JP4899422B2 - 導電性ペーストおよびそれを用いた積層セラミック電子部品の製造方法 - Google Patents

導電性ペーストおよびそれを用いた積層セラミック電子部品の製造方法 Download PDF

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Description

本願発明は導電性ペースト、およびそれを用いた積層セラミック電子部品の製造方法に関し、詳しくは、例えば、積層セラミックコンデンサなどの積層セラミック電子部品の内部電極の形成に用いられる導電性ペースト、およびそれを用いた積層セラミック電子部品の製造方法に関する。
積層セラミック電子部品の代表的なものの1つに、例えば、図2に示すように、内部に誘電体層であるセラミック層53を介して複数の内部電極52a,52bが積層された積層セラミックコンデンサ素子51の両端面54a,54bに、内部電極52a,52bと導通するように外部電極55a,55bが配設された構造を有する積層セラミックコンデンサがある。
そして、このような積層セラミックコンデンサは、一般的に複数のセラミックシートに内部電極となる導電性ペーストを塗布する工程、導電性ペーストが塗布されたセラミックグリーンシートを所定枚数積層することにより積層体を形成する工程、積層体を焼成する工程、焼成された積層体に外部電極を形成する工程などを経て製造されている。
しかしながら、上記従来の方法においては、焼成中に、セラミックグリーンシートの焼結収縮と、導電性ペーストの焼結収縮のミスマッチング、すなわち、焼結収縮差により、焼成後の積層体を構成するセラミック層や内部電極にクラックが発生するという問題点がある。
このような問題点を解消するため、導電性ペースト中に導電性金属の焼結を抑制する物質として、いわゆる共材といわれる、導電性ペーストが塗布されるセラミックグリーンシートを構成するセラミック粉末と同一またはそれに準じる組成を有するセラミックを添加することにより、両者の焼結収縮の挙動を近づける方法が知られている。
さらに、導電性ペーストに共材を添加するとともに、焼結抑制制御材として、La23や、Cr23粉末を添加することが提案されている(例えば特許文献1の表1など参照)。
そして、共材の他にLa23やCr23などの焼結抑制制御材を添加することにより、共材の添加量を抑えつつ、導電性ペーストの焼結収縮の抑制効果を向上させることが可能になり、共材の添加量が多くなりすぎて内部電極の連続性が阻害される現象を防止し、大きな静電容量を得ることができるとされている。
しかしながら、近年、特性の向上に関する要求は厳しく、上記従来の方法により製造される積層セラミックコンデンサよりも、さらに特性の良好な積層セラミックコンデンサが求められるようになっている。
特開2000−269073号公報
本願発明は、従来の導電性ペーストよりもさらに焼結収縮の抑制効果が高く、例えば、積層セラミック電子部品の内部電極を形成するのに用いた場合に、セラミック層との収縮差によるクラックの発生を抑制することが可能で、かつ、焼結収縮の度合いが大きくなりすぎて内部電極の厚みが厚くなり、製品の厚みが目標値を超えてしまうような不具合の発生を防止することが可能な導電性ペーストおよび該導電性ペーストを用いた積層セラミック電子部品の製造方法を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1の導電性ペーストは、
卑金属粉末と、セラミック粉末と、有機ビヒクルとを含有するとともに、
前記セラミック粉末が、Ba、Ca、およびSrからなる群より選ばれる少なくとも1種と、TiおよびZrの少なくとも1種と、希土類およびMgの少なくとも1種とを含む酸化物粉末であって、その表面が、Si、Cr、Mn、Ti、Vからなる群より選ばれる少なくとも1種の酸化物により被覆されたものであること
を特徴としている。
また、請求項の導電性ペーストは、請求項2の発明の構成において、前記希土類が、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、およびYからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴としている。
また、請求項の積層セラミック電子部品の製造方法は、
セラミック素子中に内部電極が配設された構造を有する積層セラミック電子部品の製造方法であって、
セラミックグリーンシートを準備する工程と、
前記セラミックグリーンシートの所定の位置に、請求項1または2記載の導電性ペーストを塗布する工程と、
前記導電性ペーストが塗布されたセラミックグリーンシートを所定枚数積層して積層体を形成する工程と、
前記積層体を焼成する工程と
を具備することを特徴としている。
また、請求項の積層セラミック電子部品の製造方法は、請求項記載の発明の構成において、前記セラミックグリーンシートの所定の位置に塗布される、請求項1または2のいずれかに記載の導電性ペーストに含まれる前記セラミック粉末を構成する前記酸化物粉末が、前記積層セラミック電子部品を構成するセラミックと、同一または類似する組成を有するものであることを特徴としている。
請求項1の導電性ペーストは、卑金属粉末と、セラミック粉末と、有機ビヒクルとを含有しており、かつ、セラミック粉末として、Ba、Ca、およびSrからなる群より選ばれる少なくとも1種と、TiおよびZrの少なくとも1種と、希土類およびMgの少なくとも1種とを含む酸化物粉末であって、その表面が、Si、Cr、Mn、Ti、Vからなる群より選ばれる少なくとも1種の酸化物により被覆された酸化物粉末を用いているので、セラミック粉末の添加量を抑制しつつ、焼結収縮を十分に抑制する効果を得ることが可能になる。なお、希土類およびMgの少なくとも1種を含んでいるので、セラミック粉末の添加量を抑制しつつ、さらに高い焼結収縮抑制効果を得ることが可能になる。
したがって、本願発明の導電性ペーストを用いて、例えば積層セラミック電子部品の内部電極を形成するようにした場合、焼成工程におけるセラミック素子(チップ)へのクラックの発生や、セラミック素子の厚みが目標値よりも厚くなる、いわゆるチップ太りの発生を抑制、防止できる積層セラミック電子部品を効率よく製造することが可能になる。
また、請求項の導電性ペーストのように、請求項の発明の構成において、希土類として、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、およびYからなる群より選ばれる少なくとも1種を添加するようにした場合、より確実にセラミック粉末の添加量を抑制しつつ、さらに高い焼結収縮抑制効果を得ることが可能になり、本願発明をさらに実効あらしめることが可能になる。
また、請求項の積層セラミック電子部品の製造方法は、セラミックグリーンシートを準備する工程と、セラミックグリーンシートの所定の位置に、請求項1または2記載の導電性ペーストを塗布する工程と、セラミックグリーンシートを所定枚数積層して積層体を形成する工程と、積層体を焼成する工程とを具備しており、請求項1または2記載の導電性ペーストを用いて内部電極を形成するようにしているので、焼成中に、セラミックグリーンシートの焼結収縮と、内部電極となる導電性ペーストの焼結収縮のミスマッチングにより、焼成後の積層体を構成するセラミック層や内部電極にクラックが発生することを防止することが可能になるとともに、内部電極の焼結収縮が進みすぎて積層セラミック電子部品の厚みが目標値よりも厚くなる、いわゆるチップ太りの発生を抑制することが可能になり、クラックなどの欠陥がなく、目標とする寸法規格に適合した、高特性の積層セラミック電子部品を効率よく製造することが可能になる。
また、請求項の積層セラミック電子部品の製造方法のように、請求項記載の発明の構成において、セラミックグリーンシートの所定の位置に塗布される、請求項1または2記載の導電性ペーストに含まれるセラミック粉末を構成する酸化物粉末として、積層セラミック電子部品を構成するセラミックと、同一または類似する組成を有するものを用いるようにした場合、導電性ペーストに含まれるセラミック粉末が特性に悪影響を与えることを防止して、クラックなどの欠陥がなく、目標とする寸法規格に適合した、高特性の積層セラミック電子部品を効率よく製造することが可能になる。
なお、セラミック粉末を構成する酸化物粉末に関し、「積層セラミック電子部品を構成するセラミックと、同一または類似する組成を有するもの」とは、
(a)積層セラミック電子部品を構成するセラミックとまったく同じ組成のセラミックを用いる場合、
(b)積層セラミック電子部品を構成するセラミックと組成が同じになるように組成を調整したセラミック材料を用いる場合、
(c)積層セラミック電子部品を構成するセラミックが特性改善のために添加成分を含有している場合において、添加成分を含有していないセラミック材料を用いる場合、
(d) 積層セラミック電子部品を構成するセラミックの組成に近い組成を有しているが、各成分材料の種類や各成分材料の含有率にいくらかの差があるものを用いる場合
などを含む広い概念である。
ただし、本願発明の導電性ペーストにおいては、積層セラミック電子部品を構成するセラミックとは異なる種類のセラミック粉末を配合した場合にも、本願発明の他の要件を備えている限りにおいて、セラミック粉末の添加量を抑制しつつ、焼結収縮を効率よく抑制することができるという、本願発明の基本的な効果を得ることが可能である。
以下に本願発明の実施例を示して、本願発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
なお、この実施例1では、積層セラミックコンデンサを製造するにあたって、内部電極を形成するための導電性ペーストとして、BaTiO3系セラミックシートに塗布して用いられる導電性ペーストを例にとって説明する。
[1]導電性ペーストに添加するセラミック粉末の調製
(1)BaTiO3を主成分とするセラミック粉末の調製
平均粒径が0.2μmのBaTiO3粉末(いわゆる共材)を、Siレジネートを溶解させた有機溶媒中に分散させた後、溶剤を蒸発させ、表面にSiレジネートがコートされたBaTiO3粉末を作製した。
次に、Siレジネート中の有機成分を除去するため、500℃で熱処理を行い、平均粒径が0.2μmで、表面がSiO2によりコートされたセラミック粉末(BaTiO3粉末)を得た。SiO2のコート量は、BaTiO3とSiO2の合計量中のSiO2の割合が1モル%となるようにした。この場合、SiO2のコート量が1モル%と小さいため、膜厚は極めて小さく、SiO2をコートした後の全体の粒径は、SiO2をコートする前とほとんど同じ0.2μmとなる。
また、Crレジネート、Vレジネート、およびMnレジネートを用い、上記のSiO2をコートした方法と同様の方法で、Cr23、V23、およびMnO2が表面にコートされたセラミック粉末(BaTiO3粉末)を作製した(表1の試験番号(1-1)〜(1-4))。
なお、Cr23、V23、およびMnO2コートについても、コート量がそれぞれ1モル%となるようにした。
この実施例で用いたSiレジネート、Crレジネート、Vレジネート、およびMnレジネートなどの金属レジネートは、金属元素を有機物と結合させた金属せっけんなどの物質であり、有機溶剤に溶解させることができるように構成された物質である。
なお、この実施例1では、BaTiO3粉末にSiO2、Cr23、V23、およびMnO2を被覆するにあたって金属レジネートを用いたが、例えば、SiO2をコーティングする場合、BaTiO3粉末をテトラエトキシシランと混合した後、テトラエトキシシランを加水分解させる方法や、シランカップリング剤を用いる方法など、他の方法を用いることも可能である。
さらに、Cr23、V23、およびMnO2を被覆する場合にも、金属レジネートを用いる方法に限らず、他の方法を用いることも可能である。
(2)Dy23、MgO、MnOが添加されたBaTiO3を主成分とするセラミック粉末の調製
平均粒径が0.2μmのBaTiO3粉末に対して、平均粒径が0.1μmのDy23粉末と、平均粒径が0.1μmのMgO粉末と、平均粒径が0.1μmのMnO粉末とを混合し、800℃で仮焼し、難焼結性のBaTiO3粉末を作製した。なお、Dy23、MgO、およびMnOの添加量は、BaTiO3との合計量中のDy23、MgO、およびMnOの割合がBaTiO3に対してそれぞれ2モル%、1モル%、1モル%となるようにした。
それから、このDy23、MgO、およびMnOを添加したBaTiO3粉末の表面をSiO2でコートするために、Siレジネートを溶解させた有機溶媒にこのBaTiO3粉末を分散させ、ボールミルにてBaTiO3粉末を解砕しながら、Siレジネートをコートした。
その後、有機成分を除去するため、500℃で熱処理を行い、表面がSiO2でコートされた難焼結性のセラミック粉末(BaTiO3粉末)を得た(表1の試験番号((1-10))。
(3)比較用のセラミック粉末の調製
比較例としてSiO2、Cr23、V23、およびMnO2をコートすることなく、平均粒径が0.2μmのSiO2、Cr23、V23、およびMnO2粉末をBaTiO3粉末に対して1モル%の割合となるように添加しただけのセラミック粉末(BaTiO3粉末)を用意した(表1の試験番号(1-5)〜(1-8))。
さらに、SiO2、Cr23、V23、およびMnO2のいずれをも添加せず、BaTiO3のみのセラミック粉末を比較用のセラミック粉末として用意した(表1の試験番号(1-9))。
また、Dy23、MgO、およびMnOを添加しただけで、SiO2、Cr23、V23、およびMnO2のいずれによるコートも行っていないBaTiO3粉末も、比較用のセラミック粉末として用意した(表1の試験番号(1-11))。
[2]内部電極形成用の導電性ペーストの作製
平均粒径0.4μmのNi粉末45gと、上記のセラミック粉末5gを、エチルセルロースをテルピネオールに溶解させた有機ビヒクル50g中に3本ロールミルを使って分散させ、内部電極形成用の導電性ペーストを作製した。
なお、この実施例1ではNi粉末と、上記セラミック粉末の含有比率が、重量比で45:5、すなわち導電性粉末であるNi粉末とセラミック粉末の合計量に対するセラミック粉末の含有率が10重量%となるようにしたが、焼結収縮を抑制する効果を発揮するにあたって好ましい含有比率は、通常、5〜15重量%の範囲である。
セラミック粉末の含有比率が5重量%未満になると、焼結収縮を抑制する効果が不十分になり、セラミック粉末の含有比率が15重量%を超えると焼結収縮を抑制する効果が飽和し、セラミック粉末の添加量を増やしても、焼結収縮を抑制する効果の顕著な向上が認められなくなる。
[3]積層セラミックコンデンサの作製
還元性雰囲気で焼成可能なBaTiO3系セラミックを主成分とするセラミックグリーンシートに、上記の内部電極形成用の導電性ペーストを印刷した。
それから、導電性ペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを積層して、未焼成の積層体を形成した。
そして、この積層体を、N2−H2−H2O系の還元雰囲気中において、1200℃、2時間の条件で焼成することにより、外形寸法が幅1.6mm、長さが3.2mm、セラミック層の厚みが2μm、電極積層数が400層である積層セラミックコンデンサ素子(焼成後の積層体)を得た。
それから、この焼成済みの積層体(積層セラミックコンデンサ素子)の両端部に内部電極と導通するように外部電極形成用の導電性ペーストを塗布して焼き付けることにより、図1に示すような構造を有する積層セラミックコンデンサを得た。
なお、この積層セラミックコンデンサは、図1に示すように、誘電体層であるセラミック層3を介して複数の内部電極2a,2bが積層された積層セラミックコンデンサ素子1の両端面4a,4bに、内部電極2a,2bと導通するように外部電極5a,5bが配設された構造を有している。
[4]特性の評価
上述の試験番号(1-1)〜(1-11)の各導電性ペーストを用いて作製した積層セラックコンデンサ素子1、すなわち、焼成後の、外部電極5a,5bを形成する前の段階の積層セラミックコンデンサ素子1について、クラックの発生の有無および積層セラミックコンデンサ素子の厚み(チップ厚み)、すなわち積層方向の寸法を調べた。その結果を表1に示す。
Figure 0004899422
なお、表1のクラックの発生数は、100個の試料を倍率20倍の実体顕微鏡で観察した場合に、クラックの発生が認められた試料の数である。
また、積層セラミックコンデンサ素子の厚みは、最小目盛り0.001mmのマイクロメータで10個の試料の厚みを測定した値の平均値である。
表1に示すように、本願発明の実施例1にかかる試験番号(1-1)〜(1-4)の導電性ペーストを用いた場合、クラックの発生がなく、かつ、1.24〜1.28mmと厚みの薄い積層セラミックコンデンサが得られることがわかる。
また、希土類としてDyを含有させたBaTiO3粉末を用いた試験番号(1-10)の場合にも、焼結収縮を抑制する効果が大きく、クラックの発生を防止することが可能になるとともに、厚みの薄い積層セラミックコンデンサ(厚み1.18mm)が得られることが確認された。
本願発明の実施例1にかかる試験番号(1-1)〜(1-4)および(1-10)の導電性ペーストを用いた場合にクラックの発生が防止されるのは、BaTiO3系酸化物粉末の表面が、Si、Cr、Mn、Ti、Vのいずれか1種の酸化物で被覆されているため、内部電極の焼結収縮が抑制され、セラミック層の焼結収縮と内部電極の焼結収縮の差が小さくなることによる。
また、厚みの薄い積層セラミックコンデンサ素子を得ることが可能になるのは、内部電極の焼結収縮が抑制される結果、内部電極の厚みが大きくなる(太る)ことが抑制され、結果として、厚みの薄い積層セラミックコンデンサ素子を得ることが可能になる。
一方、BaTiO3系酸化物粉末の表面が、Si、Cr、Mn、Ti、Vのいずれか1種の酸化物で被覆されていない比較例の導電性ペーストを用いた、試験番号(1-5),(1-6),(1-7),(1-8),(1-9),(1-11)の場合、クラックの発生が認められ、かつ、積層セラミックコンデンサ素子の厚みも大きいことが確認された。
なお、上記比較例の導電性ペーストを用いた場合にクラックが発生しているのは、添加したセラミック粉末の、内部電極の焼結収縮を抑制する効果が不十分で、積層セラミックコンデンサ素子を構成するセラミック層と内部電極の焼結収縮の差が大きくなることによる。
また、積層セラミックコンデンサ素子の厚みが大きくなっているのは、内部電極の焼結が進行しすぎて、内部電極が太ることによる。
なお、表1には示していないが、試験番号(1-1)〜(1-4)および(1-10)の導電性ペーストを用いた積層セラミックコンデンサについて、取得される静電容量の大きさを調べた結果、目標とする静電容量が得られることが確認されている。これは、内部電極の、過度の焼結収縮を抑制、防止しつつ、内部電極の連続性を確保することが可能になった結果である。
一方、試験番号(1-5),(1-6),(1-7),(1-8),(1-9),(1-11)の各比較例の導電性ペーストを用いた積層セラミックコンデンサの場合、所望の静電容量を取得することが困難になる場合もあることが確認されている。これは、内部電極の焼結収縮が大きく、焼結後の内部電極の平面面積が減少したり、内部電極の不連続部分が生じたりすることによるものである。
また、この実施例1では、希土類としてDyを含有させたBaTiO3(酸化物粉末)を例に挙げているが(試験番号(1-10))、他の希土類、すなわち、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、およびYから選ばれる少なくとも1種を含有させた酸化物粉末を用いた場合にも、Dyを含有させた場合と同様の効果が得られることが確認されている。
[1]導電性ペーストに添加するセラミック粉末の調製
平均粒径が0.1μmのCaZrO3粉末(いわゆる共材)を、Siレジネートを溶解させた有機溶媒中に分散させた後、溶剤を蒸発させることにより、表面にSiレジネートがコートされたCaZrO3粉末を作製した。
それから、Siレジネート中の有機成分を除去するため、500℃で熱処理を行い、平均粒径が0.1μmで、表面がSiO2によりコートされたCaZrO3粉末を得た(表2の試験番号(2-1))。SiO2のコート量は、CaZrO3とSiO2の合計量中のSiO2の割合が1モル%となるようにした。なお、この場合、SiO2のコート量が1モル%と小さいため、膜厚は極めて小さく、SiO2をコートした後の全体の粒径は、SiO2をコートする前とほとんど同じ0.1μmとなる。
また、Tiレジネートを用い、上記のSiO2をコートした場合と同様の方法で、TiO2が表面にコートされたCaZrO3粉末を作製した(表2の試験番号(2-2))。なお、TiO2のコート量は、CaZrO3とTiO2の合計量中のTiO2の割合が1モル%となるようにした。
また、比較例として、SiO2やTiO2によるコートを行っていない、CaZrO3粉末を用意した(表2の試験番号(2-3))。
[2]内部電極形成用の導電性ペーストの作製
平均粒径0.4μmのNi粉末45gと、上記の各セラミック粉末を、それぞれ5g、エチルセルロースをテルピネオールに溶解させた有機ビヒクル50g中に3本ロールミルを使って分散させ、内部電極形成用の導電性ペーストを作製した。
なお、この実施例2においても、Ni粉末と、上記セラミック粉末の含有比率が重量比で45:5、すなわち導電性粉末であるNi粉末とセラミック粉末の合計量に対するセラミック粉末の含有率が10重量%となるようにしたが、焼結収縮を抑制する効果を発揮するにあたって好ましい含有比率は、通常、5〜15重量%の範囲である。
[3]積層セラミックコンデンサの作製
還元性雰囲気で焼成可能なCaZrO3系セラミックを主成分とするセラミックグリーンシート上に、上記の内部電極形成用の導電性ペーストを印刷した。
それから、導電性ペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを積層して、未焼成の積層体を形成した。
この積層体を、N2−H2−H2O系の還元雰囲気中において、1300℃、2時間の条件で焼成することにより、外形寸法が幅1.6mm、長さが3.2mm、セラミック層の厚みが3μm、電極積層数が200層である積層セラミックコンデンサ素子(焼成後の積層体)を得た。
そして、この焼成済みの積層体(積層セラミックコンデンサ素子)の両端部に内部電極と導通するように外部電極形成用の導電性ペーストを塗布して焼き付けることにより、図1に示すような構造を有する積層セラミックコンデンサを得た。
[4]特性の評価
上述の試験番号(2-1)〜(2-3)の各導電性ペーストを用いて作製した積層セラミックコンデンサ素子1、すなわち、焼成後の、外部電極を形成する前の段階の積層セラミックコンデンサ素子について、クラックの発生の有無および積層セラミックコンデンサ素子の厚み(チップ厚み)、すなわち積層方向の寸法を調べた。その結果を表2に示す。
Figure 0004899422
本願発明の実施例2にかかる試験番号(2-1)および(2-2)の導電性ペーストを用いた試料の場合、内部電極の焼結収縮が十分に抑制される結果、クラックの発生が防止され、かつ、厚みの薄い積層セラミックコンデンサ(厚み:1.08〜1.10mm)が得られることが確認された。
一方、CaZrO3系酸化物粉末の表面が、SiO2やTiO2で被覆されていない比較例の導電性ペーストを用いた試験番号(2-3)の試料の場合、クラックの発生率が高く、しかも、積層セラミックコンデンサ素子の厚みも1.14mmと、試験番号(2-1)および(2-2)の本願発明の要件を満たす導電性ペーストを用いた試料の場合より厚くなることが確認された。
[1]導電性ペーストに添加するセラミック粉末の調製
平均粒径が0.1μmのBaTiO3粉末と、平均粒径が0.1μmのY23粉末とを、ボールミルを用いて湿式混合した後、800℃で仮焼し、粉砕することにより仮焼粉末を得た。なお、Y23は、BaTiO3とY23の合計量に対する割合が1モル%となるような割合で配合した。
それから、この仮焼粉末(酸化物粉末)にテトラエトキシシランを全体の1モル%となるような割合で添加した後、テトラエトキシシランを加水分解し、200℃で熱処理することにより、表面がSiO2により被覆された難焼結性の酸化物粉末(Y23を含むBaTiO3粉末)を得た(表3の試験番号(3-1))。なお、SiO2のコート量は、Y23を含むBaTiO3とSiO2の合計量中のSiO2の割合が1モル%となるようにした。
また、SiO2によりコートされていない比較例の、Y23を含むBaTiO3粉末を用意した(表3の試験番号(3-2))。
[2]内部電極形成用の導電性ペーストの作製
平均粒径0.4μmのNi粉末45gと、上記のセラミック粉末、すなわち、SiO2により表面がコートされた、Y23を含むBaTiO3粉末5gを、エチルセルロースをテルピネオールに溶解させた有機ビヒクル50g中に3本ロールミルを使って分散させ、内部電極形成用の導電性ペーストを作製した。
なお、この実施例3において、Ni粉末と、上記セラミック粉末の含有比率が重量比で45:5、すなわち導電性粉末であるNi粉末とセラミック粉末の合計量に対するセラミック粉末の含有率が10重量%となるようにしたが、焼結収縮を抑制する効果を発揮するにあたって好ましい含有比率は、通常、5〜15重量%の範囲である。
また、同様の方法により、SiO2によりコートされていない比較例の、Y23を含むBaTiO3粉末を用いて、内部電極形成用の導電性ペーストを作製した。
[3]積層セラミックコンデンサの作製
大気中での焼成が可能な、Y23を含むBaTiO3粉末(BaTiO3系セラミック)を主成分とするセラミックグリーンシート上に、上記の内部電極形成用の導電性ペーストを印刷した。
それから、導電性ペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを積層して、未焼成の積層体を形成した。
この積層体を、N2−H2−H2O系の還元雰囲気中において、1200℃、2時間の条件で焼成することにより、外形寸法が幅1.6mm、長さが3.2mm、セラミック層の厚みが2μm、電極積層数が300層である積層セラミックコンデンサ素子(焼成後の積層体)を得た。
そして、この焼成済みの積層体(積層セラミックコンデンサ素子)の両端部に内部電極と導通するように外部電極形成用の導電性ペーストを塗布して焼き付けることにより、図1に示すような構造を有する積層セラミックコンデンサを得た。
[4]特性の評価
上述の表3の試験番号(3-1),(3-2)の導電性ペーストを用いて作製した積層セラミックコンデンサ素子1、すなわち、焼成後の、外部電極を形成する前の段階の積層セラミックコンデンサ素子1について、積層セラミックコンデンサ素子へのクラックの発生状態および積層セラミックコンデンサ素子の厚み(チップ厚み)を、上記実施例1の場合と同様の方法により調べた。その結果を表3に示す。
Figure 0004899422
本願発明の実施例3にかかる試験番号(3-1)の導電性ペーストを用いた試料の場合、内部電極の焼結収縮が十分に抑制される結果、クラックの発生が防止され、かつ、厚みの薄い積層セラミックコンデンサ(厚み:1.00mm)が得られることが確認された。
一方、Y23を含むBaTiO3粉末の表面が、SiO2で被覆されていない比較例の導電性ペーストを用いた、表3の試験番号(3-2)の導電性ペーストを用いた場合、クラックの発生が認められ、しかも、積層セラミックコンデンサ素子の厚みが1.06mmと、本願発明の要件を満たす表3の試験番号(3-1)の導電性ペーストを用いた試料の場合より厚くなることが確認された。
[1]導電性ペーストに添加するセラミック粉末の調製
平均粒径が0.1μmのCaZrO3粉末と、シランカップリング剤であるビニルトリエトキシシランを混合して、150℃で乾燥することにより、CaZrO3粉末の表面がSiO2によりコートされたセラミック粉末を得た。なお、シランカップリング剤であるビニルトリエトキシシランの配合割合は、コート後のCaZrO3とSiO2の合計量に対するSiO2の割合が1モル%となるような割合で配合した(表4の試験番号(4-1))。
また、SiO2によりコートされていない比較例のCaZrO3粉末を用意した(表4の試験番号(4-2))。
[2]内部電極形成用の導電性ペーストの作製
平均粒径0.4μmのCu粉末45gと、上記のセラミック粉末、すなわち、SiO2により表面がコートされたCaZrO3粉末5gを、エチルセルロースをテルピネオールに溶解させた有機ビヒクル50g中に3本ロールミルを使って分散させ、内部電極形成用の導電性ペーストを作製した(表4の試験番号(4-1))。
なお、この実施例1ではCu粉末と、上記セラミック粉末の含有比率が、重量比で45:5、すなわち導電性粉末であるCu粉末とセラミック粉末の合計量に対するセラミック粉末の含有率が10重量%となるようにしたが、焼結収縮を抑制する効果を発揮するにあたって好ましい含有比率は、通常、5〜15重量%の範囲である。
また、平均粒径0.4μmのCu粉末45gと、SiO2のコートを行っていない比較例のCaZrO3粉末5gを、エチルセルロースをテルピネオールに溶解させた有機ビヒクル50g中に3本ロールミルを使って分散させ、内部電極形成用の導電性ペースト(比較例)を作製した(表4の試験番号(4-2))。
[3]積層セラミックコンデンサの作製
還元性雰囲気で焼成可能なCaZrO3系セラミックを主成分とするセラミックグリーンシート上に、上記の内部電極形成用の導電性ペーストを印刷した。
それから、導電性ペーストが印刷されたセラミックグリーンシートを積層して、未焼成の積層体を形成した。
この積層体を、N2−H2−H2O系の還元雰囲気中において、1000℃、2時間の条件で焼成することにより、外形寸法が幅1.6mm、長さが3.2mm、セラミック層の厚みが3μm、電極積層数が200層である積層セラミックコンデンサ素子(焼成後の積層体)を得た。
そして、この焼成済みの積層体(積層セラミックコンデンサ素子)の両端部に内部電極と導通するように外部電極形成用の導電性ペーストを塗布して焼き付けることにより、図1に示すような構造を有する積層セラミックコンデンサを得た。
[4]特性の評価
上述の表4の試験番号(4-1),(4-2)の導電性ペーストを用いて作製した積層セラミックコンデンサ素子1、すなわち、焼成後の、外部電極を形成する前の段階の積層セラミックコンデンサ素子1について、積層セラミックコンデンサ素子へのクラックの発生状態および積層セラミックコンデンサ素子の厚み(チップ厚み)を、上記実施例1の場合と同様の方法により調べた。その結果を表4に示す。
Figure 0004899422
本願発明の実施例4にかかる表4の試験番号(4-1)の導電性ペーストを用いた試料の場合、内部電極の焼結収縮が十分に抑制される結果、クラックの発生が防止され、かつ、1.10mmと厚みの薄い積層セラミックコンデンサが得られることが確認された。
一方、比較例であるコートなしの、表4の試験番号(4-2)の導電性ペーストを用いた場合、クラックの発生が認められ、しかも、積層セラミックコンデンサ素子の厚みが1.19mmと、表4の試験番号(4-1)の導電性ペーストを用いた試料の場合より厚くなることが確認された。
なお、上記の各実施例では、誘電体層であるセラミック層を介して複数の内部電極が積層された積層セラミックコンデンサ素子の両端面に、内部電極と導通するように外部電極が配設された構造を有する積層セラミックコンデンサを製造する場合を例にとって説明したが、本願の導電性ペーストの発明およびその製造方法の発明は、積層セラミックコンデンサに限らず、内部電極を備えた積層セラミック電子部品、例えば、積層型チップコイルや積層型サーミスタなどの種々の積層セラミック部品を製造する場合に広く適用することが可能である。
本願発明はさらにその他の点においても上記の各実施例に限定されるものではなく、積層セラミックコンデンサを構成するセラミック材料の種類、導電性ペーストに配合されるセラミック粉末や、有機ビヒクルの種類、セラミック粉末を被覆する酸化物の種類、酸化物粉末に含有させる希土類の種類などに関し、発明の範囲内において、種々の応用、変形を加えることが可能である。
上述のように、本願発明の導電性ペーストを、例えば、積層セラミック電子部品の内部電極を形成するのに用いた場合に、内部電極の焼結収縮を抑制することが可能になり、セラミック層と内部電極の焼結収縮の差に起因するクラックの発生や、焼結収縮が大きいことに起因する内部電極の太りによって製品の厚みが増大することを防止して、所望の特性を備えた信頼性の高い積層セラミック電子部品を効率よく製造することが可能になる。
したがって、本願発明は、内部電極を備えた、例えば、積層セラミック電子部品およびその製造技術の分野に広く適用することが可能である。
本願発明の一実施例にかかる積層セラミックコンデンサの構成を示す図である。 従来の積層セラミックコンデンサを示す図である。
1 積層セラミックコンデンサ素子
2a,2b 内部電極
3 セラミック層
4a,4b 端面
5a,5b 外部電極

Claims (4)

  1. 卑金属粉末と、セラミック粉末と、有機ビヒクルとを含有するとともに、
    前記セラミック粉末が、Ba、Ca、およびSrからなる群より選ばれる少なくとも1種と、TiおよびZrの少なくとも1種と、希土類およびMgの少なくとも1種とを含む酸化物粉末であって、その表面が、Si、Cr、Mn、Ti、Vからなる群より選ばれる少なくとも1種の酸化物により被覆されたものであること
    を特徴とする導電性ペースト。
  2. 前記希土類が、La、Ce、Pr、Nd、Sm、Eu、Gd、Tb、Dy、Ho、Er、Tm、Yb、Lu、およびYからなる群より選ばれる少なくとも1種であることを特徴とする、請求項記載の導電性ペースト。
  3. セラミック素子中に内部電極が配設された構造を有する積層セラミック電子部品の製造方法であって、
    セラミックグリーンシートを準備する工程と、
    前記セラミックグリーンシートの所定の位置に、請求項1または2記載の導電性ペーストを塗布する工程と、
    前記導電性ペーストが塗布されたセラミックグリーンシートを所定枚数積層して積層体を形成する工程と、
    前記積層体を焼成する工程と
    を具備することを特徴とする、積層セラミック電子部品の製造方法。
  4. 前記セラミックグリーンシートの所定の位置に塗布される、請求項1または2記載の導電性ペーストに含まれる前記セラミック粉末を構成する前記酸化物粉末が、前記積層セラミック電子部品を構成するセラミックと、同一または類似する組成を有するものであることを特徴とする、請求項記載の積層セラミック電子部品の製造方法。
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