JP2000289058A - フェルール成形用金型及び光コネクタ用フェルール - Google Patents

フェルール成形用金型及び光コネクタ用フェルール

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JP2000289058A
JP2000289058A JP11101253A JP10125399A JP2000289058A JP 2000289058 A JP2000289058 A JP 2000289058A JP 11101253 A JP11101253 A JP 11101253A JP 10125399 A JP10125399 A JP 10125399A JP 2000289058 A JP2000289058 A JP 2000289058A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い寸法精度を有する光コネクタ用フェルー
ルを製造するためのフェルール成形用金型を提供するこ
と。 【解決手段】 ファイバ配列孔を有するフェルールを成
形するフェルール成形用金型において、キャビティを形
成する第一金型1及び第二金型2と、ファイバ配列孔を
形成する配列孔形成ピン30及び配列孔形成ピン30を
固定するピン固定部31を有するスライダ3とを備え、
第一金型1及び第二金型2は、型閉じ時に、溶融樹脂の
充填口となるゲート(11,21)を形成し、スライダ
3は、配列孔形成ピン30及びピン固定部31をキャビ
ティ内に挿入させるようにスライド可能に配置され、ゲ
ート(11,21)は、型閉じ時に、その配列孔形成ピ
ン30の先端側(ピン先端側)の開口縁部11a,21
aが、ピン固定部31のピン先端側の端部31aよりも
さらにピン先端側に位置されていることを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、光コネクタ用フェ
ルールを製造するためのフェルール成形用金型と、光コ
ネクタ用フェルールに関する。
【0002】
【従来の技術】一般的な光コネクタ用フェルールとし
て、図9に示されるようなフェルール304が知られて
おり、このフェルール304により光コネクタCが形成
されている。図9に示される光コネクタCは、いわゆる
MTコネクタといわれているもので、光ファイバ心線F
内の光ファイバを配列させる複数(本例では四本)の平
行なファイバ配列孔340を有している。フェルール3
04は熱硬化性樹脂を用いてトランスファー成形法によ
り形成されるのが一般的である。
【0003】フェルール304の接合端面341には、
上述したファイバ配列孔340の端部が開口されてい
る。また、接合端面341には、ステンレス製のガイド
ピンPを挿入させる一対のガイドピン挿入孔343も開
口されている。また、フェルール304の一面側には、
内部の光ファイバ心線F(光ファイバ)を固定するため
の接着剤を注入するための開口凹部344も形成されて
いる。上述した光コネクタCは、ガイドピン挿入孔34
3及びガイドピンPを用いて互いに位置決めされ、図1
0に示されるように結合されて、結合状態がクランプス
プリングSにより保持される。
【0004】上述した光コネクタCによる光ファイバ同
士の接続は、非常に高精度に行う必要がある。光ファイ
バの断面直径は0.125mm程度であり、実際に光を伝達さ
せる部分となるコアと呼ばれる部分は、さらにこの光フ
ァイバの断面中心にある。光コネクタCは、このコア同
士を非常に高精度に(サブミクロンオーダーの精度で)
当接させるものでなくてはならない。このため、フェル
ール304に対しては、非常に正確な寸法精度が要求さ
れる。光ファイバを位置決めするファイバ配列孔340
付近に関しては、特に正確な寸法精度が要求される。
【0005】上述したフェルール304は、図11に示
されるような金型を用いて製造される。図11に示され
る金型は、下金型301と上金型302とスライダ30
3とからなる。スライダ303は、成形されるフェルー
ル304の後端面側にスライド可能に配置されており、
下金型301と上金型302の間に挿入される四本の配
列孔形成ピン330と一対の挿入孔形成ピン332とを
有している。
【0006】配列孔形成ピン330によってフェルール
304のファイバ配列孔340が形成され、挿入孔形成
ピン332によってフェルール304のガイドピン挿入
孔343が形成される。これらの配列孔形成ピン330
及び挿入孔形成ピン332は、下金型301に形成され
たV溝314,315によって位置決めされる。また、
下金型301の内面に形成された凸部312によって、
フェルール304の開口凹部344が形成される。
【0007】この下金型301、上金型302及びスラ
イダ303を閉じた型閉じ時には、図12及び図13に
示されるように、内部にキャビティ310が形成され
る。なお、図12は、図13中のXII-XII線断面図であ
り、図13は、図12中のXIII-XIII線断面図である。
【0008】このキャビティに溶融樹脂を充填固化させ
ることによって、上述したフェルール304を成形す
る。キャビティ310内部への溶融樹脂の充填は、下金
型301及び上金型302に形成された切欠部311,
321によって形成されるゲート305を介して行われ
る。通常、このゲート305は、成形後のフェルール3
04の鍔部345に対応する位置に形成されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかし、最近になっ
て、トランスファー成形法以外にも熱可塑性樹脂による
射出成形法によって上述したフェルール304を成形す
る場合など、原料樹脂や成形条件も種々異なるようにな
ってきている。これに伴って、上述した金型を用いた場
合、成形後収縮などによって成形後のフェルール304
の寸法精度が要求を満たさないことが危惧される場合も
出てきた。
【0010】例えば、キャビティ310内の形状などに
よって、ゲート305から充填された樹脂流は、配列孔
形成ピン330の上側と下側とで、その量や配列孔形成
ピン330の周囲に到達するまでの時間に差が生じる。
このため、フェルール304のファイバ配列孔340の
周囲には樹脂の配向が生じ、これが原因となって異方性
収縮が生じる。異方性収縮が生じると、図14に示され
るように、ファイバ配列孔340の配列状態が乱れてし
まう。なお、図14には、ファイバ配列孔340の配列
状態のズレ具合を強調して示してある。
【0011】特に、図11に示される金型においては、
配列孔形成ピン330の基端部を固定するピン固定部3
31の形状が、配列孔形成ピン330の各中心軸を通る
平面に対して上側と下側とで非対称形状である。このよ
うに、ピン固定部331の形状が上下非対称であると、
上述した樹脂流の量や到達時間に差が生じやすくなり、
ファイバ配列孔340の周囲には樹脂の配向が生じやす
い。
【0012】また、図11に示される金型においては、
キャビティ310内に凸部312が形成されているの
で、さらにキャビティ310の内部空間の形状は上下非
対称になる。このため、ゲート305から充填された樹
脂流は、図12及び図13中に矢印で示されるように、
配列孔形成ピン330の上側と下側とで大きく異なり、
凸部312が形成されていない側の樹脂流がより早期に
配列孔形成ピン330側に流れ込む。この結果、上述し
たファイバ配列孔340の周囲の樹脂配向はより生じや
すくなってしまう。樹脂配向が生じやすければ、異方性
収縮も生じやすくなる。
【0013】上述したように、フェルール304を用い
て光ファイバを高精度に位置合わせするので、このよう
に異方性収縮によるファイバ配列孔340の配列状態の
ズレを生じさせないための改善が望まれている。従っ
て、本発明の目的は、高い寸法精度を有する光コネクタ
用フェルールを製造するためのフェルール成形用金型を
提供することと、高い寸法精度を有する光コネクタ用フ
ェルールを提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、平行に配列された複数のファイバ配列孔を有する光
コネクタ用フェルールを成形するフェルール成形用金型
において、型閉じされてキャビティを形成する一対の第
一金型及び第二金型と、ファイバ配列孔を形成する複数
本の配列孔形成ピン及び配列孔形成ピンの基端部を固定
するピン固定部を有するスライダとを備えており、第一
金型及び第二金型は、型閉じ時に、キャビティ内への溶
融樹脂の充填口となるゲートを形成し、スライダは、配
列孔形成ピン及びピン固定部をキャビティ内に挿入させ
るようにスライド可能に配置され、ゲートは、型閉じ時
に、配列孔形成ピンの側方に配置され、その配列孔形成
ピン先端側の開口縁部は、ピン固定部のピン先端側の端
部よりもさらにピン先端側に位置することを特徴として
いる。
【0015】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、ゲートの内面が、ピン先端側に向けて
傾斜して形成されていることを特徴としている。
【0016】また、請求項3に記載の発明は、平行に配
列された複数のファイバ配列孔を有する光コネクタ用フ
ェルールを成形するフェルール成形用金型において、型
閉じされてキャビティを形成する一対の第一金型及び第
二金型と、ファイバ配列孔を形成する複数本の配列孔形
成ピンを有する第一スライダと、型閉じ時に配列孔形成
ピンの先端部を位置決め固定するピン固定部を有する第
二スライダとを備えており、第一金型及び第二金型は、
型閉じ時に、キャビティ内への溶融樹脂の充填口となる
ゲートを形成し、第一スライダ及び第二スライダは、配
列孔形成ピン及びピン固定部が互いに向き合ってキャビ
ティ内に挿入されるように、それぞれスライド可能に配
置され、ゲートは、型閉じ時に、配列孔形成ピンの側方
に配置され、その第一スライダ側の開口縁部は、ピン固
定部の第一スライダ側の端部よりもさらに第一スライダ
側に位置することを特徴としている。
【0017】請求項4に記載の発明は、請求項3に記載
の発明において、ゲートの内面が、第一スライダ側に向
けて傾斜して形成されていることを特徴としている。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1〜4の
何れかに記載の発明において、第一金型又は第二金型の
何れか一方の内面に、型閉じ時にピン固定部と接触する
凸部が形成されており、ゲートの内面が、凸部の基端側
に向けて傾斜されていることを特徴としている。
【0019】請求項6に記載の発明は、請求項1〜5の
何れかに記載の発明において、第一金型がキャビティ内
に突出する第一突出部を有し、かつ、第二金型がキャビ
ティ内に突出する第二突出部を有し、第一突出部及び第
二突出部は、型閉じ時に、一体的に突出部を形成し、ゲ
ートが、突出部に形成されることを特徴としている。
【0020】請求項7に記載の発明は、請求項1〜6の
何れかに記載の発明において、一対のゲートが、型閉じ
時に互いに対向するように形成され、一対のゲートの間
に配列孔形成ピンが位置することを特徴としている。
【0021】また、請求項8に記載の発明は、平行に配
列された複数のファイバ配列孔を有し、ファイバ配列孔
の各先端部が相手側光部品との接合端面に開口されてい
る光コネクタ用フェルールにおいて、成形時の溶融樹脂
充填口であるゲートに対応する樹脂硬化部分を切断した
ゲート切断部を有し、ゲート切断部の接合端面側の端部
が、ファイバ配列孔の基端部側の端部よりもさらに接合
端面に位置することを特徴としている。
【0022】請求項9に記載の発明は、請求項8に記載
の発明において、一対のゲート切断部を有し、一対のゲ
ート切断部の間にファイバ配列孔が配置されていること
を特徴としている。
【0023】請求項10に記載の発明は、請求項8又は
9に記載の発明において、ゲート切断部が、凹部の底部
に形成されていることを特徴としている。
【0024】請求項11に記載の発明は、請求項8〜1
0の何れかに記載の発明において、接合端面側が形成さ
れる方向に向けてゲートの内面を傾斜させたフェルール
成形用金型を用いて成形されたことを特徴としている。
【0025】請求項12に記載の発明は、請求項8〜1
1の何れかに記載の発明において、ファイバ配列孔の各
基端部と連通する開口凹部を形成する凸部がキャビティ
内面に形成され、凸部に向けてゲートの内面を傾斜させ
たフェルール成形用金型を用いて成形されたことを特徴
としている。
【0026】
【発明の実施の形態】まず、請求項1に記載のフェルー
ル成形用金型の第一実施形態について、図面を参照しつ
つ説明する。
【0027】図1〜図4に、本実施形態のフェルール成
形用金型を示す。図1は、金型を開いたときの状態が斜
視図として示されており、図2〜図4は、金型を閉じた
とき(型閉じ時)の状態が断面図として示されている。
図2は、図3及び図4におけるII-II線断面図である。
図3は、図2及び図4におけるIII-III線断面図であ
る。図4は、図2及び図3におけるIV-IV線断面図であ
る。
【0028】なお、以下の説明中、図1に示される上側
を金型の上側、同様に、図1に示される下側を金型の下
側として説明する。ただし、図1に示される金型は、図
1に示される状態で使用されなくても構わなく、例え
ば、第一金型1及び第二金型2が左右に開かれるように
使用されたり、スライダ3が鉛直方向にスライドするよ
うに使用されるなどしてもよい。
【0029】図1〜図4に示される金型によって、図5
に示される光コネクタ用フェルール4が成形される。以
下、図1に示される金型の説明中で、フェルール4の各
部位についても言及するが、フェルール4については、
金型の説明の後にさらに詳しく説明する。また、図1に
示される金型は、説明のために各部をデフォルメして示
してある。例えば、ここでは、成形されるフェルール4
の寸法が6.5mm×2.4mm×8.0mm程度であるのに対して、
配列孔形成ピン30の断面直径は0.125mm程度であり、
挿入孔形成ピン32の断面直径は0.7mm程度である。
【0030】図1に示される成形用金型は、第一金型
(下金型)1と第二金型(上金型)2とスライダ3とを
備えている。スライダ3は、この金型によって成形され
るフェルール4の後端面成形側にスライド自在に配置さ
れている。下金型1及び上金型2の内面には、フェルー
ル4を成形するためのキャビティ100(図2〜図4参
照)を形成する凹状空間10(上金型2側は図示せず)
が形成されている。
【0031】下金型1は、互いに対向するように凹状空
間10に突出された一対の第一突出部13を有してい
る。一対の第一突出部13は互いに相手側に向けて突出
するように形成されている。各第一突出部13には、そ
れぞれ第一切欠部11が形成されている。同様に、上金
型2は、互いに対向するように凹状空間に突出された一
対の第二突出部23を有している(図1にはその一方の
みを図示してある)。各第二突出部23には、それぞれ
第二切欠部21が形成されている。
【0032】第一突出部13及び第二突出部23は、図
2〜図4に示されるように、下金型1と上金型2とスラ
イダ3とが閉じられたとき(型閉じ時)に、一体的に突
出部6を形成する。このとき、第一切欠部11及び第二
切欠部21は、キャビティ100内に溶融樹脂を充填す
るゲート5を形成する。即ち、ゲート5は、突出部6に
形成される。ゲート5は、型閉じ時に後述する複数本の
配列孔形成ピン30の側方に位置するように形成され、
後述する複数本の配列孔形成ピン30の各中心軸を通る
平面に対してほぼ平行な方向に樹脂を充填させる。
【0033】また、下金型1には、フェルール4の内部
に接着剤を注入させる開口凹部44を形成する凸部12
が凹状空間10内に形成されている。さらに、下金型1
及び上金型2のスライダ3側には、後述するピン固定部
31を挿通するための方形切欠部16(上金型2側は図
示せず)がそれぞれ形成されている。また、下金型1の
スライダ3側には、挿入孔形成ピン32に基端部を位置
決めするピン受けV溝17が形成されている。図示され
ないが、上金型2のスライダ3側には、ピン受けV溝1
7と対向する一対の角溝が形成されている。
【0034】また、下金型1のスライダ3とは反対側に
は、配列孔形成ピン30の各先端部を位置決めする四本
の位置決め溝14が平行に形成されている。そして、位
置決め溝14の両側には、挿入孔形成ピン32の各先端
部を位置決めするピン受けV溝15がそれぞれ形成され
ている。一対のピン受けV溝15は、互いに平行で、位
置決め溝14に対しても平行である。上金型2のスライ
ダ3とは反対側には、ピン受けV溝15と対向する一対
の角溝24が形成されている。
【0035】型閉じ時には、下金型1の各位置決め溝1
4と上金型2の下面とによって配列孔形成ピン30の各
先端部を挟み込んで、各配列孔形成ピン30の位置決め
を行う。同様に、型閉じ時には、下金型1のピン受けV
溝15と上金型2の角溝24とによって挿入孔形成ピン
32の各先端部を挟み込んで、各挿入孔形成ピン32位
置決めを行う。
【0036】スライダ3は、成形後のフェルール4にお
けるファイバ配列孔40を形成する四本の配列孔形成ピ
ン30と、この配列孔形成ピン30を固定するピン固定
部31と、成形後のフェルール4におけるガイドピン挿
入孔43を形成する一対の挿入孔形成ピン32とを有し
ている。ピン固定部31は、平板状の形態を有してお
り、その先端側の厚さが基端側の厚さのほぼ半分とされ
ている。また、ピン固定部31の下面は、その全長にわ
たって平坦とされており、型閉じ時には、上述した凸部
12の上面と面接触する。
【0037】各配列孔形成ピン30の先端側は外径の小
さい小径部30aとされ、各配列孔形成ピン30の基端
側は外径の大きい大径部30bとされている。小径部3
0aの先端はテーパー状に尖らされており、小径部30
aと大径部30bとの間には外径を徐々に変化させたテ
ーパ状の部分が形成されている。四本の配列孔形成ピン
30は、各大径部30bでピン固定部31の先端側に固
定されている。
【0038】配列孔形成ピン30の大径部30bは、そ
の半分ほどがピン固定部31の先端側に埋設されてい
る。配列孔形成ピン30は、その先端側の小径部30a
によってフェルール4のファイバ配列孔40を形成し、
その基端側の大径部30bによってフェルール4のファ
イバ導入溝42を形成する。
【0039】一対の挿入孔形成ピン32は、配列孔形成
ピン30の両側に、配列孔形成ピン30と平行となるよ
うに配置されている。一対の挿入孔形成ピン32は、ス
ライダ3のピン固定部31の側方に配置されている。挿
入孔形成ピン32の先端もテーパー状にされている。
【0040】配列孔形成ピン30の先端側(以下、ピン
先端側という)に位置するゲート5の開口縁部11a,
21aは、型閉じ時に、上述したピン固定部31のピン
先端側の端部31aよりもさらにピン先端側に位置す
る。即ち、ゲート5の一部は、成形されるフェルール4
の配列孔形成ピン30の側方に位置される。図1〜図4
に示される金型においては、ゲート5のピン先端側の一
部のみが配列孔形成ピン30の側方に位置しているが、
ゲートをもっとピン先端側に形成すれば、ゲートの全部
が配列孔形成ピンの側方に位置する場合もあり得る。ま
た、各ゲート5は、互いに対向するように形成されてい
る。
【0041】また、ゲート5のスライダ3側の内面11
b,21bは、ピン先端側に傾斜されている。これによ
って、ゲート5から充填される樹脂流は、ピン先端側の
方向に充填される。また、ゲート5の上金型2側の内面
21cは、凸部12の基端側(即ち、下金型1側)に傾
斜されている。これによって、ゲート5から充填される
樹脂流は、下金型1側の方向に充填される。
【0042】次いで、上述した金型によって成形される
フェルール4について詳しく説明する。
【0043】フェルール4は、図5に示されるように、
直方体を二つ結合させたような形態を有しており、相手
側の光部品(図9のように用いられる場合は、相手側光
コネクタC)と接合される接合端面41側には、四本の
ファイバ配列孔40が平行に穿孔されている。フェルー
ル4の一面側には、ほぼ正方形状の開口凹部44が形成
されている。
【0044】ファイバ配列孔40の各先端部は、接合端
面41に開口されている。一方、ファイバ配列孔40の
各基端部は、内径が拡張された後に開口凹部44に対し
て開口され、開口凹部44の底部に形成されたファイバ
導入溝42にそれぞれ連通されている。ファイバ導入溝
42は、ファイバ挿入孔47から挿入された光ファイバ
をファイバ配列孔40に対して円滑に挿入させる役割が
ある。ファイバ導入溝42に沿って光ファイバをファイ
バ配列孔40に挿入する際には、開口凹部44から光フ
ァイバを目視することができる。
【0045】ファイバ配列孔40の内径は、内部に挿入
される光ファイバの外径とほぼ等しくされている。ファ
イバ配列孔40及びファイバ導入溝42の両側には、フ
ァイバ配列孔40及びファイバ導入溝42と平行となる
ように、一対のガイドピン挿入孔43が穿孔されてい
る。ガイドピン挿入孔43は、フェルール4の全長にわ
たって形成されており、その内径は挿入されるガイドピ
ンP(図9参照)の外径とほぼ等しくされている。
【0046】ファイバ配列孔40の両側に位置するフェ
ルール4の外側面には、一対の凹部45が形成されてお
り、この凹部45の底部45aには、ゲート5に相当す
る部分の切断跡であるゲート切断部46がそれぞれ形成
されている。ここで、ゲート切断部46の接合端面41
側の端部46aは、ファイバ配列孔40の基端部側の端
部40aよりもさらに接合端面41側に位置している。
【0047】次に、上述した金型によるフェルール4の
成形について説明する。
【0048】図1に示される金型を閉じることによっ
て、図2〜図4に示される状態となり、金型内部にキャ
ビティ100が形成される。形成されたキャビティ10
0の内部に対して、一対のゲート5から溶融樹脂を充填
する。キャビティ100内に充填された溶融樹脂は、ゲ
ート5のピン先端側の開口縁部11a,21aがピン固
定部31の端部31aよりもさらにピン先端側に位置さ
れているので、より早期に配列孔形成ピン30の周囲に
充填される。また、ピン固定部31から突出された配列
孔形成ピン30の小径部30aの上側空間と下側空間と
は、配列孔形成ピン30の各中心軸を通る平面に対して
対称な形態である。
【0049】このため、配列孔形成ピン30の周囲に充
填される溶融樹脂は、キャビティ100内の小径部30
aの上側空間と下側空間とに対してほぼ同時に充填さ
れ、その樹脂の流れは配列孔形成ピン30の各中心軸を
通る平面に対してほぼ対称となる。この結果、成形後の
フェルール4のファイバ配列孔40の周囲に、樹脂配向
を生じさせないので、成形後のフェルール4に異方性収
縮を発生させることはなく、接続損失を非常に小さなも
のとすることができる。
【0050】また、ゲート5の内面11b,21bがピ
ン先端側に傾斜されているので、ゲート5から充填され
る樹脂流はピン先端側の方向により充填されやすくな
る。このようにすることによって、溶融樹脂をより早期
に配列孔形成ピン30の先端側に充填させることがで
き、より一層、成形後のフェルール4のファイバ配列孔
40の周囲に異方性収縮を生じさせる樹脂配向を抑止す
ることができる。
【0051】また、フェルール4に開口凹部44を形成
させるための凸部12は、溶融樹脂の配列孔形成ピン3
0の先端側への流れを阻止し、配列孔形成ピン30の上
下への樹脂流の量や到達時間に差を生じさせる要因とな
ってしまう。そこで、ゲート5の内面21cを凸部12
の基端側に傾斜させて、樹脂流の量が少なくなりやす
く、かつ、配列孔形成ピン30の周囲への到達時間遅く
なりやすい下金型1側の方向に向けて溶融樹脂を充填
し、配列孔形成ピン30の上下の樹脂流をより均等に充
填するようにしている。このようにすることによって、
より一層、成形後のフェルール4のファイバ配列孔40
の周囲に異方性収縮を生じさせるような樹脂配向を生じ
させないようにすることができる。
【0052】さらに、このような位置にゲート5を形成
すると、フェルール4の側面の大部分をゲート5の開口
部として設定することも可能となるため、ゲート5の開
口面積を大きくとることができる。ゲート5の開口面積
を大きくすることができれば、溶融樹脂をスムーズに充
填することができるだけでなく、樹脂を硬化させる過程
での保圧時の圧力を高く維持することができ、成形後の
フェルール4を十分な強度を持ったものとすることがで
きる。
【0053】キャビティ100内に充填した溶融樹脂を
固化させた後に、金型を開いて成形品を取り出す。この
とき、まず、スライダ3を側方にスライドして配列孔形
成ピン30、ピン固定部31及び挿入孔形成ピン32を
引き抜く。次いで、下金型1及び上金型2を開いて、成
形されたフェルール4を取り出す。取り出したフェルー
ル4は、ゲート5に相当する部分に樹脂が繋がった状態
であるため、この部分を切断する。ゲート5に相当する
部分の樹脂を切断した部分には、ゲート切断部46が形
成される。ゲート切断部46は、金型のゲート5が突出
部6に形成されているため、凹部45の底部45aに形
成される。
【0054】成形後のフェルール4においては、ゲート
切断部46の接合端面41側の端部が、ファイバ配列孔
40の基端部側の端部40aよりも、さらに接合端面4
1側に位置されている。このようにゲート切断部46が
形成されておれば、成形時に溶融樹脂がファイバ配列孔
40の先端側周囲により早期に充填され、かつ、その樹
脂流はファイバ配列孔40の上下でほぼ等しくなってい
る。このようなフェルール4であれば、異方性収縮を生
じることはなく、安定した伝送特性を実現することがで
きる。
【0055】また、キャビティ100の内部に突出して
形成された突出部6にゲート5が形成されているので、
成形後のフェルール4のゲート切断部46は、凹部45
の底部45aに形成される。成形されたフェルール4の
ファイバ配列孔40の偏心検査工程やフェルール4への
光ファイバの取付作業時、あるいは、光ファイバ取付後
の接合端面41の研磨作業時には、フェルール4をしっ
かりと把持する必要がある。このとき、フェルール4
は、図6に示されるように、治具7に取り付けられる
が、その際にはフェルール4の側面が両側から把持され
る(開口凹部44を塞ぐように把持してしまうと作業が
行えない)。
【0056】ゲート切断部46が、凹部45の底部45
aに形成されているため、ゲート切断部46に形成され
る切断後の微小凹凸の影響を受けることなく、確実にフ
ェルール4を把持することができる。このような凹部4
5を設けない場合は、ゲート切断部46の切断跡を研磨
して平坦にするなどの作業が必要になり、このような作
業を行わないとフェルール4を確実に把持することがで
きない。
【0057】換言すれば、このような凹部45の底部4
5aにゲート切断部46を形成したため、ゲート5に相
当する部分を切断したままでも確実にフェルール4を把
持することができ、ゲート切断部46を研磨するような
作業を省略することができる。凹部45の深さや、この
凹部45を形成する突出部6の突出量は、0.2mm程度あ
れば充分である。
【0058】また、フェルール4は、一対のゲート切断
部46を有しており、このゲート切断部46の間にファ
イバ配列孔40が配置されている。ここでは、ゲート切
断部46の間にファイバ配列孔40の基端部側の一部が
配置されている。このように一対のゲート切断部46が
形成されておれば、その成形時には溶融樹脂がファイバ
配列孔40の周囲により早期に充填され、かつ、その樹
脂流はファイバ配列孔40の上下でほぼ等しくなってい
るだけでなく、その樹脂流はファイバ配列孔40の左右
でも均一な流れとなる。このようなフェルール4であれ
ば、異方性収縮がより一層発生しにくく、より一層安定
した伝送特性を実現することができる。
【0059】次に、請求項1に記載のフェルール成形用
金型の第二実施形態について、図7を参照しつつ説明す
る。
【0060】なお、本実施形態の金型によって成形され
るフェルールは、上述した図5に示されるフェルール4
と同一であるため、成形されるフェルールについての詳
しい説明は省略する。また、金型自体も、図1に示され
る金型と同一又は同等の構成を有しているので、図1に
示される金型と同一又は同等の構成については同一の符
号を付してその詳しい説明を省略し、特に異なる構成部
分について詳しく説明する。
【0061】本実施形態の金型は、上述した図1に示さ
れる金型における下金型1及び上金型2の一端側を別の
金型として独立させたものである。このため、本実施形
態における第一金型(下金型)101においては、成形
後のフェルール4の接合端面41を形成する側が第一開
放部118とされている。また、同様に、本実施形態に
おける第二金型(上金型)102においては、成形後の
フェルール4の接合端面41を形成する側が第二開放部
124とされている。
【0062】そして、型閉じ時に第一開放部118及び
第二開放部124を閉塞する、第三金型103が配置さ
れている。第三金型103は、配列孔形成ピン30の先
端を位置決め固定するピン受け孔114や、挿入孔形成
ピン32の先端を位置決め固定するピン受け孔115を
有している。また、図7に示す金型においては、挿入孔
形成ピン32の基端部を位置決めするV溝17が下金型
101に形成されており、図示されないが、このV溝1
7に対向する角溝が上金型102に形成されている。こ
のように、配列孔形成ピン30や挿入孔形成ピン32の
先端を、円形断面を有する孔で位置決め固定してもよ
い。
【0063】図7に示される金型を閉じたときのキャビ
ティの形状は、図1〜図4に示される金型のキャビティ
100と等しく、下金型101の第一切欠部11と上金
型102の第二切欠部21とによって形成されるゲート
の位置も、図1〜図4に示される金型のゲート5と等し
くなる。即ち、図7に示される金型におけるゲートのピ
ン先端側の開口縁部11a,21aは、ピン固定部31
のピン先端側の端部31aよりも、さらにピン先端側に
位置される。また、図7に示される金型におけるゲート
の形状も、そのスライダ3側の内面11b,21bがピ
ン先端側に傾斜され、かつ、その上金型2側の内面21
cが凸部12の基端側(即ち、下金型101側)に傾斜
されている。
【0064】この結果、図1〜図4に示される金型によ
る成形上の上述した利点は、図7に示される金型におい
ても同様に得られる。また、図7に示される金型によっ
て成形されたフェルールは、図5に示されるフェルール
4と同一なものとなるので、図5に示されるフェルール
4の有している上述した利点は、図7に示される金型に
よって成形されたフェルールも同様に有している。
【0065】次に、請求項3に記載のフェルール成形用
金型の一実施形態について、図8を参照しつつ説明す
る。
【0066】なお、本実施形態の金型によって成形され
るフェルールも、上述した図5に示されるフェルール4
と同一であるため、成形されるフェルールについての詳
しい説明は省略する。また、金型自体も、図1に示され
る金型と同一又は同等の構成を有しているので、図1に
示される金型と同一又は同等の構成については同一の符
号を付してその詳しい説明を省略し、特に異なる構成部
分について詳しく説明する。なお、図1に示される金型
の説明と同様に、以下の説明中、図8に示される上側を
金型の上側、図8に示される下側を金型の下側として説
明する。
【0067】図8に示される成形用金型は、第一金型
(下金型)201と第二金型(上金型)202と第一ス
ライダ203Aと第二スライダ203Bとを備えてい
る。第一スライダ203Aは、この金型によって成形さ
れるフェルール4の接合端面41側にスライド自在に配
置されている。一方、第二スライダ203Bは、この金
型によって成形されるフェルール4の後端面形成側にス
ライド自在に配置されており、第一スライダ203Aと
対向している。
【0068】本実施形態の金型においては、成形後のフ
ァイバ配列孔40及びガイドピン挿入孔43を形成する
配列孔形成ピン230及び挿入孔形成ピン232が、第
一スライダ203A側に設けられている。そして、第二
スライダ203Bは、配列孔形成ピン230の先端部を
位置決め固定する、板状部231b及びピン受けパイプ
231cとからなるピン固定部231を有している。ま
た、第二スライダ203Bは、ピン固定部231の両側
に、挿入孔形成ピン232の先端部を位置決め固定する
一対の穴233を有している。
【0069】下金型201においては、成形後のフェル
ール4の接合端面41を形成する側が第一開放部218
とされており、上金型102においては、成形後のフェ
ルール4の接合端面41を形成する側が第二開放部22
4とされている。型閉じ時には、第一開放部218及び
第二開放部224は、第一スライダ203Aによって閉
塞される。
【0070】第一スライダ203Aは、上述したよう
に、第二スライダ203Bと対向する面に、四本の配列
孔形成ピン230を平行に有している。また、第一スラ
イダ203Aは、配列孔形成ピン230の両側に、一対
の挿入孔形成ピン232を有している。第一スライダ2
03A及び第二スライダ203Bは、型閉じ時には、配
列孔形成ピン230及びピン固定部231のピン受けパ
イプ231cが互いに向き合ってキャビティ内に挿入さ
れるようにそれぞれスライドされる。
【0071】ピン固定部231は、平板状の形態を有し
ており、その先端側の厚さが基端側の厚さのほぼ半分と
されている。また、ピン固定部231の下面は、その全
長にわたって平坦とされており、型閉じ時には、下金型
201の凸部12の上面と面接触する。ピン固定部23
1の先端側には、四本の平行なピン受けパイプ231c
が固定される。各ピン受けパイプ231cは、その先端
面に配列孔形成ピン230の先端が挿入されるピン受け
孔231dを有しており、ピン受け孔231dの周囲は
テーパー状に形成されている。ピン受け孔231dの内
径は、配列孔形成ピン230の外径より0.5〜5μm程度
大きくされており、配列孔形成ピン230をピン受け孔
231dに挿入させやすくしているが、成形上問題はな
い。
【0072】また、穴233の内径は、挿入孔形成ピン
232の外径より0.5〜5μm程度大きくされており、挿
入孔形成ピン232を穴233に挿入させやすくしてい
るが、成形上問題はない。と等しくされている。さら
に、挿入孔形成ピン232を位置決めするV溝17が下
金型201に形成され、図示されないが、このV溝に対
向する角溝が上金型202に形成されている。
【0073】図8に示される金型を閉じたときのキャビ
ティの形状は、図1〜図4に示される金型のキャビティ
100と等しく、下金型201の第一切欠部11と上金
型202の第二切欠部21とによって形成されるゲート
の位置も、図1〜図4に示される金型のゲート5と等し
くなる。即ち、図8に示される金型におけるゲートの第
一スライダ203A側の開口縁部11a,21aは、ピ
ン固定部231の第一スライダ203A側の端部231
aよりも、さらに第一スライダ203A側に位置され
る。また、図7に示される金型におけるゲートの形状
も、その第二スライダ203B側の内面11b,21b
が第一スライダ203A側に傾斜され、かつ、その上金
型202側の内面21cが凸部12の基端側(即ち、下
金型201側)に傾斜されている。
【0074】この結果、図1〜図4に示される金型によ
る成形上の上述した利点は、図8に示される金型におい
ても同様に得られる。また、図8に示される金型によっ
て成形されたフェルールは、図5に示されるフェルール
4と同一なものとなるので、図5に示されるフェルール
4の有している上述した利点は、図8に示される金型に
よって成形されたフェルールも同様に有している。
【0075】なお、本発明の金型及びフェルールは、上
述した実施形態に限定されるものではない。例えば、図
1に示される金型においては、ゲート5のスライダ3側
の内面の一部(キャビティ100寄りの内面11a,2
1a)だけがピン先端側に傾斜されたが、スライダ3と
は反対側の内面もピン先端側に傾斜されてもよい。ま
た、傾斜される部分は、キャビティ100寄りの内面だ
けでなく、もっと広範囲にわたって傾斜させてもよい。
同様に、図1に示される金型においては、ゲート5の上
金型2側の内面の一部(キャビティ100寄りの内面2
1c)だけが凸部12の基端部側に傾斜されたが、下金
型1側内面も凸部12の基端部側に傾斜されてもよい。
また、傾斜される部分は、キャビティ100寄りの内面
だけでなく、もっと広範囲にわたって傾斜させてもよ
い。
【0076】また、上述した実施形態においては、何れ
も対向して設けられた一対のゲート5によって溶融樹脂
を充填した。このようにすることによって、ファイバ配
列孔40の上下の樹脂流を対称にするだけでなく、ファ
イバ配列孔40の左右の樹脂流も対称にすることができ
るので最も好ましいが、片側にのみゲートを設けて、片
側からのみ溶融樹脂を充填してもよい。このようにすれ
ば、ファイバ配列孔40の上下の樹脂流を対称としつ
つ、樹脂を充填するための金型内の流路を少なくするこ
とができ、一回の樹脂の充填でより多くの成形品を得る
ことができるようになる。
【0077】さらに、本発明のフェルールは、いわゆる
MTコネクタとして用いるだけでなく、MPOコネクタ
内に内蔵されるフェルールとして用いてもよい。また、
上述した本発明の金型は、トランスファー成形法や射出
成形法など種々の成形法に対して用いることができ、成
形法によらず上述した利点を有する。同様に、上述した
本発明のフェルールは、その成形法によらず、どのよう
な成形法によって成形されても上述した利点を有する。
【0078】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、ゲート
のピン先端側の開口縁部がピン固定部のピン先端側の端
部よりもさらにピン先端側に位置されているので、キャ
ビティ内に充填される溶融樹脂を、より早期に配列孔形
成ピンの周囲に充填することができる。また、配列孔形
成ピンの周囲に充填される樹脂流は、配列孔形成ピンの
各中心軸を通る平面に対して、その両側で対称となる。
この結果、本発明の金型によれば、ファイバ配列孔の周
囲に樹脂配向による異方性収縮を発生させず、接続損失
の非常に小さいフェルールを成形することができる。
【0079】請求項2に記載の発明によれば、ゲートの
内面がピン先端側に向けて傾斜されているので、ゲート
から充填される樹脂流をピン先端側の方向により充填し
やすくなる。このようにすることによって、溶融樹脂を
より早期に配列孔形成ピンの周囲に充填させることがで
き、より一層、成形後のフェルールのファイバ配列孔の
周囲に、異方性収縮を生じさせる樹脂配向が生じるのを
抑止することができる。
【0080】請求項3に記載の発明によれば、ゲートの
第一スライダ側の開口縁部がピン固定部の第一スライダ
側の端部よりもさらに第一スライダ側に位置されている
ので、キャビティ内に充填される溶融樹脂を、より早期
に配列孔形成ピンの周囲に充填することができる。ま
た、配列孔形成ピンの周囲に充填される樹脂流は、配列
孔形成ピンの各中心軸を通る平面に対して、その両側で
対称となる。この結果、本発明の金型によれば、ファイ
バ配列孔の周囲に樹脂配向による異方性収縮を発生させ
ず、接続損失の非常に小さいフェルールを成形すること
ができる。
【0081】請求項4に記載の発明によれば、ゲートの
内面が第一スライダ側に向けて傾斜されているので、ゲ
ートから充填される樹脂流を第一スライダ側の方向によ
り充填しやすくなる。このようにすることによって、溶
融樹脂をより早期に配列孔形成ピンの周囲に充填させる
ことができ、より一層、成形後のフェルールのファイバ
配列孔の周囲に、異方性収縮を生じさせる樹脂配向が生
じるのを抑止することができる。
【0082】請求項5に記載の発明によれば、キャビテ
ィ内に凸部が形成される場合、ゲートの内面をこの凸部
の基端側に傾斜させ、樹脂流の量が少なくなりやすく、
かつ、配列孔形成ピンの周囲への到達時間遅くなりやす
い方向に向けて溶融樹脂を充填する。これにより、凸部
によって樹脂流の方向が規制されても、配列孔形成ピン
の各中心軸を通る平面に対して、その両側でより対称と
なるように溶融樹脂を充填することができる。この結
果、より一層、成形後のフェルールのファイバ配列孔の
周囲に、異方性収縮を生じさせるような樹脂配向を生じ
させないようにすることができる。
【0083】請求項6に記載の発明によれば、キャビテ
ィ内に突出して形成された突出部にゲートが形成される
ので、成形後のフェルールのゲート切断部を凹部の底部
に形成することができる。本発明の金型を用いれば、ゲ
ート切断部の微小凹凸の影響を受けることなく、成形後
のフェルールを確実に把持することができる。また、成
形後のフェルールのゲート切断部の切断跡を研磨して平
坦にするなどの作業が不要となり生産性も向上する。
【0084】請求項7に記載の発明によれば、互いに対
向する一対のゲートから溶融樹脂を充填することになる
ので、充填される溶融樹脂は、配列孔形成ピンの周囲に
より早期に充填され、かつ、その樹脂流が配列孔形成ピ
ンの各中心軸を通る平面に対して、その両側で対称とな
るだけでなく、配列孔形成ピンの配列方向の中心を通
り、上述した平面に対して直角な平面に対しても、その
両側で対称となる。この結果、本発明の金型によれば、
より一層、ファイバ配列孔の周囲に樹脂配向による異方
性収縮を発生させず、接続損失の非常に小さいフェルー
ルを成形することができる。
【0085】請求項8に記載の発明によれば、ゲート切
断部の接合端面側の端部が、ファイバ配列孔の基端部側
の端部よりも、さらに接合端面側に位置されている。こ
のようにゲート切断部が形成されておれば、成形時に溶
融樹脂がファイバ配列孔の周囲により早期に充填され、
かつ、その樹脂流はファイバ配列孔の中心軸を通る平面
に対して、その両側で等しくなっている。このため、フ
ァイバ配列孔の周囲に異方性収縮はなく、安定した伝送
特性を実現することができる。
【0086】請求項9に記載の発明によれば、ファイバ
配列孔の両側方に一対のゲート切断部が形成されている
ので、成形時には溶融樹脂が互いに対向する一対のゲー
トから溶融樹脂が充填されている。このため、溶融樹脂
はファイバ配列孔の周囲により早期に充填され、かつ、
その樹脂流はファイバ配列孔の中心軸を通る平面に対し
て、その両側で等しくなっているだけでなく、ファイバ
配列孔の配列方向の中心を通り、上述した平面に対して
直角な平面に対しても、その両側で対称となる。この結
果、ファイバ配列孔の周囲には、より一層、異方性収縮
が発生しなくなり、接続損失の非常に小さいフェルール
を成形することができる。
【0087】請求項10に記載の発明によれば、ゲート
切断部が凹部の底部に形成されているため、ゲート切断
部の微小凹凸の影響を受けることなく、確実に把持され
ることができる。また、ゲート切断部の切断跡を研磨し
て平坦にするなどの作業が不要となり生産性も向上す
る。
【0088】請求項11に記載の発明によれば、ゲート
の内面がファイバ配列孔を形成する配列孔形成ピンのピ
ン先端側に向けて傾斜されている金型によって成形され
るので、成形時には溶融樹脂がより早期にファイバ配列
孔の周囲に充填される。このため、ファイバ配列孔の周
囲には、より一層、異方性収縮が発生しなくなり、接続
損失の非常に小さいフェルールを成形することができ
る。
【0089】請求項12に記載の発明によれば、開口凹
部を形成する凸部を有し、かつ、ゲートの内面がこの凸
部の基端側に向けて傾斜されている金型によって成形さ
れるので、凸部によって樹脂流の方向が規制されても、
ファイバ配列孔の各中心軸を通る平面に対して、その両
側でより対称となるように溶融樹脂が充填される。この
ため、ファイバ配列孔の周囲には、より一層、異方性収
縮が発生しなくなり、接続損失の非常に小さいフェルー
ルを成形することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明(請求項1)のフェルール成形用金型の
第一実施形態を示す斜視図である。
【図2】図1に示す金型の型閉じ時の断面図である。
【図3】図2におけるIII-III線断面図である。
【図4】図2におけるIV-IV線断面図である。
【図5】本発明(請求項8)の光コネクタ用フェルール
の一実施形態を示す斜視図である。
【図6】図5に示されるフェルールを治具に取り付けた
状態を示す平面図である。
【図7】本発明(請求項1)のフェルール成形用金型の
第二実施形態を示す斜視図である。
【図8】本発明(請求項3)のフェルール成形用金型の
一実施形態を示す斜視図である。
【図9】光コネクタ(非接続時)を示す斜視図である。
【図10】光コネクタ(接続時)を示す斜視図である。
【図11】従来のフェルール成形用金型を示す斜視図で
ある。
【図12】図11に示す金型の型閉じ時の断面図であ
る。
【図13】図12におけるXIII-XIII線断面図である。
【図14】従来の光コネクタ用フェルールにおけるファ
イバ配列孔のズレを示す斜視図である。
【符号の説明】
1,101,201…第一金型(下金型)、2,10
2,202…第二金型(上金型)、3…スライダ、20
3A…第一スライダ、203B…第二スライダ、5…ゲ
ート、6…突出部、11a,21a…開口縁部、11
b,21b…(ゲートの)内面、12…凸部、13…第
一突出部、23…第二突出部、21c…(ゲートの)内
面、30,230…配列孔形成ピン、31,231…ピ
ン固定部、31a,231a…(ピン固定部の)端部、
100…キャビティ、4…フェルール、40…ファイバ
配列孔、40a…(ファイバ配列孔の)端部、41…接
合端面、44…開口凹部、45…凹部、45a…(凹部
の)底部、46…ゲート切断部、46a…(ゲート切断
部の)端部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 柿井 俊昭 神奈川県横浜市栄区田谷町1番地 住友電 気工業株式会社横浜製作所内 Fターム(参考) 2H036 JA02 QA18 QA20 QA49 4F202 AH34 CA11 CB01 CK06 CK25 CK35 CK54 CK59 CK84

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 平行に配列された複数のファイバ配列孔
    を有する光コネクタ用フェルールを成形するフェルール
    成形用金型において、 型閉じされてキャビティを形成する一対の第一金型及び
    第二金型と、前記ファイバ配列孔を形成する複数本の配
    列孔形成ピン及び前記配列孔形成ピンの基端部を固定す
    るピン固定部を有するスライダとを備えており、 前記第一金型及び前記第二金型は、型閉じ時に、前記キ
    ャビティ内への溶融樹脂の充填口となるゲートを形成
    し、 前記スライダは、前記配列孔形成ピン及び前記ピン固定
    部を前記キャビティ内に挿入させるようにスライド可能
    に配置され、 前記ゲートは、型閉じ時に、前記配列孔形成ピンの側方
    に配置され、その前記配列孔形成ピン先端側の開口縁部
    は、前記ピン固定部の前記ピン先端側の端部よりもさら
    に前記ピン先端側に位置することを特徴とするフェルー
    ル成形用金型。
  2. 【請求項2】 前記ゲートの内面が、前記ピン先端側に
    向けて傾斜して形成されている、請求項1に記載のフェ
    ルール成形用金型。
  3. 【請求項3】 平行に配列された複数のファイバ配列孔
    を有する光コネクタ用フェルールを成形するフェルール
    成形用金型において、 型閉じされてキャビティを形成する一対の第一金型及び
    第二金型と、前記ファイバ配列孔を形成する複数本の配
    列孔形成ピンを有する第一スライダと、型閉じ時に前記
    配列孔形成ピンの先端部を位置決め固定するピン固定部
    を有する第二スライダとを備えており、 前記第一金型及び前記第二金型は、型閉じ時に、前記キ
    ャビティ内への溶融樹脂の充填口となるゲートを形成
    し、 前記第一スライダ及び前記第二スライダは、前記配列孔
    形成ピン及び前記ピン固定部が互いに向き合って前記キ
    ャビティ内に挿入されるように、それぞれスライド可能
    に配置され、 前記ゲートは、型閉じ時に、前記配列孔形成ピンの側方
    に配置され、その前記第一スライダ側の開口縁部は、前
    記ピン固定部の前記第一スライダ側の端部よりもさらに
    前記第一スライダ側に位置することを特徴とするフェル
    ール成形用金型。
  4. 【請求項4】 前記ゲートの内面が、前記第一スライダ
    側に向けて傾斜して形成されている、請求項3に記載の
    フェルール成形用金型。
  5. 【請求項5】 前記第一金型又は前記第二金型の何れか
    一方の内面に、型閉じ時に前記ピン固定部と接触する凸
    部が形成されており、 前記ゲートの内面が、前記凸部の基端側に向けて傾斜さ
    れている、請求項1〜4の何れかに記載のフェルール成
    形用金型。
  6. 【請求項6】 前記第一金型が前記キャビティ内に突出
    する第一突出部を有し、かつ、前記第二金型が前記キャ
    ビティ内に突出する第二突出部を有し、 前記第一突出部及び第二突出部は、型閉じ時に、一体的
    に突出部を形成し、 前記ゲートが、前記突出部に形成される、請求項1〜5
    の何れかに記載のフェルール成形用金型。
  7. 【請求項7】 一対の前記ゲートが、型閉じ時に互いに
    対向するように形成され、一対の前記ゲートの間に前記
    配列孔形成ピンが位置する、請求項1〜6の何れかに記
    載のフェルール成形用金型。
  8. 【請求項8】 平行に配列された複数のファイバ配列孔
    を有し、前記ファイバ配列孔の各先端部が相手側光部品
    との接合端面に開口されている光コネクタ用フェルール
    において、 成形時の溶融樹脂充填口であるゲートに対応する樹脂硬
    化部分を切断したゲート切断部を有し、前記ゲート切断
    部の前記接合端面側の端部が、前記ファイバ配列孔の基
    端部側の端部よりもさらに前記接合端面に位置すること
    を特徴とする光コネクタ用フェルール。
  9. 【請求項9】 一対の前記ゲート切断部を有し、一対の
    前記ゲート切断部の間に前記ファイバ配列孔が配置され
    ている、請求項8に記載の光コネクタ用フェルール。
  10. 【請求項10】 前記ゲート切断部が、凹部の底部に形
    成されている、請求項8又は9に記載の光コネクタ用フ
    ェルール。
  11. 【請求項11】 前記接合端面側が形成される方向に向
    けて前記ゲートの内面を傾斜させたフェルール成形用金
    型を用いて成形された、請求項8〜10の何れかに記載
    の光コネクタ用フェルール。
  12. 【請求項12】 前記ファイバ配列孔の各基端部と連通
    する開口凹部を形成する凸部がキャビティ内面に形成さ
    れ、前記凸部に向けて前記ゲートの内面を傾斜させたフ
    ェルール成形用金型を用いて成形された、請求項8〜1
    1の何れかに記載の光コネクタ用フェルール。
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