JP2003295408A - 熱現像装置 - Google Patents

熱現像装置

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JP2003295408A
JP2003295408A JP2002104001A JP2002104001A JP2003295408A JP 2003295408 A JP2003295408 A JP 2003295408A JP 2002104001 A JP2002104001 A JP 2002104001A JP 2002104001 A JP2002104001 A JP 2002104001A JP 2003295408 A JP2003295408 A JP 2003295408A
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岳大 白石
Akira Horiuchi
亮 堀内
Makoto Sumi
誠 角
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 熱現像感光材料を連続処理する際の処理温度
変化による熱現像濃度変動発生を防止する機能を有する
熱現像装置を提供する。 【解決手段】 記憶部20に記憶された画像データを熱
現像する際、その画像データに関する所定の処理負荷に
応じて予め設定された、露光部30における露光量の調
整や、熱現像処理部40における搬送速度の調整等につ
いて、フィードフォワード制御を行う構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、熱現像感光材料を
加熱して現像する熱現像装置に関する。
【0002】
【従来の技術】熱現像装置は、例えば、ヒートローラ等
の温度制御された加熱部材と、その加熱部材と対向して
配置された付勢ローラ等の付勢部材とを有する加熱部
と、加熱された熱現像感光材料を搬送する搬送部を備
え、露光処理された熱現像感光材料を加熱部材の表面に
付勢部材で付勢しながら、密着させることにより熱現像
感光材料を加熱して熱現像する装置である。このような
熱現像装置において、熱現像感光材料を連続して熱現像
すると、熱現像感光材料に熱を奪われることによる付勢
部材の温度低下や、加熱された熱現像感光材料からの熱
供給による搬送部の温度上昇等、熱現像装置の熱現像処
理部における温度変化が生ずる。
【0003】このような熱現像処理部における温度変化
の影響により、連続処理された熱現像感光材料毎に処理
温度差が生じ、結果として現像後の熱現像感光材料にお
いて所定濃度特性が得られず、現像濃度差が生じてしま
う。この対策として、現像後の熱現像感光材料の濃度を
測定した測定濃度値や、熱現像処理部の部材や熱現像処
理部内の雰囲気温度を検出した検出温度等から、潜像形
成を行う露光処理部における露光量の調整や、熱現像処
理部における加熱量の調整を行うことによる現像濃度調
整のフィードバック機構を備え、所定濃度の現像を行う
熱現像装置がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなフィードバック制御は時間的に遅れて制御がかかる
ため、特に、熱現像感光材料が連続処理される場合にお
いて、熱現像処理部の急激な温度変化に対し、その時点
で熱現像される熱現像感光材料には制御が追従していな
いため、連続処理された熱現像感光材料毎に熱現像処理
部の温度差の影響を受け、結果として現像後の熱現像感
光材料において、所定の濃度特性が得られず、現像濃度
差が生じてしまうという問題がある。また、このような
測定濃度や検出温度等に基づく現像濃度調整のフィード
バック機構を備える熱現像装置は、装置構成部材が多く
なるためにコストが嵩むとともに、装置自体が複雑化す
るという問題もある。
【0005】本発明の課題は、熱現像感光材料を連続処
理する際の処理温度変化による熱現像濃度変動発生を防
止する機能を比較的安価に実現する熱現像装置を提供す
ることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
め、請求項1記載の発明は、熱現像感光材料を加熱し、
熱現像温度に保持する加熱部と、前記熱現像感光材料を
熱現像温度から所定の温度まで冷却する冷却搬送部とを
有する熱現像処理部と、を備える熱現像装置であって、
前記熱現像処理部に搬送される前記熱現像感光材料を事
前に検出するシート検出手段と、前記シート検出手段に
より事前に検出された前記熱現像感光材料を熱現像する
際の処理負荷に応じて予め設定された、前記熱現像処理
部の処理条件に基づくフィードフォワード制御を行う制
御手段を備えたことを特徴とする。
【0007】請求項1記載の発明によれば、熱現像感光
材料を熱現像する際、その熱現像感光材料の処理負荷
(例えば、単位時間あたりの処理枚数)に応じて予め設
定された処理条件に基づくフィードフォワード制御を、
熱現像処理部において行うので、熱現像時の状態や熱現
像後の結果の確認をすることなく、所望の熱現像を行う
ことができる。よって、フィードバック制御のような、
熱現像時の状態や熱現像後の結果の確認を行うための様
々な検知・検出センサが不要となり、装置構成部材を削
減することができるので、装置の簡素化、およびコスト
の低減が得られる。
【0008】請求項2記載の発明は、請求項1記載の熱
現像装置において、前記処理条件は、前記熱現像処理部
における加熱部の熱現像温度に関する処理条件、前記熱
現像処理部における加熱部の熱現像時間に関する処理条
件、前記熱現像処理部における冷却搬送部の冷却温度に
関する処理条件のうち、少なくとも何れか一つであるこ
とを特徴とする。
【0009】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特
に、加熱部における熱現像温度、加熱部における熱現像
時間、冷却搬送部における冷却温度のうち、少なくとも
何れか一つの処理条件を設定することによるフィードフ
ォワード制御を行うことができるので、適正なフィード
フォワード制御を行うことができる。
【0010】請求項3記載の発明は、画像データが記憶
される記憶手段と、前記記憶手段に記憶された前記画像
データに基づく潜像を熱現像感光材料に形成する潜像形
成部と、前記潜像形成部により潜像が形成された熱現像
感光材料を加熱し、熱現像温度に保持する加熱部と、前
記熱現像感光材料を熱現像温度から所定の温度まで冷却
する冷却搬送部とを有する熱現像処理部と、を備える熱
現像装置であって、前記記憶手段に記憶された前記画像
データを熱現像する際の処理負荷に応じて予め設定され
た、前記潜像形成部と前記加熱部と前記冷却搬送部のう
ち少なくとも何れか一つの処理条件に基づくフィードフ
ォワード制御を行う制御手段を備えたことを特徴とす
る。
【0011】請求項3記載の発明によれば、記憶手段に
記憶された画像データを熱現像する際、その画像データ
に関する処理負荷に応じて予め設定された処理条件に基
づくフィードフォワード制御を、潜像形成部と加熱部と
冷却搬送部のうち少なくとも何れか一つにおいて行うの
で、熱現像時の状態や熱現像後の結果の確認をすること
なく、所望の熱現像を行うことができる。また、記憶手
段に記憶された画像データに基づき、熱現像感光材料毎
の熱現像、プリントされるまでの時間差(例えば、潜像
形成部において画像データを熱現像感光材料に潜像形
成、露光する時間差等)を算出し、熱現像、プリントさ
れるまでの時間差をコントロール(例えば、熱現像感光
材料が搬送されるタイミング等でのコントロール)する
ことにより、熱現像する際の処理負荷である連続処理時
の単位時間あたりの処理枚数を均一にするという、連続
処理による温度変動のシミュレーションが容易にでき、
フィードフォワード制御を行うためのプログラムを比較
的容易に設定できる。よって、フィードバック制御のよ
うな、熱現像時の状態や熱現像後の結果の確認を行うた
めの様々な検知・検出センサが不要となり、装置構成部
材を削減することができるので、装置の簡素化、および
コストの低減が得られる。
【0012】請求項4記載の発明は、請求項3記載の熱
現像装置において、前記処理負荷は、単位時間あたりの
処理枚数であり、前記記憶手段に記憶された前記画像デ
ータの数量に基づいて、前記単位時間あたりの処理枚数
を算出する算出手段を備え、前記制御手段は、前記算出
手段により算出された前記単位時間あたりの処理枚数に
対応する処理条件に基づくフィードフォワード制御を行
うことを特徴とする。
【0013】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特
に、記憶手段に記憶された画像データの数量に基づい
て、算出手段が単位時間あたりの処理枚数を算出し、そ
の算出された処理枚数に対応する処理条件に基づいたフ
ィードフォワード制御を行うことができる。よって、熱
現像時の状態や熱現像後の結果の確認をすることなく、
熱現像を行う画像データに応じて所望の熱現像を行うこ
とができる。
【0014】請求項5記載の発明は、請求項3または4
に記載の熱現像装置において、通信回線を介して接続さ
れた外部装置から前記画像データを受信し、前記記憶手
段に記憶する記憶制御手段を備えたことを特徴とする。
【0015】請求項5記載の発明によれば、請求項3ま
たは4に記載の発明と同様の効果が得られることは無論
のこと、特に、記憶制御手段により、通信回線を介して
接続された外部装置から送られてくる画像データを記憶
することができるので、外部装置から通信回線を介して
受信した画像データを一括して熱現像処理することが可
能となって、まとまった画像データを熱現像処理する場
合の負荷に応じた処理条件で熱現像できる。
【0016】請求項6記載の発明は、請求項3〜5の何
れかに記載の熱現像装置において、前記処理条件は、前
記潜像形成部における潜像の形成のための露光量に関す
る処理条件、前記熱現像処理部における加熱部の熱現像
温度に関する処理条件、前記熱現像処理部における加熱
部の熱現像時間に関する処理条件、前記熱現像処理部に
おける冷却搬送部の冷却温度に関する処理条件のうち、
少なくとも1つであることを特徴とする。
【0017】請求項6記載の発明によれば、請求項3〜
5の何れかに記載の発明と同様の効果が得られることは
無論のこと、特に、潜像形成処理手段における潜像の形
成のための露光量、熱現像処理手段における加熱部の熱
現像温度、熱現像処理手段における加熱部の熱現像時
間、冷却処理手段における冷却搬送部の冷却温度のう
ち、少なくとも1つの処理条件を設定することによるフ
ィードフォワード制御を行うことができるので、適正な
フィードフォワード制御を行うことができる。
【0018】請求項7記載の発明は、請求項3〜6の何
れかに記載の熱現像装置において、前記潜像形成部にお
ける温度を検出する潜像形成部温度検出手段を備え、前
記制御手段は、さらに、前記潜像形成部温度検出手段に
より検出された温度に対応する処理条件に基づき、フィ
ードフォワード制御を行うことを特徴とする。
【0019】請求項7記載の発明によれば、請求項3〜
6の何れかに記載の発明と同様の効果が得られることは
無論のこと、特に、潜像形成部温度検出手段により検出
された潜像形成部における温度に応じた処理条件に基づ
き、フィードフォワード制御を行うことができるので、
温度変化に伴い、潜像形成部の発する露光光の波長変動
を引き起こしたり、潜像形成部の各光学部品の熱膨張変
化により光軸等がずれ、結果として光量変動を引き起こ
した場合においても、その光量変動に応じた処理条件に
基づき、熱現像を行うことができる。
【0020】請求項8記載の発明は、請求項1〜7の何
れかに記載の熱現像装置において、前記熱現像装置の周
囲の雰囲気温度を検出する雰囲気温度検出手段を備え、
前記制御手段は、さらに、前記温度検出手段により検出
された雰囲気温度に対応する処理条件に基づき、フィー
ドフォワード制御を行うことを特徴とする。
【0021】請求項8記載の発明によれば、請求項1〜
7の何れかに記載の発明と同様の効果が得られることは
無論のこと、特に、雰囲気温度検出手段により検出され
た雰囲気温度に基づき、現像装置の周囲の雰囲気温度に
対応する処理条件に基づき、フィードフォワード制御を
行うことができるので、熱現像装置の設置された環境温
度が加味された、より熱現像濃度差の少ない熱現像を行
うことができる。
【0022】請求項9記載の発明は、請求項1〜8の何
れかに記載の熱現像装置において、熱現像を行う熱現像
感光材料の種類を判定する判定手段を備え、前記制御手
段は、さらに、前記判定手段により判定された熱現像感
光材料の種類に対応する処理条件に基づき、フィードフ
ォワード制御を行うことを特徴とする。
【0023】請求項9記載の発明によれば、請求項1〜
8の何れかに記載の発明と同様の効果が得られることは
無論のこと、特に、判定手段により判定された熱現像感
光材の種類に基づき、該熱現像感光材の種類に対応する
処理条件に基づき、フィードフォワード制御を行うこと
ができるので、該熱現像感光材の種類に応じた、より熱
現像濃度差の少ない熱現像を行うことができる。
【0024】請求項10記載の発明は、請求項1〜9の
何れかに記載の熱現像装置において、前記制御手段は、
さらに、前記加熱部の劣化状況に対応する処理条件に基
づき、フィードフォワード制御を行うことを特徴とす
る。
【0025】請求項10記載の発明によれば、請求項1
〜9の何れかに記載の発明と同様の効果が得られること
は無論のこと、特に、熱現像装置における加熱部の劣化
状況に応じたフィードフォワード制御を行うことができ
るので、劣化に伴う加熱部の熱伝導率の変化に対応した
熱現像を行うことができる。ここで、加熱部の劣化状況
とは、熱現像処理を繰り返し行ううちに、熱現像感光材
料を加熱するために接する部分、表面が劣化、悪化する
状況のことであり、例えば、その加熱部の材質の劣化
や、汚れの付着による状態の悪化等である。このような
劣化が起こると、加熱部における熱伝導率が変動するた
め、その変動に対応した制御を行うこととなる。なお、
劣化状況を認識、判断するには、加熱部の熱現像感光材
料を加熱するために接する部分、表面における色、反射
率、粗さ(凹凸)、の検出や、その部分の表面層の厚さ
の検出により、行うことができる。また、加熱部の熱現
像感光材料を加熱するために接する部分の表面温度とそ
の内部温度との差の検出によっても劣化状況を認識、判
断することが可能である。また、熱現像装置の使用期間
や、熱現像を行った熱現像感光材料の積算処理数等の量
的数値の検出によっても劣化状況を認識、判断すること
が可能である。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図を参照して本発明の実施
の形態を詳細に説明する。 〔第1の実施の形態〕図1は、本発明の第1の実施の形
態における熱現像装置1を模式的に示した正面断面図で
ある。図2は、同熱現像装置における熱現像処理部を模
式的に示した正面断面図である。図3は、同熱現像装置
の要部構成を示すブロック図である。
【0027】図1に示されるように、熱現像装置1は、
潜像が形成された熱現像感光シートSの熱現像を熱現像
処理部40において、熱現像処理を行う装置である。熱
現像処理部40は、熱現像部60、冷却搬送部70等よ
り構成されている。熱現像部60は、シート状の熱現像
感光材料である熱現像感光シートSを加熱し、熱現像を
行うためのものであり、例えば、加熱部80、シート付
勢部90等より構成されている。加熱部80は、例え
ば、加熱ローラであり、シート付勢部90は、例えば、
シート付勢ローラであり、加熱部80の表面に熱現像感
光シートSをシート付勢部90が付勢することにより、
熱現像感光シートSを加熱し、熱現像処理を行う。
【0028】冷却搬送部70は、熱現像部60におい
て、熱現像された熱現像感光シートSを、冷却させつつ
搬送し、排出トレイHTへ排出する。冷却搬送部70
は、熱現像感光シートSに所望の濃度の画像を形成する
ために、熱現像部60で加熱された熱現像感光シートS
が排出トレイHTへ排出されるまでの間である、冷却搬
送部70を搬送される際の、熱現像感光シートSの温度
履歴を一定にするための搬送部である。冷却搬送部70
には、例えば、冷却ファン50が設けられており、冷却
ファン50は冷却搬送部70の内部において、上昇しす
ぎた温度を所望の温度に下げるための冷却動作を行う。
これは、熱現像の連続処理により冷却搬送部70内の温
度が上昇し、熱現像感光シートSの冷却効率が低下して
しまうことなどにより、冷却搬送部70における熱現像
感光シートS毎の温度履歴が異なってしまうことを防止
するための動作である。この冷却ファン50により外気
を取り込み、熱現像感光シートSの冷却効率の低下を抑
えることで、冷却搬送部70において熱現像感光シート
Sの温度履歴を一定にすることができる。例えば、この
冷却動作の強弱調節は、冷却搬送部70の吸気口の面積
の調整や排気口の面積の調整、冷却ファン50の風量の
調整等により行われる。
【0029】また、図3に示されるように、熱現像装置
1は、熱現像装置1を統括制御し、各種処理および判断
等を行う制御部10を備えており、その制御部10に
は、熱現像処理部40、シート検出部130、等がバス
などを介して接続されている。制御部10は、図示しな
いが、各種演算処理を行うCPUと、制御、判断等各種
処理用の各種プログラムや、各種熱現像処理条件のデー
タ等が記憶、格納されたROMと、各種処理におけるワ
ークメモリとして使用されるRAMとで概略構成されて
いる。この制御部10は、所定の濃度範囲に画像を可視
化する熱現像を行うため、定められた所定の処理条件に
基づき、熱現像処理部40における処理動作の制御を行
い、また、各種駆動部(図示省略)を制御し、熱現像感
光シートSの搬送動作、熱現像処理部40の熱現像処理
動作、冷却ファン50の冷却動作、等の制御等を行う。
特に、本発明におけるフィードフォワード制御に関する
制御を行う。制御部10は、シート検出部130が検出
した熱現像感光シートSを熱現像する際の処理負荷(例
えば、単位時間あたりの処理枚数)に基づき、本発明に
おけるフィードフォワード制御に関する制御を行う。シ
ート検出部130は、熱現像処理部40へ搬送される、
潜像が形成された熱現像感光シートSを検出する検出部
であり、例えば、フォトセンサ、接触センサ等により構
成されている。
【0030】次に、図1、図2に示す熱現像装置1の模
式図に従い、熱現像装置1の処理動作、熱現像感光シー
トSの処理過程について説明する。まず、熱現像装置1
に投入された熱現像感光シートSは、シート取り出しユ
ニット2により、給送ローラ対3に搬送する。給送ロー
ラ対3に搬送された熱現像感光シートSは、搬送ローラ
対4に送られる。搬送ローラ対4は搬送経路Rに沿い、
熱現像感光シートSを搬送する。この搬送過程におい
て、シート検出部130が搬送される熱現像感光シート
Sを検出する。次いで、熱現像感光シートSは、搬送ロ
ーラ対4により熱現像部60内に搬送される。熱現像感
光シートSは、所定の温度、例えば、125℃に加熱さ
れた加熱部80に対し、シート付勢部90により付勢さ
れるとともに加熱され、加熱部80やシート付勢部90
の回転動作により搬送される。
【0031】次いで、熱現像感光シートSは、搬送ロー
ラ対4により冷却搬送部70に搬送される。冷却搬送部
70内は、冷却ファン50の動作により、上昇しすぎた
温度を下げ、所望の温度に保たれている。また、冷却搬
送部70内の搬送経路Rにはガイド部材71として、例
えば、シート冷却プレートが備えられており、熱現像感
光シートSはそのシート冷却プレートと接触する際に、
熱現像感光シートSの保有熱をシート冷却プレートに伝
導することで、冷却される。冷却された熱現像感光シー
トSは、搬送ローラ対4により排出トレイHTに排出さ
れる。なお、好ましくは、この冷却ファン50は、熱現
像感光シートSに対し、局部的な温度変化を生じさせな
いため、直接冷却風があたらないようにした方がよい。
【0032】次に、前述のような処理動作をする本発明
の熱現像装置1の制御部10が行うフィードフォワード
制御について説明する。本発明の熱現像装置1にかかる
制御は、熱現像感光シートSの熱現像時において、どの
ようなタイミングで熱現像処理を行った熱現像感光シー
トSであっても、可視化した画像の濃度が所定の濃度範
囲となるように、画像の濃度変動に影響を与えやすい熱
現像装置1の各部における様々な因子を制御するもので
ある。特に、フィードフォワード制御として、熱現像感
光シートSに対し、加熱による熱現像処理を施す以前
に、可視化した画像の濃度が所定の濃度範囲となるよう
に、熱現像装置1の各部における様々な因子を制御する
ものである。
【0033】具体的に、画像の濃度変動に影響を与えや
すい熱現像装置1の各部における因子としては、熱現像
処理部40(熱現像部60、冷却搬送部70)における
熱現像感光シートSの搬送速度、また、熱現像部60の
加熱部80や冷却搬送部70の温度、その温度の制御の
ための冷却ファン50の動作、等があり、これらの制御
を行う。例えば、熱現像部60の加熱部80やシート付
勢部90、冷却搬送部70の温度が所定の基準温度より
高い条件下で熱現像を行う場合、画像濃度は濃くなる傾
向にあるので、画像濃度が淡くなるよう、熱現像処理部
40における熱現像感光シートSの搬送速度の増速とな
る制御を行い、両者を相殺(高い処理温度を速い処理速
度で相殺)し、所定の濃度範囲となるよう調整する。同
様に、熱現像部60の加熱部80やシート付勢部90、
冷却搬送部70の温度が所定の基準温度より低い条件下
で熱現像を行う場合、画像濃度は淡くなる傾向にあるの
で、画像濃度が濃くなるよう、熱現像処理部40におけ
る熱現像感光シートSの搬送速度の減速となる制御を行
い、両者を相殺(低い処理温度を遅い処理速度で相殺)
し、所定の濃度範囲となるよう調整する。
【0034】このようなフィードフォワード制御を行う
ため、本第1の実施の形態においては、熱現像装置1に
おける処理負荷に応じて予め設定された各部の制御が行
われる。例えば、熱現像装置1が単位時間あたりに熱現
像を行う画像処理枚数が、基準処理枚数に対し、どの程
度多いか、少ないかにより、可視化した画像の濃度が所
定の濃度範囲となるような各部の制御を行う。具体的に
は、例えば、熱現像装置1が単位時間あたりに熱現像を
行う画像処理枚数が多いほど、熱現像感光シートSにシ
ート付勢部90の温度が奪われることになり、シート付
勢部90の温度は基準温度より低くなる。また、冷却搬
送部70の温度は加熱された熱現像感光シートSにより
熱が供給されるので、冷却搬送部70の温度は基準温度
より高くなる。そこで、それら単位時間あたりに熱現像
を行う画像処理枚数に応じて定められた、露光部30の
露光量の調整や、熱現像処理部40における熱現像感光
シートSの搬送速度の調整をフィードフォワード制御に
より行う。
【0035】上記フィードフォワード制御を行うために
は、熱現像装置1が単位時間あたりに熱現像を行う画像
処理枚数の影響による、熱現像装置1の熱現像処理部4
0における温度変化を、予めシミュレーション等によ
り、確認しておく。そして、その温度変化の影響を相殺
し、熱現像処理により可視化した画像の濃度が所定の濃
度範囲となるように、熱現像処理部40における熱現像
感光シートSの搬送速度の調整等を、前述のようなフィ
ードフォワード制御により行うためのプログラムを予め
ROMに記憶、格納しておく。そして、制御部10は、
そのプログラムに基づく制御を行う。このようなフィー
ドフォワード制御を行うためのプログラムは、例えば、
冷却搬送部70の温度上昇に伴う濃度上昇を、熱現像部
60における熱現像感光シートSの搬送速度を増速し、
相殺するプログラム、シート付勢部の温度低下に伴う濃
度低下を、熱現像部60における熱現像感光シートSの
搬送速度を減速し、相殺するプログラム、また、これら
を組み合わせたプログラム等がある。
【0036】次に、前述のように構成されている熱現像
装置1における動作を、図4に示すフローチャートに沿
って説明する。図4において、熱現像装置1の電源がO
Nにされ、熱現像処理が開始されると、まず、制御部1
0は、シート取り出しユニット2によって、熱現像を行
う熱現像感光シートSが投入、収容されたか否かを検知
し(ステップS301)、熱現像感光シートSが投入、
収容されたことを検知すると(ステップS301;Ye
s)、ステップS302へ進む。そして、制御部10
は、シート検出部130に熱現像を行う熱現像感光シー
トSを検出させ(ステップS302)、さらに、制御部
10は、検出された熱現像感光シートSを熱現像する際
の処理負荷の算出を行う(ステップS303)。次い
で、制御部10は、算出された処理負荷に対応するフィ
ードフォワード制御プログラムを抽出し、その抽出した
プログラムに応じた処理条件の設定を行う(ステップS
304)。このステップS304における、フィードフ
ォワード制御プログラムに基づく処理条件の設定とは、
熱現像を行い、可視化した画像の濃度が所定の濃度範囲
となるために、予め定められた動作を行うための調整、
例えば、熱現像処理部40における熱現像感光シートS
の搬送速度の調整、等である。
【0037】そして、設定された処理条件で熱現像を行
い(ステップS305)、本熱現像処理を終了する。つ
まり、制御部10は、熱現像を行うために熱現像装置1
に投入、収容された熱現像感光シートSの有無を検知
し、熱現像感光シートSを熱現像する際の処理負荷の算
出結果に基づき、常に熱現像を行う最適な条件として
の、熱現像処理により可視化した画像の濃度が所定の濃
度範囲となるためのフィードフォワード制御により熱現
像を行う。
【0038】このように、熱現像装置1において、熱現
像に関する各種処理条件のフィードフォワード制御によ
り、熱現像処理部40における熱現像感光シートSの搬
送速度の調整等を行うことにより、熱現像処理により可
視化した画像の濃度が所定の濃度範囲とすることができ
る。特に、熱現像装置1が熱現像を行う処理負荷、例え
ば、単位時間あたりに熱現像を行う画像処理枚数や、熱
現像感光シートSの種類、サイズ、熱容量等により、熱
現像処理部40等において濃度変動に影響を与えるよう
な温度変化を予めシミュレーションにより確認し、その
ような温度変化に応じた各部の動作条件がプログラムさ
れており、そのプログラムに応じた熱現像を行うことに
より、所望の濃度範囲の熱現像を行うことができる。
【0039】〔第2の実施の形態〕次に、本発明の第2
の実施の形態における熱現像装置について説明する。図
5は、本発明の第2の実施の形態における熱現像装置1
1を模式的に示した正面断面図である。図6は、同熱現
像装置11の要部構成を示すブロック図である。なお、
熱現像装置11は、第1の実施の形態における熱現像装
置1とほぼ同様の構成を含むので、異なる部分について
のみ説明する。図5に示されるように、熱現像装置11
は、潜像形成部としての露光部30において露光処理さ
れたシート状の熱現像感光材料である熱現像感光シート
Sを熱現像処理部40において熱処理し、熱現像を行う
装置である。
【0040】記憶部20は、例えば、ハードディスク等
の記憶媒体であり、通信回線を介して接続された外部装
置から送信される、熱現像を行う画像の画像データを受
信し、記憶する。露光部30は、デジタル画像信号に基
づき強度変調されたレーザ光Lを、熱現像感光シートS
上を照射することにより露光し、熱現像感光シートSに
潜像を形成する。
【0041】また、図6に示されるように、熱現像装置
11は、熱現像装置11を統括制御し、各種処理および
判断等を行う制御部10を備えており、その制御部10
には、画像データが記憶される記憶部20、露光部3
0、熱現像処理部40、通信部100、等がバスなどを
介して接続されている。制御部10は、図示しないが、
各種演算処理を行うCPUと、制御、判断等各種処理用
の各種プログラムや、各種熱現像処理条件のデータ等が
記憶、格納されたROMと、各種処理におけるワークメ
モリとして使用されるRAMとで概略構成されている。
この制御部10は、所定の濃度範囲に画像を可視化する
熱現像を行うため、定められた所定の処理条件に基づ
き、露光部30や、熱現像処理部40における処理動作
の制御を行い、また、各種駆動部(図示省略)を制御
し、熱現像感光シートSの搬送動作、露光部30の露光
処理動作、熱現像処理部40の熱現像処理動作、冷却搬
送部70の冷却動作、通信部100の通信動作等の制御
等を行う。特に、本発明におけるフィードフォワード制
御に関する制御を行う。例えば、この制御部10は、算
出手段として、記憶部20に記憶された画像データの数
量に基づいて、単位時間あたりの処理枚数を算出する制
御を行う。また、制御部10は、記憶制御手段として、
通信部100が受信した画像データを、記憶部20に記
憶する制御を行う。通信部100は、通信回線を介して
外部装置との通信を行い、例えば、外部装置から送信さ
れた画像データを受信する。
【0042】次に、図5に示す熱現像装置11の模式図
に従い、熱現像装置11の処理動作、熱現像感光シート
Sの処理過程について説明する。まず、収容トレイST
に収容されている熱現像感光シートSを、シート取り出
しユニット2が取り出し、給送ローラ対3に搬送する。
給送ローラ対3に搬送された熱現像感光シートSは、搬
送ローラ対4に送られる。搬送ローラ対4は搬送経路R
に沿い、熱現像感光シートSを搬送する。そして、搬送
経路Rに設けられている露光位置31において、露光部
30は、レーザ光Lを熱現像感光シートSに照射し、露
光し、熱現像感光シートSに潜像を形成する。
【0043】次いで、熱現像感光シートSは、搬送ロー
ラ対4により熱現像部60に搬送される。熱現像感光シ
ートSは、所定の温度、例えば、125℃に加熱された
加熱部80に対し、シート付勢部90により付勢される
とともに加熱され、加熱部80やシート付勢部90の回
転動作により搬送される。
【0044】次いで、熱現像感光シートSは、搬送ロー
ラ対4により冷却搬送部70に搬送される。冷却搬送部
70内は、冷却ファン50の動作により、上昇しすぎた
温度を下げ、所望の温度に保たれている。また、冷却搬
送部70内の搬送経路Rにはガイド部材71として、例
えば、シート冷却プレートが備えられており、熱現像感
光シートSはそのシート冷却プレートと接触する際に、
熱現像感光シートSの保有熱をシート冷却プレートに伝
導することで、冷却される。冷却された熱現像感光シー
トSは、搬送ローラ対4により排出トレイHTに排出さ
れる。なお、好ましくは、この冷却ファン50は、熱現
像感光シートSに対し、局部的な温度変化を生じさせな
いため、直接冷却風があたらないようにした方がよい。
【0045】次に、前述のような処理動作をする本発明
の熱現像装置11の制御部10が行うフィードフォワー
ド制御について説明する。本発明の熱現像装置11にか
かる制御は、熱現像感光シートSの熱現像時において、
どのようなタイミングで熱現像処理を行った熱現像感光
シートSであっても、可視化した画像の濃度が所定の濃
度範囲となるように、画像の濃度変動に影響を与えやす
い熱現像装置11の各部における様々な因子を制御する
ものである。特に、フィードフォワード制御として、熱
現像感光シートSに対し、露光による潜像形成処理や、
加熱による熱現像処理を施す以前に、可視化した画像の
濃度が所定の濃度範囲となるように、熱現像装置11の
各部における様々な因子を制御するものである。
【0046】具体的に、画像の濃度変動に影響を与えや
すい熱現像装置11の各部における因子としては、露光
部30の露光量、熱現像処理部40(熱現像部60、冷
却搬送部70)における熱現像感光シートSの搬送速
度、また、熱現像部60の加熱部80や冷却搬送部70
の温度、その温度の制御のための冷却ファン50の動
作、等があり、これらの制御を行う。例えば、熱現像部
60の加熱部80やシート付勢部90、冷却搬送部70
の温度が所定の基準温度より高い条件下で熱現像を行う
場合、画像濃度は濃くなる傾向にあるので、画像濃度が
淡くなるよう、露光部30の露光量の低下や、熱現像処
理部40における熱現像感光シートSの搬送速度の増速
となる制御を行い、所定の濃度範囲となるよう調整す
る。同様に、熱現像部60の加熱部80やシート付勢部
90、冷却搬送部70の温度が所定の基準温度より低い
条件下で熱現像を行う場合、画像濃度は淡くなる傾向に
あるので、画像濃度が濃くなるよう、露光部30の露光
量の増加や、熱現像処理部40における熱現像感光シー
トSの搬送速度の減速となる制御を行い、所定の濃度範
囲となるよう調整する。
【0047】このようなフィードフォワード制御を行う
ため、本第2の実施の形態においては、熱現像装置11
における処理負荷としての、記憶部20に記憶された画
像データの数量に基づき、熱現像装置11が単位時間あ
たりに熱現像を行う画像処理枚数に応じた制御が行われ
る。つまり、熱現像装置11が単位時間あたりに熱現像
を行う画像処理枚数が、基準処理枚数に対し、どの程度
多いか、少ないかにより、可視化した画像の濃度が所定
の濃度範囲となるような各部の制御を行う。具体的に
は、例えば、熱現像装置11が単位時間あたりに熱現像
を行う画像処理枚数が多いほど、熱現像感光シートSに
シート付勢部90の温度が奪われることになり、シート
付勢部90の温度は基準温度より低くなる。また、冷却
搬送部70の温度は加熱された熱現像感光シートSによ
り熱が供給されるので、冷却搬送部70の温度は基準温
度より高くなる。そこで、それら単位時間あたりに熱現
像を行う画像処理枚数に応じて定められた、露光部30
の露光量の調整や、熱現像処理部40における熱現像感
光シートSの搬送速度の調整をフィードフォワード制御
により行う。
【0048】上記フィードフォワード制御を行うために
は、熱現像装置11が単位時間あたりに熱現像を行う画
像処理枚数の影響による、熱現像装置11の熱現像処理
部40における温度変化を、予めシミュレーション等に
より、確認しておく。そして、その温度変化の影響を相
殺し、熱現像処理により可視化した画像の濃度が所定の
濃度範囲となるように、露光部30の露光量の調整や、
熱現像処理部40における熱現像感光シートSの搬送速
度の調整等を、前述のようなフィードフォワード制御に
より行うためのプログラムを予めROMに記憶、格納し
ておく。そして、制御部10は、そのプログラムに基づ
く制御を行う。このようなフィードフォワード制御を行
うためのプログラムは、例えば、冷却搬送部70の温度
上昇に伴う濃度上昇を、熱現像部60における熱現像感
光シートSの搬送速度を増速し、相殺するプログラム、
シート付勢部の温度低下に伴う濃度低下を、熱現像部6
0における熱現像感光シートSの搬送速度を減速し、相
殺するプログラム、冷却搬送部70の温度上昇に伴う濃
度上昇やシート付勢部の温度低下に伴う濃度低下を露光
量で相殺するプログラム、また、これらを組み合わせた
プログラム等がある。
【0049】次に、前述のように構成されている熱現像
装置11の第2の実施形態における動作を、図7に示す
フローチャートに沿って説明する。図7において、熱現
像装置11の電源がONにされ、熱現像処理が開始され
ると、まず、制御部10は、記憶部20に熱現像を行う
ために記憶された画像データがあるか否かを検知し(ス
テップS101)、画像データがあることを検知すると
(ステップS101;Yes)、ステップS102へ進
む。そして、制御部10は、記憶部20に記憶された画
像データの数量を検出し(ステップS102)、さら
に、制御部10は、検出した画像データの数量に基づ
き、熱現像装置11が単位時間あたりに熱現像を行う画
像処理枚数の算出を行う(ステップS103)。次い
で、制御部10は、算出された単位時間あたりに熱現像
を行う画像処理枚数に対応するフィードフォワード制御
プログラムを抽出し、その抽出したプログラムに応じた
処理条件の設定を行う(ステップS104)。このステ
ップS104における、フィードフォワード制御プログ
ラムに基づく処理条件の設定とは、熱現像を行い、可視
化した画像の濃度が所定の濃度範囲となるために、予め
定められた動作を行うための調整、例えば、露光部30
の露光量の調整や、熱現像処理部40における熱現像感
光シートSの搬送速度の調整、等である。
【0050】そして、設定された処理条件で熱現像を行
い(ステップS105)、本熱現像処理を終了する。つ
まり、制御部10は、記憶部20に熱現像を行うために
記憶された画像データの有無の検知、画像データの数量
の検出、単位時間あたりに熱現像を行う画像処理枚数の
算出、の結果に基づき、常に熱現像を行う最適な条件と
しての、熱現像処理により可視化した画像の濃度が所定
の濃度範囲となるためのフィードフォワード制御により
熱現像を行う。
【0051】このように、熱現像装置11において、熱
現像に関する各種処理条件のフィードフォワード制御に
より、露光部30の露光量の調整や、熱現像処理部40
における熱現像感光シートSの搬送速度の調整を行うこ
とにより、熱現像処理により可視化した画像の濃度が所
定の濃度範囲とすることができる。特に、熱現像装置1
1が単位時間あたりに熱現像を行う画像処理枚数によ
り、熱現像処理部40等において濃度変動に影響を与え
るような温度変化を予めシミュレーションにより確認
し、そのような温度変化に応じた各部の動作条件がプロ
グラムされており、そのプログラムに応じた熱現像を行
うことにより、所望の濃度範囲の熱現像を行うことがで
きる。
【0052】〔第3の実施の形態〕次に、本発明の第3
の実施の形態における熱現像装置について説明する。図
8は、本発明の第8の実施の形態における熱現像装置1
11の要部構成を示すブロック図である。なお、熱現像
装置111の構成は第1の実施の形態における熱現像装
置1や、第2の実施の形態における熱現像装置11と、
ほぼ同様であるので、異なる部分についてのみ説明す
る。シート判定部110は、判定手段として熱現像感光
シートSの種類を検知する検知部であり、例えば、収容
トレイSTに備えられており、収容トレイSTに収容さ
れている熱現像感光シートSの種類を示す表示プレート
に設けられたバーコードを読み取り、その熱現像感光シ
ートSの種類を検知する。温度検出部120は、雰囲気
温度検出手段として熱現像装置111の設置されている
空間(部屋)の雰囲気の温度を検出する温度センサであ
り、図示しないが、例えば、冷却ファン50が熱現像装
置111の内部を冷却するための外気吸入口付近に備え
られている。このように、熱現像装置111は、熱現像
装置11にさらに、シート判定部110、温度検出部1
20が備えられたものであり、第2の実施の形態におけ
るフィードフォワード制御にさらに、熱現像感光シート
Sの種類に応じた処理条件や、熱現像装置111の設置
されている空間(部屋)の雰囲気の温度に応じた処理条
件に関しての制御を行うものである。
【0053】つまり、熱現像感光シートSの種類によっ
て、画像データを同一濃度に可視化するために必要な露
光量や、熱現像時の熱量が異なるような場合、熱現像感
光シートSの種類に応じた露光量、加熱量の調整を行う
必要がある。また、そのシートのサイズや厚み、材質等
により熱伝導性(熱容量)が異なるために、熱現像の際
に熱現像感光シートSがシート付勢部90から奪う熱量
(シート付勢部90の温度が低下する温度量)や、熱現
像感光シートSが冷却搬送部70へ伝達する熱量が異な
ることとなり、熱現像処理部40の温度変化に影響がで
ることがある。
【0054】また、熱現像装置111の設置されている
空間(部屋)の雰囲気の温度によっても、熱現像処理部
40の温度変化に影響がある。例えば、その設置されて
いる空間(部屋)の雰囲気の温度が低い場合には、熱現
像処理部40の熱は熱現像処理部40(熱現像装置11
1)の外部に伝達されやすいので、熱現像処理部40の
内部温度は比較的上がりにくく、また冷めやすいといえ
る。特に、冷却ファン50により外気を導入し、熱現像
処理部40内部を冷却する際は、外気の温度が低く、温
度差がある程、速やかな冷却が行えるといえる。逆に、
その設置されている空間(部屋)の雰囲気の温度が高い
場合には、熱現像処理部40には熱がこもるということ
になる。また、そのような場合、冷却ファン50により
外気を導入しても、冷却効率は悪いといえる。
【0055】よって、熱現像感光シートSの種類や、熱
現像装置111の設置されている空間(部屋)の雰囲気
の温度に応じた処理条件についても、フィードフォワー
ド制御に加えることにより、より安定した熱現像を行う
ことができる。上記フィードフォワード制御を行うため
には、熱現像装置111が単位時間あたりに熱現像を行
う画像処理枚数の影響や、熱現像感光シートSの種類、
熱現像装置111の設置されている空間(部屋)の雰囲
気の温度による熱現像装置111の熱現像処理部40に
おける温度変化を、予めシミュレーション等により、確
認しておく。そして、その温度変化の影響を相殺し、熱
現像処理により可視化した画像の濃度が所定の濃度範囲
となるように、露光部30の露光量の調整や、熱現像処
理部40における熱現像感光シートSの搬送速度の調整
を、前述のようなフィードフォワード制御により行うた
めのプログラムを予めROMに記憶、格納しておく。そ
して、制御部10は、そのプログラムに基づく制御を行
う。このようなプログラムは、例えば、熱現像感光シー
トSの種別対応プログラム、熱現像感光シートSの感度
対応プログラム、熱現像装置111の設置されている空
間(部屋)の雰囲気の温度を、例えば、10,20,3
0℃といった温度ゾーンに区分し、各ゾーン域に対応し
た温度ゾーン式プログラムを第1の実施の形態における
プログラム等を組み合わせたプログラム等がある。
【0056】次に、本発明の第3の実施の形態における
動作を、図9に示すフローチャートに沿って説明する。
図9において、熱現像装置111の電源がONにされ、
熱現像処理が開始されると、まず、制御部10は、記憶
部20に熱現像を行うために記憶された画像データがあ
るか否かを検知し(ステップS201)、画像データが
あることを検知すると(ステップS201;Yes)、
ステップS202へ進む。そして、制御部10は、記憶
部20に記憶された画像データの数量を検出し(ステッ
プS202)、さらに、制御部10は、検出した画像デ
ータの数量に基づき、熱現像装置111が単位時間あた
りに熱現像を行う画像処理枚数の算出を行う(ステップ
S203)。
【0057】そして、制御部10は、シート検知部11
0が検知した熱現像感光シートSの種類を示す信号に基
づき、熱現像感光シートSの種類を認知する(ステップ
S204)。さらに、制御部10は、温度検出部120
が検出した、熱現像装置111の設置されている空間
(部屋)の雰囲気の温度(熱現像装置111の外部温
度)を示す信号に基づき、その温度を認知する(ステッ
プS205)。次いで、制御部10は、算出された単位
時間あたりに熱現像を行う画像処理枚数、認知された熱
現像感光シートSの種類や熱現像装置111の外部温度
に対応するフィードフォワード制御プログラムを抽出
し、その抽出したプログラムに応じた処理条件の設定を
行う(ステップS206)。
【0058】そして、設定された処理条件で熱現像を行
い、(ステップS207)、本熱現像処理を終了する。
つまり、制御部10は、記憶部20に熱現像を行うため
に記憶された画像データの有無の検知、画像データの数
量の検出、単位時間あたりに熱現像を行う画像処理枚数
の算出、の結果に基づき、常に熱現像を行う最適な条件
としての、熱現像処理により可視化した画像の濃度が所
定の濃度範囲となるためのフィードフォワード制御を行
い、熱現像を行う。
【0059】このように、熱現像装置111において、
熱現像に関する各種処理条件のフィードフォワード制御
により、露光部30の露光量の調整や、熱現像処理部4
0における熱現像感光シートSの搬送速度の調整等を行
うことにより、熱現像処理により可視化した画像の濃度
が所定の濃度範囲とすることができる。特に、熱現像装
置111が単位時間あたりに熱現像を行う画像処理枚数
に加え、熱現像感光シートSの種類や、熱現像装置11
1の周囲の温度を考慮した、熱現像処理部40における
温度変化を予めシミュレーションにより確認し、そのよ
うな温度変化に応じた各部の動作条件がプログラムされ
ており、そのプログラムに応じた熱現像を行うことによ
り、所望の濃度範囲の熱現像を行うことができる。
【0060】また、熱現像装置111に、さらに、潜像
形成部温度検出手段として熱現像装置111の露光部3
0周囲の温度を検出する温度センサとして温度検出部1
20を設け、露光部30周囲の温度を検出し、その温度
において露光部30から発せられる露光光の波長変化に
伴う処理条件の変化に応じた熱現像を行うためのフィー
ドフォワード制御を行う構成にしてもよい。露光部30
が発する発光光の波長は、露光部30の周囲の雰囲気の
温度により変動するので、このような制御は有効であ
る。また、熱現像部60の劣化状況を検出する検出部、
例えば、加熱部80の表面の色を検出する色検出部、加
熱部80の表面の反射率を検出する反射率検出部、加熱
部80の表面の粗さ(凹凸)を検出する凹凸検出部、加
熱部80の表面層の厚さを検出する厚さ検出部、等によ
り加熱部80の表面の状態を検出し、加熱部80の劣化
および汚れの状況に基づく、加熱部80の熱伝導率の変
化に伴う処理条件の変化に応じた熱現像を行うためのフ
ィードフォワード制御を行う構成にしてもよい。また、
熱現像装置111の使用期間を検出する使用期間検出
部、熱現像を行った熱現像感光シートSの積算処理数の
検出を行う積算処理数検出部、等により検出された量的
数値によっても、熱現像部60、加熱部80の劣化状況
を認識、判断し、加熱部80の熱伝導率の変化に伴う処
理条件の変化に応じた熱現像を行うためのフィードフォ
ワード制御を行う構成にしてもよい。
【0061】なお、以上の実施の形態においては、加熱
部80は加熱ドラム、シート付勢部90はシート付勢ロ
ーラとして図示し説明したが、本発明はこれに限定され
るものではなく、加熱部80、シート付勢部90の構成
は任意である。また、画像データの数量とは、画像の枚
数、画像のフィルムサイズ、画像データ容量、等のこと
であり、熱現像する画像の処理枚数の基準となるもので
ある。また、熱現像装置11の露光部30の構成等も任
意であり、その他、具体的な細部構造等についても適宜
に変更可能であることは勿論である。
【0062】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、熱現像感
光材料を熱現像する際、その熱現像感光材料の処理負荷
(例えば、単位時間あたりの処理枚数)に応じて予め設
定された処理条件に基づくフィードフォワード制御を、
熱現像処理部において行うので、熱現像時の状態や熱現
像後の結果の確認をすることなく、所望の熱現像を行う
ことができる。よって、フィードバック制御のような、
熱現像時の状態や熱現像後の結果の確認を行うための様
々な検知・検出センサが不要となり、装置構成部材を削
減することができるので、装置の簡素化、およびコスト
の低減が得られる。
【0063】請求項2記載の発明によれば、請求項1記
載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特
に、加熱部における熱現像温度、加熱部における熱現像
時間、冷却搬送部における冷却温度のうち、少なくとも
何れか一つの処理条件を設定することによるフィードフ
ォワード制御を行うことができるので、適正なフィード
フォワード制御を行うことができる。
【0064】請求項3記載の発明によれば、記憶手段に
記憶された画像データを熱現像する際、その画像データ
に関する処理負荷に応じて予め設定された処理条件に基
づくフィードフォワード制御を、潜像形成部と加熱部と
冷却搬送部のうち少なくとも何れか一つにおいて行うの
で、熱現像時の状態や熱現像後の結果の確認をすること
なく、所望の熱現像を行うことができる。また、記憶手
段に記憶された画像データに基づき、熱現像感光材料毎
の熱現像、プリントされるまでの時間差(例えば、潜像
形成部において画像データを熱現像感光材料に潜像形
成、露光する時間差等)を算出し、熱現像、プリントさ
れるまでの時間差をコントロール(例えば、熱現像感光
材料が搬送されるタイミング等でのコントロール)する
ことにより、連続処理時の単位時間あたりの処理枚数を
均一にするという、連続処理による温度変動のシミュレ
ーションが容易にでき、フィードフォワード制御を行う
ためのプログラムを比較的容易に設定できる。よって、
フィードバック制御のような、熱現像時の状態や熱現像
後の結果の確認を行うための様々な検知・検出センサが
不要となり、装置構成部材を削減することができるの
で、装置の簡素化、およびコストの低減が得られる。
【0065】請求項4記載の発明によれば、請求項3記
載の発明と同様の効果が得られることは無論のこと、特
に、記憶手段に記憶された画像データの数量に基づい
て、算出手段が単位時間あたりの処理枚数を算出し、そ
の算出された処理枚数に対応する処理条件に基づいたフ
ィードフォワード制御を行うことができる。よって、熱
現像時の状態や熱現像後の結果の確認をすることなく、
熱現像を行う画像データに応じて所望の熱現像を行うこ
とができる。
【0066】請求項5記載の発明によれば、請求項3ま
たは4に記載の発明と同様の効果が得られることは無論
のこと、特に、記憶制御手段により、通信回線を介して
接続された外部装置から送られてくる画像データを記憶
することができるので、外部装置から通信回線を介して
受信した画像データを一括して熱現像処理することが可
能となって、まとまった画像データを熱現像処理する場
合の負荷に応じた処理条件に基づくフィードフォワード
制御を行うことができる。
【0067】請求項6記載の発明によれば、請求項3〜
5の何れかに記載の発明と同様の効果が得られることは
無論のこと、特に、潜像形成処理手段における潜像の形
成のための露光量、熱現像処理手段における加熱部の熱
現像温度、熱現像処理手段における加熱部の熱現像時
間、冷却処理手段における冷却搬送部の冷却温度のう
ち、少なくとも1つの処理条件を設定することによるフ
ィードフォワード制御を行うことができるので、適正な
フィードフォワード制御を行うことができる。
【0068】請求項7記載の発明によれば、請求項3〜
6の何れかに記載の発明と同様の効果が得られることは
無論のこと、特に、潜像形成部温度検出手段により検出
された潜像形成部における温度に応じた処理条件に基づ
き、フィードフォワード制御を行うことができるので、
温度変化に伴い、潜像形成部の発する露光光の波長変動
を引き起こしたり、潜像形成部の各光学部品の熱膨張変
化により光軸等がずれ、結果として光量変動を引き起こ
した場合においても、その光量変動に応じた処理条件に
基づき、熱現像を行うことができる。
【0069】請求項8記載の発明によれば、請求項1〜
7の何れかに記載の発明と同様の効果が得られることは
無論のこと、特に、雰囲気温度検出手段により検出され
た雰囲気温度に基づき、現像装置の周囲の雰囲気温度に
対応する処理条件に基づき、フィードフォワード制御を
行うことができるので、熱現像装置の設置された環境温
度が加味された、より熱現像濃度差の少ない熱現像を行
うことができる。
【0070】請求項9記載の発明によれば、請求項1〜
8の何れかに記載の発明と同様の効果が得られることは
無論のこと、特に、判定手段により判定された熱現像感
光材の種類に基づき、該熱現像感光材の種類に対応する
処理条件に基づき、フィードフォワード制御を行うこと
ができるので、該熱現像感光材の種類に応じた、より熱
現像濃度差の少ない熱現像を行うことができる。
【0071】請求項10記載の発明によれば、請求項1
〜9の何れかに記載の発明と同様の効果が得られること
は無論のこと、特に、熱現像装置における加熱部の劣化
状況に応じたフィードフォワード制御を行うことができ
るので、劣化に伴う加熱部の熱伝導率の変化に対応した
熱現像を行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる第1の実施の形態における熱現
像装置を模式的に示す正面断面図である。
【図2】本発明にかかる熱現像装置の熱現像処理部を模
式的に示す正面断面図である。
【図3】本発明にかかる熱現像装置の第1の実施の形態
における要部構成を示すブロック図である。
【図4】本発明にかかる第1の実施の形態における動作
を示すフローチャートである。
【図5】本発明にかかる第2の実施の形態における熱現
像装置を模式的に示す正面断面図である。
【図6】本発明にかかる熱現像装置の第2の実施の形態
における要部構成を示すブロック図である。
【図7】本発明にかかる第2の実施の形態における動作
を示すフローチャートである。
【図8】本発明にかかる熱現像装置の第3の実施の形態
における要部構成を示すブロック図である。
【図9】本発明にかかる第3の実施の形態における動作
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1,11,111 熱現像装置 10 制御部(制御手段、算出手段、記憶制御手段) 20 記憶部(記憶手段) 30 露光部(潜像形成部) 40 熱現像処理部 50 冷却ファン 60 熱現像部 70 冷却搬送部 71 ガイド部材 80 加熱部 90 シート付勢部 100 通信部 110 シート判定部(判定手段) 120 温度検出部(雰囲気温度検出手段、潜像形成部
温度検出手段) 130 シート検出部(検出手段) S 熱現像感光シート(熱現像感光材料) L レーザ光 R 搬送経路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 角 誠 埼玉県狭山市上広瀬591−7 コニカ株式 会社内 Fターム(参考) 2H112 AA03 BC10 BC17 BC24 BC32

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】熱現像感光材料を加熱し、熱現像温度に保
    持する加熱部と、前記熱現像感光材料を熱現像温度から
    所定の温度まで冷却する冷却搬送部とを有する熱現像処
    理部と、 を備える熱現像装置であって、 前記熱現像処理部に搬送される前記熱現像感光材料を事
    前に検出するシート検出手段と、 前記シート検出手段により事前に検出された前記熱現像
    感光材料を熱現像する際の処理負荷に応じて予め設定さ
    れた、前記熱現像処理部の処理条件に基づくフィードフ
    ォワード制御を行う制御手段を備えたことを特徴とする
    熱現像装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の熱現像装置において、 前記処理条件は、前記熱現像処理部における加熱部の熱
    現像温度に関する処理条件、前記熱現像処理部における
    加熱部による熱現像時間に関する処理条件、前記熱現像
    処理部における冷却搬送部の冷却温度に関する処理条件
    のうち、少なくとも何れか一つであることを特徴とする
    熱現像装置。
  3. 【請求項3】画像データが記憶される記憶手段と、 前記記憶手段に記憶された前記画像データに基づく潜像
    を熱現像感光材料に形成する潜像形成部と、 前記潜像形成部により潜像が形成された熱現像感光材料
    を加熱し、熱現像温度に保持する加熱部と、前記熱現像
    感光材料を熱現像温度から所定の温度冷却する冷却搬送
    部とを有する熱現像処理部と、 を備える熱現像装置であって、 前記記憶手段に記憶された前記画像データを熱現像する
    際の処理負荷に応じて予め設定された、前記潜像形成部
    と前記加熱部と前記冷却搬送部のうち少なくとも何れか
    一つの処理条件に基づくフィードフォワード制御を行う
    制御手段を備えたことを特徴とする熱現像装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の熱現像装置において、 前記処理負荷は、単位時間あたりの処理枚数であり、 前記記憶手段に記憶された前記画像データの数量に基づ
    いて、前記単位時間あたりの処理枚数を算出する算出手
    段を備え、 前記制御手段は、前記算出手段により算出された前記単
    位時間あたりの処理枚数に対応する処理条件に基づくフ
    ィードフォワード制御を行うことを特徴とする熱現像装
    置。
  5. 【請求項5】請求項3または4に記載の熱現像装置にお
    いて、 通信回線を介して接続された外部装置から前記画像デー
    タを受信し、前記記憶手段に記憶する記憶制御手段を備
    えたことを特徴とする熱現像装置。
  6. 【請求項6】請求項3〜5の何れかに記載の熱現像装置
    において、 前記処理条件は、前記潜像形成部における潜像の形成の
    ための露光量に関する処理条件、前記熱現像処理部にお
    ける加熱部の熱現像温度に関する処理条件、前記熱現像
    処理部における加熱部の熱現像時間に関する処理条件、
    前記熱現像処理部における冷却搬送部の冷却温度に関す
    る処理条件のうち、少なくとも1つであることを特徴と
    する熱現像装置。
  7. 【請求項7】請求項3〜6の何れかに記載の熱現像装置
    において、 前記潜像形成部における温度を検出する潜像形成部温度
    検出手段を備え、 前記制御手段は、さらに、前記潜像形成部温度検出手段
    により検出された温度に対応する処理条件に基づき、フ
    ィードフォワード制御を行うことを特徴とする熱現像装
    置。
  8. 【請求項8】請求項1〜7の何れかに記載の熱現像装置
    において、 前記熱現像装置の周囲の雰囲気温度を検出する雰囲気温
    度検出手段を備え、 前記制御手段は、さらに、前記温度検出手段により検出
    された雰囲気温度に対応する処理条件に基づき、フィー
    ドフォワード制御を行うことを特徴とする熱現像装置。
  9. 【請求項9】請求項1〜8の何れかに記載の熱現像装置
    において、 熱現像を行う熱現像感光材料の種類を判定する判定手段
    を備え、 前記制御手段は、さらに、前記判定手段により判定され
    た熱現像感光材料の種類に対応する処理条件に基づき、
    フィードフォワード制御を行うことを特徴とする熱現像
    装置。
  10. 【請求項10】請求項1〜9の何れかに記載の熱現像装
    置において、 前記制御手段は、さらに、前記加熱部の劣化状況に対応
    する処理条件に基づき、フィードフォワード制御を行う
    ことを特徴とする熱現像装置。
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