JPH08143473A - 易服用性の有核錠型製剤 - Google Patents

易服用性の有核錠型製剤

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JPH08143473A
JPH08143473A JP28699394A JP28699394A JPH08143473A JP H08143473 A JPH08143473 A JP H08143473A JP 28699394 A JP28699394 A JP 28699394A JP 28699394 A JP28699394 A JP 28699394A JP H08143473 A JPH08143473 A JP H08143473A
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 老人及び小児又は燕下困難な服用者が容易に
服用できる経口投与用錠剤を提供しょうとするものであ
る。 【構成】(a)医薬活性成分を含む燕下容易な大きさの
内核、及び(b)該内核の周囲に形成した速崩壊性の圧
縮被覆層を有することを特徴とする経口投与用錠剤。 【効果】 服用前は充分な大きさであるので掴みやす
く、また、服用後は、外層の圧縮被覆層が口腔内で即時
に崩壊して消失するので小型化した内核のみを燕下すれ
ばよく、非常に服用し易い特徴を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、取り扱い易くかつ燕下
し易い易服用性の経口投与用錠剤に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から経口投与用製剤のなかで、錠剤
は製造の簡便性、服用の容易性等、種々のメリットがあ
り、現在、最も汎用されている剤形である。しかしなが
ら、老人あるいは小児にとって錠剤の大きさが直径8m
m以上になれば燕下困難になってしまうという問題があ
る。錠剤の直径を小型化すれば、この問題は解決できる
が、今度は、特に老人の場合、この小型錠を掴み難くな
り、コンプライアンスが低下するという問題が指摘され
ている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、老人及び小
児又は燕下困難な服用者が容易に服用できる経口投与用
錠剤を提供しょうとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、医薬活性
成分を含有する内核を燕下容易な大きさに小型化すると
ともに、内核の大きさを補うため、その周りに厚みがあ
って速崩壊性及び/又は速溶解性を有する圧縮被覆層を
形成すれば、錠剤は掴み易くなり、又、服用時には圧縮
被覆層が急速に崩壊ないし溶解して小型の内核だけが残
るので、老人及び小児が錠剤を服用する際の錠剤の掴み
易さと、口腔内投与後の燕下し易さを両立させ得ること
を見出し、問題を解決したものである。
【0005】すなわち、本発明の製剤は、医薬活性成分
を含む燕下容易な大きさの内核(a)、及び該内核の周
囲に形成した速崩壊性の圧縮被覆層(b)からなること
を特徴とする有核錠型の経口投与用製剤である。
【0006】本発明において、「崩壊」とは通常製剤の
技術分野で用いられる意味、すなわち、成型された固形
製剤が小さい粒子状態に分散又は溶解する現象を意味
し、成分の溶解によるいわゆる「溶解型の崩壊」も含ま
れる。
【0007】本発明の製剤において、外層の圧縮被覆層
は、内核の大きさを補って手で掴みやすくするととも
に、口腔内で速やかに崩壊して内核の燕下を助けるとい
う機能を有する。その機能を十分に発揮せしめるために
は、圧縮被覆層は、口腔内で飲水又は唾液により、通常
1分以内、好ましくは30秒以内、とりわけ好ましくは
5秒〜20秒で崩壊するように設計されることが望まし
い。
【0008】具体的には、本発明の製剤を日本薬局方第
12改正の崩壊試験法に従って、崩壊試験を行ったと
き、圧縮被覆層が崩壊して内核錠だけとなるまでに要す
る時間が、通常1分以内、好ましくは30秒以内、とり
わけ好ましくは5秒〜20秒であるように設計されるこ
とが望ましい。
【0009】また、圧縮被覆層の厚さは、内核の大きさ
に応じて、その大きさを補って手で掴みやすい大きさと
なるよう設計すればよい。
【0010】本発明の内核は、燕下容易な大きさであれ
ばよく、その形状は特に限定されないが通常錠剤とする
のが好ましい。内核の好ましい大きさは、個体差がある
ので一様ではないが、燕下に困難を伴わない程度であれ
ばよく、例えば、直径7mm以下とするのが好ましい。
内核の形状を錠剤とする場合は、成型性という点も考慮
すると、通常直径3〜7mm、とりわけ4〜6mmの範
囲に設定することが好ましい。
【0011】また、圧縮被覆層を含む本発明の有核錠型
製剤の大きさは、手で掴み易い大きさであれば特に限定
されないが、その直径は、好ましくは7〜16mm、と
りわけ8〜12mm程度に設定することが好ましい。圧
縮被覆層を含む本発明の有核錠型製剤の直径と内核の直
径との差は、通常3mm以上の範囲で設定でき、好まし
くは3〜13mm、とりわけ4〜8mm程度とすること
が好ましい。
【0012】圧縮被覆層を含む本発明の有核錠型製剤の
直径の内核直径に対する比は、通常約1.5倍以上、好
ましくは約1.5〜5倍、とりわけ約3〜5倍とするこ
とが好ましい。
【0013】本発明において、内核に含有せしめる医薬
活性成分としては、経口投与可能な薬物であれば特に限
定されない。係る薬物としては、例えば化学療法剤、抗
生物質、呼吸促進剤、鎮咳去痰剤、抗悪性潰瘍剤、自律
神経用薬剤、精神神経用薬剤、局所麻酔剤、筋弛緩剤、
消化器用薬剤、抗ヒスタミン剤、中毒治療剤、催眠鎮静
剤、抗てんかん剤、解熱鎮痛消炎剤、強心剤、不整脈治
療剤、利尿剤、血管拡張剤、抗脂血剤、滋養強壮変質
剤、抗凝血剤、肝臓用薬剤、血糖降下剤、血圧降下剤な
どが挙げられる。
【0014】医薬活性成分の配合量は、使用する医薬活
性成分の有効投与量等に応じて決定すればよく、特に限
定されないが、内核重量に対して0.2〜100重量%
程度の範囲で設定することができ、とりわけ0.5〜5
0重量%とするのが好ましい。
【0015】本発明の製剤において、速崩壊性の圧縮被
覆層に含有せしめる成分は、特に限定されないが、例え
ば、水吸収性と成形性のよい賦形剤等を組み合わせて配
合すればよい。速崩壊性の圧縮被覆層を得るために含有
せしめる好ましい賦形剤としては、例えばクエン酸カル
シウム、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン、
メタケイ酸アルミン酸マグネシウム等が挙げられ、この
うち、トウモロコシデンプン、メタケイ酸アルミン酸マ
グネシウムが口腔内での水吸収性の点で好ましく、とり
わけメタケイ酸アルミン酸マグネシウムは、口腔内での
水吸収性に加えて成形性の点で好ましい。これら賦形剤
の配合量は、通常製剤全重量に対して、10〜70重量
%、とりわけ20〜40重量%とすることが好ましい。
【0016】また、圧縮被覆層に、発泡性の成分を含有
せしめることにより、崩壊性を高めることができる他、
錠剤を服用したことを明瞭に知覚させることや、反応に
より水を生成し、水なしでも服用できるという効果が得
られる。また、内核に含まれる薬物が不快な味を有する
場合、その味を隠蔽する効果も期待できる。
【0017】このような発泡性成分としては、例えば通
常この分野で発泡剤として使用される添加剤が使用で
き、例えばクエン酸、酒石酸、リンゴ酸、フマル酸、コ
ハク酸等の有機酸、これら有機酸の塩、炭酸ナトリウ
ム、炭酸カリウム、炭酸カルシウムなどの炭酸塩、炭酸
水素ナトリウムなどの重炭酸塩等が挙げられる。これら
のうち、クエン酸、リンゴ酸、炭酸水素ナトリウム、炭
酸ナトリウムが好ましく、とりわけリンゴ酸、炭酸水素
ナトリウムが好ましい。これら発泡性成分の配合量は、
通常、製剤全重量に対して、20〜80重量%程度、と
りわけ40〜60重量%とするのが好ましい。これら発
泡性成分は、2種以上を混合して配合してもよい。
【0018】また、圧縮被覆層に通常製剤技術分野で常
用される甘味剤、着香剤等を配合して味や香をつけるこ
とにより、さらに良好な服用感が得られる。このような
甘味剤としては、例えば、アスパルテーム、サッカリン
ナトリウム、、ステビア等が挙げられ、着香剤として
は、例えば、l−メントール、ハッカ油、レモン油、オ
レンジ油等が挙げられる。
【0019】本発明の製剤の内核、および圧縮被覆層中
には、上記の他、所望により、賦形剤、結合剤、崩壊
剤、滑沢剤、凝集防止剤等、通常製剤技術分野で常用さ
れる種々の添加剤を配合してもよい。
【0020】かかる賦形剤としては例えば、白糖、乳
糖、マンニトール、グルコース等の糖類、トウモロコシ
デンプン、バレイショデンプン、部分α化デンプン等の
デンプン類、結晶セルロース、クエン酸カルシウム、リ
ン酸水素カルシウム、硫酸カルシウム、の他賦形剤とし
て使用できる各種制酸剤などが挙げられる。
【0021】結合剤としては例えば、白糖、グルコー
ス、乳糖、麦芽糖、ソルビトール、マンニトールなどの
糖もしくは糖アルコール類、デキストリン、でんぷん、
アルギン酸ナトリウム、カラギーナン、グアーガム、ア
ラビアゴム、寒天などの多糖類、トラガント、ゼラチ
ン、グルテンなどの天然高分子類、ヒドロキシエチルセ
ルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
プロピルメチルセルロース、メチルセルロース、エチル
セルロース、カルボキシメチルセルロースナトリウム、
などのセルロース誘導体、ポリビニルピロリドン、ポリ
ビニルアルコール、ポリビニルアセテート、ポリエチレ
ングリコール、ポリアクリル酸、ポリメタクリル酸、酢
酸ビニル樹脂などの合成高分子などが挙げられる。
【0022】崩壊剤としては、カルボキシメチルセルロ
ース、カルボキシメチルセルロースカルシウム、カルボ
キシメチルスターチナトリウム、コーンスターチ、ヒド
ロキシプロピルスターチ、部分α化デンプン、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース、ポリビニルポリピロリ
ドン、クロスカルメロースカルシウム等が挙げられる。
【0023】滑沢剤、凝集防止剤としては、タルク、ス
テアリン酸マグネシウム、ステアリン酸カルシウム、コ
ロイダルシリカ、ステアリン酸、含水二酸化ケイ素、ワ
ックス類、硬化油、ポリエチレングリコール、安息香酸
ナトリウム等が挙げられる。
【0024】必要に応じて内核及び圧縮被覆層に用いる
賦形剤、結合剤、崩壊剤、滑沢剤、凝集防止剤等などの
添加量は、製剤技術の分野で常用される知見に基づく範
囲で、問題なく使用することができ、結合剤の濃度や使
用する溶媒も製剤の分野で常用される知見に基づく範囲
で、何ら問題なく使用することができる。
【0025】内核の調製は、レミントンズ・ファーマシ
ューティカル・サイエンス、第17版、(マーク・パブ
リッシング・カンパニー、1985年発行)に記載され
ているような通常の製剤化手法で実施することができ
る。錠剤とする場合は、例えば、医薬活性成分に、要す
れば適当な賦形剤、結合剤、滑沢剤等通常製剤分野常用
される各種添加剤を混合し、そのまま或は一旦常法によ
り造粒して造粒粒状物を製し、必要に応じて整粒した
後、打錠して製することができる。
【0026】造粒粒状物は、通常の乾式および湿式造粒
法などにより製することができる。例えば、医薬活性成
分と添加剤を混合したのち、網式製粒機、円筒製粒機、
トーネードミル、スクリュー造粒機、アレキサンダー・
マシンなどの押出造粒機を用いて顆粒とするか、或は各
成分を粉末のままブレンダー・グラニュレーターやピン
・グラニュレーターなどの混合造粒機を用いて顆粒とし
てもよい。或は、回転するドラム又はパン中に各成分の
粉体に結合剤溶液を噴霧して造粒するいわゆる転動造粒
により顆粒を製してもよく、流動層乾燥機中で各成分を
流動させつつ結合剤溶液を噴霧する流動造粒法により製
してもよい。
【0027】また、造粒粒状物は、医薬活性成分を不活
性な担体上に結合剤とともにコーティングして製するこ
ともできる。この場合例えば、不活性な担体上に、医薬
活性成分と結合剤を含む溶液を噴霧コーティングして実
施できる。或は、不活性な担体に医薬活性成分を必要に
応じて他の添加剤とともに添加混合して、結合剤溶液を
噴霧しつつコーティングする、いわゆる粉末コーティン
グにより製することもできる。不活性な担体としては、
例えば糖類もしくは無機塩(乳糖、セルロース、塩化ナ
トリウムなど)の結晶、球形造粒物等が使用できる。
【0028】また、内核もしくは造粒粒状物は、必要に
応じて、徐放性皮膜、腸溶性皮膜、水溶性皮膜又は胃溶
性皮膜等でコーティングされていてもよい。
【0029】コーティング方法は、例えば、流動コーテ
ィング装置、パンコーティング装置、転動流動コーティ
ング造粒装置などを用いて、流動コーティング法、パン
コーティング法、転動流動コーティング法など、通常こ
の分野で用いられる方法により行なうことができる。コ
ーティングは、通常この分野で使用される水系、非水
系、いずれの方法も適用可能である。
【0030】内核の周囲に圧縮被覆層を形成する方法
は、プレスコート法またはドライコート法と呼ばれる圧
縮成形法など、この分野における常法により実施でき
る。例えば、圧縮被覆層に用いる適当な賦形剤、結合
剤、滑沢剤、流動化剤、発泡剤、着色剤、着香剤、甘味
剤等を混合し、そのまま内核素錠の上に圧縮被覆する
か、或は一旦常法により造粒して造粒粒状物を製し、必
要に応じて整粒し、要すれば他の添加剤と混合した後内
核素錠の上に圧縮被覆する。
【0031】圧縮被覆層は、通常の有核打錠機あるいは
圧縮打錠機を用いて、通常の条件、例えば圧縮圧200
〜1500kg/cm2、圧縮速度1〜20 mm/分の
条件で好適に実施できる。
【0032】以下、実施例をもって本発明を具体的に説
明する。
【0033】
【実施例】
実施例1 ビスベンチアミン200gをトウモロコシデンプン31
5gと混合し、ポリビニルピロリドン30gをエタノー
ル100gに溶解して得た練合液130gを用いて湿式
造粒を行い、造粒物を乾燥後整粒して内核用打錠用顆粒
540gを得た。得られた内核用打錠用顆粒540gに
ステアリン酸マグネシウム10gを混合し、ロータリー
式打錠機(F−9型、菊水製作所製)により、直径5m
m、重量55mgの内核素錠を製造した。得られた内核
素錠に、クエン酸カルシウム179g、カルボキシメチ
ルセルロースカルシウム210g及びステアリン酸マグ
ネシウム1gを混合した混合末を1錠当たり200m
g、有核打錠機(コレクト18HUK−DC型、菊水製
作所製)により圧縮被覆し、直径9mm、重量255m
gの易服用型有核錠を得た。
【0034】実施例2 D−マンニトール138gとトウモロコシデンプン40
0gを混合し、デキストリン20gを水50gに溶解し
て得た練合液70gを用いて湿式造粒を行い、造粒物を
乾燥後整粒して圧縮被覆層用の打錠用顆粒190gを得
た。実施例1で調製したビスベンチアミン含有内核素錠
に、前記圧縮被覆層用の打錠用顆粒178g、低置換度
ヒドロキシプロピルセルロース20gおよびステアリン
酸マグネシウム2gを混合した混合末を1錠当たり25
0mg、有核打錠機(コレクト18HUK−DC型、菊
水製作所製)により圧縮被覆し、直径9.5mm、重量
305mgの易服用型有核錠を得た。
【0035】実施例3 D−マンニトール138gとトウモロコシデンプン40
gを混合し、デキストリン20gを水50gに溶解して
得た練合液70gを用いて湿式造粒を行い、造粒物を乾
燥後整粒して圧縮被覆層用の打錠用顆粒190gを得
た。実施例1で調製したビスベンチアミン含有内核素錠
に、前記圧縮被覆層用の打錠用顆粒130g、メタケイ
酸アルミン酸マグネシウム37.8g、部分α化デンプ
ン10g、低置換度ヒドロキシプロピルセルロース10
g、l−メントール0.2gおよびステアリン酸マグネ
シウム2gを混合した混合末を1錠当たり250mg、
有核打錠機(コレクト18HUK−DC型、菊水製作所
製)により圧縮被覆し、直径9.5mm、重量305m
gの易服用型有核錠を得た。
【0036】実施例4 無水カフェイン200gをトウモロコシデンプン315
gと混合し、ポリピロリドン30gをエタノール100
gに溶解して得た練合液130gを用いて湿式造粒を行
い、造粒物を乾燥後整粒して内核用の打錠用顆粒540
gを得た。得られた打錠用顆粒540gにステアリン酸
マグネシウム10gを混合し、ロータリー式打錠機(F
−9型、菊水製作所製)により、直径5mm、重量55
mgの内核素錠を製造した。得られた内核素錠に、クエ
ン酸カルシウム135g、メタケイ酸アルミン酸マグネ
シウム44g、カルボキシメチルセルロース20g及び
ステアリン酸マグネシウム1gを混合した混合末を1錠
当たり300mg、有核打錠機(コレクト18HUK−
DC型、菊水製作所製)により圧縮被覆し、直径10m
m、重量355mgの易服用型有核錠を得た。
【0037】実施例5 実施例4で調製した無水カフェイン含有内核素錠に、メ
タケイ酸アルミン酸マグネシウム60g、バレイショデ
ンプン107.6g、低置換度ヒドロキシプロピルセル
ロース10g、部分α化デンプン20g、アスパルテー
ム1.4gおよびステアリン酸マグネシウム1gを混合
した混合末を1錠当たり200mg、有核打錠機(コレ
クト18HUK−DC型、菊水製作所製)により圧縮被
覆し、直径9mm、重量255mgの易服用性有核錠を
得た。
【0038】実施例6 実施例4で調製した無水カフェイン含有内核素錠に、マ
ンニトール100g、バレイショデンプン17.6g、
リンゴ酸30g、炭酸水素ナトリウム50g、レモンエ
ッセンス1.4gおよびステアリン酸マグネシウム1g
を混合した混合末を、1錠当たり200mg、有核打錠
機(コレクト18HUK−DC型、菊水製作所製)によ
り圧縮被覆し、直径9mm、重量255mgの易服用型
有核錠を得た。
【0039】実施例7 ビスベンチアミン200gをトウモロコシデンプン31
5gと混合し、ポリビニルピロリドン30gをエタノー
ル100gに溶解して得た練合液130gを用いて湿式
造粒を行い、造粒物を乾燥後整粒して内核用打錠用顆粒
540gを得る。得られる内核用打錠用顆粒540gに
ステアリン酸マグネシウム10gを混合し、ロータリー
式打錠機(F−9型、菊水製作所製)により、直径3m
m、重量35mgの内核素錠を製造する。得られる内核
素錠に、クエン酸カルシウム179g、カルボキシメチ
ルセルロースカルシウム210g及びステアリン酸マグ
ネシウム1gを混合した混合末を1錠当たり800m
g、有核打錠機(コレクト18HUK−DC型、菊水製
作所製)により圧縮被覆し、直径15mm、重量835
mgの易服用型有核錠を得る。
【0040】実験例1 実施例1〜6で得られた易服用型有核錠について、日本
薬局方崩壊試験法に準じ、温水中で圧縮被覆層の崩壊試
験を実施した。崩壊試験は、以下のように行った。即
ち、試験液は37℃の水を用い、補助盤なしで、1錠ず
つ6回繰返し試験を行い、肉眼にて外層部分が完全に崩
壊(又は溶解)して内核錠だけとなったことが確認され
た時間を測定した。6回繰返し測定した結果の最長時間
を崩壊時間として表1に示した。表1から明らかなよう
に、温水中での速やかな崩壊が認められ、このことか
ら、本発明の有核錠は、服用時の飲水によって、口中で
も圧縮被覆層が速やかに崩壊/消失することが示唆され
た。
【0041】
【表1】
【0042】
【発明の効果】本発明の有核錠型錠剤は、服用前は充分
な大きさであるので掴みやすく、また、服用後は、外層
の圧縮被覆層が口腔内で即時に崩壊・溶解して消失する
ので小型化した内核のみを燕下すればよいので、非常に
服用し易い特徴を有する。また、外層に発泡性成分が配
合されている場合には、薬物の不快な味を隠蔽するとと
もに、口腔内において水分の生成を促すので燕下がさら
に容易となる。即ち、錠剤の掴み易さと、燕下し易さと
いう相反する問題を解決した新しいタイプの有核錠型錠
剤である。また、吸湿性が高い、或は光に対して不安定
である等好ましくない性質を有する薬物を内核錠に含有
せしめる場合、圧縮被覆層によって上記の性質を隠蔽・
改善し得る。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 A61K 47/36 D

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 医薬活性成分を含む燕下容易な大きさの
    内核(a)、及び該内核の周囲に形成された速崩壊性の
    圧縮被覆層(b)からなることを特徴とする有核錠型の
    経口投与用製剤。
  2. 【請求項2】 日本薬局方の崩壊試験法に従って崩壊試
    験を行ったとき、圧縮被覆層(b)が崩壊して内核錠だ
    けとなるまでに要する時間が30秒以内である請求項1
    記載の製剤。
  3. 【請求項3】 内核(a)の直径が3〜7mmであり、
    圧縮被覆層(b)を含む有核錠型の経口投与用製剤の直
    径と内核(a)の直径との差が、3mm以上である請求
    項1記載の製剤。
  4. 【請求項4】 内核(a)の直径が3〜7mmであり、
    圧縮被覆層(b)を含む有核錠型の経口投与用製剤の直
    径が内核(a)の直径の約1.5〜5倍である請求項1
    記載の製剤。
  5. 【請求項5】 圧縮被覆層(b)が、発泡性成分を含有
    する請求項1記載の製剤。
  6. 【請求項6】 圧縮被覆層(b)が、クエン酸カルシウ
    ム、トウモロコシデンプン、バレイショデンプン又はメ
    タケイ酸アルミン酸マグネシウムを含有する請求項1記
    載の製剤。
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Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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