JP2000284458A - 熱現像方法および熱現像装置 - Google Patents

熱現像方法および熱現像装置

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JP2000284458A
JP2000284458A JP11094006A JP9400699A JP2000284458A JP 2000284458 A JP2000284458 A JP 2000284458A JP 11094006 A JP11094006 A JP 11094006A JP 9400699 A JP9400699 A JP 9400699A JP 2000284458 A JP2000284458 A JP 2000284458A
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temperature
heat
heat development
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JP11094006A
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English (en)
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Toshitaka Agano
俊孝 阿賀野
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 使い始めと時間が経った後の現像で濃度差が
発生しない熱現像方法を提供する。 【解決手段】 潜像を形成した熱現像感光材料または感
光感熱記録材料を熱現像部にて加熱手段に接触させるこ
とにより可視像を得る熱現像方法において、熱現像部8
において熱現像を開始する際に、感材を熱現像部に導入
する導入部材7、熱現像部側板12、冷却部材10、冷
却風11、排出機構部材9のうち、いずれか1つ以上の
温度(温度センサ20〜26の検出温度)が、規定温度
以上になった時に熱現像開始可能とするものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、乾式材料を用いる
画像記録のようなドライシステムにおける記録に適用さ
れる熱現像方法および熱現像装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、潜像を形成した熱現像感光材
料又は感光感熱記録材料(以下、「熱現像記録材料」と
言う。)の現像は、略室温の熱現像記録材料を、加熱空
気、赤外線、加熱ドラム、加熱プレート、加熱ローラ等
の加熱手段により、規定の温度以上に昇温し、一定時間
その温度に保持することにより行われる。この際、熱現
像装置では、熱現像部の温度等が設定温度(例えば、1
20°C等)に達したかを、温度検出手段により検出し
て、現像を開始するようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例においては、加熱手段の温度以外に周囲の部材温度
の影響も受けるために、使い始めの熱現像と十分な時間
が経った後の熱現像とでは、画像の濃度が微妙に違い
(例えば、0.1〜0.3程度の濃度差、これは温度換
算で0.5°C〜3.0°Cの差に相当)、医療用等で
高画質を要求される場合は好ましくない。すなわち、例
えば、肺の診断写真の場合等で濃度が違うと肺癌の進行
状況が違って見え、誤診を招く可能性があるという問題
があった。
【0004】そこで、本発明は、熱現像部の設定温度以
外の周囲部材温度も制御対象とすることによって、使い
始めと時間が経った後の濃度差を無くし安定な熱現像を
可能とする熱現像方法および熱現像装置を提供すること
を目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、潜像を形成した熱現像感光
材料または感光感熱記録材料を熱現像部にて加熱手段に
接触させることにより可視像を得る熱現像方法におい
て、熱現像部において熱現像を開始する際に、熱現像記
録材料を前記熱現像部に導入する導入部材、前記熱現像
部の熱現像部側板、冷却部材、冷却風および熱現像記録
材料を熱現像部から排出する排出機構部材のいずれか一
つ以上の温度を基に熱現像記録材料の熱現像を開始可能
とすることを特徴としている。この構成によれば、熱現
像部以外の導入部材、熱現像部の側板、冷却部材、冷却
風および排出機構部材等の温度も制御対象とすることが
できる。また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の
熱現像方法において、前記温度が規定値以上になったと
きに熱現像記録材料の熱現像開始可能とすることを特徴
としている。この構成によれば、熱現像部の設定温度以
外に相関のある、熱現像記録材料導入部の導入部材を始
めとする各部材の温度が規定温度(各部の設定温度)に
達したかを監視して、現像開始を許可するので、濃度差
を少なくすることができる。
【0006】また、請求項3記載の発明は、請求項1記
載の熱現像方法において、あらかじめ装置立ち上げ後か
ら温度が規定温度以上になる時間を求めて置き、装置立
ち上げ後、前記温度が規定温度以上になる時間経過後に
熱現像記録材料の熱現像開始可能とすることを特徴とし
ている。この構成によれば、規定温度の設定方法として
実際の装置動作上から、各部が規定温度に達するまでの
時間を計測して、立ち上げ後に計測した時間の経過を待
って現像可能とするので、実際の動作に近付ける予測制
御が可能になる。また、請求項4記載の発明は、請求項
3記載の熱現像方法において、周囲環境毎に、あらかじ
め装置立ち上げ後から規定温度以上になる時間を求めて
置き、装置立ち上げ後、前記規定温度以上になる時間が
経過後に熱現像記録材料の熱現像開始可能とすることを
特徴としている。この構成によれば、周囲環境の温度毎
(例えば、0°C時、5°C時、10°C時、・・・・
・・40°C時等)に、立ち上げ後規定温度に達するま
での時間を計測して置き、立ち上げてから計測した時間
の経過を待って現像可能とするので、周囲環境温度にも
影響されない安定な熱現像が可能になる。また、請求項
5記載の発明は、請求項1記載の熱現像方法において、
時間当たりの温度変化量が規定値以下になったときに熱
現像記録材料の熱現像を開始可能とすることを特徴とし
ている。この構成によれば、昇温カーブが平坦特性に近
付く領域を以て、規定温度範囲と判定できるので、より
正確な判定が可能になる。
【0007】また、請求項6記載の発明は、請求項1記
載の熱現像方法において、あらかじめ装置立ち上げ後か
ら時間当たりの温度変化量が規定値以下になる時間を求
めて置き、装置立ち上げ後、前記温度変化量が規定値以
下になる時間経過後に熱現像記録材料の現像開始可能と
することを特徴としている。この構成によれば、昇温カ
ーブが平坦特性に近い領域に達するまでの時間を測定し
て、立ち上げ後に計測した時間の経過を待って現像を開
始する予測制御が可能で、温度変化が安定な濃度差のな
い現像を行うことができる。また、請求項7記載の発明
は、請求項6記載の熱現像方法において、周囲環境温度
毎に、あらかじめ装置立ち上げ後から時間当たりの温度
変化量が規定値以下になる時間を求めて置き、装置立ち
上げ後、前記規定値以下になる時間が経過後に熱現像記
録材料の熱現像開始可能とすることを特徴としている。
この構成によれば、時間当たりの温度変化量が規定値以
下になるまでの時間待って現像開始することにより、周
囲温度に影響されない安定した熱現像が可能になる。ま
た、請求項8記載の発明は、装置を立ち上げた後、あら
かじめ熱現像部が設定温度に達した後から、温度が規定
温度以上になる時間を求めて置き、前記熱現像部が設定
温度に達した後、前記温度が規定温度以上になる時間経
過後に、熱現像記録材料の熱現像開始可能とすることを
特徴としている。この構成によれば、現像部が設定温度
に達した後、各部が規定温度に達するまでの、既に計測
済みの時間が経過するのを待って熱現像を開始するの
で、更に、精細な温度制御により温度変化の少ない熱現
像が可能になる。
【0008】また、請求項9記載の発明は、周囲環境温
度毎に、装置を立ち上げた後、あらかじめ熱現像部が設
定温度に達した後から規定温度以上になる時間を求めて
置き、前記熱現像部が設定温度に達した後、前記規定温
度以上になる時間経過後に熱現像記録材料の熱現像開始
可能とすることを特徴としている。この構成によれば、
現像部が設定温度に達してから、周囲環境温度が規定温
度に達するまでの既に計測済みの時間が経過するのを待
って現像開始するので、より精細な温度制御により、周
囲環境温度に影響されない熱現像が可能になる。また、
請求項10記載の発明は、装置立ち上げ後、あらかじめ
熱現像部が設定温度に達した後から時間当たりの温度変
化量が規定値以下になる時間を求めて置き、前記熱現像
部が規定温度に達した後、前記温度変化量が規定値以下
になる時間経過後に、熱現像記録材料の熱現像開始可能
とすることを特徴としている。この構成によれば、より
精細な温度制御により、温度変化の少ない安定な熱現像
が可能になる。また、請求項11記載の発明は、周囲環
境温度毎に、装置を立ち上げた後、あらかじめ熱現像部
が設定温度に達した後から時間当たりの温度変化量が規
定値以下になる時間を求めて置き、前記熱現像部が設定
温度に達した後、前記温度変化量が規定値以下になる時
間経過後に、熱現像記録材料の熱現像開始可能とするこ
とを特徴としている。この構成によれば、より精細な温
度制御により、周囲環境温度に影響されず、より安定な
熱現像が可能になる。また、請求項12記載の熱現像装
置の発明は、熱現像感光材料または感光感熱転写材料
(以下、「熱現像記録材料」と言う。)を露光して潜像
を形成する露光部と、該露光部からの熱現像記録材料を
導入部材を介して取り込み加熱媒体により加熱して熱現
像を行なう熱現像部と、該熱現像部からでてきた熱現像
記録材料を冷却部材および/または冷却風により冷却す
る冷却部と、前記熱現像記録材料を前記熱現像部から排
出する排出機構部材と、を有する熱現像装置において、
前記導入部材、前記熱現像部の側板、前記冷却部材、前
記冷却風、および前記排出機構部材、外気の少なくとも
1つの温度を検出する温度センサと、熱現像の制御を行
なうCPUと、該熱現像装置の温度データを格納するメ
モリと、を備え、該制御部が前記温度センサの出力と該
メモリの温度データを用いて請求項1〜11のいづれか
1項記載の熱現像方法を実行することを特徴としてい
る。この構成によれば、請求項1〜11記載のような温
度変動の少ない安定した熱現像方法により動作する熱現
像装置を構成することができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
について図を参照して説明する。図1は本発明の第1の
実施の形態に係る熱現像装置の断面図である。図1にお
いて、熱現像装置1は、半切サイズ等の記録用紙のマガ
ジンを収納した上部装填部2と、B4サイズ等の記録用
紙のマガジンを収納した下部装填部3を有し、記録用紙
(熱現像記録材料又はフィルム)をフィルム位置決め部
4へ移送する。
【0010】フィルム位置期決め部4は、記録熱現像記
録材料を搬送方向と直交する方向(幅方向)に位置合わ
せすることにより、次の記録部5における主走査方向の
熱現像記録材料の位置合わせ、いわゆるサイドレジスト
を取る。記録部5では、光ビーム走査露光によって熱現
像記録材料を露光するもので、光学ユニット5aと副走
査搬送手段5bにより構成される。光学ユニット5aは
画像信号に応じて変調した光ビームを主走査方向(熱現
像記録材料幅方向)に偏向する公知の光ビーム走査装置
である。一方、副走査搬送手段5bは記録位置を挟む一
対のローラを有し、副走査方向(熱現像記録材料進行方
向)へ走査露光された熱現像記録材料を搬送する。
【0011】転送部6は露光され潜像が形成された熱現
像記録材料を搬送ローラにより上部の熱現像部へ搬送す
る。導入部は塵埃除去ローラ、熱現像記録材料供給ロー
ラ等の導入部材7により、転送部6からの熱現像記録材
料を熱現像部へ導入する。熱現像部8は上方凸の湾曲型
プレートヒータと、下面側の押えローラにより構成さ
れ、搬送される熱現像記録材料の先端はプレートヒータ
に押し付けられ、座屈を防止している。プレートヒータ
で加熱現像された熱現像記録材料は排出機構部材9から
排出される。なお、電源部14は整流回路、コンバータ
等を含み装置全体の電源を供給している。制御部15は
CPU、メモリ等を含む装置全体の制御基板である。
【0012】熱現像部8の設定温度は温度検出手段によ
り監視され、例えば、120°Cに上昇した時点で現像
開始可能となるが、温度の上昇・下降によってヒーター
電流のON/OFF、冷却部10のファンによる冷却風
11の強弱等により現像温度が一定になるように温度制
御が行われる。
【0013】本実施の形態では、更に、プレートヒータ
等の熱現像部だけではなく、周辺の導入部材7に温度セ
ンサ20を配し、熱現像部8のカバーの取付け側板12
内に温度センサ21を配置し、冷却部10に温度センサ
22を冷却風11通路に温度センサ23を配置し、排出
機構部材9の近傍には排出ローラ近辺に温度センサ24
を、自動濃度測定部13近くに温度センサ25と、周囲
環境温度測定用の外気温センサ26を装置外に新たに配
置している。
【0014】先ず、本発明の新たに制御対象となる、熱
現像部8以外の各部の「規定温度」を監視する温度デー
タは、温度センサ20〜25により採取され、制御部1
5内のCPU(図示なし)に送られ、CPUはメモリ
(図示なし)の中の温度制御データを基に判断する。
「周囲環境温度」については、装置外の外気温センサ2
6からのデータを、制御部15の前記CPUにおいて判
断し、判断結果により熱現像開始の許可/不許可、プレ
ートヒータ温度の増減、冷却風の強弱等の制御が行われ
る。
【0015】つぎに温度制御の動作について説明する。
図2は図1に示す熱現像装置の温度制御の説明図であ
る。図2は縦軸に温度Tと濃度Dを、横軸に時間tを取
っている。上からdカーブが濃度Dを、Aカーブが熱現
像部の設定温度Toのカーブを示し、Bカーブがその他
の温度センサ20〜26からの規定温度Taカーブを示
している。
【0016】今、時間t0において装置を立ち上げ(電
源ON)て、制御部15は熱現像部8の設定温度Toを
監視して、t1(例えば、t0から15分後)に設定温
度のTo=120°Cに達したとする。ここで制御部1
5は従来例とは違って、未だ現像許可は出さない。続け
てその他の部材の温度、つまり温度センサ20〜25の
温度を監視し続ける(この場合の温度センサは全部使用
する必要はなく、1個以上選択して用いる)。
【0017】t2(例えば、t0から30分後)の時点
で温度センサ20〜25の温度が規定温度Ta(例え
ば、熱現像部の設定温度Toに対しては20°C程度低
い温度)に達したことを確認したら、制御部15は熱現
像開始許可信号を発する。
【0018】図3は図2に示す熱現像開始可能点を示す
図である。制御部15は結局、装置立ち上げ時t0から
周辺部が規定温度Taに達するt2まで待って、現像許
可を与えることになる。又、制御部15はチューニング
動作(設定動作)を行い、立ち上げ時点t0から、規定
温度Taに達するまでの時間t2を、メモリに記憶し、
次回の立ち上げ時にはメモリ内容を参照して、立ち上げ
時点よりt2経過まで待って熱現像許可を与えるような
予測制御を可能とする。このように予測制御に置換えた
方が、各温度センサのデータを集めて判断するよりは、
稼動条件が同一の場合は処理が迅速で効率的である。
【0019】次に、本発明の第2の実施の形態について
説明する。図4は本発明の第2の実施の形態に係る規定
温度の説明図である。前実施の形態では、規定温度Ta
の判定に各温度センサからの検出データを、そのまま使
用して判定したのに対し、本実施の形態では一度各温度
センサ20〜25の検出データをプロットして図4のよ
うな昇温カーブを作成して、制御部15はそのカーブの
傾斜、時間当たりの温度変化量を、 ΔT/Δt<a ここで、ΔT=温度変化量、Δt=単位時間、a=比例
係数、としてチェックする。例えば、ΔT=5°C、Δ
t=1分ならば、a=5となる。
【0020】このようにして、昇温曲線上で傾斜の平坦
度を算出して規定温度Taを判定するので、温度センサ
の検出値をそのまま使用する場合よりは安定した判定が
可能になる。又、この場合も、チューニング動作を行っ
て、装置立ち上げ時t0から規定温度Taに達するt2
時までの時間をメモリに記憶して、次回立ち上げ時には
メモリ内容を基に、タイマーによりt2経過まで待って
現像開始する予測制御が可能になる。
【0021】次に、本発明の第3の実施の形態について
図を参照して説明する。図5は本発明の第3の実施の形
態に係る規定温度の説明図である。前実施の形態が、立
ち上げ時t0から規定温度Taに達するt2までの時間
を対象としたのに対し、本実施の形態では、立ち上げ時
ではなく、熱現像部8の設定温度To時のt1から、規
定温度Taに達するまでの時間t3を制御対象とするも
ので、制御期間を短縮してより精細な制御を行うもので
ある。
【0022】先ず、制御部15は、装置立ち上げ後(t
0)、熱現像部8が設定温度Toに達したかを確認す
る。t1時に設定温度Toに達したら、他の部材の温度
を温度センサ20〜25により監視する。温度センサ2
0〜25の数は中から選択した1個乃至複数個を対象と
する。温度センサ値が規定温度Taに達したら(t2
時)、t2−t1=t3、をメモリに記憶して置き、次
回立ち上げ時には、設定温度To到達後、t3まで経過
するのを待って熱現像開始を許可する予測制御が可能に
なる。
【0023】又、規定温度Taに達する判定を、図4に
示した、ΔT/Δt<a、による判定方法を用いて、熱
現像部8がt1時に設定温度Toに達してから、他部材
がt2時に規定温度Taに達するまでの時間t3を、 t3=t2−t1 で求めてこれを記憶して、次回立ち上げ時にはt3が経
過するのを待って熱現像部8の現像開始を許可する制御
を行なうものである。
【0024】次に、本発明の第4の実施の形態について
図を参照して説明する。本実施の形態は、図1に示す外
気温センサ26を用いた、周囲環境温度による制御であ
る。制御部15は装置立ち上げ後のt0時から、外気温
センサ26の検出値Tsを監視しながら、他部材の温度
が規定温度Taに達するまでを監視し、機外温度変化の
影響を加算した規定温度Taへの到達時間t2' を測定
する。
【0025】この場合のt2' は、例えば、外気温セン
サ26の検出値Ts=0°C時には、t2' =40mi
n、検出値Ts=25°C時には、t2' =30mi
n、等により、この場合のチューニングとしては外気温
センサ26の検出温度Tsが0°C、15°C、25°
C、40°C、・・・の場合、それぞれ といったように周囲環境温度毎の規定温度Taへの到達
時間t2' をメモリに記憶して、次回立ち上げ時には、
t2' の経過を待って熱現像開始を許可する制御を行な
うものである。又、規定温度Taへの到達の判定は、Δ
T/Δt<a、により判定を行えば、より正確なt2'
による制御が可能になる。
【0026】このように、本発明によれば、熱現像部8
の温度が設定温度Toに達し一定になっても、特に初期
時に、フィルム濃度が変化し続け、これが安定する時間
と、熱現像部以外の他の周辺部材の温度とが、強い相関
を示すことを基に、対策として他の部材の温度制御を実
施し、他の部材の温度センサ検出値より規定温度Taに
達した時点を判定する制御、又は、ΔT/Δt<aを用
いる制御および外気温センサ26の検出温度からTa到
達時間を予測する制御等が可能となったが、これらの温
度制御を各種組合わせて実施することが可能であり、例
えば、ΔT/Δt<aによる制御と外気温センサによる
制御を組合わせて、0°C以下等の寒冷地あるいは40
°C以上の酷暑地などでは外気温センサによる制御を主
体に、通常はΔT/Δt<aによる制御を行ったり、ほ
ぼ同一稼動条件で毎朝立ち上げるような使用環境では、
外気温センサ制御のみで稼動するというような、各種の
効率的な組合わせ稼動が可能になる。
【0027】以上説明したように、本発明によれば、熱
現像部が設定温度に達しても、周辺の相関の強い他の部
材の温度が規定温度に到達するまで待って、熱現像開始
を許可するように構成したので、温度変化が少なくフィ
ルム濃度差の小さい安定した熱現像が可能になる効果が
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係る熱現像装置の
断面図である。
【図2】図1に示す熱現像装置の温度制御の説明図であ
る。
【図3】図2に示す熱現像開始可能点を示す図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態に係る規定温度の説
明図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態に係る規定温度の説
明図である。
【符号の説明】
1 熱現像装置 2 上部装填部 3 下部装填部 4 フィルム位置決め部 5 記録部 6 転送部 7 導入部材 8 熱現像部 9 排出機構部材 10 冷却部 11 冷却風 12 取付け側板 13 自動濃度測定部 14 電源部 15 制御部 20〜25 温度センサ 26 外気温センサ

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 潜像を形成した熱現像感光材料または感
    光感熱記録材料(以後、「熱現像記録材料」と言う。)
    を熱現像部にて加熱手段に接触させることにより可視像
    を得る熱現像方法において、 熱現像部において熱現像を開始する際に、熱現像記録材
    料を前記熱現像部に導入する導入部材、前記熱現像部の
    熱現像部側板、冷却部材、冷却風および熱現像記録材料
    を熱現像部から排出する排出機構部材のいずれか一つ以
    上の温度を基に熱現像記録材料の熱現像を開始可能とす
    ることを特徴とする熱現像方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の熱現像方法において、 前記温度が規定温度以上になったときに熱現像記録材料
    の熱現像開始可能とすることを特徴とする熱現像方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の熱現像方法において、 あらかじめ装置立ち上げ後から前記温度が規定温度以上
    になる時間を求めて置き、装置立ち上げ後、前記温度が
    規定温度以上になる時間経過後に熱現像記録材料の熱現
    像開始可能とすることを特徴とする熱現像方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の熱現像方法において、 周囲環境温度毎に、あらかじめ装置立ち上げ後から規定
    温度以上になる時間を求めて置き、装置立ち上げ後、前
    記規定温度以上になる時間が経過後に熱現像記録材料の
    熱現像開始可能とすることを特徴とする熱現像方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の熱現像方法において、 時間当たりの温度変化量が規定値以下になったときに熱
    現像記録材料の熱現像を開始可能とすることを特徴とす
    る熱現像方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の熱現像方法において、 あらかじめ装置立ち上げ後から時間当たりの温度変化量
    が規定値以下になる時間を求めて置き、装置立ち上げ
    後、前記温度変化量が規定値以下になる時間経過後に熱
    現像記録材料の現像開始可能とすることを特徴とする熱
    現像方法。
  7. 【請求項7】 請求項6記載の熱現像方法において、 周囲環境温度毎に、あらかじめ装置立ち上げ後から時間
    当たりの温度変化量が規定値以下になる時間を求めて置
    き、装置立ち上げ後、前記規定値以下になる時間が経過
    後に熱現像記録材料の熱現像開始可能とすることを特徴
    とする熱現像方法。
  8. 【請求項8】 装置を立ち上げた後、あらかじめ熱現像
    部が設定温度に達した後から前記温度が規定温度以上に
    なる時間を求めて置き、前記熱現像部が設定温度に達し
    た後、前記温度が規定温度以上になる時間経過後に、熱
    現像記録材料の熱現像開始可能とすることを特徴とする
    請求項3記載の熱現像方法。
  9. 【請求項9】 周囲環境温度毎に、装置を立ち上げた後
    あらかじめ熱現像部が設定温度に達した後から規定温度
    以上になる時間を求めて置き、前記熱現像部が設定温度
    に達した後、前記規定温度以上になる時間経過後に熱現
    像記録材料の熱現像開始可能とすることを特徴とする請
    求項4記載の熱現像方法。
  10. 【請求項10】 装置を立ち上げた後、あらかじめ熱現
    像部が設定温度に達した後から時間当たりの温度変化量
    が規定値以下になる時間を求めて置き、前記熱現像部が
    設定温度に達した後、前記温度変化量が規定値以下にな
    る時間経過後に、熱現像記録材料の熱現像開始可能とす
    ることを特徴とする請求項6記載の熱現像方法。
  11. 【請求項11】 周囲環境温度毎に、装置を立ち上げた
    後あらかじめ熱現像部が設定温度に達した後から時間当
    たりの温度変化量が規定値以下になる時間を求めて置
    き、前記熱現像部が設定温度に達した後、前記温度変化
    量が規定値以下になる時間経過後に、熱現像記録材料の
    熱現像開始可能とすることを特徴とする請求項7記載の
    熱現像方法。
  12. 【請求項12】 熱現像感光材料または感光感熱転写材
    料(以下、「熱現像記録材料」と言う。)を露光して潜
    像を形成する露光部と、該露光部からの熱現像記録材料
    を導入部材を介して取り込み加熱媒体により加熱して熱
    現像を行なう熱現像部と、該熱現像部からでてきた熱現
    像記録材料を冷却部材および/または冷却風により冷却
    する冷却部と、前記熱現像記録材料を前記熱現像部から
    排出する排出機構部材と、を有する熱現像装置におい
    て、 前記導入部材、前記熱現像部の側板、前記冷却部材、前
    記冷却風、および前記排出機構部材、外気の少なくとも
    1つの温度を検出する温度センサと、 熱現像の制御を行なう制御部と、該熱現像装置の温度デ
    ータを格納するメモリと、を備え、 該制御部が前記温度センサの出力と該メモリの温度デー
    タを用いて請求項1〜11のいづれか1項記載の熱現像
    方法を実行することを特徴とする熱現像装置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004205554A (ja) * 2002-12-20 2004-07-22 Konica Minolta Holdings Inc 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム
JP2004205553A (ja) * 2002-12-20 2004-07-22 Konica Minolta Holdings Inc 画像処理装置、画像処理方法及びプログラム

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