JP2000234677A - 圧力制御弁 - Google Patents

圧力制御弁

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JP2000234677A
JP2000234677A JP11037543A JP3754399A JP2000234677A JP 2000234677 A JP2000234677 A JP 2000234677A JP 11037543 A JP11037543 A JP 11037543A JP 3754399 A JP3754399 A JP 3754399A JP 2000234677 A JP2000234677 A JP 2000234677A
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JP
Japan
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spool
spring
poppet valve
valve
port
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Application number
JP11037543A
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English (en)
Inventor
Tadaaki Nakamura
忠秋 中村
Junichi Ikeda
純一 池田
Susumu Sugiura
杉浦  進
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Tokico Ltd
Original Assignee
Tokico Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 必要とされる電流を少なくできるコンパクト
な圧力制御弁を提供する。 【解決手段】 スプールが位置S2 に達するとポペット
弁体はスプールに係止し、位置S2 を越えたスプールの
移動に際し、スプールと一体化する。ストロークS0
2 ではソレノイド機構の可動子の押圧力により第2バ
ネ40のみが変形し、駆動力Fは、第2バネ40にかか
る荷重により規定される。また、電磁力が大きくなって
ポペット弁体にスプールが当接した(位置S2 )後のス
トロークS 2 〜S3 では可動子の押圧力により第1バネ
39のみが変形し、駆動力F(ひいてはソレノイドに必
要とされる電磁力)は、第1バネ39にかかる荷重にの
み規定される。このため、上述した従来技術で必要とさ
れたソレノイドへの高電流の通電や巻数の多いソレノイ
ドの準備が不要となり、この分、装置の小型化を図るこ
とが可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アンチロックブレ
ーキ制御装置などのブレーキ液圧制御装置に用いて好適
な圧力制御弁に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の圧力制御弁の一例として図4及び
図5に示す圧力制御弁がある(特開平7−144629
号公報参照)。この圧力制御弁1は、図4に示すよう
に、シリンダ孔2に連通する3つのポート3a,3b,
3cを形成したシリンダ4を備えている。3つのポート
3a,3b,3cのうち2つはシリンダ4の側面部に形
成され、残りの1つはシリンダ4の底部(図4右側)に
形成されている。シリンダ4の一端側(図4左側)、他
端側(図4右側)に設けられたポートをそれぞれ、便宜
上、第1ポート3a、第2ポート3bといい、底部に形
成されたポートを第3ポート3cという。
【0003】シリンダ孔2には、挿通孔(以下、スプー
ル孔という)5及びスプール孔5に連通して側面部に開
口する通路(スプール通路)6が形成されたスプール7
が第1ポート3aに対応して移動可能に設けられている
と共に、第3ポート3cに対応してポペット弁8の断面
略C字形の弁体(ポペット弁体)9が第3ポート3cに
対応して移動可能に設けられている。シリンダ4の一端
側(図4左側)にはソレノイド機構10のソレノイド1
1が備えられている。ソレノイド11に挿通するように
して、このソレノイド11により駆動される軸状の可動
子12が設けられている。可動子12はスプール7のス
プール孔5を通してポペット弁体9の中空部(符号省
略)に達している。可動子12の先端部にはポペット弁
体9の開口部の壁部13に係合する凸部(第1凸部とい
う)14が形成されている。可動子12の途中の部分に
は、スプール7に係合する凸部(第2凸部という)15
が形成されている。
【0004】シリンダ孔2の一端側に形成された段差部
16とスプール7との間にはスプール7を他端側に付勢
するバネ(スプール用バネ)17が介装されている。シ
リンダ孔2における第1ポート3a、第2ポート3bの
間に内方に突出して形成されたバネ受部18とポペット
弁体9との間にはポペット弁体9をCポート3cに押圧
するバネ(ポペット弁用バネ)19が介装されている。
【0005】この圧力制御弁1では、非通電状態では、
第1ポート3aとスプール通路6は連通した状態(スプ
ール7は開状態)になっていると共に、ポペット弁体9
はCポート3cを閉じた状態(ポペット弁8が閉じた状
態)になっている。そして、ソレノイド11に供給され
る電流値(ソレノイド11が発生する電磁力)に応じて
可動子12が変位し、可動子12ひいてはスプール7の
変位量(ストローク)に応じて、スプール7及びポペッ
ト弁8の開閉モードが第1表に示すように切換えられる
ようになっている。また、この際の可動子12(スプー
ル7)のストロークに対するスプール用バネ17、ポペ
ット弁用バネ19にかかる荷重、及びスプール用バネ1
7、ポペット弁用バネ19に抗してソレノイド11に必
要とされる電磁力(以下、駆動力という)Fの関係を示
すと図5のようになる。
【0006】
【0007】図5及び第1表においてストロークS0
初期位置、S1 は第1ポート3aが閉じた位置、S2
第1凸部14がポペット弁体9に係合した位置、S3
2を越えた所定のストローク位置を示す。第1、第
2、第3基準範囲になるに従って電流値(電磁力ひいて
は駆動力F)が大きくなる。また、図5に示されるよう
に、ストロークS0 〜S2 ではスプール用バネ17はス
トロークが長くなるに従いバネ力が増大する一方、ポペ
ット弁用バネ19は可動子12の変位(ソレノイド1
1)に影響されず一定のバネ力を発揮する。また、スト
ロークS2 〜S3 ではスプール弁用、ポペット弁用バネ
17,19共にストロークが長くなるに従いバネ力が増
大する。これによりスプール弁用、ポペット弁用バネ1
7,19に抗してソレノイド11に必要とされる駆動力
Fは急激に大きくなる特性を示す。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来例では、図5に示されるようにストロークS2 〜S3
においてストロークが長くなるのに従ってスプール弁
用、ポペット弁用バネ17,19に作用する荷重が共に
増大し、これに伴いソレノイド11に必要とされる電磁
力(駆動力F)が極めて大きくなる。このため、ソレノ
イド11に高電流を流したりあるいは巻数の多いソレノ
イドを用意したりする必要があり、大型化を招いて配置
スペースの確保が容易でなくなる上、バッテリ容量の増
大を招く虞があった。
【0009】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、必要とされる電流を少なくできるコンパクトな圧力
制御弁を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
第1、第2、第3ポートを備えたスリーブと、該スリー
ブ内に軸方向に変位可能に配置されて該変位に応じて第
1、第2ポートの連通、遮断及び第2、第3ポートの連
通、遮断をそれぞれ行う第1、第2弁体と、前記スリー
ブと第2弁体との間に介装されて該第2弁体を閉じる方
向に付勢する第1付勢手段と、第1弁体と第2弁体との
間に介装されて第1弁体を開く方向に付勢する第2付勢
手段と、電磁力により作動して第1、第2弁体を連動さ
せる可動子を有する電磁付勢手段と、を備え、可動子の
変位に応じて第1、第2弁体の開閉モードを複数段に切
換え設定する圧力制御弁であって、可動子が所定位置に
達すると第2弁体が第1弁体に係止され、可動子が前記
所定位置に達するまでは電磁付勢手段の電磁力が第2付
勢手段の付勢力に抗して作用し、かつ可動子が前記所定
位置を越えた場合、電磁付勢手段の電磁力が第1付勢手
段にのみ抗して作用することを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の第1の実施の形態
の圧力制御弁1を図1及び図2に基づいて説明する。こ
の圧力制御弁1(3位置電磁弁)は、図示しないアンチ
ロックブレーキ制御装置などのブレーキ液圧制御装置に
設けられ、液通路が形成されたマニホールドなど(ハウ
ジング)に、プラグ等と同様に差し込まれるように構成
され、ユニット化されたものになっている。
【0012】図1において、ハウジング20に形成され
た穴21内には第1、第2、第3ポート3a,3b,3
cを備えたシリンダ4(スリーブ)が差し込まれてい
る。シリンダ4は、略筒状のシリンダ本体22と、シリ
ンダ本体22の開口部(図1左側)に嵌合された蓋23
と、シリンダ本体22の孔(シリンダ孔)2における蓋
23と対向する側(図1右側)に嵌挿された中間部材2
4とからなっている。
【0013】前記第1、第2、第3ポート3a,3b,
3cは、ハウジング20に形成されたアキュムレータ通
路25、ホイールシリンダ通路26及びリザーバ通路2
7に連通したものになっている。そして、第1ポート3
aは、シリンダ本体22の側面部に開口しかつシリンダ
孔2に連通するようにシリンダ本体22の蓋23寄りの
部分に形成されている。また、第2ポート3bは蓋23
に形成されてシリンダ孔2に開口したものになってい
る。第3ポート3cは、シリンダ本体22の側部に形成
されたリザーバ通路27に連通する第3ポート主部28
と、中間部材24に形成されて一端側が第3ポート主部
28に連通し他端側が軸方向に向けて配置された弁座2
9を通してシリンダ孔2に開口した中間部材通路30と
からなっている。シリンダ孔2の蓋23と中間部材24
との間にはスプール弁31の弁体を構成する有底筒状の
スプール7(第1弁体)が軸方向に移動可能に設けられ
ている。スプール7内に形成された内部空間には、前記
弁座29と共にポペット弁8を構成する弁体〔ポペット
弁体(第2弁体を構成する)〕9が軸方向に移動可能に
配置されている。
【0014】本実施の形態では、圧力制御弁1はアンチ
ロックブレーキ制御装置に用いられるようになってお
り、第1ポート3aがアキュムレータ通路25を介して
アキュムレータ(図示省略)、第2ポート3bがホイー
ルシリンダ通路26を介してホイールシリンダ(図示省
略)、第3ポート3cにリザーバ通路27を介してリザ
ーバ(低圧室、図示省略)が接続され、アンチロックブ
レーキ制御における増圧、減圧、液圧保持の機能を果た
すようにしている。
【0015】スプール7には側面部に開口するスプール
通路6がスプール7の内部を軸方向に貫通して延びる内
部空間(スプール孔5)に連通して形成されている。ス
プール通路6は初期状態(図1)で、第1ポート3aと
対面しており、スプール通路6、スプール孔5及びシリ
ンダ孔2を介して第1ポート3aと第2ポート3bとが
連通する(スプール弁31が開弁する)ようになってい
る。また、スプール7が前進(図1左方向へ移動)して
スプール通路6が第1ポート3aから離間すると第1ポ
ート3aと第2ポート3bとの連通が遮断する(スプー
ル弁31が閉弁する)ことになる。ここで、シリンダ本
体22の第1ポート3aを形成部分がスプール弁31の
弁座を構成する。
【0016】ポペット弁8のポペット弁体9は、スプー
ル孔5に沿って案内される筒状のガイド部32と、ガイ
ド部32に嵌挿してガイド部32と一体化されたポペッ
ト弁体主軸33とからなっている。ガイド部32は、ス
プール孔5と略同等径の大径部34と、この大径部34
から延設される小径部35と、からなり、大径部34に
は両面側(図1左右側)に開口する通路(ポペット通
路)36が形成されている。ポペット弁体主軸33は、
先端側がスプール7の底部37の孔(スプール底部孔)
38を通して弁座29側に延びており、前記弁座29に
着座、離座するようになっている。ポペット弁体主軸3
3の先端部は略半球状に形成されている。
【0017】そして、ポペット弁体9は初期状態(図
1)で、第3ポート3cの弁座29に押し付けられてお
り、これにより第3ポート3cは閉じられて(ポペット
弁8は閉弁状態となって)いる。また、後述するように
可動子12の変位に伴ってポペット弁体9が弁座29に
対して相対的に図1左方向に移動することによりポペッ
ト弁体9は第3ポート3cの開口部すなわち弁座29か
ら離間する(ポペット弁8は開弁する)ようになってい
る。ポペット弁体9は、スプール7が所定量図1左方向
に移動すると小径部35が、スプール7の底部37に係
止し、スプール7のこれ以降の左方向への移動に際し、
スプール7と一体化するようになっている。
【0018】蓋23とポペット弁体9との間には第1バ
ネ(第1付勢手段)39が介装されており、ポペット弁
体9を弁座29側(閉弁方向)に押圧付勢している。ス
プール7の底部37とポペット弁体9との間には第1バ
ネ39のバネ定数に比して小さいバネ定数の第2バネ
(第2付勢手段)40が介装されており、スプール7及
びポペット弁体9を離間する方向(ポペット弁8を閉弁
する方向)に付勢するようにしている。
【0019】シリンダ4の中間部材24側にはソレノイ
ド機構10(電磁付勢手段)が設けられている。ソレノ
イド機構10は、中間部材24に一端側が嵌挿されるチ
ューブ41と、図示しないバッテリからの電流供給によ
り電流に比例した大きさの電磁力を発生するソレノイド
11と、チューブ41内に軸方向に移動可能に挿入さ
れ、電磁力により移動してスプール7及びポペット弁体
9を連動させる可動子12と、可動子12に固定されて
先端側が中間部材24に形成した孔(符号省略)を通し
てスプール7に延びるプッシュロッド42と、から大略
構成されている。ソレノイド機構10は、可動子12ひ
いてはプッシュロッド42を変位させてスプール7を移
動し、スプール7及びポペット弁8の開閉モードを切換
えるようにしている。
【0020】この圧力制御弁1では、非通電状態(図
1)では、ポペット弁体主軸33が第1バネ39のバネ
力により弁座29に押圧されてポペット弁8が閉弁して
いると共に、プッシュロッド42がスプール7に当接し
た状態になっている。また、上述したようにスプール通
路6は第1ポート3aと対面しており、スプール通路
6、スプール孔5及びシリンダ孔2を介して第1ポート
3a(アキュムレータ)と第2ポート3b(ホイールシ
リンダ)とが連通する(第2表に示すようにスプール7
が開弁する)ようになっている。
【0021】
【0022】そして、ソレノイド11に通電して電流値
を大きくして発生する電磁力を大きくすると、電磁力に
応じて可動子12(プッシュロッド42)が図1左方向
に移動し、スプール7が左方向の力を受け前進する。こ
の際、スプール7が受けた力は第2バネ40、ポペット
弁体9及び第1バネ39を介して蓋23に伝達される
が、第1バネ39に比してバネ定数が小さくて変形しや
すい第2バネ40が縮んで、ポペット弁体9が同等位置
に維持された状態でスプール7が左方向に移動する(前
進する)。この際、ソレノイド機構10の電磁力が第2
バネ40のバネ力に抗してスプール7に作用する。すな
わち、ソレノイド11に必要とされる電磁力(駆動力
F)は第2バネ40のバネ力により定められることにな
る。
【0023】さらにソレノイド11に供給される電流値
(ひいては電磁力)が大きくされ、電磁力の大きさが第
1所定値になってスプール7が位置S1 に達すると、第
2表に示すようにスプール7は閉じる(スプール通路6
の開口部が第1ポート3aから離間して第1ポート3a
と第2ポート3bとの連通が遮断される)。
【0024】さらに、ソレノイド11に供給される電流
値が大きくなり、ソレノイド11が発生する電磁力が第
1所定値に比して大きい第2所定値になってスプール7
が位置(本発明の所定位置を構成する。)S2 に達する
と、スプール7の底部37がポペット弁体9の小径部3
5に当接する。そして、スプール7の底部37がポペッ
ト弁体9の小径部35に当接するまでは(S0 〜S
2 )、プッシュロッド42によりスプール7が押圧され
て変位する際、第1バネ39は所定長に維持され、図2
に示すように第1バネ39に作用する荷重は所定値に維
持された状態で第2バネ40に作用する荷重が大きくな
って第2バネ40が縮み、ソレノイド機構10の電磁力
が第2バネ40のバネ力に抗してスプール7に作用する
(すなわち、駆動力Fは第2バネ40のバネ力により定
められる)ことになる。
【0025】スプール7の底部37がポペット弁体9の
小径部35に当接した状態(位置S 2 )で、さらに、ソ
レノイド11に供給される電流値が大きくなると、スプ
ール7とポペット弁体9は一体化されて(すなわち、第
2バネ40に作用する荷重が変化しない状態となり)、
第1バネ39のバネ力に抗して左方向に移動する。この
ポペット弁体9の左方向への移動によりポペット弁体9
が弁座29から離座し、ポペット弁8が開く(第2ポー
ト3bと第3ポート3cとが連通する)。そして、スプ
ール7が位置S2 を越えて前進すると、ソレノイド機構
10の電磁力は、第2バネ40に抗することなく第1バ
ネ39のバネ力にのみ抗してスプール7及びポペット弁
体9に作用する(すなわち、駆動力Fは第1バネ39の
バネ力のみにより定められる)ことになる。
【0026】このように構成される圧力制御弁1では、
図2に示されるように、ストロークS0 〜S2 ではプッ
シュロッド42の押圧力により第2バネ40のみが変形
し、駆動力Fは、第2バネ40にかかる荷重により規定
される。また、電磁力が大きくなってポペット弁体9に
スプール7が当接した(位置S2 )後のストロークS 2
〜S3 ではプッシュロッド42の押圧力により第1バネ
39のみが変形し、駆動力Fは、第1バネ39にかかる
荷重にのみ規定される。このため、ストロークS0 〜S
2 では第2バネ40のバネ特性、ストロークS2 〜S3
では第1バネ39のバネ特性によってストロークの特性
をそれぞれ独立してかつ容易に設定できると共に、上述
した従来技術で必要とされたソレノイド11への高電流
の通電や巻数の多いソレノイドの準備が不要となり、こ
の分、装置の小型化を図ることが可能となる。
【0027】また、ストロークS0 〜S1 の第1モード
ではスプール弁31は開弁し、ポペット弁8は閉弁して
おり、第1ポート3a(アキュムレータ)と第2ポート
3b(ホイールシリンダ)とが連通する一方、第2ポー
ト3b(ホイールシリンダ)と第3ポート3c(低圧
室)とは遮断されている。これにより、アキュムレータ
からのブレーキ液圧がホイールシリンダに供給されるよ
うになっている。また、ストロークS1 〜S2 の第2モ
ードではスプール弁31は閉弁し、ポペット弁8は閉弁
しており、第2ポート3b(ホイールシリンダ)は第1
ポート3a(アキュムレータ)及び第3ポート3c(リ
ザーバ)の双方に遮断された状態になっており、ホイー
ルシリンダの液圧が保持される(液圧保持モードを構成
する)ようにしている。また、ストロークS2 〜S3
第3モードではスプール弁31は閉弁し、ポペット弁8
は開弁しており、第2ポート3b(ホイールシリンダ)
は第3ポート3c(リザーバ)に連通し、これにより、
ホイールシリンダの減圧が行われる(減圧モードを構成
する)。
【0028】なお、第1ポート3aにリザーバ、第2ポ
ート3bにホイールシリンダ、第3ポート3cにアキュ
ムレータを接続することも可能である。
【0029】上記実施の形態では、ソレノイド機構10
がスプール7を押圧するいわゆるプッシュ式のものを例
にしたが、これに代えてスプール7を引っ張るようにし
たいわゆるプル式のソレノイド機構10を用いるように
してもよい。このプル式のソレノイド機構10を用いた
圧力制御弁1(以下、適宜、第2の実施の形態とい
う。)を図3に示す。図3において、シリンダ本体22
のシリンダ孔2には有底筒状のスプール7が軸方向に移
動可能に挿入されている。スプール7には可動子12が
嵌挿されており、可動子12と一体に変位する(可動子
12は電磁力により図3右方向に変位する)ようになっ
ている。可動子12には軸方向に延びる孔(符号省略)
が形成されており、この孔には図示しない固定部に一端
側が固定された固定ロッド50が挿入され、他端部がス
プール孔5に達している。固定ロッド50の他端部には
バネ受け51が取り付けられている。このバネ受け51
とスプール7の底部37との間にはポペット弁8のガイ
ド部32が軸方向に移動可能に収納されている。ポペッ
ト弁8のポペット弁体主軸33の先端側はスプール底部
孔38を通して、シリンダ本体22の開口部側に延びて
いる。
【0030】シリンダ本体22の開口部には副スリーブ
52が嵌合されている。副スリーブ52にはリザーバ通
路27とシリンダ孔2とを連通する第3ポート3cが形
成されている。第3ポート3cには前記ポペット弁8の
ポペット弁体主軸33が離・着座する弁座29が設けら
れている。ポペット弁8のガイド部32とバネ受け51
(固定部ひいてはスリーブ)との間には第1バネ39が
介装されており、ポペット弁体主軸33を弁座29方向
(ポペット弁8の閉弁方向)に付勢している。ポペット
弁8のガイド部32とスプール7の底部37との間に
は、第1バネ39のバネ定数に比して小さいバネ定数の
第2バネ40が介装されており、スプール7を図3左方
向(スプール弁31の開弁方向)に付勢している。スプ
ール孔5におけるスプール7の底部37側部分には段差
部53が形成されており、スプール7がポペット弁体9
に対して相対的に右方向に移動することにより、段差部
53がポペット弁体9に係止され、更にスプール7が右
方向に移動する際、ポペット弁体9がスプール7と一体
化された状態で移動するようになっている。
【0031】第1、第2、第3ポート3a,3b,3c
は、ハウジング20に形成されたアキュムレータ通路2
5、ホイールシリンダ通路26及びリザーバ通路27に
連通したものになっていることは、前記第1の実施の形
態と同様であるが、第2ポート3bはシリンダ本体22
の蓋23寄りの部分に形成され、第1ポート3aはシリ
ンダ本体22の側面部におけるソレノイド機構10寄り
の部分に形成され、第3ポート3cは上述したように副
スリーブ52に形成されている。
【0032】この圧力制御弁1では、非通電状態(図
3)では、ポペット弁体主軸33が弁座29に押圧され
てポペット弁8は閉弁している。この状態では、スプー
ル通路6は第1ポート3aと対面しており、スプール通
路6、スプール孔5及びシリンダ孔2を介して第1ポー
ト3a(アキュムレータ)と第2ポート3b(ホイール
シリンダ)とが連通する(第3表に示すようにスプール
7が開弁する)ようになっている。
【0033】
【0034】そして、ソレノイド11に通電して電流値
を大きくし発生する電磁力を大きくすると、電磁力に応
じて可動子12(スプール7)が図1右方向に移動す
る。この際、スプール7の右方向への移動の力は第2バ
ネ40、ポペット弁体9及び第1バネ39を介してバネ
受け51(固定部)に伝達されるが、第1バネ39に比
してバネ定数が小さくて変形しやすい第2バネ40が縮
んで、ポペット弁体9が同等位置に維持された状態でス
プール7が右方向に移動する。この際、ソレノイド機構
10の電磁力が第2バネ40のバネ力に抗してスプール
7に作用する。すなわち、駆動力Fは第2バネ40のバ
ネ力により定められることになる。
【0035】さらにソレノイド11に供給される電流値
(ひいては電磁力)が大きくされ、電磁力の大きさが第
1所定値になってスプール7が位置S1 に達すると、第
3表に示すようにスプール7は閉じる(スプール通路6
の開口部が第1ポート3aから離間して第1ポート3a
と第2ポート3bとの連通が遮断される)。
【0036】さらに、ソレノイド11に供給される電流
値が大きくなり、ソレノイド11が発生する電磁力が第
1所定値に比して大きい第2所定値になってスプール7
が位置S2 に達すると、スプール7の段差部53がポペ
ット弁体9に当接する。そして、段差部53がポペット
弁体9に当接するまでは(S0 〜S2 )、電磁力により
可動子12ひいてはスプール7が変位する際、第1バネ
39は所定長に維持され、図3に示すように第1バネ3
9に作用する荷重が所定値に維持された状態で第2バネ
40に作用する荷重が大きくなって第2バネ40が縮
み、ソレノイド機構10の電磁力が第2バネ40のバネ
力に抗してスプール7に作用する(すなわち、駆動力F
は第2バネ40のバネ力により定められる)ことにな
る。
【0037】スプール7の段差部53がポペット弁体9
に当接した状態(位置S2 )で、さらに、ソレノイド1
1に供給される電流値が大きくなると、スプール7とポ
ペット弁体9は一体化されて(すなわち、第2バネ40
に作用する荷重が変化しない状態となり)、第1バネ3
9のバネ力に抗して右方向に移動する。このポペット弁
体9の右方向への移動によりポペット弁体主軸33が弁
座29から離座し、ポペット弁8が開く(第2ポート3
bと第3ポート3cとが連通する)。そして、スプール
7が位置S2 を越えて前進すると、ソレノイド機構10
の電磁力は、第2バネ40に抗することなく第1バネ3
9のバネ力にのみ抗してスプール7及びポペット弁体9
に作用する(すなわち、駆動力Fは第1バネ39のバネ
力のみにより定められる)ことになる。
【0038】このように構成される圧力制御弁1では、
ストロークS0 〜S2 では可動子12の引張力により第
2バネ40のみが変形し、駆動力Fは、第2バネ40に
かかる荷重により規定される。また、電磁力が大きくな
ってポペット弁体9にスプール7が当接した(位置S
2 )後のストロークS2 〜S3 では可動子12の引張力
により第1バネ39のみが変形し、駆動力Fは、第1バ
ネ39にかかる荷重にのみ規定される。このため、スト
ロークS0 〜S2 では第2バネ40のバネ特性、ストロ
ークS2 〜S3 では第1バネ39のバネ特性によってス
トロークの特性をそれぞれ独立してかつ容易に設定でき
ると共に、上述した従来技術で必要とされたソレノイド
11への高電流の通電や巻数の多いソレノイド11の準
備が不要となり、この分、装置の小型化を図ることが可
能となる。
【0039】
【発明の効果】本発明は、可動子が所定位置に達するま
では電磁付勢手段の電磁力が第2付勢手段の付勢力に抗
して作用し、かつ可動子が前記所定位置を越えた場合、
電磁付勢手段の電磁力が第1付勢手段にのみ抗して作用
するので、可動子が所定位置を越えた場合に必要とされ
る電磁力が、第1付勢手段による付勢力に対応した大き
さであればよくなり、従来技術で必要とされたソレノイ
ドへの高電流の通電や巻数の多いソレノイドの準備が不
要となり、装置の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態の圧力制御弁を示す
断面図である。
【図2】図1の圧力制御弁のストローク−荷重特性を示
す図である。
【図3】本発明の第2の実施の形態の圧力制御弁を示す
断面図である。
【図4】従来の一例の圧力制御弁を示す断面図である。
【図5】図4の圧力制御弁のストローク−荷重特性を示
す図である。
【符号の説明】
1 圧力制御弁 4 シリンダ(スリーブ) 7 スプール(第1弁体) 8 ポペット弁 9 ポペット弁体(第2弁体) 10 ソレノイド機構(電磁付勢手段) 12 可動子 39 第1バネ 40 第2バネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 杉浦 進 神奈川県綾瀬市小園1116番地 トキコ技研 株式会社相模事業所内 Fターム(参考) 3D046 BB28 CC02 EE01 JJ11 JJ19 JJ21 LL23 LL27 LL50 LL54 3H059 AA03 BB22 3H067 AA04 AA17 AA33 BB04 BB12 CC32 DD05 DD12 DD32 FF11 GG15 GG22 3H106 DA07 DA33 DB23 DB32 DC02 DC09 DD09 EE22 KK22

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1、第2、第3ポートを備えたスリー
    ブと、該スリーブ内に軸方向に変位可能に配置されて該
    変位に応じて第1、第2ポートの連通、遮断及び第2、
    第3ポートの連通、遮断をそれぞれ行う第1、第2弁体
    と、前記スリーブと第2弁体との間に介装されて該第2
    弁体を閉じる方向に付勢する第1付勢手段と、第1弁体
    と第2弁体との間に介装されて第1弁体を開く方向に付
    勢する第2付勢手段と、電磁力により作動して第1、第
    2弁体を連動させる可動子を有する電磁付勢手段と、を
    備え、可動子の変位に応じて第1、第2弁体の開閉モー
    ドを複数段に切換え設定する圧力制御弁であって、 可動子が所定位置に達すると第2弁体が第1弁体に係止
    され、可動子が前記所定位置に達するまでは電磁付勢手
    段の電磁力が第2付勢手段の付勢力に抗して作用し、か
    つ可動子が前記所定位置を越えた場合、電磁付勢手段の
    電磁力が第1付勢手段にのみ抗して作用することを特徴
    とする圧力制御弁。
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