JP2000289148A - ヒートシール性を有する離型フィルム - Google Patents

ヒートシール性を有する離型フィルム

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JP2000289148A
JP2000289148A JP11100269A JP10026999A JP2000289148A JP 2000289148 A JP2000289148 A JP 2000289148A JP 11100269 A JP11100269 A JP 11100269A JP 10026999 A JP10026999 A JP 10026999A JP 2000289148 A JP2000289148 A JP 2000289148A
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Goro Fukaya
吾郎 深谷
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Oji Paper Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】離型剤層同志あるいは離型剤層と熱可塑性樹脂
フィルムをヒートシールすることが出来る離型フィルム
を提供すること。 【解決手段】熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも片面に
シリコーン系離型剤層を有する離型フィルムであって、
離型剤層の皮膜硬度が50kgf・m/m以下であり、
離型剤層同志あるいは離型剤層と熱可塑性樹脂フィルム
をヒートシールすることが可能な離型フィルム。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は熱可塑性樹脂フィル
ムの少なくとも片面にシリコーン系離型剤層を有するヒ
ートシール可能な離型フィルムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】シリコーン系離型剤はアクリル系、ゴム
系等あらゆる粘着剤に対し低剥離性を有し、また剥離力
の制御が容易であるということから粘着製品の離型ライ
ナーとして幅広く使用されている。しかしシリコーン系
離型剤層を有する離型フィルムは離型剤を塗布している
ため、離型剤層面同志或いは離型剤層とフィルム基材を
ヒートシール加工することが不可能であった。この問題
を解決する手段として、針状の突起物を有するヒートシ
ーラーで加熱プレスし、貫通孔で溶融接着する方法や、
延伸可能な基材上に離型層を設けた後、基材を延伸して
離型剤層に亀裂を作りヒートシールする方法など、離型
剤層に穴を開け、基材表面を露わにした状態でヒートシ
ールする方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらこれらの
ヒートシール方法は、離型フィルムにヒートシール性を
付与するという目的はある程度達成し得たが、そのヒー
トシール強度を制御するにまでは至らず、いまだに満足
なものは得られていない。
【0004】本発明の目的は、シリコーン系離型剤層を
有しながらも容易にヒートシールすることが可能な離型
フィルムを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の発明は、
熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも片面にシリコーン系
離型剤層を有する離型フィルムであって、離型剤層の皮
膜硬度が50kgf・m/m以下であり、離型剤層同志
あるいは離型剤層と熱可塑性樹脂フィルムをヒートシー
ルすることが可能な離型フィルムに関するものである。
また本発明の第2の発明は、上記第1の発明において熱
可塑性樹脂フィルムがポリエチレンフィルム又はポリプ
ロピレンフィルムである離型フィルムに関するものであ
る。また本発明の第3の発明は、上記第1又は第2の発
明において離型剤層の塗工量は0.05〜0.7g/m
2である離型フィルムに関するものである。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の離型フィルムは熱可塑性
樹脂フィルム(以下フィルム基材ということがある。)
の少なくとも片面に、特定範囲の皮膜硬度を有するシリ
コーン系離型剤層(以下離型剤層)が設けられている。
【0007】本発明の離型フィルムの離型剤層同志もし
くは離型剤層とフィルム基材を互いに向き合うように重
ね合わせヒートシール加工を行うと、シールバーの圧力
で加わった衝撃により離型剤層皮膜が割れ、フィルム基
材が部分的に露出された状態となる。この状態で加熱プ
レスされるためヒートシールが可能となる。
【0008】フィルム基材、シール温度、シール圧力、
シールバー形状等のヒートシール条件を一定にした場
合、離型剤層の持つ皮膜硬度の大きさにより離型剤層皮
膜の割れ具合が異なる。皮膜硬度が小さい離型剤層はそ
の脆さにより割れやすく、また皮膜硬度が大きい離型剤
層はその柔軟性により割れ難くなる。離型剤層の割れ易
さはすなわちフィルム基材表面の露出のし易さを表し、
その露出表面積の大きさはヒートシール強度と相関を示
すため、皮膜硬度が小さい離型剤層を有するものはヒー
トシール強度は強くなり、皮膜硬度が大きい離型剤層を
有するものはヒートシール強度が弱くなる。このことに
より任意のヒートシール強度を得ることが可能となる。
離型剤層の皮膜硬度は各離型剤の固有のものであり、任
意の皮膜硬度は数種の離型剤を混合することにより得る
ことが可能である。
【0009】こうして離型剤層の皮膜硬度を50kgf
・m/m以下とすることによって本発明の離型フィルム
を得ることができる。すなわち離型剤層同志或いは離型
剤層と熱可塑性樹脂フィルムのフィルム基材が露出した
面を向かい合わせ、ヒートシールすることが可能とな
る。本発明においては、離型剤層同志あるいは離型剤層
と熱可塑性樹脂フィルムをヒートシールする場合のいず
れの場合でも、離型剤層の皮膜硬度は50kgf・m/
m以下であれば足りる。フィルム基材のヒートシール性
は離型剤層のヒートシール性に比べて著しく大きく、本
発明の離型フィルムのヒートシール性はもっぱら離型剤
層のヒートシール性に依存するからである。
【0010】離型剤層の皮膜硬度が50kgf・m/m
を超えると、ヒートシールしたときに離型剤層が割れな
い或いは割れ方が非常に小さく、その結果良好なヒート
シール性が得られない。離型剤層の皮膜硬度は10kg
f・m/m以上が好ましい。皮膜硬度が10kgf・m
/mに満たないと、離型剤層がもろくなり、シリコーン
密着性が悪化し、脱落するおそれがある。
【0011】本発明の離型フィルムに使用されるシリコ
ーン系離型剤は、フィルム基材と優れた密着性を有し、
また上記のように50kgf・m/m以下の皮膜硬度を
有するものであればその種類は特に限定されるものでは
なく、付加溶剤型、付加無溶剤型、縮合溶剤型、UV溶
剤型、UV無溶剤型、EB無溶剤型等何れのタイプであ
っても良い。また、離型剤溶液中にはゲル化防止剤、密
着向上剤、アンチブロッキング剤等が添加されていても
良い。
【0012】離型剤の塗布量は0.05〜0.7g/m
2の範囲が好ましい。離型剤の塗布量が0.05g/m2
に満たないないと均一な離型剤層皮膜を得ることが困難
であり、離型フィルムとして良好な離型性が得られない
場合がある。また塗布量が0.7g/m2を超えると離
型剤層皮膜が厚くなりすぎるため、フィルム基材が露出
しにくくなり、その結果良好なヒートシール性は得られ
ない。
【0013】本発明で使用する熱可塑性樹脂フィルムは
特に限定されるものではないが、一般的にはポリオレフ
ィン系の樹脂からつくられたフィルムが好ましく、中で
もLDPE、LLDPE、HDPE等のポリエチレンフ
ィルムや、ポリプロピレンフィルムが好ましい。
【0014】フィルム基材へのシリコーン系離型剤の塗
工方法としては特に限定されるものではなく、ダイレク
トグラビア方式、メイヤーバー方式、多段ロール方式、
グラビアオフセット方式等の適宜の塗工方法を採用し得
る。
【0015】
【実施例】以下実施例により、本発明についてより具体
的に説明するが、本発明はそれらに限定されるものでは
ない。
【0016】実施例1 厚さ25μmのLLDPEの片面にコロナ放電処理をし
た後、付加反応型シリコーン系離型剤(商品名「KNS
−309」、信越化学工業社製)を固形分換算で0.2
g/m2となるように塗布して離型剤層を形成し、80
℃、20秒間乾燥して、本発明の離型フィルムを得た。
【0017】実施例2 離型剤としてUV硬化型シリコーン系離型剤(商品名
「X−62−7622」、信越化学工業社製)を使用し
た以外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
【0018】実施例3 離型剤塗布量を0.03g/m2とした以外は実施例1
と同様にして離型フィルムを得た。
【0019】実施例4 離型剤塗布量を0.8g/m2とした以外は実施例1と
同様にして離型フィルムを得た。
【0020】比較例1 離型剤として付加反応型シリコーン系離型剤(商品名
「KS−847T」、信越化学工業社製)を使用した以
外は、実施例1と同様にして離型フィルムを得た。
【0021】上記各実施例および比較例で得られた離型
フィルムについて、それぞれ下記の方法により評価を行
い、それらの結果を表1に示した。
【0022】<皮膜硬度>上記離型剤をアプリケーター
を用いて200μm厚のシートに作成し、YSS式フィ
ルムインパクトテスターを使用して測定した。YSS式
フィルムインパクトテスターは振り子式の衝撃試験機で
あり、12.5mm径のプラスチック製衝撃球を試料面
に直角に当て、打ち抜きに要するエネルギーを測定する
ものである。
【0023】<ヒートシール強度>離型剤層同志を向き
合うようにして重ね合わせ、圧力4kgf/cm2、温
度125℃で1秒間ヒートシールさせた後、シール幅2
5mmとなるよう切断し、引っ張り試験機で300mm
/min、90゜ピール剥離にてシール強度(gf/2
5mm)を測定した。
【0024】<離型性>離型剤層面に粘着テープ(N
o.31B、日東電工社製)を貼付し、ゴムロールで圧
着させ、70℃、20時間、20gf/cm2の荷重を
加え、引っ張り試験機にて300mm/min、180
゜ピール剥離で剥離力(gf/30mm)を測定した。
【0025】
【表1】
【0026】表1から明らかなように、実施例1、2の
離型フィルムはヒートシール性、離型性共に良好であっ
た。実施例3はヒートシール性は実施例1と同様に優れ
ていたが、離型性が実施例1と比較して若干劣ってい
た。実施例4は離型性は実施例1と同様に優れていた
が、ヒートシール性が実施例1と比較して若干劣ってい
た。一方比較例1では離型剤の皮膜硬度が大きいため、
目標とするヒートシール強度は得られなかった。
【0027】
【発明の効果】本発明離型フィルムは、特定の皮膜硬度
を有するシリコーン系離型剤層を熱可塑性樹脂フィルム
に設けることによって、離型剤層同志あるいは離型剤層
と熱可塑性樹脂フィルムをヒートシールすることが出来
る。またヒートシール条件を一定にした時、皮膜硬度を
制御することにより任意のヒートシール強度を持たせる
ことが可能となる。
フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) // C08J 5/18 CES C08J 5/18 CES C08L 23:02

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱可塑性樹脂フィルムの少なくとも片面に
    シリコーン系離型剤層を有する離型フィルムであって、
    離型剤層の皮膜硬度が50kgf・m/m以下であり、
    離型剤層同志あるいは離型剤層と熱可塑性樹脂フィルム
    をヒートシールすることが可能な離型フィルム。
  2. 【請求項2】熱可塑性樹脂フィルムがポリエチレンフィ
    ルム又はポリプロピレンフィルムである請求項1に記載
    の離型フィルム。
  3. 【請求項3】離型剤層の塗工量は0.05〜0.7g/
    2である請求項1又は2に記載の離型フィルム。
JP11100269A 1999-04-07 1999-04-07 ヒートシール性を有する離型フィルム Pending JP2000289148A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014124945A1 (de) 2013-02-12 2014-08-21 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Silikonbeschichtete trennfolien mit besonderer vakuumtiefziehfähigkeit
CN106318043A (zh) * 2015-04-27 2017-01-11 苏州斯迪克新材料科技股份有限公司 标签胶带用有机硅离型膜

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2014124945A1 (de) 2013-02-12 2014-08-21 Fraunhofer-Gesellschaft zur Förderung der angewandten Forschung e.V. Silikonbeschichtete trennfolien mit besonderer vakuumtiefziehfähigkeit
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