JP2000288031A - 歩行器兼用車椅子 - Google Patents
歩行器兼用車椅子Info
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- JP2000288031A JP2000288031A JP11100493A JP10049399A JP2000288031A JP 2000288031 A JP2000288031 A JP 2000288031A JP 11100493 A JP11100493 A JP 11100493A JP 10049399 A JP10049399 A JP 10049399A JP 2000288031 A JP2000288031 A JP 2000288031A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 車椅子としての進行方向と逆方向に進行する
ことで歩行器としても使用可能な歩行器兼用車椅子であ
って、歩行器として用いる場合であっても進行方向の変
更を容易に行える歩行器兼用車椅子を提供すること。 【解決手段】 前後左右の車輪としてキャスター7を用
いると共に、該キャスター7の支柱を前後方向に傾斜可
能に構成し、車椅子として使用する場合には、車椅子と
しての後輪側のキャスター7の支柱を進行方向に傾斜さ
せ、歩行器として使用する場合には、歩行器としての後
輪側のキャスター7の支柱を進行方向に傾斜させる。或
いは、四輪の内、左右一対の車輪をキャスターで構成
し、残りの左右一対の車輪を首振り不能な固定車輪で構
成すると共に、前後方向を向いたフレームを左右に配置
し、これらフレームの前部と後部に、キャスターと固定
車輪とを交換可能に装着できるように構成する。
ことで歩行器としても使用可能な歩行器兼用車椅子であ
って、歩行器として用いる場合であっても進行方向の変
更を容易に行える歩行器兼用車椅子を提供すること。 【解決手段】 前後左右の車輪としてキャスター7を用
いると共に、該キャスター7の支柱を前後方向に傾斜可
能に構成し、車椅子として使用する場合には、車椅子と
しての後輪側のキャスター7の支柱を進行方向に傾斜さ
せ、歩行器として使用する場合には、歩行器としての後
輪側のキャスター7の支柱を進行方向に傾斜させる。或
いは、四輪の内、左右一対の車輪をキャスターで構成
し、残りの左右一対の車輪を首振り不能な固定車輪で構
成すると共に、前後方向を向いたフレームを左右に配置
し、これらフレームの前部と後部に、キャスターと固定
車輪とを交換可能に装着できるように構成する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車椅子としての進
行方向と逆方向に進行することで歩行器としても使用可
能な歩行器兼用車椅子に関する。
行方向と逆方向に進行することで歩行器としても使用可
能な歩行器兼用車椅子に関する。
【0002】
【従来の技術】車椅子を上方から見ると、着座シートを
後方及び側方の三方から囲むようにフレームが配置され
ている。そこで、このフレーム構造を利用して、車椅子
を歩行器として兼用することが考えられている。
後方及び側方の三方から囲むようにフレームが配置され
ている。そこで、このフレーム構造を利用して、車椅子
を歩行器として兼用することが考えられている。
【0003】歩行器として用いる場合、着座シートを外
し、その空間に人間が入り込んで、背フレームを押すよ
うな用い方が最も好ましい。なぜなら、人間が進行側前
方及び側方をフレームによってガードされた状態にな
り、フレームが衝突時の安全を確保してくれるからであ
る。又、背フレームを押すようすれば、歩行器から抜け
出すための出口が後方に形成されることになり、歩行時
に歩行器下部が障害物に当接し、歩行器が前方に転倒し
た場合等にも、人間を巻き込むことが無いからである。
し、その空間に人間が入り込んで、背フレームを押すよ
うな用い方が最も好ましい。なぜなら、人間が進行側前
方及び側方をフレームによってガードされた状態にな
り、フレームが衝突時の安全を確保してくれるからであ
る。又、背フレームを押すようすれば、歩行器から抜け
出すための出口が後方に形成されることになり、歩行時
に歩行器下部が障害物に当接し、歩行器が前方に転倒し
た場合等にも、人間を巻き込むことが無いからである。
【0004】そこで、歩行器兼用車椅子として、車椅子
としての進行方向と逆方向に進行することで、歩行器と
しても使用可能にしたものが提案されている。
としての進行方向と逆方向に進行することで、歩行器と
しても使用可能にしたものが提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】車椅子では、前後左右
の四つの車輪の内、前輪はキャスターで構成され、後輪
は首振り不能な固定車輪で構成されている。前輪に操舵
輪を配置し、後輪に固定車輪を配置することは、操舵の
容易性を確保する上で重要である。
の四つの車輪の内、前輪はキャスターで構成され、後輪
は首振り不能な固定車輪で構成されている。前輪に操舵
輪を配置し、後輪に固定車輪を配置することは、操舵の
容易性を確保する上で重要である。
【0006】ところで、着座シートを外した車椅子を逆
方向に動かすことで、歩行器としての機能を得る従来の
歩行器兼用車椅子では、歩行器として使用する場合、進
路方向の前輪が首振り不能な固定車輪で構成され、後輪
に操舵輪としてキャスターが配置されることになる。
方向に動かすことで、歩行器としての機能を得る従来の
歩行器兼用車椅子では、歩行器として使用する場合、進
路方向の前輪が首振り不能な固定車輪で構成され、後輪
に操舵輪としてキャスターが配置されることになる。
【0007】このため、歩行器として使用した際、進行
方向の変更が難しいという問題がある。この問題は、歩
行器の使用者が健常者でないことから、極めて、重大で
ある。
方向の変更が難しいという問題がある。この問題は、歩
行器の使用者が健常者でないことから、極めて、重大で
ある。
【0008】本発明は、上記問題を解決するためになさ
れたものであり、第1の課題は、歩行器として用いる場
合であっても進行方向の変更を容易に行える歩行器兼用
車椅子を提供することである。
れたものであり、第1の課題は、歩行器として用いる場
合であっても進行方向の変更を容易に行える歩行器兼用
車椅子を提供することである。
【0009】本発明の第2の課題は、進行方向の変更を
容易に行える歩行器兼用車椅子を簡単な構成で提供する
ことである。
容易に行える歩行器兼用車椅子を簡単な構成で提供する
ことである。
【0010】
【課題を解決するための手段】上述の課題を解決する本
発明の内、請求項1記載の発明は、車椅子としての進行
方向と逆方向に進行することで歩行器としても使用可能
な歩行器兼用車椅子であって、前後左右の車輪としてキ
ャスターを用いると共に、該キャスターの支柱を前後方
向に傾斜可能に構成し、車椅子として使用する場合に
は、車椅子としての後輪側の前記キャスターの支柱を進
行方向に傾斜させ、歩行器として使用する場合には、歩
行器としての後輪側の前記キャスターの支柱を進行方向
に傾斜させることを特徴とするものである。
発明の内、請求項1記載の発明は、車椅子としての進行
方向と逆方向に進行することで歩行器としても使用可能
な歩行器兼用車椅子であって、前後左右の車輪としてキ
ャスターを用いると共に、該キャスターの支柱を前後方
向に傾斜可能に構成し、車椅子として使用する場合に
は、車椅子としての後輪側の前記キャスターの支柱を進
行方向に傾斜させ、歩行器として使用する場合には、歩
行器としての後輪側の前記キャスターの支柱を進行方向
に傾斜させることを特徴とするものである。
【0011】本発明では、車椅子として使用する場合
は、後輪側のキャスターの支柱を進行方向に傾斜させ、
逆方向に進行させて歩行器として使用する場合は、歩行
器の進行方向に対して後輪側のキャスターの支柱を進行
方向に傾斜させている。支柱を傾斜させたことで、フレ
ーム側から荷重を受けているキャスターは、支柱の中心
軸を含む垂直面に対して車輪の回転中心軸が直交する姿
勢をとるように、首を振ることになる。これにより、支
柱が傾斜されたキャスターの車輪は、一つの姿勢しかと
れず、首振り不能の状態になる。
は、後輪側のキャスターの支柱を進行方向に傾斜させ、
逆方向に進行させて歩行器として使用する場合は、歩行
器の進行方向に対して後輪側のキャスターの支柱を進行
方向に傾斜させている。支柱を傾斜させたことで、フレ
ーム側から荷重を受けているキャスターは、支柱の中心
軸を含む垂直面に対して車輪の回転中心軸が直交する姿
勢をとるように、首を振ることになる。これにより、支
柱が傾斜されたキャスターの車輪は、一つの姿勢しかと
れず、首振り不能の状態になる。
【0012】このため、車椅子と歩行器の何れの場合で
あっても、進行方向における前輪は、キャスターがその
機能を発揮できる姿勢で用いられ、後輪はキャスターの
機能を失い実質的には固定車輪になっている。よって、
車椅子として用いる場合も、歩行器として用いる場合
も、進行方向の変更を容易に行える。
あっても、進行方向における前輪は、キャスターがその
機能を発揮できる姿勢で用いられ、後輪はキャスターの
機能を失い実質的には固定車輪になっている。よって、
車椅子として用いる場合も、歩行器として用いる場合
も、進行方向の変更を容易に行える。
【0013】請求項2記載の発明は、四節回転連鎖をな
すリンク機構を左右に配置し、各四節回転連鎖をなす四
つのリンクの内、上下の横置リンクの一方を車椅子の前
後方向を向いたフレームとして用い、前後の縦置リンク
にはそれぞれ前記キャスターを取り付けると共に、前後
の縦置リンクの一方に取り付けられた前記キャスターの
支柱が垂直方向を向く時、他方の縦置リンクに取り付け
られた前記キャスターの支柱が進行方向に傾斜するよう
に前記四節回転連鎖を構成したことを特徴とするもので
ある。
すリンク機構を左右に配置し、各四節回転連鎖をなす四
つのリンクの内、上下の横置リンクの一方を車椅子の前
後方向を向いたフレームとして用い、前後の縦置リンク
にはそれぞれ前記キャスターを取り付けると共に、前後
の縦置リンクの一方に取り付けられた前記キャスターの
支柱が垂直方向を向く時、他方の縦置リンクに取り付け
られた前記キャスターの支柱が進行方向に傾斜するよう
に前記四節回転連鎖を構成したことを特徴とするもので
ある。
【0014】本発明では、四節回転連鎖を利用して、進
行方向における前輪側キャスターの支柱を垂直にすると
同時に、後輪側キャスターの支柱を進行方向に傾斜させ
ている。よって、簡単な構成でありながら、車椅子と歩
行器の切り替えを簡単に行え、且つ、車椅子として用い
る場合も、歩行器として用いる場合も、進行方向の変更
を容易に行える。
行方向における前輪側キャスターの支柱を垂直にすると
同時に、後輪側キャスターの支柱を進行方向に傾斜させ
ている。よって、簡単な構成でありながら、車椅子と歩
行器の切り替えを簡単に行え、且つ、車椅子として用い
る場合も、歩行器として用いる場合も、進行方向の変更
を容易に行える。
【0015】請求項3記載の発明は、車椅子としての進
行方向と逆方向に進行することで歩行器としても使用可
能な歩行器兼用車椅子であって、四輪の内、左右一対の
車輪をキャスターで構成し、残りの左右一対の車輪を首
振り不能な固定車輪で構成すると共に、前後方向を向い
たフレームを左右に配置し、これらフレームの前部と後
部に、前記キャスターと前記固定車輪とを交換可能に装
着できるように構成したことを特徴とするものである。
行方向と逆方向に進行することで歩行器としても使用可
能な歩行器兼用車椅子であって、四輪の内、左右一対の
車輪をキャスターで構成し、残りの左右一対の車輪を首
振り不能な固定車輪で構成すると共に、前後方向を向い
たフレームを左右に配置し、これらフレームの前部と後
部に、前記キャスターと前記固定車輪とを交換可能に装
着できるように構成したことを特徴とするものである。
【0016】本発明では、車椅子として使用する場合
は、その前輪側にキャスターを配置し、後輪側に固定車
輪を配置することができる。一方、逆方向に進行させて
歩行器として使用する場合は、キャスターと固定車輪と
を入れ替えて、車椅子の場合と同様に、前輪側にキャス
ターを配置し、後輪側に固定車輪を配置することができ
る。よって、車椅子として用いる場合も、歩行器として
用いる場合も、進行方向の変更を容易に行える。
は、その前輪側にキャスターを配置し、後輪側に固定車
輪を配置することができる。一方、逆方向に進行させて
歩行器として使用する場合は、キャスターと固定車輪と
を入れ替えて、車椅子の場合と同様に、前輪側にキャス
ターを配置し、後輪側に固定車輪を配置することができ
る。よって、車椅子として用いる場合も、歩行器として
用いる場合も、進行方向の変更を容易に行える。
【0017】請求項4に記載の発明は、前記前後方向を
向いたフレームの各々に、このフレームの前部から後部
にわたって延びた第1及び第2のガイドレールを設ける
と共に、該第1及び第2のガイドレールにそれぞれ嵌合
して摺動する第1及び第2のスライダを設け、前記第1
のスライダには前記固定車輪を取り付け、前記第2のス
ライダには前記キャスターを取り付けたことを特徴とす
るものである。
向いたフレームの各々に、このフレームの前部から後部
にわたって延びた第1及び第2のガイドレールを設ける
と共に、該第1及び第2のガイドレールにそれぞれ嵌合
して摺動する第1及び第2のスライダを設け、前記第1
のスライダには前記固定車輪を取り付け、前記第2のス
ライダには前記キャスターを取り付けたことを特徴とす
るものである。
【0018】本発明では、スライダをガイドレールに沿
って前後方向に移動することで、キャスターと固定車輪
の前後関係を容易に逆転できる。このため、車椅子とし
て使用する場合は、その前輪側にキャスターを配置し、
後輪側に固定車輪を配置することができる。一方、逆方
向に進行させて歩行器として使用する場合は、スライダ
を移動させ、キャスターと固定車輪の前後関係を逆転さ
せて、車椅子の場合と同様に、前輪側にキャスターを配
置し、後輪側に固定車輪を配置することができる。よっ
て、簡単な構成でありながら、車椅子として用いる場合
も、歩行器として用いる場合も、進行方向の変更を容易
に行える。
って前後方向に移動することで、キャスターと固定車輪
の前後関係を容易に逆転できる。このため、車椅子とし
て使用する場合は、その前輪側にキャスターを配置し、
後輪側に固定車輪を配置することができる。一方、逆方
向に進行させて歩行器として使用する場合は、スライダ
を移動させ、キャスターと固定車輪の前後関係を逆転さ
せて、車椅子の場合と同様に、前輪側にキャスターを配
置し、後輪側に固定車輪を配置することができる。よっ
て、簡単な構成でありながら、車椅子として用いる場合
も、歩行器として用いる場合も、進行方向の変更を容易
に行える。
【0019】
【発明の実施の形態】(形態例1)図1〜図3を用いて
請求項1及び2記載の発明に共通の形態例を説明する。
ここで、図1は第1の形態例の車椅子としての側面構成
図、図2は図1中のリンク機構及びその周辺部分の説明
図、図3は第1の形態例の歩行器としての側面構成図で
ある。
請求項1及び2記載の発明に共通の形態例を説明する。
ここで、図1は第1の形態例の車椅子としての側面構成
図、図2は図1中のリンク機構及びその周辺部分の説明
図、図3は第1の形態例の歩行器としての側面構成図で
ある。
【0020】本形態例は左右に四節回転連鎖をなすリン
ク機構1を有している。各リンク機構1は、四つのリン
ク2〜5からなり、横置リンク2,3の内、リンク2
は、車椅子の前後方向を向いたベースフレームとしても
機能しいている。
ク機構1を有している。各リンク機構1は、四つのリン
ク2〜5からなり、横置リンク2,3の内、リンク2
は、車椅子の前後方向を向いたベースフレームとしても
機能しいている。
【0021】一方、縦置リンク4,5には、それぞれ、
キャスター6,7が取り付けられている。縦置リンク4
に取り付けられたキャスター6の支柱6a(図2参照)
と、縦置リンク5に取り付けられたキャスター7の支柱
7a(図2参照)との関係は、支柱6a,7aの一方が
垂直方向を向く時、他方が進行方向に傾斜するようにな
っている。ここで、支柱6a,7aが進行方向に傾斜す
るとは、図2において支柱7aの上端が垂直位置から前
方に傾斜する場合だけではなく、後方に傾斜する場合も
含む意味である。支柱6a,7aの上記関係は、横置リ
ンク2,3の長さを異ならせることで容易に得られる。
キャスター6,7が取り付けられている。縦置リンク4
に取り付けられたキャスター6の支柱6a(図2参照)
と、縦置リンク5に取り付けられたキャスター7の支柱
7a(図2参照)との関係は、支柱6a,7aの一方が
垂直方向を向く時、他方が進行方向に傾斜するようにな
っている。ここで、支柱6a,7aが進行方向に傾斜す
るとは、図2において支柱7aの上端が垂直位置から前
方に傾斜する場合だけではなく、後方に傾斜する場合も
含む意味である。支柱6a,7aの上記関係は、横置リ
ンク2,3の長さを異ならせることで容易に得られる。
【0022】本形態例では、リンク機構1を、支柱6a
が垂直方向を向いた状態と支柱7aが垂直方向を向いた
状態にてロックできるように、横置リンク2とリンク3
との相対運動をロックピン8,9でもって規制してい
る。
が垂直方向を向いた状態と支柱7aが垂直方向を向いた
状態にてロックできるように、横置リンク2とリンク3
との相対運動をロックピン8,9でもって規制してい
る。
【0023】具体的には。リンク2のスタンド部2a,
2bにロックピン8,9を挿入するための貫通穴を穿設
し、支柱6aが垂直方向を向いた状態において上記ロッ
クピン挿入用貫通穴と対向するリンク3上の位置にロッ
ク穴3a,3bを形成し、支柱7aが垂直方向を向いた
状態において上記ロックピン挿入用貫通穴と対向するリ
ンク3上の位置にロック穴3c,3dを形成しておき、
支柱6aが垂直方向を向いた状態でのロックは、ロック
ピン8,9を上記ロックピン挿入用貫通穴及びロック穴
3a,3bに挿通することで実現し、支柱7aが垂直方
向を向いた状態でのロックは、ロックピン8,9を上記
ロックピン挿入用貫通穴及びロック穴3c,3dに挿通
することで実現している。
2bにロックピン8,9を挿入するための貫通穴を穿設
し、支柱6aが垂直方向を向いた状態において上記ロッ
クピン挿入用貫通穴と対向するリンク3上の位置にロッ
ク穴3a,3bを形成し、支柱7aが垂直方向を向いた
状態において上記ロックピン挿入用貫通穴と対向するリ
ンク3上の位置にロック穴3c,3dを形成しておき、
支柱6aが垂直方向を向いた状態でのロックは、ロック
ピン8,9を上記ロックピン挿入用貫通穴及びロック穴
3a,3bに挿通することで実現し、支柱7aが垂直方
向を向いた状態でのロックは、ロックピン8,9を上記
ロックピン挿入用貫通穴及びロック穴3c,3dに挿通
することで実現している。
【0024】リンク2のスタンド部2a,2bには、そ
れぞれ、上下方向に移動可能なフレーム11,12が嵌
合しており、このフレーム11,12を連結するサイド
フレーム(図示せず)には、肘掛け13が設けられてい
る。又、このサイドフレームは左右に設けられており、
両サイドフレームの後部には、これらを連結するように
背フレーム(図示せず)が取り付けられ、ここに、手押
し用のアーム14が設けられている。着座シート15
は、背フレームとフレーム11との間に、着脱可能に掛
止されている。
れぞれ、上下方向に移動可能なフレーム11,12が嵌
合しており、このフレーム11,12を連結するサイド
フレーム(図示せず)には、肘掛け13が設けられてい
る。又、このサイドフレームは左右に設けられており、
両サイドフレームの後部には、これらを連結するように
背フレーム(図示せず)が取り付けられ、ここに、手押
し用のアーム14が設けられている。着座シート15
は、背フレームとフレーム11との間に、着脱可能に掛
止されている。
【0025】上記形態例を車椅子として使用する場合
は、図1に示すように、着座シート15を取り付け、後
輪側のキャスター7の支柱を進行方向に傾斜させる。そ
して、介護者がアーム14を押すことで、着座シート1
5上の人を移動することができる。一方、歩行器として
使用する場合は、図3に示すように、着座シート15を
取り外し、肘掛け13を引き上げ、歩行器の進行方向に
対して後輪側のキャスター6の支柱を進行方向に傾斜さ
せる。そして、歩行器を使用する人は、着座シート15
があったスペース内に入り、車椅子とは逆方向にアーム
14を押しながら歩く。
は、図1に示すように、着座シート15を取り付け、後
輪側のキャスター7の支柱を進行方向に傾斜させる。そ
して、介護者がアーム14を押すことで、着座シート1
5上の人を移動することができる。一方、歩行器として
使用する場合は、図3に示すように、着座シート15を
取り外し、肘掛け13を引き上げ、歩行器の進行方向に
対して後輪側のキャスター6の支柱を進行方向に傾斜さ
せる。そして、歩行器を使用する人は、着座シート15
があったスペース内に入り、車椅子とは逆方向にアーム
14を押しながら歩く。
【0026】支柱を傾斜させたことで、フレーム側(リ
ンク2)から荷重を受けているキャスター6,7は、そ
の支柱の中心軸(首振りの回転中心軸)を含む垂直面に
対して車輪の回転中心軸が直交する姿勢を、安定位置と
して、強制的にとらされることになる。これにより、支
柱が傾斜されたキャスター6,7の車輪は、一つの姿勢
しかとれず、首振り不能の状態になる。
ンク2)から荷重を受けているキャスター6,7は、そ
の支柱の中心軸(首振りの回転中心軸)を含む垂直面に
対して車輪の回転中心軸が直交する姿勢を、安定位置と
して、強制的にとらされることになる。これにより、支
柱が傾斜されたキャスター6,7の車輪は、一つの姿勢
しかとれず、首振り不能の状態になる。
【0027】このため、車椅子と歩行器の何れの場合で
あっても、進行方向における前輪は、キャスターがその
機能を発揮できる姿勢で用いられ、後輪はキャスターの
機能を失い実質的には固定車輪になる。よって、車椅子
として用いる場合も、歩行器として用いる場合も、進行
方向の変更を容易に行える。
あっても、進行方向における前輪は、キャスターがその
機能を発揮できる姿勢で用いられ、後輪はキャスターの
機能を失い実質的には固定車輪になる。よって、車椅子
として用いる場合も、歩行器として用いる場合も、進行
方向の変更を容易に行える。
【0028】又、リンク2〜5を用いたリンク機構1を
用いているので、進行方向における前輪側キャスターの
支柱を垂直にすると、これに連動して、後輪側キャスタ
ーの支柱が進行方向に傾斜する。よって、簡単な構成で
ありながら、車椅子と歩行器の切り替えを簡単に行え、
且つ、車椅子として用いる場合も、歩行器として用いる
場合も、進行方向の変更を容易に行える。更に、本形態
例では、車椅子と歩行器の切り替えによってリンク2が
若干傾き、肘掛け13及びアーム14も傾くが、図1や
図2に示す方向の傾きはむしろ好ましく、車椅子や歩行
器の快適性を向上させる。
用いているので、進行方向における前輪側キャスターの
支柱を垂直にすると、これに連動して、後輪側キャスタ
ーの支柱が進行方向に傾斜する。よって、簡単な構成で
ありながら、車椅子と歩行器の切り替えを簡単に行え、
且つ、車椅子として用いる場合も、歩行器として用いる
場合も、進行方向の変更を容易に行える。更に、本形態
例では、車椅子と歩行器の切り替えによってリンク2が
若干傾き、肘掛け13及びアーム14も傾くが、図1や
図2に示す方向の傾きはむしろ好ましく、車椅子や歩行
器の快適性を向上させる。
【0029】尚、上記形態例では、キャスター6,7の
支柱の傾斜を連動させているが、キャスター6,7の支
柱を独立に傾斜させるように構成してもよい。(形態例
2)図4〜図6を用いて請求項3及び4記載の発明に共
通の形態例を説明する。ここで、図4は第2の形態例の
左側面図、図5は第2の形態例の左側部分の平面図、図
6は第2の形態例の左側部分の背面図である。
支柱の傾斜を連動させているが、キャスター6,7の支
柱を独立に傾斜させるように構成してもよい。(形態例
2)図4〜図6を用いて請求項3及び4記載の発明に共
通の形態例を説明する。ここで、図4は第2の形態例の
左側面図、図5は第2の形態例の左側部分の平面図、図
6は第2の形態例の左側部分の背面図である。
【0030】本形態例も左右対称に構成されており、左
側には、図4に示すように、略台形状に接続されたベー
スフレームフレーム20を有している。このベースフレ
ーム20は、台形の下辺をなすように前後方向を向けて
配置された横フレーム21と、後辺をなすように垂直方
向を向いた縦フレーム22と、上辺及び前辺を形成する
L字形フレーム23と、中間フレーム24とで構成され
ている。
側には、図4に示すように、略台形状に接続されたベー
スフレームフレーム20を有している。このベースフレ
ーム20は、台形の下辺をなすように前後方向を向けて
配置された横フレーム21と、後辺をなすように垂直方
向を向いた縦フレーム22と、上辺及び前辺を形成する
L字形フレーム23と、中間フレーム24とで構成され
ている。
【0031】本形態例は、前後左右に合計四つの車輪を
有し、この四輪の内、車椅子としての進行方向における
前輪は、キャスター25でなり、後輪は、首振り不能な
固定車輪26でなる。キャスター25の取り付けは、図
4に示すように、横フレーム21の前部に穿設した縦穴
に下方から支柱25aを差し込み、止輪27で抜け止め
することにより行う。一方、固定車輪26の取り付け
は、固定車輪26を回転自在に支持するシャフト28
を、横フレーム21の後部に穿設した横穴に側方から差
し込み、止輪で抜け止めすることにより行う。
有し、この四輪の内、車椅子としての進行方向における
前輪は、キャスター25でなり、後輪は、首振り不能な
固定車輪26でなる。キャスター25の取り付けは、図
4に示すように、横フレーム21の前部に穿設した縦穴
に下方から支柱25aを差し込み、止輪27で抜け止め
することにより行う。一方、固定車輪26の取り付け
は、固定車輪26を回転自在に支持するシャフト28
を、横フレーム21の後部に穿設した横穴に側方から差
し込み、止輪で抜け止めすることにより行う。
【0032】本形態例では、横フレーム21の後部にキ
ャスター25を取り付け、前部に固定車輪26を取り付
けることも可能になるように構成されている。即ち、キ
ャスター25と固定車輪26とを横フレーム21の前部
と後部に交換可能に装着できるように構成されている。
因みに、図4中の横フレーム21に穿設された横穴21
aは、固定車輪26を横フレーム21の前部に装着する
際に、シャフト28を挿入固定するための穴である。同
様に、キャスター25を横フレーム21の後部に装着す
るための縦穴も穿設されているが、図面上、現れていな
い。
ャスター25を取り付け、前部に固定車輪26を取り付
けることも可能になるように構成されている。即ち、キ
ャスター25と固定車輪26とを横フレーム21の前部
と後部に交換可能に装着できるように構成されている。
因みに、図4中の横フレーム21に穿設された横穴21
aは、固定車輪26を横フレーム21の前部に装着する
際に、シャフト28を挿入固定するための穴である。同
様に、キャスター25を横フレーム21の後部に装着す
るための縦穴も穿設されているが、図面上、現れていな
い。
【0033】縦フレーム22には、上下方向に摺動可能
にT字形フレーム31が嵌合されている。ハンドル32
は、T字形フレーム31を押圧固定するボルトを回転さ
せるもので、それを緩めるとT字形フレーム31の摺動
が可能になり、逆に締め付けるとT字形フレーム31が
その位置に固定される。
にT字形フレーム31が嵌合されている。ハンドル32
は、T字形フレーム31を押圧固定するボルトを回転さ
せるもので、それを緩めるとT字形フレーム31の摺動
が可能になり、逆に締め付けるとT字形フレーム31が
その位置に固定される。
【0034】T字形フレーム31の前部と後部には、ヒ
ンジパイプ33(図4及び図6参照)が回転可能に嵌合
され、このヒンジパイプ33に、平面形状がL字形(図
5参照)のサポート部34が取り付けられている。この
サポート部34は、肘掛けを兼ねている。サポート部3
4の背面側には、ブラケット35でもってハンドル36
が固定されている。更に、このハンドル36には、ブレ
ーキレバー37が取り付けられており、このブレーキレ
バー37を引くことにより、ケーブル38を介してブレ
ーキパッド41が固定車輪26側に移動させられ、固定
車輪26を制動できるようになっている。
ンジパイプ33(図4及び図6参照)が回転可能に嵌合
され、このヒンジパイプ33に、平面形状がL字形(図
5参照)のサポート部34が取り付けられている。この
サポート部34は、肘掛けを兼ねている。サポート部3
4の背面側には、ブラケット35でもってハンドル36
が固定されている。更に、このハンドル36には、ブレ
ーキレバー37が取り付けられており、このブレーキレ
バー37を引くことにより、ケーブル38を介してブレ
ーキパッド41が固定車輪26側に移動させられ、固定
車輪26を制動できるようになっている。
【0035】本形態例の右側にも、サポート部34と対
称な構造のサポート部34’が設けられ、両者の突き合
わせ部はヒンジ43で連結されており、ヒンジ43を図
6の上方に押し上げることで、サポート部34,34’
を折り重ねることができる。
称な構造のサポート部34’が設けられ、両者の突き合
わせ部はヒンジ43で連結されており、ヒンジ43を図
6の上方に押し上げることで、サポート部34,34’
を折り重ねることができる。
【0036】背フレーム45は、その一端側が縦フレー
ム22の中間部に固着された円筒状金具46に嵌合さ
れ、図6における時計方向に旋回できるように構成され
ている。この背フレーム45も、本形態例の右側に設け
られた背フレーム45’とヒンジ47で連結されてお
り、ヒンジ47を図6の上方に押し上げることで、背フ
レーム45,45’を折り重ねることができる。
ム22の中間部に固着された円筒状金具46に嵌合さ
れ、図6における時計方向に旋回できるように構成され
ている。この背フレーム45も、本形態例の右側に設け
られた背フレーム45’とヒンジ47で連結されてお
り、ヒンジ47を図6の上方に押し上げることで、背フ
レーム45,45’を折り重ねることができる。
【0037】着座シート51は、左右の側端に支持棒5
1aを有しており、縦フレーム22,中間フレーム24
にそれぞれ設けたフック52,53に、この支持棒51
aの端部を掛止することにより、着座シート51を水平
に張ることができる。着座シート51を水平に張らない
場合は、フック52,53の下方に隣接したもう一つの
フック54,55に右側の支持棒51aの端部を掛止す
ることで、着座シート51を格納状態にできる。
1aを有しており、縦フレーム22,中間フレーム24
にそれぞれ設けたフック52,53に、この支持棒51
aの端部を掛止することにより、着座シート51を水平
に張ることができる。着座シート51を水平に張らない
場合は、フック52,53の下方に隣接したもう一つの
フック54,55に右側の支持棒51aの端部を掛止す
ることで、着座シート51を格納状態にできる。
【0038】L字形フレーム23の前端には、シャフト
57が斜め前方に向けて突設され、ここに、フットレス
ト58が回動可能に嵌合している。フットレスト58
は、車椅子としての使用時に、図5に示すように、広げ
て足を載せるものである。
57が斜め前方に向けて突設され、ここに、フットレス
ト58が回動可能に嵌合している。フットレスト58
は、車椅子としての使用時に、図5に示すように、広げ
て足を載せるものである。
【0039】上記形態例を車椅子として使用する場合
は、図4〜図6に示したように、その前輪側にキャスタ
ー25を配置し、後輪側に固定車輪26を配置すると共
に、着座シート51を取り付ける。そして、介護者がハ
ンドル36を押すことで、着座シート51上の人を移動
することができる。
は、図4〜図6に示したように、その前輪側にキャスタ
ー25を配置し、後輪側に固定車輪26を配置すると共
に、着座シート51を取り付ける。そして、介護者がハ
ンドル36を押すことで、着座シート51上の人を移動
することができる。
【0040】一方、歩行器として使用する場合は、図7
に示すように、キャスター25と固定車輪26とを入れ
替える。即ち、車椅子とは逆方向に進行させた時に、前
輪側にキャスター25が配置され、後輪側に固定車輪2
6が配置されるようにする。又、着座シート51を格納
状態にし、ハンドル32を用いてサポート部34,3
4’を高位置に設定する。そして、歩行器を使用する人
は、着座シート51があったスペース内に入り、ハンド
ル36を握り、車椅子とは逆方向に押しながら歩く。
に示すように、キャスター25と固定車輪26とを入れ
替える。即ち、車椅子とは逆方向に進行させた時に、前
輪側にキャスター25が配置され、後輪側に固定車輪2
6が配置されるようにする。又、着座シート51を格納
状態にし、ハンドル32を用いてサポート部34,3
4’を高位置に設定する。そして、歩行器を使用する人
は、着座シート51があったスペース内に入り、ハンド
ル36を握り、車椅子とは逆方向に押しながら歩く。
【0041】このように、本形態例では、車椅子として
用いる場合も、歩行器として用いる場合も、進行方向に
キャスター25を配置でき、進行方向の変更を容易に行
える。又、本形態例では、サポート部34,34’並び
に背フレーム45,45’を折り重ねられるようになっ
ているので、運搬時には、その占有スペースを小さくで
き好都合である。
用いる場合も、歩行器として用いる場合も、進行方向に
キャスター25を配置でき、進行方向の変更を容易に行
える。又、本形態例では、サポート部34,34’並び
に背フレーム45,45’を折り重ねられるようになっ
ているので、運搬時には、その占有スペースを小さくで
き好都合である。
【0042】尚、横フレーム21へのキャスター25及
び固定車輪26の着脱方法は、種々のほうほうがある。
従って、上記構成に限る必要はない。 (上記以外の形態例)第2の形態例では、横フレーム2
1からキャスター25及び固定車輪26を完全に取り外
し、その位置交換を行ったが、横フレーム21に、横フ
レーム21の前部から後部にわたって延びた第1及び第
2のガイドレールを設けると共に、この第1及び第2の
ガイドレールにそれぞれ嵌合して摺動する第1及び第2
のスライダを設け、第1のスライダには固定車輪26を
取り付け、第2のスライダにはキャスター25を取り付
けるように構成することも可能である。
び固定車輪26の着脱方法は、種々のほうほうがある。
従って、上記構成に限る必要はない。 (上記以外の形態例)第2の形態例では、横フレーム2
1からキャスター25及び固定車輪26を完全に取り外
し、その位置交換を行ったが、横フレーム21に、横フ
レーム21の前部から後部にわたって延びた第1及び第
2のガイドレールを設けると共に、この第1及び第2の
ガイドレールにそれぞれ嵌合して摺動する第1及び第2
のスライダを設け、第1のスライダには固定車輪26を
取り付け、第2のスライダにはキャスター25を取り付
けるように構成することも可能である。
【0043】このようにすれば、スライダをガイドレー
ルに沿って前後方向に移動することで、キャスターと固
定車輪の前後関係を容易に逆転できる。このため、車椅
子として使用する場合は、その前輪側にキャスターを配
置し、後輪側に固定車輪を配置することができる。一
方、逆方向に進行させて歩行器として使用する場合は、
スライダを移動させ、キャスターと固定車輪の前後関係
を逆転させて、車椅子の場合と同様に、前輪側にキャス
ターを配置し、後輪側に固定車輪を配置することができ
る。よって、簡単な構成でありながら、車椅子として用
いる場合も、歩行器として用いる場合も、進行方向の変
更を容易に行える。
ルに沿って前後方向に移動することで、キャスターと固
定車輪の前後関係を容易に逆転できる。このため、車椅
子として使用する場合は、その前輪側にキャスターを配
置し、後輪側に固定車輪を配置することができる。一
方、逆方向に進行させて歩行器として使用する場合は、
スライダを移動させ、キャスターと固定車輪の前後関係
を逆転させて、車椅子の場合と同様に、前輪側にキャス
ターを配置し、後輪側に固定車輪を配置することができ
る。よって、簡単な構成でありながら、車椅子として用
いる場合も、歩行器として用いる場合も、進行方向の変
更を容易に行える。
【0044】図8は上記ガイドレールを用いた場合の、
キャスター25及び固定車輪26の固定方法の一例を示
す分解斜視図である。この図では、第1のガードレール
について示したが、第2のガイドレールの場合も全く同
様である。
キャスター25及び固定車輪26の固定方法の一例を示
す分解斜視図である。この図では、第1のガードレール
について示したが、第2のガイドレールの場合も全く同
様である。
【0045】図8において、横フレーム21の側面に
は、略C形断面の第1のガイドレール71が固着され、
下面にも、略C形断面の第2のガイドレール72が固着
されている。スライダ73はガイドレール71に摺動可
能に嵌合され、横フレーム21の前部と後部の間を往復
できるものである。このスライダ73の帯状凹部には、
二つの樹脂製ローラ74が一定間隔をおいてピン75に
より回動可能に支持されている。又、反対側の面の段差
部に設けられた凹部73a,73b内には、それぞれ、
ボール78,79が配置される。更に、スライダ73の
帯状凹部には、ナット76が溶接されており、ここに、
固定車輪26がボルト77により回転自在に取り付けら
れている。
は、略C形断面の第1のガイドレール71が固着され、
下面にも、略C形断面の第2のガイドレール72が固着
されている。スライダ73はガイドレール71に摺動可
能に嵌合され、横フレーム21の前部と後部の間を往復
できるものである。このスライダ73の帯状凹部には、
二つの樹脂製ローラ74が一定間隔をおいてピン75に
より回動可能に支持されている。又、反対側の面の段差
部に設けられた凹部73a,73b内には、それぞれ、
ボール78,79が配置される。更に、スライダ73の
帯状凹部には、ナット76が溶接されており、ここに、
固定車輪26がボルト77により回転自在に取り付けら
れている。
【0046】第1のガイドレール71の上面には、前部
と後部の2カ所に、フック81がピン82でもって傾動
可能に支持されている。更に、このフック81の爪部8
1aがスライダ73の切欠溝73cに係脱できるよう
に、第1のガイドレール71の上面には貫通穴71aが
穿設されている。又、フック81の爪部81aを常時ス
ライダ73の切欠溝73c側に押圧するように、フック
81における爪部81aと反対側の端部と、第1のガイ
ドレール71の上面との間には、コンプレッションスプ
リング83が配置されている。
と後部の2カ所に、フック81がピン82でもって傾動
可能に支持されている。更に、このフック81の爪部8
1aがスライダ73の切欠溝73cに係脱できるよう
に、第1のガイドレール71の上面には貫通穴71aが
穿設されている。又、フック81の爪部81aを常時ス
ライダ73の切欠溝73c側に押圧するように、フック
81における爪部81aと反対側の端部と、第1のガイ
ドレール71の上面との間には、コンプレッションスプ
リング83が配置されている。
【0047】この係止構造によれば、固定車輪26を容
易に横フレーム21の前部と後部に移動し、その位置に
固定できる。第2のガイドレール72についても同様な
機構が設けられており、キャスター25を容易に横フレ
ーム21の前部と後部とに移動し、その位置に固定でき
る。
易に横フレーム21の前部と後部に移動し、その位置に
固定できる。第2のガイドレール72についても同様な
機構が設けられており、キャスター25を容易に横フレ
ーム21の前部と後部とに移動し、その位置に固定でき
る。
【0048】尚、上記構成では、回転タイプのフック8
1を用いたが、直進タイプのものであってもよい。
1を用いたが、直進タイプのものであってもよい。
【0049】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1記載の発
明では、車椅子として使用する場合は、後輪側のキャス
ターの支柱を進行方向に傾斜させ、逆方向に進行させて
歩行器として使用する場合は、歩行器の進行方向に対し
て後輪側のキャスターの支柱を進行方向に傾斜させてい
る。支柱を傾斜させたことで、フレーム側から荷重を受
けているキャスターは、支柱の中心軸を含む垂直面に対
して車輪の回転中心軸が直交する姿勢をとるように、首
を振ることになる。これにより、支柱が傾斜されたキャ
スターの車輪は、一つの姿勢しかとれず、首振り不能の
状態になる。
明では、車椅子として使用する場合は、後輪側のキャス
ターの支柱を進行方向に傾斜させ、逆方向に進行させて
歩行器として使用する場合は、歩行器の進行方向に対し
て後輪側のキャスターの支柱を進行方向に傾斜させてい
る。支柱を傾斜させたことで、フレーム側から荷重を受
けているキャスターは、支柱の中心軸を含む垂直面に対
して車輪の回転中心軸が直交する姿勢をとるように、首
を振ることになる。これにより、支柱が傾斜されたキャ
スターの車輪は、一つの姿勢しかとれず、首振り不能の
状態になる。
【0050】このため、車椅子と歩行器の何れの場合で
あっても、進行方向における前輪は、キャスターがその
機能を発揮できる姿勢で用いられ、後輪はキャスターの
機能を失い実質的には固定車輪になっている。よって、
本発明によれば、車椅子として用いる場合も、歩行器と
して用いる場合も、進行方向の変更を容易に行える。
あっても、進行方向における前輪は、キャスターがその
機能を発揮できる姿勢で用いられ、後輪はキャスターの
機能を失い実質的には固定車輪になっている。よって、
本発明によれば、車椅子として用いる場合も、歩行器と
して用いる場合も、進行方向の変更を容易に行える。
【0051】請求項2記載の発明では、四節回転連鎖を
利用して、進行方向における前輪側キャスターの支柱を
垂直にすると同時に、後輪側キャスターの支柱を進行方
向に傾斜させているので、簡単な構成でありながら、車
椅子と歩行器の切り替えを簡単に行え、且つ、車椅子と
して用いる場合も、歩行器として用いる場合も、進行方
向の変更を容易に行える。
利用して、進行方向における前輪側キャスターの支柱を
垂直にすると同時に、後輪側キャスターの支柱を進行方
向に傾斜させているので、簡単な構成でありながら、車
椅子と歩行器の切り替えを簡単に行え、且つ、車椅子と
して用いる場合も、歩行器として用いる場合も、進行方
向の変更を容易に行える。
【0052】請求項3記載の発明によれば、車椅子とし
て使用する場合は、その前輪側にキャスターを配置し、
後輪側に固定車輪を配置することができ、逆方向に進行
させて歩行器として使用する場合は、キャスターと固定
車輪とを入れ替えて、前輪側にキャスターを配置し、後
輪側に固定車輪を配置することができる。よって、車椅
子として用いる場合も、歩行器として用いる場合も、進
行方向の変更を容易に行える。
て使用する場合は、その前輪側にキャスターを配置し、
後輪側に固定車輪を配置することができ、逆方向に進行
させて歩行器として使用する場合は、キャスターと固定
車輪とを入れ替えて、前輪側にキャスターを配置し、後
輪側に固定車輪を配置することができる。よって、車椅
子として用いる場合も、歩行器として用いる場合も、進
行方向の変更を容易に行える。
【0053】請求項4に記載の発明によれば、スライダ
をガイドレールに沿って前後方向に移動することで、キ
ャスターと固定車輪の前後関係を容易に逆転できる。こ
のため、簡単な構成でありながら、車椅子として用いる
場合も、歩行器として用いる場合も、進行方向の変更を
容易に行える。
をガイドレールに沿って前後方向に移動することで、キ
ャスターと固定車輪の前後関係を容易に逆転できる。こ
のため、簡単な構成でありながら、車椅子として用いる
場合も、歩行器として用いる場合も、進行方向の変更を
容易に行える。
【図1】第1の形態例の車椅子としての側面構成図であ
る。
る。
【図2】図1中のリンク機構及びその周辺部分の説明図
である。
である。
【図3】第1の形態例の歩行器としての側面構成図であ
る。
る。
【図4】第2の形態例の左側面図である。
【図5】第2の形態例の左側部分の平面図である。
【図6】第2の形態例の左側部分の背面図である。
【図7】歩行器として使用状態を示す簡略斜視図であ
る。
る。
【図8】固定車輪の固定方法の一例を示す分解斜視図で
ある。
ある。
1 リンク機構 2〜5 リンク 6,7 キャスター 6a,7a 支柱 8,9 ロックピン 11,12 フレーム 15 着座シート 20 ベースフレーム 21 横フレーム 22 縦フレーム 25 キャスター 26 固定車輪 34,34’ サポート部 36 ハンドル 51 着座シート 58 フットレスト 71,72 ガイドレール 73 スライダ
Claims (4)
- 【請求項1】 車椅子としての進行方向と逆方向に進行
することで歩行器としても使用可能な歩行器兼用車椅子
であって、 前後左右の車輪としてキャスターを用いると共に、該キ
ャスターの支柱を前後方向に傾斜可能に構成し、車椅子
として使用する場合には、車椅子としての後輪側の前記
キャスターの支柱を進行方向に傾斜させ、歩行器として
使用する場合には、歩行器としての後輪側の前記キャス
ターの支柱を進行方向に傾斜させる歩行器兼用車椅子。 - 【請求項2】 四節回転連鎖をなすリンク機構を左右に
配置し、各四節回転連鎖をなす四つのリンクの内、上下
の横置リンクの一方を車椅子の前後方向を向いたフレー
ムとして用い、前後の縦置リンクにはそれぞれ前記キャ
スターを取り付けると共に、前後の縦置リンクの一方に
取り付けられた前記キャスターの支柱が垂直方向を向く
時、他方の縦置リンクに取り付けられた前記キャスター
の支柱が進行方向に傾斜するように前記四節回転連鎖を
構成したことを特徴とする請求項1記載の歩行器兼用車
椅子。 - 【請求項3】 車椅子としての進行方向と逆方向に進行
することで歩行器としても使用可能な歩行器兼用車椅子
であって、 四輪の内、左右一対の車輪をキャスターで構成し、残り
の左右一対の車輪を首振り不能な固定車輪で構成すると
共に、 前後方向を向いたフレームを左右に配置し、これらフレ
ームの前部と後部に、前記キャスターと前記固定車輪と
を交換可能に装着できるように構成した歩行器兼用車椅
子。 - 【請求項4】前記前後方向を向いたフレームの各々に、
このフレームの前部から後部にわたって延びた第1及び
第2のガイドレールを設けると共に、該第1及び第2の
ガイドレールにそれぞれ嵌合して摺動する第1及び第2
のスライダを設け、前記第1のスライダには前記固定車
輪を取り付け、前記第2のスライダには前記キャスター
を取り付けたことを特徴とする請求項3記載の歩行器兼
用車椅子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10049399A JP3762134B2 (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 歩行器兼用車椅子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10049399A JP3762134B2 (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 歩行器兼用車椅子 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000288031A true JP2000288031A (ja) | 2000-10-17 |
JP3762134B2 JP3762134B2 (ja) | 2006-04-05 |
Family
ID=14275465
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10049399A Expired - Fee Related JP3762134B2 (ja) | 1999-04-07 | 1999-04-07 | 歩行器兼用車椅子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3762134B2 (ja) |
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2007130234A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 人体動作補助装置 |
JP2007215636A (ja) * | 2006-02-15 | 2007-08-30 | Tamagawa Gakuen | 歩行補助車 |
KR101124072B1 (ko) | 2010-10-14 | 2012-03-20 | 주식회사 청우메디칼 | 휠체어 겸용의 전동식 보행 보조기 |
KR101242460B1 (ko) * | 2011-05-09 | 2013-03-18 | 한국산업기술대학교산학협력단 | 경사로/장애물 구간에서 편리하고 안전한 진행을 유도하는 보행 보조기 |
CN112336537A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-02-09 | 曼纽科健康产业(广州)有限公司 | 一种轮椅助行两用的器械 |
US11839584B2 (en) * | 2018-12-28 | 2023-12-12 | Participant Assistive Products | Modular mobility systems |
-
1999
- 1999-04-07 JP JP10049399A patent/JP3762134B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2007130234A (ja) * | 2005-11-10 | 2007-05-31 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | 人体動作補助装置 |
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KR101124072B1 (ko) | 2010-10-14 | 2012-03-20 | 주식회사 청우메디칼 | 휠체어 겸용의 전동식 보행 보조기 |
KR101242460B1 (ko) * | 2011-05-09 | 2013-03-18 | 한국산업기술대학교산학협력단 | 경사로/장애물 구간에서 편리하고 안전한 진행을 유도하는 보행 보조기 |
US11839584B2 (en) * | 2018-12-28 | 2023-12-12 | Participant Assistive Products | Modular mobility systems |
CN112336537A (zh) * | 2020-10-29 | 2021-02-09 | 曼纽科健康产业(广州)有限公司 | 一种轮椅助行两用的器械 |
CN112336537B (zh) * | 2020-10-29 | 2023-02-24 | 曼纽科健康产业(广州)有限公司 | 一种轮椅助行两用的器械 |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3762134B2 (ja) | 2006-04-05 |
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