JPH0834960A - 粘着テープの製造方法 - Google Patents
粘着テープの製造方法Info
- Publication number
- JPH0834960A JPH0834960A JP16950594A JP16950594A JPH0834960A JP H0834960 A JPH0834960 A JP H0834960A JP 16950594 A JP16950594 A JP 16950594A JP 16950594 A JP16950594 A JP 16950594A JP H0834960 A JPH0834960 A JP H0834960A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- pressure
- heat
- layer
- sensitive adhesive
- adhesive
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
Links
Landscapes
- Adhesive Tapes (AREA)
- Adhesives Or Adhesive Processes (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ポリオレフィンを基材フィルムとする粘着テ
ープにおいて、基材フィルムと粘着剤層の密着性の良い
粘着テープを製造する方法を提供する。 【構成】 ポリオレフィン基材フィルムに粘着剤層が積
層された粘着テープの製造方法であって、基材フィルム
がその粘着剤層接触面を、DSC(示差走査熱量計)法
による融点が60〜170℃で、ビカット軟化点が30
〜160℃であるオレフィン系熱接着性樹脂を含有する
熱接着性樹脂層とし、離型紙上に塗布されており該熱接
着性樹脂の融点よりも高い温度になされた粘着剤層をこ
の面に接触させ、該粘着剤層を該熱接着性樹脂層に転写
することを特徴とする。
ープにおいて、基材フィルムと粘着剤層の密着性の良い
粘着テープを製造する方法を提供する。 【構成】 ポリオレフィン基材フィルムに粘着剤層が積
層された粘着テープの製造方法であって、基材フィルム
がその粘着剤層接触面を、DSC(示差走査熱量計)法
による融点が60〜170℃で、ビカット軟化点が30
〜160℃であるオレフィン系熱接着性樹脂を含有する
熱接着性樹脂層とし、離型紙上に塗布されており該熱接
着性樹脂の融点よりも高い温度になされた粘着剤層をこ
の面に接触させ、該粘着剤層を該熱接着性樹脂層に転写
することを特徴とする。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ポリオレフィンを基材
フィルムとする粘着テープの製造方法に関する。
フィルムとする粘着テープの製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ポリエチレン、ポリプロピレンに代表さ
れるポリオレフィンを基材フィルムとする粘着テープ
は、表面が不活性であるため、そのまま粘着剤を積層し
ても十分な密着性が得られない。このため、基材フィル
ムにプライマーを塗布したり(例えば、特開昭63−5
1489号公報)、基材フィルムの表面をコロナ放電処
理等によって表面改質して密着性を確保していた。
れるポリオレフィンを基材フィルムとする粘着テープ
は、表面が不活性であるため、そのまま粘着剤を積層し
ても十分な密着性が得られない。このため、基材フィル
ムにプライマーを塗布したり(例えば、特開昭63−5
1489号公報)、基材フィルムの表面をコロナ放電処
理等によって表面改質して密着性を確保していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、プライ
マーを塗布する方法では、プライマーの塗布量の管理と
塗工のバラツキが問題となり、コロナ放電処理では、表
面の濡れ性の経時的減衰と、基材フィルム製造後、例え
ば、滑剤のような添加剤が表面に移行したものでは十分
な処理ができないなどのことにより、しばしば密着不良
が発生していた。
マーを塗布する方法では、プライマーの塗布量の管理と
塗工のバラツキが問題となり、コロナ放電処理では、表
面の濡れ性の経時的減衰と、基材フィルム製造後、例え
ば、滑剤のような添加剤が表面に移行したものでは十分
な処理ができないなどのことにより、しばしば密着不良
が発生していた。
【0004】本発明は、上記の問題点に鑑みてなされた
ものであり、その目的は、ポリオレフィンを基材フィル
ムとする粘着テープにおいて、基材フィルムと粘着剤層
の密着性の良い粘着テープを製造する方法を提供するこ
とにある。
ものであり、その目的は、ポリオレフィンを基材フィル
ムとする粘着テープにおいて、基材フィルムと粘着剤層
の密着性の良い粘着テープを製造する方法を提供するこ
とにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ポリオレフィン基材フィルムに粘着剤層が積層された粘
着テープの製造方法であって、基材フィルムがその粘着
剤層接触面を、DSC(示差走査熱量計)法による融点
が60〜170℃で、ビカット軟化点が30〜160℃
であるオレフィン系熱接着性樹脂を含有する熱接着性樹
脂層とし、離型紙上に塗布されており該熱接着性樹脂の
融点よりも高い温度になされた粘着剤層をこの面に接触
させ、該粘着剤層を該熱接着性樹脂層に転写することを
特徴とする粘着テープの製造方法であり、請求項2記載
の発明は、請求項1記載の発明における熱接着性樹脂
が、エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸三
元共重合体、ポリオレフィンにグラフト反応によって官
能基を導入したもの、または、オレフィン系炭化水素と
カルボニル基、水酸基もしくはアミノ基を含む単量体と
の共重合体であることを特徴とする。
ポリオレフィン基材フィルムに粘着剤層が積層された粘
着テープの製造方法であって、基材フィルムがその粘着
剤層接触面を、DSC(示差走査熱量計)法による融点
が60〜170℃で、ビカット軟化点が30〜160℃
であるオレフィン系熱接着性樹脂を含有する熱接着性樹
脂層とし、離型紙上に塗布されており該熱接着性樹脂の
融点よりも高い温度になされた粘着剤層をこの面に接触
させ、該粘着剤層を該熱接着性樹脂層に転写することを
特徴とする粘着テープの製造方法であり、請求項2記載
の発明は、請求項1記載の発明における熱接着性樹脂
が、エチレン−アクリル酸エステル−無水マレイン酸三
元共重合体、ポリオレフィンにグラフト反応によって官
能基を導入したもの、または、オレフィン系炭化水素と
カルボニル基、水酸基もしくはアミノ基を含む単量体と
の共重合体であることを特徴とする。
【0006】本発明で使用される基材フィルムは、その
粘着剤層接触面に、DSC法による融点が60〜170
℃で、ビカット軟化点が30〜160℃である熱接着性
樹脂を含有する熱接着性樹脂層を有するポリオレフィン
からなる。上記のポリオレフィンとしては、フィルム状
に成形できるポリオレフィンであれば、特に限定されな
いが、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン等の重合
体または共重合体が挙げられる。
粘着剤層接触面に、DSC法による融点が60〜170
℃で、ビカット軟化点が30〜160℃である熱接着性
樹脂を含有する熱接着性樹脂層を有するポリオレフィン
からなる。上記のポリオレフィンとしては、フィルム状
に成形できるポリオレフィンであれば、特に限定されな
いが、例えば、エチレン、プロピレン、ブテン等の重合
体または共重合体が挙げられる。
【0007】上記の熱接着性樹脂は、DSC法による融
点が60〜170℃で、ビカット軟化点が30〜160
℃であるものであれば、いずれも使用可能である。ビカ
ット軟化点は、JIS K 7206(熱可塑性プラス
チックのビカット軟化点試験方法)に準拠し、試験片に
加わる試験荷重は1.00〜1.05kgfとして測定
した値である。
点が60〜170℃で、ビカット軟化点が30〜160
℃であるものであれば、いずれも使用可能である。ビカ
ット軟化点は、JIS K 7206(熱可塑性プラス
チックのビカット軟化点試験方法)に準拠し、試験片に
加わる試験荷重は1.00〜1.05kgfとして測定
した値である。
【0008】上記の熱接着性樹脂としては、使用するベ
ースポリオレフィンに類似の樹脂が、ベースポリオレフ
ィンとの接着性の向上およびベースポリオレフィン基材
の性質を変えないという点から特に好ましい。このよう
な、樹脂としては、エチレン−アクリル酸エステル−無
水マレイン酸三元共重合体、ポリオレフィンにグラフト
反応によって官能基を導入したもの、または、オレフィ
ン系炭化水素とカルボニル基、水酸基もしくはアミノ基
を含む単量体との共重合体が挙げられる。上記エチレン
−アクリル酸エステル−無水マレイン酸三元共重合体と
しては、住化アトケム社の商品名、ボンダインシリーズ
が挙げられ、ポリオレフィンにグラフト反応によって官
能基を導入したものとしては、三井石油化学社の商品
名、アドマーシリーズ等が挙げられる。また、エチレン
−メタクリル酸共重合体として、三井デュポンポリケミ
カル社の商品名、ニュークレル、エチレン−アクリル酸
共重合体として、三菱油化社の商品名、ユカロン等が例
示できる。
ースポリオレフィンに類似の樹脂が、ベースポリオレフ
ィンとの接着性の向上およびベースポリオレフィン基材
の性質を変えないという点から特に好ましい。このよう
な、樹脂としては、エチレン−アクリル酸エステル−無
水マレイン酸三元共重合体、ポリオレフィンにグラフト
反応によって官能基を導入したもの、または、オレフィ
ン系炭化水素とカルボニル基、水酸基もしくはアミノ基
を含む単量体との共重合体が挙げられる。上記エチレン
−アクリル酸エステル−無水マレイン酸三元共重合体と
しては、住化アトケム社の商品名、ボンダインシリーズ
が挙げられ、ポリオレフィンにグラフト反応によって官
能基を導入したものとしては、三井石油化学社の商品
名、アドマーシリーズ等が挙げられる。また、エチレン
−メタクリル酸共重合体として、三井デュポンポリケミ
カル社の商品名、ニュークレル、エチレン−アクリル酸
共重合体として、三菱油化社の商品名、ユカロン等が例
示できる。
【0009】本発明で使用される基材フィルムの製造方
法は、ポリオレフィン層の少なくとも片面に熱接着性樹
脂を含有する熱接着性樹脂層を形成できる方法であれ
ば、特に限定されないが、例えば、共押出インフレーシ
ョン法、共押出Tダイ法、押出ラミネーション法等が挙
げられる。
法は、ポリオレフィン層の少なくとも片面に熱接着性樹
脂を含有する熱接着性樹脂層を形成できる方法であれ
ば、特に限定されないが、例えば、共押出インフレーシ
ョン法、共押出Tダイ法、押出ラミネーション法等が挙
げられる。
【0010】本発明で使用される粘着剤層に使用される
粘着剤としては、特に限定されないが、例えば、アクリ
ル系粘着剤またはゴム系粘着剤が挙げられ、溶剤系、エ
マルジョン系いずれであってもよい。
粘着剤としては、特に限定されないが、例えば、アクリ
ル系粘着剤またはゴム系粘着剤が挙げられ、溶剤系、エ
マルジョン系いずれであってもよい。
【0011】本発明の粘着テープの製造方法は、上記の
基材フィルムの熱接着性樹脂層側に、離型紙上に塗布さ
れており該熱接着性樹脂の融点よりも高い温度になされ
た粘着剤層を接触させ、該粘着剤層を該熱接着性樹脂層
に転写する。上記の粘着剤層の温度は、使用される熱接
着性樹脂の種類によって変わるが、低くなると熱接着性
樹脂層との密着性が低下するので80℃以上が好まし
く、使用に適する熱接着性樹脂の融点からみて200℃
以下が好ましい。この際の転写圧力としては、低くなる
と、密着性が低下し、高くなると、粘着剤がサイドから
はみ出すので、線圧で0.3〜50kg/cm程度が望
ましい。
基材フィルムの熱接着性樹脂層側に、離型紙上に塗布さ
れており該熱接着性樹脂の融点よりも高い温度になされ
た粘着剤層を接触させ、該粘着剤層を該熱接着性樹脂層
に転写する。上記の粘着剤層の温度は、使用される熱接
着性樹脂の種類によって変わるが、低くなると熱接着性
樹脂層との密着性が低下するので80℃以上が好まし
く、使用に適する熱接着性樹脂の融点からみて200℃
以下が好ましい。この際の転写圧力としては、低くなる
と、密着性が低下し、高くなると、粘着剤がサイドから
はみ出すので、線圧で0.3〜50kg/cm程度が望
ましい。
【0012】上記の粘着剤層の温度を熱接着性樹脂の融
点よりも高い温度にするには、粘着剤を離型紙上に塗布
し、溶剤等を加熱乾燥して粘着剤層を製造した後、粘着
剤層の温度が高い間に引き続いて、転写工程に入る方法
が製造コストが低くなるので好ましい。
点よりも高い温度にするには、粘着剤を離型紙上に塗布
し、溶剤等を加熱乾燥して粘着剤層を製造した後、粘着
剤層の温度が高い間に引き続いて、転写工程に入る方法
が製造コストが低くなるので好ましい。
【0013】本発明の粘着テープの製造方法において、
基材フィルム層、熱接着性樹脂層、粘着剤層の厚みは、
特に限定されるものではないが、粘着テープとしての物
性、製造のし易さの点から、基材フィルム層としては、
10〜250μm、更に好ましくは、30〜120μ
m、熱接着性樹脂層としては、3〜50μm、更に好ま
しくは、5〜15μm、粘着剤層としては、5〜150
μm、更に好ましくは、10〜80μmが好ましい。
基材フィルム層、熱接着性樹脂層、粘着剤層の厚みは、
特に限定されるものではないが、粘着テープとしての物
性、製造のし易さの点から、基材フィルム層としては、
10〜250μm、更に好ましくは、30〜120μ
m、熱接着性樹脂層としては、3〜50μm、更に好ま
しくは、5〜15μm、粘着剤層としては、5〜150
μm、更に好ましくは、10〜80μmが好ましい。
【0014】
【作用】本発明の製造方法では、転写時の粘着剤層の温
度を基材フィルム中の熱接着性樹脂層の融点よりも高く
することにより、熱接着性樹脂層を溶融しつつ転写する
ので、オレフィン製の基材フィルムと粘着剤層との密着
性がよい粘着テープが得られる。
度を基材フィルム中の熱接着性樹脂層の融点よりも高く
することにより、熱接着性樹脂層を溶融しつつ転写する
ので、オレフィン製の基材フィルムと粘着剤層との密着
性がよい粘着テープが得られる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を説明する。 (実施例)基材フィルムとして、インフレーションによ
る2層共押出法で、ポリオレフィン層として三井デュポ
ンポリケミカル社のエチレン系共重合体(商品名 TF
2227−3)85μm厚と、熱接着性樹脂層として住
化アトケム社のエチレン−アクリル酸エステル−無水マ
レイン酸三元共重合体〔商品名 ボンダインTX803
0、メルトフローレート3g/10mm(JIS K
7210に準拠して測定)、融点95℃(DSC法によ
る)、ビカット軟化点68℃〕15μm厚の積層フィル
ムを使用した。離型紙上に、アクリル酸2−エチルヘキ
シルとメタクリル酸とアクリル酸の重量比が90:5:
5の共重合体の50重量%酢酸エチル溶液100重量部
と、イソシアネート系硬化剤(日本ポリウレタン社製、
商品名「コロネートL−55E」)2重量部との混合物
を乾燥後の厚みが50μmとなるように塗布し、乾燥し
て粘着剤層を得た。
る2層共押出法で、ポリオレフィン層として三井デュポ
ンポリケミカル社のエチレン系共重合体(商品名 TF
2227−3)85μm厚と、熱接着性樹脂層として住
化アトケム社のエチレン−アクリル酸エステル−無水マ
レイン酸三元共重合体〔商品名 ボンダインTX803
0、メルトフローレート3g/10mm(JIS K
7210に準拠して測定)、融点95℃(DSC法によ
る)、ビカット軟化点68℃〕15μm厚の積層フィル
ムを使用した。離型紙上に、アクリル酸2−エチルヘキ
シルとメタクリル酸とアクリル酸の重量比が90:5:
5の共重合体の50重量%酢酸エチル溶液100重量部
と、イソシアネート系硬化剤(日本ポリウレタン社製、
商品名「コロネートL−55E」)2重量部との混合物
を乾燥後の厚みが50μmとなるように塗布し、乾燥し
て粘着剤層を得た。
【0016】乾燥後、前記の基材フィルムの熱接着性樹
脂層側に、粘着剤層の温度が100℃の上記の粘着剤層
−離型紙の積層体を接触させ、熱接着性樹脂層を溶融さ
せて、粘着剤層を基材フィルムの熱接着性樹脂層側に転
写して粘着テープを得た。
脂層側に、粘着剤層の温度が100℃の上記の粘着剤層
−離型紙の積層体を接触させ、熱接着性樹脂層を溶融さ
せて、粘着剤層を基材フィルムの熱接着性樹脂層側に転
写して粘着テープを得た。
【0017】(比較例)実施例における、基材フィルム
の熱接着性樹脂層側に、粘着剤層−離型紙の積層体を接
触させる時の、粘着剤層の温度を60℃としたことの他
は実施例と同様にして粘着テープを得た。
の熱接着性樹脂層側に、粘着剤層−離型紙の積層体を接
触させる時の、粘着剤層の温度を60℃としたことの他
は実施例と同様にして粘着テープを得た。
【0018】性能試験 実施例および比較例で得られた粘着テープの基材フィル
ム層と粘着剤層との密着性を下記の二つの試験にて調
べ、結果を表1に示した。 ステンレス板貼り付け試験 15mm幅に切断した粘着テープを、ステンレス板に空
気が入らないように貼り付け、2kgローラーを1往復
させた。15〜20分後、引張試験機によって180度
方向に引き剥がし、粘着剤の剥離状況を観察し、以下の
ように評価した。 ○:粘着剤とステンレス板の界面で剥離し、ステンレス
板には粘着剤は残らなかった。 ×:基材フィルムと粘着剤層の界面から剥離し、ステン
レス板に粘着剤が残った。 糊面貼り合わせ試験 15mm幅に切断した長さ10〜30cmの粘着テープ
を、中央部から折り返して粘着剤層面同士を接触させた
(この場合、圧着はしない)後、引き剥がし、この際
に、一方の側の粘着剤が基材フィルムと粘着剤層の間か
ら剥離して他方の側の粘着剤層に付着したかどうかを観
察し、以下のように評価した。 ○:両方の粘着剤層間で剥離した。 ×:一方の側の粘着剤が基材フィルムと粘着剤層の間か
ら剥離して他方の側の粘着剤層に付着した。
ム層と粘着剤層との密着性を下記の二つの試験にて調
べ、結果を表1に示した。 ステンレス板貼り付け試験 15mm幅に切断した粘着テープを、ステンレス板に空
気が入らないように貼り付け、2kgローラーを1往復
させた。15〜20分後、引張試験機によって180度
方向に引き剥がし、粘着剤の剥離状況を観察し、以下の
ように評価した。 ○:粘着剤とステンレス板の界面で剥離し、ステンレス
板には粘着剤は残らなかった。 ×:基材フィルムと粘着剤層の界面から剥離し、ステン
レス板に粘着剤が残った。 糊面貼り合わせ試験 15mm幅に切断した長さ10〜30cmの粘着テープ
を、中央部から折り返して粘着剤層面同士を接触させた
(この場合、圧着はしない)後、引き剥がし、この際
に、一方の側の粘着剤が基材フィルムと粘着剤層の間か
ら剥離して他方の側の粘着剤層に付着したかどうかを観
察し、以下のように評価した。 ○:両方の粘着剤層間で剥離した。 ×:一方の側の粘着剤が基材フィルムと粘着剤層の間か
ら剥離して他方の側の粘着剤層に付着した。
【0019】
【表1】
【0020】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の粘着テープの製
造方法の構成は、上記の通りであり、転写時の粘着剤層
の温度を基材フィルム中の熱接着性樹脂層の融点よりも
高くすることにより、熱接着性樹脂層を溶融しつつ転写
するので、オレフィン製の基材フィルムと粘着剤層との
密着性がよい粘着テープが得られる。また、転写時の粘
着剤層の加熱を、粘着剤層製造時の乾燥工程の加熱と兼
用できるので、製造方法が簡単である。しかも、従来の
ような、プライマーを使用しないので、プライマーの塗
布量の管理と塗工のバラツキが問題とならず、コロナ放
電処理も必要でないのでオレフィン製の基材フィルムと
粘着剤層との間の密着不良が発生しない。
造方法の構成は、上記の通りであり、転写時の粘着剤層
の温度を基材フィルム中の熱接着性樹脂層の融点よりも
高くすることにより、熱接着性樹脂層を溶融しつつ転写
するので、オレフィン製の基材フィルムと粘着剤層との
密着性がよい粘着テープが得られる。また、転写時の粘
着剤層の加熱を、粘着剤層製造時の乾燥工程の加熱と兼
用できるので、製造方法が簡単である。しかも、従来の
ような、プライマーを使用しないので、プライマーの塗
布量の管理と塗工のバラツキが問題とならず、コロナ放
電処理も必要でないのでオレフィン製の基材フィルムと
粘着剤層との間の密着不良が発生しない。
【0021】請求項2記載の粘着テープの製造方法にお
いては、請求項1記載の粘着テープの製造方法の効果に
加えて、熱接着性樹脂として、ポリオレフィンに類似の
特定の樹脂を使用するので、熱接着性樹脂とポリオレフ
ィンとの接着性が向上する、およびポリオレフィン基材
の性質を大きく変えないという効果を有する。
いては、請求項1記載の粘着テープの製造方法の効果に
加えて、熱接着性樹脂として、ポリオレフィンに類似の
特定の樹脂を使用するので、熱接着性樹脂とポリオレフ
ィンとの接着性が向上する、およびポリオレフィン基材
の性質を大きく変えないという効果を有する。
Claims (2)
- 【請求項1】 ポリオレフィン基材フィルムに粘着剤層
が積層された粘着テープの製造方法であって、基材フィ
ルムがその粘着剤層接触面を、DSC(示差走査熱量
計)法による融点が60〜170℃で、ビカット軟化点
が30〜160℃であるオレフィン系熱接着性樹脂を含
有する熱接着性樹脂層とし、離型紙上に塗布されており
該熱接着性樹脂の融点よりも高い温度になされた粘着剤
層をこの面に接触させ、該粘着剤層を該熱接着性樹脂層
に転写することを特徴とする粘着テープの製造方法。 - 【請求項2】 熱接着性樹脂が、エチレン−アクリル酸
エステル−無水マレイン酸三元共重合体、ポリオレフィ
ンにグラフト反応によって官能基を導入したもの、また
は、オレフィン系炭化水素とカルボニル基、水酸基もし
くはアミノ基を含む単量体との共重合体であることを特
徴とする請求項1記載の粘着テープの製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16950594A JPH0834960A (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | 粘着テープの製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16950594A JPH0834960A (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | 粘着テープの製造方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0834960A true JPH0834960A (ja) | 1996-02-06 |
Family
ID=15887763
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16950594A Pending JPH0834960A (ja) | 1994-07-21 | 1994-07-21 | 粘着テープの製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0834960A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6495629B2 (en) | 2000-03-31 | 2002-12-17 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Modified polyolefin resin composition and uses thereof |
JP2007051215A (ja) * | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 接着剤組成物及び接着フィルム |
JP2007091903A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 粘着シート |
-
1994
- 1994-07-21 JP JP16950594A patent/JPH0834960A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6495629B2 (en) | 2000-03-31 | 2002-12-17 | Nippon Paper Industries Co., Ltd. | Modified polyolefin resin composition and uses thereof |
JP2007051215A (ja) * | 2005-08-18 | 2007-03-01 | Shin Etsu Chem Co Ltd | 接着剤組成物及び接着フィルム |
JP2007091903A (ja) * | 2005-09-29 | 2007-04-12 | Sumitomo Chemical Co Ltd | 粘着シート |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR101370766B1 (ko) | 열 접착 시트 | |
WO1997038059A1 (fr) | Base de ruban-masque de revetement et ruban masque de revetement | |
US10696871B2 (en) | Pressure-sensitive adhesive transfer tape and transferring implement | |
US5942299A (en) | Bilayer adhesive system for reinforced strapping tape | |
JP5379453B2 (ja) | 感温性粘着テープおよびこれを用いたチップ型電子部品の製造方法 | |
JP2000345120A (ja) | 表面保護フィルム | |
JPH08333554A (ja) | 粘着テープもしくはフィルム | |
JPH0834960A (ja) | 粘着テープの製造方法 | |
JPS61103975A (ja) | 表面保護用接着フイルム | |
JP2016190326A (ja) | 剥離シートおよび粘着シート | |
JP2003119435A (ja) | 表面保護フィルム及びその製造方法 | |
JPH09125019A (ja) | 粘着シート | |
JP2001234149A (ja) | 粘着剤組成物 | |
JP2000038550A (ja) | 粘着テープ用基材及び粘着テープ | |
JPH10310745A (ja) | 粘着シート | |
TWI774918B (zh) | 感溫性黏著劑、感溫性黏著片及感溫性黏著帶 | |
JPH06116536A (ja) | 粘着テ─プ | |
JP2003147295A (ja) | 粘着部材及びその製造方法 | |
JPH10183077A (ja) | 表面保護フィルム | |
JP2000177059A (ja) | 多層表面保護フィルム | |
JPH09316412A (ja) | 表面保護フィルム | |
JPH0128793B2 (ja) | ||
JP2001106995A (ja) | 表面保護フィルム | |
JP3157089B2 (ja) | 粘着シート | |
JP3101222B2 (ja) | 塗装用マスキングテープ |