JP2000104849A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

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JP2000104849A
JP2000104849A JP10277171A JP27717198A JP2000104849A JP 2000104849 A JP2000104849 A JP 2000104849A JP 10277171 A JP10277171 A JP 10277171A JP 27717198 A JP27717198 A JP 27717198A JP 2000104849 A JP2000104849 A JP 2000104849A
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利男 高山
Masaru Sakuma
賢 佐久間
Kunihiro Matsunaga
邦洋 松永
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要とされる電流を少なくできるコンパクト
な電磁弁を提供する。 【解決手段】 ソレノイド機構9の電磁力を第1の所定
値とした場合、第1、第2ばね8の付勢力の差に抗して
第1弁体5を閉弁させる一方、第2弁体6が第2ばね8
の付勢力により閉弁するように構成した。ソレノイド機
構9の電磁力を第1の所定値として例えば液圧保持モー
ドを得るような場合にも、第1、第2ばね7,8の付勢
力の差に抗する大きさの電磁力を発生させればよいこと
になり、従来技術で必要とされた2つのばねの付勢力の
合計に抗する電磁力に比して、発生させる電磁力が小さ
くて済み、その分、コイルに流れる電流を少なくした
り、コイルの巻数を少なくすることができ、ひいてはコ
イルの形状を小さくして装置のコンパクト化及び配置ス
ペースの縮小化を図ること、及びバッテリの容量を少な
くすることも可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンチロックブレ
ーキ制御装置などのブレーキ液圧制御装置に用いて好適
な電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁弁の一例として特開平7−1
44629号公報に示される電磁弁がある。この電磁弁
は、両端側が閉塞され、側部に一端側から他端側に向け
て第1、第2ポートを順次設け、他端に第3ポートを設
けた筒体(ハウジング)と、該筒体内を長手方向に摺動
して前記第1、第2ポートの連通、遮断を行う第1弁体
と、前記筒体内で前記長手方向に移動可能に配置され前
記第2、第3ポートの連通、遮断を行う第2弁体と、前
記筒体の一端側と第1弁体との間に介装されて第1弁体
を開方向に付勢する第1スプリング(第1付勢手段)
と、前記筒体における第1、第2ポートの間の部分に形
成された縮径部と第2弁体との間に介装されて第2弁体
を閉方向に付勢する第2スプリング(第2付勢手段)
と、前記筒体の一端部側に設けられた電磁力発生手段
と、前記第1、第2弁体に係合し、前記電磁力発生手段
の電磁力により前記第1、第2付勢手段の付勢力に抗し
て前記筒体内を前記長手方向に移動し第1弁体及び第2
弁体を開閉させる可動子とを備え、 電磁力発生手段による電磁力がない場合、第1付勢手
段の付勢力により第1弁体が開弁する一方、第2付勢手
段の付勢力により第2弁体が閉弁し、 電磁力発生手段の電磁力を第1の所定値とした場合、
可動子が第1付勢手段の付勢力に抗して第1弁体を閉弁
させる一方、第2弁体が第2付勢手段の付勢力により閉
弁し、 電磁力発生手段の電磁力を第1の所定値より大きい第
2の所定値とした場合、可動子が第1付勢手段及び第2
付勢手段の付勢力に抗して第1弁体を閉弁させる一方、
第2弁体を開弁させるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術では、第1弁体を閉弁させるために、第1付勢手
段の付勢力に抗して第1弁体を移動し得る大きさの電磁
力を発生させる必要がある上、第2弁体を開弁させるた
めに、第1付勢手段及び第2付勢手段の付勢力に抗して
第2弁体を移動し得る大きさの電磁力を発生させる必要
があり、高電流に耐えるコイルあるいは巻数の多いコイ
ルを用意する必要があり、大型化を招いて配置スペース
の確保が容易でなくなる上、バッテリ容量の増大を招く
虞があった。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、必要とされる電流を少なくできるコンパクトな電磁
弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
底部及び蓋部を有する筒状をなし、側部に蓋部から底部
に向けて第1、第2ポートを設け、底部に第3ポートを
設けたハウジングと、該ハウジング内を長手方向に摺動
して前記第1、第2ポートの連通、遮断を行う第1弁体
と、前記ハウジング内で前記長手方向に移動可能に配置
され前記第2、第3ポートの連通、遮断を行う第2弁体
と、前記第1弁体を開方向に付勢する第1付勢手段と、
前記第2弁体を閉方向に付勢する第2付勢手段と、前記
ハウジングに保持された電磁力発生手段と、前記第1、
第2弁体に係合し、前記電磁力発生手段の電磁力により
前記第1、第2付勢手段の付勢力に抗して前記ハウジン
グ内を前記長手方向に移動し第1弁体及び第2弁体を開
閉させる可動子とを備え、前記電磁力発生手段による電
磁力がない場合、第1付勢手段の付勢力により第1弁体
が開弁する一方、第2付勢手段の付勢力により第2弁体
が閉弁し、前記電磁力発生手段の電磁力を第1の所定値
とした場合、前記可動子が第1、第2付勢手段の付勢力
の差に抗して第1弁体を閉弁させる一方、第2弁体が第
2付勢手段の付勢力により閉弁し、前記電磁力発生手段
の電磁力を第1の所定値より大きい第2の所定値とした
場合、前記可動子が第1付勢手段の付勢力に抗して第1
弁体を閉弁させる一方、第2弁体を開弁させてなること
を特徴とする。
【0006】請求項2記載の発明は、請求項1記載の構
成において、可動子及び第1弁体を一体としたことを特
徴とする。請求項3記載の発明は、請求項1または2記
載の構成において、電磁力発生手段は、電流に比例した
大きさの電磁力を発生する比例ソレノイド機構であるこ
とを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の電
磁弁を図1ないし図4に基づいて説明する。この電磁弁
(3位置電磁弁)1は、図示しないアンチロックブレー
キ制御装置などのブレーキ液圧制御装置に設けられ、液
通路が形成されたマニホールドの所定の箇所に、プラグ
等と同様に差し込まれるように構成され、ユニット化さ
れたものになっている。
【0008】図1及び図4において、電磁弁1は、底部
材(底部)2及び蓋部材(蓋部)3を有する筒状をなす
ハウジング4と、ハウジング4内を長手方向(図1左右
方向)に摺動する第1弁体5と、前記ハウジング4内で
前記長手方向に移動可能に配置された第2弁体6と、第
1、第2ばね(第1、第2付勢手段)7,8と、ハウジ
ング4に保持された比例ソレノイド機構(電磁力発生手
段)9とから大略構成されている。なお、本実施の形態
では、第1弁体5は可動子を兼ねたものになっている。
【0009】ハウジング4は、筒状のハウジング本体1
0と、このハウジング本体10の一端側に嵌着された延
長筒体11と、この延長筒体11の先端部に封着された
前記蓋部材3と、ハウジング本体10の他端側に嵌合さ
れた前記底部材2とから構成されている。延長筒体11
の内径は、ハウジング本体10の内径に比して大きい寸
法に設定されている。ハウジング本体10の延長筒体1
1を嵌着した部分(以下、第1弁体規制部という。)1
2は、第1弁体5に形成された後述する大径部13の肩
部(大径肩部)13aに係止して第1弁体5の図1左方
向への移動を規制するようになっている。ハウジング本
体10の一端側には径方向外方に突出するフランジ部1
4が形成されており、延長筒体11及び蓋部材3と共に
比例ソレノイド機構9を支持するようになっている。ハ
ウジング本体10の側部には、一端側から他端側に向け
て(蓋部から底部に向けて)第1、第2ポート15,1
6が形成されている。また、底部材2には第3ポート1
7が形成されている。
【0010】本実施の形態では、電磁弁1はアンチロッ
クブレーキ制御装置に用いられるようになっており、第
1ポート15にマスタシリンダ(図示省略)、第2ポー
ト16にホイルシリンダ(図示省略)、第3ポート17
に低圧室(図示省略)が接続されアンチロックブレーキ
制御(図示省略)における増圧、減圧、液圧保持の機能
を果たすようになっている。
【0011】蓋部材3は、延長筒体11と同等外径寸法
で延長筒体11から突出する蓋本体部18と、延長筒体
11内に嵌合される蓋嵌合部19とからなっている。蓋
嵌合部19には、第1弁体5の端部が挿入される凹部
(以下、第1弁体挿入凹部という。)20が形成されて
いる。また、蓋部材3には、第1弁体挿入凹部20に連
接して更に凹部(以下、第1ばね収納用凹部という。)
21が穿設されており、この第1ばね収納用凹部21に
は前記第1ばね7が配設されるようになっている。
【0012】第1弁体5は、後述するように第1、第2
ポート15,16の連通、遮断を行うようになってお
り、延長筒体11内に摺動自在に収納される前記大径部
13と、ハウジング本体10内に摺動自在に収納される
中径部22と、中径部22に連接しこの中径部22に比
して小径の小径部23とから大略構成されており、大径
部13、中径部22及び小径部23には長手方向に延び
る軸方向孔24が形成されている。大径部13の中径部
22との連接部分が前記大径部肩部13aを構成してい
る。
【0013】軸方向孔24の径寸法は、大径部13側で
小径で、小径部23側で大径になっており、中径部22
の中央部分で径寸法が変化するようになっている。以
下、軸方向孔24のうち径寸法が小径の部分、大径の部
分を、便宜上、第1、第2軸方向孔24a,24bとい
う。第1、第2軸方向孔24a,24bの連接部分は、
径寸法が変化して段差部24cをなしており、この段差
部24cが前記第2ばね8のばね受けをなしている。大
径部13の端部13b(図1右側)側外周部分は縮径さ
れており、前記第1弁体挿入凹部20に収納し得る径寸
法に設定されている。
【0014】中径部22おける大径部13側部分には、
第1軸方向孔24に連通して外周壁に開口する第1径方
向孔25が形成され、小径部23における中径部22側
部分には、第2軸方向孔24bに連通して外周壁に開口
する第2径方向孔26が形成されている。大径部肩部1
3aに第1弁体規制部12が当接した状態(図1の状
態)で、第1径方向孔25と第1ポート15とが連通し
得るようになっている。
【0015】小径部23の内側には所定長さの筒状のガ
イド部材27が嵌挿され、環状の抜け止め28により保
持されており、非通電状態(図1)で、第2弁体6の係
止部6bとガイド部材27との間に空間部が形成されて
いる。ガイド部材27には第2弁体6が摺動可能に支持
されている。第2弁体6は、ガイド部材27に摺動する
第2弁体本体6aと、ガイド部材27の内径に比して大
径で小径部23の内径に比してわずかに小径でかつ第2
弁体本体6aの一端側に連接した係止部6bと、第2弁
体本体6aから延設されて第3ポート17に対して着
座、離座する略半球の開閉作動部6cとから構成されて
いる。
【0016】第1ばね7は、第1弁体5の大径部13と
蓋部材3の第1弁体挿入凹部20の底部(符号省略)と
の間に介装され、第1弁体5を図1左方向に付勢してい
る。第1弁体5は第1ばね7に付勢されて、上述したよ
うに大径部肩部13aに第1弁体規制部12が当接した
状態で、第1径方向孔25と第1ポート15とが連通す
るものになっており、第1ばね7の図1左方向の付勢
は、第1弁体5の開方向に相当する。
【0017】第2ばね8は、第2弁体6の係止部6bと
軸方向孔24の段差部24cとの間に介装されており、
第1弁体5及び第2弁体6が互いに離間する方向〔第1
弁体5は図1右方向、第2弁体6は開閉作動部6cが第
3ポート17に着座する方向(第2弁体6を閉じる方
向、図1左方向)〕に付勢する。第2ばね8は第1ばね
7に比して付勢力が小さく(すなわち、第1ばね7は第
2ばね8に比して付勢力が大きく)設定されている。
【0018】比例ソレノイド機構9は、環状をなし、延
長筒体11及び蓋部材3に嵌装して保持されるヨーク部
29と、ヨーク部29内に配置されて図示しないバッテ
リからの電流供給により電流に比例した大きさの電磁力
を発生して、第1弁体5を図1右方向に付勢するコイル
30とから大略構成されている。
【0019】そして、比例ソレノイド機構9による電磁
力がない場合(比例ソレノイド機構9が非通電時)、第
1ばね7の付勢力により第1弁体5が開弁する一方、第
2ばね8の付勢力により第2弁体6が閉弁している。す
なわち、大径部肩部13aに第1弁体規制部12が当接
しており、第1径方向孔25と第1ポート15とが連通
し、また、第1径方向孔25、第1、第2軸方向孔24
a,24b、及び第2径方向孔26、小径部23の外周
を介して第1ポート15(マスタシリンダ)と第2ポー
ト16(ホイルシリンダ)とが連通する一方、第2弁体
6が閉弁しており、第2ポート16(ホイルシリンダ)
と第3ポート17(低圧室)とは遮断されている。これ
により、マスタシリンダからのブレーキ液圧がホイール
シリンダに供給されるようになっている。
【0020】また、図2に示すように、比例ソレノイド
機構9の電磁力を第1の所定値とした場合、第1、第2
ばね7,8の付勢力の差に抗して第1弁体5が蓋部材3
側(図2右方向)に移動して第1弁体5を閉弁させる一
方、第2弁体6が第2ばね8の付勢力により閉弁する。
すなわち、第2弁体6が第2ばね8の付勢力により図2
左方向に付勢されて第3ポート17に着座されて、第2
ポート16(ホイルシリンダ)と第3ポート17(低圧
室)とが遮断され、この状態で第1弁体5の中径部22
が第1ポート15に対面する位置になって第1ポート1
5(マスタシリンダ)と第1径方向孔25との連通が遮
断され、第2ポート16(ホイルシリンダ)は第1ポー
ト15(マスタシリンダ)及び第3ポート17(低圧
室)の双方に遮断された状態になっており、ホイールシ
リンダの液圧が保持される(液圧保持モードを構成す
る)ようにしている。なお、上述したように比例ソレノ
イド機構9の電磁力を第1の所定値とした(図2)場
合、ガイド部材27は、第1弁体5と一体的に蓋部材3
側へ移動するが、第2弁体6の係止部6bに対して蓋部
材3側への力を及ぼさない状態になっている。
【0021】上述した従来技術では、液圧保持モードを
得るための弁体位置設定のために2つのばねの付勢力の
合計に抗する電磁力を発生するようにしており、その
分、大きな電流あるいは巻数の多いコイルを用いる必要
があったが、本実施の形態では、第1、第2ばね7,8
の付勢力の差に抗する大きさの電磁力を発生させればよ
いので、その分、コイル30に流れる電流を少なくした
り、コイル30の巻数を少なくすることができ、ひいて
はコイル30の形状を小さくして配置スペースを小さく
すること、及びバッテリの容量を少なくすることも可能
となる。
【0022】また、図3に示すように、比例ソレノイド
機構9の電磁力を第1の所定値より大きい第2の所定値
とした場合、第1弁体5が第1ばね7の付勢力に抗して
第1弁体5を図2の位置よりさらに右方向に移動させ
る。これにより、第1弁体5の中径部22が第1ポート
15に対面する状態は維持されて第1ポート15(マス
タシリンダ)と第1径方向孔25との連通が遮断され
る。また、この際、第1弁体5が図2に比して更に右方
向に移動することによりガイド部材27が係止部6bに
当接して、第2弁体6を図2右方向に移動させる。
【0023】これにより、第2弁体6の開閉作動部6c
が第3ポート17から離座し、第2弁体6が開弁し、第
2ポート16(ホイルシリンダ)と第3ポート17(低
圧室)とが連通する。このため、比例ソレノイド機構9
の電磁力を第2の所定値とした場合(図3に示す状
態)、第1ポート15(マスタシリンダ)と第1径方向
孔25との連通が遮断され、第1ポート15(マスタシ
リンダ)は第2ポート16(ホイルシリンダ)及び第3
ポート17(低圧室)と遮断される一方、第2ポート1
6(ホイルシリンダ)は第3ポート17(低圧室)と連
通した状態になっており、マスタシリンダから第1ポー
ト15を介してブレーキ液圧が印加されているにもかか
わらずホイールシリンダの減圧が行われる(減圧モード
を構成する)ようにしている。また、第2ポート16と
第3ポート17との連通状態(比例ソレノイド機構9の
通電状態)においては、大径部13の端部13bと第1
弁体挿入凹部20の底部との間のエアギャップ長が短く
なり、磁気回路の当該部分の磁路抵抗が減少し当該状態
の維持電流も少ない電流で済むことになる。
【0024】本実施の形態では、第1、第2弁体5,6
を動かす可動子と、第1弁体5とを一体としており、第
1、第2弁体5,6に対して可動子を別体に設けたタイ
プの電磁弁に比して、部品数及び組付工数の低減を図る
ことができる。さらに、本実施の形態では、可動子と第
1弁体5とを一体としており、第1弁体5における第2
弁体6に対して可動子に相当する部分が延び、当該延長
部が第1弁体5の第1ポート15を閉塞する部分を兼用
したものになっており、上記部品数及び組付工数の低減
ばかりでなく、第2弁体6及び第1弁体6(可動子)の
軸方向の長さを短くすることができる。なお、本発明
は、上記実施例に示すように可動子と第1弁体5とを一
体にしたものに限らず、可動子及び第1弁体5を別体に
構成してもよい。
【0025】上記実施の形態では、電磁力発生手段が比
例ソレノイド機構9である場合を例にしており、これに
より、発生する電磁力の大きさを調整でき、汎用性の向
上を図ることができる。なお、電磁力発生手段は、これ
に限らず、上述した大きさの電磁力を発生できる電磁石
など他の装置であってもよい。
【0026】なお、第1ポート15に低圧室、第2ポー
ト16にホイルシリンダ、第3ポート17に高圧源を接
続し、自動ブレーキ用アクチュエータとして機能させる
(この場合、電磁力発生手段は比例ソレノイド機構であ
ることが望まれる)ようにすることも可能である。
【0027】また、特開平7−144629号公報の図
11には、3つのばねを備えた電磁弁が示されている
が、このタイプの電磁弁に比して、本実施の形態の電磁
弁1は、ばねとしては2つ備え、前記増圧モード、減圧
モード及び液圧保持モードを確保するので、ばねを少な
くした分、コンパクト化が図れることになる。
【0028】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、電磁力発生手
段による電磁力がない場合、第1付勢手段の付勢力によ
り第1弁体が開弁する一方、第2付勢手段の付勢力によ
り第2弁体6が閉弁し、電磁力発生手段の電磁力を第
1の所定値とした場合、可動子が第1、第2付勢手段の
付勢力の差に抗して第1弁体5を閉弁させる一方、第2
弁体6が第2付勢手段の付勢力により閉弁し、電磁力
発生手段の電磁力を第1の所定値より大きい第2の所定
値とした場合、可動子が第1付勢手段の付勢力に抗して
第1弁体5を閉弁させる一方、第2弁体を開弁させるよ
うに構成しており、電磁力発生手段の電磁力を第1の所
定値として例えば液圧保持モードを得るような場合に
も、第1、第2ばねの付勢力の差に抗する大きさの電磁
力を発生させればよいことになり、従来技術で必要とさ
れた2つのばねの付勢力の合計に抗する電磁力に比し
て、発生させる電磁力が小さくて済み、その分、コイル
に流れる電流を少なくしたり、コイルの巻数を少なくす
ることができ、ひいてはコイルの形状を小さくして装置
のコンパクト化及び配置スペースの縮小化を図ること、
及びバッテリの容量を少なくすることも可能となる。
【0029】請求項2記載の発明は、可動子及び第1弁
体を一体としており、部品数及び組付工数の低減を図る
ことができる。請求項3記載の発明は、電磁力発生手段
が電流に比例した大きさの電磁力を発生する比例ソレノ
イド機構であり、発生する電磁力の大きさを調整でき、
汎用性の向上を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の電磁弁を示す断面図で
ある。
【図2】図1の比例ソレノイド機構の電磁力が第1の所
定値である場合の第1、第2弁体の位置を示す断面図で
ある。
【図3】図1の比例ソレノイド機構の電磁力が第2の所
定値である場合の第1、第2弁体の位置を示す断面図で
ある。
【図4】図1の部分拡大図である。
【符号の説明】
4 ハウジング 5 第1弁体 6 第2弁体 7 第1ばね 8 第2ばね 9 比例ソレノイド機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 松永 邦洋 山梨県中巨摩郡▲櫛▼形町吉田1000番地 トキコ株式会社山梨工場内 Fターム(参考) 3H106 DA03 DA23 DB02 DB12 DB23 DB32 DC02 DC09 DD02 EE22 EE34 KK17

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 底部及び蓋部を有する筒状をなし、側部
    に蓋部から底部に向けて第1、第2ポートを設け、底部
    に第3ポートを設けたハウジングと、 該ハウジング内を長手方向に摺動して前記第1、第2ポ
    ートの連通、遮断を行う第1弁体と、 前記ハウジング内で前記長手方向に移動可能に配置され
    前記第2、第3ポートの連通、遮断を行う第2弁体と、 前記第1弁体を開方向に付勢する第1付勢手段と、 前記第2弁体を閉方向に付勢する第2付勢手段と、 前記ハウジングに保持された電磁力発生手段と、 前記第1、第2弁体に係合し、前記電磁力発生手段の電
    磁力により前記第1、第2付勢手段の付勢力に抗して前
    記ハウジング内を前記長手方向に移動し第1弁体及び第
    2弁体を開閉させる可動子とを備え、 前記電磁力発生手段による電磁力がない場合、第1付勢
    手段の付勢力により第1弁体が開弁する一方、第2付勢
    手段の付勢力により第2弁体が閉弁し、 前記電磁力発生手段の電磁力を第1の所定値とした場
    合、前記可動子が第1、第2付勢手段の付勢力の差に抗
    して第1弁体を閉弁させる一方、第2弁体が第2付勢手
    段の付勢力により閉弁し、 前記電磁力発生手段の電磁力を第1の所定値より大きい
    第2の所定値とした場合、前記可動子が第1付勢手段の
    付勢力に抗して第1弁体を閉弁させる一方、第2弁体を
    開弁させてなることを特徴とする電磁弁。
  2. 【請求項2】 可動子及び第1弁体を一体としたことを
    特徴とする請求項1記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 電磁力発生手段は、電流に比例した大き
    さの電磁力を発生する比例ソレノイド機構であることを
    特徴とする請求項1または2記載の電磁弁。
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