JP2000282102A - 複合ニッケル微粉末及びその製造方法 - Google Patents

複合ニッケル微粉末及びその製造方法

Info

Publication number
JP2000282102A
JP2000282102A JP11092122A JP9212299A JP2000282102A JP 2000282102 A JP2000282102 A JP 2000282102A JP 11092122 A JP11092122 A JP 11092122A JP 9212299 A JP9212299 A JP 9212299A JP 2000282102 A JP2000282102 A JP 2000282102A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nickel fine
composite
fine particles
oxide
metal
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11092122A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4076107B2 (ja
Inventor
Yoshiharu Toyoshima
義治 豊島
Takayuki Araki
隆之 荒木
Yasuhide Yamaguchi
靖英 山口
Hisao Hayashi
尚男 林
Hiroyuki Shimamura
宏之 島村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Original Assignee
Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsui Mining and Smelting Co Ltd filed Critical Mitsui Mining and Smelting Co Ltd
Priority to JP09212299A priority Critical patent/JP4076107B2/ja
Priority to CA002273563A priority patent/CA2273563C/en
Priority to DE69912186T priority patent/DE69912186T2/de
Priority to KR10-1999-0019494A priority patent/KR100445100B1/ko
Priority to EP99109304A priority patent/EP0960674B1/en
Priority to EP03004113A priority patent/EP1312433A3/en
Priority to TW88120394A priority patent/TW418142B/zh
Publication of JP2000282102A publication Critical patent/JP2000282102A/ja
Priority to US09/944,164 priority patent/US6503560B2/en
Application granted granted Critical
Publication of JP4076107B2 publication Critical patent/JP4076107B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Manufacture Of Metal Powder And Suspensions Thereof (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】積層セラミックコンデンサの内部電極材料とし
て用いるのに適した特性を有しており、特に脱バインダ
ー時のニッケルの酸化防止性及び拡散防止性に優れてお
り、またセラミック基材の熱収縮曲線に近い熱収縮特性
を有している複合ニッケル微粉末を提供すること。 【解決手段】金属ニッケル微粒子表面に、原子番号が1
2〜56及び82の範囲内で周期表の2〜14族に属す
る金属元素の少なくとも1種を含む酸化物及び複合酸化
物からなる群より選ばれる少なくとも1種が固着してい
る複合ニッケル微粉末、及びその製造方法。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層セラミックコ
ンデンサの内部電極材料として用いるのに適した特性を
有しており、特に脱バインダー時の金属ニッケルの酸化
防止性及び拡散防止性に優れており、また熱収縮特性に
優れており、従って大型の積層セラミックコンデンサの
製造においてデラミネーション、クラックの発生を防止
でき、またセラミック誘電体及び内部電極の厚みの薄い
小型多層の積層セラミックコンデンサを誘電特性、電気
特性を損なうこと無しで製造することを可能とする複合
ニッケル微粉末及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】積層セラミックコンデンサは、セラミッ
ク誘電体と内部電極とを交互に層状に重ねて圧着し、焼
成して一体化させたものであり、このような積層セラミ
ックコンデンサの内部電極を形成する際には、内部電極
材料である金属微粉末をペースト化し、該ペーストを用
いてセラミック基材上に印刷し、該印刷した基材を複数
枚重ねて加熱圧着して一体化した後、還元性雰囲気中で
加熱焼成を行うのが一般的である。この内部電極材料と
して、従来は白金、パラジウムが使用されていたが、近
時にはこれら白金、パラジウム等の貴金属の代わりにニ
ッケル等の卑金属を用いる技術が開発され、進歩してき
ている。
【0003】しかしながら、金属ニッケル微粉末を用い
た場合には、その粒径にもよるが400〜500℃近傍
より急激な熱収縮を引き起す傾向がある。従って、内部
電極材料として金属ニッケル微粒子を用いる場合には、
セラミック基材と金属ニッケル微粉末との熱収縮特性の
相違に起因して、焼成の際にデラミネーションやクラッ
ク等の欠陥が発生し易く、このことが問題視されてい
る。
【0004】本発明者等はかかる問題を克服する手段と
して、金属ニッケル微粉末中にマグネシウム及び/又は
カルシウムを特定の範囲内の量で含有させて金属ニッケ
ル微粉末の熱収縮特性を改善する技術を既に出願してい
る(特願平9−342793号)。この技術によれば、
従来の金属ニッケル微粉末で生じる400〜500℃近
傍からの急激な熱収縮が防止され、急激な熱収縮開始温
度を600〜700℃近傍の高温側にシフトさせること
ができる。
【0005】しかし、積層セラミックコンデンサを作製
する際の焼成温度は、セラミック誘電体の構成成分に依
存して変化するが、チタン酸バリウム系セラミック誘電
体では通常1200〜1400℃程度であるから、焼成
の際のデラミネーションやクラックを抑制するために
は、内部電極材料の熱収縮開始温度をさらに高温側にシ
フトさせることが望ましい。
【0006】更に、セラミック基材と金属とを接触させ
た状態で焼成すると、一般的には、金属は酸化され、そ
の金属酸化物はセラミック基材と比較して拡散係数が大
きいため、固相粒界において拡散係数の大きな金属酸化
物相から拡散係数の小さいセラミック相への拡散が進み
易い。
【0007】即ち、従来の金属ニッケル微粉末を含有す
るペーストを用いた場合には、脱バインダー時に微粉末
中の金属ニッケルの一部が酸化され、生成した酸化ニッ
ケルがセラミック誘電体中に拡散するために、生成すべ
き内部電極の一部が消失して内部電極に欠損が生じ且つ
フェライトの生成によりセラミック誘電体層の一部がそ
の機能を失う傾向があり、従ってセラミック誘電体及び
内部電極の厚みの薄い小型多層の積層セラミックコンデ
ンサを誘電特性、電気特性を損うこと無しで製造するこ
とは極めて困難であった。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】上記のような理由によ
り、積層セラミックコンデンサの製造に用いるペースト
用のニッケル微粉末については、焼成中にニッケル微粉
末中の金属ニッケルが酸化されてセラミック基材中に拡
散する現象を抑制できると共に、セラミック基材の熱収
縮曲線に近づけるために急激な熱収縮開始温度をより高
温側へシフトさせることが重要視される。
【0009】本発明は、積層セラミックコンデンサの内
部電極材料として用いるのに適した特性を有しており、
特に脱バインダー時のニッケルの酸化防止性及び拡散防
止性に優れており、またセラミック基材の熱収縮曲線に
近い熱収縮特性を有しており、従って大型の積層セラミ
ックコンデンサの製造においてデラミネーション、クラ
ックの発生を防止でき、またセラミック誘電体及び内部
電極の厚みの薄い小型多層の積層セラミックコンデンサ
を誘電特性、電気特性を損なうこと無しで製造すること
を可能とする複合ニッケル微粉末を提供することを課題
としている。また、本発明はそのような複合ニッケル微
粉末の製造方法を提供することを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明者らは上記の課題
を達成するために鋭意研究を重ねた結果、金属ニッケル
微粒子表面に特定の金属元素の酸化物及び/又は複合酸
化物を固着させることにより上記の特性を有する複合ニ
ッケル微粉末が得られること、並びにそのような複合ニ
ッケル微粉末が湿式担持法、乾式担持法及び半乾式担持
法の何れによっても製造できることを見いだし、本発明
を完成した。
【0011】即ち、本発明の複合ニッケル微粉末は、金
属ニッケル微粒子表面に、原子番号が12〜56及び8
2の範囲内で周期表の2〜14族に属する金属元素の少
なくとも1種を含む酸化物及び複合酸化物からなる群よ
り選ばれる少なくとも1種が固着していることを特徴と
する。
【0012】また、本発明の複合ニッケル微粉末の製造
方法は、金属ニッケル微粒子又は表面を酸化処理した金
属ニッケル微粒子が液中に分散しているスラリーに、原
子番号が12〜56及び82の範囲内で周期表の2〜1
4族に属する金属元素の水溶性塩からなる群より選ばれ
る少なくとも1種を含む水溶液を添加し、次いで酸もし
くはアルカリでpHを調整して、該水溶性塩から誘導さ
れる金属酸化物及び/又は複合酸化物を該ニッケル微粒
子表面に固着させることを特徴とする。
【0013】更に、本発明の複合ニッケル微粉末の製造
方法は、金属ニッケル微粒子又は表面を酸化処理した金
属ニッケル微粒子の表面に、原子番号が12〜56及び
82の範囲内で周期表の2〜14族に属する金属元素の
少なくとも1種を含む酸化物及び複合酸化物の超微粒子
からなる群より選ばれる少なくとも1種を付着させ、該
超微粒子の付着しているニッケル微粒子を相互に又は他
物体と衝突させて該ニッケル微粒子の表面に該超微粒子
を固着させることを特徴とする。
【0014】また、本発明の複合ニッケル微粉末の製造
方法は、原子番号が12〜56及び82の範囲内で周期
表の2〜14族に属する金属元素の少なくとも1種を含
む酸化物及び複合酸化物の超微粒子からなる群より選ば
れる少なくとも1種を懸濁させた懸濁液と、金属ニッケ
ル微粒子又は表面を酸化処理した金属ニッケル微粒子と
を混合しながら加熱し、該懸濁液の媒体を除去して、該
ニッケル微粒子の表面に該超微粒子を付着させ、該超微
粒子の付着しているニッケル微粒子を相互に又は他物体
と衝突させて該ニッケル微粒子の表面に該超微粒子を固
着させることを特徴とする。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明の複合ニッケル微粉末にお
いては、金属ニッケル微粒子表面に、原子番号が12〜
56及び82の範囲内で周期表の2〜14族に属する金
属元素の少なくとも1種を含む酸化物及び複合酸化物か
らなる群より選ばれる少なくとも1種が固着しているの
で、本発明の複合ニッケル微粉末はセラミック基材の熱
収縮曲線に近い熱収縮特性を有しており、従って大型の
積層セラミックコンデンサの製造においてデラミネーシ
ョン、クラックの発生を防止することができる。また、
脱バインダー時の金属ニッケルの酸化防止性及び拡散防
止性を有しているので、セラミック誘電体及び内部電極
の厚みの薄い小型多層の積層セラミックコンデンサを誘
電特性、電気特性を損なうこと無しで製造することが可
能である。
【0016】本発明の複合ニッケル微粉末を含有するペ
ーストを用い、脱バインダー時に微粉末中の金属ニッケ
ルの酸化を充分に防止し、セラミック誘電体中への拡散
を防止して、即ち、生成すべき内部電極の一部が消失し
て内部電極に欠損が生じたり、セラミック誘電体層の一
部がその機能を失ったりすることを防止して、セラミッ
ク誘電体及び内部電極の厚みの薄い小型多層の積層セラ
ミックコンデンサを誘電特性、電気特性を損うこと無し
で製造する場合には、好ましくは原子番号12〜56及
び82の範囲内で周期表の2〜7族及び13〜14族に
属する金属元素の少なくとも1種を含む酸化物及び複合
酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1種が固着し
ている複合ニッケル微粉末を用い、より好ましくは原子
番号12〜56及び82の範囲内で周期表の2族、3
族、4族、7族、13族及び14族に属する金属元素の
少なくとも1種を含む酸化物及び複合酸化物からなる群
より選ばれる少なくとも1種が固着している複合ニッケ
ル微粉末を用いる。
【0017】更に、周期表の2族に属する金属元素、
Y、Zr、Al又はSiの酸化物からなる群より選ばれ
る少なくとも1種が固着している複合ニッケル微粉末及
を用いることが好ましい。また、上記の複合酸化物とし
て後記の複合酸化物を含めて種々のものが使用可能であ
る。
【0018】本発明の複合ニッケル微粉末は、積層セラ
ミックコンデンサの内部電極材料として用いる場合に
は、積層セラミックコンデンサのセラミック誘電体の組
成に応じて、ニッケル微粒子表面に、上記のような酸化
物及び複合酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1
種、及びランタノイド元素の酸化物からなる群より選ば
れる少なくとも1種を固着させたものであっても良い。
【0019】本発明の複合ニッケル微粉末は、積層セラ
ミックコンデンサの内部電極材料として用いる場合に
は、金属ニッケル微粒子表面に、一般式Bam 1-m
n 1-n 3(式中、XはSr、Ca、Mg又はPb
であり、ZはZr、Y、Sn又はGeであり、mは0〜
1の範囲内の値であり、nは0〜1の範囲内の値であ
る。)で示される複合酸化物からなる群より選ばれる少
なくとも1種が固着していることが好ましく、それらの
複合酸化物は1種を単独で用いて固着させても、2種以
上を併用して固着させてもよく、あるいはそれらの複合
酸化物を主成分とし、添加成分として上記の種々の酸化
物、ランタノイド元素の酸化物、酸化ビスマス、酸化タ
ンタル等の少なくとも1種を用いて固着させてもよい。
【0020】上記の酸化物及び複合酸化物としては、例
えば、MgO、CaO、SrO、BaO、ZnO、Al
2 3 、Ga2 3 、Y2 3 、SiO2 、TiO2
ZrO2 、Cr2 3 、MnO2 、Mn3 4 、Nb2
5 、BaTiO3 、CaTiO3 、SrTiO3 、B
aZrO3 、CaZrO3 、SrZrO3 、(Mg,C
a)TiO3 、(Ba,Ca)(Ti,Zr)O3 、P
bTiO3 、Pb(Zr,Ti)O3 、(Pb,Ca)
TiO3 、MgAl2 4 、BaTi4 9 等を挙げる
ことができ、それらは混合物として用いることも出来
る。更にこれらの酸化物及び/又は複合酸化物はNb、
W、La、Y、Mo等の金属の酸化物でドープされてい
てもよい。上記のランタノイド元素の酸化物としては、
Nd2 3 、Sm2 3 、Dy23 、Er2 3 、H
2 3 等を挙げることができる。
【0021】本発明の複合ニッケル微粉末においては、
該複合ニッケル微粉末を積層セラミックコンデンサの内
部電極を形成するペーストとして用いる場合にはニッケ
ル微粒子の粒径が5μm以下であることが好ましく、1
μm以下であることがより好ましい。
【0022】また、これらの酸化物及び複合酸化物から
なる群より選ばれる少なくとも1種の合計固着量はニッ
ケル微粉末の重量に対して好ましくは0.05〜10重
量%、より好ましくは0.5〜10重量%、更に好まし
くは1〜10重量%である。合計固着量が0.05重量
%未満の場合には、酸化物及び/又は複合酸化物の固着
によって達成される効果が不十分となる傾向があり、逆
に10重量%を越える場合には、そのような複合ニッケ
ル微粉末を積層セラミックコンデンサの内部電極材料と
して使用したときに、コンデンサの誘電特性に悪影響を
及ぼす傾向がある。
【0023】本発明の複合ニッケル微粉末の製造方法で
用いるニッケル微粒子又は表面を酸化処理したニッケル
微粒子は、ニッケル塩蒸気の気相水素還元法のような乾
式法でも、ニッケル塩を含む水溶液を特定の条件下、還
元剤で還元析出させるような湿式法でも製造することが
できる。本発明の複合ニッケル微粉末を積層セラミック
コンデンサの内部電極を形成するペーストとして用いる
場合には、その製造に用いるニッケル微粒子の粒径が5
μm以下であることが好ましく、1μm以下であること
がより好ましい。
【0024】本発明の複合ニッケル微粉末は湿式担持法
又は乾式担持法によって、或いは金属酸化物又は複合酸
化物の超微粒子の水性懸濁液を金属ニッケル微粒子に担
持させて乾燥する半乾式担持法によって製造することが
できる。湿式担持法に従って実施する場合の本発明の複
合ニッケル微粉末の製造方法においては、金属ニッケル
微粒子又は表面を酸化処理した金属ニッケル微粒子が液
中に分散しているスラリーに、原子番号が12〜56及
び82の範囲内で周期表の2〜14族に属する金属元素
の水溶性塩からなる群より選ばれる少なくとも1種を含
む水溶液を添加し、次いで酸もしくはアルカリでpHを
調整して、該水溶性塩から誘導される金属酸化物及び/
又は複合酸化物を該ニッケル微粒子表面に固着させる。
【0025】湿式担持法に従って実施する場合の本発明
の複合ニッケル微粉末の製造方法においては、原料とな
るニッケル微粒子は乾式法及び湿式法の何れによって得
られたものも使用できるが、原料となるニッケル微粒子
を上記のような湿式法で製造し、所望によりニッケル微
粒子の表面を湿式法で適当な酸化剤で軽く酸化し、次い
で、湿式担持法による本発明の複合ニッケル微粉末の製
造方法を実施することにより、一貫した容易な湿式処理
操作で且つ低コストで複合ニッケル微粉末が得られる。
なお、表面を予め適当な酸化剤で軽く酸化したニッケル
微粒子を使用する場合には、上記の酸化物及び/又は複
合酸化物がニッケル微粒子の表面上に形成されやすくな
る。
【0026】湿式担持法に従って実施する場合の本発明
の複合ニッケル微粉末の製造方法で用いる上記の水溶性
塩は水溶性であって不溶性の酸化物又は複合酸化物に転
化できるものであれば特には制限されない。例えば、こ
れらの金属元素のハロゲン化物、硝酸塩、硫酸塩、蓚酸
塩、酸化物や、アルミン酸、ケイ酸等のアルカリ金属塩
等を用いることができる。
【0027】湿式担持法に従って実施する場合の本発明
の複合ニッケル微粉末の製造方法においては、pHを調
整するために酸を用いるかアルカリを用いるかは上記の
水溶性塩の種類に応じて変化するが、用いる酸又はアル
カリの種類については特には限定されない。例えば、下
記の水溶性塩を用いて括弧内の酸化物を生成させる場合
には水酸化ナトリウム水溶液を使用することができる。
硫酸チタン(TiO2 )、硫酸マンガン(MnO2 )、
塩化クロム(Cr2 3 )、塩化イットリウム(Y2
3 )、塩化酸化ジルコニウム(ZrO2 )。また、下記
の水溶性塩を用いて括弧内の酸化物を生成させる場合に
は希硫酸を使用することができる。アルミン酸ナトリウ
ム(Al2 3 )、ケイ酸ナトリウム(SiO2 )。上
記のようにpHを調整することにより、上記の水溶性塩
が酸化物や複合酸化物に転化してニッケル微粒子表面に
析出し、固着して本発明の複合ニッケル微粉末となる。
【0028】湿式担持法に従って実施する場合の本発明
の複合ニッケル微粉末の製造方法は、上記の処理工程及
びその後の洗浄、乾燥工程で構成されていてもよいが、
上記の湿式担持法によりニッケル微粒子表面に上記の水
溶性塩から誘導される金属酸化物及び/又は複合酸化物
を固着させ、洗浄し、乾燥させた後、追加の工程とし
て、該酸化物及び/又は複合酸化物の付着しているニッ
ケル微粒子を、例えば、オングミル、ハイブリタイザ
ー、メカノフュージョン、コートマイザー、ディスパー
コート、ジェットマイザーのいずれかの装置で処理する
ことにより、相互に又は他物体と衝突させて該ニッケル
微粒子の表面とその表面に存在する酸化物及び/又は複
合酸化物との固着強度を著しく改善することができる。
【0029】乾式担持法に従って実施する場合の本発明
の複合ニッケル微粉末の製造方法においては、金属ニッ
ケル微粒子又は表面を酸化処理した金属ニッケル微粒子
の表面に、原子番号が12〜56及び82の範囲内で周
期表の2〜14族に属する金属元素の少なくとも1種を
含む酸化物及び複合酸化物の超微粒子からなる群より選
ばれる少なくとも1種を付着させ、該超微粒子の付着し
ているニッケル微粒子を相互に又は他物体と衝突させて
該ニッケル微粒子の表面に該超微粒子を固着させること
ができる。
【0030】乾式担持法に従って実施する場合の本発明
の複合ニッケル微粉末の製造方法で用いる金属ニッケル
微粒子又は表面を酸化処理した金属ニッケル微粒子は、
本発明の複合ニッケル微粉末を積層セラミックコンデン
サの内部電極を形成するためのペーストとして用いる場
合には、粒径が5μm以下であることが好ましく、1μ
m以下であることがより好ましい。また、酸化物、複合
酸化物の超微粒子は、粒径が小さいほど少量で均一に固
着させることができるので、粒径が0.5μm以下であ
ることが好ましく、0.1μm以下であることがより好
ましく、0.05μm以下であることが最も好ましい。
【0031】金属ニッケル微粒子又は表面を酸化処理し
た金属ニッケル微粒子の表面に酸化物、複合酸化物の超
微粒子を付着させる方法としては、該金属ニッケル微粒
子と該酸化物、複合酸化物の超微粒子とを単に混合する
だけでよい。混合した後、必要に応じて簡単な篩分けに
よって余分な超微粒子を除き、その後、該超微粒子の付
着しているニッケル微粒子を相互に又は他物体と衝突さ
せて該ニッケル微粒子の表面に該超微粒子を固着させる
こともでき、オングミル、ハイブリタイザー、メカノフ
ュージョン、コートマイザー、ディスパーコート、ジェ
ットマイザー等の装置中に該ニッケル微粒子と該酸化物
や複合酸化物の超微粒子とを装入し、付着と固着とを同
時に実施することもできる。
【0032】半乾式担持法に従って実施する場合の本発
明の複合ニッケル微粉末の製造方法においては、原子番
号が12〜56及び82の範囲内で周期表の2〜14族
に属する金属元素の少なくとも1種を含む酸化物及び複
合酸化物の超微粒子からなる群より選ばれる少なくとも
1種を懸濁させた懸濁液と、金属ニッケル微粒子又は表
面を酸化処理した金属ニッケル微粒子とを混合しながら
加熱し、該懸濁液の媒体を除去して、該ニッケル微粒子
の表面に該超微粒子を付着させ、該超微粒子の付着して
いるニッケル微粒子を相互に又は他物体と衝突させて該
ニッケル微粒子の表面に該超微粒子を固着させることが
できる。
【0033】上記の半乾式担持法で用いる金属ニッケル
微粒子又は表面を酸化処理した金属ニッケル微粒子、並
びに酸化物及び複合酸化物の超微粒子は上記の乾式担持
法で用いるものと同一でよい。また、超微粒子を懸濁さ
せる媒体は特には限定されず、一般的には水、酸性水溶
液、塩基性水溶液、アルコール、有機溶媒等を用いるこ
とができる。この製造方法においては所定固形分濃度の
懸濁液を調製して用いても、或いは、市販品のシリカゾ
ル、アルミナゾル、チタニアゾル、チタン酸バリウムゾ
ル等を用い、必要に応じて希釈などを行って濃度を調整
して用いてもよい。
【0034】以下に、実施例、比較例及び製造例によっ
て本発明を具体的に説明するが、本発明はかかる事例に
限定されるものではない。 比較例1 固形1級水酸化ナトリウム244gを純水に溶解し、総
量が430mlとなるように純水で調整して水酸化ナト
リウム水溶液を得た。一方、硫酸ニッケル(NiSO4
・6H2 O品位22.2重量%品)448gを純水に溶
解し(より早く完全に溶解するように温水を用いた)、
総量が1000mlとなるように純水で調整して硫酸ニ
ッケル水溶液を得た。得られた硫酸ニッケル水溶液を、
上記水酸化ナトリウム水溶液に20ml/minの添加
速度で50分間連続添加した。このようにして得られた
水酸化物含有スラリーを60℃に昇温した後、ヒドラジ
ン1水和物420gを一括添加して水酸化物を還元し
た。得られたニッケル微粒子を純水を用いて洗浄し、洗
浄液のpHが10以下になるまで洗浄を続け、その後常
法に従って濾過、乾燥を実施してニッケル微粉末を得
た。得られたニッケル微粒子のSEM観察による平均粒
径(フェレ径、1次粒子の平均粒径)は0.2μmであ
り、その表面には微細な凹凸が存在していた。
【0035】比較例2 比較例1の方法において、60℃に昇温した水酸化物含
有スラリーを還元するために添加するヒドラジン1水和
物420gを一括添加ではなく20分間にわたって添加
したこと以外は比較例1と全く同様にしてニッケル微粉
末を得た。得られたニッケル微粒子のSEM観察による
平均粒径(フェレ径)は0.5μmであり、その表面に
は微細な凹凸が存在していた。
【0036】比較例3 比較例1で得た表面に微細な凹凸を有するニッケル微粒
子からなるニッケル微粉末をハイブリタイザー(奈良機
械製作所製)に投入し、8000rpmで5分間循環さ
せて処理した。処理後のニッケル微粒子のSEM観察に
よる平均粒径(フェレ径)は0.2μmであり、その表
面は滑らかになっていた。
【0037】比較例4 比較例2で得た表面に微細な凹凸を有するニッケル微粒
子からなるニッケル微粉末をハイブリタイザー(奈良機
械製作所製)に投入し、8000rpmで5分間循環さ
せて処理した。処理後のニッケル微粒子のSEM観察に
よる平均粒径(フェレ径)は0.5μmであり、その表
面は滑らかになっていた。
【0038】製造例1 比較例1で製造したニッケル微粉末100gを純水1リ
ットル中に加え、攪拌してスラリー化した。30分間攪
拌した後、過酸化水素水100gを一括添加した。反応
が終了して泡が出なくなった時点で攪拌を停止し、濾過
し、乾燥して、表面を酸化処理したニッケル微粉末を得
た。得られたニッケル微粒子のSEM観察による平均粒
径(フェレ径)は0.2μmであった。
【0039】製造例2 比較例2で製造したニッケル微粉末100gを純水1リ
ットル中に加え、攪拌してスラリー化した。30分間攪
拌した後、過酸化水素水100gを一括添加した。反応
が終了して泡が出なくなった時点で攪拌を停止し、濾過
し、乾燥して、表面を酸化処理したニッケル微粉末を得
た。得られたニッケル微粒子のSEM観察による平均粒
径(フェレ径)は0.5μmであった。
【0040】実施例1 製造例1で製造した表面酸化処理ニッケル微粉末100
gを純水1リットル中に加え、攪拌してスラリー化し、
60℃に加熱し、この温度に保持した。該スラリーに硫
酸チタン(Ti:5重量%品)19.2gを一括添加
し、水酸化ナトリウム水溶液(NaOH:1N)を添加
してpHを8に調整した。そのまま1時間攪拌した後、
濾過し、乾燥してTiO2 が固着している複合ニッケル
微粉末を得た。
【0041】実施例2 製造例1で製造した表面酸化処理ニッケル微粉末100
gを純水1リットル中に加え、攪拌してスラリー化し、
60℃に加熱し、この温度に保持した。該スラリーに、
塩化クロム5.0gを50mlの純水に溶解した水溶液
を一括添加し、水酸化ナトリウム水溶液(NaOH:1
N)を添加してpHを7に調整した。そのまま1時間攪
拌した後、濾過し、乾燥してCr2 3 が固着している
複合ニッケル微粉末を得た。
【0042】実施例3 製造例1で製造した表面酸化処理ニッケル微粉末100
gを純水1リットル中に加え、攪拌してスラリー化し、
60℃に加熱し、この温度に保持した。次いで該スラリ
ーに、ケイ酸ナトリウム(水ガラス)6.5gを60m
lの純水に溶解した水溶液を一括添加し、希硫酸を添加
してpHを6に調整した。そのまま1時間攪拌した後、
濾過し、乾燥してSiO2 が固着している複合ニッケル
微粉末を得た。
【0043】実施例4 製造例1で製造した表面酸化処理ニッケル微粉末100
gを純水1リットル中に加え、攪拌してスラリー化し、
60℃に加熱し、この温度に保持した。該スラリーに、
塩化イットリウム3.5gを50mlの純水に溶解した
水溶液を一括添加し、水酸化ナトリウム水溶液(NaO
H:1N)を添加してpHを6に調整した。そのまま1
時間攪拌した後、濾過し、乾燥してY2 3 が固着して
いる複合ニッケル微粉末を得た。
【0044】実施例5 製造例1で製造した表面酸化処理ニッケル微粉末100
gを純水1リットル中に加え、攪拌してスラリー化し、
60℃に加熱し、この温度に保持した。該スラリーに、
塩化酸化ジルコニウム3.5gを50mlの純水に溶解
した水溶液を一括添加し、水酸化ナトリウム水溶液(N
aOH:1N)を添加してpHを6に調整した。そのま
ま1時間攪拌した後、濾過し、乾燥してZrO2 が固着
している複合ニッケル微粉末を得た。
【0045】実施例6 製造例1で製造した表面酸化処理ニッケル微粉末100
gを純水1リットル中に加え、攪拌してスラリー化し、
これを60℃に加熱した後、硫酸チタン溶液(Ti:5
重量%)3.9gを一括添加した。さらに水酸化ナトリ
ウム水溶液(NaOH:1N)を加えてpHを8に調整
し、1時間攪拌した。次いで、これを濾過し、リパルプ
を1回行った後、また濾過した。こうして得たケーキを
純水1リットル中に加えてスラリー化した。そして塩化
バリウム2.62gを温水に溶かした溶液を一括添加し
た。さらに水酸化ナトリウム水溶液(NaOH:1N)
を加えてpHを12以上に調整し、そのまま1時間程攪
拌した後、濾過し、乾燥してBaTiO3 が固着してい
る複合ニッケル微粉末を得た。
【0046】実施例7 製造例2で製造した表面酸化処理ニッケル微粉末100
gを純水1リットル中に加え、攪拌してスラリー化し、
60℃に加熱し、この温度に保持した。該スラリーに、
硫酸マンガン15.7gを100mlの純水に溶解した
水溶液を一括添加し、水酸化ナトリウム水溶液(NaO
H:1N)を添加してpHを8に調整した。そのまま1
時間攪拌した後、濾過、乾燥してMnO2 が固着してい
る複合ニッケル微粉末を得た。
【0047】実施例8 製造例2で製造した表面酸化処理ニッケル微粉末100
gを純水1リットル中に加え、攪拌してスラリー化し、
50℃に加熱し、この温度に保持した。該スラリーに、
アルミン酸ナトリウム5.5gを100mlの純水に溶
解した水溶液を一括添加し、希硫酸を添加してpHを8
に調整した。そのまま1時間攪拌した後、濾過し、乾燥
してAl2 3 が固着している複合ニッケル微粉末を得
た。
【0048】実施例9 製造例2で製造した表面酸化処理ニッケル微粉末100
gを純水1リットル中に加え、攪拌してスラリー化し、
60℃に加熱し、この温度に保持した。該スラリーに、
硝酸ガリウム10.4gを100mlの純水に溶解した
水溶液を一括添加し、水酸化ナトリウム水溶液(NaO
H:1N)を添加してpHを9に調整した。そのまま1
時間攪拌した後、濾過、乾燥してGa2 3 が固着して
いる複合ニッケル微粉末を得た。
【0049】実施例10 製造例2で製造した表面酸化処理ニッケル微粉末100
gを純水1リットル中に加え、攪拌してスラリー化し、
これを60℃に加熱した後、硫酸チタン溶液(Ti:5
重量%)3.9gを一括添加した。さらに水酸化ナトリ
ウム水溶液(NaOH:1N)を加えてpHを8に調整
し、1時間攪拌した。次いで、これを濾過し、リパルプ
を1回行った後、また濾過した。こうして得たケーキを
純水1リットル中に加えてスラリー化した。そして塩化
ストロンチウム2.0gを温水に溶かした溶液を一括添
加した。さらに水酸化ナトリウム水溶液(NaOH:1
N)を加えてpHを12以上に調整し、そのまま1時間
程攪拌した後、濾過し、乾燥してSrTiO3 が固着し
ている複合ニッケル微粉末を得た。
【0050】上記の実施例1〜10で得られた複合ニッ
ケル微粉末及び比較例1〜2で得られたニッケル微粉末
を熱機械分析装置(理学電機社製TAS−100)を用
いて窒素ガス雰囲気中、昇温速度10℃/分で熱収縮率
を測定した。それらの結果は第1表に示す通りであっ
た。
【0051】
【0052】第1表のデータから明らかなように、実施
例1〜10の本発明の複合ニッケル微粉末は、比較例1
〜2のニッケル微粉末と比較して、高温での熱収縮率が
極めて小さくなっている。
【0053】実施例11 比較例2で製造したニッケル微粉末500gと超微粒ア
ルミナ(日本アエロジル社製酸化アルミニウムC、平均
1次粒径13nm)35g(球状ニッケル微粉末に対す
る混合率7重量%)とを15分間攪拌混合した。これに
より表面にアルミナ超微粒子が付着しているニッケル微
粒子を得た。更にこれをハイブリタイザー(奈良機械製
作所製)に投入し、8000rpmで5分間循環させ
て、ニッケル微粒子表面にアルミナ超微粒子が固着され
た複合ニッケル微粉末を得た。
【0054】得られた該複合ニッケル微粉末においては
アルミナ超微粒子が固着されているので、水中に投入し
て攪拌してもアルミナ超微粒子が剥離・浮遊することは
なかった(単に攪拌しただけのものではアルミナ超微粒
子が浮遊して水が白濁した)。またアルミナ超微粒子が
固着された該複合ニッケル微粉末は、SEM観察の結
果、表面にアルミナ超微粒子が均一に固着されているこ
と、及び粒径はほとんど変化していないことが確認され
た。
【0055】実施例12 実施例11で用いた超微粒アルミナ35gの代わりに超
微粒アルミナ2.5g(球状ニッケル微粉末に対する混
合率0.5重量%)を用いた以外は実施例11と同様に
して、ニッケル微粒子表面にアルミナ超微粒子が固着さ
れた複合ニッケル微粉末を得た。
【0056】実施例13〜26 比較例2で製造したニッケル微粉末500gと超微粒の
酸化チタン(日本アエロジル社製P25、平均1次粒径
13nm)、酸化珪素(日本アエロジル社製300C
F、平均1次粒径7nm)、酸化マグネシウム(宇部マ
テリアル社製100A、平均1次粒径10nm)、酸化
イットリウム(シーアイ化成社製、平均1次粒径10n
m)、チタン酸バリウム(チタニウムプロポキシドとバ
リウムプロポキシドを用いてゾルゲル法により調製、平
均1次粒径30nm)、チタン酸ストロンチウム(ゾル
ゲル法によって調製、平均1次粒径10nm)及びチタ
ン酸バリウムストロンチウム(Ba0.9Sr0.1)TiO3 (ゾル
ゲル法によって調製、平均1次粒径10nm)のうちの
いずれか25g(球状ニッケル微粉末に対する混合率5
重量%)又は5g(球状ニッケル微粉末に対する混合率
1重量%)とを15分間攪拌混合した。これにより表面
に上記の各超微粒子の何れかが付着しているニッケル微
粒子を得た。更にこれをハイブリタイザー(奈良機械製
作所製)に投入し、8000rpmで5分間循環させ
て、ニッケル微粒子表面に上記の各超微粒子の何れかが
固着された複合ニッケル微粉末を得た。
【0057】実施例27 実施例11で用いたハイブリタイザー(奈良機械製作所
製)の代わりにメカノフュージョン(ホソカワミクロン
製)を用い、3000rpmで30分間循環させた以外
は実施例11と同様にして、ニッケル微粒子表面にアル
ミナ超微粒子が固着された複合ニッケル微粉末を得た。
【0058】得られた該複合ニッケル微粉末においては
アルミナ超微粒子が固着されているので、水中に投入し
て攪拌してもアルミナ超微粒子が剥離・浮遊することは
なかった。またアルミナ超微粒子が固着された該複合ニ
ッケル微粉末は、SEM観察の結果、表面にアルミナ超
微粒子が均一に固着されていること、及び粒径はほとん
ど変化していないことが確認された。
【0059】実施例28 シリカゾル(日産化学社製、スノーテックスO、平均1
次粒径約10nm)を水で1/20に希釈した溶液(シ
リカ含有量10g/l)2.5リットルに、比較例2で
製造したニッケル微粉末500gを入れ、加熱しながら
良く攪拌した。水分は徐々に気化し、最後に乾燥粉体が
得られた。これをハイブリタイザー(奈良機械製作所
製)に投入し、8000rpmで5分間循環させて、ニ
ッケル微粒子表面にシリカ超微粒子が固着された複合ニ
ッケル微粉末を得た。
【0060】得られた該複合ニッケル微粉末において
は、SEM観察の結果、表面にシリカ超微粒子が均一に
固着されていること、及び粒径はほとんど変化していな
いことが確認され、また球状ニッケル微粉末の重量基準
で5重量%のアルミナが固着していた。得られた該複合
ニッケル微粉末においてはシリカ超微粒子が固着されて
いるので、水中に投入して攪拌してもシリカ超微粒子が
剥離・浮遊することはなかった。
【0061】実施例29 ウルトラディスパーサ(三井鉱山製)の容器を熱蒸気に
より加熱しながら該容器に、比較例2で製造したニッケ
ル微粉末500gを入れて良く攪拌し、これに上部から
アルミナゾル(日産化学製、アルミナゾル520、粒径
10〜20nm)125gを滴下し、ニッケル微粒子の
表面にアルミナ超微粒子が付着しているニッケル微粒子
を得た。更にこれをハイブリタイザー(奈良機械製作所
製)に投入し、8000rpmで5分間循環させて、ニ
ッケル微粒子表面にアルミナ超微粒子が固着された複合
ニッケル微粉末を得た。得られた該複合ニッケル粉末に
おいては、SEM観察により超微粒子の固着が確認さ
れ、また球状ニッケル微粉末の重量基準で5重量%のア
ルミナが固着していた。
【0062】上記の実施例11〜29で得られた複合ニ
ッケル微粉末、及び比較例3〜4で得られた表面が滑ら
かになっているが酸化物又は複合酸化物が固着していな
いニッケル微粉末を熱機械分析装置(セイコー電子工業
製TMA/SS6000)を用いて窒素ガス雰囲気中、
昇温速度10℃/分で熱収縮率を測定した。それらの結
果は第2表に示す通りであった。なお、比較例1〜2で
得られた表面が滑らかになっておらず酸化物又は複合酸
化物が固着していないニッケル微粉末についての熱収縮
率は第1表に示してある通りである。
【0063】
【0064】第1表及び第2表のデータから明らかなよ
うに、実施例11〜29の本発明の複合ニッケル微粉末
は、比較例1〜4のニッケル微粉末と比較して、高温で
の熱収縮率が極めて小さくなっている。
【0065】上記の実施例11〜26で得られた複合ニ
ッケル微粉末及び上記の比較例2及び4の球状ニッケル
微粉末について、大気中で熱重量分析を実施した。各サ
ンプルの重量を測定した後、昇温速度10℃/分で40
0℃まで上昇させ、400℃で2時間保持した。この時
点で各サンプルの重量を測定し、測定開始時の重量に対
する重量増加率A%を求めた。その後、1000℃まで
昇温させ(この時点ではニッケルは全て酸化ニッケルに
なったと見なされる)、この時点で各サンプルの重量を
測定し、測定開始時の重量に対する重量増加率B%を求
めた。A/Bの値を求めることにより、400℃で2時
間保持した時のニッケル粉の酸化度が計算される。それ
らの結果を第3表に示す。
【0066】
【0067】第3表のデータから明らかなように、実施
例11〜26の本発明の複合ニッケル微粉末は、比較例
2及び4のニッケル微粉末と比較して、耐酸化性に優れ
ていることが分かる。特に、酸化物、複合酸化物の担持
割合が高いほど耐酸化性に優れていることが分かる。こ
れは酸化物、複合酸化物がニッケル表面に担持されたこ
とによって酸化に対する保護膜的効果を発揮したものと
考えられる。
【0068】また、上記の実施例11で得られた複合ニ
ッケル微粉末及び上記の比較例4の球状ニッケル微粉末
について熱重量分析を実施した。各サンプルの重量を測
定した後、昇温速度1.5℃/分で1000℃まで昇温
させ、温度と重量増加率との関係をプロットした。10
00℃での重量増加率の半分の重量増加率となる温度を
求めた。この温度は50%のニッケルが酸化された温度
を示す。比較例4の球状ニッケル微粉末の場合には42
9℃であったのに対して、実施例11で得られた複合ニ
ッケル微粉末の場合には452℃であり、50%のニッ
ケルが酸化された温度は23℃上昇していた。
【0069】
【発明の効果】上記のように本発明による複合ニッケル
微粉末は、耐酸化性に優れており、セラミック基材中に
拡散しにくい形態になっており、また急激な熱収縮開始
温度が700℃以上にシフトし、ほとんどの場合に90
0℃以上にシフトしており、積層コンデンサの内部電極
形成用途に極めて好適である。即ち、脱バインダー時の
ニッケルの酸化防止性及び拡散防止性に優れており、ま
たセラミック基材の熱収縮曲線に近い熱収縮特性を有し
ており、従って大型の積層セラミックコンデンサの製造
においてデラミネーション、クラックの発生を防止で
き、またセラミック誘電体及び内部電極の厚みの薄い小
型多層の積層セラミックコンデンサを誘電特性、電気特
性を損なうこと無しで製造することがを可能となる。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成11年5月10日(1999.5.1
0)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】得られた該複合ニッケル微粉末において
は、SEM観察の結果、表面にシリカ超微粒子が均一に
固着されていること、及び粒径はほとんど変化していな
いことが確認され、また球状ニッケル微粉末の重量基準
で5重量%のシリカが固着していた。得られた該複合ニ
ッケル微粉末においてはシリカ超微粒子が固着されてい
るので、水中に投入して攪拌してもシリカ超微粒子が剥
離・浮遊することはなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) H01G 4/30 301 H01G 4/30 301C (72)発明者 林 尚男 山口県下関市彦島迫町5−4−5 (72)発明者 島村 宏之 東京都北区西ケ原3−32−19 Fターム(参考) 4K017 AA06 BA03 BB13 CA07 DA08 EA02 EH04 4K018 BA04 BC09 BC16 BC32 BD04 5E001 AB03 AC09 AJ01 5E082 AB03 BC38 BC39 EE04 EE23 EE27 EE35

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】金属ニッケル微粒子表面に、原子番号が1
    2〜56及び82の範囲内で周期表の2〜14族に属す
    る金属元素の少なくとも1種を含む酸化物及び複合酸化
    物からなる群より選ばれる少なくとも1種が固着してい
    ることを特徴とする複合ニッケル微粉末。
  2. 【請求項2】酸化物及び複合酸化物が、原子番号12〜
    56及び82の範囲内で周期表の2〜7族及び13〜1
    4族に属する金属元素の少なくとも1種を含む酸化物及
    び複合酸化物であることを特徴とする請求項1記載の複
    合ニッケル微粉末。
  3. 【請求項3】酸化物及び複合酸化物が、原子番号12〜
    56及び82の範囲内で周期表の2族、3族、4族、7
    族、13族及び14族に属する金属元素の少なくとも1
    種を含む酸化物及び複合酸化物であることを特徴とする
    請求項2記載の複合ニッケル微粉末。
  4. 【請求項4】酸化物が周期表の2族に属する金属元素、
    Y、Zr、Al又はSiの酸化物であることを特徴とす
    る請求項3記載の複合ニッケル微粉末。
  5. 【請求項5】金属ニッケル微粒子表面に、請求項1〜4
    の何れかに記載の酸化物及び複合酸化物からなる群より
    選ばれる少なくとも1種、及びランタノイド元素の酸化
    物からなる群より選ばれる少なくとも1種が固着してい
    ることを特徴とする複合ニッケル微粉末。
  6. 【請求項6】金属ニッケル微粒子表面に、一般式 Bam 1-m Tin 1-n 3 (式中、XはSr、Ca、Mg又はPbであり、ZはZ
    r、Y、Sn又はGeであり、mは0〜1の範囲内の値
    であり、nは0〜1の範囲内の値である。)で示される
    複合酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1種が固
    着していることを特徴とする複合ニッケル微粉末。
  7. 【請求項7】金属ニッケル微粒子表面に、請求項6記載
    の複合酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1種、
    及請求項1〜4の何れかに記載の酸化物からなる群より
    選ばれる少なくとも1種が固着していることを特徴とす
    る請求項6記載の複合ニッケル微粉末。
  8. 【請求項8】金属ニッケル微粒子表面に、請求項6に記
    載の複合酸化物からなる群より選ばれる少なくとも1
    種、及びランタノイド元素の酸化物からなる群より選ば
    れる少なくとも1種が固着していることを特徴とする請
    求項6記載の複合ニッケル微粉末。
  9. 【請求項9】酸化物及び複合酸化物からなる群より選ば
    れる少なくとも1種の合計固着量が金属ニッケル微粒子
    の重量に対して0.05〜10重量%であることを特徴
    とする請求項1〜8の何れかに記載の複合ニッケル微粉
    末。
  10. 【請求項10】金属ニッケル微粒子又は表面を酸化処理
    した金属ニッケル微粒子が液中に分散しているスラリー
    に、原子番号が12〜56及び82の範囲内で周期表の
    2〜14族に属する金属元素の水溶性塩からなる群より
    選ばれる少なくとも1種を含む水溶液を添加し、次いで
    酸もしくはアルカリでpHを調整して、該水溶性塩から
    誘導される金属酸化物及び/又は複合酸化物を該ニッケ
    ル微粒子表面に固着させることを特徴とする複合ニッケ
    ル微粉末の製造方法。
  11. 【請求項11】金属ニッケル微粒子又は表面を酸化処理
    した金属ニッケル微粒子が液中に分散しているスラリー
    に、原子番号が12〜56及び82の範囲内で周期表の
    2〜14族に属する金属元素の水溶性塩からなる群より
    選ばれる少なくとも1種を含む水溶液を添加し、次いで
    酸もしくはアルカリでpHを調整して、該水溶性塩から
    誘導される金属酸化物及び/又は複合酸化物を該ニッケ
    ル微粒子表面に固着させ、洗浄し、乾燥させ、得られた
    金属酸化物及び/又は複合酸化物が固着している該ニッ
    ケル微粒子を相互に又は他物体と衝突させて該ニッケル
    微粒子の表面と該金属酸化物及び/又は複合酸化物との
    固着を増強させることを特徴とする請求項10記載の複
    合ニッケル微粉末の製造方法。
  12. 【請求項12】オングミル、ハイブリタイザー、メカノ
    フュージョン、コートマイザー、ディスパーコート、ジ
    ェットマイザーのいずれかの装置を用いて、金属酸化物
    及び/又は複合酸化物が固着しているニッケル微粒子を
    相互に又は他物体と衝突させて該ニッケル微粒子の表面
    と該金属酸化物及び/又は複合酸化物との固着を増強さ
    せることを特徴とする請求項11記載の複合ニッケル微
    粉末の製造方法。
  13. 【請求項13】金属ニッケル微粒子又は表面を酸化処理
    した金属ニッケル微粒子の表面に、原子番号が12〜5
    6及び82の範囲内で周期表の2〜14族に属する金属
    元素の少なくとも1種を含む酸化物及び複合酸化物の超
    微粒子からなる群より選ばれる少なくとも1種を付着さ
    せ、該超微粒子の付着しているニッケル微粒子を相互に
    又は他物体と衝突させて該ニッケル微粒子の表面に該超
    微粒子を固着させることを特徴とする複合ニッケル微粉
    末の製造方法。
  14. 【請求項14】原子番号が12〜56及び82の範囲内
    で周期表の2〜14族に属する金属元素の少なくとも1
    種を含む酸化物及び複合酸化物の超微粒子からなる群よ
    り選ばれる少なくとも1種を懸濁させた懸濁液と、金属
    ニッケル微粒子又は表面を酸化処理した金属ニッケル微
    粒子とを混合しながら加熱し、該懸濁液の媒体を除去し
    て、該ニッケル微粒子の表面に該超微粒子を付着させ、
    該超微粒子の付着しているニッケル微粒子を相互に又は
    他物体と衝突させて該ニッケル微粒子の表面に該超微粒
    子を固着させることを特徴とする複合ニッケル微粉末の
    製造方法。
  15. 【請求項15】オングミル、ハイブリタイザー、メカノ
    フュージョン、コートマイザー、ディスパーコート、ジ
    ェットマイザーのいずれかの装置を用いて、超微粒子の
    付着しているニッケル微粒子を相互に又は他物体と衝突
    させて該ニッケル微粒子の表面に該超微粒子を固着させ
    ることを特徴とする請求項13又は14記載の複合ニッ
    ケルの製造方法。
JP09212299A 1998-05-29 1999-03-31 複合ニッケル微粉末の製造方法 Expired - Lifetime JP4076107B2 (ja)

Priority Applications (8)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09212299A JP4076107B2 (ja) 1999-03-31 1999-03-31 複合ニッケル微粉末の製造方法
CA002273563A CA2273563C (en) 1998-05-29 1999-05-27 Composite nickel fine powder and method for preparing the same
KR10-1999-0019494A KR100445100B1 (ko) 1998-05-29 1999-05-28 복합 니켈 미분말 및 그의 제조방법
EP99109304A EP0960674B1 (en) 1998-05-29 1999-05-28 Method for preparing a composite nickel powder
DE69912186T DE69912186T2 (de) 1998-05-29 1999-05-28 Herstellung feines Nickelverbundpulver
EP03004113A EP1312433A3 (en) 1998-05-29 1999-05-28 Composite nickel fine powder and method for preparing the same
TW88120394A TW418142B (en) 1999-03-31 1999-11-23 Composite nickel fine powder and method for preparing the same
US09/944,164 US6503560B2 (en) 1998-05-29 2001-09-04 Composite nickel fine powder and method for preparing the same

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP09212299A JP4076107B2 (ja) 1999-03-31 1999-03-31 複合ニッケル微粉末の製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000282102A true JP2000282102A (ja) 2000-10-10
JP4076107B2 JP4076107B2 (ja) 2008-04-16

Family

ID=14045640

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP09212299A Expired - Lifetime JP4076107B2 (ja) 1998-05-29 1999-03-31 複合ニッケル微粉末の製造方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP4076107B2 (ja)
TW (1) TW418142B (ja)

Cited By (16)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000345201A (ja) * 1999-05-31 2000-12-12 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 複合銅微粉末及びその製造方法
JP2002198252A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Murata Mfg Co Ltd 導電性ペーストならびに導電性ペーストの製造方法、および積層セラミック電子部品。
US6686045B2 (en) * 2001-01-31 2004-02-03 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Composite fine particles, conductive paste, and conductive film
JP2004263255A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Kawatetsu Mining Co Ltd 表面処理金属超微粉、その製造方法、導電性金属ペースト及び積層セラミックコンデンサ
WO2005021189A1 (ja) * 2003-08-29 2005-03-10 Toho Titanium Co., Ltd. チタン化合物被覆ニッケル粉末およびこれを用いた導電ペースト
JP2008095184A (ja) * 2006-09-11 2008-04-24 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 酸化物被覆ニッケル微粒子とその製造方法
JP2012102351A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Murata Mfg Co Ltd 複合酸化物被覆金属粉末、その製造方法、導電性ペーストおよび積層セラミック電子部品
JP2012180595A (ja) * 2006-09-11 2012-09-20 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 酸化物被覆ニッケル微粒子
JP2013021285A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 内部電極用導電性ペースト組成物及びそれを含む積層セラミック電子部品
JP2015163723A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 住友金属鉱山株式会社 チタン含有ニッケル粉末の製造方法
JP2015163724A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 住友金属鉱山株式会社 チタン及びバリウム含有ニッケル粉末の製造方法
JP2016014194A (ja) * 2015-09-10 2016-01-28 株式会社ノリタケカンパニーリミテド コアシェル粒子及び導体形成用組成物
US20160035490A1 (en) * 2013-04-17 2016-02-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. Composite oxide-coated metal powder, production method therefor, conductive paste using composite oxide-coated metal powder, and multilayer ceramic electronic component
JP2017519349A (ja) * 2014-04-01 2017-07-13 ニューマティコート テクノロジーズ リミティド ライアビリティ カンパニー 被覆ナノ粒子を含む受動電子部品及びその製造と使用方法
KR20190131564A (ko) 2017-03-31 2019-11-26 도호 티타늄 가부시키가이샤 금속 분말의 제조 방법
US10569330B2 (en) 2014-04-01 2020-02-25 Forge Nano, Inc. Energy storage devices having coated passive components

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109550940A (zh) * 2017-09-27 2019-04-02 财团法人金属工业研究发展中心 金属基复合材料

Cited By (18)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000345201A (ja) * 1999-05-31 2000-12-12 Mitsui Mining & Smelting Co Ltd 複合銅微粉末及びその製造方法
JP2002198252A (ja) * 2000-12-26 2002-07-12 Murata Mfg Co Ltd 導電性ペーストならびに導電性ペーストの製造方法、および積層セラミック電子部品。
US6686045B2 (en) * 2001-01-31 2004-02-03 Shin-Etsu Chemical Co., Ltd. Composite fine particles, conductive paste, and conductive film
JP2004263255A (ja) * 2003-03-03 2004-09-24 Kawatetsu Mining Co Ltd 表面処理金属超微粉、その製造方法、導電性金属ペースト及び積層セラミックコンデンサ
WO2005021189A1 (ja) * 2003-08-29 2005-03-10 Toho Titanium Co., Ltd. チタン化合物被覆ニッケル粉末およびこれを用いた導電ペースト
JP2008095184A (ja) * 2006-09-11 2008-04-24 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 酸化物被覆ニッケル微粒子とその製造方法
JP2012180595A (ja) * 2006-09-11 2012-09-20 Sumitomo Metal Mining Co Ltd 酸化物被覆ニッケル微粒子
JP2012102351A (ja) * 2010-11-08 2012-05-31 Murata Mfg Co Ltd 複合酸化物被覆金属粉末、その製造方法、導電性ペーストおよび積層セラミック電子部品
JP2013021285A (ja) * 2011-07-07 2013-01-31 Samsung Electro-Mechanics Co Ltd 内部電極用導電性ペースト組成物及びそれを含む積層セラミック電子部品
US20160035490A1 (en) * 2013-04-17 2016-02-04 Murata Manufacturing Co., Ltd. Composite oxide-coated metal powder, production method therefor, conductive paste using composite oxide-coated metal powder, and multilayer ceramic electronic component
JP2015163723A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 住友金属鉱山株式会社 チタン含有ニッケル粉末の製造方法
JP2015163724A (ja) * 2014-02-28 2015-09-10 住友金属鉱山株式会社 チタン及びバリウム含有ニッケル粉末の製造方法
JP2017519349A (ja) * 2014-04-01 2017-07-13 ニューマティコート テクノロジーズ リミティド ライアビリティ カンパニー 被覆ナノ粒子を含む受動電子部品及びその製造と使用方法
US10569330B2 (en) 2014-04-01 2020-02-25 Forge Nano, Inc. Energy storage devices having coated passive components
US11278957B2 (en) 2014-04-01 2022-03-22 Forge Nano, Inc. Energy storage devices having coated passive components
US11887781B2 (en) 2014-04-01 2024-01-30 Forge Nano, Inc. Energy storage devices having coated passive particles
JP2016014194A (ja) * 2015-09-10 2016-01-28 株式会社ノリタケカンパニーリミテド コアシェル粒子及び導体形成用組成物
KR20190131564A (ko) 2017-03-31 2019-11-26 도호 티타늄 가부시키가이샤 금속 분말의 제조 방법

Also Published As

Publication number Publication date
TW418142B (en) 2001-01-11
JP4076107B2 (ja) 2008-04-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4001438B2 (ja) 複合銅微粉末の製造方法
US6673274B2 (en) Dielectric compositions and methods to form the same
JP2000282102A (ja) 複合ニッケル微粉末及びその製造方法
US9266781B2 (en) Nano complex oxide doped dielectric ceramic material, preparation method thereof and multilayer ceramic capacitors made from the same
TW419685B (en) Dielectric ceramic, method for producing the same, laminated ceramic electronic element, and method for producing the same
JP2001023852A (ja) 積層セラミック電子部品
WO2000018701A1 (fr) Matiere ceramique dielectrique non reduite, procede de production de ladite matiere et condensateur ceramique a couches
JP4522025B2 (ja) 誘電体磁器及び積層型電子部品並びに積層型電子部品の製法
US6503560B2 (en) Composite nickel fine powder and method for preparing the same
JP3203238B2 (ja) 複合ニッケル微粉末
JP4519342B2 (ja) 誘電体磁器および積層型電子部品
JP2002234771A (ja) 正方晶ペロブスカイト構造を有する酸化物粉末およびその製造方法、誘電体セラミックならびに積層セラミックコンデンサ
JP2001240901A (ja) 表面修飾銀粉及びその製造方法
JP6107367B2 (ja) 積層型電子部品
JP2005167290A (ja) 積層セラミック電子部品の製造方法
JP2992270B2 (ja) 複合ニッケル微粉末及びその製造方法
JP4899422B2 (ja) 導電性ペーストおよびそれを用いた積層セラミック電子部品の製造方法
WO2002085811A1 (en) Dielectric compositions and methods to form the same
JP2023102509A (ja) 積層セラミック電子部品およびその製造方法
JP3791264B2 (ja) 耐還元性誘電体組成物の製造方法及び積層セラミックコンデンサの製造方法
JP5029717B2 (ja) セラミック電子部品およびセラミック原料粉体の製造方法
JP4229566B2 (ja) 表面被覆ニッケル粉
JP2004247632A (ja) 導電性ペースト、及び積層セラミックコンデンサ
JP3772726B2 (ja) ニッケル粉末の製造方法、ニッケル粉末、ニッケルペースト、積層セラミック電子部品
JP2001335805A (ja) 被覆金属粉末及びその製造方法、被覆金属粉末ペースト並びにセラミックス積層部品

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20060220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20070727

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20070801

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20070925

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080123

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080125

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110208

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120208

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130208

Year of fee payment: 5

EXPY Cancellation because of completion of term