JP2000284382A - 画像記録装置 - Google Patents

画像記録装置

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JP2000284382A
JP2000284382A JP11093982A JP9398299A JP2000284382A JP 2000284382 A JP2000284382 A JP 2000284382A JP 11093982 A JP11093982 A JP 11093982A JP 9398299 A JP9398299 A JP 9398299A JP 2000284382 A JP2000284382 A JP 2000284382A
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徹也 小島
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境温度が変化しても、熱現像記録材料記録
枚数が増えていっても、濃度を常に一定となるようにす
る。 【解決手段】 熱現像記録材料を露光して潜像を形成す
る記録部16と、該記録部16の制御を行なう制御部A
と、前記熱現像記録材料を加熱媒体により加熱して熱現
像を行なう熱現像部18と、熱現像後の前記熱現像記録
材料を冷却する冷却部20と、を有する画像記録装置に
おいて、前記熱現像部18進入前の熱現像記録材料の温
度を測定する温度センサB1と、前記冷却部入口の温度
を測定する温度センサB2と、当該温度センサB1、B
2出力を基にして熱現像記録材料の記録光量を補正する
光量補正回路A1と、を備え、光量補正回路A1の光量
の補正は熱現像部進入の熱現像記録材料の温度が高いほ
どおよび熱現像後の冷却部入口の温度が高いほど光量を
下げるようにしている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被熱処理熱現像記
録材料に対して加熱処理を行う熱処理装置を使用し、湿
式処理が行われない乾式材料を用いる画像記録のような
ドライシステムにおける記録に適用される画像記録装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ディジタルラジオグラフィーシステム、
CT,MRなどの医療用の画像を記録する画像記録装置
として、従来、銀塩写真式感光材料に撮影または記録
後、湿式処理して再現画像を得るウエットシステムが用
いられている。これに対して近年、湿式処理を行うこと
がないドライシステムによる記録装置が注目されてい
る。このような記録装置では、感光性および感熱性記録
材料(感光感熱記録材料)や熱現像感光材料のフィルム
(以下、「熱現像記録材料」と言う。)が用いられてい
る。また、このドライシステムによる記録装置では、露
光部において熱現像記録材料にレーザービームを照射
(走査)して潜像を形成し、その後、熱現像部において
熱現像記録材料を加熱手段に接触させて熱現像を行い、
その後、冷却し、画像が形成された熱現像記録材料を装
置外に排出している。このようなドライシステムは、湿
式処理に比べて廃液処理の問題を解消することができ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来のこのような画像
記録装置では、周囲環境温度や、熱現像記録材料の連続
処理によって、熱現像部進入前の熱現像記録材料の温
度や、冷却部入口の温度などが変化し、その結果、画
像の濃度が変動してしまう、という問題点があった。す
なわち、周囲環境温度が上昇すれば、熱現像部進入前の
熱現像記録材料の温度が上昇するし、また冷却部入口の
温度も上昇する。また、熱現像記録材料の連続処理によ
っても冷却部が熱現像記録材料から奪った熱量分ずつ冷
却部内の温度が上昇してゆき、そのため画像の濃度が所
定の濃度よりも濃くなってしまった。
【0004】図2は熱現像記録材料が熱現像部に入って
から出るまでの熱現像記録材料上のある点の温度対時間
の推移を示す図である。図2において、前段の記録部で
潜像を記録された熱現像記録材料が熱現像部に入り、
加熱されて時刻t10で現像進行温度に達し現像進行が始
まる。その後温度は上昇し、温調により現像進行温度以
上で一定に維持されたあと、熱現像部から出て次の冷却
部へと移る。その途中の時刻t11で熱現像進行が止ま
る。この場合、熱現像記録材料の現像進行時間t1 は t1 =t11−t10 となる。ところが、周囲環境温度の上昇や熱現像記録材
料の連続処理により熱現像部進入前の熱現像記録材料
の温度が上昇していると、熱現像記録材料の現像進行
開始時刻はt10ではなくt20となる。また、熱現像進行
が止まったのが同じ時刻t11であるとすると、熱現像記
録材料の現像進行時間t2 は t2 =t11−t20 となり、t2 −t1 の差だけ熱現像記録材料の方が現
像進行時間が長くなり、画像の濃度がその分濃くなって
しまった。
【0005】また、冷却部の入口の温度も周囲環境温度
の上昇や熱現像記録材料の連続処理により上昇している
と、熱現像記録材料の現像進行停止時刻はt21となり
熱現像記録材料と比べてt21−t11の差だけ現像進行
時間が長くなり、画像の濃度がその分濃くなってしまっ
た。
【0006】本発明は、上記課題を解決するもので、周
囲環境温度が変わったり、熱現像記録材料を連続処理し
ても、画像の濃度が変化しないようにするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1記載の発明によれば、熱現像感光材料また
は感光感熱記録材料(以下、「熱現像記録材料」と言
う。)を露光して潜像を形成する記録部と、該記録部の
制御を行なう制御部と、前記熱現像記録材料を加熱媒体
により加熱して熱現像を行なう熱現像部と、熱現像後の
前記熱現像記録材料を冷却する冷却部と、を有する熱現
像装置において、前記熱現像部進入前の熱現像記録材料
の温度を測定するセンサと、および/または前記冷却部
入口の温度を測定するセンサと、当該センサ出力を基に
して熱現像記録材料記録光量を補正する光量補正回路
と、を備えたことを特徴としている。また、請求項2記
載の発明によれば、前記光量補正回路の光量の補正は熱
現像部進入の熱現像記録材料の温度が高いほど光量を下
げ、および熱現像後の冷却部入口の温度が高いほど光量
を下げることを特徴としている。さらに、請求項3記載
の発明によれば、前記光量補正回路の光量の補正は濃度
に関わらず光量に一定値を掛けるようにすることを特徴
としている。そして、請求項4記載の発明によれば、前
記光量補正回路の光量の補正は濃度に応じて補正量を変
えるようにすることを特徴としている。また、請求項5
記載の発明によれば、前記光量補正回路の光量の補正は
濃度がうすくなるにつれて補正量を増やすようにするこ
とを特徴としている。さらに、請求項6記載の発明によ
れば、前記光量補正回路の光量の補正は一定時間から現
在までの熱現像記録材料通過枚数と現在の冷却部の温度
とから、一定時間後の冷却部の温度を予想して補正する
ことを特徴としている。そして、請求項7記載の発明に
よれば、前記熱現像部進入前の熱現像記録材料の温度
は、熱現像記録材料通過部近傍の空気温度、装置の
フレームの温度、熱現像記録材料積層部の温度、そ
の他熱現像記録材料搬送部の温度の少なくとも1つを使
用することを特徴としている。また、請求項8記載の発
明によれば、記録冷却部入口の温度は、冷却部の熱現
像記録材料通過部近傍の空気温度、冷却部のローラー
部材温度、冷却部のその他部材温度の少なくとも1つ
を使用することを特徴としている。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好ましい実施の形
態につき、添付図面を参照して詳細に説明する。図1
に、本発明の実施形態であるドライシステムの画像形成
装置の概略図を示す。図において、画像形成装置10
は、湿式の現像処理を必要としない、熱現像感光材料ま
たは感光感熱記録材料(以下、「熱現像記録材料」と言
う。)を用い、レーザ光からなる光ビームLによる走査
露光により熱現像記録材料を露光して潜像を形成した後
に、熱現像を行って可視像を得、その後常温まで冷却す
る装置である。したがって、この画像形成装置10は、
基本的に、熱現像記録材料の搬送方向順に、熱現像記録
材料供給部12と、幅寄せ部(熱現像記録材料位置決め
部)14と、画像露光部(以下、「記録部」と言う。)
16と、熱現像部18と、冷却部20を備えている。
【0009】前記熱現像感光材料は、光ビーム(例え
ば、レーザビーム)によって画像を記録(露光)し、そ
の後、熱現像して発色させる熱現像記録材料である。ま
た、前記感光感熱記録材料は、光ビームによって画像を
記録(露光)し、その後、熱現像して発色させるか、あ
るいは、レーザビームのヒートモード(熱)またはサー
マルヘッドによって画像を記録し同時に発色させて、そ
の後、光照射で定着する熱現像記録材料である。上記熱
現像感光材料あるいは感光感熱記録材料の例として、以
下に示す方式等が挙げられる。 (1)画像様に露光された感光材料を受像材料と重ね合
わせて加熱(および必要に応じて加圧)することによ
り、露光によって感光材料に形成された潜像に応じた画
像を受像材料に転写する方式(例えば、特開平5−11
3629号、特開平9−258404号、特開平9−6
1978号、特開平8−62803号、特開平10−7
1740号、特開平9−152705号、特願平10−
90181号、特願平10−13326号、特願平10
−18172号に記載の方式)。 (2)画像様に露光された感光材料を処理材料と重ね合
わせて加熱することにより、露光によって感光材料に形
成された潜像に応じた画像を感光材料に形成する方式
(例えば、特開平9−274295号、特願平10−1
7192号等に記載の方式)。 (3)光触媒として作用するハロゲン化銀、画像形成物
質として作用する銀塩、銀イオン用還元剤等をバインダ
ー内に分散させた感光層を有する感光材料を画像様に露
光した後、所定温度に加熱することにより、露光によっ
て形成された潜像を顕像化する方式(例えば、B.シェ
リー(Shely)による「熱によって処理される銀システム
(Thermally Processed Silver Systems)」(イメージン
グ・プロセッシーズ・アンド・マテリアルズ(Imaging P
rocesses and Materials) Neblette第8版、スタージ(S
turge)、V.ウォールワース(Walworth)、A.シェップ
(Shepp)編集、第2頁、1996年)、Research Disclo
sure 17029(1978年)、EP803764A1号、E
P803765A1号、特開平8−211521号に記
載された方式)。 (4)感光感熱熱現像記録材料を利用する方式であっ
て、感光感熱記録層が、熱応答性マイクロカプセルに内
包された電子供与性の無色染料と、マイクロカプセルの
外に、同一分子内に電子受容部と重合性ビニルモノマー
部とを有する化合物及び光重合開始剤を含む熱現像記録
材料を利用する方式(例えば、特開平4−249251
号等に記載された方式)又は感光感熱記録層が、熱応答
性マイクロカプセルに内包された電子供与性の無色染料
と、マイクロカプセルの外に、電子受容性化合物、重合
性ビニルモノマー及び光重合開始剤を含む熱現像記録材
料を利用する方式(例えば、特開平4−211252号
等に記載された方式)。
【0010】以上の熱現像記録材料は、通常、100枚
等の所定単位の積層体(束)とされ、袋体や帯等で包装
されてパッケージとされている。パッケージはそれぞれ
の判に応じたマガジンに収容されて熱現像記録材料供給
部12の各段に装填される。熱現像記録材料供給部12
は二段となっていて、それぞれの内部121、122に
マガジンを介して各段に装填されたサイズの異なる熱現
像記録材料(例えば、B4サイズ、及び半切サイズな
ど)が収容され、いずれかを選択的に使用できるように
している。そして、プリント指令により、以下の一連の
処理動作が実行される。まず、マガジンの蓋が開いてい
る状態で枚葉機構の吸盤123、124により選択され
たマガジンの熱現像記録材料が上部から一枚取出され
る。取出された熱現像記録材料は、搬送方向の下流に位
置する供給ローラ対、搬送ローラ対、搬送ガイドに案内
されつつ、その下流の幅寄せ部14に搬送される。
【0011】幅寄せ部14は、熱現像記録材料を、搬送
方向と直交する方向(以下、幅方向とする)に位置合わ
せすることにより、下流の記録部16における主走査方
向の熱現像記録材料の位置合わせ、いわゆるサイドレジ
ストを取って、搬送ローラ対によって熱現像記録材料を
下流の記録部16に搬送する部位である。幅寄せ部14
におけるサイドレジストの方法には特に限定はなく、例
えば、熱現像記録材料の幅方向の一端面と当接して位置
決めを行うレジスト板と、熱現像記録材料を幅方向に押
動して端面をレジスト板に当接させるローラ等の押動手
段とを用いる方法、前記レジスト板と、熱現像記録材料
の搬送方向を幅方向で規制して同様にレジスト板に当接
させる、熱現像記録材料の幅方向のサイズに応じて移動
可能なガイド板等とを用いる方法等、公知の方法が各種
例示される。幅寄せ部14に搬送された熱現像記録材料
は、上記の如く搬送方向と直交する方向に位置合わせさ
れた後、搬送ローラ対によって下流の記録部16に搬送
される。
【0012】その記録部16は、光ビーム走査露光によ
って熱現像記録材料を露光する部位であり、副走査搬送
手段161と露光ユニット162とを備えている。露光
(記録)は、別途撮影して得た画像データに従ってレー
ザの出力を制御しつつ、このレーザを走査(主走査)さ
せ、このとき熱現像記録材料も所定の方向に移動(副走
査)させる。記録部16は、記録用の基準となる波長の
レーザビームL0を出力する半導体レーザとレーザビー
ムを平行光束とするコリメータレンズとシリンドリカル
レンズとからなる第一のレーザ光源のほかに、この光軸
方向と直交して、前記とは異なる波長のレーザビームL
1を出力する第二の半導体レーザとコリメータレンズと
シリンドリカルレンズとからなる第二のレーザ光源を備
えている。各レーザ光源から出光した光は、偏光ビーム
スプリッタを通じて同一位相の重畳されたビームとな
り、反射ミラーを通じてポリゴンミラーに入光し、これ
の回転に伴いレーザビームは偏光されつつ主走査方向に
沿って照射される。そして、画像信号の入力を受けて制
御部Aによりドライバを駆動し、ポリゴンミラー及び送
りモータを回転駆動制御してレーザビームを熱現像記録
材料の主走査方向に走査しつつ熱現像記録材料を副走査
方向に送る。なお、このような熱現像感光材料対する画
像記録に関して、詳しくは、例えば、国際公開番号WO
95/31754号の公報、国際公開番号WO95/3
0934号公報に記載されている。記録部16において
潜像を記録された熱現像記録材料は、次いで、搬送ロー
ラ対を備えた転送部17によって搬送されて、熱現像部
18に搬送される。
【0013】熱現像部18は、熱処理を適用されるタイ
プの被熱処理熱現像記録材料を加熱するものであり、構
成としては、熱現像記録材料を処理するのに必要な温度
となる加熱体としての熱現像記録材料の移送方向に並ぶ
複数のプレートヒータを湾曲させ、かつ、これらのプレ
ートヒータを一連の円弧状配置としている。すなわち、
このプレートヒータを含む熱処理装置の構成としては、
図示されるように、各プレートヒータを上方に凸とし、
熱現像記録材料をプレートヒータの表面に対して接触さ
せつつ、相対的には移動させる(滑らせる)移送手段と
しての供給ローラと、各プレートヒータから熱現像記録
材料への伝熱のための押さえとを配設している。このよ
うにすれば、搬送される熱現像記録材料の先端がプレー
トヒータ320に押しつけられるように搬送されるの
で、熱現像記録材料の座屈を防止することができる。そ
して、押さえローラとプレートヒータとによって熱現像
記録材料搬送路を形成している。熱現像記録材料搬送路
を熱現像記録材料の厚み以下の間隔とすることにより、
熱現像記録材料が滑らかに挟み込まれる状態を実現し、
熱現像記録材料の座屈が防止できる。この熱現像記録材
料搬送路の両端には、熱現像記録材料移送手段である供
給ローラ対と排出ローラ対とが配設されている。これら
の押さえローラとしては、金属ローラ、樹脂ローラ、ゴ
ムローラ等が利用でき、押さえローラの熱伝導率は0.
1〜200W/m/°Cの範囲が適している。また、押
さえローラを中心と見てプレートヒータとは反対側位置
に、保温のための保温カバーを配設することが好まし
い。
【0014】もちろん、上記の湾曲プレートヒータは1
実施例であり、他の平らなプレートヒータや加熱ドラム
を用いてエンドレスベルトと剥離爪とを備える構成のも
のでもよい。
【0015】そして、熱現像部18から排出された熱現
像記録材料は、冷却部20によってシワが発生しないよ
うに、かつ妙なカールがつかないように注意しながら冷
却される。冷却部20を出た熱現像記録材料は搬送ロー
ラ対によりガイドプレートに案内され、排出ローラ対か
らトレイ22に集配される。冷却部20内には、複数の
冷却ローラが熱現像記録材料の搬送経路に所望の一定曲
率Rを与えるように配置されている。これは、熱現像記
録材料がその材料のガラス転移点以下に冷却されるまで
一定の曲率Rにより搬送されるということであり、この
ように意図的に熱現像記録材料に曲率を付けることで、
ガラス転移点以下に冷却される前に余計なカールがつか
なくなり、ガラス転移点以下となれば、新たなカールが
付くこともなく、カール量がばらつかない。また、冷却
ローラ自体及び冷却部20の内部雰囲気を温度調節して
いる。このような温度調節は、熱処理装置の立ち上げ直
後と十分にランニングを行った後との状態をなるべく同
様なものにし、濃度変動を小さくすることができる。
【0016】本発明の第1の実施の形態は、上記のよう
な熱現像機に、熱現像部進入前の熱現像記録材料の温度
や熱現像後の冷却部入口の温度を基にして、熱現像記録
材料記録光量を補正するものである。そして、光量を補
正するための熱現像部進入前の熱現像記録材料の温度と
しては、赤外線センサ等で直接熱現像記録材料の温度を
測るのがよい。しかしながら。赤外線センサは非常に高
価であるので、次の〜の温度を測定することによ
り、「熱現像部進入前の熱現像記録材料の温度」とする
のが実用的であり、また、赤外線センサ等で直接熱現像
記録材料の温度を測った場合と比べて許容範囲内である
ことが確認できた。すなわち、 熱現像記録材料通過部の近傍の温度、 装置のフレームの温度、 熱現像記録材料積層部の温度、 その他熱現像記録材料搬送部の温度、 等を使用するのがよい。図1では、の熱現像記録材料
通過部の近傍の温度を計る温度センサB1を設けてい
る。
【0017】また、上記冷却部入口の温度としては、 冷却部の熱現像記録材料通過部近傍の空気温度、 冷却部のローラー部材温度、 冷却部のその他部材温度、 等を使用するのがよい。図1では、の冷却部の熱現像
記録材料通過部近傍の空気温度を計る温度センサB2を
設けている。
【0018】制御部Aの光量補正回路A1は上記の温度
センサB1及びB2の出力に基づいて露光ユニット16
2のレーザの出力を制御し、熱現像記録材料露光光量を
補正する。そして、熱現像記録材料露光光量補正方法と
しては、 熱現像部進入前の熱現像記録材料の温度が高いほ
ど、光量を下げる。 熱現像後の冷却部入口の温度が高いほど、光量を下
げる。 ようにする。これは、熱現像部進入前の熱現像記録材料
の温度が高くなるほど熱現像記録材料の現像開始時点が
ますます早くなるからである(図2のt20参照)。同じ
く、熱現像後の冷却部入口の温度が高くなるほど熱現像
記録材料の現像停止時点がますます遅くなるからである
(図2のt21参照)。
【0019】また、対濃度の光量の補正方法としては、
濃度に関わらず光量に一定値を掛けることで大幅な改善
ができることが確認できた。しかしながら、濃度に応じ
て補正値を変えるようにすると、より一層の改善ができ
る。
【0020】以上では、熱現像記録材料記録部から冷却
部までの移動時間は考慮していなかったが、実際のこの
種の装置にあっては、熱現像記録材料記録をしてから冷
却部を通過するまでに、一定時間(たとえば1分程度)
かかっている。したがって冷却部の現在温度で熱現像記
録材料記録を補正しても、1分後にその熱現像記録材料
が冷却部に到達したときの温度はさきの現在値とずれて
しまうことが起こりうる。ここではこの補正を考慮する
ものである。図1において、Cが本発明の第2の実施の
形態によって設置された熱現像記録材料の枚数をカウン
トするカウンタである。本第2の実施の形態によれば、
今から一定時間前(1分前)から現在までの熱現像記録
材料通過枚数と現在の冷却部の温度とから、一定時間後
(1分後)の冷却部の温度を予想して補正に使用するも
のである。たとえば、熱現像記録材料が通過すれば冷却
部の温度は上昇するから、今の冷却部入口の温度が35
°Cで、1分前から今までに2枚の熱現像記録材料を記
録しており、今から1分後までに2枚の熱現像記録材料
が冷却部を通過するとすれば、1分後の冷却部の温度は
37°C位になっていると予想を行なうものである。
【0021】ここで、本発明による補正値の決め方につ
いて説明する。冷却部入口温度をTH8、熱現像前熱現
像記録材料温度をTH9として、図3と図4とから補正
値CP8、CP9を次のように決定する。図3は補正値
対冷却部入口の温度を示すグラフである。図4は補正値
対熱現像部進入前の熱現像記録材料の温度を示すグラフ
である。図3において、濃度(OD)が3.0の場合、
冷却部入口の温度が10°Cのとき補正値=1である
が、これより冷却部入口の温度が上昇すると、補正値は
徐々に小さくなり、60°Cで補正値=0.9となる。
また、補正値は濃度自体の関数でもあり、濃度が薄くな
ると補正値は濃度が濃いときよりも小さくなる。図3で
は、濃度(OD)が2.2の場合を示しているが、これ
によると冷却部入口の温度が10°Cのとき補正値=1
であるが、冷却部入口の温度が60°Cに上昇すると、
補正値は徐々に小さくなり、で補正値=0.8となる。
このようにして、図3から冷却部入口の温度変化に対す
る補正値CP8が決まる。
【0022】次に、図4において、熱現像部進入前の熱
現像記録材料の温度が10°Cのとき補正値=1である
が、これより熱現像記録材料の温度が上昇すると、補正
値は徐々に小さくなり、50°Cで補正値=0.85と
なる。このようにして、図4から熱現像部進入前の熱現
像記録材料の温度変化に対する補正値CP8が決まる。
また、CP9も濃度の関数であり、濃度が濃くなるほど
補正値が小さくなるのは冷却部入口の温度の場合と同じ
である。
【0023】以上のようにして、冷却部入口温度をTH
8、熱現像前熱現像記録材料温度をTH9として、図3
と図4のように補正値CP8、CP9が決まったら、L
Oを補正前光量として、次式で補正した補正光量L1で
記録すればよい。 L1=L0×CP8×CP9 このように補正することで、さまざまな環境温度で記録
しても濃度を安定させることができる。
【0024】図5は従来装置(温度補正をしない場合)
の濃度−熱現像記録材料記録枚数の推移を示す図であ
り、図6は本発明装置(温度補正をする場合)の濃度−
熱現像記録材料記録枚数の推移を示す図である。また、
いずれも「◆」は周囲温度が13°Cの場合、「■」は
32°Cの場合である。図5によると、熱現像記録材料
記録枚数が増えてゆくにつれて周囲温度が13°Cの場
合も32°Cの場合も、濃度はどんどん増加してゆくこ
とがわかる。これに対して、図6では熱現像記録材料記
録枚数が増えていっても、周囲温度が13°Cの場合も
32°Cの場合も、濃度は常に一定となることがわか
る。
【0025】
【発明の効果】以上の説明により明らかなように、従来
装置の場合は、熱現像記録材料記録枚数が増えてゆくに
つれて濃度がどんどん増加していったが、これに対し
て、本発明による画像形成装置にあっては、熱現像部進
入前の熱現像記録材料の温度や前記冷却部入口の温度を
測定してこの測定値を基にして熱現像記録材料記録光量
を補正するようにしたので、環境温度が変化しても、熱
現像記録材料記録枚数が増えていっても、濃度は常に一
定となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態を示す熱現像装置の概略図
である。
【図2】は熱現像記録材料が熱現像部に入ってから出る
までの熱現像記録材料上のある点の温度対時間の推移を
示す図である。
【図3】補正値対冷却部入口の温度を示すグラフであ
る。
【図4】補正値対熱現像部進入前の熱現像記録材料の温
度を示すグラフである。
【図5】従来装置(温度補正をしない場合)の濃度−熱
現像記録材料記録枚数の推移を示す図である。
【図6】本発明装置(温度補正をする場合)の濃度−熱
現像記録材料記録枚数の推移を示す図である。
【符号の説明】
10 画像形成装置 12 熱現像記録材料供給部 14 幅寄せ部(熱現像記録材料位置決め部) 16 記録部 161 副走査搬送手段 162 露光ユニット 17 転送部 18 熱源像部 20 冷却部 22 排出トレイ A 制御部 A1 露光光量補正回路 B1、B2 温度センサ C 熱現像記録材料枚数カウンタ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H110 AA01 AA16 AA23 AA24 AA25 DA00 2H112 AA03 BB14 BB19 BB20 BB22 BC24 BC32

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱現像感光材料または感光感熱記録材料
    (以下、「熱現像記録材料」と言う。)を露光して潜像
    を形成する記録部と、該記録部の制御を行なう制御部
    と、前記熱現像記録材料を加熱媒体により加熱して熱現
    像を行なう熱現像部と、熱現像後の前記熱現像記録材料
    を冷却する冷却部と、を有する熱現像装置において、 前記熱現像部進入前の熱現像記録材料の温度を測定する
    センサと、および/または前記冷却部入口の温度を測定
    するセンサと、当該センサ出力を基にして熱現像記録材
    料記録光量を補正する光量補正回路と、を備えたことを
    特徴とする画像記録装置。
  2. 【請求項2】 前記光量補正回路の光量の補正は熱現像
    部進入の熱現像記録材料の温度が高いほど光量を下げ、
    および熱現像後の冷却部入口の温度が高いほど光量を下
    げることを特徴とする請求項1記載の画像記録装置。
  3. 【請求項3】 前記光量補正回路の光量の補正は濃度に
    関わらず光量に一定値を掛けるようにすることを特徴と
    する請求項2記載の画像記録装置。
  4. 【請求項4】 前記光量補正回路の光量の補正は濃度に
    応じて補正量を変えるようにすることを特徴とする請求
    項2記載の画像記録装置。
  5. 【請求項5】 前記光量補正回路の光量の補正は濃度が
    うすくなるにつれて補正量を増やすようにすることを特
    徴とする請求項4記載の画像記録装置。
  6. 【請求項6】 前記光量補正回路の光量の補正は一定時
    間から現在までの熱現像記録材料通過枚数と現在の冷却
    部の温度とから、一定時間後の冷却部の温度を予想して
    補正することを特徴とする請求項2〜5のいずれか1項
    記載の画像記録装置。
  7. 【請求項7】 前記熱現像部進入前の熱現像記録材料の
    温度は、熱現像記録材料通過部近傍の空気温度、装
    置のフレームの温度、熱現像記録材料積層部の温度、
    その他熱現像記録材料搬送部の温度の少なくとも1つ
    を使用することを特徴とする請求項1又は2記載の画像
    記録装置。
  8. 【請求項8】 記録冷却部入口の温度は、冷却部の熱
    現像記録材料通過部近傍の空気温度、冷却部のローラ
    ー部材温度、冷却部のその他部材温度の少なくとも1
    つを使用することを特徴とする請求項1又は2記載の画
    像記録装置。
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