JP2000290171A - 崩壊のはやい錠剤又はその製造方法 - Google Patents
崩壊のはやい錠剤又はその製造方法Info
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- JP2000290171A JP2000290171A JP11098753A JP9875399A JP2000290171A JP 2000290171 A JP2000290171 A JP 2000290171A JP 11098753 A JP11098753 A JP 11098753A JP 9875399 A JP9875399 A JP 9875399A JP 2000290171 A JP2000290171 A JP 2000290171A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】崩壊のはやい錠剤又はその製造方法を提供す
る。 【構成】溶解度500mg/ml以下の糖類を造粒した
後、溶解度500mg/ml以下の糖類を粉末添加し打
錠した錠剤又はその製造方法。さらに、溶解度500m
g/ml以下の糖類を造粒した後、溶解度500mg/
ml以下の糖を粉末添加し打錠した、崩壊時間が5分以
内である錠剤。
る。 【構成】溶解度500mg/ml以下の糖類を造粒した
後、溶解度500mg/ml以下の糖類を粉末添加し打
錠した錠剤又はその製造方法。さらに、溶解度500m
g/ml以下の糖類を造粒した後、溶解度500mg/
ml以下の糖を粉末添加し打錠した、崩壊時間が5分以
内である錠剤。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、崩壊のはやい錠剤又は
その製造方法に関する。
その製造方法に関する。
【0002】
【発明の背景及び従来技術】薬物を経口的に投与するに
は、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ剤等多くの剤
形が知られている。中でも錠剤は、安価に大量生産で
き、取扱性も良いため最も多く使用されている。錠剤
は、通常、薬物に製剤化助剤、例えば乳糖、マンニトー
ル等の賦形剤及びデンプン等の崩壊剤を混合し、溶媒に
溶解した結合剤を加えて造粒し、乾燥、整粒して打錠し
て製造する。打錠は通常数百キログラム以上の高い圧力
で行うため、錠剤の硬度は高くなり、反対に崩壊時間は
長くなるのが一般的な傾向である。崩壊時間の延長は、
薬物の溶出遅延につながり、生物学的利用能に悪影響を
及ぼすことが懸念される。従って、崩壊時間は短い方が
好ましい。また、老人や小児は嚥下能力が落ちるため、
錠剤は服用しにくい事があり、これらの人々には、特に
口中で容易に崩壊する極めて崩壊性のよい錠剤が望まれ
ている。これらの条件を満たす剤形として、鋳型成型錠
が知られている。また、凍結乾燥して製した錠剤が、
「Zydis(商品名)」として開発されている。これ
らの剤形は実用面からは、生産性、安定性等の問題を有
している。一方、口腔内で溶解させる錠剤を得ることを
目的に特開平5ー271054号公報、国際公開番号W
O93/12769等で開示される技術も知られてい
る。
は、錠剤、カプセル剤、顆粒剤、シロップ剤等多くの剤
形が知られている。中でも錠剤は、安価に大量生産で
き、取扱性も良いため最も多く使用されている。錠剤
は、通常、薬物に製剤化助剤、例えば乳糖、マンニトー
ル等の賦形剤及びデンプン等の崩壊剤を混合し、溶媒に
溶解した結合剤を加えて造粒し、乾燥、整粒して打錠し
て製造する。打錠は通常数百キログラム以上の高い圧力
で行うため、錠剤の硬度は高くなり、反対に崩壊時間は
長くなるのが一般的な傾向である。崩壊時間の延長は、
薬物の溶出遅延につながり、生物学的利用能に悪影響を
及ぼすことが懸念される。従って、崩壊時間は短い方が
好ましい。また、老人や小児は嚥下能力が落ちるため、
錠剤は服用しにくい事があり、これらの人々には、特に
口中で容易に崩壊する極めて崩壊性のよい錠剤が望まれ
ている。これらの条件を満たす剤形として、鋳型成型錠
が知られている。また、凍結乾燥して製した錠剤が、
「Zydis(商品名)」として開発されている。これ
らの剤形は実用面からは、生産性、安定性等の問題を有
している。一方、口腔内で溶解させる錠剤を得ることを
目的に特開平5ー271054号公報、国際公開番号W
O93/12769等で開示される技術も知られてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来知られる
剤形は、生産性、取扱性等の点でまだ満足の行くもので
はなく、通常用いられる錠剤の製造装置により容易に製
造できる崩壊性の良好な錠剤が求められている。そこで
本発明者はこれらの課題を解決するべく鋭意検討した結
果、以下の手段により課題を解決できることを見い出し
本発明を完成した。
剤形は、生産性、取扱性等の点でまだ満足の行くもので
はなく、通常用いられる錠剤の製造装置により容易に製
造できる崩壊性の良好な錠剤が求められている。そこで
本発明者はこれらの課題を解決するべく鋭意検討した結
果、以下の手段により課題を解決できることを見い出し
本発明を完成した。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、溶解度500
mg/ml以下の糖類を造粒した後、溶解度500mg
/ml以下の糖類を粉末添加し打錠した錠剤である。ま
た、本発明は、溶解度500mg/ml以下の糖類を造
粒した後、溶解度500mg/ml以下の糖類を粉末添
加し打錠した、崩壊時間が5分以内である錠剤である。
本発明は更に、溶解度500mg/ml以下の糖類を造
粒した後、溶解度500mg/ml以下の糖類を粉末添
加し打錠した錠剤の製造方法である。
mg/ml以下の糖類を造粒した後、溶解度500mg
/ml以下の糖類を粉末添加し打錠した錠剤である。ま
た、本発明は、溶解度500mg/ml以下の糖類を造
粒した後、溶解度500mg/ml以下の糖類を粉末添
加し打錠した、崩壊時間が5分以内である錠剤である。
本発明は更に、溶解度500mg/ml以下の糖類を造
粒した後、溶解度500mg/ml以下の糖類を粉末添
加し打錠した錠剤の製造方法である。
【0005】本発明における溶解度500mg/ml以
下の糖類とは、例えばマンニトール、乳糖、エリスリト
ールである。これらの溶解度は、23℃において、マン
ニトールが約170mg/ml、乳糖が約130mg/
ml、エリスリトールが約380mg/mlである。
下の糖類とは、例えばマンニトール、乳糖、エリスリト
ールである。これらの溶解度は、23℃において、マン
ニトールが約170mg/ml、乳糖が約130mg/
ml、エリスリトールが約380mg/mlである。
【0006】本発明における、造粒とは溶解度500m
g/ml以下の糖類に、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン等の結合剤を混合し、溶媒を
添加しながら通常使用される混練合機、造粒機、流動層
造粒装置等を用いて造粒を行うことを意味する。造粒は
また、溶解度500mg/ml以下の糖類に、結合剤を
溶媒に溶解したものを添加しながら通常使用される装置
により行うこともできる。本発明においては、結合剤の
量は特に限定されないが、結合剤が多いと顆粒が固くな
り、崩壊性が悪くなるとともに、服用感が悪くなるた
め、糖類に混合する場合には、通常は、造粒部全重量に
対して0.05〜10重量%、好ましくは、0.1〜5
重量%が使用される。
g/ml以下の糖類に、ヒドロキシプロピルセルロー
ス、ポリビニルピロリドン等の結合剤を混合し、溶媒を
添加しながら通常使用される混練合機、造粒機、流動層
造粒装置等を用いて造粒を行うことを意味する。造粒は
また、溶解度500mg/ml以下の糖類に、結合剤を
溶媒に溶解したものを添加しながら通常使用される装置
により行うこともできる。本発明においては、結合剤の
量は特に限定されないが、結合剤が多いと顆粒が固くな
り、崩壊性が悪くなるとともに、服用感が悪くなるた
め、糖類に混合する場合には、通常は、造粒部全重量に
対して0.05〜10重量%、好ましくは、0.1〜5
重量%が使用される。
【0007】本発明における粉末添加とは、造粒した糖
類に、造粒しない糖類を添加混合することである。粉末
添加する溶解度500mg/ml以下の糖類の割合は、
造粒した糖類1重量部に対して、0.15重量部以上、
10重量部以下、好ましくは0.2重量部以上、5重量
部以下である。粉末添加にあたっては、デンプン、カル
ボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢
剤を添加することができる。特に、崩壊剤は、崩壊性を
より早めるために、造粒部又は粉末添加部に混合するこ
とが好ましい。もちろん造粒部及び粉末添加部の両方に
添加してもよい。添加する崩壊剤の割合は、錠剤全重量
に対して1〜30重量%、好ましくは3〜15重量%で
ある。
類に、造粒しない糖類を添加混合することである。粉末
添加する溶解度500mg/ml以下の糖類の割合は、
造粒した糖類1重量部に対して、0.15重量部以上、
10重量部以下、好ましくは0.2重量部以上、5重量
部以下である。粉末添加にあたっては、デンプン、カル
ボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤、ステア
リン酸カルシウム、ステアリン酸マグネシウム等の滑沢
剤を添加することができる。特に、崩壊剤は、崩壊性を
より早めるために、造粒部又は粉末添加部に混合するこ
とが好ましい。もちろん造粒部及び粉末添加部の両方に
添加してもよい。添加する崩壊剤の割合は、錠剤全重量
に対して1〜30重量%、好ましくは3〜15重量%で
ある。
【0008】また、本発明においては、糖類を造粒する
際及び/又は粉末添加する際に薬物を混合することがで
きる。混合できる薬物は特に限定されないが、粉末状の
薬物はそのまま混合することができるし、油状の薬物
は、ケイ酸類に吸着させ固形化した後混合することがで
きる。更に、薬物を造粒部に添加する際又は添加後、苦
味マスキング、徐放化などの処理を行うことができる。
例えば、薬物を造粒部に添加する際に、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、エチルセルロース等の高分子化合物を
加えることにより、生体内において薬物を徐々に放出す
る製剤とすることができ、又は薬物を糖とともに造粒
後、コーティングすることにより薬物の苦味マスキング
や徐放化を図ることができる。本発明においては、造粒
した糖類及び粉末添加した糖類を混合後、打錠して錠剤
を製するが、打錠は通常の方法・条件によることができ
る。
際及び/又は粉末添加する際に薬物を混合することがで
きる。混合できる薬物は特に限定されないが、粉末状の
薬物はそのまま混合することができるし、油状の薬物
は、ケイ酸類に吸着させ固形化した後混合することがで
きる。更に、薬物を造粒部に添加する際又は添加後、苦
味マスキング、徐放化などの処理を行うことができる。
例えば、薬物を造粒部に添加する際に、ヒドロキシプロ
ピルセルロース、エチルセルロース等の高分子化合物を
加えることにより、生体内において薬物を徐々に放出す
る製剤とすることができ、又は薬物を糖とともに造粒
後、コーティングすることにより薬物の苦味マスキング
や徐放化を図ることができる。本発明においては、造粒
した糖類及び粉末添加した糖類を混合後、打錠して錠剤
を製するが、打錠は通常の方法・条件によることができ
る。
【0009】本発明において得られる錠剤は、以下の崩
壊試験法によるとき、5分以内で崩壊する。即ち、内径
約85mmのガラスシャーレに6mlの着色した水を入
れ、そこに錠剤を投入してから錠剤全体に着色水が浸潤
するまでの時間を計測し、崩壊時間とする。従って、本
発明はまた、溶解度500ml/ml以下の糖類を造粒
した後、溶解度500mg/ml以下の糖類を粉末添加
し打錠した、崩壊時間が5分以内である錠剤である。崩
壊時間は、造粒部を水により造粒した方が、エタノール
で造粒した場合よりも短い。
壊試験法によるとき、5分以内で崩壊する。即ち、内径
約85mmのガラスシャーレに6mlの着色した水を入
れ、そこに錠剤を投入してから錠剤全体に着色水が浸潤
するまでの時間を計測し、崩壊時間とする。従って、本
発明はまた、溶解度500ml/ml以下の糖類を造粒
した後、溶解度500mg/ml以下の糖類を粉末添加
し打錠した、崩壊時間が5分以内である錠剤である。崩
壊時間は、造粒部を水により造粒した方が、エタノール
で造粒した場合よりも短い。
【0010】
【発明の効果】本発明により得られる錠剤は、崩壊時間
が極めて短いという特徴を有する。崩壊時間が短いこと
は、薬物の溶出が早く、ひいては生物学的な利用能が高
いことにつながる顕著な優れた効果である。また、崩壊
時間が極めて短く、口に含んだだけで口腔内においても
崩壊可能なため、嚥下能力に劣る老人や幼児にも服用し
やすい錠剤である。
が極めて短いという特徴を有する。崩壊時間が短いこと
は、薬物の溶出が早く、ひいては生物学的な利用能が高
いことにつながる顕著な優れた効果である。また、崩壊
時間が極めて短く、口に含んだだけで口腔内においても
崩壊可能なため、嚥下能力に劣る老人や幼児にも服用し
やすい錠剤である。
【0011】本発明において得られる錠剤と崩壊時間の
関係を以下の試験例により示す。 試験例1 D−マンニトール1940gにヒドロキシプロピルセル
ロース60gを加え、撹拌造粒機を用いて1分間混合
し、次にエタノール200mlを加えて練合後、棚式乾
燥機により乾燥してD−マンニトール顆粒(造粒部)を
得た。得られたD−マンニトール顆粒に、表1に示す割
合の、D−マンニトール、乳糖、エリスリトール、結晶
セルロース、トウモロコシデンプン又はステアリン酸マ
グネシウムを粉末添加し、圧力650kgで打錠し、直
径8mm、1錠225mgの錠剤を得た。得られた錠剤
の硬度、崩壊時間を表1に示した。また、マンニトール
の粉末添加割合と崩壊時間の関係を図1に示した。硬度
は、木屋式硬度計で測定し、崩壊時間は、内径約85m
mのガラスシャーレに6mlの着色した水を入れ、そこ
に錠剤を投入してから錠剤全体に着色水が浸潤するまで
の時間を測定した。
関係を以下の試験例により示す。 試験例1 D−マンニトール1940gにヒドロキシプロピルセル
ロース60gを加え、撹拌造粒機を用いて1分間混合
し、次にエタノール200mlを加えて練合後、棚式乾
燥機により乾燥してD−マンニトール顆粒(造粒部)を
得た。得られたD−マンニトール顆粒に、表1に示す割
合の、D−マンニトール、乳糖、エリスリトール、結晶
セルロース、トウモロコシデンプン又はステアリン酸マ
グネシウムを粉末添加し、圧力650kgで打錠し、直
径8mm、1錠225mgの錠剤を得た。得られた錠剤
の硬度、崩壊時間を表1に示した。また、マンニトール
の粉末添加割合と崩壊時間の関係を図1に示した。硬度
は、木屋式硬度計で測定し、崩壊時間は、内径約85m
mのガラスシャーレに6mlの着色した水を入れ、そこ
に錠剤を投入してから錠剤全体に着色水が浸潤するまで
の時間を測定した。
【0012】
【表1】
【0013】表1及び図1より、糖の粉末添加の割合が
1錠中10%を越えると急速に崩壊時間が短くなり、1
5%以上では崩壊時間が5分以内の錠剤が得られること
が明らかである。
1錠中10%を越えると急速に崩壊時間が短くなり、1
5%以上では崩壊時間が5分以内の錠剤が得られること
が明らかである。
【0014】試験例2 試験例1で得られたD−マンニトール顆粒に、表2に示
す量のD−マンニトール、崩壊剤であるクロスポピドン
(一般名)XL及びステアリン酸マグネシウムを粉末添
加し、圧力1000kgで打錠して、直径8mm、1錠
225mgの錠剤を得た。得られた錠剤の硬度と崩壊時
間を表2に示した。
す量のD−マンニトール、崩壊剤であるクロスポピドン
(一般名)XL及びステアリン酸マグネシウムを粉末添
加し、圧力1000kgで打錠して、直径8mm、1錠
225mgの錠剤を得た。得られた錠剤の硬度と崩壊時
間を表2に示した。
【0015】
【表2】
【0016】表2より、崩壊剤を添加することにより錠
剤の崩壊時間が著しく短くなることが明らかである。 試験例3 D−マンニトール1840gにクロスポビドン(一般
名)XL100g及びヒドロキシプロピルセルロース6
0gを加え1分間混合し、次にエタノール400ml又
は水300mlを加えて練合後、棚式乾燥機により乾燥
して造粒部を得た。得られた造粒部に表3に示す量のD
−マンニトール等を粉末添加し、圧力1000kgで打
錠して、直径8mm、1錠225mgの錠剤を得た。得
られた錠剤の硬度と崩壊時間を表3に示した。
剤の崩壊時間が著しく短くなることが明らかである。 試験例3 D−マンニトール1840gにクロスポビドン(一般
名)XL100g及びヒドロキシプロピルセルロース6
0gを加え1分間混合し、次にエタノール400ml又
は水300mlを加えて練合後、棚式乾燥機により乾燥
して造粒部を得た。得られた造粒部に表3に示す量のD
−マンニトール等を粉末添加し、圧力1000kgで打
錠して、直径8mm、1錠225mgの錠剤を得た。得
られた錠剤の硬度と崩壊時間を表3に示した。
【0017】
【表3】
【0018】表3より、水により造粒したほうが、崩壊
時間が短いことが明らかである。 比較例 試験例1で得られたD−マンニトール顆粒に、糖を粉末
添加しないで製した錠剤、D−マンニトール顆粒に溶解
度が500mg/mlより大きい糖であるショ糖等を表
4に示す量を粉末添加し試験例1と同様に製した錠剤、
D−マンニトールの代わりに溶解度が500mg/ml
以上であるマルチトールを用いて試験例1と同様に製し
た顆粒を用いた錠剤の硬度、崩壊時間を表4に示した。
いずれも崩壊時間は10分以上であった。
時間が短いことが明らかである。 比較例 試験例1で得られたD−マンニトール顆粒に、糖を粉末
添加しないで製した錠剤、D−マンニトール顆粒に溶解
度が500mg/mlより大きい糖であるショ糖等を表
4に示す量を粉末添加し試験例1と同様に製した錠剤、
D−マンニトールの代わりに溶解度が500mg/ml
以上であるマルチトールを用いて試験例1と同様に製し
た顆粒を用いた錠剤の硬度、崩壊時間を表4に示した。
いずれも崩壊時間は10分以上であった。
【0019】
【表4】
【0020】
【実施例】以下に実施例を挙げて本発明を更に詳細に説
明するが、本発明がこれらに限定されるわけではない。
明するが、本発明がこれらに限定されるわけではない。
【0021】実施例1 D−マンニトール1940gとヒドロキシプロピルセル
ロース60gを撹拌造粒機(カワタ製、SMV20)を
用いて1分間混合した。次にエタノール200mlを加
えて練合し、棚式乾燥機(三和化機工業製、DAE10
0型)で乾燥して造粒物を得た。得られたD−マンニト
ール顆粒540gに、D−マンニトール300g、結晶
セルロース50g、トウモロコシデンプン100g、ス
テアリン酸マグネシウム10gを粉末添加し、圧力65
0kgで打錠(畑鐵工所製、ロータリー式P−13)し
て、直径8mm、1錠225mgの錠剤を得た。
ロース60gを撹拌造粒機(カワタ製、SMV20)を
用いて1分間混合した。次にエタノール200mlを加
えて練合し、棚式乾燥機(三和化機工業製、DAE10
0型)で乾燥して造粒物を得た。得られたD−マンニト
ール顆粒540gに、D−マンニトール300g、結晶
セルロース50g、トウモロコシデンプン100g、ス
テアリン酸マグネシウム10gを粉末添加し、圧力65
0kgで打錠(畑鐵工所製、ロータリー式P−13)し
て、直径8mm、1錠225mgの錠剤を得た。
【0022】実施例2 D−マンニトール1940gとヒドロキシプロピルセル
ロース60gを撹拌造粒機(カワタ製、SMV20)を
用いて1分間混合した。次にエタノール200mlを加
えて練合し、棚式乾燥機(三和化機工業製、DAE10
0型)で乾燥して造粒物を得た。得られたD−マンニト
ール顆粒600gに、D−マンニトール340g、クロ
スポビドン(一般名)XL50g、ステアリン酸マグネ
シウム10gを粉末添加し、圧力1000kgで打錠
(畑鐵工所製、ロータリー式P−13)して、直径8m
m、1錠225mgの錠剤を得た。
ロース60gを撹拌造粒機(カワタ製、SMV20)を
用いて1分間混合した。次にエタノール200mlを加
えて練合し、棚式乾燥機(三和化機工業製、DAE10
0型)で乾燥して造粒物を得た。得られたD−マンニト
ール顆粒600gに、D−マンニトール340g、クロ
スポビドン(一般名)XL50g、ステアリン酸マグネ
シウム10gを粉末添加し、圧力1000kgで打錠
(畑鐵工所製、ロータリー式P−13)して、直径8m
m、1錠225mgの錠剤を得た。
【0023】実施例3 D−マンニトール1840g、クロスポピドン(一般
名)XL100g、ヒドロキシプロピルセルロース60
gを撹拌造粒機(カワタ製、SMV20)を用いて1分
間混合した。次に水300mlを加えて練合し、棚式乾
燥機(三和化機工業、DAE100型)で乾燥して造粒
物を得た。得られたD−マンニトール顆粒620gに、
D−マンニトール320g、クロスポビドン(一般名)
XL50g、ステアリン酸マグネシウム10gを粉末添
加し、圧力1000kgで打錠(畑鐵工所製、ロータリ
ー式P−13)して、直径8mm、1錠225mgの錠
剤を得た。
名)XL100g、ヒドロキシプロピルセルロース60
gを撹拌造粒機(カワタ製、SMV20)を用いて1分
間混合した。次に水300mlを加えて練合し、棚式乾
燥機(三和化機工業、DAE100型)で乾燥して造粒
物を得た。得られたD−マンニトール顆粒620gに、
D−マンニトール320g、クロスポビドン(一般名)
XL50g、ステアリン酸マグネシウム10gを粉末添
加し、圧力1000kgで打錠(畑鐵工所製、ロータリ
ー式P−13)して、直径8mm、1錠225mgの錠
剤を得た。
【0024】
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、糖類の添加割合と崩壊時間の関係を示
す図である。
す図である。
Claims (7)
- 【請求項1】溶解度500mg/ml以下の糖類を造粒
した後、溶解度500mg/ml以下の糖類を粉末添加
し打錠した錠剤。 - 【請求項2】請求項1において薬物を造粒部及び/又は
粉末添加部に加えた錠剤。 - 【請求項3】請求項1記載の錠剤において、造粒部1重
量部に対し、粉末添加部が0.15重量部以上、10重
量部以下である錠剤。 - 【請求項4】請求項1又は2記載の錠剤において、崩壊
剤を造粒部及び/又は粉末添加部に加えた錠剤。 - 【請求項5】請求項1又は2記載の錠剤において、造粒
部を水により造粒することを特徴とする錠剤。 - 【請求項6】溶解度500mg/ml以下の糖類を造粒
した後、溶解度500mg/ml以下の糖類を粉末添加
し打錠した、崩壊時間が5分以内である錠剤。 - 【請求項7】溶解度500mg/ml以下の糖類を造粒
した後、溶解度500mg/ml以下の糖類を粉末添加
し打錠した錠剤の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11098753A JP2000290171A (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | 崩壊のはやい錠剤又はその製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11098753A JP2000290171A (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | 崩壊のはやい錠剤又はその製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000290171A true JP2000290171A (ja) | 2000-10-17 |
Family
ID=14228221
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11098753A Pending JP2000290171A (ja) | 1999-04-06 | 1999-04-06 | 崩壊のはやい錠剤又はその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000290171A (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1999
- 1999-04-06 JP JP11098753A patent/JP2000290171A/ja active Pending
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