JP2528380Y2 - 液圧緩衝器のバンプストッパ構造 - Google Patents

液圧緩衝器のバンプストッパ構造

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JP2528380Y2
JP2528380Y2 JP1989029678U JP2967889U JP2528380Y2 JP 2528380 Y2 JP2528380 Y2 JP 2528380Y2 JP 1989029678 U JP1989029678 U JP 1989029678U JP 2967889 U JP2967889 U JP 2967889U JP 2528380 Y2 JP2528380 Y2 JP 2528380Y2
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秀明 折原
哲郎 礒邊
誠 天野
雅代 櫛田
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株式会社ユニシアジェックス
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Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、車両懸架装置に施用される液圧緩衝器のバ
ンプストッパ構造に関する。
従来の技術 例えばストラット型の車両懸架装置は、液圧緩衝器の
シリンダ外筒一端部と該シリンダ外筒内に挿通するピス
トンロッド先端部との間に、ウレタン等からなるバウン
ドバンパーが設けられており、前記シリンダ外筒の端部
には、ピストンロッドの圧縮移動時にバウンドバンパー
の最大下方移動を規制するバンプストッパが設けられて
いる。このバンプストッパは、バウンドバンパーの下端
縁が当接する略円板状の金属製ストッパーシートと、シ
リンダ外筒の一端部に嵌着する断面略コ字形の金属製キ
ャップとからなり、該ストッパーシートとキャップとは
溶接によって一体に連結されるようになっている。(例
えば特開昭60−71746号公報等参照)。
考案が解決しようとする課題 前記従来のバンプストッパは、前述のようにストッパ
ーシートとキャップを別個に成形し、かつ成形後両者を
溶接で連結しなければならないため、製造作業が煩雑に
なりその作業能率が悪化すると共に、製造コストも高く
なるといった問題がある。
そこで、実開昭58−20739号公報に記載されている考
案のように、ストッパーシート(プレート部)とキャッ
プ(筒状部)を、一枚の板金をプレス成形することによ
って一緒に形成して製造作業性を向上させるものも提供
されている。
しかしながら、この従来のバンプストッパにあって
は、前記板金が円形状になっており、したがって、前記
キャップは全体が均一でかつ比較的短尺な長さになって
いる。このため、キャップをシリンダ外筒の一端部に圧
入した際に、該圧入長さが十分に取れずに摩擦抵抗が小
さくなる。この結果、液圧緩衝器の作動中にバンプスト
ッパがシリンダ外筒の一端部から不用意に抜け出てしま
す虞れある。
また、キャップの上部周壁に、バウンドバンパーの圧
縮変形時における内部空気の排出用孔を形成しているも
のの、この孔の内径が小さく排出効率が悪いばかりか、
プレス成形の他にドリル加工をしなければならないの
で、バンプストッパの製造作業性の悪化やコストの高騰
を招来する。
課題を解決するための手段 本考案は、上記従来の問題点に鑑みて案出されたもの
で、とりわけ、バンプストッパは、矩形板状本体の対向
する各4つの角部と辺部を略直角に折曲して、中央に前
記バウンドバンパーの移動を規制する円形状のシート部
を形成し、該シート部の中央に前記ピストンロッドの外
径より大径なピストンロッド挿通孔を貫通形成すると共
に、シート部の上面にピストンロッド挿通孔から前記各
辺部に向かって延びる補強リブを突設し、かつ該隣接す
る補強リブ間に凹溝を形成すると共に、該補強リブに対
応する裏面に通気溝を放射方向に沿って形成する一方、
前記各角部の内表面中央には、前記シリンダ外筒の外周
面に圧入嵌合する保持部を軸方向に延設したことを特徴
としている。
作用 前記構成の本考案によれば、矩形板状本体を折曲する
ことにより各辺部で短尺なスカート部を、各角部で長尺
な保持部を夫々形成できるため、該保持部によるシリン
ダ外筒一端部に対する圧入長さが大きくなると共に、短
尺なスカート部によってピストン挿通孔から通路溝を経
てスカート部の下端縁までの空気排出通路の通路長が短
くなる。換言すれば、プレス加工の他にドリル加工によ
ってスカート部に空気排出用孔を設けなくとも通路長の
十分な短尺化が図れるため、この点で製造作業能率等が
向上する。
また、隣接する補強リブ間の凹溝によってバウンドバ
ンパー圧縮初期における空気の排出を行うことができる
ため、前記排出通路の短尺化と相俟って排出性能が一層
向上する。
実施例 以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述する。
第3図は本考案に係るバンプストッパ構造が適用され
た液圧緩衝器を示し、1は内部がシリンダチューブ2に
より内外2重の室に隔成されたシリンダ外筒、3は該シ
リンダ外筒1の一端部1aから内部へ液密的に抜き差し自
在に挿通したピストンロッドであって、前記シリンダ外
筒1の一端部1a内には、ピストンロッド3を摺動案内す
る段差円筒状のロッドガイド4が円環状のシールリテー
ナ5を介してかしめ固定されていると共に、前記シール
リテーナ5の内周縁にピストンロッド3との間をシール
する円環状のオイルシール6が接着されている。また、
上記シリンダ外筒一端部1aの上方には、上端がピストン
ロッド3の先端部にナット等を介して固定された円筒状
のバウンドバンパー7が配置されている。尚、8はシリ
ンダ外筒1の一端部1a側外周面に固定されたアンダース
プリングシートである。
そして、前記シリンダ外筒1の一端部1a外周には、バ
ンプストッパ11が固定されている。このバンプストッパ
11は、第2図に示すような4角部13…が略円弧状に切欠
された1枚の正方形の板状本体12をプレス成形してな
り、本体12の前記4角部13…や4辺部14…の付近が同図
2点破線個所から直角に折曲形成されている。具体的に
説明すれば、バンプストッパ11は、第1図A,Bに示すよ
うに本体12の中央に前記ピストンロッド3の挿通する比
較的大径な挿通孔15が形成されていると共に、折曲され
た4角部13…の中央が内方へ略V字形に膨出形成され、
この膨出個所が4つの保持部16…になっている。この保
持部16は、内径が前記シリンダ外筒一端部1aの外径より
も僅かに小さく設定されて圧入嵌合可能になっている。
また、本体12の上面には、バウンドバンパー7が当接す
るシート部12aが形成されていると共に、該シート部12a
の4辺部14…に直交する中央位置に4つの補強リブ17…
が90°間隔で放射状に形成されている。また、該補強リ
ブ17…の裏面側に4つの通気溝18…が形成されていると
共に、隣接する補強リブ17,17の間には、扇状の凹溝22
が形成されている。尚、保持部16は、4角部13に形成さ
れているため、その長さL1が比較的長く設定されている
のに対し、補強リブ17側のスカート部19は、4辺部14に
対応するため、その長さL2が保持部16よりも十分に短く
設定されている。
したがって、この実施例によれば、液圧緩衝器の組立
て時において、バンプストッパ11をシリンダ外筒1の一
端部1a外方から押し込むと、4つの保持部16…の内縁16
a…が一端部1aの外周面に圧着してバンプストッパ本体1
2を一端部1aに強固に取り付けることができる。また、
この本体12が取り付けられた状態では、第3図に示すよ
うにスカート部19の内面とシリンダ外筒一端部1aの側面
との間に空間部20が形成されているため、バウンドバン
パー7の内部7bが挿通孔15孔縁とピストンロッド3外周
面との間に形成された環路21と、通気溝18及び空間部20
を介して外部に連通している。したがって、ピストンロ
ッド3の圧縮移動に伴いバウンドバンパー7が下降する
と、下端縁7aがシート部12aに圧接してそれ以上の下降
移動が規制される。このため、バウンドバンパー7全体
が収縮変形を始めると、内部7bの空気や水等が環路21と
通気溝18及び空間部20を通って外部へ速やかに排出され
る。特にバウンドバンパー7の圧縮初期には、補強リブ
17,17間の凹溝22によっても空気等を外部に排出するこ
とができる。逆にピストンロッド3の伸長移動に伴いバ
ウンドバンパー7が伸長変形を始めると、今度は上記と
は逆に外部の空気が空間部20と通気溝18及び環路21を通
ってバウンドバンパー7内部7bに速やかに供給され、内
部7bに負圧の発生が防止される。したがって、バウンド
バンパー7の伸縮作用が円滑となり、良好な衝撃吸収作
用が得られる。このように、本実施例のバンプストッパ
11は、バウンドバンパー7の移動規制機能ばかりかバウ
ンドバンパー7の良好な変形作用を司る機能をも備えて
いるため、実用性が極めて高い。また、複数の補強リブ
17…が形成されているため、シート部12aの強度が高く
なりバウンドバンパー7からの大きな力による折曲変形
等を十分に防止でき耐久性の向上が図れる。
しかも、バンプストッパ11を1枚の矩形板で形成でき
るため、材料の使用量を少なくできると共に、前述のよ
うな連続打ち抜き後の廃材を可及的に少なくすることが
できるので成形材料である帯板の歩留まりが良好にな
る。
考案の結果 以上の説明で明らかなように、本考案に係るバンプス
トッパ構造によれば、従来のような2部品を別個に成形
したり溶接する等の作業が不要になるため、製造作業性
が向上する。矩形板状本体の円形状のシート部の外周縁
を略直角に折曲して各辺部で短尺なスカート部を形成し
たため、バウンドバンパー内部の空気を排出する通路溝
等からなる排出通路の通路長を短くできると共に、各角
部の内表面中央に長尺な保持部を形成したため、シリン
ダ外筒の一端部に対する圧入長さが大きくなる。
しかも、隣接する補強リブ間に凹溝を形成したため、
バウンドバンパーの圧縮初期には前記排出通路の他に凹
溝から排出させることができ、排出性能が一層向上す
る。
また、前記補強リブによってシート部の強度が高くな
り、バウンドバンパーの大きな圧縮力による折曲変形等
が防止され、耐久性の向上が図れる。
【図面の簡単な説明】
第1図Aは本考案の一実施例を示す平面図、第1図Bは
第1図AのI−I線断面図、第2図は本実施例の本体の
成形体を示す平面図、第3図は本実施例が適用された液
圧緩衝器を示す部分断面図である。 1……シリンダ外筒、1a……一端部、3……ピストンロ
ッド、7……バウンドバンパー、11……バンプストッ
パ、12……本体、12a……シート部、13……角部、14…
…辺部、15……ピストン挿通孔、16……保持部、17……
補強リブ、18……通路溝、19……スカート部、20……空
間部、22……凹溝。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 櫛田 雅代 神奈川県厚木市恩名1370番地 厚木自動 車部品株式会社内 (56)参考文献 実開 昭58−20739(JP,U)

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】シリンダ外筒のピストンロッド挿通側一端
    部に設けられて、バウンドバンパーの最大下方移動を規
    制するバンプストッパ構造であって、 前記バンプストッパは、矩形板状本体の対向する各4つ
    の角部と辺部を略直角に折曲して、中央に前記バウンド
    バンパーの移動を規制する円形状のシート部を形成し、
    該シート部の中央に前記ピストンロッドの外径より大径
    なピストンロッド挿通孔を貫通形成すると共に、シート
    部の上面にピストンロッド挿通孔から前記各辺部に向か
    って延びる補強リブを突設し、かつ該隣接する補強リブ
    間に凹溝を形成すると共に、該補強リブに対応する裏面
    に通気溝を放射方向に沿って形成する一方、前記各角部
    の内表面中央には、前記シリンダ外筒の外周面に圧入嵌
    合する保持部を軸方向に延設したことを特徴とする液圧
    緩衝器のバンプストッパ構造。
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