JP2000288824A - ソリッドエンドミル - Google Patents

ソリッドエンドミル

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JP2000288824A
JP2000288824A JP11094254A JP9425499A JP2000288824A JP 2000288824 A JP2000288824 A JP 2000288824A JP 11094254 A JP11094254 A JP 11094254A JP 9425499 A JP9425499 A JP 9425499A JP 2000288824 A JP2000288824 A JP 2000288824A
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grooves
groove
cutting
axis
remaining
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JP11094254A
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Hiroshi Kasuya
博 糟谷
Hitoaki Kodera
仁昭 小寺
Tatsuya Kitagawa
竜也 北川
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Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Heavy Industries Ltd
Mitsubishi Materials Corp
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Publication date
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C5/00Milling-cutters
    • B23C5/02Milling-cutters characterised by the shape of the cutter
    • B23C5/10Shank-type cutters, i.e. with an integral shaft
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/20Number of cutting edges
    • B23C2210/205Number of cutting edges six
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/24Overall form of the milling cutter
    • B23C2210/246Milling cutters comprising a hole or hollow in the end face or between the cutting edges
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23CMILLING
    • B23C2210/00Details of milling cutters
    • B23C2210/48Chip breakers
    • B23C2210/486Chip breaking grooves or depressions

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Milling Processes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 外部給油により切削液を供給する場合でも、
溝底側、すなわち工具本体1の先端側の切刃6や底刃7
の刃先に確実に切削液を供給することが可能なソリッド
エンドミルを提供する。 【解決手段】 軸線O回りに回転される外形略円柱状の
工具本体1の外周に、この工具本体1の先端から後端側
に向けて延びる複数の溝を形成し、これらの溝のうち一
部の溝4…の工具回転方向Tを向く壁面5の外周側稜線
部には切刃6を形成するとともに、残りの溝8の工具回
転方向Tを向く壁面9の外周側稜線部11は、軸線Oか
らの外径を切刃6の軸線からの外径よりも小さくする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、専ら加工物に溝加
工を施すのに用いられるソリッドエンドミルに関するも
のである。
【0002】
【従来の技術】この種のソリッドエンドミルは、軸線回
りに回転される外形略円柱状の工具本体の外周に、その
先端から後端側に向けて延びる溝が通常周方向に複数条
形成され、これらの溝の工具回転方向を向く壁面の外周
側稜線部に切刃(外周刃)が形成されるとともに先端側
稜線部には底刃が形成されたものであり、軸線回りに回
転されつつ該軸線に交差する方向に送り出されることに
より、上記切刃によって加工溝の内壁部分を、また上記
底刃によって溝底部分を切削形成しつつ、加工物に溝加
工を施してゆく。また、切削時に切刃や底刃によって生
成される切屑は、上記溝を介して排出される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、このような
ソリッドエンドミルによる溝加工において切削液を供給
しながら切削を行う場合には、一般に工作機械側に設け
られた切削液の供給管を工具本体の外周側から切刃によ
る切削部位に向けて切削液を噴出させ、上記溝を通して
切刃や底刃に切削液を供給する、いわゆる外部給油によ
ることが殆どである。しかしながら、この溝は上述した
ように切刃や底刃によって生成された切屑が排出される
溝でもあるため、排出される切屑に妨げられてしまっ
て、特に溝底側の切刃や底刃の刃先にまで切削液を確実
に供給することは困難とされていた。しかるに、加工溝
の溝底側は特に熱がこもりやすいため、そのような切削
部位において刃先に切削液が十分に供給されないと、こ
の熱や切削抵抗の増大によって摩耗が促進されて切刃の
寿命が著しく短縮されてしまったり、加工精度の劣化を
招いたり、また加工物の材質によっては溶着が発生して
しまったりするおそれもある。
【0004】本発明は、このような背景の下になされた
もので、外部給油により切削液を供給する場合でも、溝
底側、すなわち工具本体の先端側の切刃や底刃の刃先に
確実に切削液を供給することが可能なソリッドエンドミ
ルを提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して、こ
のような目的を達成するために、本発明は、軸線回りに
回転される外形略円柱状の工具本体の外周に、この工具
本体の先端から後端側に向けて延びる複数の溝を形成
し、これらの溝のうち一部の溝の工具回転方向を向く壁
面の外周側稜線部には切刃を形成するとともに、残りの
溝の工具回転方向を向く壁面の外周側稜線部は、上記軸
線からの外径を上記切刃の軸線からの外径よりも小さく
したことを特徴とする。しかるに、このように構成され
たソリッドエンドミルでは、切刃の外径よりも小さな外
径とされた上記残りの溝の工具回転方向を向く壁面の外
周側稜線部は、切刃として作用することはなく、従って
切屑も排出されることがないので、この残りの溝を通し
て切削液を確実に工具先端側に導くことができる。ここ
で、この残りの溝の工具回転方向を向く壁面の外周側稜
線部の上記軸線からの外径は、切削時の送り量にもよる
が、上記切刃の軸線からの外径に対して0.01〜0.
2mmの範囲で小さくされるのが望ましく、これよりも小
さいと該稜線部が切刃として作用して切屑が生成され、
切削液の供給が阻害されるおそれがある一方、これより
も大きいとこの稜線部と加工溝内壁との間に切屑が噛み
込まれたりするおそれが生じる。
【0006】ここで、複数の溝が形成された工具本体に
このような上記残りの溝を形成するには、一つに、この
工具本体に形成される上記溝のうちの1つを上記残りの
溝とすることができ、この場合には、上記残りの溝が形
成されることによる当該ソリッドエンドミルの切削性能
の低下を最小限に抑えることが可能となる。また、上記
工具本体に形成される溝のうち上記軸線を挟んで互いに
反対側に位置する少なくとも一対の溝を上記残りの溝と
した場合には、溝加工における切削部位側に常に上記残
りの溝を位置させて切削液の供給を行うことができる。
さらに、上記工具本体に複数の上記残りの溝を周方向に
不等間隔に配設するようにしてもよく、この場合には切
刃が形成される溝も周方向に不等間隔に配置されるた
め、加工物に切刃が食いつく周期が不規則となり、規則
的な食いつきによって工具本体にビビリ振動等が励起さ
れたりするのを防ぐことができる。
【0007】一方、この残りの溝から切刃が形成された
上記一部の溝へのより確実な切削液の供給を促すには、
少なくとも1つの上記残りの溝とこの残りの溝に周方向
に隣接する少なくとも1つの上記一部の溝とを、周方向
に延びる小溝によって連通させ、この小溝を介して切削
液を供給するのが望ましい。また、上記一部の溝の工具
回転方向を向く壁面の先端側稜線部に底刃が形成されて
いる場合には、上記残りの溝の工具回転方向を向く壁面
の先端側稜線部を上記底刃よりも後退させることによ
り、加工溝の溝底とこの残りの溝の先端側稜線部との間
に切削液を貯める空間が画成されることとなり、この底
刃や上記切刃の最先端部への切削液の供給も一層確実に
行うことが可能となる。
【0008】
【発明の実施の形態】図1ないし図4は、本発明の第1
の実施形態を示すものである。本実施形態において工具
本体1は、超硬合金等の硬質材料により先端側(図1に
おいて左側)から後端側(図1において右側)に向けて
一段僅かに拡径する軸線Oを中心とした外形略多段円柱
状をなしており、この一段拡径した後端部がシャンク2
とされて工作機械側に把持され、上記軸線O回りに工具
回転方向Tに回転されつつ該軸線Oに交差する方向(通
常、直交する方向)に送り出されて先端側の刃部3によ
り溝加工を行う。そして、本実施形態では、この刃部3
に6条の溝…が周方向に等間隔に、かつ先端側から後端
側に向かうに従い工具回転方向Tの後方側に向けて捩れ
るように形成されている。
【0009】これら6条の溝…のうちの5条の溝4…は
本実施形態における一部の溝とされるものであって、そ
の工具回転方向を向く壁面5の外周側の稜線部には、軸
線O回りの回転軌跡が該軸線Oを中心とする円筒面をな
す切刃6が形成されるとともに、この壁面5の先端側の
稜線部には、内周側に向けて極小さな傾斜で後端側に向
かうように底刃7が形成されている。しかして、これに
対して残りの1条の溝8は、図3に示すように、その工
具回転方向T側を向く壁面9と、この壁面9の外周側に
連なる工具本体1の外周面(上記切刃6の逃げ面に当た
る部分)10とが、上記溝4に対してそれぞれ僅かに削
り落とされて工具回転方向Tの後方側および内周側に後
退して形成されており、これによって上記壁面9の外周
側の稜線部11は、その軸線Oからの外径が上記切刃6
の軸線Oからの外径よりも後退量δ分だけ小さくなるよ
うに形成されている。
【0010】また、本実施形態では図1に示すように、
この残りの溝8に周方向に延びる多数の小溝12…が軸
線O方向に向けて等間隔に形成されている。これらの小
溝12…は、本実施形態では断面略U字状をなすもので
あって、その溝深さは溝8の深さよりも極僅かに深くさ
れ、それぞれ工具回転方向Tの後方側に向かうに従い緩
やかに先端側に向かうように傾斜させられており、かつ
図1に示すようにこの残りの溝8の工具回転方向T側の
縁部から上記壁面9を貫いて該溝8の工具回転方向T後
方側に隣接する溝4に開口し、これらの溝4,8を連通
するように形成されている。
【0011】さらに本実施形態では、工具本体1の先端
面がこの残りの溝8の周辺部において図4に示すように
外周側に向かうに従い後端側に向かうように斜めに切り
欠かれている。従って、これにより、この溝8の上記壁
面9の先端側稜線部13も、工具本体1の外周側に向か
うに従い後端側に向かうように傾斜して形成されること
となり、他の溝4の壁面5の先端側稜線部に形成される
上記底刃7に対して後端側に後退するように形成され
る。
【0012】しかるに、このように構成されたソリッド
エンドミルにおいては、上記残りの溝8の壁面9の外周
側稜線部11の軸線Oからの外径が、他の5条の一部の
溝4…の壁面5の外周側稜線部に形成された切刃6の軸
線Oからの外径よりも後退量δだけ小さくされているの
で、溝加工時にこの稜線部11が加工溝の内壁に食いつ
いて切削を行うことがなく、従って切屑が生成されるこ
ともない。このため、外部給油によって供給された切削
液は、切屑に妨げられることなくこの溝8を通って刃部
3の先端側、すなわち加工溝の溝底側へと流れ込み、加
工物の切削部位に供給されるとともに、この稜線部11
と加工溝内壁との間の間隙を通って他の溝4…の切刃6
や底刃7へと供給される。
【0013】このように、上記構成のソリッドエンドミ
ルによれば、外部給油による場合であっても上記残りの
溝8を介して工具本体1の刃部3の先端側に十分に切削
液を供給することが可能となり、これにより、特に熱が
こもりがちな加工溝の溝底側にあっても加工物の切削部
位や切刃6および底刃7の刃先の確実な冷却、潤滑を図
ることができる。従って、切削時に発生する熱や切削抵
抗の増大によって切刃6や底刃7の摩耗が促進されてそ
の寿命が短縮されたり、加工精度の劣化を招いたりする
ような事態を未然に防止することができるとともに、ア
ルミニウムや銅等よりなる加工物に対しても溶着を生じ
たりすることなく円滑かつ効率的な加工を行うことが可
能となる。しかも、上記ソリッドエンドミルは、一般的
な6枚の外周切刃6を備えたソリッドエンドミルの1の
切刃6を削り落とすようにしてその外周側稜線部11を
後退させることにより簡単に成形可能であるとともに、
例えばこのような一般的ソリッドエンドミルにおいて1
の切刃6にチッピングや欠損を生じたりした場合に、こ
の切刃6を削り落として成形、使用することもでき、通
常は廃棄したり全切刃6…を再研磨したりしなければな
らないソリッドエンドミルを有効利用することができる
という利点も得られる。
【0014】ところで、この残りの溝8の壁面9の外周
側稜線部11が切刃6に対して内周側に後退する上記後
退量δは、切削時の工具本体1の1刃当たりの送り量に
もよるが、これが小さすぎると該稜線部11が加工溝の
内壁に当たってしまって切削を行い、その結果切屑が生
成されて溝8への切削液の供給が妨げられるおそれがあ
る。その一方で、逆にこの後退量δが大きすぎると、こ
の稜線部11と加工溝内壁との間に切屑が噛み込まれて
しまうおそれがあるとともに、特に本実施形態のように
1つの溝8だけの稜線部11が後退している場合に、後
退量δが極端に大きすぎると、工具本体1の回転のバラ
ンスが著しく乱されて切削中に大きな振れを生じるおそ
れもある。従って、この後退量δは、0.01〜0.2
mm程度の範囲に設定されるのが望ましく、より望ましく
は0.1〜0.2mmの範囲に設定される。
【0015】一方、本実施形態では、この切削液の供給
を行う残りの溝8にさらに多数の小溝12…が形成され
ており、これらの小溝12…によって該溝8とこれに隣
接する切刃を備えた溝4とが連通させられている。従っ
て、この残りの溝8に供給された切削液は、これらの小
溝12…を介しても溝4へと流れ込んで、加工物の切削
部位や切刃6および底刃7の刃先を満遍なく冷却、潤滑
することとなるので、切刃寿命の短縮や加工精度の劣
化、あるいは溶着の発生などをより確実に防止すること
が可能となる。しかも、本実施形態では、これらの小溝
12…が工具回転方向Tの後方側に向かうに従い工具本
体1の先端側に向かうように傾斜させられており、従っ
て溝8に供給された切削液は、工具本体1の回転に伴い
小溝12…を介して隣接する溝4へと流れ込みつつ先端
側へと押し出されることとなるので、加工溝の溝底側に
さらに確実に切削液を供給することが可能となる。
【0016】また、本実施形態では、外周側稜線部11
の外径が切刃6の外径よりも小さくされた上記残りの溝
8において、その壁面9の先端側の稜線部13も、他の
溝4…の先端側稜線部に形成された底刃7より後端側に
後退するように形成されている。従って、この残りの溝
8は、その先端側稜線部13においても切屑を生成する
ことはなく、さらに確実に先端側への切削液の供給を図
れるとともに、このように溝8の先端側稜線部13が後
退していることにより、この先端側稜線部13と加工溝
の溝底との間には、供給された切削液が貯め込まれる空
間が画成されることとなり、この空間に貯め込まれた切
削液によって一層確実な切削部位および刃先の冷却、潤
滑を図ることができる。しかも、本実施形態では、この
残りの溝8の先端側稜線部13が工具本体1の外周側に
向かうに従い後端側に向かうように傾斜して形成されて
おり、従ってこの稜線部13と溝底との間に画成される
空間は外周側に向けて漸次大きくなるように画成される
ので、外周側により多くの切削液を貯留することがで
き、加工溝内壁の溝底側や上記切刃6の先端側により一
層確実に切削液を供給できるという利点も得ることがで
きる。
【0017】さらに、本実施形態では、工具本体1の刃
部3に形成された6条の溝のうち1つの溝8だけが、そ
の壁面9の外周側稜線部11が他の溝4…の切刃6より
も内周側に後退するように形成されており、従ってかか
る稜線部11が後退した溝8を形成することによる当該
ソリッドエンドミルの切削性能の低下を最小限に抑える
ことができる。すなわち、この溝8の稜線部11は切削
を行わないのであるから、かかる溝8が多くなりすぎる
と逆に切刃6が形成される溝4は少なくなり、その結果
切刃6の1刃当たりの切削量が増加して却って切削効率
や切刃寿命の劣化を招くおそれが生じるが、本実施形態
のように上記残りの溝8が1条だけであると、このよう
な切削性能の低下も小さく、むしろ切削液が十分に供給
されることによる効果によって切削効率や切刃寿命の大
幅な延長を図ることが可能となるのである。
【0018】ただし、この第1の実施形態ではこのよう
に複数の溝のうち1条の溝8のみを上記残りの溝とし、
他の5条の一部の溝4…に切刃6を形成するようにして
いるが、例えばこれを図5および図6に示す本発明の第
2の実施形態や図7および図8に示す第3の実施形態の
ように、3条以上の溝が形成されたソリッドエンドミル
において切刃6が形成される少なくとも1条の一部の溝
4を残し、残りの2条以上の溝8…の壁面9の外周側稜
線部11や先端側稜線部13を切刃6や底刃7に対して
内周側や後端側に後退するように形成してもよい。ただ
し、これら図5ないし図8に示す第2、第3の実施形態
において、図1ないし図4に示した第1の実施形態と共
通する部分には同一の符号を配して説明を省略してあ
る。
【0019】すなわち、図5および図6に示す第2の実
施形態においては、第1の実施形態と同様に工具本体1
の刃部3に6条の溝が周方向に等間隔に形成されてお
り、このうち軸線Oを挟んで互いに反対側に位置する2
対4条の溝が上記一部の溝4…とされて、その工具回転
方向Tを向く壁面5の外周側稜線部と先端側稜線部とに
切刃6と底刃7とが形成されており、これ以外の軸線O
を挟んで互いに反対側に位置する一対2条の溝が、その
工具回転方向Tを向く壁面9の外周側稜線部11の軸線
Oからの外径が上記切刃6の外径よりも小さくされると
ともに、該壁面9の先端側稜線部13も底刃7に対して
後退させられていて、本実施形態における上記残りの溝
8,8とされている。また、図7および図8に示す第3
の実施形態においては、同じく工具本体1の刃部3外周
に周方向に等間隔に形成された6条の溝のうち、軸線O
を挟んで互いに反対側に位置する一対2条の溝と、この
一対の溝のうち一方の周方向両隣に隣接する2条の溝と
の合計4条が上記一部の溝4…とされ、上記一対の溝の
うち他方の両隣に隣接する2条の溝が上記残りの溝8,
8とされている。
【0020】しかるに、このように構成された第2、第
3の実施形態のソリッドエンドミルにおいても、第1の
実施形態と同様に切刃6が形成されない上記残りの溝
8,8を介して刃部3の先端側に十分に切削液を供給す
ることができ、従って切削部位や切刃6および底刃7の
刃先の確実な冷却、潤滑を促して、熱のこもりや切削抵
抗の増大、あるいは溶着の発生などを防止することが可
能となる。そして、軸線Oを挟んで互いに反対側に位置
する一対の溝が上記残りの溝8,8とされた第2の実施
形態のソリッドエンドミルでは、工具本体1の半周ごと
の回転のうちに一方の溝8が工具本体1の送り方向側を
向くため、溝加工の際にこれらの溝8,8の一方を常に
加工溝内壁側の切削部位に位置させることができ、より
安定した切削液の供給を促すことができる。また、この
第2の実施形態では、溝8,8が軸線Oに対して対称に
配置されるため、工具本体1の回転のバランスを維持し
て切削時の振れなどを防止することができるという利点
も得られる。
【0021】一方、6条の溝のうち切刃6が形成された
1条の溝4の両隣に上記残りの溝8,8が配設された第
3の実施形態のソリッドエンドミルでは、これら残りの
溝8,8が工具本体1の周方向に不等間隔に配設される
ため、切刃6が形成された溝4…も不等間隔に配置され
ることとなる。従って、この第3の実施形態によれば、
切刃6…が加工物に食いつく周期も一定周期ではなく不
規則なものとなるので、切刃6…が一定周期で規則的に
加工物に食いつくことにより食いつき時の衝撃による振
動が増幅されて工具本体1にビビリ振動が生じたりする
ような事態を防止することができ、かかるビビリ振動に
よって加工精度の劣化を招いたり大きな騒音を生じたり
するのを防ぐことが可能となる。
【0022】なお、これら第1〜第3の実施形態におけ
る上記一部の溝4…と残りの溝8…との配置は、それぞ
れ工具本体1の外周に6条の溝が形成されたソリッドエ
ンドミルにおける一例であり、例えばこのほかにも上記
溝4,8が周方向に交互に形成されていてもよく、また
6条以外の溝が形成されたエンドミルにおいては、これ
らの溝4,8の配置も加工条件等に応じて適宜設定する
ことができる。ただし、工具本体1に複数条の上記残り
の溝8…が形成される場合にあっては、切削液の供給効
率を考慮すると、これらの溝8…は周方向に隣り合わな
いように配設されるのが望ましい。
【0023】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
切刃が形成される一部の溝以外の残りの溝において、そ
の工具回転方向を向く壁面の外周側稜線部の軸線からの
外径を上記切刃よりも小さくすることにより、この外周
側稜線部に切削を行わせることなく、当該残りの溝を介
して切削液を工具本体の先端側に十分に供給することが
でき、特に加工溝の溝底側の切削部位や切刃の刃先を確
実に冷却、潤滑することが可能となる。そして、これに
より、切削時の熱や切削抵抗の増大あるいは溶着などを
抑えて、切刃寿命の延長や加工精度の向上を図ることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施形態を示す側面図であ
る。
【図2】 図1に示す第1の実施形態を先端側から見た
正面図である。
【図3】 図1に示す第1の実施形態の外周側稜線部1
1の拡大断面図である。
【図4】 図2におけるZZ断面図である。
【図5】 本発明の第2の実施形態を示す側面図であ
る。
【図6】 図5に示す第2の実施形態を先端側から見た
正面図である。
【図7】 本発明の第3の実施形態を示す側面図であ
る。
【図8】 図7に示す第3の実施形態を先端側から見た
正面図である。
【符号の説明】
1 工具本体 3 刃部 4 溝(一部の溝) 5 溝4の工具回転方向Tを向く壁面 6 切刃 7 底刃 8 溝(残りの溝) 9 溝8の工具回転方向Tを向く壁面 11 壁面9の外周側稜線部 12 小溝 13 壁面9の先端側稜線部 O 工具本体1の軸線 T 工具回転方向 δ 切刃6の軸線Oからの外径に対する外周側稜線部1
1の外径の後退量
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小寺 仁昭 岐阜県安八郡神戸町大字横井字中新田1528 番地 三菱マテリアル株式会社岐阜製作所 内 (72)発明者 北川 竜也 愛知県西春日井郡西枇杷島町旭町3丁目1 番地 三菱重工業株式会社エアコン製作所 内 Fターム(参考) 3C022 GG00 KK03 KK06 KK23 KK25 KK26 QQ07

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軸線回りに回転される外形略円柱状の工
    具本体の外周に、この工具本体の先端から後端側に向け
    て延びる複数の溝が形成されており、これらの溝のうち
    一部の溝の工具回転方向を向く壁面の外周側稜線部には
    切刃が形成されるとともに、残りの溝の工具回転方向を
    向く壁面の外周側稜線部は、上記軸線からの外径が上記
    切刃の軸線からの外径よりも小さくされていることを特
    徴とするソリッドエンドミル。
  2. 【請求項2】 上記残りの溝の工具回転方向を向く壁面
    の外周側稜線部の上記軸線からの外径が、上記切刃の軸
    線からの外径に対して0.01〜0.2mm小さくされて
    いることを特徴とする請求項1に記載のソリッドエンド
    ミル。
  3. 【請求項3】 上記工具本体に形成される上記溝のうち
    の1つが上記残りの溝とされていることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載のソリッドエンドミル。
  4. 【請求項4】 上記工具本体に形成される溝のうち上記
    軸線を挟んで互いに反対側に位置する少なくとも一対の
    溝が上記残りの溝とされていることを特徴とする請求項
    1または請求項2に記載のソリッドエンドミル。
  5. 【請求項5】 上記工具本体には複数の上記残りの溝が
    周方向に不等間隔に配設されていることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載のソリッドエンドミル。
  6. 【請求項6】 少なくとも1つの上記残りの溝とこの残
    りの溝に周方向に隣接する少なくとも1つの上記一部の
    溝とは、周方向に延びる小溝によって連通させられてい
    ることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか
    に記載のソリッドエンドミル。
  7. 【請求項7】 上記一部の溝の工具回転方向を向く壁面
    の先端側稜線部には底刃が形成されるとともに、上記残
    りの溝の工具回転方向を向く壁面の先端側稜線部は上記
    底刃よりも後退していることを特徴とする請求項1ない
    し請求項6のいずれかに記載のソリッドエンドミル。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016523723A (ja) * 2013-05-28 2016-08-12 イスカル リミテッド 間隔が広がる2つの溝を備える切り屑分離構成を有する回転切削工具

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016523723A (ja) * 2013-05-28 2016-08-12 イスカル リミテッド 間隔が広がる2つの溝を備える切り屑分離構成を有する回転切削工具

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