JP2000281687A - 新規な燐酸エステル及び該化合物からなる離型剤 - Google Patents

新規な燐酸エステル及び該化合物からなる離型剤

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JP2000281687A
JP2000281687A JP11090396A JP9039699A JP2000281687A JP 2000281687 A JP2000281687 A JP 2000281687A JP 11090396 A JP11090396 A JP 11090396A JP 9039699 A JP9039699 A JP 9039699A JP 2000281687 A JP2000281687 A JP 2000281687A
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propyl
butoxy
phosphoric acid
mono
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JP11090396A
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Mitsuki Okazaki
光樹 岡崎
Shigenori Kuma
茂教 隈
Yoshinobu Kanemura
芳信 金村
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Original Assignee
Mitsui Chemicals Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】従来よりも透明性と離型性に優れた離型剤と透
明樹脂を提供する。 【解決手段】 下記式(1) (式中、mは1または2を示し、nは2または3を示
し、R1はフェニル基を除いた炭素数1〜20の残基を
示し、R2、R3はそれぞれ水素原子、メチル基、エチル
基を示す。但し、R2、R3がともに水素原子である場合
を除く。)で表される燐酸エステル。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は離型剤として有用な
燐酸エステルとその製造方法、並びにそれらの燐酸エス
テルを含んだ透明樹脂、透明光学材料、プラスチックレ
ンズに関する。
【0002】
【従来の技術】いわゆる透明樹脂は、一般にガラス並の
透明性とガラスよりも高い衝撃性を有しており、例え
ば、航空機用窓ガラス、自動車用ヘッドライトカバー、
飲料水容器、封止剤、液晶パネル、光ディスク、光ファ
イバー、プラスチックレンズなどの分野に使用されてい
る。
【0003】一般的な透明樹脂の種類としては、ポリ塩
化ビニル、ポリプロピレン、PMMA、(メタ)アクリ
ル樹脂等のオレフィン樹脂、ポリエン−ポリチオール樹
脂、ポリエステル樹脂、ポリカーボネート樹脂、エポキ
シ樹脂、ポリウレタン樹脂などが挙げられる。通常、こ
れらの透明樹脂は射出成型又は注型重合によって成型さ
れる。何れの成型方法によっても、樹脂を成形型から離
型させなければ製品は得られない。
【0004】ところが、離型剤無しでそれらの樹脂を成
型すると、離型の際に過大な応力がかかることにより、
成型物が反る等の変形を起こしたり、内部に光学歪みを
発生する等の好ましくない結果を与える場合が多かっ
た。
【0005】さらに、エポキシ樹脂とウレタン樹脂は、
接着剤にも用いられている事からも判る通り、極めて接
着力の強い樹脂として知られ、金属やガラス製成形型を
使用した場合、通常、離型剤の使用は必須である。
【0006】離型剤は、成形型表面にスプレー等を利用
して塗布する外部離型剤と、原料モノマーに予め添加し
ておく内部離型剤がある。外部離型剤は、操作が煩雑で
あるばかりでなく、離型膜が一定になりにくく面精度が
低下するといった問題点があるため、内部離型剤が好ま
しく用いられる。
【0007】これら内部離型剤として、従来知られてい
る化合物としては、脂肪族アルコール、脂肪酸エステ
ル、トリグリセリド類、フッ素系界面活性剤、高級脂肪
酸金属塩等があるが、これらを使用した場合、離型し難
かったり、樹脂内部及び表面に濁りを発生し易く樹脂本
来の透明性を損ない易いといった欠点があった。
【0008】透明性を損なう事は、高い透明性を利用し
た透明樹脂製成型物では、特に問題で、そのなかでも通
常の目視では到底判断できない程の僅かな曇りでもスペ
ックアウトになるプラスチックレンズに代表される光学
材料の分野では、極めて致命的な欠点となっていた。
【0009】この問題を解決する方法として、種々の提
案が行なわれている。例えば、アルコキシアルキル燐酸
エステルを用いる方法(特公平6−20752号公報,
特開平3−287641号公報)、ホスフィン酸エステ
ルを用いる方法(特開昭58−49747号公報)等が
挙げられる。本発明者らも、酸性燐酸エステルを用いる
方法(特公平7−77733号公報)、チオ燐酸エステ
ル類を用いる方法(特開平5−306320号公報)、
酸性ホスホン酸誘導体を用いる方法(特開平8−578
64号公報)等を提案している。
【0010】しかしながら、これらの方法を用いても、
透明性が厳密にはまだ不充分であったり、着色したり、
離型剤自身の粘度が高い為に使いづらかったり、不快臭
がしたり、接着力の極めて強い樹脂の場合には、通常の
量では離型性が悪かったり、離型性を向上させる為に離
型剤量を多く使用して樹脂が濁ったりする問題があっ
た。また、着色性、離型性、透明性等をクリアーできた
離型剤でも、品質的に使用できる範囲が極めて狭いため
に、ロット間の僅かな品質ブレによって使用できなくな
るロットが発生し、煩雑なロット選定を行わなければな
らないものもあった。さらには、染色ムラ、ハードコー
トの密着性低下等の二次加工時に問題が発生することも
あった。通常、酸性ホスホン酸誘導体を用いれば、より
良好な結果を与える事が多い。しかしながらこの酸性ホ
スホン酸誘導体も、例えば、ルイス酸と3級アミンを併
用してウレタン化重合を均一に短時間で行なう特別な方
法(特開平8−208792号公報)に使用した場合、
透明性が損なわれ易くなるといった傾向があり、従来の
方法では、充分に満足できるとは言い難かった。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】即ち、本発明が解決し
ようとする課題は、従来の離型剤よりも透明性と離型性
に優れた離型剤と、透明性に優れた高品質の透明樹脂を
提供する事にある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、かかる課
題に鑑み、鋭意検討を行った結果、新規化合物である燐
酸エステルを見出すとともに、燐酸エステル並びにその
組成物を透明樹脂の離型剤として使用すれば、上記の問
題点は解決され、高品質の透明樹脂が得られる事を見出
し、本発明に到達した。
【0013】即ち、本発明は、下記式(1)
【化3】 (式中、mは1または2を示し、nは2または3を示
し、R1はフェニル基を除いた炭素数1〜20の残基を
示し、R2、R3はそれぞれ水素原子、メチル基、エチル
基を示す。但し、R2、R3がともに水素原子である場合
を除く。)で表される燐酸エステルとその製造方法、該
燐酸エステルを含む離型剤、燐酸エステルを含む透明樹
脂、透明光学材料、プラスチックレンズからなるもので
ある。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、発明を詳細に説明する。一
般式(1)におけるmは1又は2を示し、nは2又は3
を示す。nが1の場合は、モールドの形状等によって離
型性にムラが発生する場合があり、4以上の場合は、原
料が合成しにくかったり、コスト高になったりする場合
がある。
【0015】式(1)中のR2,R3は、水素、メチル
基、エチル基を表す(R2,R3が共に水素の場合を除
く。)。
【0016】式(1)で表されるR1残基は、フェニル
基を除いた炭素数1〜20で構成されるアルキル残基で
ある。フェニル基は樹脂を着色させる事がある。炭素数
が20を超えると透明性が低下する場合がある。好まし
くは3〜15の範囲である。
【0017】このR1で表される残基は、フェニル基を
除いて、炭素数が1〜20で構成されていることを必須
とするものである。従って、以下に代表的な残基の形態
を例示するが、本発明がこれらの形態のみに限定される
ものではない。
【0018】残基の形態としては、例えば、直鎖状飽和
アルキル基、直鎖状不飽和アルキル基、分岐状飽和アル
キル基、分岐状不飽和アルキル基、直鎖状飽和アルキル
アリール基、直鎖状不飽和アルキルアリール基、アリー
ルアルキル基、アリールアルキレン基、アルキルアリー
ルアルキレン基等が挙げられる。また、上記残基中にエ
ーテル結合、チオエーテル結合、スルホキシ結合、スル
ホン結合、エステル結合、カルボニル結合、アミド結
合、イミド結合、ヘテロ環、シクロアルキレン基環等の
異種原子、異種構造等も問題のない範囲で含んでも良
い。さらにはこれらの残基を構成する水素原子の一部を
同様に問題のない範囲で、フッ素、塩素、臭素等のハロ
ゲン原子で置換しても良い。
【0019】本発明の式(1)の燐酸エステルは、例え
ば、次のような方法で合成される。1,2−プロピレン
オキサイド、1,2−エポキシブタン、2,3−エポキ
シブタン、3,4−エポキシヘキサン等のエポキシ化合
物と、アルコール類、フェノールを除くフェノール類に
代表されるヒドロキシ化合物類とを反応させて得られる
オキシアルコール類と、オキシハロゲン化燐を反応させ
て、下記式(2)
【化4】 (式中、mは1または2を示し、nは2または3を示
し、R1はフェニル基を除いた炭素数1〜20の残基を
示し、R2、R3はそれぞれ水素原子、メチル基、エチル
基を示す。但し、R2、R3がともに水素原子である場合
を除く。Xはハロゲン原子を表す。)で表される燐酸エ
ステルハライドを合成し、次いで加水分解することによ
って得られる。R1、R2、R3 の定義は上述した式
(1)における場合と同様である。PH=8以下で加水
分解を行った場合、好ましい結果を与える。
【0020】ジエステル体(m=2)を選択的に合成し
たい場合には、オキシハロゲン化燐の代わりに三塩化燐
等の三ハロゲン化燐類とオキシアルコール類とを反応さ
せて、亜燐酸ジエステル体を合成する。次いで、副生し
たオキシハロゲライドを減圧蒸留等の精製操作によって
系外に留去除去した後、塩素等のハロゲン類を反応させ
て、ハロゲノ亜燐酸ジエステルを生成せしめ、最後にオ
キシハロゲン化燐を用いた場合と同様に加水分解するこ
とによって得られる。
【0021】以下に、具体的な一例を挙げて、各工程の
製造方法を述べる。
【化5】
【0022】アルコール類である式(A)の1−ブタノ
ールに式(B)の1,2−プロピレンオキサイドを反応
させて式(C)の1−ブトキシ−2−プロパノールを合
成し、もう一度式(B)の1,2−プロピレンオキサイ
ドを反応させて、オキシアルコール類である式(D)の
1−(1−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プロパノ
ールを合成する。このオキシアルコール類を合成する付
加反応の反応温度は、例えば、ヒドロキシ基がアルコー
ル性であるか、フェノール性であるか等の酸性度の差等
によってもかなり異なるが、0〜200℃が好ましく、
30〜150℃が特に好ましい。
【0023】反応速度を向上させる目的で、水酸化ナト
リウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウ
ム、トリエチルアミン、ピリジン等の塩基類を触媒とし
て加えても良い。添加量は、反応液に対して0.001
〜5wt%の範囲が好ましく、0.05〜3wt%の範
囲であればさらに好ましい。
【0024】反応溶媒は、使用しなくても良いが、使用
する場合はアセトニトリル、トルエン、ジクロロエタ
ン、クロロベンゼン、ジメチルホルムアミド等の非プロ
トン性溶媒が好ましい。選択率の向上や急激な内温上昇
抑制を目的として、原料である1−ブタノール、1−ブ
トキシ−2−プロパノール、または1,2−プロピレン
オキサイドの何れかまたは両方を滴下しても良い。こう
して得られた式(D)の1−(1−ブトキシ−2−プロ
ポキシ)−2−プロパノールは、そのまま次の反応に用
いても構わないが、通常、蒸留によって精製されること
が多い。
【0025】式(2)の燐酸エステルハライド類に属す
る式(F)モノ(1−(1−ブトキシ−2−プロポキ
シ)−2−プロピル)燐酸ジハライドは、式(D)の1
−(1−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プロパノー
ルを、オキシ塩化燐、オキシ臭化燐等に代表される式
(E)のオキシハロゲン化燐と反応させることによって
得られる。オキシハロゲン化燐の中では、経済的に有利
なオキシ塩化燐が好ましく用いられる。
【0026】式(D)の1−(1−ブトキシ−2−プロ
ポキシ)−2−プロパノールと式(E)のオキシハロゲ
ン化燐類とのモル比は、所望する燐酸エステルの組成に
よってほぼ決定されるが、好ましくは0.5〜2.5
(D/E)、特に好ましくは0.9〜2.1(D/E)
である。
【0027】反応温度は0〜100℃が好ましく、10
〜50℃であればさらに好ましい。100℃を超えた場
合、著しく着色する場合がある。
【0028】反応速度を向上させる目的で、水酸化ナト
リウム、炭酸ナトリウム、水酸化カリウム、炭酸カリウ
ム、トリエチルアミン、ピリジン等の塩基類をハロゲン
化水素キャチ剤として加えても良い。中でもトリエチル
アミン、ピリジン等の三級アミンを用いた場合、好まし
い結果を与える。塩基の使用量は、オキシアルコール類
である式(D)の1−(1−ブトキシ−2−プロポキ
シ)−2−プロパノールのヒドロキシ基に対して、0.
5〜2.0当量が好ましく、0.9〜1.5当量であれ
ばさらに好ましい。
【0029】塩基を使用しない場合、反応溶媒も使用し
ない方が好ましい。塩基を使用する場合は、反応溶媒を
使用した方が都合がよい場合が多く、例えば、ベンゼ
ン、トルエン、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジク
ロロベンゼン、酢酸ブチル、メチルイソブチルケトン等
の水と分離する溶媒が好ましく用いられる。中でもジク
ロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベンゼン等のハ
ロゲン溶媒がさらに好ましい。
【0030】選択率の向上や急激な内温上昇抑制等を目
的として、オキシアルコール類である式(D)の1−
(1−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プロパノール
と塩基を同時に滴下するか、若しくはオキシハロゲン化
燐類、1−(1−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プ
ロパノール、塩基の三種類全てを同時に滴下しても良
い。
【0031】本発明に関わる式(1)の燐酸エステルに
属する式(G)モノ(1−(1−ブトキシ−2−プロポ
キシ)−2−プロピル)燐酸は、式(F)モノ(1−
(1−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐
酸ジハライドを加水分解することによって得られる。
【0032】加水分解は、水酸化ナトリウム水、炭酸ナ
トリウム水、炭酸水素ナトリウム水、水酸化カリウム
水、炭酸カリウム水、燐酸ナトリウム水、酢酸ナトリウ
ム水、アンモニア水、水、酢酸水、塩酸、硫酸等の各種
塩基及び酸が使用できるが、加水分解のPHは8以下、
更には7以下が好ましい。PHが8を超えた状態で加水
分解を行っても、離型剤の性能としては十分満足できる
ものが得られるが、得られる製品が着色したり、加水分
解以外の副反応が起こったりする場合があり、あまり好
ましくはない。加水分解剤の種類としては、経済性、品
質、及び操作性の面から、水が好ましい。さらに加水分
解は、反応液を窒素バブリングしながら行った方が、好
ましい結果を与える場合が多い。
【0033】反応温度は0〜100℃が好ましく、30
〜70℃であればさらに好ましい。加水分解の場合も、
急激な内温上昇抑制等を目的として、例えば、水等の加
水分解剤に、式(F)モノ(1−(1−ブトキシ−2−
プロポキシ)−2−プロピル)燐酸ジハライドまたはそ
の反応液を滴下するといった形態の方が、より好ましい
結果を与えることが多い。
【0034】こうして得られた反応液は、必要に応じ
て、洗浄、濾過、活性炭処理等に代表される吸着処理
等、及び脱溶媒等の蒸留操作によって精製され、式
(G)のモノ(1−(1−ブトキシ−2−プロポキシ)
−2−プロピル)燐酸が得られる。
【0035】別法として、本発明に関わる式(1)の燐
酸エステルは、ヒドロキシ化合物類と五酸化二燐を反応
させることによっても得ることができる。
【0036】式(G)も含めた本発明に係わる燐酸エス
テルは、例えば、以下の化合物が挙げられる。代表的な
化合物として、例えば、(モノ,ジ)(1−(1−メト
キシ−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モ
ノ,ジ)(1−(1−エトキシ−2−プロポキシ)−2
−プロピル)燐酸、(モノ,ジ)(1−(1−プロポキ
シ−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モノ,
ジ)(1−(1−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プ
ロピル)燐酸、(モノ,ジ)(1−(1−ヘキシロキシ
−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モノ,
ジ)(1−(1−オクチロキシ−2−プロポキシ)−2
−プロピル)燐酸、(モノ,ジ)(1−(1−ノニロキ
シ−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モノ,
ジ)(1−(1−デカロキシ−2−プロポキシ)−2−
プロピル)燐酸、(1−(1−ドデカノキシ−2−プロ
ポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モノ,ジ)(1−
(1−テトラデカロキシ−2−プロポキシ)−2−プロ
ピル)燐酸、(モノ,ジ)(1−(1−ヘキサデカロキ
シ−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モノ,
ジ)(1−(1−ステアロキシ−2−プロポキシ)−2
−プロピル)燐酸、(モノ,ジ)(1−(1−エイコサ
ロキシ−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モ
ノ,ジ)(1−(1−ベンジロキシ−2−プロポキシ)
−2−プロピル)燐酸、(モノ,ジ)(1−(1−ブチ
ルフェノキシ−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐
酸、(モノ,ジ)(1−(1−ヘキシルフェノキシ−2
−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モノ,ジ)
(1−(1−オクチルフェノキシ−2−プロポキシ)−
2−プロピル)燐酸、(モノ,ジ)(1−(1−ノニル
フェノキシ−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、
(モノ,ジ)(1−(1−ブトキシ−2−ブチロキシ)
−2−ブチル)燐酸、(モノ,ジ)(2−(2−ブトキ
シ−3−ブチロキシ)−3−ブチル)燐酸、(モノ,
ジ)(1−(1−ノニルフェノキシ−2−ブチロキシ)
−2−ブチル)燐酸、(モノ,ジ)(2−(2−ノニル
フェノキシ−3−ブチロキシ)−3−ブチル)燐酸、
(モノ,ジ)(1−(1−(1−メトキシ−2−プロポ
キシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モ
ノ,ジ)(1−(1−(1−プロポキシ−2−プロポキ
シ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モ
ノ,ジ)(1−(1−(1−ブトキシ−2−プロポキ
シ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モ
ノ,ジ)(1−(1−(1−ヘキシロキシ−2−プロポ
キシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モ
ノ,ジ)(1−(1−(1−オクチロキシ−2−プロポ
キシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モ
ノ,ジ)(1−(1−(1−ノニロキシ−2−プロポキ
シ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モ
ノ,ジ)(1−(1−(1−ステアロキシ−2−プロポ
キシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、(モ
ノ,ジ)(1−(1−(1−ノニルフェノキシ−2−プ
ロポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸、
(モノ,ジ)(1−(1−(1−ブトキシ−2−ブチロ
キシ)−2−ブチロキシ)−2−ブチル)燐酸、(モ
ノ,ジ)(2−(2−(2−ブトキシ−3−ブチロキ
シ)−3−ブチロキシ)−3−ブチル)燐酸、(モノ,
ジ)(1−(1−(1−ノニルフェノキシ−2−ブチロ
キシ)−2−ブチロキシ)−2−ブチル)燐酸、(モ
ノ,ジ)(2−(2−(2−ノニルフェノキシ−3−ブ
チロキシ)−3−ブチロキシ)−3−ブチル)燐酸等の
他にこれら燐酸エステルのフッ素置換体、塩素置換体、
臭素置換体等のハロゲン置換体等も挙げられる。本発明
の燐酸エステルが、これら列記化合物のみに限定される
ものではない。
【0037】本発明の離型剤は、式(1)であらわされ
る燐酸エステル体を、すくなくとも含むことを必須とす
る燐酸エステル組成物である。例えば、式(1)であら
わされる燐酸エステル体以外に、問題の無い範囲でトリ
エステル体、燐酸、ヒドロキシ化合物類、水、金属、金
属塩、有機金属塩、及びその他の燐酸エステル等を含ん
でいても良く、さらに、粘度を下げて操作性及び分散性
を向上させたり、モノマー並びにポリマーへの溶解性を
高める目的等で、例えばヘキサン等に代表される炭化水
素系溶媒、アルキル(アリル)アルコール及びアルコキ
シ(アリロキシ)アルキル(アリル)アルコール類とそ
のエーテル並びにエステル類、トルエン、キシレン等に
代表されるベンゼン誘導体類、ジクロロメタン、クロロ
ホルム、ジクロロエタン、クロロベンゼン、ジクロロベ
ンゼン等のハロゲン溶媒類、アセトン、メチルエチルケ
トン、テトラヒドロフラン、N,N−ジメチルホルムア
ミド、N,・N−ジメチルイミダゾリジノン等に代表さ
れる非プロトン性極性溶媒類なども同様に問題の無い範
囲で含んでも一向に差し支えない。
【0038】本発明の離型剤の使用形態は、モノマーに
予め添加する内部離型剤方式でも、成形型に予め塗布し
ておく外部離型剤方式で良いが、煩雑な操作の少ない内
部離型剤方式が好ましく用いられる。
【0039】本発明に係わる透明樹脂は、有機化合物を
主成分とする透明樹脂であり、例えば、オレフィン樹
脂、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、カーボネート樹脂、
エステル樹脂、オレフィン− チオール樹脂、エポキシ
− チオール樹脂、並びにそれらの併用透明樹脂等が挙
げられが、本発明が以上に列記した樹脂のみに限定され
るものではないが、特にポリチオウレタン樹脂の場合は
効果的である。
【0040】本発明の離型剤の使用は、例えば、次のよ
うに行う。成型形態は、大まかに射出成型法、インジェ
クションキュアー法、注型重合法の凡そ3種類に分類さ
れるが、3種類とも行われる操作について、まず説明す
る。
【0041】原料のモノマー、オリゴマー、またはポリ
マーペレットに本発明の燐酸エステルまたは離型剤を添
加し、必要な場合は加熱して、混合溶解する。離型剤の
添加量は原料によって大きく変化するため限定出来ない
が、凡そ0.0001〜30重量%である。次に、必要
に応じ減圧などの適当な方法で脱泡を行い、成形型に注
入し、硬化させて透明樹脂成型物を取り出す。得られた
透明樹脂は、歪みを取ったり、より完全に重合を完結さ
せる目的で、通常凡そ100℃以上の温度でアニールを
行なう。以下、上記した3形態について、各々個別に簡
単に説明を行う。
【0042】オレフィン、ポリカーボネート、ポリエス
テル樹脂等の場合に良く用いられる射出成型の場合は、
ペレットに離型剤を添加し凡そ100〜400℃で加熱
溶解した後、主に金属製の成形型に溶融液を注入し冷却
して、透明樹脂を硬化させる。
【0043】一部のウレタン樹脂及びエポキシ樹脂等に
良く用いられるインジェクションキュアー法の場合も、
主に金属製の成形型が用いられ、モノマー組成物に離型
剤、硬化剤等を添加し、減圧等によって脱泡を行なった
後、樹脂が硬化する前に直ちに成形型に注入し熱硬化さ
せる。
【0044】ウレタン、オレフィン樹脂をはじめとして
大部分の樹脂の精密成型に良く用いられる注型重合は、
モノマー組成物に離型剤を添加し、減圧等によって脱泡
を行なった後、主にガラスモールドと樹脂製のガスケッ
トまたはテープからなるガラス製モールドに脱泡液を注
入し、熱または放射線によって重合硬化させる。加熱重
合の場合の条件は、凡そ0〜200℃の温度範囲で低温
から高温迄徐々に昇温を行い、凡そ1〜100時間で終
了させる。放射線重合の場合は、主に400nm以下の
紫外線が良く用いられる。紫外線の量は凡そ1〜100
0mJ/secの強度で1〜7200sec照射される
場合が多く、時には除熱や光学的に均一は成型物を得る
目的で、照射前に冷却したり、照射を数回に分けて行な
ったりする。また、熱重合と放射線重合を組み合わせて
行なう場合もある。本発明は、この注型重合の場合に、
より効果的になる。
【0045】以上の成形法において、熱触媒、光触媒、
UV吸収剤、酸化防止剤、重合禁止剤、油溶染料、充填
剤、可塑剤、その他の離型剤、溶剤等の原料以外の有機
化合物、無機化合物も問題の無い範囲で加える事ができ
る。
【0046】また、得られた透明樹脂、透明光学材料、
及びプラスチックレンズは、必要に応じ反射防止、高硬
度付与、耐摩耗性向上、耐薬品性向上、防曇性付与、あ
るいはファッション性付与等の改良を行うため、表面研
磨、帯電防止処理、ハードコート処理、無反射コート処
理、調光処理等の物理的あるいは化学的処理を施すこと
ができる。
【0047】
【実施例】以下、本発明を実施例及び比較例により具体
的に説明する。なお、得られた透明樹脂の屈折率、アッ
ベ数、着色度、透明度、離型性、及び表面状態は、以下
の試験方法により評価した。
【0048】屈折率、アッベ数; プルフリッヒ屈折計
を用い、20℃で測定した。 着 色 度; 9mm平板を作成し、ミノルタ色彩色差
計にてYIを測定し、4.5以下を(○)、4.5を越
えたものを(×)とした。 透 明 度; 厚さ9mm、Φ75mmの円形平板を作
成し、濃淡画像装置で測定を行なった。C輝度平均で5
0以下を(○)50を越えた物を(×)とした。 離 型 性; 外径84mm高さ17mmと外径84m
m高さ11mmのガラスモールドとテープで作製した凸
型成型モールドを用いて評価した。 各々5セット仕込み、重合終了後、室温まで放冷して、
3枚以上が自然に離型した場合を(○)、3枚以上が無
理な力を必要としたり、ガラスモールドが破損又は剥離
した場合を(×)とした。
【0049】実施例1(燐酸エステルの合成―1) 3l反応フラスコに、オキシ塩化燐600.0g(3.
91モル)とモノクロロベンゼン1000mlを仕込
み、1−(1−n−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−
プロパノール743.3g(3.91モル)とピリジン
324.0g(4.10モル)の混合液を氷冷下で攪拌
を行いながら内温2〜10℃で4時間で滴下し、20〜
25℃で5時間熟成した。得られた反応液を濾過して、
濾塊をモノクロロベンゼン800mlで洗浄した。濾液
と洗液の混合液を減圧下で脱溶媒し、粗モノ(1−(1
−n−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐
酸ジクロライド1226gを得た。次に、水900gが
仕込まれた3l反応フラスコに窒素バブリングを行いな
がら、得られた粗モノ(1−(1−n−ブトキシ−2−
プロポキシ)−2−プロピル)燐酸ジクロライド122
6gを内温50〜60℃で3.5時間かけて滴下し、6
0℃で3時間熟成した(PH=1以下)。室温に冷却さ
れるまで窒素バブリングを続行した後、モノクロロベン
ゼン1800mlと岩塩140gを加えて抽出分液し
た。下層の有機層を、5%の塩酸水400mlで洗浄
し、次いで水400mlで水洗した。次に、下層の有機
層に活性炭(白鷺C)30gを加えて、室温で1時間攪
拌後、濾過した。得られた濾液を、さらに水400ml
で2回水洗し、減圧下で脱溶媒トッピングを行った。最
後に、残渣を室温で濾過(3μm)して、889.2g
(粗収率84%)のモノ(1−(1−n−ブトキシ−2
−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸を得た。得られた
燐酸エステルの組成は、以下の通りであった。
【表1】 シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して収得し
た同定データを以下に記載する。 <MSスペクトル(FAB(Pos.))> m/z=271(M+H)+ < 1H−NMR> → 図1参照 < 13C−NMR> → 図2参照
【0050】実施例2(燐酸エステルの合成―2) 3l反応フラスコに、オキシ塩化燐383.3g(2.
50モル)とトルエン1800mlを仕込み、1−(1
−n−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プロパノール
951.4g(5.00モル)とピリジン553.7g
(7.00モル)の混合液を氷冷下で攪拌を行いながら
内温25〜30℃で2.5時間かけて滴下し、21〜6
0℃で22時間熟成した。得られた反応液を濾過して、
濾塊をトルエン500mlで洗浄した。濾液と洗液の混
合液を減圧下で脱溶媒し、粗ジ(1−(1−n−ブトキ
シ−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸クロライド
1142.2gを得た。次に、水1000mlが仕込ま
れた3l反応フラスコに窒素バブリングを行いながら、
得られた粗ジ(1−(1−n−ブトキシ−2−プロポキ
シ)−2−プロピル)燐酸クロライドを内温50〜60
℃で0.5時間かけて滴下し、60℃で5時間熟成し
た。室温に冷却されるまで窒素バブリングを続行した
後、トルエン1000mlを加えて抽出分液した。上層
の有機層を、5%の塩酸水500mlで洗浄し、次いで
水500mlで水洗した。次に、上層の有機層に活性炭
(白鷺C)30gを加えて、室温で1時間攪拌後、濾過
した。得られた濾液を、さらに水500mlで2回水洗
し、減圧下で脱溶媒トッピングを行った。最後に、残渣
を室温で濾過(3μm)して、1022.3g(粗収率
92%)のジ(1−(1−n−ブトキシ−2−プロポキ
シ)−2−プロピル)燐酸を得た。得られた燐酸エステ
ルの組成は、以下の通りであった。
【表2】 シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して収得し
た同定データを以下に記載する。 <MSスペクトル(FAB(Pos.))> m/z=442(M+H)+ < 1H−NMR> → 図3参照 < 13C−NMR> → 図4参照
【0051】実施例3(燐酸エステルの合成―3) 500ml反応フラスコに、オキシ塩化燐76.6g
(0.50モル)と酢酸ブチル200mlを仕込み、1
−(1−(1−n−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−
プロポキシ)−2−プロパノール124.2g(0.5
0モル)とトリエチルアミン50.6g(0.50モ
ル)の混合液を氷冷下で攪拌を行いながら内温15〜2
0℃で0.5時間かけて滴下し、25℃で3時間熟成し
た。得られた反応液を濾過して、濾塊を酢酸ブチル10
0mlで洗浄した。濾液と洗液の混合液を減圧下で脱溶
媒し、粗モノ(1−(1−(1−n−ブトキシ−2−プ
ロポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸ジ
クロライドを得た。次に、水200mlが仕込まれた1
l反応フラスコに窒素バブリングを行いながら、得られ
た粗モノ(1−(1−(1−n−ブトキシ−2−プロポ
キシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸ジクロ
ライドを内温50〜60℃で0.5時間かけて滴下し、
60℃で5時間熟成した。室温に冷却されるまで窒素バ
ブリングを続行した後、酢酸ブチル300mlを加えて
抽出分液した。上層の有機層を、5%の塩酸水200m
lで洗浄し、次いで水200mlで水洗した。次に、上
層の有機層に活性炭(白鷺C)5gを加えて、室温で1
時間攪拌後、濾過した。得られた濾液を、さらに水20
0mlで2回水洗し、減圧下で脱溶媒トッピングを行っ
た。最後に、残渣を室温で濾過(3μm)して、15
6.0g(粗収率95%)のモノ(1−(1−(1−n
−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プロポキシ)−2
−プロピル)燐酸を得た。得られた燐酸エステルの組成
は、以下の通りであった。
【表3】 シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して収得し
た同定データを以下に記載する。 <MSスペクトル(FAB(Pos.))> m/z=328(M+H)+ < 1H−NMR> → 図5参照 < 13C−NMR> → 図6参照
【0052】実施例4(燐酸エステルの合成―4) 3l反応フラスコに、オキシ塩化燐411.6g(2.
68モル)とモノクロロベンゼン1500mlを仕込
み、1−(1−(1−n−ブトキシ−2−プロポキシ)
−2−プロポキシ)−2−プロパノール1000.0g
(4.03モル)とピリジン424.6g(5.37モ
ル)の混合液を氷水冷下で攪拌を行いながら内温25〜
30℃で3時間かけて滴下し、30〜40℃で15時間
熟成した。得られた反応液を濾過して、濾塊をモノクロ
ロベンゼン500mlで洗浄した。濾液と洗液の混合液
を減圧下で脱溶媒し、モノ(1−(1−(1−n−ブト
キシ−2−プロポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロ
ピル)燐酸ジクロライドと、ジ(1−(1−(1−n−
ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プロポキシ)−2−
プロピル)燐酸クロライドの混合液を得た。次に、水1
000mlが仕込まれた3l反応フラスコに窒素バブリ
ングを行いながら、得られたモノ(1−(1−(1−n
−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プロポキシ)−2
−プロピル)燐酸ジクロライドと、ジ(1−(1−(1
−n−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プロポキシ)
−2−プロピル)燐酸クロライドの混合液を内温50〜
60℃で1時間かけて滴下し、60℃で5時間熟成し
た。反応終了後、室温に冷却されるまで窒素バブリング
を続行した後、モノクロロベンゼン1000mlを加え
て抽出分液した。得られた有機層を、5%の塩酸水50
0mlで洗浄し、次いで水500mlで水洗した。次
に、有機層に活性炭(白鷺C)30gを加えて、室温で
1時間攪拌後、濾過した。得られた濾液を、さらに水5
00mlで2回水洗し、減圧下で脱溶媒トッピングを行
った。最後に、残渣を室温で濾過(3μm)して、10
54.9g(粗収率94%)のモノ(1−(1−(1−
n−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プロポキシ)−
2−プロピル)燐酸と、ジ(1−(1−(1−n−ブト
キシ−2−プロポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロ
ピル)燐酸の混合液を得た。得られた燐酸エステルの組
成は、以下の通りであった。
【表4】
【0053】実施例5(燐酸エステルの調製) 実施例1で得られたモノ(1−(1−n−ブトキシ−2
−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸400gと、実施
例2で得られたジ(1−(1−n−ブトキシ−2−プロ
ポキシ)−2−プロピル)燐酸600gを混合して、モ
ノエステルとジエステルの混合燐酸エステルを1000
g25調製した。得られた混合燐酸エステルの組成は、
以下の通りであった。
【表5】
【0054】実施例6(燐酸エステルの合成―5) 1000ml反応フラスコに、オキシ塩化燐137.1
g(0.89モル)とモノクロロベンゼン500mlを
仕込み、1−(1−(1−メトキシ−2−プロポキシ)
−2−プロポキシ)−2−プロパノール368.8g
(1.79モル)とピリジン169.7g(2.15モ
ル)の混合液を氷水冷下で攪拌を行いながら内温0〜2
5℃で2時間かけて滴下し、25〜30℃で8時間熟成
した。得られた反応液を濾過して、濾塊をモノクロロベ
ンゼン800mlで洗浄した。濾液と洗液の混合液を減
圧下で脱溶媒し、粗ジ(1−(1−(1−メトキシ−2
−プロポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐
酸クロライド550.0gを得た。次に、水500ml
が仕込まれた2l反応フラスコに窒素バブリングを行い
ながら、得られた粗ジ(1−(1−(1−メトキシ−2
−プロポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐
酸クロライドを、内温50〜55℃で1時間かけて滴下
し、60℃で5時間熟成した。反応終了後、室温に冷却
されるまで窒素バブリングを続行した後、モノクロロベ
ンゼン500mlを加えて抽出分液した。更にこの抽出
操作をもう一度行った。得られた有機層を、5%の塩酸
水200mlで洗浄し、次いで水200mlで水洗し
た。次に、有機層に活性炭(白鷺C)10gを加えて、
室温で1時間攪拌後、濾過した。得られた濾液を、さら
に水200mlで2回水洗し、減圧下で脱溶媒トッピン
グを行った。最後に、残渣を室温で濾過(3μm)し
て、318.4g(粗収率75%)のジ(1−(1−
(1−メトキシ−2−プロポキシ)−2−プロポキシ)
−2−プロピル)燐酸を得た。得られた燐酸エステルの
組成は、以下の通りであった。
【表6】 シリカゲルカラムクロマトグラフィーで精製して収得し
た同定データを以下に記載する。 <MSスペクトル(FAB(Pos.))> m/z=474(M+H)+ < 1H−NMR> → 図7参照 < 13C−NMR> → 図8参照 実施例7 m−キシリレンジイソシアナート364g(1.93モ
ル)とジブチル錫ジクロリド0.070g(100pp
m)の混合液に、実施例5の燐酸エステルを0.70g
(1000ppm)加えて窒素下で混合溶解した。次い
で、この液に1,2−ビス(2−メルカプトエチルチ
オ)−3−プロパンチオール336g(1.29モル)
を加えて混合し、減圧下で混合脱泡を行った。脱泡終了
後、あらかじめ用意しておいた成型モールドに注入し、
室温から120℃まで徐々昇温し、20時間かけて加熱
硬化させた。冷却後、離型して得られたレンズは無色透
明で、屈折率Nd=1.660、アッベ数νd=32で
あった。離型剤の評価結果は表7に示す。
【0055】実施例8〜12、比較例1〜7 離型剤の添加量と種類を変えて、実施例7と同様の試験
を行なった。結果を表7に示す。
【0056】
【表7】
【0057】(ゼレック UN の構造) (JP−506Hの構造と組成) (プライサーフ A212E の構造)
【0058】実施例13 ビス(イソシアナトメチル)ノルボルナン348g
(1.69モル)、ジブチル錫ジクロリド0.28g
(400ppm)、実施例4の燐酸エステル0.7g
(1000ppm)、ペンタエリスリトールテトラキス
(3−メルカプトプロピオネート)171g(0.35
モル)、4,8−ビス(メルカプトメチル)−3,6,
9−トリチア−1,11−ウンデカンジチオール181
g(0.49モル)を混合溶解し、減圧下で混合脱泡を
行った。脱泡終了後、あらかじめ用意しておいた成型モ
ールドに注入し、室温から130℃まで徐々昇温し、2
0時間かけて加熱硬化させた。冷却後、離型して得られ
たレンズは無色透明で、屈折率Nd=1.594、アッ
ベ数νd=43であった。離型剤の評価結果は表8に示
す。
【0059】実施例14〜17 離型剤の種類と量を変えて、実施例13と同様の試験を
行なった。結果を表8に示す。
【0060】
【表8】
【0061】実施例18 ビス(イソシアナトメチルチオ)メタン425g(2.
23モル)とジブチル錫ジクロリド0.035g(50
ppm)の混合液に、実施例5の燐酸エステルを0.7
g(1000ppm)加えて窒素下で混合溶解した。次
いで、この液に2,4−ビス(メルカプトメチル)−3
−チア−1,5−ペンタンジチオール275g(1.1
2モル)を加えて混合し、減圧下で混合脱泡を行った。
脱泡終了後、あらかじめ用意しておいた成型モールドに
注入し、室温から120℃まで徐々昇温し、20時間か
けて加熱硬化させた。冷却後、離型して得られたレンズ
は無色透明で、屈折率Nd=1.694、アッベ数νd
=33であった。着色度、透明性、離型性は、全く問題
なかった。
【0062】実施例19(燐酸エステルの合成―6) 3000ml反応フラスコに、オキシ塩化燐320.0
g(2.08モル)とトルエン1300mlを仕込み、
1−(1−(1−n−ブトキシ−2−プロポキシ)−2
−プロポキシ)−2−プロパノール1033.0g
(4.16モル)とピリジン493.6g(6.24モ
ル)の混合液を氷冷下で攪拌を行いながら内温35℃で
2.5時間かけて滴下し、35〜40℃で19時間熟成
した。得られた反応液を濾過して、濾塊をトルエン50
0mlで洗浄した。濾液と洗液の混合液を減圧下で脱溶
媒し、粗ジ(1−(1−(1−n−ブトキシ−2−プロ
ポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸クロ
ライドを1274.0g得た。次に、水1000mlが
仕込まれた3l反応フラスコに窒素バブリングを行いな
がら、得られた粗ジ(1−(1−(1−n−ブトキシ−
2−プロポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)
燐酸クロライドを内温55〜65℃で0.5時間かけて
滴下し、60℃で5時間熟成した。室温に冷却されるま
で窒素バブリングを続行した後、トルエン1000ml
を加えて抽出分液した。上層の有機層を、5%の塩酸水
500mlで洗浄し、次いで水500mlで水洗した。
次に、上層の有機層に活性炭(白鷺C)30gを加え
て、室温で1時間攪拌後、濾過した。得られた濾液を、
さらに水500mlで2回水洗し、減圧下で脱溶媒し、
トッピングを行った。最後に、残渣を室温で濾過(1μ
m)して、1100.0g(粗収率95%)のジ(1−
(1−(1−n−ブトキシ−2−プロポキシ)−2−プ
ロポキシ)−2−プロピル)燐酸を得た。得られた燐酸
エステルの粘度は48cps(25℃)で極めて操作性
が良く、組成は、以下の通りであった。
【表9】 逆相(ODS)カラムクロマトグラフィーで精製して、
収得したジ(1−(1−(1−n−ブトキシ−2−プロ
ポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸の同
定データを、以下に記載する。 <MSスペクトル(FAB(Neg))> → 図9参照 <IRスペクトル> → 図10参照 < 1H−NMR> → 図11参照
【0063】実施例20 実施例4の燐酸エステル組成物のかわりに、実施例19
の燐酸エステル組成物を1000ppm用いて、実施例
13と同様の試験を行った。結果を表10に記載する。
【0064】実施例21 実施例5の燐酸エステル組成物のかわりに、実施例19
の燐酸エステル組成物を1500ppm用いて、実施例
7と同様の試験を行った。結果を表10に記載する
【0065】実施例22 m−キシリレンジイソシアナート305g(1.62モ
ル)、ジブチル錫ジクロリド56mg(80ppm)と
実施例19の燐酸エステル組成物を1.05g(150
0ppm)を窒素下で混合溶解した。次いで、この液に
ペンタエリスリトールテトラキス(3−メルカプトプロ
ピオネート)395g(0.81モル)を加えて混合
し、減圧下で混合脱泡を行った。脱泡終了後、あらかじ
め用意しておいた成型モールドに注入し、室温から12
0℃まで徐々昇温し、20時間かけて加熱硬化させた。
冷却後、離型して得られたレンズは無色透明で、屈折率
Nd=1.594、アッベ数νd=36であった。結果
を表10に示す。
【0066】実施例23 m−キシリレンジイソシアナート355g(1.89モ
ル)、ジメチル錫ジクロリド28mg(40ppm)、
ジメチルシクロヘキシルアミン28mg(40ppm)
と実施例19の燐酸エステル組成物を1.05g(15
00ppm)を窒素下で混合溶解した。次いで、この液
に4,8−ビス(メルカプトメチル)−3,6,9−ト
リチア−1,11−ウンデカンジチオール345g
(0.94モル)を加えて混合し、減圧下で混合脱泡を
行った。脱泡終了後、あらかじめ用意しておいた成型モ
ールドに注入し、室温から120℃まで徐々昇温し、2
0時間かけて加熱硬化させた。冷却後、離型して得られ
たレンズは無色透明で、屈折率Nd=1.664、アッ
ベ数νd=32であった。結果を表10に示す。
【0067】実施例24 ビス(イソシアナトメチル)ノルボルナン354g
(1.69モル)、ジブチル錫ジクロリド0.35g
(500ppm)、実施例19の燐酸エステル組成物
1.05g(1500ppm)、ペンタエリスリトール
テトラキス(3−メルカプトプロピオネート)167g
(0.34モル)、1,2−ビス(2−メルカプトエチ
ルチオ)−3−プロパンチオール179g(0.69モ
ル)を混合溶解し、減圧下で混合脱泡を行った。脱泡終
了後、あらかじめ用意しておいた成型モールドに注入
し、室温から120℃まで徐々昇温し、20時間かけて
加熱硬化させた。冷却後、離型して得られたレンズは無
色透明で、屈折率Nd=1.592、アッベ数νd=4
2であった。結果を表10に示す。
【0068】実施例25 ビス(イソシアナトシクロヘキシル)メタン421g
(1.60モル)、ジブチル錫ジクロリド2.10g
(3000ppm)と実施例19の燐酸エステル組成物
1.05g(1500ppm)の混合液に、1,2−ビ
ス(2−メルカプトエチルチオ)−3−プロパンチオー
ル279g(1.07モル)を加えて、混合溶解し、減
圧下で混合脱泡を行った。脱泡終了後、あらかじめ用意
しておいた成型モールドに注入し、室温から120℃ま
で徐々昇温し、20時間かけて加熱硬化させた。冷却
後、離型して得られたレンズは無色透明で、屈折率Nd
=1.594、アッベ数νd=42であった。結果を表
10に示す。
【0069】実施例26 ビス(イソシアナトシクロヘキシル)メタン203g
(0.77モル)、イソホロンジイソシアナート203
g(0.91モル)、ジブチル錫ジクロリド1.40g
(2000ppm)と実施例19の燐酸エステル組成物
1.05g(1500ppm)の混合液に、1,2−ビ
ス(2−メルカプトエチルチオ)−3−プロパンチオー
ル293g(1.12モル)を加えて、混合溶解し、減
圧下で混合脱泡を行った。脱泡終了後、あらかじめ用意
しておいた成型モールドに注入し、室温から120℃ま
で徐々昇温し、20時間かけて加熱硬化させた。冷却
後、離型して得られたレンズは無色透明で、屈折率Nd
=1.594、アッベ数νd=42であった。結果を表
10に示す。
【0070】実施例27 ヘキサメチレンジイソシアナート64g(0.38モ
ル)、イソホロンジイソシアナート320g(1.44
モル)、ジブチル錫ジクロリド1.05g(1500p
pm)と実施例19の燐酸エステル組成物1.05g
(1500ppm)の混合液に、1,2−ビス(2−メ
ルカプトエチルチオ)−3−プロパンチオール316g
(1.21モル)を加えて、混合溶解し、減圧下で混合
脱泡を行った。脱泡終了後、あらかじめ用意しておいた
成型モールドに注入し、室温から120℃まで徐々昇温
し、20時間かけて加熱硬化させた。冷却後、離型して
得られたレンズは無色透明で、屈折率Nd=1.59
7、アッベ数νd=40であった。結果を表10に示
す。
【0071】
【表10】
【0072】
【発明の効果】本発明によれば、成形型から容易に透明
樹脂が離型し、なおかつ極めて透明性の高い製品が得ら
れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モノ(1−(1−n−ブトキシ−2−プロポキ
シ)−2−プロピル)燐酸の 1H−NMR
【図2】モノ(1−(1−n−ブトキシ−2−プロポキ
シ)−2−プロピル)燐酸の13C−NMR
【図3】ジ(1−(1−n−ブトキシ−2−プロポキ
シ)−2−プロピル)燐酸の 1H−NMR
【図4】ジ(1−(1−n−ブトキシ−2−プロポキ
シ)−2−プロピル)燐酸の13C−NMR
【図5】モノ(1−(1−(1−n−ブトキシ−2−プ
ロポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸の
1H−NMR
【図6】モノ(1−(1−(1−n−ブトキシ−2−プ
ロポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸の
13C−NMR
【図7】ジ(1−(1−(1−n−メトキシ−2−プロ
ポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸の 1
H−NMR
【図8】ジ(1−(1−(1−n−メトキシ−2−プロ
ポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸の13
C−NMR
【図9】ジ(1−(1−(1−n−ブトキシ−2−プロ
ポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸のF
AB−MAS(Neg)スペクトル
【図10】ジ(1−(1−(1−n−ブトキシ−2−プ
ロポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸の
IRスペクトル
【図11】ジ(1−(1−(1−n−ブトキシ−2−プ
ロポキシ)−2−プロポキシ)−2−プロピル)燐酸の
1H−NMR
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 4H050 AA01 AA02 AA03 AB48 AB99 WA15 WA23 4J002 BB001 CD001 CF001 CG001 CK001 CN011 EW046 EW056 GP00 GP01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下記式(1) 【化1】 (式中、mは1または2を示し、nは2または3を示
    し、R1はフェニル基を除いた炭素数1〜20の残基を
    示し、R2、R3はそれぞれ水素原子、メチル基、エチル
    基を示す。但し、R2、R3がともに水素原子である場合
    を除く。)で表される燐酸エステル。
  2. 【請求項2】 下記式(2) 【化2】 (式中、mは1または2を示し、nは2または3を示
    し、R1はフェニル基を除いた炭素数1〜20の残基を
    示し、R2、R3はそれぞれ水素原子、メチル基、エチル
    基を示す。但し、R2、R3がともに水素原子である場合
    を除く。Xはハロゲン原子を表す。)で表される燐酸エ
    ステルハライドを、加水分解することを特徴とする請求
    項1記載の燐酸エステルの製造方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の燐酸エステルを含む離型
    剤。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の離型剤を含む透明樹脂。
  5. 【請求項5】 透明樹脂が透明光学材料である請求項4
    記載の透明樹脂。
  6. 【請求項6】 透明樹脂がプラスチックレンズである請
    求項4記載の透明樹脂。
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