JP2000283320A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2000283320A
JP2000283320A JP11092718A JP9271899A JP2000283320A JP 2000283320 A JP2000283320 A JP 2000283320A JP 11092718 A JP11092718 A JP 11092718A JP 9271899 A JP9271899 A JP 9271899A JP 2000283320 A JP2000283320 A JP 2000283320A
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sleeve
port
spool
housing
diameter
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JP11092718A
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English (en)
Inventor
Toshio Takayama
利男 高山
Kunihiro Matsunaga
邦洋 松永
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 非作動時に作動液の不要な漏れを生じない電
磁弁を提供する。 【解決手段】 スリーブ26がスプールに挿通されて移
動可能に設けられ、このスリーブ26を係合部材51を
介して比例ソレノイド機構6の可動子48により移動さ
せるので、可動子48の確実な移動に関して段付スプー
ル10はなんら影響を及ぼすものでなく、この分、段付
スプール10の外径を必要最小限に小さくすることがで
き、ひいては段付スプール10とスリーブ26との間の
隙間の断面積が小さくなり、作動液の漏れを抑えること
ができる。スリーブ26が段付スプール10に挿通され
て移動可能に設けられ、この段付スプール10を係合部
材51を介して比例ソレノイド機構6により移動させる
ので、比例ソレノイド機構6の大きさが段付スプール1
0の径寸法に影響されることがなく、段付スプール10
の大径化の際にも比例ソレノイド機構6の大型化を回避
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンチロックブレ
ーキ制御装置などのブレーキ液圧制御装置に用いて好適
な電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁弁の一例として特開平10−
95331号公報に示す電磁弁がある。同公報の電磁弁
は、ソレノイド機構を備え、ソレノイド機構に通電しな
い非作動時に、高圧源圧力がスプールとスリーブのクリ
アランスに臨んでいる構成になっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、ソレノイド機構に通電しない非作動時に高
圧源圧力の漏れが生じ、作動液の不要な消費を招く虞が
あった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、非作動時に作動液の不要な漏れを生じない電磁弁を
提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
有底筒状で開口部に蓋を嵌合したハウジングと、前記蓋
に形成され低圧源に接続された第1ポートと、前記ハウ
ジングの外周部に一端部が開口し他端部がこのハウジン
グの中空部の中央部分に開口する第2ポートと、一端部
が前記ハウジングの外周部に開口して高圧源に接続し他
端部が前記ハウジングの中空部の底部側に開口する第3
ポートと、一端部から他端部近傍まで延びる基準軸部に
段差を持って大径の大径部を連接し、前記ハウジングの
中空部に挿通させて一端部及び他端部がそれぞれ蓋及び
ハウジングの底部に保持されるスプールと、該スプール
の一端部側に設けられ第1ポートに連通し前記基準軸部
における大径部近傍の外周部に開口する第1通路と、前
記スプールの他端部側に設けられ第3ポートに連通し前
記大径部の外周部に開口する第2通路と、一端を前記ス
プールの一端部側、他端を前記スプールの他端部側にし
て前記スプールの基準軸部に挿通され、かつ前記ハウジ
ングの中空部に摺動して軸方向に変位するスリーブと、
該スリーブの他端側の端部に一端側が開口し、他端側が
第2ポートに連通するスリーブ通路と、前記スリーブを
スプールの大径部側に付勢する付勢手段と、前記ハウジ
ングの底部に形成した軸方向に延びる孔に沿って移動可
能な係合部材と、前記ハウジングの底部の外側に配置さ
れ、電磁力により変位して係合部材を介して前記スプー
ルを変位させる電磁付勢手段と、を備えたことを特徴と
する。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の電
磁弁1を図1ないし図4に基づいて説明する。この電磁
弁1(3位置電磁弁)は、ブレーキペダルの操作量(ス
トローク、踏力等)を検出し、その操作量に応じたブレ
ーキ力を、外部液圧源に蓄えられた高圧のブレーキ液を
ホイールシリンダに供給制御することにより発生させる
ブレーキバイワイヤ方式のブレーキ装置などに用いら
れ、流体通路が形成されたマニホールドなど(ハウジン
グ)に、プラグ等と同様に差し込まれるように構成さ
れ、ユニット化されたものになっている。
【0007】図1ないし図3において、電磁弁1は、有
底のハウジング本体2及び該ハウジング本体2の開口部
に嵌合される蓋3からなるハウジング4と、ハウジング
本体2の底部(ハウジング本体底部)5の外側に保持さ
れる比例ソレノイド機構6(電磁付勢手段)と、を備え
ている。ハウジング本体底部5には、ハウジング本体2
における蓋3とハウジング本体底部5との間の空間(中
空部本体)7aに連接する穴(ソレノイド側第1中空
部)7bが形成されている。ハウジング本体底部5には
ソレノイド側第1中空部7bに連接して、ソレノイド側
第1中空部7bに比して小径の穴(ソレノイド側第2中
空部)7cが形成されている。中空部本体7a、ソレノ
イド側第1中空部7b及びソレノイド側第2中空部7c
から中空部7が構成されている。
【0008】蓋3には中空部7(中空部本体7a)に連
通する1つのポート9aが形成され、ハウジング本体2
にはその側面部8(外周部)に開口しかつ中空部7に連
通する2つのポート9b,9cが形成されている。側面
部8に開口する2つのポート9b,9cのうちポート9
bは中空部本体7aの軸方向の略中心部分に開口し、他
の1つのポート9cはソレノイド側第2中空部7cに開
口している。以下、便宜上、蓋3に形成されたポート9
aを第1ポート9a、側面部8に開口した2つのポート
9b,9cのうち前者(中空部本体7aに開口するポー
ト9b)を第2ポート9b、後者(ソレノイド側第2中
空部7cに連通するポート9c)を第3ポート9cとい
う。
【0009】本実施の形態では、ブレーキバイワイヤ方
式のブレーキ装置に適用した場合において、第1ポート
9aを外部液圧源のリザーバ(低圧室)に、第2ポート
9bをホイールシリンダに、第3ポート9cを外部液圧
源(高圧源)における高圧のブレーキ液を生成または蓄
えるポンプまたはアキュムレータに接続して用いられ、
第2ポート9bと第3ポート9cとの間を連通駆動する
ことにより、ホイールシリンダの液圧の増圧を行い、第
2ポート9bと第1ポート9aとの間を連通駆動するこ
とにより、ホイールシリンダの液圧の減圧を行うととも
に、第2ポート9bを第1ポート9aおよび第3ポート
9cに対して遮断することにより、ホイールシリンダの
液圧の保持を行えるように機能させている。
【0010】第1ポート9a及びソレノイド側第1中空
部7bにそれぞれ一端部及び他端部を嵌合して段付スプ
ール10(スプール)が蓋3及びハウジング本体底部5
に保持されている。段付スプール10は、一端部(段付
スプール一端部)10aから他端部(段付スプール他端
部)10bに向けて径寸法が順次大きくなる第1、第
2、第3、第4軸11,12,13,14からなってお
り、第1、第2軸11,12の間には第1段差部15、
第2、第3軸12,13の間には第2段差部16、第
3、第4軸13,14の間には環状溝17とこの環状溝
17に連接する略円錐面状の第3段差部18が形成され
ている。本実施の形態では第2、第3軸12,13が基
準軸を構成し、第4軸14が大径部を構成している。
【0011】第2軸12の軸方向中央部分、第2軸12
の第3軸側部分、第3軸における第4軸14側部分に
は、それぞれ径方向に延びて外周部に開口する、第1、
第2、第3径方向通路19,20,21が形成されてい
る。また、段付スプール10には、段付スプール一端部
10aから第2径方向通路20まで延び、途中で第1径
方向通路19に連通する一端部側通路22、段付スプー
ル他端部10bから第3径方向通路21まで延びる他端
部側通路23が形成されている。本実施の形態では、一
端部側通路22及び第1径方向通路19により第1通路
24が形成され、他端部側通路23及び第3径方向通路
21により第2通路25が形成されている。
【0012】段付スプール10の第2、第3軸12,1
3には、スリーブ26がその一端部(スリーブ一端部)
26a側を第1軸11側にして挿通されている。スリー
ブ26は、図1及び図3に示すように、その他端部(ス
リーブ他端部)26b側に形成され中空部本体7aに摺
動する所定厚さのスリーブ摺動部27と、スリーブ摺動
部27に連接してスリーブ一端部26a側に延びるスリ
ーブ延長部28とから大略構成されている。スリーブ摺
動部27には、両面側に開口するスリーブ通路29が形
成されている。スリーブ26の孔(スリーブ孔)30
は、スリーブ一端部26a側に形成され、内径寸法が第
2軸12の外径に比して僅かに大きい小径スリーブ孔3
0aと、小径スリーブ孔30aに段差(符号省略)をも
って連接され、内径寸法が第3軸13の外径寸法に比し
て僅かに大きい大径スリーブ孔30bと、からなってい
る。小径スリーブ孔30a及び大径スリーブ孔30bが
形成された部分を、それぞれ小径スリーブ孔形成部31
及び大径スリーブ孔形成部32という。小径スリーブ孔
30aの長さは、少なくとも第1径方向通路19の開口
部を閉塞できる寸法に設定されている。
【0013】スリーブ一端部26aからスリーブ他端部
26bまでの長さは、スリーブ一端部26aが略第1段
差部15に位置する際、スリーブ他端部26b側の部分
が第3径方向通路21の開口部を閉塞し得ない(図4)
寸法〔スリーブ他端部26bが第3段差部18に当接し
た際、スリーブ一端部26a側の部分が第1径方向通路
19の開口部を閉塞し得ない(図1)寸法〕に設定され
ている。
【0014】蓋3の内周部側には段付スプール10の第
1軸11を挿通する孔(符号省略)を形成した環状のバ
ネ受け33が装着されており、このバネ受け33とスリ
ーブ摺動部27との間にはバネ34(付勢手段)が介装
されており、スリーブ26を段付スプール10の第4軸
14(スプールの大径部)方向(図1右方向)に付勢し
ている。そして、初期状態(非通電状態)で、図1に示
すように、大径スリーブ孔形成部32におけるスリーブ
他端部26b側の部分(大径スリーブ孔開口側形成部)
32aのエッジ(他端部内径エッジ)35が第3段差部
18に軸方向から当接(メタルコンタクト)し、第3径
方向通路21の開口部がスリーブ26(大径スリーブ孔
開口側形成部32a)に閉塞されて第2通路25(第3
ポート9c)とスリーブ通路29の連通が遮断された状
態になっている。
【0015】なお、スリーブ26が図1左方向に移動し
他端部内径エッジ35が第3段差部18から離間しさら
に第3軸13の第3径方向通路21と環状溝17との間
の部分(軸摺動部分)13aから離間すると、第3径方
向通路21の開口部の閉塞が解除され第2通路25(第
3ポート9c)とスリーブ通路29とが連通する。大径
スリーブ孔開口側形成部32aの他端部内径エッジ35
が軸摺動部分13aに当接しているか否かにより第2通
路25とスリーブ通路29の連通、遮断を行うように弁
作動を行うようになっており、以下、便宜上、弁作動を
行う大径スリーブ孔開口側形成部32a及び軸摺動部分
13aを、適宜、第2弁42という。
【0016】また、スリーブ26が図1左方向に移動し
て、小径スリーブ孔形成部31が第2軸12における第
1径方向通路19より第1軸11側部分(図1左側)に
達すると(図3、図4)、小径スリーブ孔形成部31に
より第1径方向通路19の開口部が閉塞され、第2ポー
ト9bが第1通路24(ひいては第2ポート9b)と遮
断されるように弁作動を行うようになっている。以下、
便宜上、弁作動を行う小径スリーブ孔形成部31及び第
2軸12を、適宜、第1弁41という。
【0017】比例ソレノイド機構6は、ハウジング本体
2に外方に突出して形成された筒部(ハウジング突出筒
部)43に一端側が嵌装された筒部(ハウジング取付筒
部)44と、ハウジング取付筒部44の他端側に嵌挿さ
れた固定子45(コア)と、ハウジング取付筒部44及
び固定子45に嵌装して保持される環状のヨーク部46
と、ヨーク部46内に配置されて図示しないバッテリか
らの電流供給により電流に比例した大きさの電磁力を発
生するソレノイド47と、ハウジング突出筒部43の孔
(符号省略)及び固定子45に形成された凹部45aに
図1左右方向に移動可能に収納された筒状の可動子48
とから大略構成されている。ハウジング取付筒部44の
基端側の外周にはハウジング本体2の突出部分(符号省
略)にかしめられた弾性材料製のシール部材49が嵌装
されており、ハウジング取付筒部44外に流体が漏れる
のを防止している。シール部材49は弾性材料に限ら
ず、金属等他の材料であってもよい。
【0018】ハウジング本体底部5には、同心状に3つ
の孔50a,50b,50cが形成されており、この孔
50a,50b,50cに挿通して軸方向(図1左右方
向)に移動可能に係合部材51が設けられている。係合
部材51は、3つの孔50a,50b,50cに挿入さ
れる3本の軸部(係合部材軸部)52a,52b,52
c及び係合部材軸部52a,52b,52cを一端側で
保持する図示しない保持板を備え、可動子48の図1左
方向への変位により押されてスプール10を図1左方向
(第1弁41の閉弁方向、第2弁42の開弁方向)に押
圧し、これにより第1、第2弁41,42の開閉モード
を切換えるようにしている。
【0019】ハウジング本体底部5には、図2に示すよ
うに前記3つの孔50a,50b,50cに並ぶように
前記2つの孔53が形成されており、この2つの孔53
及び可動子48に形成された孔48aを通して可動子4
8の両面側が第1ポート9aに連通し、第2弁42の開
閉にかかわらず可動子48の両面側が同等圧になる(可
動子48の両面側に圧力差を生じさせない)ようにして
いる。
【0020】この電磁弁1では、非通電状態(図1)で
は、バネ34のバネ力によりスリーブ26を図1右方に
押圧し、他端部内径エッジ35が第3段差部18に軸方
向から当接して第2弁42が閉じられており、第3ポー
ト9c(高圧源)が第1ポート9a及び第2ポート9b
と遮断されている。このため、非通電状態で高圧源圧力
の漏れが生じることがなく、作動液の不要な消費を回避
することができる。また、バネ34によるスリーブ26
の押圧に伴い、係合部材51を介して可動子48が図1
右方向に押されることになる。この際、可動子48の端
部(図1右方向の端部)と凹部45aの底部45bとの
間には若干の隙間が形成されるようにあらかじめ設定さ
れている。また、非通電状態(図1)で、小径スリーブ
孔形成部31が第1径方向通路19の開口部を閉塞して
おらず、第1弁41は開弁し第2ポート9b(ホイルシ
リンダ)が第1ポート9a(低圧室)と連通している。
【0021】そして、ソレノイド47に供給される電流
値に応じて可動子48が変位し、係合部材51を介して
可動子48に押圧されて変位するスリーブ26の変位量
(ストローク)に応じて、第1弁41及び第2弁42の
開閉モードが第1表に示すように切換えられるようにな
っている。
【0023】第1表においてS0 はスリーブ26の初期
位置、S1 はソレノイド47に第1所定値の電流を流し
て可動子48ひいてはスリーブ26が初期位置S0 から
所定量(第1所定量)図1左方向に変位して第1弁41
が閉弁する(図3)位置、S 2 はソレノイド47に第2
所定値〔(第2所定値)>(第1所定値)〕の電流を流
して可動子48ひいてはスリーブ26が初期位置S0
ら第2所定量〔(第2所定量)>(第1所定量)〕図1
左方向に変位して第2弁42が開弁する(図4)位置、
3 は位置S2 を越えた所定のストローク位置を示す。
ここで、ソレノイド47に流す第1所定値の電流は、ス
リーブ26に作用する最大反力及びバネ34のバネ力の
合力値より大きな電磁力(可動子48に作用する図1左
方向の力)を発生する電流に相当する。
【0024】図1の初期状態からスリーブ26が図1左
方向に移動して他端部内径エッジ35が第3段差部18
から離間した(メタルコンタクトが解除された)際に
も、スリーブ他端部26bは第3軸13における第3径
方向通路21の開口部と環状溝17の間の部分に位置し
ており、大径スリーブ孔開口側形成部32aが第3軸1
3に密着していて第3径方向通路21の開口部を閉塞す
るので、メタルコンタクト解除直後においても第2弁4
2の閉弁状態が確実に維持される。
【0025】図3に示すようにソレノイド47に第1所
定値の電流を流した状態では、スリーブ26の小径スリ
ーブ孔形成部31と大径スリーブ孔形成部32の面積差
により、スリーブ26には図3右方向に向かう反力が作
用し、この反力及びバネ34のバネ力の合力がソレノイ
ド47の電磁力(可動子48に作用する図1左方向の
力)と釣り合うようにスリーブ26の位置、ひいては第
2ポート9bの圧力が自動調整される。すなわち、第2
ポート9bの圧力がソレノイド47に供給される電流に
見合うようになる。
【0026】この図3に示すように釣り合った状態から
電流を低下した場合は、電流の低下度合い、すなわち釣
り合いのずれ具合に応じて、図1の状態(第1弁41が
開弁、第2弁42が閉弁)、あるいは図示しない「第1
弁41が開弁、第2弁42が閉弁(他端部内径エッジ3
5が第3段差部18に当接する位置に達していない)」
状態となった後、再び図3の釣り合い状態になり、第2
ポート9bの圧力がソレノイド47に供給される電流
(第1所定値より小さい値)に見合う値に自動調整され
る。また、この図3に示すように釣り合った状態から電
流値を大きくした場合は、図4に示す状態になった後、
再び図3の釣り合い状態になり、第2ポート9bの圧力
がソレノイド47に供給される電流(第1所定値より大
きい値)に見合う値に自動調整される。
【0027】上述したように構成した電磁弁1では、ソ
レノイド47に通電しないとき及び電流値が第1所定値
に達しない間は、スリーブ26のストロークはストロー
クS 0 〜S1 となり、図1に示すように第1弁41は開
弁し、第2弁42は閉弁した状態(第1モード)であ
り、第1ポート9a(低圧室)と第2ポート9b(ホイ
ルシリンダ)とが第1通路24(第1径方向通路19及
び中空部本体7a)を介して連通する一方、第2ポート
9b(ホイルシリンダ)と第3ポート9c(高圧源)と
は遮断されている。これにより、ホイルシリンダの減圧
が行われる(減圧モードを構成する)。
【0028】ソレノイド47に通電する電流値が第1所
定値に達し、その後第2所定値に達する前は、スリーブ
26のストロークはストロークS1 〜S2 となり、図3
に示すように第1弁41は閉弁し、第2弁42は閉弁し
た状態(第2モード)であり、第2ポート9b(ホイル
シリンダ)は第1ポート9a(低圧室)及び第3ポート
9c(高圧源)の双方に遮断された状態になっており、
ホイルシリンダの液圧が保持される(液圧保持モードを
構成する)ようにしている。
【0029】また、ソレノイド47に通電する電流値が
第2所定値に達した後は、スリーブ26のストロークは
ストロークS2 を越えた位置(第1表S2 〜S3 )とな
り、図4に示すように第1弁41は閉弁し、第2弁42
体19が開弁した状態(第3モード)となり、第2ポー
ト9b(ホイルシリンダ)は、中空部本体7a、スリー
ブ通路29、第2通路25及びソレノイド47側第2中
空部7cを介して第3ポート9c(高圧源)に連通し、
これにより、高圧源からのブレーキ液圧がホイルシリン
ダに供給されるようになっている。
【0030】この電磁弁1では、ハウジング4の外部に
比例ソレノイド機構6を有しているので、ハウジングの
両端部に形成したポートの間になるように可動子及びソ
レノイドを配置した特開平5−11229号公報に示さ
れる電磁弁で惹起する装置の複雑化が回避され、構成の
簡易化及び組付性ひいては生産性の向上を図ることでき
る。
【0031】また、本実施の形態では、段付スプール1
0に挿通して軸方向に移動するスリーブ26を可動子4
8が係合部材51を介して押圧して変位させるようにし
ており、可動子48の径寸法が段付スプール10の径寸
法に影響されることがなく、その分、可動子48ひいて
は比例ソレノイド機構6の形状を大きくすることを回避
できる。すなわち、特開平9−280409号公報の図
10に示される電磁弁では、可動子の内周にスプールを
挿入するようにして両者を一体に固定しているため、ス
プールの径寸法を大きくすることに伴い、可動子を大き
くする必要があり、電磁弁全体の大型化を惹起すること
になるが、これに比して、本実施の形態では、上述した
ように、段付スプール10の径寸法を大きくする場合に
も、可動子48の大型化を招くことが避けられる。
【0032】また、特開平9−280409号公報に
は、スプール内に可動子を挿通する電磁弁が示されてい
るが、この公報の電磁弁は、可動子をスプール内に挿通
していることから、可動子の確実な移動を可能にするた
めにスプールの大径化が必要となり、これに伴い、スプ
ールを内挿して摺動させる筐体とこのスプールとの隙間
の断面積が大きくなり作動液の漏れが大きくなる虞があ
った。これに対し、本実施の形態では、段付スプール1
0に外装するようにスリーブ26を移動可能に設けこの
スリーブ26を係合部材51を介して可動子48により
移動させるようにしているので、可動子48の確実な移
動に関して段付スプール10はなんら影響を及ぼすもの
でなく、また、非通電時に、第3ポート9cすなわち高
圧側が遮断されている場合は、バネ34のバネ力により
スリーブ26を図1右方に押圧し、他端部内径エッジ3
5が第3段差部18に軸方向から当接し第3弁32が閉
じられるから、非通電状態で高圧源圧力の漏れが生じる
ことがなく、作動液の不要な消費を回避することがで
き、ブレーキバイワイヤ方式のブレーキ装置を備えた車
両にあって、長時間エンジンを切って停車後に始動する
場合など、始動時に外部液圧源(高圧源)の液圧が低下
してしまっているといった不具合も防止することができ
る。
【0033】上記実施の形態では、電磁付勢手段が比例
ソレノイド機構6である場合を例にしており、発生する
電磁力の大きさひいてはスリーブ26の位置を電流値に
より調整することが可能になり、これにより、第1弁4
1または第2弁42の開度調整を行って流体流量を容易
に調整することができる。なお、電磁付勢手段は、比例
ソレノイド機構6に限らず、上述した大きさの電磁力を
発生できる電磁石など他の装置であってもよい。
【0034】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、スリーブがスプ
ールに挿通されて移動可能に設けられ、このスリーブを
係合部材を介して電磁付勢手段により移動させるので、
可動子の確実な移動に関してスプールはなんら影響を及
ぼすものでなく、この分、スプールの外径を必要最小限
に小さくすることができ、ひいてはスプールとスリーブ
との間の隙間の断面積が小さくなり、作動液の漏れを抑
えることができる。また、スリーブがスプールに挿通さ
れて移動可能に設けられ、このスリーブを係合部材を介
して電磁付勢手段により移動させるので、電磁付勢手段
の大きさがスプールの径寸法に影響されることがなく、
スプールの大径化の際にも電磁付勢手段の大型化を回避
できる。非通電時に付勢手段の付勢力によりスリーブの
他端部の内径エッジをスプールの基準軸部と大径部の間
の段差部に当接してスプールの基準軸部における大径部
近傍に開口する第2通路の開口部が閉塞され、高圧源に
接続した第3ポートに連通する第2通路と第2ポートに
連通するスリーブ通路との連通が遮断され、高圧源に接
続した第3ポートと第2通路(ひいては第2ポート)と
の連通が遮断され、非通電時に高圧源のシールをスリー
ブの内径エッジを段差部への当接により果たすことがで
き、良好なシール性を確保できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電磁弁を示す断面図で
ある。
【図2】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】図1のソレノイドに第1所定値の電流を通電し
たときの状態を示す断面図である。
【図4】図1のソレノイドに第2所定値の電流を通電し
たときの状態を示す断面図である。
【符号の説明】
9a,9b,9c 第1、第2、第3ポート 10 段付スプール 24、25 第1、第2通路 26 スリーブ 29 スリーブ通路
フロントページの続き Fターム(参考) 3D046 BB17 CC04 EE01 LL23 LL30 LL31 3H106 DA13 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC09 DC18 DD09 EE48 GA19 KK22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 有底筒状で開口部に蓋を嵌合したハウジ
    ングと、 前記蓋に形成され低圧源に接続された第1ポートと、 前記ハウジングの外周部に一端部が開口し他端部がこの
    ハウジングの中空部の中央部分に開口する第2ポート
    と、 一端部が前記ハウジングの外周部に開口して高圧源に接
    続し他端部が前記ハウジングの中空部の底部側に開口す
    る第3ポートと、 一端部から他端部近傍まで延びる基準軸部に段差を持っ
    て大径の大径部を連接し、前記ハウジングの中空部に挿
    通させて一端部及び他端部がそれぞれ蓋及びハウジング
    の底部に保持されるスプールと、 該スプールの一端部側に設けられ第1ポートに連通し前
    記基準軸部における大径部近傍の外周部に開口する第1
    通路と、 前記スプールの他端部側に設けられ第3ポートに連通し
    前記大径部の外周部に開口する第2通路と、 一端を前記スプールの一端部側、他端を前記スプールの
    他端部側にして前記スプールの基準軸部に挿通され、か
    つ前記ハウジングの中空部に摺動して軸方向に変位する
    スリーブと、 該スリーブの他端側の端部に一端側が開口し、他端側が
    第2ポートに連通するスリーブ通路と、 前記スリーブをスプールの大径部側に付勢する付勢手段
    と、 前記ハウジングの底部に形成した軸方向に延びる孔に沿
    って移動可能な係合部材と、 前記ハウジングの底部の外側に配置され、電磁力により
    変位して係合部材を介して前記スプールを変位させる電
    磁付勢手段と、を備えたことを特徴とする電磁弁。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN107076330A (zh) * 2014-11-13 2017-08-18 伊格尔工业股份有限公司 电磁阀装置

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN107076330A (zh) * 2014-11-13 2017-08-18 伊格尔工业股份有限公司 电磁阀装置

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