JP2000281659A - チオウレア誘導体 - Google Patents

チオウレア誘導体

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JP2000281659A
JP2000281659A JP11087998A JP8799899A JP2000281659A JP 2000281659 A JP2000281659 A JP 2000281659A JP 11087998 A JP11087998 A JP 11087998A JP 8799899 A JP8799899 A JP 8799899A JP 2000281659 A JP2000281659 A JP 2000281659A
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thiourea
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benzylbenzimidazol
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JP11087998A
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English (en)
Inventor
Masahiro Takamura
昌弘 高村
Kitaro Saji
幾太郎 佐治
Naohito Ohashi
尚仁 大橋
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Pharmaceuticals Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ECEを阻害する物質を見出し、ETに起因
する、または起因すると考えられる各種疾患、例えば高
血圧症、動脈硬化、心血管系疾患、脳血管系疾患、腎疾
患、肺高血圧、気管支喘息、バージャー病、高安動脈
炎、レイノー病、糖尿病の合併症、エンドトキシンショ
ック、敗血症、潰瘍などの治療薬および予防薬を提供す
る。 【解決手段】 一般式(1) 【化1】 〔式中、R はヘテロアリール基または置換ヘテロア
リール基を、R はアルキル基、置換アルキル基等
を、RおよびRは各々独立して、水素原子、アルキ
ル基、置換アルキル基等を表す。〕で表されるチオウレ
ア誘導体もしくはそのプロドラッグまたはそれらの医薬
として許容される塩。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はエンドセリン変換酵
素阻害活性を有する化合物、その化合物を含有するエン
ドセリン変換酵素阻害剤、およびその化合物を有効成分
とする循環器系疾患などの各種疾患の治療薬、および予
防薬に関するものである。
【0002】
【従来の技術】エンドセリン(以下、ETと略す)は血
管内皮細胞の培養上清から単離された21アミノ酸残基
からなる強力な血管収縮ペプチドである(Yanagisawa
ら、Nature,332,411-415,1988 )。ETは生体内で強い
血管収縮作用、細胞増殖作用を有し、血管など各種臓器
で生産され生理的に重要な役割をはたしていると考えら
れている。またETはその作用から高血圧、クモ膜下出
血後の脳血管れん縮、心筋梗塞、動脈硬化、腎不全、心
不全、喘息等の疾患の成立に関わっていると考えられて
いる。また、レイノー患者、バージャー病患者、高安病
患者、川崎病患者、シスプラチン投与時の腎障害患者の
血中などにおいてET濃度が正常人に比して有為に高い
ことが知られている。ETはその生合成において、活性
の低い前駆体であるビッグエンドセリン;(以下、big
ETと略す)から特異的プロテアーゼであるET変換酵
素(ECEと略す)により生成される。従って、ECE
を阻害しETの生合成を抑えることは上記の各種疾患の
治療および予防に有効であると考えられる。これまでに
ECEを阻害する化合物としてはストレプトマイセス・
タナシエンシス等の放線菌によって生産されるホスホラ
ミドンが知られていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ECEを阻害する物質
を見出し、ETに起因する、または起因すると考えられ
る各種疾患、例えば高血圧症、動脈硬化、心血管系疾患
(例えば、心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈等)、脳
血管系疾患(クモ膜下出血後の脳血管れん縮、脳梗塞
等)、腎疾患(慢性あるいは急性腎不全等)、肺高血
圧、気管支喘息、バージャー病、高安動脈炎、レイノー
病、糖尿病の合併症、エンドトキシンショック、敗血
症、潰瘍などの治療薬および予防薬を提供する。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、ET変換
酵素阻害剤について鋭意研究を試みた結果、下記一般式
(1)で示されるチオウレア誘導体もしくはそのプロド
ラッグまたはそれらの医薬として許容される塩(以下、
本発明化合物と略す場合もある)が優れた阻害活性を有
することを見出し、本発明を完成するに至った。
【0005】即ち、本発明は、 〔1〕 一般式(1)
【化3】 〔式中、R はヘテロアリール基または置換ヘテロア
リール基を表す。R はアルキル基、置換アルキル
基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、
置換アルキニル基、シクロアルキル基、置換シクロアル
キル基、アシル基、芳香族基、または置換芳香族基を表
す。RおよびRは各々独立して、水素原子、アルキ
ル基、置換アルキル基、シクロアルキル基または置換シ
クロアルキル基を表す。〕で表されるチオウレア誘導体
もしくはそのプロドラッグまたはそれらの医薬として許
容される塩。 〔2〕 Rが環内に窒素を少なくとも1個有するヘテ
ロアリール基または置換ヘテロアリール基である〔1〕
記載のチオウレア誘導体もしくはそのプロドラッグまた
はそれらの医薬として許容される塩。 〔3〕 Rが一般式(2)
【化4】 (式中、Rはアルキル基、置換アルキル基、シクロア
ルキル基、置換シクロアルキル基、アシル基、芳香族
基、または置換芳香族基を表す。R、R、Rおよ
びRは各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸
基、シアノ基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、アミ
ノ基、モノ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミ
ノ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級ア
ルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、ア
シル基、アルキル基、置換アルキル基、シクロアルキル
基、置換シクロアルキル基、芳香族基、または置換芳香
族基を表す。)で表される〔2〕記載のチオウレア誘導
体もしくはそのプロドラッグまたはそれらの医薬として
許容される塩。 〔4〕 RおよびRが水素である〔3〕記載のチオ
ウレア誘導体もしくはそのプロドラッグまたはそれらの
医薬として許容される塩。 〔5〕 〔1〕〜〔4〕のいずれか一項に記載のチオウ
レア誘導体(但し、 Rが1−ベンジルベンズイミダ
ゾール−2−イル基であり、Rが3,4−メチレンジ
オキシフェニル基、2−メトキシカルボニル−3−チエ
ニル基、4−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル基、
4−アミノスルホニルフェニル基、4−エチルフェニル
基、テトラヒドロフラン−2−イルメチル基、2,2−
ジフェニルエチル基、1−フェニルエチル基または1−
(4−フルオロフェニル)エチル基であり、 Rおよ
びRが水素原子である化合物を除く)もしくはそのプ
ロドラッグまたはそれらの医薬として許容される塩。 〔6〕 〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載のチオウ
レア誘導体もしくはそのプロドラッグまたはそれらの医
薬として許容される塩を含有する医薬品。 〔7〕 〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載のチオウ
レア誘導体もしくはそのプロドラッグまたはそれらの医
薬として許容される塩を有効成分として含有する高血圧
症、動脈硬化、心筋梗塞、狭心症、心不全、不整脈、ク
モ膜下出血後の脳血管れん縮、脳梗塞、腎不全、肺高血
圧、気管支喘息、バージャー病、高安動脈炎、レイノー
病、糖尿病の合併症、エンドトキシンショック、敗血
症、潰瘍の治療薬または予防薬。 〔8〕 〔1〕〜〔5〕のいずれか一項に記載のチオウ
レア誘導体もしくはそのプロドラッグまたはそれらの医
薬として許容される塩を有効成分として含有するエンド
セリン変換酵素阻害剤。に関する。
【0006】本発明における各種の基を詳細に説明する
と次の通りである。なお、特に指示のない限り、各々の
基の説明はそれが他の基の一部である場合も含む。ヘテ
ロアリール基としては、例えば窒素原子を1〜2個含む
5〜6員単環式の基、窒素原子を1〜2個と酸素原子を
1個もしくは硫黄原子を1個含む5〜6員単環式の基、
酸素原子を1個もしくは硫黄原子を1個含む5員単環式
の基、窒素原子1〜4個を含み、6員環と5または6員
環が縮合した二環式の基等が挙げられ、具体的には、例
えば、2−ピリジル、3−ピリジル、4−ピリジル、2
−チエニル、3−チエニル、3−オキサジアゾリル、1
−イミダゾリル、2−イミダゾリル、2−チアゾリル、
3−イソチアゾリル、2−オキサゾリル、3−イソオキ
サゾリル、2−フリル、3−フリル、3−ピロリル、2
−キノリル、8−キノリル、2−キナゾリニルまたは8
−プリニル等が挙げられる。環内に少なくとも1個の窒
素を含むヘテロアリール基として具体的には、例えば2
−ピロリル、3−ピロリル、1−ピラゾリル、3−ピラ
ゾリル、3−イソキサゾリル、3−イソチアゾリル、1
−イミダゾリル、2−イミダゾリル、4−イミダゾリ
ル、1,2,3-トリアゾール-4−イル、1,2,4-トリアゾー
ル-3−イル、1,2,4-トリアゾール-5−イル、2−オキ
サゾリル、4−オキサゾリル、3−イソキサゾリル、2
−チアゾリル、4−チアゾリル、3−イソチアゾリル、
2−ピリジル、3−ピリジル、3−ピリダジニル、2−
ピリミジニル、4−ピリミジニル、2−ピラジニル、2
−インドリル、1H−インダゾール−3−イル、2−ベ
ンゾオキサゾリル、2−ベンゾチアゾリル、2−ベンズ
イミダゾリル、2−キノリル、3−キノリル、1−イソ
キノリル、3−イソキノリル、1−フタラジニル、1,
8−ナフチリジン−2−イル、2−キノキサリニル、2
−キナゾリル、3−シンノリニル、2−プテリジニル、
4−プテリジニル、2−プリニル、または8−プリニル
が挙げられる。アルキル基としては、例えば直鎖または
分枝した炭素原子数1〜15個のアルキル基が挙げら
れ、具体的には例えばメチル、エチル、プロピル、2−
プロピル、ブチル、2−ブチル、2−メチルプロピル、
1,1−ジメチルエチル、ペンチル、3−ペンチル、3
−メチルブチル、ヘキシル、3−ヘキシル、4−メチル
ペンチル、4−ヘプチル、オクチル、4−オクチル、デ
シル等が挙げられる。
【0007】アルケニル基としては、例えば直鎖または
分枝した炭素原子数2〜15個のアルケニル基が挙げら
れ、具体的には例えばビニル、アリル、2−プロペニ
ル、2−メチル−2−プロペニル、2−ブテニル、3−
ブテニル、3−メチル−2−ブテニル、4−ペンテニ
ル、3−ヘキセニル、3−エチル−2−ペンテニル、4
−エチル−3−ヘキセニル等が挙げられる。アルキニル
基としては、例えば直鎖または分枝した炭素原子数3〜
15個のアルキニル基が挙げられ、具体的には例えば2
−プロピニル、3−ブチニル、4−ペンチニル、3−ヘ
キシニル、5−メチル−2−ヘキシニル、6−メチル−
4−ヘプチニル等が挙げられる。シクロアルキル基とし
ては、例えば炭素原子数3〜8個のシクロアルキル基が
挙げられ、具体的には例えばシクロプロピル、シクロブ
チル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチ
ル、シクロオクチル等が挙げられる。芳香族基としては
アリール基、ヘテロアリール基が挙げられる。アリール
基としては、例えばフェニル基、ナフチル基等の炭素原
子数10個以下のアリール基が挙げられる。
【0008】置換芳香族基または置換ヘテロアリール基
の置換基としては、一個または同一もしくは異なって複
数個あってもよく、例えばハロゲン原子、シアノ基、ト
リフルオロメチル基、ニトロ基、水酸基、メチレンジオ
キシ基、低級アルキル基、置換低級アルキル基、置換低
級アルキル基で置換されていてもよいアリールアルキル
基、低級アルコキシ基、ベンジルオキシ基、低級アルカ
ノイルオキシ基、アミノ基、モノ低級アルキルアミノ
基、ジ低級アルキルアミノ基、アシル基、カルバモイル
基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキル
アミノカルボニル基、カルボキシル基、低級アルコキシ
カルボニル基、低級アルキルチオ基、低級アルキルスル
フィニル基、低級アルキルスルホニル基、低級アルカノ
イルアミノ基、低級アルキルスルホンアミド基等、また
は式:−R20、−OR20、−S(O)20、−
NR2021、−S(O)NR2021、−CO
NR 2021 (式中、R20およびR21は、それ
ぞれ独立して、水素原子、アルキル基、芳香族基、アリ
ールアルキル基またはトリフルオロメチル基を表し、こ
れらはその基が置換可能であればニトロ基、水酸基、低
級アルコキシ基、アミノ基、低級アルキルアミノ基また
は低級ジアルキルアミノ基等で置換されていてもよい。
また、 −NR2021、−CONR2021
ついては、それらの−NR2021部分がピペリジ
ノ、1−ピロリニル、1−ピペラジニル、モルホリノ等
の窒素原子1〜3個と酸素原子0〜1個、硫黄原子0〜
1個を含む、飽和環状アミノ基であってもよい。nは
0、1または2を表す)で表される基等、または低級ア
ルキレン基、低級アルキレンジオキシ基等の2価の基等
が挙げられる。
【0009】置換アルキル基、置換低級アルキル基、置
換シクロアルキル基、置換アルケニル基および置換アル
キニル基の置換基は一個または同一もしくは異なって複
数個あってもよく、置換基としては、例えばハロゲン原
子、シアノ基、フェノキシ基、ベンジルオキシ基、トリ
フルオロメチル基、水酸基、低級アルコキシ基、低級ア
ルカノイルオキシ基、アミノ基、モノ低級アルキルアミ
ノ基、ジ低級アルキルアミノ基、アシル基、カルバモイ
ル基、低級アルキルアミノカルボニル基、ジ低級アルキ
ルアミノカルボニル基、低級アルコキシカルボニルアミ
ノ基、カルボキシル基、低級アルコキシカルボニル基、
低級アルキルチオ基、低級アルキルスルフィニル基、低
級アルキルスルホニル基、低級アルカノイルアミノ基、
低級アルキルスルホンアミド基、トリ低級アルキルシリ
ル基、フタルイミド基、ヘテロアリール基、飽和ヘテロ
環基が挙げられる。上記飽和ヘテロ環基としては、例え
ばピペリジノ、1−ピロリジニル等の窒素原子1個を有
する5〜8員環の基、1−ピペラジニル等の窒素原子2
個を有する6〜8員環の基、モルホリノ等の窒素原子1
個および酸素原子1個を有する6〜8員環の基が挙げら
れる。アリールアルキル基としては前記アリール基によ
り置換された炭素原子数1〜6個のアルキル基が挙げら
れ、例えばベンジル、1−フェニルエチル、2−フェニ
ルエチル、2−ナフチルメチル等が挙げられる。アシル
基としては、ホルミル基、例えばアセチル、プロパノイ
ルなどの炭素原子数2〜6のアルカノイル基、例えばシ
クロプロパンカルボニル、シクロブタンカルボニル、シ
クロペンタンカルボニル、シクロヘキサンカルボニルな
どの炭素原子数4〜7のシクロアルカンカルボニル基、
例えばシクロペンテンカルボニル、シクロヘキセンカル
ボニルなどの炭素原子数3〜6のシクロアルケンカルボ
ニル基、例えばベンゾイル、トルオイル、ナフトイルな
どの炭素原子数6〜10のアロイル基、例えば2−ピペ
リジンカルボニル、3−モルホリンカルボニルなどの窒
素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる複素原子1〜
2個を含む5又は6員の飽和複素環を有する飽和複素環
−カルボニル基、例えば2−または3−フロイル、2−
または3−テノイル、ニコチノイル、イソニコチノイル
などの窒素原子、酸素原子、硫黄原子から選ばれる複素
原子1〜2個を含む5又は6員の複素芳香族環を有する
複素芳香族アシル基などが挙げられる。
【0010】本発明でいう低級とは当該基のアルキル部
分が低級アルキル基であることを意味し、そのような低
級アルキル基としてはメチル、エチル、プロピル、2−
プロピル、ブチル、ペンチル、ヘキシル等の炭素原子数
が1〜6個の低級アルキル基を挙げることができる。低
級アルキレン基としては例えばメチレン、ジメチレン、
トリメチレン、テトラメチレン等の炭素原子数が1〜6
個の低級アルキレン基を挙げることができる。低級アル
キレンジオキシ基としては、例えばメチレンジオキシ等
の、前記アルキレン基の両端に酸素原子が結合した低級
アルキレンジオキシ基を挙げることができる。ハロゲン
原子としては例えばフッ素、塩素、臭素、ヨウ素が挙げ
られる。
【0011】「プロドラッグ」としては、生体内で容易
に加水分解され、式(1)で表される化合物を再生する
ものが挙げられ、例えばカルボキシル基を有する化合物
であればそのカルボキシル基がアルコキシカルボニル基
となった化合物、アルキルチオカルボニル基となった化
合物、またはアルキルアミノカルボニル基となった化合
物が挙げられる。また、例えばアミノ基を有する化合物
であれば、そのアミノ基がアルカノイル基で置換されア
ルカノイルアミノ基となった化合物、アルコキシカルボ
ニル基により置換されアルコキシカルボニルアミノ基と
なった化合物、アシロキシメチルアミノ基となった化合
物、またはヒドロキシルアミンとなった化合物が挙げら
れる。また例えば水酸基を有する化合物であれば、その
水酸基が前記アシル基により置換されてアシロキシ基と
なった化合物、リン酸エステルとなった化合物、または
アシロキシメチルオキシ基となった化合物が挙げられ
る。これらのプロドラッグ化に用いる基のアルキル部分
としては前記アルキル基が挙げられ、そのアルキル基は
置換(例えば炭素原子数1〜6のアルコキシ基等によ
り)されていてもよい。好ましい例としては、例えばカ
ルボキシル基がアルコキシカルボニル基となった化合物
を例にとれば、メトキシカルボニル、エトキシカルボニ
ルなどの低級(例えば炭素数1〜6)アルコキシカルボ
ニル、メトキシメトキシカルボニル、エトキシメトキシ
カルボニル、2−メトキシエトキシカルボニル、2−メ
トキシエトキシメトキシカルボニル、ピバロイロキシメ
トキシカルボニルなどのアルコキシ基により置換された
低級(例えば炭素数1〜6)アルコキシカルボニルが挙
げられる。
【0012】Rにおける好ましい基としては、置換基
を有していてもよい2−ピロリル、3−ピロリル、1−
ピラゾリル、3−ピラゾリル、3−イソキサゾリル、3
−イソチアゾリル、1−イミダゾリル、2−イミダゾリ
ル、4−イミダゾリル、1,2,3-トリアゾール-4−イ
ル、1,2,4-トリアゾール-3−イル、1,2,4-トリアゾー
ル-5−イル、2−オキサゾリル、4−オキサゾリル、
3−イソキサゾリル、2−チアゾリル、4−チアゾリ
ル、3−イソチアゾリル、2−ピリジル、3−ピリジ
ル、3−ピリダジニル、2−ピリミジニル、4−ピリミ
ジニル、2−ピラジニル、2−インドリル、1H−イン
ダゾール−3−イル、2−ベンゾオキサゾリル、2−ベ
ンゾチアゾリル、2−ベンズイミダゾリル、2−キノリ
ル、3−キノリル、1−イソキノリル、3−イソキノリ
ル、1−フタラジニル、1,8−ナフチリジン−2−イ
ル、2−キノキサリニル、2−キナゾリル、3−シンノ
リニル、2−プテリジニル、4−プテリジニル、2−プ
リニル、もしくは8−プリニルが挙げられる。Rにお
ける好ましい基としては、メチル基、シクロヘキシル
基、フェニル基およびピリジル基等が挙げられ、これら
は置換基を有していてもよい。RおよびRにおける
好ましい基としては、水素、メチル基等が挙げられる。
における特に好ましい基としては、次式(2)で表
される置換基を有していてもよい2−ベンズイミダゾリ
ル(化合物名に於いてはベンズイミダゾール−2−イル
と表す場合もある)が挙げられる。
【化5】 (式中、R、R、R、RおよびRは前記と同
じ意味を表す。) Rにおける好ましい基としては、置換基を有していて
も良いフェニル基、ベンジル基、2−フェニルエチル
基、2-ピリジルメチル基、3-ピリジルメチル基、4-
ピリジルメチル基等が挙げられる。
【0013】本発明の有効成分であるチオウレア誘導体
は以下の方法で合成することができる。
【化6】 (式中、R、R、RおよびRは前記の意味を
表す。R11およびR は、各々RおよびR
同様な基を表すが、その置換基としてアミノ基、低級ア
ルキルアミノ基、水酸基、カルボキシル基などの反応性
基を有する場合はこれらは保護されているものとする。
31 およびR41 は、各々RおよびRと同
様な基を表すが、アミノ基、低級アルキルアミノ基、水
酸基、カルボキシル基などの反応性基を表す場合あるい
は、その置換基としてアミノ基、低級アルキルアミノ
基、水酸基、カルボキシル基などの反応性基を有する場
合はこれらは保護されているものとする。Gは脱離性
の高い置換基、例えば1,2,4−トリアゾール基、イ
ミダゾール基等を表す。)
【0014】一般式(11)で表されるアミン誘導体ま
たはその酸付加塩と一般式(12)で表されるイソチオ
シアネート誘導体を、通常は溶媒中で、0℃〜溶媒の沸
点までの温度、好ましくは室温〜120℃にて反応さ
せ、必要に応じて脱保護を行うことにより一般式(1a)
で表されるチオウレア誘導体を好適に得ることができ
る。溶媒は反応を妨げない限りいかなる溶媒でもよく、
例えば、ジエチルエーテル、ジメトキシエタン、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル溶媒、ベンゼ
ン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素溶媒、酢酸
エチル、酢酸プロピル等のエステル溶媒、ジクロロメタ
ン、クロロホルム、ジクロロエタン、クロロベンゼン、
ジクロロベンゼン等のハロゲン化炭化水素溶媒、アセト
ン、メチルエチルケトン等のケトン溶媒、アセトニトリ
ル、イソブチロニトリル等のニトリル類、N,N−ジメ
チルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド等の
アミド類が用いられる。
【0015】一般式(11)で表されるアミン誘導体を
酸付加塩の形で用いる場合は、必要により脱塩すること
により反応を好適に進行させることができる。この場
合、脱塩剤としてはトリエチルアミン等の3級アミン類
またはピリジン等が適当である。一方、一般式(14)
で表されるイソチオシアネート誘導体と一般式(15)
で表されるアミン誘導体またはその酸付加塩を用いても
前記と同様にしてチオウレア誘導体(1b)を得ることが
できる。更に、一般式(11)で表されるアミン誘導体
を、一般式(17)で表されるチオカルボニル化剤と0
℃〜室温にて反応させたのち、得られたチオカルバモイ
ル化合物を単離し、もしくは反応混合物のまま一般式
(15)で表されるアミン誘導体と室温〜溶媒の沸点ま
での温度、好ましくは室温〜100℃にて反応させ、必
要に応じ脱保護することによってもチオウレア誘導体を
得ることができる。反応は通常、溶媒中で行い、溶媒と
しては反応を妨げない限りいかなる溶媒でもよく、例え
ばジエチルエーテル、ジイソプロピルエーテル、テトラ
ヒドロフラン、ジオキサン等のエーテル溶媒、ベンゼ
ン、トルエン等の芳香族炭化水素溶媒、酢酸メチル、酢
酸エチル等のエステル溶媒、ジクロロメタン、クロロホ
ルム等のハロゲン系溶媒、N,N−ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等が用いられる。また、塩基
を用いることにより、反応が促進されることもある。塩
基としては、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、トリエチ
ルアミン、ピリジン、N,N−ジメチルアニリン等が用
いられる。また、同様な方法で、先に一般式(15)で
表されるアミン誘導体と一般式(17)で表されるチオ
カルボニル化合物を反応させた後、一般式(11)で表
されるアミン誘導体と反応させることによっても得るこ
とができる。
【0016】このようにして得られた一般式(1)で表
されるチオウレア誘導体のR、R 、R、および
が有している置換基は必要に応じてその変換を行
うことができる。例えば、ニトロ基を還元してアミノ基
へ変換することができ、アミノ基をアルキル化すること
によりモノまたはジアルキル体を得ることもでき、ある
いはアミノ基をアシル化することもできる。ニトリル基
を還元してアミノメチル基へ変換することができ、ま
た、エステル基を加水分解しカルボキシル基へ変換する
ことができ、カルボキシル基に縮合剤の存在下アミンを
縮合させアミド体を得ることもできる。このような置換
基の変換反応は、有機合成化学の分野で通常行なわれる
一般的技術により実施することができる。この様な置換
基変換は、文献記載の方法(例えば、Synthetic Commun
ications,1995, 25, 3625、J. Indian. Chem. Soc., 19
93, 70, 175)もしくは本発明の実施例において例示し
てある方法、またはそれに準じた方法で実施することが
できる。
【0017】本発明化合物(1)またはその酸付加塩を
合成するための原料化合物は市販されているか、或いは
公知の方法に準じ、または公知の方法を組み合わせて容
易に合成することができる。アミン誘導体(11)、
(15)の多くは試薬等として市販されており、また必
要に応じて合成することもできる。例えば一般式(3)
で表されるアミン誘導体は文献記載の方法(例えば、Ch
em.Ber., 1989, 122, 1107, Heterocycles, 1996, 43,
1375, J. Heterocyclic. Chem., 1995, 32, 1613, Bul
l. Soc. Chim. Belg., 1994, 103, 57)、もしくは以下
に示す方法に準じて合成できる。
【化7】 (式中、R、R、R、R、Rは前記の意味を
表す。)
【0018】
【化8】 (式中Gは脱離基を表す。R、R、R、R、R
は前記の意味を表す。R51は、Rと同様な基を表
すが、その置換基としてアミノ基、低級アルキルアミノ
基、水酸基、カルボキシル基などの反応性基を有する場
合はこれらは保護されているものとする。R61、R
71、R81、R91は、各々R、R、R、R
と同様な基を表すが、アミノ基、低級アルキルアミノ
基、水酸基、カルボキシル基などの反応性基を表す場合
あるいは、その置換基としてアミノ基、低級アルキルア
ミノ基、水酸基、カルボキシル基などの反応性基を有す
る場合はこれらは保護されているものとする。 Zはア
セチル基またはベンゾイル基を表し、Gは塩素、臭
素、ヨウ素等のハロゲン原子を表す。) Gで表される脱離基としては通常フッ素、塩素等のハロ
ゲン原子が用いられる。
【0019】一般式(4a)で表される原料化合物は、
文献記載の方法(例えば、J. Chem. Soc. Chem. Commu
n., 1993, 11, 921)もしくはそれに準じた方法で合成
することができる。一般式(4a)で表されるベンゾニ
トリル誘導体にアミン化合物を反応させることにより、
一般式(4b)で表される化合物を得ることができる。
例えば、ベンゾニトリル誘導体(4a)を溶媒(例えば
メタノール、エタノール等のアルコール溶媒、テトラヒ
ドロフラン、ジオキサン等のエーテル溶媒、ベンゼン、
トルエンなどの炭化水素系溶媒、ジメチルホルムアミ
ド、ジメチルスルホキシド等)中0℃〜180℃、好ま
しくは室温〜150℃にて、塩基(例えば水素化ナトリ
ウム、トリエチルアミン、炭酸カリウム、炭酸水素ナト
リウムなど)の存在下、一般式(9)で表されるアミン
と反応させることにより実施することができる。
【0020】次いで、化合物(4b)を適当な溶媒(例
えば、メタノール、エタノール、イソプロパノール、テ
トラヒドロフラン、ジオキサン、ジメトキシエタン、D
MF、DMSO等)の溶媒中、0℃〜150℃、好まし
くは20℃〜100℃にて、ヒドロキシルアミンもしく
はヒドロキシルアミンの酸付加塩(例えば塩酸塩、硫酸
塩等)と反応させることによりヒドロキシアミジン誘導
体(4c)を得ることができる。ヒドロキシアミンを酸
付加塩の形で用いる場合は、必要により脱塩することに
より反応を好適に進行させることができる。この場合、
脱塩剤としては炭酸水素ナトリウム、炭酸カリウム等の
炭酸塩類、トリエチルアミン等の3級アミン類またはピ
リジン等が適当である。
【0021】(4c)を、溶媒中トリエチルアミン、N
−メチルモルホリン等の塩基の存在下もしくは非存在下
において、0℃〜120℃、好ましくは室温から80℃
にて一般式(11)で示される酸ハロゲン化物もしくは
(12)で表される酸無水物と反応させることにより、
化合物(4d)を得ることができる。
【0022】更に、化合物(4d)を適当な溶媒中にお
いて、必要に応じてオートクレーブ等を用いて加圧下、
0℃〜120℃、好ましくは、室温〜100℃にて加熱
処理し、その後、反応液をアルカリ性にすることにより
ベンズイミダゾール誘導体(3a)を得ることができ
る。
【0023】式(3)で表される化合物は、以下に示す
合成法によっても合成することができる。
【化9】 (式中、Z、G、R、R、R、R、R61
71、R81およびR 91は前記の意味を表す。R
52、R53は各々独立して水素、アルキル基、置換ア
ルキル基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニ
ル基、置換アルキニル基、シクロアルキル基、置換シク
ロアルキル基、芳香族基または置換芳香族基を表す。R
54、R55は、各々R52、R53と同様な基を表す
が、その置換基としてアミノ基、低級アルキルアミノ
基、水酸基、カルボキシル基などの反応性基を有する場
合はこれらは保護されているものとする。)
【0024】一般式(5a)で表される原料化合物は、
文献記載の方法(例えば、J. Org. Chem., 1978, 43, 9
44, Synthetic Communications, 1989, 19, 2255, Synt
heticCommunications, 1990, 20, 71)もしくはそれに
準じた方法で合成することができる。一般式(5a)で
表されるアミノベンゾニトリル誘導体を、必要に応じて
N−アルキル化することにより、一般式(5b)で表さ
れる化合物を得ることができる。N−アルキル化反応と
しては、通常のアルキル化剤(例えばハロゲン化アルキ
ル等)を用いたアルキル化反応の他に、アルデヒドまた
はケトン誘導体を用いた還元的アルキル化反応等によっ
ても実施することができる。例えば、アミノベンゾニト
リル誘導体(5a)を溶媒(例えばメタノール、エタノ
ール等のアルコール溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキ
サン等のエーテル溶媒、ベンゼン、トルエンなどの炭化
水素系溶媒、ジメチルホルムアミド等)中0℃〜150
℃、好ましくは室温〜80℃にて、必要であれば適当な
酸(例えば硫酸、酢酸、塩酸、ホウ酸、シュウ酸、p−
トルエンスルホン酸など)の存在下、一般式(10)で
表されるケトンまたはアルデヒド誘導体と縮合させた
後、得られたイミン誘導体を単離するか、もしくは反応
混合物のまま適当な溶媒(例えばメタノール、エタノー
ル等のアルコール溶媒、テトラヒドロフラン、ジオキサ
ン等のエーテル溶媒、ベンゼン、トルエンなどの炭化水
素系溶媒、ジメチルホルムアミド、水等)中−10℃〜
150℃、好ましくは0℃〜80℃にて適当な還元剤
(例えば水素化ホウ素ナトリウム、シアン化水素化ホウ
素ナトリウム、水素化リチウムアルミニウム等)で還元
するか、もしくは適当な触媒(例えばラニーニッケル、
白金、パラジウム炭素等)の存在下、必要であれば加圧
下において接触水素化還元することにより実施すること
ができる。また適当な溶媒中(例えば水、メタノール、
エタノール等)において化合物(5a)とケトンまたはア
ルデヒド誘導体を混合し、液性をpH3〜8、好ましく
はpH7に調整した後、適当な還元剤(例えば水素化ホ
ウ素ナトリウム、シアン化水素化ホウ素ナトリウム等)
で処理することによっても化合物(5b)を得ることが
できる。
【0025】次いで、化合物(5b)に対し、化合物
(1b)の場合と同様の変換を実施することにより化合
物(5c)、(5d)、(3b)を順次合成することが
できる。
【0026】アミノ基、アルキルアミノ基、水酸基、カ
ルボキシル基などの保護基としては、有機合成化学の分
野で使われる通常の一般的保護基(例えば水酸基の保護
基としてはベンジル基、アセチル基等;アミノ基の保護
基としてはベンジル基等)を挙げることができ、これら
は通常の方法に従って導入、除去することができる(例
えば PROTECTIVE GROUPS IN ORGANIC SYNTHESIS, 2nd e
d., JOHN WILEY & SONS, INC.: New York に記載)。例
えば、水酸基の保護基としては、メトキシメチル基、テ
トラヒドロピラニル基などが挙げられ、アミノ基の保護
基としてはtert−ブチルオキシカルボニル基などが挙げ
られる。このような水酸基の保護基は、例えば、塩基、
硫酸、酢酸などの酸の存在下、含水メタノール、含水エ
タノール、含水テトラヒドロフランなどの溶媒中で反応
させることにより除去することができ、アミノ基の保護
基は、例えば、塩酸、トリフルオロ酢酸などの酸の存在
下、含水テトラヒドロフラン、塩化メチレン、クロロホ
ルム、含水メタノールなどの溶媒中で反応させることに
より除去することができる。カルボキシル基を保護する
場合の保護の形態としては、例えばtert−ブチルエステ
ル、オルトエステル、酸アミドなどが挙げられる。この
ような保護基の除去は、tert−ブチルエステルの場合
は、例えば塩酸の存在下、含水溶媒中で反応させること
により行われ、オルトエステルの場合は、例えば、含水
メタノール、含水テトラヒドロフラン、含水1,2−ジ
メトキシエタンなどの溶媒中で酸で処理し、引き続いて
水酸化ナトリウムなどのアルカリで処理することにより
行われ、酸アミドの場合は、例えば、塩酸、硫酸などの
酸の存在下、水、含水メタノール、含水テトラヒドロフ
ランなどの溶媒中で反応させることにより行うことがで
きる。
【0027】本合成法で得られる本発明化合物及びその
合成中間体は通常の方法で精製することができる。例え
ばカラムクロマトグラフィー、再結晶等で精製すること
ができる。再結晶溶媒としては例えばメタノール、エタ
ノール、2−プロパノール等のアルコール溶媒、ジエチ
ルエーテル等のエーテル溶媒、酢酸エチル等のエステル
溶媒、トルエン等の芳香族溶媒、アセトン等のケトン
類、ヘキサン等の炭化水素類またはこれらの混合溶媒等
のなかから、化合物に応じて適宜選択することができ
る。
【0028】上記製法により得られる本発明化合物とし
ては以下のものが挙げられる。表1〜表3で使用される
略語は、以下の通りである。すなわち、Imdはイミダゾ
リル基を、1-Me-2-Imdは1−メチル−2−イミダゾリ
ル基を、Pyrzは1−ピラゾリル基を、Triazは、1,2,
4−トリアゾール−3−イル基を、Morpはモルホリノ基
を、Quinはキノリル基を、Pyはピリジル基を、Pipeはピ
ペリジノ基を、Pyrroは1−ピロリジニル基を、Pipera
は1−ピペラジニル基を、Tetraは1H−テトラゾール
−5−イル基を、 Pheneはフェニルエチル基を、 Naph
はナフチル基を、Phはフェニル基を、Meはメチル基を、
Etはエチル基を、Prはプロピル基を、iPrはイソプロピ
ル基を、Buはブチル基を、tBuはtert-ブチル基を、Hex
はヘキシル基を、 cHexはシクロヘキシル基を、 cPenは
シクロペンチル基を、Bnはベンジル基を示す。
【0029】
【化10】
【表1】
【0030】
【化11】
【表2】
【0031】
【化12】
【表3】
【0032】一般式(1)で表されるチオウレア誘導体
もしくはそのプロドラッグは、必要に応じて医薬として
許容される無機酸または有機酸との酸付加塩或いはアル
カリ付加塩とすることができる。そのような酸付加塩と
しては、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、硫酸塩、リン酸
塩等の無機酸塩、およびギ酸塩、酢酸塩、フマル酸塩、
マレイン酸塩、シュウ酸塩、クエン酸塩、リンゴ酸塩、
酒石酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩等の有機
カルボン酸との塩、メタンスルホン酸、ベンゼンスルホ
ン酸塩、p −トルエンスルホン酸塩、ヒドロキシベン
ゼンスルホン酸塩、ジヒドロキシベンゼンスルホン酸塩
等のスルホン酸との塩が、また、薬理学的に許容される
アルカリ付加塩としては、アンモニウム塩、リチウム
塩、ナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、マグネ
シウム塩等があげられる。本発明化合物に不斉炭素原子
が存在し、立体異性体が存在することがある。そのよう
な場合、本発明化合物は各異性体の混合物や単離された
ものを含む。本発明化合物およびその酸付加塩は、それ
らの無水物、または水和物等の溶媒和物であってもよ
い。
【0033】本発明化合物は静脈内投与のみならず経口
投与でも有効性を示すものである。本発明化合物は、こ
れを治療または予防する薬剤として用いるにあたり、非
経口的または経口的に投与することが出来る。すなわち
通常用いられる投与形態、例えば粉末、顆粒、錠剤、カ
プセル剤、シロップ剤、懸濁液等の剤形で経口的に投与
することができる、あるいは、例えば、その溶液、乳
剤、懸濁液の剤形にしたものを注射の型で非経口的に投
与することができる。坐型の型で直腸投与することもで
きる。前記の適当な剤形は、例えば、許容される通常の
担体、賦型剤、結合剤、安定剤、希釈剤に活性化合物を
配合することにより製造することができる。注射剤型で
用いる場合には、例えば、許容される緩衝剤、溶解補助
剤、等張剤も添加することができる。これらの製剤は通
常の技術により製造することができる。投与量および投
与回数は、例えば、対象疾患、症状、年齢、体重、投与
形態によって異なるが、通常は成人に対して一日あたり
0.1mg 〜2000mg 好ましくは1〜200mgを一回ま
たは数回(例えば2〜4回)に分けて投与することがで
きる。
【0034】
【実施例】以下に製造例、実施例、および試験例により
本発明をさらに具体的に説明するが、本発明はもとより
これに限定されるものではない。尚、以下の参考例及び
実施例において示された化合物名は、必ずしもIUPA
C命名法に従うものではない。
【0035】製造例1 1−(3−ピリジルメチル)−2−アミノベンズイミダ
ゾール (a)2−(3−ピリジルメチルアミノ)ベンゾニトリ
ルの合成 2-アミノベンゾニトリル(5.0g、42mmol)
のトルエン(50ml)溶液に3−ピリジルアルデヒド
(4.5g、42mmol)およびp−トルエンスルホ
ン酸1水和物(805mg、4.2mmol)を加え、
生成する水を除去しながら5時間加熱還流した。析出物
を濾去した後、濾液を減圧下濃縮しTHF(25ml)
およびメタノール(25ml)を加えて希釈した。氷冷
下攪拌しながら、水素化ホウ素ナトリウム(800m
g、21mmol)を添加し、室温まで昇温後4時間攪
拌した。反応液に水および飽和炭酸水素ナトリウム水溶
液を添加し、ジエチルエーテルで3度抽出した。抽出し
た有機層を飽和食塩水で2度洗浄し、無水硫酸マグネシ
ウムで脱水乾燥した後、溶媒を減圧留去した。得られた
残渣をジエチルエーテルから結晶化することにより、2
−(3−ピリジルメチルアミノ)ベンゾニトリル(6.
4g)を白色結晶性固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ4.46 (2H, d, J=6.2 Hz), 6.50-6.8
0 (2H, m), 6.91 (1H, t, J=6.2 Hz), 7.25-7.40 (2H,
m), 7.42-7.53 (1H, m), 7.75 (1H, d, J=7.7 Hz), 8.4
3 (1H, d, J=4.8 Hz), 8.59 (1H, s) 融点 79−81 ℃
【0036】(b)2−(3−ピリジルメチルアミノ)
ベンザミド オキシムの合成 ヒドロキシルアミン・塩酸塩(3.3g,48mmol)
に水(20mL)およびエタノール(50mL)を加え、室
温で攪拌しながら炭酸水素ナトリウム(4.0g,48m
mol)を添加した。発泡が収まった後、2−(3−ピ
リジルメチルアミノ)ベンゾニトリル(5.0g,24m
mol)を添加し6時間加熱還流した。放冷後、溶媒を
減圧留去し、残渣に水を加えて粉砕した。固体を濾取し
乾燥することにより2−(3−ピリジルメチルアミノ)
ベンザミド オキシム(5.6g)を白色固体として得
た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ4.43 (2H, d, J=5.9 Hz), 5.87 (2
H, br.s), 6.50-6.70 (2H, m), 7.10 (1H, t, J=7.5 H
z), 7.35 (1H, dd, J=4.9 and 7.7 Hz), 7.46 (1H,dd,
J=1.5 and 8.0 Hz), 7.71 (1H, d, J=7.9 Hz), 8.02 (1
H, t, J=6.1 Hz),8.45 (1H, dd, J=1.5 and 4.6 Hz),
8.56 (1H, d, J=1.8 Hz), 9.71 (1H, s) 融点 134−135 ℃
【0037】(c)O−アセチル−2−(3−ピリジル
メチルアミノ)ベンザミド オキシムの合成 2−(3−ピリジルメチルアミノ)ベンザミド オキシ
ム(2.4g,10mmol)のTHF(50mL)溶
液に氷冷下無水酢酸(1.1mL、1.2mmol)の
THF(10mL)溶液を滴下した。室温で2日間放置
した後、反応溶媒を減圧留去し、残渣をアセトニトリル
/ヘキサンから再結晶することによりO−アセチル−2
−(3−ピリジルメチルアミノ)ベンザミド オキシム
(2.7g)を白色結晶性固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ2.13 (3H, s), 4.43 (2H, d, J=6.1
Hz), 6.55-6.70 (2H,m), 6.80 (2H, br.s), 7.18 (1H,
dt, J=1.5 and 8.4 Hz), 7.33 (1H, dd, J=4.7 and 7.
7 Hz), 7.41 (1H, dd, J=1.5 and 7.7 Hz), 7.60-7.85
(2H, m), 8.43(1H, dd, J=1.5 and 4.6 Hz), 8.57 (1H,
d, J=1.8 Hz) 融点 117−118 ℃
【0038】(d)1−(3−ピリジルメチル)−2−
アミノベンズイミダゾールの合成 O−アセチル−2−(3−ピリジルメチルアミノ)ベン
ザミド オキシム(2.0g、7.0mmol)を水
(200mL)に懸濁し、激しく攪拌しながら1時間加
熱還流した。反応液を氷冷し、希水酸化ナトリウム水溶
液を滴下しpHを約10に調整した。析出した結晶を濾
取し水で洗浄した後、アルコールから再結晶することに
より標題化合物1−(3−ピリジルメチル)−2−アミ
ノベンズイミダゾール(900mg)を白色結晶性固体
として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ5.30 (2H, s), 6.60 (2H, s), 6.83
(1H, dt, J=1.1 and 7.5 Hz), 6.93 (1H, dt, J=0.9 a
nd 7.5 Hz), 7.05-7.18 (2H, m), 7.33 (1H, dd,J=4.7
and 7.9 Hz), 7.53 (1H, dt, J=1.8 and 7.9 Hz), 8.45
(1H, dd, J=1.4and 4.7 Hz), 8.50 (1H, d, J=1.7 Hz) 融点 247−248 ℃
【0039】製造例2 1−ベンジル−2−アミノ−5,6−ジメトキシベンズ
イミダゾール (a)2−ベンジルアミノ−4,5−ジメトキシベンゾ
ニトリルの合成 製造例1(a)に準じた製法により、2−アミノ−4,
5−ジメトキシベンゾニトリルおよびベンズアルデヒド
から標題化合物を黄白色結晶性固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ3.62 (3H, s), 3.63 (3H, s), 4.41
(2H, d, J=6.0 Hz), 6.20 (1H, s), 6.45 (1H, t, J=
5.9 Hz), 6.98 (1H, s), 7.15-7.45 (5H, m) 融点 106−107 ℃
【0040】(b)2−ベンジルアミノ−4,5−ジメ
トキシベンザミド オキシムの合成 製造例1(b)に準じた製法により、2−ベンジルアミ
ノ−4,5−ジメトキシベンゾニトリルから、標題化合
物を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ3.63 (3H, s), 3.67 (3H, s), 4.37
(2H, d, J=5.9 Hz), 5.79 (2H, br.s), 6.22 (1H, s),
7.05 (1H, s), 7.15-7.45 (5H, m), 7.89 (1H,t, J=5.
9 Hz), 9.52 (1H, s) 融点 113−114 ℃
【0041】(c)O−アセチル−2−ベンジルアミノ
−4,5−ジメトキシベンザミド オキシムの合成 製造例1(c)に準じた製法により、2−ベンジルアミ
ノ−4,5−ジメトキシベンザミド オキシムから、標
題化合物を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ2.12 (3H, s), 3.66 (3H, s), 3.67
(3H, s), 4.38 (2H, d,J=6.1 Hz), 6.26 (1H, s), 6.6
5 (2H, br.s), 7.03 (1H, s), 7.15-7.45 (5H,m), 7.77
(1H, t, J=5.7 Hz) 融点 118−119 ℃
【0042】(d)1−ベンジル−2−アミノ−5,6
−ジメトキシベンズイミダゾールの合成 製造例1(d)に準じた製法により、O−アセチル−2
−ベンジルアミノ−4,5−ジメトキシベンザミド オ
キシムから、標題化合物を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ3.65 (3H, s), 3.70 (3H, s), 5.21
(2H, s), 6.26 (2H, br.s), 6.79 (1H, s), 6.80 (1H,
s), 7.12-7.40 (5H, m) 融点 192−193 ℃
【0043】製造例3 1−ベンジル−2−アミノ−5−クロロベンズイミダゾ
ール (a)2−ベンジルアミノ−4−クロロベンゾニトリル
の合成 製造例1(a)に準じた製法により、2−アミノ−4−
クロロベンゾニトリルおよびベンズアルデヒドから、標
題化合物を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ4.44 (2H, d, J=6.1 Hz), 6.60-6.7
0 (2H, m), 7.10-7.40 (6H, m), 7.51 (1H, d, J=8.1 H
z) 融点 85−86 ℃
【0044】(b)2−ベンジルアミノ−4−クロロベ
ンザミド オキシムの合成 製造例1(b)に準じた製法により、2−ベンジルアミ
ノ−4−クロロベンゾニトリルから、標題化合物を白色
固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ4.39 (2H, d, J=5.7 Hz), 5.92 (2
H, br.s), 6.52-6.70 (2H, m), 7.20-7.43 (5H, m), 7.
46 (1H, d, J=8.2 Hz), 8.32 (1H, t, J=5.7 Hz),9.81
(1H, s) 融点 97−98 ℃
【0045】(c)O−アセチル−2−ベンジルアミノ
−4−クロロベンザミド オキシムの合成 製造例1(c)に準じた製法により、2−ベンジルアミ
ノ−4−クロロベンザミド オキシムから、標題化合物
を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ2.13 (3H, s), 4.40 (2H, d, J=5.9
Hz), 6.55-6.70 (2H, m), 6.87 (2H, br.s), 7.15-7.3
9 (5H, m), 7.42 (1H, d, J=8.2 Hz), 7.98 (1H,t, J=
6.1 Hz) 融点 117−118 ℃
【0046】(d)1−ベンジル−2−アミノ−5−ク
ロロベンズイミダゾールの合成 製造例1(d)に準じた製法により、O−アセチル−2
−ベンジルアミノ−4−クロロベンザミド オキシムか
ら、標題化合物を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ5.27 (2H, s), 6.71 (2H, br.s),
6.91 (1H, dd, J=2.2 and8.4 Hz), 7.05-7.40 (7H, m) 融点 200−203 ℃
【0047】製造例4 1−(4−メトキシベンジル)−2−アミノベンズイミ
ダゾール (a)2−(4−メトキシベンジルアミノ)ベンゾニト
リルの合成 製造例1(a)に準じた製法により、2−アミノベンゾ
ニトリルおよび4−メトキシベンズアルデヒドから、標
題化合物を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ3.71 (3H, s), 4.34 (2H, d, J=6.1
Hz), 6.55-6.67 (2H, m), 6.76 (1H, t, J=6.1 Hz),
6.88 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.22-7.38 (3H, m), 7.44 (1
H, dd, J=1.5 and 7.9 Hz) 融点 85−86 ℃
【0048】(b)2−(4−メトキシベンジルアミ
ノ)ベンザミド オキシムの合成 製造例1(b)に準じた製法により、2−(4−メトキ
シベンジルアミノ)ベンゾニトリルから、標題化合物を
白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ3.73 (3H, s), 4.28 (2H, d, J=5.7
Hz), 5.83 (2H, br.s),6.50-6.65 (2H, m), 6.89 (2H,
d, J=8.6 Hz), 7.09 (1H, dt, J=1.7 and 7.8Hz), 7.2
5 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.43 (1H, dd, J=1.3 and 7.7 H
z), 7.90 (1H,t, J=5.7 Hz), 9.67 (1H, s) 融点 110−112 ℃
【0049】(c)O−アセチル−2−(4−メトキシ
ベンジルアミノ)ベンザミド オキシムの合成 製造例1(c)に準じた製法により、2−(4−メトキ
シベンジルアミノ)ベンザミド オキシムから、標題化
合物を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ2.13 (3H, s), 3.71 (3H, s), 4.29
(2H, d, J=5.9 Hz), 6.55-6.70 (2H, m), 6.78 (2H, b
r.s), 6.87 (2H, d, J=8.8 Hz), 7.17 (1H, t, J=7.7 H
z), 7.28 (2H, d, J=8.6 Hz), 7.39 (1H, dd, J=1.4 an
d 7.7 Hz), 7.60(1H, t, J=6.0 Hz) 融点 134−135 ℃
【0050】(d)1−(4−メトキシベンジル)−2
−アミノベンズイミダゾールの合成 製造例1(d)に準じた製法により、O−アセチル−2
−(4−メトキシベンジルアミノ)ベンザミド オキシ
ムから、標題化合物を白色結晶性固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ3.69 (3H, s), 5.16 (2H, s), 6.53
(2H, br.s), 6.75-6.95(4H, m), 7.00-7.25 (4H, m) 融点 166−167 ℃
【0051】製造例5 1−(4−クロロベンジル)−2−アミノベンズイミダ
ゾール (a)2−(4−クロロベンジルアミノ)ベンゾニトリ
ルの合成 製造例1(a)に準じた製法により、2−アミノベンゾ
ニトリルおよび4−クロロベンズアルデヒドから、標題
化合物を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ4.41 (2H, d, J=6.0 Hz), 6.50-6.7
0 (2H, m), 6.91 (1H, t, J=6.2 Hz), 7.20-7.42 (5H,
m), 7.46 (1H, dd, J=1.5 and 7.7 Hz) 融点 117−118℃
【0052】(b)2−(4−クロロベンジルアミノ)
ベンザミド オキシムの合成 製造例1(b)に準じた製法により、2−(4−クロロ
ベンジルアミノ)ベンゾニトリルから、標題化合物を白
色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ4.38 (2H, d, J=5.9 Hz), 5.86 (2
H, br.s), 6.45-6.65 (2H, m), 7.07 (1H, t, J=7.1 H
z), 7.25-7.50 (5H, m), 8.05 (1H, t, J=5.9 Hz),9.70
(1H, s) 融点 91−92℃
【0053】(c)O−アセチル−2−(4−クロロベ
ンジルアミノ)ベンザミド オキシムの合成 製造例1(c)に準じた製法により、2−(4−クロロ
ベンジルアミノ)ベンザミド オキシムから、標題化合
物を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ2.14 (3H, s), 4.38 (2H, d, J=6.1
Hz), 6.50-6.65 (2H, m), 6.81 (2H, br.s), 7.16 (1
H, t, J=7.3 Hz), 7.25-7.50 (5H, m), 7.72 (1H,t, J=
6.0 Hz) 融点 112−113℃
【0054】(d)1−(4−クロロベンジル)−2−
アミノベンズイミダゾールの合成 製造例1(d)に準じた製法により、O−アセチル−2
−(4−クロロベンジルアミノ)ベンザミド オキシム
から、標題化合物を白色結晶性固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ5.25 (2H, s), 6.56 (2H, br.s),
6.82 (1H, dt, J=1.1 and7.5 Hz), 6.92 (1H, dt, J=1.
1 and 7.5 Hz), 7.05 (1H, d, J=7.3 Hz), 7.10-7.25
(3H, m), 7.39 (2H, d, J=8.6 Hz), 融点 193−194℃
【0055】製造例6 1−(2−フェニルエチル)−2−アミノベンズイミダ
ゾール (a)2−(2−フェニルエチルアミノ)ベンゾニトリ
ルの合成 2−フルオロベンゾニトリル(1.0g、8.3mmo
l)のDMF(20mL)溶液に炭酸カリウム(2.3
g、17mmol)および2−フェニルエチルアミン
(2.2g、18mmol)を添加し、120℃で4時
間加熱攪拌した。反応液を水に注入しジエチルエーテル
で抽出後、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マ
グネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣
をシリカゲルクロマトグラフィーで精製することによ
り、標題化合物(1.3g)を淡黄色油状物として得
た。1 H-NMR(CDCl3);δ2.95 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.40-3.55
(2H, m), 4.50-4.80 (1H, br.m), 6.60-6.75 (2H, m),
7.20-7.45 (7H, m)
【0056】(b)2−(2−フェニルエチルアミノ)
ベンザミド オキシムの合成 2−(2−フェニルエチルアミノ)ベンゾニトリル
(1.0g、4.5mmol)のエタノール(20m
L)溶液に水(10mL)、ヒドロキシルアミン・塩酸
塩(625mg、9.0mmol)および炭酸水素ナト
リウム(756mg、9.0mmol)を加え、3時間
加熱還流した。放冷後、反応液に飽和食塩水を加え、ジ
エチルエーテルで抽出した。有機層を飽和食塩水で洗浄
後、無水硫酸マグネシウムで乾燥し、溶媒を減圧留去し
た。残渣をシリカゲルクロマトグラフィーで精製するこ
とにより、標題化合物(1.2g)を淡黄色油状物とし
て得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ2.85 (2H, t, J=7.1 Hz), 3.25-3.4
0 (2H, m), 5.78 (2H, br.s), 6.57 (1H, t, J=7.1 H
z), 6.67 (1H, d, J=7.5 Hz), 7.10-7.35 (6H, m),7.42
(1H, dd, J=1.5 and 7.7 Hz), 7.65 (1H, t, J=5.0 H
z), 9.64 (1H, s)
【0057】(c)O−アセチル−2−(2−フェニル
エチルアミノ)ベンザミド オキシムの合成 製造例1(c)に準じた製法により、2−(2−フェニ
ルエチルアミノ)ベンザミド オキシムから、標題化合
物を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ2.14 (3H, s), 2.87 (2H, t, J=7.5
Hz), 3.20-3.40 (2H, m), 6.50-6.80 (4H, m), 7.10-
7.45 (8H, m) 融点 116−117℃
【0058】(d)1−(2−フェニルエチル)−2−
アミノベンズイミダゾールの合成 製造例1(d)に準じた製法により、O−アセチル−2
−(2−フェニルエチルアミノ)ベンザミド オキシム
から、標題化合物を白色結晶性固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ2.90 (2H, t, J=7.7 Hz), 4.17 (2
H, t, J=8.1 Hz), 6.42 (2H, br.s), 6.84 (1H, dt, J=
1.1 and 7.5 Hz), 6.91 (1H, dt, J=1.1 and 7.3Hz),
7.05-7.40 (7H, m) 融点 126−127℃
【0059】実施例1 N−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−N’−
(1−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウ
レア 1−ベンジル−2−アミノベンズイミダゾール(200
mg、0.896mmol)および(3,4−メチレン
ジオキシフェニル)イソチオシアネート(482mg、
2.69mmol)のアセトニトリル溶液(8mL)を
還流下5時間撹拌した。反応液を冷却し、析出した結晶
を濾取した。得られた結晶をアルコールから再結晶し減
圧下にて乾燥することにより標題化合物(242mg)
を白色結晶性固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ5.33 (2H, s), 5.95 (2H, s), 6.50
-7.80 (12H, m), 9.88 (1H, br.s), 13.41 (1H, br.s) 融点 174−175℃
【0060】実施例2 N−(3−クロロフェニル)−N’−(1−ベンジルベ
ンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 1−ベンジル−2−アミノベンズイミダゾール(200
mg、0.896mmol)および(3−クロロフェニ
ル)イソチオシアネート(456mg、2.69mmo
l)のアセトニトリル溶液(8mL)を還流下6時間撹
拌した。反応液を冷却し、析出した結晶を濾取後、アル
コールで洗浄し、減圧下にて乾燥することにより標題化
合物(230mg)を白色結晶性固体として得た。 融点 209−210 ℃
【0061】以下、実施例3から実施例54の化合物は
実施例2の方法に準じて合成した。
【0062】実施例3 N−(3,4−ジメトキシフェニル)−N’−(1−ベ
ンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 183−184 ℃
【0063】実施例4 N−(1−ナフチル)−N’−(1−ベンジルベンズイ
ミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 170−173 ℃
【0064】実施例5 N−フェニル−N’−(1−ベンジルベンズイミダゾー
ル−2−イル)チオウレア 融点 167−169 ℃
【0065】実施例6 N−(4−クロロフェニル)−N’−(1−ベンジルベ
ンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 196−197 ℃
【0066】実施例7 N−ベンジル−N’−(1−ベンジルベンズイミダゾー
ル−2−イル)チオウレア 融点 189−190 ℃
【0067】実施例8 N−(4−メチルチオフェニル)−N’−(1−ベンジ
ルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 193−195 ℃
【0068】実施例9 N−(3,4,5−トリメトキシフェニル)−N’−
(1−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウ
レア 融点 188−189 ℃
【0069】実施例10 N−(4−ベンジルオキシフェニル)−N’−(1−ベ
ンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 156−157 ℃
【0070】実施例11 N−(4−アセチルフェニル)−N’−(1−ベンジル
ベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 201−202 ℃
【0071】実施例12 N−(4−メトキシカルボニルフェニル)−N’−(1
−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 190−191 ℃
【0072】実施例13 N−(3,5−ジメトキシフェニル)−N’−(1−ベ
ンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 181−182 ℃
【0073】実施例14 N−(4−tert−ブチルフェニル)−N’−(1−
ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 190−192 ℃
【0074】実施例15 N−(4−アミノスルホニルフェニル)−N’−(1−
ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 212−213 ℃
【0075】実施例16 N−(5−インダニル)−N’−(1−ベンジルベンズ
イミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 166−167 ℃
【0076】実施例17 N−{(3,4−メチレンジオキシフェニル)メチル}
−N’−(1−ベンジルベンズイミダゾール−2−イ
ル)チオウレア 融点 165−167 ℃
【0077】実施例18 N−(4−エトキシカルボニルフェニル)−N’−(1
−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 182−183 ℃
【0078】実施例19 N−(4−シアノフェニル)−N’−(1−ベンジルベ
ンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 213−214 ℃
【0079】実施例20 N−(4−メトキシフェニル)−N’−(1−ベンジル
ベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 186−188 ℃
【0080】実施例21 N−(4−ニトロフェニル)−N’−(1−ベンジルベ
ンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 205−207 ℃
【0081】実施例22 N−シクロヘキシル−N’−(1−ベンジルベンズイミ
ダゾール−2−イル)チオウレア 融点 156−157 ℃
【0082】実施例23 N−メチル−N’−(1−ベンジルベンズイミダゾール
−2−イル)チオウレア 融点 141−142 ℃
【0083】実施例24 N−(3−メトキシフェニル)−N’−(1−ベンジル
ベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 176−178 ℃
【0084】実施例25 N−(3−シアノフェニル)−N’−(1−ベンジルベ
ンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 212−214 ℃
【0085】実施例26 N−(2−メトキシフェニル)−N’−(1−ベンジル
ベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 142−145 ℃
【0086】実施例27 N−(2,5−ジメトキシフェニル)−N’−(1−ベ
ンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 116−121 ℃
【0087】実施例28 N−(2−クロロフェニル)−N’−(1−ベンジルベ
ンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 109−111 ℃
【0088】実施例29 N−(2−フェニルエチル)N’−(1−ベンジルベン
ズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 199−203 ℃
【0089】実施例30 N−(3−フラニルメチル)−N’−(1−ベンジルベ
ンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 147−149 ℃
【0090】実施例31 N−(3−トリル)−N’−(1−ベンジルベンズイミ
ダゾール−2−イル)チオウレア 融点 175−178 ℃
【0091】実施例32 N−(4−トリル)−N’−(1−ベンジルベンズイミ
ダゾール−2−イル)チオウレア 融点 171−172 ℃
【0092】実施例33 N−(4−エトキシフェニル)−N’−(1−ベンジル
ベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 160−161 ℃
【0093】実施例34 N−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−N’−
(ベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 190−191 ℃
【0094】実施例35 N−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−N’−
(1−メチルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレ
ア 融点 201−202 ℃
【0095】実施例36 N−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−N’−
(8−キノリル)チオウレア 融点 147−148 ℃
【0096】実施例37 N−(3−フルオロフェニル)−N’−(1−ベンジル
ベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 174−175 ℃
【0097】実施例38 N−(4−フルオロフェニル)−N’−(1−ベンジル
ベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 171−175 ℃
【0098】実施例39 N−(4−イソプロピルフェニル)−N’−(1−ベン
ジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 172−174 ℃
【0099】実施例40 N−(3−ニトロフェニル)−N’−(1−ベンジルベ
ンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 224−225 ℃
【0100】実施例41 N−(4−トリフルオロメチルフェニル)−N’−(1
−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 200−201 ℃
【0101】実施例42 N−{4−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル}−
N’−(1−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)
チオウレア 融点 165−166 ℃
【0102】実施例43 N−(4−トリフルオロメトキシフェニル)−N’−
(1−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウ
レア 融点 194 ℃
【0103】実施例44 N−(2−メトキシカルボニル−3−チエニル)−N’
−(1−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオ
ウレア 融点 178−180 ℃
【0104】実施例45 N−(4−ヨードフェニル)−N’−(1−ベンジルベ
ンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 202−203 ℃
【0105】実施例46 N−(3−エチルフェニル)−N’−(1−ベンジルベ
ンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 156−157 ℃
【0106】実施例47 N−{(2,3−ジメトキシフェニル)メチル}−N’
−(1−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオ
ウレア 融点 194−195 ℃
【0107】実施例48 N−(3−トリフルオロメチルフェニル)−N’−(1
−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 195−197 ℃
【0108】実施例49 N−(4−フェノキシフェニル)−N’−(1−ベンジ
ルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 132−141 ℃
【0109】実施例50 N−(4−(4−ニトロフェノキシ)フェニル)−N’
−(1−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオ
ウレア 融点 172−175 ℃
【0110】実施例51 N−(4−ピペリジノスルホニルフェニル)−N’−
(1−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウ
レア 融点 121−125 ℃
【0111】実施例52 N−(2,6−ジメチルフェニル)−N’−(1−ベン
ジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 172−173 ℃
【0112】実施例53 N−(2−メチルチオフェニル)−N’−(1−ベンジ
ルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア 融点 117−119 ℃
【0113】実施例54 N−(2−トリル)−N’−(1−ベンジルベンズイミ
ダゾール−2−イル)チオウレア 融点 225−228 ℃
【0114】実施例55 N−(4−カルボキシフェニル)−N’−(1−ベンジ
ルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア N−(4−メトキシカルボニルフェニル)−N’−(1
−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア
(2.0g、4.7mmol)のエタノール(100m
L)溶液に4N−水酸化ナトリウム水溶液(50mL)
を添加し、50℃で2時間加熱攪拌した。反応液を水で
希釈し、氷冷下、希塩酸を滴下しpH約2とした。析出
した結晶を濾取し水で洗浄後、減圧下乾燥することによ
り、標題化合物(1.9g)を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ5.43 (2H, s), 7.15-7.40 (7H, m),
7.42-7.55 (1H, m), 7.60-7.85 (5H, m), 10.26 (1H,
s), 12.62(1H, br.s), 13.46(1H, br.s) 融点 212−213 ℃
【0115】実施例56 N−[4−{2−(ジエチルアミノ)エチルアミノカル
ボニル}フェニル]−N’−(1−ベンジルベンズイミ
ダゾール−2−イル)チオウレア・塩酸塩 (a)N−[4−{2−(ジエチルアミノ)エチルアミ
ノカルボニル}フェニル]−N’−(1−ベンジルベン
ズイミダゾール−2−イル)チオウレアの合成 氷冷下、2−(ジエチルアミノ)エチルアミン(116
mg、0.99mmol)のDMF(10mL)溶液に
N−(4−カルボキシフェニル)−N’−(1−ベンジ
ルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア(200
mg、0.50mmol)、1−ヒドロキシベンゾトリ
アゾール(100mg、0.75mmol)および1−
エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)−カルボ
ジイミド・塩酸塩(EDC・HCl)(124mg、
0.65mmol)を添加し、室温まで昇温後、一晩放
置した。反応液に飽和食塩水を加え、酢酸エチルで2回
抽出し、有機層を飽和食塩水で洗浄した。無水硫酸マグ
ネシウムで乾燥後、溶媒を減圧留去し、残渣をシリカゲ
ルクロマトグラフィーで精製した。さらにイソプロピル
アルコールから再結晶することにより、N−[4−{2
−(ジエチルアミノ)エチルアミノカルボニル}フェニ
ル]−N’−(1−ベンジルベンズイミダゾール−2−
イル)チオウレア(91mg)を白色結晶性固体として
得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ0.96 (6H, t, J=7.0 Hz), 2.40-2.6
5 (6H, m), 3.28 (2H,q, J=7.0 Hz), 5.41 (2H, s), 7.
15-7.55 (8H, m), 7.55-7.85 (5H, m), 8.21(1H, t, J=
7.0 Hz), 10.18 (1H, br.s), 13.41 (1H, br.s) 融点 168−169℃
【0116】(b)N−[4−{2−(ジエチルアミ
ノ)エチルアミノカルボニル}フェニル]−N’−(1
−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア
・塩酸塩の合成 N−[4−{2−(ジエチルアミノ)エチルアミノカル
ボニル}フェニル]−N’−(1−ベンジルベンズイミ
ダゾール−2−イル)チオウレア(50mg、0.10
mmol)のTHF(2ml)溶液に1N−HCl/ジ
エチルエーテル溶液(0.10mL,0.10mmo
l)のTHF(1mL)希釈溶液を滴下した。析出した
結晶を濾取し、THFで洗浄後、減圧下乾燥することに
より標題化合物(45mg)を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ1.00-1.40 (6H, br.m), 2.80-3.80
(8H, br.m), 5.42 (2H, s), 7.10-7.60 (8H, m), 7.65-
8.00 (5H, m), 8.70 (1H, br.s), 10.00 (1H,br.s), 1
0.20 (1H, s), 13.43 (1H, br.s)
【0117】実施例57 N−(4−ヒドロキシメチルフェニル)−N’−(1−
ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレアの
合成 水素化リチウムアルミニウム(19mg、0.50mm
ol)のTHF(10mL)懸濁液に、N−(4−メト
キシカルボニルフェニル)−N’−(1−ベンジルベン
ズイミダゾール−2−イル)チオウレア(215mg、
0.50mmol)のTHF(5mL)溶液を氷冷下滴
下した。室温まで昇温し、水素化リチウムアルミニウム
(76mg、2.0mmol)を追加した後、1時間攪
拌した。氷冷下にて水を滴下し、さらに1N−塩酸を添
加した。ジエチルエーテルで2回抽出し、有機層を飽和
食塩水で2回洗浄した。無水硫酸マグネシウムで乾燥
後、溶媒を減圧留去し、得られた残渣をジエチルエーテ
ル/ヘキサンから結晶化することにより標題化合物(7
2mg)を白色固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ4.40 (2H, d, J=5.3 Hz), 5.04 (1
H, t, J=5.7 Hz), 5.35 (2H, s), 6.90-7.95 (13H, m),
9.96 (1H, br.s), 13.43 (1H, br.s) 融点 175−176℃
【0118】実施例58 N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−(1−ベン
ジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア・塩酸
塩の合成 (a)N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−(1
−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア
の合成 水素化リチウムアルミニウム(400mg、11mmo
l)のTHF(50mL)懸濁液に、N−(4−シアノ
フェニル)−N’−(1−ベンジルベンズイミダゾール
−2−イル)チオウレア(1.0g、2.6mmol)
のTHF(50mL)溶液を氷冷下滴下した。室温まで
昇温し水素化リチウムアルミニウム(200mg、5.
2mmol)を追加した後、30分攪拌した。氷冷下に
て29%アンモニア水を滴下し、生じた析出物を濾去し
た。析出物をTHFで洗浄し、濾液と洗浄液を合わせ、
溶媒を減圧留去した。残渣をシリカゲルクロマトグラフ
ィーにて精製することによりN−(4−アミノメチルフ
ェニル)−N’−(1−ベンジルベンズイミダゾール−
2−イル)チオウレア(660mg)を白色結晶性固体
として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ3.66 (2H, s), 5.35 (2H, s), 7.00
-7.75 (13H, m) 融点 150−151 ℃
【0119】(b)N−(4−アミノメチルフェニル)
−N’−(1−ベンジルベンズイミダゾール−2−イ
ル)チオウレア・塩酸塩の合成 N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−(1−ベン
ジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア(10
0mg、0.26mmol)のTHF(2ml)溶液に
1N−HCl/ジエチルエーテル溶液(0.26mL,
0.26mmol)のTHF(1mL)溶液を滴下し
た。析出した結晶を濾取し、THFで洗浄後、減圧下乾
燥することにより標題化合物(82mg)を白色固体と
して得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ3.92 (2H, br.s), 5.39 (2H, s),
7.00-7.80 (13H, m), 8.29 (3H, br.s), 10.08 (1H, b
r.s), 13.47 (1H, br.s) 融点 196−197 ℃
【0120】実施例59 N−(3−アミノメチルフェニル)−N’−(1−ベン
ジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア・塩酸
塩の合成 (a)N−(3−アミノメチルフェニル)−N’−(1
−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア
の合成 実施例58(a)に準じた製法により、N−(3−シア
ノフェニル)−N’−(1−ベンジルベンズイミダゾー
ル−2−イル)チオウレアから標題化合物を白色結晶性
固体として得た。 融点 150−151℃ (b)N−(3−アミノメチルフェニル)−N’−(1
−ベンジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア
・塩酸塩の合成 N−(3−アミノメチルフェニル)−N’−(1−ベン
ジルベンズイミダゾール−2−イル)チオウレアを実施
例58(b)に準じて塩酸塩化し、水/イソプロパノー
ルから再結晶することにより標題化合物を白色結晶性固
体として得た。 融点 157−158 ℃
【0121】実施例60 N−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−N’−
{1−(3−ピリジルメチル)ベンズイミダゾール−2
−イル)チオウレア・塩酸塩の合成 (a)N−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−
N’−{1−(3−ピリジルメチル)ベンズイミダゾー
ル−2−イル)チオウレアの合成 実施例2に準じた製法により、(3,4−メチレンジオ
キシフェニル)イソチオシアネートおよび1−(3−ピ
リジルメチル)−2-アミノベンズイミダゾールから、
標題化合物を白色結晶性固体として得た。 融点 167−168℃ (b)N−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−
N’−{1−(3−ピリジルメチル)ベンズイミダゾー
ル−2−イル)チオウレア・塩酸塩の合成 N−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−N’−
{1−(3−ピリジルメチル)ベンズイミダゾール−2
−イル)チオウレアを実施例58(b)に準じて塩酸塩
化し、水/イソプロパノールから再結晶することによ
り、標題化合物を白色結晶性固体として得た。 融点 188−190 ℃
【0122】実施例61 N−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−N’−
(1−ベンジル−5,6−ジメトキシベンズイミダゾー
ル−2−イル)チオウレアの合成 実施例2に準じた製法により、(3,4−メチレンジオ
キシフェニル)イソチオシアネートおよび1−ベンジル
−2−アミノ−5,6−ジメトキシベンズイミダゾール
から、標題化合物を白色結晶性固体として得た。 融点 172−174 ℃
【0123】実施例62 N−(4−シアノフェニル)−N’−(1−ベンジル−
5,6−ジメトキシベンズイミダゾール−2−イル)チ
オウレアの合成 実施例2に準じた製法により、(4−シアノフェニル)
イソチオシアネートおよび1−ベンジル−2−アミノ−
5,6−ジメトキシベンズイミダゾールから、標題化合
物を白色結晶性固体として得た。 融点 210−211 ℃
【0124】実施例63 N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−(1−ベン
ジル−5,6−ジメトキシベンズイミダゾール−2−イ
ル)チオウレア・塩酸塩の合成 (a)N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−(1
−ベンジル−5,6−ジメトキシベンズイミダゾール−
2−イル)チオウレアの合成 実施例58(a)に準じた製法により、N−(4−シア
ノフェニル)−N’−(1−ベンジル−5,6−ジメト
キシベンズイミダゾール−2−イル)チオウレアから標
題化合物を白色結晶性固体として得た。 融点 151−152 ℃ (b)N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−(1
−ベンジル−5,6−ジメトキシベンズイミダゾール−
2−イル)チオウレア・塩酸塩の合成 N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−(1−ベン
ジル−5,6−ジメトキシベンズイミダゾール−2−イ
ル)チオウレアを実施例58(b)に準じて塩酸塩化
し、水/イソプロパノールから再結晶することにより標
題化合物を白色結晶性固体として得た。1 H-NMR(DMSO-d6);δ3.75 (3H, s), 3.77 (3H, s), 3.91
(2H, br.s), 5.38 (2H,s), 7.10-7.75 (11H, m), 8.27
(3H, br.s), 9.88 (1H, br.s), 13.48 (1H, br.s)
【0125】実施例64 N−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−N’−
(1−ベンジル−5−クロロベンズイミダゾール−2−
イル)チオウレアの合成 実施例2に準じた製法により、(3,4−メチレンジオ
キシフェニル)イソチオシアネートおよび1−ベンジル
−2−アミノ−5−クロロベンズイミダゾールから、標
題化合物を白色結晶性固体として得た。 融点 187−188℃
【0126】実施例65 N−(4−シアノフェニル)−N’−(1−ベンジル−
5−クロロベンズイミダゾール−2−イル)チオウレア
の合成 実施例2に準じた製法により、(4−シアノフェニル)
イソチオシアネートおよび1−ベンジル−2−アミノ−
5−クロロベンズイミダゾールから、標題化合物を白色
結晶性固体として得た。 融点 219−220 ℃
【0127】実施例66 N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−(1−ベン
ジル−5−クロロベンズイミダゾール−2−イル)チオ
ウレア・塩酸塩の合成 (a)N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−(1
−ベンジル−5−クロロベンズイミダゾール−2−イ
ル)チオウレアの合成 実施例58(a)に準じた製法により、N−(4−シア
ノフェニル)−N’−(1−ベンジル−5−クロロベン
ズイミダゾール−2−イル)チオウレアから標題化合物
を白色結晶性固体として得た。 融点 167−169 ℃ (b)N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−(1
−ベンジル−5−クロロベンズイミダゾール−2−イ
ル)チオウレア・塩酸塩の合成 N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−(1−ベン
ジル−5−クロロベンズイミダゾール−2−イル)チオ
ウレアを実施例58(b)に準じて塩酸塩化し、水/イ
ソプロパノールから再結晶することにより標題化合物を
白色結晶性固体として得た。 融点 208−210℃
【0128】実施例67 N−(3,4−メチレンジオキシフェニル)−N’−
{1−(4−メトキシベンジル)ベンズイミダゾール−
2−イル}チオウレアの合成 実施例2に準じた製法により、(3,4−メチレンジオ
キシフェニル)イソチオシアネートおよび1−(4−メ
トキシベンジル)−2−アミノベンズイミダゾールから
標題化合物を白色結晶性固体として得た。 融点 147−148 ℃
【0129】実施例68 N−(4−シアノフェニル)−N’−{1−(4−メト
キシベンジル)ベンズイミダゾール−2−イル}チオウ
レアの合成 実施例2に準じた製法により、(4−シアノフェニル)
イソチオシアネートおよび1−(4−メトキシベンジ
ル)−2−アミノベンズイミダゾールから標題化合物を
白色結晶性固体として得た。 融点 197−198 ℃
【0130】実施例69 N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−{1−(4
−メトキシベンジル)ベンズイミダゾール−2−イル}
チオウレア・塩酸塩の合成 (a)N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−{1
−(4−メトキシベンジル)ベンズイミダゾール−2−
イル}チオウレアの合成 実施例58(a)に準じた製法により、N−(4−シア
ノフェニル)−N’−{1−(4−メトキシベンジル)
ベンズイミダゾール−2−イル}チオウレアから標題化
合物を白色結晶性固体として得た。 融点 178−180℃ (b)N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−{1
−(4−メトキシベンジル)ベンズイミダゾール−2−
イル}チオウレア・塩酸塩の合成 N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−{1−(4
−メトキシベンジル)ベンズイミダゾール−2−イル}
チオウレアを実施例58(b)に準じて塩酸塩化し、水
/イソプロパノールから再結晶することにより標題化合
物を白色結晶性固体として得た。 融点 175−180℃
【0131】実施例70 N−(4−シアノフェニル)−N’−{1−(4−クロ
ロベンジル)ベンズイミダゾール−2−イル}チオウレ
アの合成 実施例2に準じた製法により、(4−シアノフェニル)
イソチオシアネートおよび1−(4−クロロベンジル)
−2−アミノベンズイミダゾールから標題化合物を白色
結晶性固体として得た。 融点 206−207 ℃
【0132】実施例71 N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−{1−(4
−クロロベンジル)ベンズイミダゾール−2−イル}チ
オウレア・塩酸塩の合成 (a)N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−{1
−(4−クロロベンジル)ベンズイミダゾール−2−イ
ル}チオウレアの合成 実施例58(a)に準じた製法により、N−(4−シア
ノフェニル)−N’−{1−(4−クロロベンジル)ベ
ンズイミダゾール−2−イル}チオウレアから標題化合
物を白色結晶性固体として得た。 融点 187−189 ℃ (b)N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−{1
−(4−クロロベンジル)ベンズイミダゾール−2−イ
ル}チオウレア・塩酸塩の合成 N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−{1−(4
−クロロベンジル)ベンズイミダゾール−2−イル}チ
オウレアを実施例58(b)に準じて塩酸塩化し、水/
イソプロパノールから再結晶することにより標題化合物
を白色結晶性固体として得た。 融点 200−205℃
【0133】実施例72 N−(4−シアノフェニル)−N’−{1−(2−フェ
ニルエチル)ベンズイミダゾール−2−イル}チオウレ
アの合成 実施例2に準じた製法により、(4−シアノフェニル)
イソチオシアネートおよび1−(2−フェニルエチル)
−2−アミノベンズイミダゾールから標題化合物を白色
結晶性固体として得た。 融点 196−197 ℃
【0134】実施例73 N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−{1−(2
−フェニルエチル)ベンズイミダゾール−2−イル}チ
オウレア・塩酸塩の合成 (a)N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−{1
−(2−フェニルエチル)ベンズイミダゾール−2−イ
ル}チオウレアの合成 実施例58(a)に準じた製法により、N−(4−シア
ノフェニル)−N’−{1−(2−フェニルエチル)ベ
ンズイミダゾール−2−イル}チオウレアから標題化合
物を白色結晶性固体として得た。 融点 126−128 ℃ (b)N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−{1
−(2−フェニルエチル)ベンズイミダゾール−2−イ
ル}チオウレア・塩酸塩の合成 N−(4−アミノメチルフェニル)−N’−{1−(2
−フェニルエチル)ベンズイミダゾール−2−イル}チ
オウレアを実施例58(b)に準じて塩酸塩化し、水/
イソプロパノールから再結晶することにより標題化合物
を白色結晶性固体として得た。 融点 174−175℃
【0135】
【発明の効果】試験例1 アミノ誘導体のECE阻害
作用 方法 ラット肺ECEの調製 ラット肺組織を5 mM 塩化マグネシウム、1 mM フッ化
フェニルメチルスルホニル(PMSF)、20 μM ペプスタ
チンA、20 μM ロイペプチンを含む20 mM トリス−塩
酸緩衝液 (pH 7.5)中で、氷冷下にてポリトロン型ホモ
ジナイザーでホモジナイズした。そのホモジネートを80
0 x Gで10分間遠心分離し上清を得た。100,000 x G で4
5分間超遠心分離し、沈殿を上記緩衝液にて懸濁した。
懸濁液を超遠心分離する操作を2度繰り返した。最終的
に得られた懸濁液をガラスホモジナイザーでホモジナイ
ズした後、超遠心分離した。得られた沈殿を0.5 % ト
ライトンX-100を含んだ上記緩衝液で懸濁し、4℃下で
一晩攪拌した。再び超遠心分離して得られた上清をラッ
ト肺ECE標品として化合物の阻害活性の評価に用いた。
【0136】ECE阻害活性の測定 試験化合物およびラット肺より調製したECE(10μg)を
1 mM N-エチルマレイミド(NEM)、100μM ロイペプチ
ン、20μM ペプスタチンAを含む100 mMトリス−塩酸緩
衝液(pH 7.0)中にて、37℃で15分間インキュベートし
た。ヒトbigET-1[1-38] (最終濃度0.05μM)を添加
し、37℃にて1時間インキュベートした。エチレンジア
ミンテトラアセティックアシッド(EDTA;最終濃度1 m
M)を添加し反応を停止させた。生産されたET-1量をET-
1に特異的なサンドウィッチ型酵素抗体法により定量し
た。試験化合物のECE阻害活性は、試験化合物存在下お
よび非存在下でのET-1生産量を比較することによって評
価した。次の表に示すように本発明のアミノ誘導体はEC
Eを阻害した。
【0137】
【表4】チオウレア誘導体のECE阻害活性 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 本発明化合物 IC50(μM) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 実施例 5の化合物 0.34 実施例23の化合物 0.47 実施例58の化合物 1.6 実施例60の化合物 2.2 実施例63の化合物 0.7 実施例69の化合物 0.89 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) A61K 31/00 609 A61K 31/00 609J 609K 611 611C 617 617C 31/415 613 31/415 613 C07D 405/12 C07D 405/12 409/12 409/12 (72)発明者 大橋 尚仁 大阪市此花区春日出中3丁目1番98号 住 友製薬株式会社内 Fターム(参考) 4C063 AA01 BB09 CC26 CC75 CC92 DD06 DD10 DD12 DD26 EE01 4C086 AA01 AA02 AA03 BA03 BB02 BC13 BC17 BC21 BC39 GA02 GA04 GA07 GA08 MA01 MA04 NA14 ZA36 ZA40 ZA42 ZA44 ZA45 ZA59 ZA81 ZA89 ZB05 ZC20

Claims (8)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一般式(1) 【化1】 〔式中、R はヘテロアリール基または置換ヘテロア
    リール基を表す。R はアルキル基、置換アルキル
    基、アルケニル基、置換アルケニル基、アルキニル基、
    置換アルキニル基、シクロアルキル基、置換シクロアル
    キル基、アシル基、芳香族基、または置換芳香族基を表
    す。RおよびRは各々独立して、水素原子、アルキ
    ル基、置換アルキル基、シクロアルキル基または置換シ
    クロアルキル基を表す。〕で表されるチオウレア誘導体
    もしくはそのプロドラッグまたはそれらの医薬として許
    容される塩。
  2. 【請求項2】 Rが環内に窒素を少なくとも1個有す
    るヘテロアリール基または置換ヘテロアリール基である
    請求項1記載のチオウレア誘導体もしくはそのプロドラ
    ッグまたはそれらの医薬として許容される塩。
  3. 【請求項3】 Rが一般式(2) 【化2】 (式中、Rはアルキル基、置換アルキル基、シクロア
    ルキル基、置換シクロアルキル基、アシル基、芳香族
    基、または置換芳香族基を表す。R、R、Rおよ
    びRは各々独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸
    基、シアノ基、トリフルオロメチル基、ニトロ基、アミ
    ノ基、モノ低級アルキルアミノ基、ジ低級アルキルアミ
    ノ基、低級アルコキシ基、低級アルキルチオ基、低級ア
    ルキルスルフィニル基、低級アルキルスルホニル基、ア
    シル基、アルキル基、置換アルキル基、シクロアルキル
    基、置換シクロアルキル基、芳香族基、または置換芳香
    族基を表す。)で表される請求項2記載のチオウレア誘
    導体もしくはそのプロドラッグまたはそれらの医薬とし
    て許容される塩。
  4. 【請求項4】 RおよびRが水素である請求項3記
    載のチオウレア誘導体もしくはそのプロドラッグまたは
    それらの医薬として許容される塩。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれか一項に記載のチ
    オウレア誘導体(但し、 Rが1−ベンジルベンズイ
    ミダゾール−2−イル基であり、Rが3,4−メチレ
    ンジオキシフェニル基、2−メトキシカルボニル−3−
    チエニル基、4−(N,N−ジエチルアミノ)フェニル
    基、4−アミノスルホニルフェニル基、4−エチルフェ
    ニル基、テトラヒドロフラン−2−イルメチル基、2,
    2−ジフェニルエチル基、1−フェニルエチル基または
    1−(4−フルオロフェニル)エチル基であり、 R
    およびRが水素原子である化合物を除く)もしくはそ
    のプロドラッグまたはそれらの医薬として許容される
    塩。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれか一項に記載のチ
    オウレア誘導体もしくはそのプロドラッグまたはそれら
    の医薬として許容される塩を含有する医薬品。
  7. 【請求項7】 請求項1〜5のいずれか一項に記載のチ
    オウレア誘導体もしくはそのプロドラッグまたはそれら
    の医薬として許容される塩を有効成分として含有する高
    血圧症、動脈硬化、心筋梗塞、狭心症、心不全、不整
    脈、クモ膜下出血後の脳血管れん縮、脳梗塞、腎不全、
    肺高血圧、気管支喘息、バージャー病、高安動脈炎、レ
    イノー病、糖尿病の合併症、エンドトキシンショック、
    敗血症、潰瘍の治療薬または予防薬。
  8. 【請求項8】 請求項1〜5のいずれか一項に記載のチ
    オウレア誘導体もしくはそのプロドラッグまたはそれら
    の医薬として許容される塩を有効成分として含有するエ
    ンドセリン変換酵素阻害剤。
JP11087998A 1999-03-30 1999-03-30 チオウレア誘導体 Pending JP2000281659A (ja)

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