JP2004101679A - 熱現像用加熱装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱現像する部分の温度の均一化を少ない部品点数で実現する熱現像用加熱装置を得る。
【解決手段】第1ヒータ38は、金属製歯車36側にあり、この部分に押圧されるローラ32は金属製歯車36から熱が奪われるので、ローラ32の金属製歯車36側部分と第1ヒータ38とは、温度が低下しやすい。第1ヒータ38の温度は第1温度センサー40が検出し、第2ヒータ39の温度は第2温度センサー41が検出する。第1温度センサー40及び第2温度センサー41の検知信号を受けて制御部42は、第1ヒータ38側でシート状記録材料11が熱現像される温度を第2ヒータ39側でシート状記録材料11が熱現像される温度と等しくなるように維持制御する。
【選択図】 図1
【解決手段】第1ヒータ38は、金属製歯車36側にあり、この部分に押圧されるローラ32は金属製歯車36から熱が奪われるので、ローラ32の金属製歯車36側部分と第1ヒータ38とは、温度が低下しやすい。第1ヒータ38の温度は第1温度センサー40が検出し、第2ヒータ39の温度は第2温度センサー41が検出する。第1温度センサー40及び第2温度センサー41の検知信号を受けて制御部42は、第1ヒータ38側でシート状記録材料11が熱現像される温度を第2ヒータ39側でシート状記録材料11が熱現像される温度と等しくなるように維持制御する。
【選択図】 図1
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱現像用加熱装置に係り、詳細には、画像記録装置に用いられる熱現像用加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像記録装置として、ヒータにより熱現像処理をする画像記録装置が広く知られている。このような画像記録装置では、ヒータにより熱現像する部分の温度が不均一であると、画像に濃度ムラが発生し、適正な画像が得られないということがあった。
【0003】
この点につき、画像記録装置の中には、加熱プレートが加熱搬送方向の左右両側で温度が低くなりやすいことに着目し、加熱搬送方向に直角な方向に3個(または3個以上)のヒータを設け、各ヒータでの設定温度を変えることで、搬送方向に直角な方向(幅方向)の温度分布を均一にするものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかし、このような構成では、多くのヒータ(例えば、1ブロック3個で3ブロックの場合には、合計9個のヒータ)が必要になるとともに、それに付随する温度センサー等の部品も多く必要となっていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−29954号公報(第8−9頁、第9図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮して、熱現像する部分の温度の均一化を少ない部品点数で実現する熱現像用加熱装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載する本発明の熱現像用加熱装置は、熱現像材料を摩擦力により搬送するローラと、前記ローラの軸方向一側へ固着されて駆動力で回転される歯車と、前記ローラの軸方向一側に配置され、前記ローラが前記熱現像材料を介して押圧される第1のヒータと、前記ローラの軸方向の他側に配置され、前記ローラが前記熱現像材料を介して押圧される第2のヒータと、前記第1のヒータの温度を検出する第1の温度センサーと、前記第2のヒータの温度を検出する第2の温度センサーと、前記第1の温度センサー及び前記第2の温度センサーの検知信号を受け、前記歯車からの熱量損失を補って前記第1のヒータの温度を前記第2のヒータの温度より高くすることにより前記熱現像材料が熱現像される温度を前記第1のヒータ側と前記第2のヒータ側とで等しくなるように前記第1のヒータ及び前記第2のヒータを制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載する本発明の熱現像用加熱装置によれば、歯車が駆動力で回転されると、ローラが熱現像材料を摩擦力により搬送する。このとき、ローラは、熱現像材料を介して第1のヒータ及び第2のヒータに押圧される。ここで、第1のヒータと第2のヒータとのローラに対する押圧には、直接の押圧と間接の押圧(例えば、加熱プレート等の他部材を介しての押圧)との両方が含まれる。第1のヒータは、歯車側にあり、この部分に押圧されるローラは歯車から熱が奪われるので、ローラと第1のヒータとは、温度が低下しやすい。一方、第2のヒータは、歯車のない側にあるので、温度が低下しにくい。ここで、第1のヒータの温度を第1の温度センサーが検出し、第2のヒータの温度を第2の温度センサーが検出する。第1の温度センサー及び第2の温度センサーの検知信号を受けて制御手段は、第1のヒータの温度を第2のヒータの温度より高くして熱現像材料が熱現像される温度を第1のヒータ側と第2のヒータ側とで等しくなるように第1のヒータ及び第2のヒータを制御する。なお、ここでは、第1のヒータ側で熱現像材料が熱現像される温度と第2のヒータ側で熱現像材料が熱現像される温度とが等しいとは、完全同一までは要求されず、略同一を意味し、具体的には、熱現像された熱現像材料の濃度差が視認できない範囲となる温度差は許容される。
【0009】
このように、歯車で熱が奪われることに着目し、ローラを押圧するヒータを2つにすることで、少ない部品点数で温度調整がしやすくなる。なぜなら、歯車に近い側は、比較的大きな放熱があるため、その範囲にのみ第2ヒータとは別の第1ヒータを配置して対処すれば、簡単な構成で熱現像温度分布の略均一化が可能となるからである。
【0010】
請求項2に記載する本発明の熱現像用加熱装置は、請求項1の構成において、前記第1の温度センサー及び前記第2の温度センサーは、前記ローラの軸方向両側付近にそれぞれ配置されており、前記制御手段は、前記第2の温度センサーの検出温度に基づいて前記第1のヒータの温度を前記第2のヒータの温度より高くすることにより前記第1のヒータ側で前記熱現像材料が熱現像される温度を前記第2のヒータ側で前記熱現像材料が熱現像される温度と等しくなるように前記第1のヒータを制御し、前記第1のヒータと前記第2のヒータとの前記ローラの軸方向両側付近での温度を等しくすることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載する本発明の熱現像用加熱装置によれば、第2の温度センサーの検出温度に基づいて第1のヒータの温度を第2のヒータの温度より高くすることにより第1のヒータ側で熱現像材料が熱現像される温度を第2のヒータ側で熱現像材料が熱現像される温度と等しくなるように、制御手段は第1のヒータを制御するので、第1のヒータと第2のヒータとのローラの軸方向両側付近での温度は等しくなる。ローラの軸方向両側付近では、ローラの軸方向中央付近に比べて熱が逃げやすいので、この部分の検出温度で温度調整すれば、より熱現像温度分布の均一化が図れ、適正な画像が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明における熱現像用加熱装置の実施の形態を図面に基づき説明する。図4には、本実施の形態に係る熱現像用加熱装置を含む画像記録装置100の概略が示されている。
【0013】
画像記録装置100は、図示しない熱現像材料ストッカーから1枚ずつ熱現像材料としてのシート状記録材料11を持ち出して、露光部10へ送り込むようになっている。ここで、このシート状記録材料11は、レーザ露光により潜像が形成され、これを熱現像処理することで画像形成される材料である。露光部10は、シート状記録材料11を搬送する搬送部12と、この搬送部12へ画像データに基づいて変調されたレーザ光を照射する走査部20とで構成されている。
(露光部10の構成)
搬送部12は、シート状記録材料11を支持するガイド板14を備えている。本実施の形態では、ガイド板14には、シート状記録材料11の非記録面が対向している。ガイド板14は、シート状記録材料11が進入して通過する搬送経路となるが、この搬送力を付与するのが、ガイド板14に対応して設けられた駆動ローラ16Aである。
【0014】
駆動ローラ16Aは、図示しないモータ等の駆動手段の駆動力を、歯車やベルト等の伝達手段を介して受け、図4の時計回り方向へ回転するようになっている。また、この駆動ローラ16Aと同一構成の駆動ローラ16Bをシート状記録材料排出用として設けている。
【0015】
ガイド板14におけるシート状記録材料11の搬送方向中央部上方には、走査ユニット20が配設されている。この走査ユニット20には、図示しない制御部、半導体レーザ、変調部、ポリゴンミラー、光学部材が備えられている。このため、シート状記録材料11上には、搬送方向と直交する方向にレーザ光Bが走査され(主走査)、これと共に搬送部12による搬送(副走査)がなされることで、画像が露光される。
【0016】
露光部10の下流側には、熱現像部24が配設されている。この熱現像部24は、シート状記録材料11を加熱することで、熱現像処理する乾式現像タイプであり、全体がケーシング26によって覆われており、その一端部にシート状記録材料11の挿入部としてのローラ対27が配設されている。このローラ対27と、露光部10の最終段(ガイド板14の搬送方向下流側端部)との間は、少なくともシート状記録材料11の搬送方向長さよりも短い寸法とされている。この結果、露光部10での走査露光中のシート状記録材料11の先端が熱現像部24に進入することになる。
(熱現像部24の構成)
熱現像部24でのシート状記録材料11の搬送経路は、円弧状となっており、熱現像部24のケーシング26には、3ブロックの現像ユニット28が配設されている。現像ユニット28は、一方の面(シート状記録材料11と対向する面)が円弧状の加熱面30Aとされたヒータとしての加熱プレート30と、この加熱面30Aと共に、シート状記録材料11を挟持して摩擦力により搬送する複数のローラ32と、で構成されている。また、1個の駆動大歯車34が各ローラ32の金属製歯車36(図2、図3参照)と噛み合わされている。ローラ32は、この駆動大歯車34から駆動力を受けて、等速度で回転するようになっている。なお、加熱プレート30は、必要に応じて前記3つの各ブロック単位で制御温度を変更することが可能となっている。
【0017】
これにより、現像ユニット28の挿入部から挿入されたシート状記録材料11は、所定の搬送速度で搬送されながら、加熱され、ケーシング26の排出部に設けられたローラ対44に挟持されて排出されるまでの間に、現像に必要な熱量を受け、熱現像される。この熱現像部24における熱現像用加熱装置の説明は、後述する。
【0018】
熱現像部24の下流側には、冷却部46が配設されている。
(冷却部46の構成)
冷却部46は、シート状記録材料11を支持する複数の冷却ローラ48と、この冷却ローラ48に対向し、シート状記録材料11の図4の上面側と接触する冷却プレート50とで構成されている。この冷却ローラ48及び冷却プレート50は、少なくともその表面が金属(例えば、アルミニウム)等、所謂温まり易くさめ易い性質のパイプで形成されており、シート状記録材料11と接触することで、シート状記録材料11から熱を奪う役目を有している。このため、冷却部46を通過することで、シート状記録材料11は冷却され、排出されることになる。
【0019】
ここで、冷却部46は、図4に示すように、その前段が徐冷部52、後段が急冷部54に分割されている。徐冷部52は、現像直後の比較的高熱(約120℃)のシート状記録材料11を緩やかに冷却する領域であり、急冷部54は、排出されるシート状記録材料11を急激に冷却する領域である。徐冷部52における冷却プレート50上には、冷却フィン56が設けられ、かつ空冷ファン58が配設されている。これにより、冷却プレート50は、冷却フィン56により放熱効果が促進され、かつ空冷ファン58によって強制的に放熱される。
【0020】
以上説明した画像記録装置100において、次に、熱現像部24の熱現像用加熱装置について説明する。
(熱現像用加熱装置25の構成)
図2及び図3には、熱現像部24の熱現像用加熱装置25におけるローラ32の駆動部分が示されている。図2に示すように、ローラ32へ固定された回転軸32Aは、その両側が軸受け部31に回動自在に軸支され、回転軸32Aの一側には、その先端部に金属製歯車36が固着されている。この金属製歯車36は、駆動大歯車34と噛み合っており、駆動大歯車34は、駆動モータ33の駆動力を受けて回転する駆動軸33Aに固着されている。このため、ローラ32は、駆動モータ33の駆動力を駆動大歯車34、金属製歯車36を介して受け、回転するようになっている。
【0021】
図1には、熱現像部24の熱現像用加熱装置25における加熱プレート30の内部が示されている。ここでは、図中の左側を駆動伝達側として示している。この加熱プレート30の内部には、2個のヒータが設けられている。これらは、ローラ32にて金属製歯車36が取り付けられている側(図1にて左側)の第1ヒータ38と、他側の第2ヒータ39とで構成されている。この実施例では、第2ヒータ39は、ローラ32の軸方向に沿った長さが第1ヒータ38よりも長く設定されている。このようにしたのは、金属製歯車36に近い側は、狭い範囲で比較的大きな放熱があるため、その範囲にのみ第2ヒータ39とは別の第1ヒータ38を配置して対処すれば、簡単な構成で熱現像温度分布の略均一化を図ることができるからである。第1ヒータ38、第2ヒータ39は、それぞれ加熱源となる発熱体38A、39A(例えば、ニクロム線等の熱線)により構成されており、電源(図示省略)に接続されている。この電源(図示省略)からの電力の供給により、第1ヒータ38、第2ヒータ39は発熱し、この熱が加熱プレート30に伝えられる。
【0022】
ここで、第1ヒータ38、第2ヒータ39の発熱量分布について説明する。第1ヒータ38は、ローラ32を介して金属製歯車36により熱が奪われる。このため、第1ヒータ38の発熱量は、この熱量損失分だけ多くする必要がある。この場合、好ましくは、金属製歯車36に近くなるに従って発熱量を多くするのが良い。仮に、第1ヒータ38の発熱量が不足するとシート状記録材料11上の画像濃度は低くなり、第1ヒータ38側で熱現像した部分と第2ヒータ39側で熱現像した部分との間に画像の濃度ムラが発生し、適正な画像が得られないことになる。また、第2ヒータ39は、駆動伝達側の反対側(図1にて右側)の端部39Bで熱が逃げやすい。このため、第2ヒータ39では、端部39Bに近くなるに従って熱線密度を上げて発熱量を多くするのが良い。一方、第1ヒータ38に近い側でも金属製歯車36により熱が奪われる影響があるので、適宜熱線密度を上げて発熱量を多くするのが良い。このような発熱量分布により、熱現像時のシート状記録材料11上の温度分布をより均一化することができる。
【0023】
第1ヒータ38に近接して第1温度センサー40が配置され、第2ヒータ39に近接して第2温度センサー41が配置されている。配置位置は、ローラ32の軸方向両側付近であることが好ましい。これら第1、第2温度センサー40、41には、例えば、サーミスタ等の温度検出手段を用いる。
【0024】
また、第1、第2温度センサー40、41は、制御手段としての制御部42へ接続されている。第1、第2温度センサー40、41でそれぞれ検出された温度は、検知信号として制御部42に出力されるようになっている。これを受けて制御部42は、第2ヒータ39の検出温度に基づき第1温度センサー40のしきい値を決める。
【0025】
ここで、第1ヒータ38、第2ヒータ39の設定温度について説明する。本実施例では、予め均一の濃度の原画像を露光して熱現像によりシート状記録材料11に画像を得た後、その画像の濃度分布を測定する試験をしており、その測定結果に基づいてシート状記録材料11上に得られる画像濃度の分布が略均一となる第1ヒータ38、第2ヒータ39の設定温度を算出している。例えば、事前の試験測定において、第2温度センサー41で120.0℃が検出された場合に第1温度センサー40で120.5℃〜121.9℃が検出されると画像濃度の分布が略均一になり、120.5℃〜121.2℃が検出されると画像濃度の分布はより均一になるとの測定結果を得ている場合には、これに基づき、実施時において、第2温度センサー41で120.0℃が検出された場合には、第1温度センサー40で120.5℃〜121.2℃が検出されるように第1ヒータ38の温度を制御している。
【0026】
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
(実施形態の作用)
図4に示すように、シート状記録材料11は、露光部10で搬送されながら画像の露光がされ、熱現像部24へ至る。
【0027】
熱現像部24では、図2に示すように、金属製歯車36が駆動モータ33の駆動力で回転されると、ローラ32がシート状記録材料11(図4参照)を摩擦力により搬送する。このとき、ローラ32は、シート状記録材料11(図4参照)を介して第1ヒータ38及び第2ヒータ39に押圧される。第1ヒータ38は、金属製歯車36側にあり、この部分に押圧されるローラ32は金属製歯車36から熱が奪われるので、ローラ32の金属製歯車36側部分と第1ヒータ38とは、温度が低下しやすい。この温度低下しやすい部分は比較的狭い範囲なので、第1ヒータ38は、第2ヒータ39よりもローラ軸方向に沿った長さが短くされている。一方、第2ヒータ39は、第1ヒータ38よりもローラ軸方向に沿った長さが長いが、金属製歯車36のない側にあるので、温度が低下しにくい。ここで、第1ヒータ38の温度を第1温度センサー40が検出し、第2ヒータ39の温度を第2温度センサー41が検出する。第1温度センサー40及び第2温度センサー41の検知信号を受けて制御部42(図1参照)は、第1ヒータ38側でシート状記録材料11が熱現像される温度を第2ヒータ39側でシート状記録材料11が熱現像される温度と等しくなるように維持制御する。
【0028】
このように、金属製歯車36で熱が奪われることに着目し、ローラ32を押圧するヒータを第1ヒータ38、第2ヒータ39の2つにしたうえで、金属製歯車36側の第1ヒータ38のローラ軸方向に沿った長さを短くすることで、少ない部品点数で温度調整がしやすくなる。結果として熱現像する部分の温度が均一となり、適正な画像が得られる。
【0029】
図4に示すように、シート状記録材料11には、前述した熱現像処理が複数の現像ユニット28によってなされ、冷却部46へ送り出される。冷却部46では、加熱されたシート状記録材料11を徐冷、急冷の2段階で冷却する。
【0030】
なお、上記の実施の形態では、熱現像部の全ての金属製歯車を1個の駆動大歯車に噛み合わせてローラを回転させているが、これに限定されず、例えば、それぞれの金属製歯車ごとに駆動歯車を設けて噛み合わせ、ローラを回転させても良く、金属製歯車に噛み合わせる駆動歯車は1個でなくても良い。また、ローラの軸方向一側へ固着される歯車について、金属製のものを例に挙げて説明したが、これに限定されない。
【0031】
また、上記の実施の形態では、発熱体がニクロム線ヒータの場合を例に挙げて説明したが、これ以外の発熱体、例えば、セラミックヒータや抵抗発熱体等であっても良く、ニクロム線ヒータに限定されない。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の熱現像用加熱装置によれば、熱現像する部分の温度の均一化を少ない部品点数で実現できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る熱現像用加熱装置における加熱プレートの内部と制御構成等とを示す概略構成図である。
【図2】本実施の形態に係る熱現像用加熱装置におけるローラの駆動部分及びヒータを示す概略構成図である。
【図3】本実施の形態に係る熱現像用加熱装置におけるローラの駆動部分を示す分解斜視図である。
【図4】本実施の形態に係る熱現像用加熱装置を含む画像記録装置の概略構成図である。
【符号の説明】
11 シート状記録材料(熱現像材料)
25 熱現像用加熱装置
32 ローラ
36 金属製歯車(歯車)
38 第1ヒータ(第1のヒータ)
39 第2ヒータ(第2のヒータ)
40 第1温度センサー(第1の温度センサー)
41 第2温度センサー(第2の温度センサー)
42 制御部(制御手段)
【発明の属する技術分野】
本発明は、熱現像用加熱装置に係り、詳細には、画像記録装置に用いられる熱現像用加熱装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
近年、画像記録装置として、ヒータにより熱現像処理をする画像記録装置が広く知られている。このような画像記録装置では、ヒータにより熱現像する部分の温度が不均一であると、画像に濃度ムラが発生し、適正な画像が得られないということがあった。
【0003】
この点につき、画像記録装置の中には、加熱プレートが加熱搬送方向の左右両側で温度が低くなりやすいことに着目し、加熱搬送方向に直角な方向に3個(または3個以上)のヒータを設け、各ヒータでの設定温度を変えることで、搬送方向に直角な方向(幅方向)の温度分布を均一にするものがあった(例えば、特許文献1参照)。
【0004】
しかし、このような構成では、多くのヒータ(例えば、1ブロック3個で3ブロックの場合には、合計9個のヒータ)が必要になるとともに、それに付随する温度センサー等の部品も多く必要となっていた。
【0005】
【特許文献1】
特開平8−29954号公報(第8−9頁、第9図)
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
本発明は、上記事実を考慮して、熱現像する部分の温度の均一化を少ない部品点数で実現する熱現像用加熱装置を提供することを課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載する本発明の熱現像用加熱装置は、熱現像材料を摩擦力により搬送するローラと、前記ローラの軸方向一側へ固着されて駆動力で回転される歯車と、前記ローラの軸方向一側に配置され、前記ローラが前記熱現像材料を介して押圧される第1のヒータと、前記ローラの軸方向の他側に配置され、前記ローラが前記熱現像材料を介して押圧される第2のヒータと、前記第1のヒータの温度を検出する第1の温度センサーと、前記第2のヒータの温度を検出する第2の温度センサーと、前記第1の温度センサー及び前記第2の温度センサーの検知信号を受け、前記歯車からの熱量損失を補って前記第1のヒータの温度を前記第2のヒータの温度より高くすることにより前記熱現像材料が熱現像される温度を前記第1のヒータ側と前記第2のヒータ側とで等しくなるように前記第1のヒータ及び前記第2のヒータを制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0008】
請求項1に記載する本発明の熱現像用加熱装置によれば、歯車が駆動力で回転されると、ローラが熱現像材料を摩擦力により搬送する。このとき、ローラは、熱現像材料を介して第1のヒータ及び第2のヒータに押圧される。ここで、第1のヒータと第2のヒータとのローラに対する押圧には、直接の押圧と間接の押圧(例えば、加熱プレート等の他部材を介しての押圧)との両方が含まれる。第1のヒータは、歯車側にあり、この部分に押圧されるローラは歯車から熱が奪われるので、ローラと第1のヒータとは、温度が低下しやすい。一方、第2のヒータは、歯車のない側にあるので、温度が低下しにくい。ここで、第1のヒータの温度を第1の温度センサーが検出し、第2のヒータの温度を第2の温度センサーが検出する。第1の温度センサー及び第2の温度センサーの検知信号を受けて制御手段は、第1のヒータの温度を第2のヒータの温度より高くして熱現像材料が熱現像される温度を第1のヒータ側と第2のヒータ側とで等しくなるように第1のヒータ及び第2のヒータを制御する。なお、ここでは、第1のヒータ側で熱現像材料が熱現像される温度と第2のヒータ側で熱現像材料が熱現像される温度とが等しいとは、完全同一までは要求されず、略同一を意味し、具体的には、熱現像された熱現像材料の濃度差が視認できない範囲となる温度差は許容される。
【0009】
このように、歯車で熱が奪われることに着目し、ローラを押圧するヒータを2つにすることで、少ない部品点数で温度調整がしやすくなる。なぜなら、歯車に近い側は、比較的大きな放熱があるため、その範囲にのみ第2ヒータとは別の第1ヒータを配置して対処すれば、簡単な構成で熱現像温度分布の略均一化が可能となるからである。
【0010】
請求項2に記載する本発明の熱現像用加熱装置は、請求項1の構成において、前記第1の温度センサー及び前記第2の温度センサーは、前記ローラの軸方向両側付近にそれぞれ配置されており、前記制御手段は、前記第2の温度センサーの検出温度に基づいて前記第1のヒータの温度を前記第2のヒータの温度より高くすることにより前記第1のヒータ側で前記熱現像材料が熱現像される温度を前記第2のヒータ側で前記熱現像材料が熱現像される温度と等しくなるように前記第1のヒータを制御し、前記第1のヒータと前記第2のヒータとの前記ローラの軸方向両側付近での温度を等しくすることを特徴とする。
【0011】
請求項2に記載する本発明の熱現像用加熱装置によれば、第2の温度センサーの検出温度に基づいて第1のヒータの温度を第2のヒータの温度より高くすることにより第1のヒータ側で熱現像材料が熱現像される温度を第2のヒータ側で熱現像材料が熱現像される温度と等しくなるように、制御手段は第1のヒータを制御するので、第1のヒータと第2のヒータとのローラの軸方向両側付近での温度は等しくなる。ローラの軸方向両側付近では、ローラの軸方向中央付近に比べて熱が逃げやすいので、この部分の検出温度で温度調整すれば、より熱現像温度分布の均一化が図れ、適正な画像が得られる。
【0012】
【発明の実施の形態】
本発明における熱現像用加熱装置の実施の形態を図面に基づき説明する。図4には、本実施の形態に係る熱現像用加熱装置を含む画像記録装置100の概略が示されている。
【0013】
画像記録装置100は、図示しない熱現像材料ストッカーから1枚ずつ熱現像材料としてのシート状記録材料11を持ち出して、露光部10へ送り込むようになっている。ここで、このシート状記録材料11は、レーザ露光により潜像が形成され、これを熱現像処理することで画像形成される材料である。露光部10は、シート状記録材料11を搬送する搬送部12と、この搬送部12へ画像データに基づいて変調されたレーザ光を照射する走査部20とで構成されている。
(露光部10の構成)
搬送部12は、シート状記録材料11を支持するガイド板14を備えている。本実施の形態では、ガイド板14には、シート状記録材料11の非記録面が対向している。ガイド板14は、シート状記録材料11が進入して通過する搬送経路となるが、この搬送力を付与するのが、ガイド板14に対応して設けられた駆動ローラ16Aである。
【0014】
駆動ローラ16Aは、図示しないモータ等の駆動手段の駆動力を、歯車やベルト等の伝達手段を介して受け、図4の時計回り方向へ回転するようになっている。また、この駆動ローラ16Aと同一構成の駆動ローラ16Bをシート状記録材料排出用として設けている。
【0015】
ガイド板14におけるシート状記録材料11の搬送方向中央部上方には、走査ユニット20が配設されている。この走査ユニット20には、図示しない制御部、半導体レーザ、変調部、ポリゴンミラー、光学部材が備えられている。このため、シート状記録材料11上には、搬送方向と直交する方向にレーザ光Bが走査され(主走査)、これと共に搬送部12による搬送(副走査)がなされることで、画像が露光される。
【0016】
露光部10の下流側には、熱現像部24が配設されている。この熱現像部24は、シート状記録材料11を加熱することで、熱現像処理する乾式現像タイプであり、全体がケーシング26によって覆われており、その一端部にシート状記録材料11の挿入部としてのローラ対27が配設されている。このローラ対27と、露光部10の最終段(ガイド板14の搬送方向下流側端部)との間は、少なくともシート状記録材料11の搬送方向長さよりも短い寸法とされている。この結果、露光部10での走査露光中のシート状記録材料11の先端が熱現像部24に進入することになる。
(熱現像部24の構成)
熱現像部24でのシート状記録材料11の搬送経路は、円弧状となっており、熱現像部24のケーシング26には、3ブロックの現像ユニット28が配設されている。現像ユニット28は、一方の面(シート状記録材料11と対向する面)が円弧状の加熱面30Aとされたヒータとしての加熱プレート30と、この加熱面30Aと共に、シート状記録材料11を挟持して摩擦力により搬送する複数のローラ32と、で構成されている。また、1個の駆動大歯車34が各ローラ32の金属製歯車36(図2、図3参照)と噛み合わされている。ローラ32は、この駆動大歯車34から駆動力を受けて、等速度で回転するようになっている。なお、加熱プレート30は、必要に応じて前記3つの各ブロック単位で制御温度を変更することが可能となっている。
【0017】
これにより、現像ユニット28の挿入部から挿入されたシート状記録材料11は、所定の搬送速度で搬送されながら、加熱され、ケーシング26の排出部に設けられたローラ対44に挟持されて排出されるまでの間に、現像に必要な熱量を受け、熱現像される。この熱現像部24における熱現像用加熱装置の説明は、後述する。
【0018】
熱現像部24の下流側には、冷却部46が配設されている。
(冷却部46の構成)
冷却部46は、シート状記録材料11を支持する複数の冷却ローラ48と、この冷却ローラ48に対向し、シート状記録材料11の図4の上面側と接触する冷却プレート50とで構成されている。この冷却ローラ48及び冷却プレート50は、少なくともその表面が金属(例えば、アルミニウム)等、所謂温まり易くさめ易い性質のパイプで形成されており、シート状記録材料11と接触することで、シート状記録材料11から熱を奪う役目を有している。このため、冷却部46を通過することで、シート状記録材料11は冷却され、排出されることになる。
【0019】
ここで、冷却部46は、図4に示すように、その前段が徐冷部52、後段が急冷部54に分割されている。徐冷部52は、現像直後の比較的高熱(約120℃)のシート状記録材料11を緩やかに冷却する領域であり、急冷部54は、排出されるシート状記録材料11を急激に冷却する領域である。徐冷部52における冷却プレート50上には、冷却フィン56が設けられ、かつ空冷ファン58が配設されている。これにより、冷却プレート50は、冷却フィン56により放熱効果が促進され、かつ空冷ファン58によって強制的に放熱される。
【0020】
以上説明した画像記録装置100において、次に、熱現像部24の熱現像用加熱装置について説明する。
(熱現像用加熱装置25の構成)
図2及び図3には、熱現像部24の熱現像用加熱装置25におけるローラ32の駆動部分が示されている。図2に示すように、ローラ32へ固定された回転軸32Aは、その両側が軸受け部31に回動自在に軸支され、回転軸32Aの一側には、その先端部に金属製歯車36が固着されている。この金属製歯車36は、駆動大歯車34と噛み合っており、駆動大歯車34は、駆動モータ33の駆動力を受けて回転する駆動軸33Aに固着されている。このため、ローラ32は、駆動モータ33の駆動力を駆動大歯車34、金属製歯車36を介して受け、回転するようになっている。
【0021】
図1には、熱現像部24の熱現像用加熱装置25における加熱プレート30の内部が示されている。ここでは、図中の左側を駆動伝達側として示している。この加熱プレート30の内部には、2個のヒータが設けられている。これらは、ローラ32にて金属製歯車36が取り付けられている側(図1にて左側)の第1ヒータ38と、他側の第2ヒータ39とで構成されている。この実施例では、第2ヒータ39は、ローラ32の軸方向に沿った長さが第1ヒータ38よりも長く設定されている。このようにしたのは、金属製歯車36に近い側は、狭い範囲で比較的大きな放熱があるため、その範囲にのみ第2ヒータ39とは別の第1ヒータ38を配置して対処すれば、簡単な構成で熱現像温度分布の略均一化を図ることができるからである。第1ヒータ38、第2ヒータ39は、それぞれ加熱源となる発熱体38A、39A(例えば、ニクロム線等の熱線)により構成されており、電源(図示省略)に接続されている。この電源(図示省略)からの電力の供給により、第1ヒータ38、第2ヒータ39は発熱し、この熱が加熱プレート30に伝えられる。
【0022】
ここで、第1ヒータ38、第2ヒータ39の発熱量分布について説明する。第1ヒータ38は、ローラ32を介して金属製歯車36により熱が奪われる。このため、第1ヒータ38の発熱量は、この熱量損失分だけ多くする必要がある。この場合、好ましくは、金属製歯車36に近くなるに従って発熱量を多くするのが良い。仮に、第1ヒータ38の発熱量が不足するとシート状記録材料11上の画像濃度は低くなり、第1ヒータ38側で熱現像した部分と第2ヒータ39側で熱現像した部分との間に画像の濃度ムラが発生し、適正な画像が得られないことになる。また、第2ヒータ39は、駆動伝達側の反対側(図1にて右側)の端部39Bで熱が逃げやすい。このため、第2ヒータ39では、端部39Bに近くなるに従って熱線密度を上げて発熱量を多くするのが良い。一方、第1ヒータ38に近い側でも金属製歯車36により熱が奪われる影響があるので、適宜熱線密度を上げて発熱量を多くするのが良い。このような発熱量分布により、熱現像時のシート状記録材料11上の温度分布をより均一化することができる。
【0023】
第1ヒータ38に近接して第1温度センサー40が配置され、第2ヒータ39に近接して第2温度センサー41が配置されている。配置位置は、ローラ32の軸方向両側付近であることが好ましい。これら第1、第2温度センサー40、41には、例えば、サーミスタ等の温度検出手段を用いる。
【0024】
また、第1、第2温度センサー40、41は、制御手段としての制御部42へ接続されている。第1、第2温度センサー40、41でそれぞれ検出された温度は、検知信号として制御部42に出力されるようになっている。これを受けて制御部42は、第2ヒータ39の検出温度に基づき第1温度センサー40のしきい値を決める。
【0025】
ここで、第1ヒータ38、第2ヒータ39の設定温度について説明する。本実施例では、予め均一の濃度の原画像を露光して熱現像によりシート状記録材料11に画像を得た後、その画像の濃度分布を測定する試験をしており、その測定結果に基づいてシート状記録材料11上に得られる画像濃度の分布が略均一となる第1ヒータ38、第2ヒータ39の設定温度を算出している。例えば、事前の試験測定において、第2温度センサー41で120.0℃が検出された場合に第1温度センサー40で120.5℃〜121.9℃が検出されると画像濃度の分布が略均一になり、120.5℃〜121.2℃が検出されると画像濃度の分布はより均一になるとの測定結果を得ている場合には、これに基づき、実施時において、第2温度センサー41で120.0℃が検出された場合には、第1温度センサー40で120.5℃〜121.2℃が検出されるように第1ヒータ38の温度を制御している。
【0026】
次に、上記の実施形態の作用を説明する。
(実施形態の作用)
図4に示すように、シート状記録材料11は、露光部10で搬送されながら画像の露光がされ、熱現像部24へ至る。
【0027】
熱現像部24では、図2に示すように、金属製歯車36が駆動モータ33の駆動力で回転されると、ローラ32がシート状記録材料11(図4参照)を摩擦力により搬送する。このとき、ローラ32は、シート状記録材料11(図4参照)を介して第1ヒータ38及び第2ヒータ39に押圧される。第1ヒータ38は、金属製歯車36側にあり、この部分に押圧されるローラ32は金属製歯車36から熱が奪われるので、ローラ32の金属製歯車36側部分と第1ヒータ38とは、温度が低下しやすい。この温度低下しやすい部分は比較的狭い範囲なので、第1ヒータ38は、第2ヒータ39よりもローラ軸方向に沿った長さが短くされている。一方、第2ヒータ39は、第1ヒータ38よりもローラ軸方向に沿った長さが長いが、金属製歯車36のない側にあるので、温度が低下しにくい。ここで、第1ヒータ38の温度を第1温度センサー40が検出し、第2ヒータ39の温度を第2温度センサー41が検出する。第1温度センサー40及び第2温度センサー41の検知信号を受けて制御部42(図1参照)は、第1ヒータ38側でシート状記録材料11が熱現像される温度を第2ヒータ39側でシート状記録材料11が熱現像される温度と等しくなるように維持制御する。
【0028】
このように、金属製歯車36で熱が奪われることに着目し、ローラ32を押圧するヒータを第1ヒータ38、第2ヒータ39の2つにしたうえで、金属製歯車36側の第1ヒータ38のローラ軸方向に沿った長さを短くすることで、少ない部品点数で温度調整がしやすくなる。結果として熱現像する部分の温度が均一となり、適正な画像が得られる。
【0029】
図4に示すように、シート状記録材料11には、前述した熱現像処理が複数の現像ユニット28によってなされ、冷却部46へ送り出される。冷却部46では、加熱されたシート状記録材料11を徐冷、急冷の2段階で冷却する。
【0030】
なお、上記の実施の形態では、熱現像部の全ての金属製歯車を1個の駆動大歯車に噛み合わせてローラを回転させているが、これに限定されず、例えば、それぞれの金属製歯車ごとに駆動歯車を設けて噛み合わせ、ローラを回転させても良く、金属製歯車に噛み合わせる駆動歯車は1個でなくても良い。また、ローラの軸方向一側へ固着される歯車について、金属製のものを例に挙げて説明したが、これに限定されない。
【0031】
また、上記の実施の形態では、発熱体がニクロム線ヒータの場合を例に挙げて説明したが、これ以外の発熱体、例えば、セラミックヒータや抵抗発熱体等であっても良く、ニクロム線ヒータに限定されない。
【0032】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の熱現像用加熱装置によれば、熱現像する部分の温度の均一化を少ない部品点数で実現できるという優れた効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施の形態に係る熱現像用加熱装置における加熱プレートの内部と制御構成等とを示す概略構成図である。
【図2】本実施の形態に係る熱現像用加熱装置におけるローラの駆動部分及びヒータを示す概略構成図である。
【図3】本実施の形態に係る熱現像用加熱装置におけるローラの駆動部分を示す分解斜視図である。
【図4】本実施の形態に係る熱現像用加熱装置を含む画像記録装置の概略構成図である。
【符号の説明】
11 シート状記録材料(熱現像材料)
25 熱現像用加熱装置
32 ローラ
36 金属製歯車(歯車)
38 第1ヒータ(第1のヒータ)
39 第2ヒータ(第2のヒータ)
40 第1温度センサー(第1の温度センサー)
41 第2温度センサー(第2の温度センサー)
42 制御部(制御手段)
Claims (2)
- 熱現像材料を摩擦力により搬送するローラと、
前記ローラの軸方向一側へ固着されて駆動力で回転される歯車と、
前記ローラの軸方向一側に配置され、前記ローラが前記熱現像材料を介して押圧される第1のヒータと、
前記ローラの軸方向の他側に配置され、前記ローラが前記熱現像材料を介して押圧される第2のヒータと、
前記第1のヒータの温度を検出する第1の温度センサーと、
前記第2のヒータの温度を検出する第2の温度センサーと、
前記第1の温度センサー及び前記第2の温度センサーの検知信号を受け、前記歯車からの熱量損失を補って前記第1のヒータの温度を前記第2のヒータの温度より高くすることにより前記熱現像材料が熱現像される温度を前記第1のヒータ側と前記第2のヒータ側とで等しくなるように前記第1のヒータ及び前記第2のヒータを制御する制御手段と、
を有することを特徴とする熱現像用加熱装置。 - 前記第1の温度センサー及び前記第2の温度センサーは、前記ローラの軸方向両側付近にそれぞれ配置されており、前記制御手段は、前記第2の温度センサーの検出温度に基づいて前記第1のヒータの温度を前記第2のヒータの温度より高くすることにより前記第1のヒータ側で前記熱現像材料が熱現像される温度を前記第2のヒータ側で前記熱現像材料が熱現像される温度と等しくなるように前記第1のヒータを制御し、前記第1のヒータと前記第2のヒータとの前記ローラの軸方向両側付近での温度を等しくすることを特徴とする請求項1記載の熱現像用加熱装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002260971A JP2004101679A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | 熱現像用加熱装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2002260971A JP2004101679A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | 熱現像用加熱装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2004101679A true JP2004101679A (ja) | 2004-04-02 |
Family
ID=32261469
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002260971A Pending JP2004101679A (ja) | 2002-09-06 | 2002-09-06 | 熱現像用加熱装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2004101679A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2006080208A1 (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-03 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | 熱現像記録装置及び熱現像記録方法 |
US7362344B2 (en) | 2004-12-07 | 2008-04-22 | Fujifilm Corporation | Thermal developing apparatus |
-
2002
- 2002-09-06 JP JP2002260971A patent/JP2004101679A/ja active Pending
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US7362344B2 (en) | 2004-12-07 | 2008-04-22 | Fujifilm Corporation | Thermal developing apparatus |
WO2006080208A1 (ja) * | 2005-01-28 | 2006-08-03 | Konica Minolta Medical & Graphic, Inc. | 熱現像記録装置及び熱現像記録方法 |
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Effective date: 20060221 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 |
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