U (ja) * 1983-10-24 1985-05-21 カヤバ工業株式会社 油圧緩衝器のバンプストツパ

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