JP2000283318A - 電磁弁 - Google Patents

電磁弁

Info

Publication number
JP2000283318A
JP2000283318A JP11092717A JP9271799A JP2000283318A JP 2000283318 A JP2000283318 A JP 2000283318A JP 11092717 A JP11092717 A JP 11092717A JP 9271799 A JP9271799 A JP 9271799A JP 2000283318 A JP2000283318 A JP 2000283318A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
sleeve
solenoid
spool
port
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11092717A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshio Takayama
利男 高山
Kunihiro Matsunaga
邦洋 松永
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Tokico Ltd filed Critical Tokico Ltd
Priority to JP11092717A priority Critical patent/JP2000283318A/ja
Publication of JP2000283318A publication Critical patent/JP2000283318A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Valves And Accessory Devices For Braking Systems (AREA)
  • Regulating Braking Force (AREA)
  • Magnetically Actuated Valves (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 使用状況にかかわらず微妙な流量調整を行え
る簡易な構成の電磁弁を提供する。 【解決手段】 スリーブ本体底部5の孔に沿って移動可
能に係合部材39を設け、スリーブ本体底部5の外側に
比例ソレノイド機構6を設け、その可動子36が係合部
材39を介してスプール22を変位させ、第1、第2弁
10,11の開閉モード調整を、ソレノイド35への通
電電流により行う。スリーブの両端部に形成したポート
の間になるように可動子及びソレノイドを配置した従来
技術に比して、ソレノイド35及び可動子36の配置を
比較的余裕をもって行え、これに伴い、構成の簡易化及
び組付性ひいては生産性の向上が図れる。ソレノイド3
5への通電量を変えることにより第1、第2弁10,1
1の開度調整が可能となり、これにより流体流量の調整
を図ることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンチロックブレ
ーキ制御装置などのブレーキ液圧制御装置に用いて好適
な電磁弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の電磁弁の一例として特開平5−1
12229号公報に示す電磁弁がある。同公報の電磁弁
は、両端部にポートを形成したスリーブに埋設するよう
にソレノイドを設けると共に、スリーブ内に可動子を収
納し、可動子の両端部に設けた弁体を、前記ポートのス
リーブ内側の開口部に形成したシート面に押し付けるよ
うにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来技術は、スリーブ内が、弁体の外側(ポート側)より
高圧となる状況で使用する場合、一旦、開弁すると弁体
前後の差圧が低下し、弁体が開弁しやすくなる圧力バラ
ンスとなり、微妙な流量調整を行うことが難しかった。
また、軸方向の両端側に形成したポート間になるように
可動子及びソレノイドを配置しており、狭い領域に軸方
向に移動する可動子及びソレノイドを配置する必要があ
ることから複雑な構成となる上、組付性が劣り生産性が
低下しやすいものになっている。
【0004】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、使用状況にかかわらず微妙な流量調整を行える簡易
な構成の電磁弁を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第1、第2、第3ポートを備えた中空のスリーブと、該
スリーブの中空部における一端部、他端部側に配置され
て第1、第2ポートの連通、遮断及び第2、第3ポート
の連通、遮断をそれぞれ行う第1、第2弁体と、前記中
空部における前記第1、第2弁体の間に軸方向に変位可
能に配置され変位に伴い両端部で第1、第2弁体を押圧
して開弁させるスプールと、第1、第2弁体を閉弁方向
に付勢する第1、第2弁体閉弁用付勢手段と、スリーブ
の一端部に形成した軸方向に延びる孔に沿って移動する
係合部材と、前記スリーブと前記スプールとの間に介装
されてこのスプールを介して第1弁体を開弁方向に押圧
する第1弁体開弁用付勢手段と、前記スリーブの一端部
の外側に配置され係合部材を介してスプールを押圧する
可動子を有し電磁力により該可動子をスリーブの軸方向
に移動させる電磁付勢手段と、を備え、第3ポートはス
リーブの他端部に設けると共に、第1、第2ポートはそ
の一端が前記中空部、その他端がスリーブの外周部に開
口するように設けたことを特徴とする。請求項2記載の
発明は、請求項1記載の構成において、第1弁体とその
シート部、または第2弁体とそのシート部に、開弁時に
流体の流れを絞る絞り部を設けたことを特徴とする。請
求項3記載の発明は、請求項1または2記載の構成にお
いて、電磁付勢手段は電流に比例した電磁力を発生する
ことを特徴とする。
【0006】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態の電
磁弁1を図1ないし図5に基づいて説明する。この電磁
弁1(3位置電磁弁)は、図示しないアンチロックブレ
ーキ制御装置などのブレーキ液圧制御装置に設けられ、
流体通路が形成されたマニホールドなど(ハウジング)
に、プラグ等と同様に差し込まれるように構成され、ユ
ニット化されたものになっている。
【0007】図1ないし図3において、電磁弁1は、有
底のスリーブ本体2及び該スリーブ本体2の開口部に嵌
合される有底筒状の蓋3からなるスリーブ4と、スリー
ブ本体2の底部(スリーブ本体底部)5の外側に保持さ
れる比例ソレノイド機構6(電磁付勢手段)と、を備え
ている。スリーブ本体底部(スリーブの一端部)5に
は、スリーブ本体2における蓋3とスリーブ4との間の
空間(中空部本体)7aに連接する穴(ソレノイド側中
空部)7bが形成されている。蓋3は、開口部をソレノ
イド側中空部7bに向けて〔すなわち、底部(蓋底部)
3aを外側に向けて〕配置されており、蓋3の穴(蓋側
中空部)7cが中空部本体7aに連通している。本実施
の形態では、蓋側中空部7c、中空部本体7a及びソレ
ノイド側中空部7bにより中空部7が構成されている。
【0008】スリーブ本体2にはその側面部8(外周
部)に開口しかつ中空部7に連通する2つのポート9
a,9bが形成され、また、蓋底部3aには中空部7に
連通する1つのポート9cが形成されている。側面部8
に開口する2つのポート9a,9bのうちポート9aは
ソレノイド側中空部7bに連通し、他の1つのポート9
bは中空部本体7aの軸方向の略中心部分に開口してい
る。以下、便宜上、側面部8に開口した2つのポート9
a,9bのうち前者(ソレノイド側中空部7bに連通す
るポート9a)を第1ポート9a、後者(中空部本体7
aに開口するポート9b)を第2ポート9b、蓋底部3
aに形成されたポート9cを第3ポート9cという。
【0009】本実施の形態では、電磁弁1はアンチロッ
クブレーキ制御装置に用いられるようになっており、第
1ポート9aにマスタシリンダ(図示省略)、第2ポー
ト9bにホイールシリンダ(図示省略)、第3ポート9
cに低圧室(図示省略)が接続され、アンチロックブレ
ーキ制御における増圧、減圧、液圧保持の機能を果たす
ようにしている。
【0010】ソレノイド側中空部7b、蓋側中空部7c
には、第1、第2ポート9a,9bの連通、遮断及び第
2、第3ポート9b,9cの連通、遮断をそれぞれ行う
第1、第2弁10,11が設けられている。第1弁10
は、ソレノイド側中空部7bにおける中空部本体7a側
の開口部に設けられ中央部に孔(第1弁座孔)12を形
成した弁座(第1弁座)13と、第1弁座13に対応し
てソレノイド側中空部7bの底(ソレノイド側中空部底
14)側に配置されて軸方向の変位により第1弁座孔1
2を開閉する(第1、第2ポート9a,9bの連通、遮
断を行う)弁体(第1弁体)15と、から大略構成され
ている。ソレノイド側中空部底14と第1弁体15との
間には第1バネ16(第1弁体閉弁用付勢手段)が介装
されており、第1弁体15を閉弁方向に付勢している。
【0011】第2弁11は、蓋側中空部7cにおける開
口部に設けられ中央部に孔(第2弁座孔)17を形成し
た弁座(第2弁座)18と、第2弁座18及び蓋底部3
aの間で第2弁座18側に配置されて軸方向の変位によ
り第2弁座孔17を開閉する(第2、第3ポート9b,
9cの連通、遮断を行う)弁体(第2弁体)19と、か
ら大略構成されている。蓋底部3aと第2弁体19との
間には第2バネ20(第2弁体閉弁用付勢手段)が介装
されており、第2弁体19を閉弁方向に付勢している。
第2弁座18における中空部本体7a側には、第2弁座
孔17を頂点として略円錐形状となる(中空部本体7a
側になるに従って径が大きくなる)円錐シート面21が
形成されている。
【0012】スリーブ本体2の中空部本体7aには軸方
向(図1左右方向)に移動可能にスプール22が収納さ
れている。スプール22は、中空部本体7aに沿って摺
動する所定厚さの円柱状のスプール本体23と、スプー
ル本体23の一方の面部(図1右側)の中央部に突出形
成された略半球状の突出部(第1突出部)24と、第1
突出部24に直立され第1弁座孔12を通して第1弁体
15を押圧可能な第1ピン25と、スプール本体23の
他方の面部(図1左側)に直立されスプール本体23に
比して小径の軸部(スプール軸部)26と、スプール軸
部26の先端部に突出形成され頂部が略半球状をなす軸
状の突出部(第2突出部)27と、第2突出部27に直
立され第2弁座孔17と通して第2弁体19を図1左方
向に押圧可能な第2ピン28と、から大略構成されてい
る。
【0013】スプール本体23には、その両面側に開口
する通路(スプール通路)29が形成されている。蓋3
の開口側先端部とスプール本体23との間には、第3バ
ネ10a(第1弁体開弁用付勢手段)が介装されてお
り、スプール22を第1弁体15側に押圧して第1弁1
0を開弁する方向に付勢している。上述したように第2
ピン28が第2弁体19を押圧することにより第2弁体
19が開弁するが、この際、第2弁座18の円錐シート
面21に第2突出部27の先端部(略半球形状)が接近
することで、両者により形成される通路の面積が徐々に
小さくなり(絞られ)、開弁時に流体の通過流量が急激
に増加しないようにしており、本実施の形態では、当該
円錐シート面21及び第2突出部27により絞り部30
を構成している。
【0014】比例ソレノイド機構6は、スリーブ本体2
に外方に突出して形成された筒部(スリーブ突出筒部)
31に一端側が嵌装された筒部(スリーブ取付筒部)3
2と、スリーブ取付筒部32の他端側に嵌挿された固定
子33(コア)と、スリーブ取付筒部32及び固定子3
3に嵌装して保持される環状のヨーク部34と、ヨーク
部34内に配置されて図示しないバッテリからの電流供
給により電流に比例した大きさの電磁力を発生するソレ
ノイド35と、スリーブ突出筒部31の孔(符号省略)
及び固定子33に形成された凹部33aに図1左右方向
に移動可能に収納された筒状の可動子36とから大略構
成されている。スリーブ取付筒部32の基端側の外周に
はスリーブ本体2の突出部分(符号省略)にかしめられ
た弾性材料製のシール部材37が嵌装されており、スリ
ーブ取付筒部32外に流体が漏れるのを防止している。
シール部材37は弾性材料に限らず、金属等他の材料で
あってもよい。
【0015】スリーブ本体底部5には、同心状に3つの
孔38a,38b,38cが形成されており、この孔3
8a,38b,38cに挿通して軸方向(図1左右方
向)に移動可能に係合部材39が設けられている。係合
部材39は、可動子36の図1左方向への変位により押
されてスプール22を図1左方向(第1弁10の閉弁方
向、第2弁11の開弁方向)に押圧し、これにより第
1、第2弁10,11の開閉モードを切換えるようにし
ている。
【0016】係合部材39は図2に示すように中空部本
体7aに摺動する大きさの略リング状の係合部材本体4
0と、係合部材本体40に直立された3本の軸部(係合
部材軸部)41a,41b,41cとからなっている。
係合部材39における係合部材軸部41a,41b,4
1cが設けられた面部には径方向に延びる凹部42が形
成されている。また、係合部材本体40の外周部のうち
凹部42に対向した部分は平坦面43とされており、凹
部42が第1ポート9a側に配置され、後述の孔44,
44を該凹部42と対向させて係合部材39を位置決め
しやすいようにしている。
【0017】係合部材39は、係合部材本体40を中空
部本体7aにおける底部とスプール22との間に収納
し、かつ係合部材軸部41a,41b,41cを、図3
に示すようにスリーブ本体底部5に形成された3つの孔
38a,38b,38cに挿通して配置されている。こ
の場合、係合部材軸部41a,41b,41cの先端部
はスリーブ突出筒部31内に突出して可動子36に当接
し、かつ係合部材本体40はスプール22に当接してい
る。スリーブ本体底部5には前記3つの孔38a,38
b,38cに並ぶように前記2つの孔44が形成されて
おり、この2つの孔44及び可動子36に形成された孔
36aを通して可動子36の両面側が第1ポート9aに
連通し、第1弁10の開閉にかかわらず可動子36の両
面側が同等圧になる(可動子36の両面側に圧力差を生
じさせない)ようにしている。
【0018】この電磁弁1では、非通電状態(図1)で
は、第3バネ10aのバネ力が第1バネ16のバネ力に
抗してスプール22ひいては第1ピン25を図1右方向
に付勢し、第1ピン25に第1弁体15を押圧させてい
る。この状態では、第1ピン25による第1弁体15の
押圧により第1弁10は開弁し、ソレノイド側中空部7
b、スプール通路29及び中空部本体7aを介して第1
ポート9a(マスタシリンダ)と第2ポート9b(ホイ
ールシリンダ)とが連通するようになっている。また、
第2弁11の第2弁体19は第2バネ20により第2弁
座18に押し付けられており、第3ポート9cに対して
第1ポート9a及び第2ポート9bの連通が遮断した
(第2が閉弁した)状態になっている。そして、ソレノ
イド35に供給される電流値に応じて可動子36が変位
し、可動子36に押圧されて変位するスプール22の変
位量(ストローク)に応じて、第1弁10及び第2弁1
1の開閉モードが第1表に示すように切換えられるよう
になっている。
【0019】
【0020】第1表においてS0 はスプール22の初期
位置、S1 はソレノイド35に第1所定値の電流を流し
て可動子36ひいてはスプール22が初期位置S0 から
所定量(第1所定量)図1左方向に変位して第1弁10
が閉弁する(図4)位置、S 2 はソレノイド35に第2
所定値〔(第2所定値)>(第1所定値)〕の電流を流
して可動子36ひいてはスプール22が初期位置S0
ら第2所定量〔(第2所定量)>(第1所定量)〕図1
左方向に変位して第2弁11が開弁する(図5)位置、
3 は位置S2 を越えた所定のストローク位置を示す。
【0021】上述したように構成した電磁弁1では、ソ
レノイド35に通電しないとき及び電流値が第1所定値
に達しない間は、スプール22のストロークはストロー
クS 0 〜S1 となり、図1に示すように第1弁10は開
弁し、第2弁11は閉弁した状態(第1モード)であ
り、第1ポート9a(マスタシリンダ)と第2ポート9
b(ホイールシリンダ)とが連通する一方、第2ポート
9b(ホイールシリンダ)と第3ポート9c(低圧室)
とは遮断されている。これにより、マスタシリンダから
のブレーキ液圧がホイールシリンダに供給されるように
なっている。
【0022】ソレノイド35に通電する電流値が第1所
定値に達し、その後第2所定値に達する前は、スプール
22のストロークはストロークS1 〜S2 となり、図4
に示すように第1弁10は閉弁し、第2弁11は閉弁し
た状態(第2モード)であり、第2ポート9b(ホイー
ルシリンダ)は第1ポート9a(マスタシリンダ)及び
第3ポート9c(低圧室)の双方に遮断された状態にな
っており、ホイールシリンダの液圧が保持される(液圧
保持モードを構成する)ようにしている。
【0023】また、ソレノイド35に通電する電流値が
第2所定値に達した後は、スプール22のストロークは
ストロークS2 を越えた位置(第1表S2 〜S3 )とな
り、図5に示すように第1弁10は閉弁し、第2弁11
は開弁した状態(第3モード)となって、第2ポート9
b(ホイールシリンダ)は第3ポート9c(低圧室)に
連通し、これにより、ホイールシリンダの減圧が行われ
る(減圧モードを構成する)。この第2弁11の開弁
は、上述したように第2ピン28が第2弁体19を押圧
することにより行われるが、絞り部30を設けたことに
より、第2弁11の開弁時に第2弁座18の円錐シート
面21に第2突出部27の先端部(略半球形状)が接近
して通路の面積が徐々に小さくなる。このため、第3ポ
ート9c(低圧室)が第2ポート9b(ホイールシリン
ダ)に比して低圧の使用状況においても、第2弁11の
開弁時に流体の通過流量が急激に増加するようなことが
回避され、ひいては微妙な流量調整を図ることが可能と
なる。
【0024】スリーブの両端部に形成したポートの間に
なるように可動子及びソレノイドを配置した従来技術で
は、狭い領域に軸方向に移動する可動子及びソレノイド
を配置することから複雑な構成が強いられるものになっ
ていたが、これに比して、本実施の形態で、スリーブ4
の外部に比例ソレノイド機構6を有しており、構成の簡
易化及び組付性ひいては生産性の向上を図ることでき
る。
【0025】また、本実施の形態では、スプール22
を、第1、第2弁10,11(第1弁体15及び第1弁
座13、第2弁体19及び第2弁座18)と同軸線方向
に設け、かつ可動子36を、第1弁10に対して軸線方
向で第2弁11から離間する側に、配置し、係合部材3
9を介してスプール22が可動子36と接続されてお
り、可動子36の径寸法がスプール22の径寸法に影響
されることがなく、その分、可動子36ひいては比例ソ
レノイド機構6形状を大きくすることを回避することが
できる。すなわち、特開平9−280409号公報の図
10に示される電磁弁では、可動子の内周にスプールを
挿入するようにして両者を一体に固定しているため、ス
プールの径寸法を大きくすることに伴い、可動子を大き
くする必要があり、電磁弁全体の大型化を惹起すること
になるが、これに比して、本実施の形態では、上述した
ように、スプール22の径寸法を大きくする場合にも、
可動子36の大型化を招くことが避けられる。
【0026】本実施の形態では、上述したように電磁弁
1はアンチロックブレーキ制御装置に用いられるように
なっており、第1ポート9aにマスタシリンダ(図示省
略)、第2ポート9bにホイールシリンダ(図示省
略)、第3ポート9cを低圧室(図示省略)が接続され
アンチロックブレーキ制御(図示省略)における増圧、
減圧、液圧保持の機能を果たすようになっているが、第
1ポート9aを外部液圧源のリザーバ(低圧室)に、第
2ポート9bをホイールシリンダに、第3ポート9cを
外部液圧源(高圧源)における高圧のブレーキ液を生成
または蓄えるポンプまたはアキュムレータに接続し、ブ
レーキバイワイヤ方式のブレーキ装置のブレーキ液圧制
御装置として機能させる(この場合、電磁力発生手段は
比例ソレノイド機構であることが望まれる)ようにする
ことも可能である。
【0027】上記実施の形態では、電磁力発生手段が比
例ソレノイド機構6である場合を例にしており、発生す
る電磁力の大きさひいてはスプール22の位置を電流値
により調整することが可能になり、これにより、第1弁
10または第2弁11の開度調整を行って流体流量を容
易に調整することができる。なお、電磁力発生手段は、
比例ソレノイド機構6に限らず、上述した大きさの電磁
力を発生できる電磁石など他の装置であってもよい。
【0028】上記実施の形態では、比例ソレノイド機構
6がスプール22を押圧するいわゆるプッシュ式のもの
を例にしたが、これに代えてスプール22を引っ張るよ
うにしたいわゆるプル式の比例ソレノイド機構を用いる
ようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】請求項1記載の発明は、第1弁体及び第
2弁体による開閉モード(第1ポートと第2ポートとの
連通、遮断及び第2ポートと第3ポートとの連通、遮
断)の調整を、スリーブの外側に配置した電磁付勢手段
の可動子が係合部材を介してスプールを変位させること
により行っており、スリーブの両端部に形成したポート
の間になるように可動子及びソレノイドを配置した従来
技術に比して、電磁付勢手段及びその可動子の配置を比
較的余裕をもって行え、これに伴い、構成の簡易化及び
組付性ひいては生産性の向上を図ることできる。請求項
2記載の発明は、開弁時に流体の流れを絞る絞り部を設
けているので、開弁時に流体の通過流量が急激に増加す
るようなことが回避され、ひいては微妙な流量調整を図
ることが可能となる。請求項3記載の発明は、電磁付勢
手段は電流に比例した電磁力を発生するので、発生する
電磁力の大きさひいてはスプールの位置を電流値により
調整することが可能になり、これにより、第1弁または
第2弁の開度調整を行って流体流量を調整することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の電磁弁を示す断面
図である。
【図2】図1の係合部材を示す斜視図である。
【図3】図1のA−A線に沿う断面図である。
【図4】図1のソレノイドに第1所定値の電流を通電し
たときの状態を示す断面図である。
【図5】図1のソレノイドに第2所定値の電流を通電し
たときの状態を示す断面図である。
【符号の説明】
4 スリーブ 5 スリーブ本体底部(スリーブの一端部) 6 比例ソレノイド機構(電磁付勢手段) 7 中空部 9a,9b,9c 第1、第2、第3ポート 10 第1弁 10a 第3バネ(第1弁体開弁用付勢手段) 11 第2弁 15 第1弁体 16 第1バネ(第1弁体閉弁用付勢手段) 19 第2弁体 20 第2バネ(第2弁体閉弁用付勢手段) 22 スプール 36 可動子 39 係合部材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3D046 BB28 CC02 JJ11 JJ16 JJ21 LL23 LL34 3D049 BB17 CC02 HH20 HH31 HH35 HH53 JJ08 3H106 DA05 DA08 DA23 DA36 DB02 DB12 DB23 DB32 DC04 DC09 DC18 DD09 EE07 EE34 EE35 GB09 GC25 KK03 KK22

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2、第3ポートを備えた中空の
    スリーブと、 該スリーブの中空部における一端部、他端部側に配置さ
    れて第1、第2ポートの連通、遮断及び第2、第3ポー
    トの連通、遮断をそれぞれ行う第1、第2弁体と、 前記中空部における前記第1、第2弁体の間に軸方向に
    変位可能に配置され変位に伴い両端部で第1、第2弁体
    を押圧して開弁させるスプールと、 第1、第2弁体を閉弁方向に付勢する第1、第2弁体閉
    弁用付勢手段と、 スリーブの一端部に形成した軸方向に延びる孔に沿って
    移動する係合部材と、 前記スリーブと前記スプールとの間に介装されてこのス
    プールを介して第1弁体を開弁方向に押圧する第1弁体
    開弁用付勢手段と、 前記スリーブの一端部の外側に配置され係合部材を介し
    てスプールを押圧する可動子を有し電磁力により該可動
    子をスリーブの軸方向に移動させる電磁付勢手段と、を
    備え、 第3ポートはスリーブの他端部に設けると共に、第1、
    第2ポートはその一端が前記中空部、その他端がスリー
    ブの外周部に開口するように設けたことを特徴とする電
    磁弁。
  2. 【請求項2】 第1弁体とそのシート部、または第2弁
    体とそのシート部に、開弁時に流体の流れを絞る絞り部
    を設けたことを特徴とする請求項1記載の電磁弁。
  3. 【請求項3】 電磁付勢手段は電流に比例した電磁力を
    発生することを特徴とする請求項1または2記載の電磁
    弁。
JP11092717A 1999-03-31 1999-03-31 電磁弁 Pending JP2000283318A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11092717A JP2000283318A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 電磁弁

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11092717A JP2000283318A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 電磁弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000283318A true JP2000283318A (ja) 2000-10-13

Family

ID=14062221

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11092717A Pending JP2000283318A (ja) 1999-03-31 1999-03-31 電磁弁

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000283318A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102021107891A1 (de) 2021-03-29 2022-09-29 Samson Aktiengesellschaft 3/2-Wegeventil

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE102021107891A1 (de) 2021-03-29 2022-09-29 Samson Aktiengesellschaft 3/2-Wegeventil
DE102021107891B4 (de) 2021-03-29 2022-10-13 Samson Aktiengesellschaft 3/2-Wegeventil

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4294776B2 (ja) 統合電気油圧アクチュエーター
US6615869B2 (en) Solenoid valve
JP4714626B2 (ja) 可変容量型圧縮機用制御弁
JPH05187570A (ja) 流体回路用圧力調整装置
JP4914521B2 (ja) 磁石弁
US20020079005A1 (en) Self-holding type solenoid-operated valve
JP2001208233A (ja) 電磁弁
JP2000283318A (ja) 電磁弁
JP3488862B2 (ja) ソレノイド弁
JP2000283319A (ja) 電磁弁
JP2009019742A (ja) ブリード式バルブ装置
US10527069B1 (en) Proportional valve with an unseater spring
JPH09119553A (ja) 電磁弁装置
JPS59159402A (ja) 流量制御用ソレノイド
JP2557863Y2 (ja) 液圧制御装置
JP2000283320A (ja) 電磁弁
JP2005042819A (ja) 電磁比例圧力制御弁
JP4998366B2 (ja) 電磁弁
JP2704830B2 (ja) ソレノイド弁
JP2005291383A (ja) 常閉型電磁弁
JP2000283321A (ja) 電磁弁
JP2510475Y2 (ja) 電磁圧力制御弁
JPH0743568Y2 (ja) 電磁比例式圧力制御弁
JP2000104849A (ja) 電磁弁
JP2000234677A (ja) 圧力制御弁

Legal Events

Date Code Title Description
A711 Notification of change in applicant

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A712

Effective date: 20041126

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050829

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20050830

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080207

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080312

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20080702