JP2000289437A - 自動車用空調ダクト構造 - Google Patents
自動車用空調ダクト構造Info
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- JP2000289437A JP2000289437A JP9737799A JP9737799A JP2000289437A JP 2000289437 A JP2000289437 A JP 2000289437A JP 9737799 A JP9737799 A JP 9737799A JP 9737799 A JP9737799 A JP 9737799A JP 2000289437 A JP2000289437 A JP 2000289437A
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- conditioning duct
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 スライド式シートを設置した車室フロアをフ
ラット化して見栄えを向上する空調ダクトを実現するこ
と。 【解決手段】 前部車室フロアF2よりも高位置とした
後部車室フロアF3にスライドレール7a,7bにより
前後移動可能なリヤシートS3を設置した車室フロアF
に配設する空調ダクト1であって、上面壁11を平坦面
とした扁平なダクト本体10と、その後部から左右に分
岐する分岐通路2a,2bを備えた空調ダクト1におい
て、ダクト本体10の下面壁12の後部に、断面山形で
前後方向に延びて後端が開口し、頂面が上面壁11に重
合した膨出部31を形成するとともに、両者の重合部に
後端から前方に延びる細幅のスリット32を形成し、膨
出部31とスリット32でリヤシートS3の前方への移
動時にこれと一体に移動するスライドレール7bのアッ
パレール72を受入れるレール受入れ溝3を構成する。
ラット化して見栄えを向上する空調ダクトを実現するこ
と。 【解決手段】 前部車室フロアF2よりも高位置とした
後部車室フロアF3にスライドレール7a,7bにより
前後移動可能なリヤシートS3を設置した車室フロアF
に配設する空調ダクト1であって、上面壁11を平坦面
とした扁平なダクト本体10と、その後部から左右に分
岐する分岐通路2a,2bを備えた空調ダクト1におい
て、ダクト本体10の下面壁12の後部に、断面山形で
前後方向に延びて後端が開口し、頂面が上面壁11に重
合した膨出部31を形成するとともに、両者の重合部に
後端から前方に延びる細幅のスリット32を形成し、膨
出部31とスリット32でリヤシートS3の前方への移
動時にこれと一体に移動するスライドレール7bのアッ
パレール72を受入れるレール受入れ溝3を構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用空調ダク
ト、特に、ワゴン型車等の車室フロアに沿って設置され
る空調ダクト構造に関する。
ト、特に、ワゴン型車等の車室フロアに沿って設置され
る空調ダクト構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ワゴン型車には、図2および図3
に示すように、車室フロアFの前後方向中間に段部F1
を形成して後部車室フロアF3を前部車室フロアF2よ
りも高くし、後部車室フロアF3に前方へ移動可能とし
た前列のリヤシートS3,S4と、折り畳んで車室の側
面に沿って収納可能とした後列のリヤシートS5を設置
し、後部車室を荷室として有効に活用するようにしたも
のがある。
に示すように、車室フロアFの前後方向中間に段部F1
を形成して後部車室フロアF3を前部車室フロアF2よ
りも高くし、後部車室フロアF3に前方へ移動可能とし
た前列のリヤシートS3,S4と、折り畳んで車室の側
面に沿って収納可能とした後列のリヤシートS5を設置
し、後部車室を荷室として有効に活用するようにしたも
のがある。
【0003】上記前列のリヤシートS3,S4はそれぞ
れ左右一対のスライドレール7a,7bにより前後にス
ライド移動可能で、各スライドレール7a,7bは、ロ
アレール71を後部車室フロアF3に埋設し、シートを
前方に移動したときにこれと一体に移動するアッパレー
ル72の前端部がロアレール71から前方へ進出する。
れ左右一対のスライドレール7a,7bにより前後にス
ライド移動可能で、各スライドレール7a,7bは、ロ
アレール71を後部車室フロアF3に埋設し、シートを
前方に移動したときにこれと一体に移動するアッパレー
ル72の前端部がロアレール71から前方へ進出する。
【0004】一方、車室内の通路となる前部車室フロア
F2の幅方向中央部には、並設したフロントシートS
1,S2の一方のシートS2下方に設置した空調ユニッ
トUから前部車室フロアF2の中央を後方に延び、各リ
ヤシートS3,S4,S5に着座した乗員の足元へ温風
を送る空調ダクト1Aを設置している。空調ダクト1A
は合成樹脂の一体成形体で、扁平な筒状のダクト本体1
0と、ダクト本体10の後端から左右に分岐する分岐通
路2a,2bを備え、各分岐通路2a,2bの端末は吹
出し口6c,6dを備えている(特開平9−99727
号)。
F2の幅方向中央部には、並設したフロントシートS
1,S2の一方のシートS2下方に設置した空調ユニッ
トUから前部車室フロアF2の中央を後方に延び、各リ
ヤシートS3,S4,S5に着座した乗員の足元へ温風
を送る空調ダクト1Aを設置している。空調ダクト1A
は合成樹脂の一体成形体で、扁平な筒状のダクト本体1
0と、ダクト本体10の後端から左右に分岐する分岐通
路2a,2bを備え、各分岐通路2a,2bの端末は吹
出し口6c,6dを備えている(特開平9−99727
号)。
【0005】図3および図4に示すように、ダクト本体
10の後部には、リヤシートS3と一体にアッパレール
72が前方へ移動したときにアッパレール72との干渉
を避けるために、アッパレール72の前端部を受入れる
レール受入れ溝3Aが形成してある。レール受入れ溝3
Aは、開口側を広くした断面ほぼU字形に形成してあ
る。そして、空調ダクト1Aの上面を被覆するフロアカ
ーペット8は、レール受入れ溝3Aに沿わせて凹状に折
り曲げてある。
10の後部には、リヤシートS3と一体にアッパレール
72が前方へ移動したときにアッパレール72との干渉
を避けるために、アッパレール72の前端部を受入れる
レール受入れ溝3Aが形成してある。レール受入れ溝3
Aは、開口側を広くした断面ほぼU字形に形成してあ
る。そして、空調ダクト1Aの上面を被覆するフロアカ
ーペット8は、レール受入れ溝3Aに沿わせて凹状に折
り曲げてある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レール受入れ溝3Aは、開口幅が広く、リヤシートS3
が通常位置にあるときに車室フロアFの見栄えを損な
う。また、車室フロアが凹凸となり乗員の足元が不安定
である。更に、厚いフロアカーペット8はレール受入れ
溝3Aに沿うように折り曲げにくいため、溝3A内で浮
き上がるおそれがある。フロアカーペット8が浮き上が
るとアッパレール72と干渉してリヤシートS3の移動
の妨げとなる。そこで本発明は、リヤシートの移動を妨
げるおそれがなく、乗員の足元が安定で、かつ、車室フ
ロアの見栄えを損ねない空調ダクト構造を提供すること
を課題としてなされたものである。
レール受入れ溝3Aは、開口幅が広く、リヤシートS3
が通常位置にあるときに車室フロアFの見栄えを損な
う。また、車室フロアが凹凸となり乗員の足元が不安定
である。更に、厚いフロアカーペット8はレール受入れ
溝3Aに沿うように折り曲げにくいため、溝3A内で浮
き上がるおそれがある。フロアカーペット8が浮き上が
るとアッパレール72と干渉してリヤシートS3の移動
の妨げとなる。そこで本発明は、リヤシートの移動を妨
げるおそれがなく、乗員の足元が安定で、かつ、車室フ
ロアの見栄えを損ねない空調ダクト構造を提供すること
を課題としてなされたものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、車室フロアに
段部を形成して後部車室フロアを前部車室フロアよりも
高位置とし、後部車室フロアにはスライドレールに案内
されて前後方向に移動可能なリヤシートを設置した自動
車の車室フロアに配設する空調ダクトであって、前部車
室フロアの幅方向ほぼ中央部で前後方向に配設し、上面
壁を水平面とした扁平なダクト本体と、ダクト本体の後
部から左右に分岐し、後端にエア吹出し口を有する分岐
通路を備え、かつ、ダクト本体の後部に、上記リヤシー
トが前方へ移動したときにこれと一体に前方へ移動する
スライドレールのアッパレールを受入れるレール受入れ
溝を形成した空調ダクト構造において、上記ダクト本体
の下面壁の後部には、その幅方向中央部に、断面山形で
前後方向に延びて後端が開口し、頂面が上記上面壁に重
合して上記ダクト本体の後部を左右に仕切る膨出部を形
成し、上記上面壁と膨出部との重合部にはその後端から
前方に延びる細幅のスリットを形成し、上記膨出部とス
リットで上記レール受入れ溝を構成する(請求項1)。
空調ダクトの上面側に開口するレール受入れ溝の開口幅
を狭く形成でき、空調ダクトの上面をほぼ平坦に形成で
きるので、乗員の足元も安定で、車室フロアの見栄えも
よい。
段部を形成して後部車室フロアを前部車室フロアよりも
高位置とし、後部車室フロアにはスライドレールに案内
されて前後方向に移動可能なリヤシートを設置した自動
車の車室フロアに配設する空調ダクトであって、前部車
室フロアの幅方向ほぼ中央部で前後方向に配設し、上面
壁を水平面とした扁平なダクト本体と、ダクト本体の後
部から左右に分岐し、後端にエア吹出し口を有する分岐
通路を備え、かつ、ダクト本体の後部に、上記リヤシー
トが前方へ移動したときにこれと一体に前方へ移動する
スライドレールのアッパレールを受入れるレール受入れ
溝を形成した空調ダクト構造において、上記ダクト本体
の下面壁の後部には、その幅方向中央部に、断面山形で
前後方向に延びて後端が開口し、頂面が上記上面壁に重
合して上記ダクト本体の後部を左右に仕切る膨出部を形
成し、上記上面壁と膨出部との重合部にはその後端から
前方に延びる細幅のスリットを形成し、上記膨出部とス
リットで上記レール受入れ溝を構成する(請求項1)。
空調ダクトの上面側に開口するレール受入れ溝の開口幅
を狭く形成でき、空調ダクトの上面をほぼ平坦に形成で
きるので、乗員の足元も安定で、車室フロアの見栄えも
よい。
【0008】上記空調ダクトの上面を被覆するフロアカ
ーペットに上記スリットと対応する切欠きを形成し、該
切欠きの開口縁に複数のクリップを設け、該クリップに
より上記切欠きの開口縁を上記スリットの開口縁に係止
固定する(請求項2)。フロアカーペットの切欠きの開
口縁の端末処理性が良好で、フロアカーペットの浮き上
がりを防ぎ、車室フロアの見栄えもよい。
ーペットに上記スリットと対応する切欠きを形成し、該
切欠きの開口縁に複数のクリップを設け、該クリップに
より上記切欠きの開口縁を上記スリットの開口縁に係止
固定する(請求項2)。フロアカーペットの切欠きの開
口縁の端末処理性が良好で、フロアカーペットの浮き上
がりを防ぎ、車室フロアの見栄えもよい。
【0009】
【発明の実施の形態】図1および図2に示すように、車
室フロアFは従来構造と同一構造で、前後方向の中間位
置に車幅方向に全幅にわたって段部F1が形成してあ
り、後部車室フロアF3を前部車室フロアF2よりも高
くしてある。
室フロアFは従来構造と同一構造で、前後方向の中間位
置に車幅方向に全幅にわたって段部F1が形成してあ
り、後部車室フロアF3を前部車室フロアF2よりも高
くしてある。
【0010】後部車室フロアF3の前部に設置した前列
のリヤシートS3,S4は、二人掛け用のシートS3と
一人掛け用のシートS4で構成し、各シートS3,S4
はそれぞれ左右一対のスライドレール7a,7bにより
前後にスライド移動可能としてある。スライドレール7
a,7bは、上方に向かって開口する断面ほぼC字形の
ロアレール71と、下縁に左右両側に突出するエッジ部
73を備えた断面ほぼ逆T字形のアッパレール72とを
備え、アッパレール72の下縁をロアレール71内に図
略のローラーを介してスライド移動可能に嵌入したもの
である。
のリヤシートS3,S4は、二人掛け用のシートS3と
一人掛け用のシートS4で構成し、各シートS3,S4
はそれぞれ左右一対のスライドレール7a,7bにより
前後にスライド移動可能としてある。スライドレール7
a,7bは、上方に向かって開口する断面ほぼC字形の
ロアレール71と、下縁に左右両側に突出するエッジ部
73を備えた断面ほぼ逆T字形のアッパレール72とを
備え、アッパレール72の下縁をロアレール71内に図
略のローラーを介してスライド移動可能に嵌入したもの
である。
【0011】各スライドレール7a,7bは、ロアレー
ル71が後部車室フロアF4の前部に形成した前後に延
びる凹溝内に埋設してある。そして、リヤシートS3,
S4を前方へ移動させるとき、これと一体に移動するア
ッパレール72の前端がロアレール71の前端開口から
前方に進出するようになっている。
ル71が後部車室フロアF4の前部に形成した前後に延
びる凹溝内に埋設してある。そして、リヤシートS3,
S4を前方へ移動させるとき、これと一体に移動するア
ッパレール72の前端がロアレール71の前端開口から
前方に進出するようになっている。
【0012】空調ダクト1はブロー成形による合成樹脂
の一体成形体で、幅方向に長径とした扁平筒状のダクト
本体10と、ダクト本体10の後端から左右に分岐する
一対の分岐通路2a,2bを備えている。ダクト本体1
0は上面壁11および下面壁12を平坦面とした断面ほ
ぼ台形状で、かつ、ダクト内部に下面壁12から突出し
て上端を上面壁11に溶着した複数の補強リブ13を備
え、ダクト本体10上を乗員が歩行可能で、乗員が歩行
してもダクト本体10が潰れないようにしてある。
の一体成形体で、幅方向に長径とした扁平筒状のダクト
本体10と、ダクト本体10の後端から左右に分岐する
一対の分岐通路2a,2bを備えている。ダクト本体1
0は上面壁11および下面壁12を平坦面とした断面ほ
ぼ台形状で、かつ、ダクト内部に下面壁12から突出し
て上端を上面壁11に溶着した複数の補強リブ13を備
え、ダクト本体10上を乗員が歩行可能で、乗員が歩行
してもダクト本体10が潰れないようにしてある。
【0013】空調ダクト1は、ダクト本体10を通路と
なる前部車室フロアF2の中央部に沿って設置し、ダク
ト本体10後端を段部F1に合わせ、各分岐通路2a,
2bを段部F1に沿わせて各リヤシートS3,S4の下
側に延設してある。そして、空調ダクト1は複数のステ
ー4を車室フロアにボルト締めして固定してある。空調
ダクト1は、ダクト本体10前端の取入れ口5をフロン
トシートS2の下方に設置した空調ユニットUに接続
し、フロントシートS1,S2の下側へ突設した吹出し
口6a,6bからリヤシートS3,S4に着座した乗員
の足元へ温風を吹き出すとともに、両分岐通路2a,2
b端末の吹出し口6c,6dからリヤシートS5に着座
した乗員の足元へ温風を吹き出す。また、空調ダクト1
は車室フロアFを被覆するフロアカーペット8で車室フ
ロアFと一体に被覆してある(図1(B))。
なる前部車室フロアF2の中央部に沿って設置し、ダク
ト本体10後端を段部F1に合わせ、各分岐通路2a,
2bを段部F1に沿わせて各リヤシートS3,S4の下
側に延設してある。そして、空調ダクト1は複数のステ
ー4を車室フロアにボルト締めして固定してある。空調
ダクト1は、ダクト本体10前端の取入れ口5をフロン
トシートS2の下方に設置した空調ユニットUに接続
し、フロントシートS1,S2の下側へ突設した吹出し
口6a,6bからリヤシートS3,S4に着座した乗員
の足元へ温風を吹き出すとともに、両分岐通路2a,2
b端末の吹出し口6c,6dからリヤシートS5に着座
した乗員の足元へ温風を吹き出す。また、空調ダクト1
は車室フロアFを被覆するフロアカーペット8で車室フ
ロアFと一体に被覆してある(図1(B))。
【0014】空調ダクト1のダクト本体10の後部に
は、図1に示すように、段部F1の幅方向ほぼ中央に位
置するリヤシートS3のスライドレール7bの前端に対
応する位置に、下面壁12が上方に盛り上がる断面山形
で前後方向に延びる膨出部31が形成してある。膨出部
31は、前端が閉じられており、後端はダクト本体10
の後端面で開口している。そして、膨出部31の頂面は
平坦面で、上面壁11の下に重ね合わせて溶着してあ
り、ダクト本体10の後部は膨出部31により左右に仕
切られている。上面壁11と膨出部31の頂面との重合
溶着部にはその後端縁から前方に向かって延びる狭幅の
スリット32が形成してあり、前部車室フロアF2を底
面とし、膨出部31を左右の側面とし、スリット32を
開口とするレール受入れ溝3を形成する。
は、図1に示すように、段部F1の幅方向ほぼ中央に位
置するリヤシートS3のスライドレール7bの前端に対
応する位置に、下面壁12が上方に盛り上がる断面山形
で前後方向に延びる膨出部31が形成してある。膨出部
31は、前端が閉じられており、後端はダクト本体10
の後端面で開口している。そして、膨出部31の頂面は
平坦面で、上面壁11の下に重ね合わせて溶着してあ
り、ダクト本体10の後部は膨出部31により左右に仕
切られている。上面壁11と膨出部31の頂面との重合
溶着部にはその後端縁から前方に向かって延びる狭幅の
スリット32が形成してあり、前部車室フロアF2を底
面とし、膨出部31を左右の側面とし、スリット32を
開口とするレール受入れ溝3を形成する。
【0015】また、空調ダクト1の上面を被覆したフロ
アカーペット8は、上記スリット32に対応する位置
に、スリット32とほぼ同じ幅で、これに沿って前後に
延びる切欠き81が形成してある。そして、切欠き81
の相対向する両開口縁の下面には所定の間隔をおいて鉤
爪形のクリップ9が複数固着してあり、フロアカーペッ
ト8の切欠き81は各クリップ9の鉤爪をスリット32
の両開口縁に引っ掛けて係止固定してある。
アカーペット8は、上記スリット32に対応する位置
に、スリット32とほぼ同じ幅で、これに沿って前後に
延びる切欠き81が形成してある。そして、切欠き81
の相対向する両開口縁の下面には所定の間隔をおいて鉤
爪形のクリップ9が複数固着してあり、フロアカーペッ
ト8の切欠き81は各クリップ9の鉤爪をスリット32
の両開口縁に引っ掛けて係止固定してある。
【0016】上記のダクト構造において、空調ユニット
Uからダクト本体10へ送出された温風は、膨出部31
の前端位置で左右に分流し、両分岐通路2a,2bの吹
出し口6c,6dから吹き出す。リヤシートS3の前方
へのスライド移動時、車室フロアFの段部F1から前方
へ進出するアッパレール72は、その垂直脚部がレール
受入れ溝3の上記スリット32に受入れられ、下縁のエ
ッジ部73が上記膨出部31内に受入れられる。
Uからダクト本体10へ送出された温風は、膨出部31
の前端位置で左右に分流し、両分岐通路2a,2bの吹
出し口6c,6dから吹き出す。リヤシートS3の前方
へのスライド移動時、車室フロアFの段部F1から前方
へ進出するアッパレール72は、その垂直脚部がレール
受入れ溝3の上記スリット32に受入れられ、下縁のエ
ッジ部73が上記膨出部31内に受入れられる。
【0017】レール受入れ溝3のスリット32はアッパ
レール72の平板状の垂直脚部が通過できる狭い幅でよ
いから、レール受入れ溝3を目立たなくするとともにダ
クト本体10の上面をほぼ平坦に形成することができ、
リヤシートS3の後方への移動時に車室フロアFの見栄
えを向上するができる。また、車室フロアFを移動する
乗員およびリヤシートS3に着座した乗員の足元を安定
させることができる。また、スリット32は幅が狭いか
ら、スリット32から異物がレール受入れ溝3内に落ち
込んでアッパレール72の移動を妨げる不都合が防止さ
れる。
レール72の平板状の垂直脚部が通過できる狭い幅でよ
いから、レール受入れ溝3を目立たなくするとともにダ
クト本体10の上面をほぼ平坦に形成することができ、
リヤシートS3の後方への移動時に車室フロアFの見栄
えを向上するができる。また、車室フロアFを移動する
乗員およびリヤシートS3に着座した乗員の足元を安定
させることができる。また、スリット32は幅が狭いか
ら、スリット32から異物がレール受入れ溝3内に落ち
込んでアッパレール72の移動を妨げる不都合が防止さ
れる。
【0018】更に、レール受入れ溝3の開口縁はダクト
本体10の上面壁11と下面壁12が重合する直線状の
エッジを形成するから、フロアカーペット8の切欠き8
1に設けたクリップ9を強固にかつ作業性容易に係着す
ることができる。
本体10の上面壁11と下面壁12が重合する直線状の
エッジを形成するから、フロアカーペット8の切欠き8
1に設けたクリップ9を強固にかつ作業性容易に係着す
ることができる。
【0019】また、レール受入れ溝3を構成する膨出部
31は、ダクト本体10内の温風の風流を左右に振り分
け、円滑に両分岐通路2a,2bに案内する整流板の役
割りをなし得る。更に、膨出部31は乗員がダクト本体
10に乗ったときに、ダクト本体10の潰れ変形を防止
する補強部材の役割りもなす。
31は、ダクト本体10内の温風の風流を左右に振り分
け、円滑に両分岐通路2a,2bに案内する整流板の役
割りをなし得る。更に、膨出部31は乗員がダクト本体
10に乗ったときに、ダクト本体10の潰れ変形を防止
する補強部材の役割りもなす。
【0020】
【発明の効果】本発明によれば、アッパレールを受入れ
るレール受入れ溝の開口幅を狭くして、空調ダクトの上
面をほぼ平坦に形成し、もって、車室フロアをフラット
化して乗員の足元を安定させるとともに、車室フロアの
見栄えを向上することができる。
るレール受入れ溝の開口幅を狭くして、空調ダクトの上
面をほぼ平坦に形成し、もって、車室フロアをフラット
化して乗員の足元を安定させるとともに、車室フロアの
見栄えを向上することができる。
【図1】本発明の空調ダクト構造を示すもので、図1
(A)はその要部斜視図、図1(B)は図1(A)のIB
−IB線に沿う位置での断面図である。
(A)はその要部斜視図、図1(B)は図1(A)のIB
−IB線に沿う位置での断面図である。
【図2】本発明の空調ダクトの全体平面図である。
【図3】従来の空調ダクト構造の要部斜視図である。
【図4】図3のIV−IV線に沿う位置での断面図である。
【符号の説明】 F 車室フロア F1 段部 F2 前部車室フロア F3 後部車室フロア S3 リヤシート U 空調ユニット 1 空調ダクト 10 ダクト本体 11 上面壁 12 下面壁 2a,2b 分岐通路 3 レール受入れ溝 31 膨出部 32 スリット 6c,6d エア吹出し口 7a,7b スライドレール 72 アッパレール 8 フロアカーペット 81 切欠き 9 クリップ
Claims (2)
- 【請求項1】 車室フロアに段部を形成して後部車室フ
ロアを前部車室フロアよりも高位置とし、後部車室フロ
アにはスライドレールに案内されて前後方向に移動可能
なリヤシートを設置した自動車の車室フロアに配設する
空調ダクトであって、前部車室フロアの幅方向ほぼ中央
部で前後方向に配設し、上面壁を水平面とした扁平なダ
クト本体と、ダクト本体の後部から左右に分岐し、後端
にエア吹出し口を有する分岐通路を備え、かつ、ダクト
本体の後部に、上記リヤシートが前方へ移動したときに
これと一体に前方へ移動するスライドレールのアッパレ
ールを受入れるレール受入れ溝を形成した空調ダクト構
造において、上記ダクト本体の下面壁の後部には、その
幅方向中央部に、断面山形で前後方向に延びて後端が開
口し、頂面が上記上面壁に重合して上記ダクト本体の後
部を左右に仕切る膨出部を形成し、上記上面壁と膨出部
との重合部にはその後端から前方に延びる細幅のスリッ
トを形成し、上記膨出部とスリットで上記レール受入れ
溝を構成したことを特徴とする自動車用空調ダクト構
造。 - 【請求項2】 上記空調ダクトの上面を被覆するフロア
カーペットに上記スリットと対応する切欠きを形成し、
該切欠きの開口縁に複数のクリップを設け、該クリップ
により上記切欠きの開口縁を上記スリットの開口縁に係
止固定した請求項1記載の自動車用空調ダクト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9737799A JP2000289437A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 自動車用空調ダクト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9737799A JP2000289437A (ja) | 1999-04-05 | 1999-04-05 | 自動車用空調ダクト構造 |
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ID=14190832
Family Applications (1)
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002264634A (ja) * | 2001-03-13 | 2002-09-18 | Mazda Motor Corp | 車両の空調装置およびその組付方法 |
JP2006264516A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Mazda Motor Corp | 車両用空調通路構造 |
-
1999
- 1999-04-05 JP JP9737799A patent/JP2000289437A/ja active Pending
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2002264634A (ja) * | 2001-03-13 | 2002-09-18 | Mazda Motor Corp | 車両の空調装置およびその組付方法 |
JP4560972B2 (ja) * | 2001-03-13 | 2010-10-13 | マツダ株式会社 | 車両の空調装置およびその組付方法 |
JP2006264516A (ja) * | 2005-03-24 | 2006-10-05 | Mazda Motor Corp | 車両用空調通路構造 |
JP4560786B2 (ja) * | 2005-03-24 | 2010-10-13 | マツダ株式会社 | 車両用空調通路構造 |
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