JP2000280414A - 積層体 - Google Patents

積層体

Info

Publication number
JP2000280414A
JP2000280414A JP11086881A JP8688199A JP2000280414A JP 2000280414 A JP2000280414 A JP 2000280414A JP 11086881 A JP11086881 A JP 11086881A JP 8688199 A JP8688199 A JP 8688199A JP 2000280414 A JP2000280414 A JP 2000280414A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
group
substituted
bis
polycarbonate
hydroxyphenyl
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP11086881A
Other languages
English (en)
Other versions
JP4166363B2 (ja
Inventor
Takaaki Hikosaka
高明 彦坂
Hideji Sakamoto
秀治 坂元
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Idemitsu Kosan Co Ltd
Original Assignee
Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Idemitsu Kosan Co Ltd filed Critical Idemitsu Kosan Co Ltd
Priority to JP08688199A priority Critical patent/JP4166363B2/ja
Publication of JP2000280414A publication Critical patent/JP2000280414A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4166363B2 publication Critical patent/JP4166363B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Window Of Vehicle (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polyesters Or Polycarbonates (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い透明性と耐衝撃性を兼ね備え、かつ
長期間の環境暴露によっても劣化することのない耐候性
を有する積層体を提供する。 【解決手段】 重合体主鎖中に珪素−炭素結合を介して
シロキサン構造単位を含有するポリカーボネート−シロ
キサン共重合体の層を少なくとも有してなる積層体。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、少なくとも、ポリ
カーボネート−シロキサン系共重合体層を有する積層体
に関する。さらに詳しくは、耐候性と透明性および耐衝
撃性に優れ、自動車や構築物の窓ガラスや機械設備にお
ける覗き窓の透光板などに適した積層体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、自動車のウインドーガラスや機械
設備における覗き窓の透光板などの基材として、2枚の
ガラス板の間にポリビニルブチラールやポリウレタンな
どの接着剤からなる中間層を挟むことにより耐衝撃性を
高めた合わせガラスが用いられてきた。また、このよう
な合わせガラスよりもさらに耐衝撃性を高めるため、透
明性と耐衝撃性に優れたポリカーボネート樹脂板と、ガ
ラス板をポリビニルブチラールやポリウレタンなどの接
着剤からなる中間層を介して積層してなる透明性と耐衝
撃性を兼ね備えた透明基材が知られている。
【0003】このような構成を有する積層体は、透明性
や耐衝撃性さらには層間剥離強度などにおいて優れた性
能を有しているのであるが、長期使用している間に、中
間層に用いられているポリビニルブチラールやポリウレ
タンなどの接着剤に含有される可塑剤がポリカーボネー
ト樹脂層に移行して、このポリカーボネート樹脂層が白
化し、透明性の低下を招くという難点がある。
【0004】そこで、このようなポリカーボネート樹脂
層とガラス層を含む積層体であって、しかも中間層とし
て可塑剤を含有しないポリシロキサン−ポリカーボネー
トブロック共重合体の層を有する積層体が提案(特開昭
50−69182号公報、特開平8−252897号公
報)されている。このような構成からなる積層体におい
ては、可塑剤のポリカーボネート樹脂層への移行による
透明性の低下を抑制することはできるのであるが、ここ
で用いられているポリシロキサン−ポリカーボネートブ
ロック共重合体は、その共重合体鎖を構成するポリシロ
キサンブロック単位が、加水分解性の結合様式である
「珪素−酸素−炭素」を介して、ポリマー主鎖と結合し
ている。そのため、この結合部位が大気中の水分により
加水分解を受けて劣化し、黄色に変色したり、その機械
的強度の著しい低下を招くという問題がある。
【0005】このようなことから、ポリカーボネート樹
脂層やガラス層などの複数の層からなり、透明性と耐衝
撃性を兼ね備えるとともに、長期間の環境暴露によって
も劣化することのない耐候性を有する積層体の開発が望
まれていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上記の事情
に基づいてなされてものであり、高い透明性と耐衝撃性
を兼ね備えるとともに、長期間の環境暴露によっても劣
化することのない耐候性を有する積層体を提供すること
を目的とするものである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記課題
を解決するために鋭意研究を重ねた結果、重合体主鎖に
珪素−炭素結合を介してシロキサン単位を含有するポリ
カーボネート−シロキサン系共重合体層を、少なくとも
有する積層体が、高い透明性と耐衝撃性を備え、かつ長
期間の環境暴露に耐え得る優れた耐候性を有することを
見出し、これら知見に基づいて本発明をするに至った。
【0008】すなわち、本発明の要旨は、下記のとおり
である。 (1)主鎖中に珪素−炭素結合を介してシロキサン単位
を含有するポリカーボネート−シロキサン系共重合体層
を少なくとも有する積層体。 (2)ポリカーボネート−シロキサン系共重合体が、下
記一般式〔1〕および〔2〕、
【0009】
【化4】
【0010】〔式〔1〕〔2〕中、R1 は、水素原子、
ハロゲン原子、炭素数1〜6の置換もしくは無置換のア
ルキル基、炭素数1〜6の置換もしくは無置換のアルケ
ニル基、炭素数1〜6の置換もしくは無置換のアルキニ
ル基、炭素数6〜12の置換もしくは無置換のアリール
基または炭素数1〜6の置換もしくは無置換のアルキル
オキシ基であり、R2 は、炭素数1〜6の置換もしくは
無置換のアルキル基、炭素数1〜6の置換もしくは無置
換のアルケニル基、炭素数6〜12の置換もしくは無置
換のアリール基または炭素数1〜6の置換もしくは無置
換のアルキルオキシ基であり、また、Xは、単結合、−
O−、−S−、−SO−、−SO2 −、−CO−、−C
3 4 −(ただし、R3 、R4 は、水素原子、炭素数
1〜6の置換もしくは無置換のアルキル基、炭素数1〜
6の置換もしくは無置換のアルケニル基、炭素数6〜1
2の置換もしくは無置換のアリール基または炭素数1〜
6の置換もしくは無置換のアルキルオキシ基である)、
炭素数5〜11の置換もしくは無置換のシクロアルキリ
デン基、炭素数2〜12の置換もしくは無置換のα、ω
−アルキレン基、9,9−フルオレニリデン基、1,8
−メンタンジイル基、2,8−メンタンジイル基、置換
もしくは無置換のピラジリデン基または炭素数6〜24
の置換もしくは無置換のアリーレン基である。そして、
aは1〜6の整数、bは0〜200の整数であり、sお
よびtは、各繰返し単位のモル分率を示し、〔s/(s
+t)〕=0.0001〜0.5の関係を満足する。〕
で表される繰返し単位を有する共重合体である前記
(1)に記載の積層体。 (3)ポリカーボネート−シロキサン系共重合体が、下
記一般式〔3〕および〔4〕、
【0011】
【化5】
【0012】〔式〔3〕〔4〕中、R1 ,R2 ,X,
a,b,s,tは、上記一般式〔1〕,〔2〕における
1 ,R2 ,X,a,b,s,tと同一の意味を有す
る。また、cは、1〜6の整数であり、dは、0〜20
0の整数である〕で表される繰返し単位を有する共重合
体である前記(1)に記載の積層体。 (4)ポリカーボネート−シロキサン系共重合体が、下
記一般式〔5〕および〔6〕、
【0013】
【化6】
【0014】〔式〔5〕〔6〕中、R1 ,R2 ,X,
a,b,s,tは、上記一般式〔1〕,〔2〕における
1 ,R2 ,X,a,b,s,tと同一の意味を有す
る〕で表される繰返し単位を有する共重合体である前記
(1)に記載の積層体。 (5)前記(1)〜(4)のいずかに記載のポリカーボ
ネート−シロキサン系共重合体層と、無機ガラス層およ
び/またはポリカーボネート樹脂層を少なくとも有する
積層体。 (6)前記(1)〜(4)のいずかに記載のポリカーボ
ネート−シロキサン系共重合体層を中間層とし、無機ガ
ラス層および/またはポリカーボネート樹脂層を有する
積層体。
【0015】
【発明の実施の形態】本発明は、重合体主鎖中に珪素−
炭素結合を介してシロキサン単位を含有するポリカーボ
ネート−シロキサン系共重合体の層を、少なくとも1つ
の層として有する積層体である。そして、ここで用いる
ポリカーボネート−シロキサン系共重合体は、その主鎖
の形態が直鎖状であっても環状であってもよく、さら
に、このものの製造時に末端停止剤や分岐剤を加えて、
特殊な末端構造や分岐構造が導入されているものであっ
てもよい。
【0016】このポリカーボネート−シロキサン系共重
合体は、その主鎖の化学構造において、この主鎖に含ま
れるシロキサン単位が、珪素−炭素結合を介して主鎖に
結合することによって構成されている。さらに具体的に
は、このポリカーボネート−シロキサン系共重合体とし
ては、例えば、前記一般式〔1〕および〔2〕、または
前記一般式〔3〕および〔4〕、もしくは前記一般式
〔5〕および〔6〕で表される繰返し単位からなるも
の、あるいは、これら各2つの繰返し単位とさらに他の
カーボネート結合を有する繰返し単位からなるポリカー
ボネート−シロキサン系共重合体を好適に用いることが
できる。
【0017】そして、これら一般式〔1〕〜〔6〕にお
いてR1 〜R4 が表わすハロゲン原子としては、フッ素
原子、塩素原子、臭素原子、沃素原子が挙げられ、炭素
数1〜6のアルキル基としては、メチル基、エチル基、
プロピル基、イソプロピル基、ブチル基、イソブチル
基、2−ブチル基、t−ブチル基、ペンチル基、ヘキシ
ル基などが挙げられ、炭素数6〜12のアリール基とし
ては、フェニル基、トリル基、スチリル基、ビフェニリ
ル基、ナフチル基などが挙げられ、炭素数1〜6のアル
コキシ基としては、メトキシ基、エトキシ基、プロポキ
シ基、イソプロポキシ基、ブトキシ基、イソブトキシ
基、2−ブトキシ基、t−ブトキシ基、ペンチルオキシ
基、ヘキシルオキシ基などが挙げられ、炭素数6〜12
の置換もしくは無置換のアリールオキシ基としては、フ
ェノキシ基、トリルオキシ基、スチリルオキシ基、ナフ
チルオキシ基、ビフェニルオキシ基などが挙げられる。
【0018】また、これら一般式においてXが表わす炭
素数5〜11の置換もしくは無置換のシクロアルキリデ
ン基としては、1,1−シクロペンチリデン基、1,1
−シクロヘキシリデン基、3,3,5−トリメチルシク
ロヘキシリデン基などが挙げられ、炭素数2〜12の置
換もしくは無置換のα、ω−アルキレン基としては、エ
チレン基、トリメチレン基、テトラメチレン基、ペンタ
メチレン基、ヘキサメチレン基、ヘプタメチレン基、オ
クタメチレン基、ノナメチレン基、デカメチレン基、ウ
ンデカメチレン基、ドデカメチレン基などが挙げられ
る。
【0019】さらに、これら一般式〔1〕と〔2〕、同
〔3〕と〔4〕および同〔5〕と〔6〕で表される繰返
し単位からなるポリカーボネート−シロキサン系共重合
体においては、これら2つの繰返し単位における前者の
モル比、すなわち、これら式中の〔s/(s+t)〕で
表されるモル比が、0.0001〜0.5であるものが
好適に用いられる。このモル比が0.0001未満であ
るものでは、このポリカーボネート−シロキサン系共重
合体層と積層するガラス板や合成樹脂板との間の接着性
の低下を招くようになる。また、このモル比が0.5を
超えるものでは、そのポリカーボネート−シロキサン系
共重合体自体の機械的強度に劣り、またこれを用いて形
成した層のガラス板や合成樹脂板との間の接着強度も低
いことから、上記の数値範囲のモル比を有するものを用
いるのである。そして、これら一般式〔1〕、〔3〕、
〔5〕の各繰返し単位のモル比は、いずれも0.001
〜0.3であるものがより好ましい。
【0020】また、本発明で用いるポリカーボネート−
シロキサン系共重合体は、上記のポリカーボネート構造
単位の他、上記繰返し単位とは異なる化学構造のポリカ
ーボネート構造や、ポリエステル構造、ポリウレタン構
造、ポリエーテル構造、ポリオレフィン構造、ポリアミ
ド構造、ポリスルホン構造、ポリスチレン構造、エポキ
シ樹脂構造、ポリシロキサン構造などの構造単位を、本
発明の目的達成を阻害しない範囲で含有するものであっ
てもよい。
【0021】そして、本発明で用いるポリカーボネート
−シロキサン系共重合体は、塩化メチレンを溶媒とする
濃度0.5g/デシリットルの溶液の20℃における還
元粘度〔ηsp/C〕が、0.1〜10.0デシリット
ル/gの範囲内であるものが好適に用いられる。ここ
で、ポリカーボネート−シロキサン系共重合体の還元粘
度が0.1デシリットル/g未満であると、機械的強度
が小さく、またこの還元粘度が10.0デシリットル/
gを超えるものでは、溶融粘度、溶液粘度のいずれも高
くなり、成形加工性が低下するからである。
【0022】つぎに、このような繰返し単位を有するポ
リカーボネート樹脂を製造する方法については、例え
ば、炭酸エステル形成性化合物としてホスゲンなどを用
い、適当な酸結合剤の存在下に、二価フェノールとシロ
キサン構造単位を有するジヒドロキシ化合物とを反応さ
せる方法、あるいは、炭酸エステル形成性化合物として
ビスアリールカーボネートを用いてエステル交換法によ
り製造する方法などを採用すればよい。ここで用いる二
価フェノールは、1種単独でも2種以上を併用してもよ
く、またシロキサン構造単位を有するジヒドロキシ化合
物についても1種単独でも2種以上を併用してもよい。
これら反応は、必要に応じて末端停止剤および/または
分岐剤の存在下で行われる。
【0023】上記二価フェノールとしては、例えば、
4,4’−ジヒドロキシビフェニル、3,3’−ジフル
オロ−4,4’−ジヒドロキシビフェニル、4,4’−
ジヒドロキシ−3,3’−ジメチルビフェニル、4,
4’−ジヒドロキシ−2,2’−ジメチルビフェニル、
4,4’−ジヒドロキシ−3,3’−ジシクロヘキシル
ビフェニル、3,3’−ジアリル−4,4’−ジヒドロ
キシビフェニルなどの4,4’−ジヒドロキシビフェニ
ル類;ビス(4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン、ビス
(4−ヒドロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(3
−メチル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス(3
−ノニル−4−ヒドロキシフェニル)メタン、ビス
(3,5−ジメチル−4−ヒドロキシフェニル)メタ
ン、ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェ
ニル)メタン、ビス(2−tert−ブチル−4−ヒド
ロキシフェニル)フェニルメタン、ビス(2−ヒドロキ
シフェニル)メタン、2−ヒドロキシフェニル−4−ヒ
ドロキシフェニル)メタン、ビス(2−ヒドロキシ−4
メチルフェニル)メタン、ビス(2−ヒドロキシ−4−
メチル−6−tert−ブチルフェニル)メタン、ビス
(2−ヒドロキシ−4,6−ジメチルフェニル)メタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、
1,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)エタン、1,
1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエ
タン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3−メチルフェ
ニル)−1−フェニルエタン、1,1−ビス(4−ヒド
ロキシ−3−フェニルフェニル)−1−フェニルエタ
ン、2−(4−ヒドロキシ−3−メチルフェニル)−2
−(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン、
1,1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
−3−メチルフェニル)エタン、1−フェニル−1,1
−ビス(3−フルオロ−4−ヒドロキシフェニル)エタ
ン、1,1−ビス(2−ヒドロキシ−4−メチルフェニ
ル)エタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プ
ロパン、2,2−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−イソ
プロピル−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2
−ビス(3−アリル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−sec−ブチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−フェニル−
4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3
−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(3−クロロ−4−ヒドロキシフェニ
ル)プロパン、2,2−ビス(3−フルオロ−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス(3−ブロモ
−4−ヒドロキシフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)プロパ
ン、1,1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロ
キシ−5−メチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシ−3,5−ジクロロフェニル)プロパ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−ジフルオ
ロフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ
−3,5−ジブロモフェニル)プロパン、2,2−ビス
(3−ブロモ−4−ヒドロキシ−5−クロロフェニル)
プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロプロパン、
2,2−ビス(2−ヒドロキシ−4−sec−ブチルフ
ェニル)プロパン、2,2−ビス(2−ヒドロキシ−
4,6−ジメチルフェニル)プロパン、2,2−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)ブタン、2,2−(3−メ
チル−4−ヒドロキシフェニル)ブタン1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−2−メチルプロパン、
1,1−ビス(2−tert−ブチル−4−ヒドロキシ
−5−メチルフェニル)−2−メチルプロパン、1,1
−ビス(2−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェ
ニル)ブタン、1,1−ビス(2−tert−ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ブタン、1,1
−ビス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−
ペンチルフェニル)ブタン、2,2−ビス(4−ヒドロ
キシ−3,5−ジクロロフェニル)ブタン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシ−3,5−ジブロモフェニル)ブタ
ン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3−メ
チルブタン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
−3−メチルブタン、3,3−ビス(4−ヒドロキシフ
ェニル)ペンタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)ヘキサン、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)ヘプタン、2,2−ビス(2−tert−ブチル−
4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)ヘプタン、2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)オクタン、2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ノナン、2,2−ビ
ス(4−ヒドロキシフェニル)デカン、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロペンタン、1,1−
ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン、1,
1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)シク
ロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロキシ−3,5−
ジメチルフェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(3
−シクロヘキシル−4−ヒドロキシフェニル)シクロヘ
キサン、1,1−ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシ
フェニル)シクロヘキサン、1,1−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサ
ン、1,1−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサンなどのビ
ス(ヒドロキシフェニル)アルカン類;ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エーテル、ビス(3−フルオロ−4−
ヒドロキシフェニル)エーテルなどのビス(4−ヒドロ
キシフェニル)エーテル類;ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルフィド、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシ
フェニル)スルフィドなどのビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)スルフィド類;ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルホキシド、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェ
ニル)スルホキシドなどのビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホキシド類;ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン、ビス(3−フェニル−4−ヒドロキシフ
ェニル)スルホンなどのビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)スルホン類;4,4’−ジヒドロキシベンゾフェノ
ンなどのビス(4−ヒドロキシフェニル)ケトン類;
9,9−ビス(4−ヒドロキシフェニル)フルオレン、
9,9−ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)
フルオレン、9,9−ビス(3−フェニル−4−ヒドロ
キシフェニル)フルオレンなどのビス(ヒドロキシフェ
ニル)フルオレン類;4,4”−ジヒドロキシ−p−タ
ーフェニルなどのジヒドロキシ−p−ターフェニル類;
4,4’’’−ジヒドロキシ−p−クォーターフェニル
などのジヒドロキシ−p−クォーターフェニル類;2,
5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ピラジン、2,5
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−3,6−ジメチル
ピラジン、2,5−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−
2,6−ジエチルピラジンなどのビス(ヒドロキシフェ
ニル)ピラジン類;1,8−ビス(4−ヒドロキシフェ
ニル)メンタン、2,8−ビス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メンタン、1,8−ビス(3−メチル−4−ヒドロ
キシフェニル)メンタン、1,8−ビス(4−ヒドロキ
シ−3,5−ジメチルフェニル)メンタンなどのビス
(ヒドロキシフェニル)メンタン類;1,4−ビス〔2
−(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピル〕ベンゼ
ン、1,3−ビス〔2−(4−ヒドロキシフェニル)−
2−プロピル〕ベンゼンなどのビス〔2−(4−ヒドロ
キシフェニル)−2−プロピル〕ベンゼン類;1,3−
ジヒドロキシナフタレン、1,4−ジヒドロキシナフタ
レン、1,5−ジヒドロキシナフタレン、2,6−ジヒ
ドロキシナフタレン、2,7−ジヒドロキシナフタレン
などのジヒドロキシナフタレン類;レゾルシン、ヒドロ
キノン、カテコールなどのジヒドロキシベンゼン類;
1,1,8,8−テトラヒドロ−1,8−ジヒドロキシ
パーフルオロオクタン、1,1,6,6−テトラヒドロ
−1,6−ジヒドロキシパーフルオロヘキサンなどのジ
ヒドロパーフルオロアルカン類などが挙げられる。
【0024】これら各種の二価フェノール類の中でも、
2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン、
1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサ
ン、ビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタ
ン、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−1−フ
ェニルエタン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メ
チルフェニル)プロパン、2,2−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−フェニルフェニル)プロパン、4,4’−ジヒ
ドロキシビフェニル、ビス(4−ヒドロキシフェニル)
スルホン、2,2−ビス(3,5−ジブロモ−4−ヒド
ロキシフェニル)プロパン、3,3−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)ペンタン、9,9−ビス(4−ヒドロキ
シ−3−メチルフェニル)フルオレン、ビス(4−ヒド
ロキシフェニル)エーテル、4,4’−ジヒドロキシベ
ンゾフェノン、2,2−ビス(4−ヒドロキシ−3−メ
トキシフェニル)1,1,1,3,3,3−ヘキサフル
オロプロパン、レゾルシン、2,7−ジヒドロキシナフ
タレンなどが好ましく、特に2,2−ビス(4−ヒドロ
キシフェニル)プロパンが好ましい。
【0025】また、前記ポリカーボネート−シロキサン
共重合体の製造原料であるシロキサン構造単位を有する
ジヒドロキシ化合物としては、例えば、下記の化合物が
好適に用いられる。
【0026】
【化7】
【0027】
【化8】
【0028】
【化9】
【0029】
【化10】
【0030】
【化11】
【0031】
【化12】
【0032】〔上記式中のfは、1〜400の整数であ
る。〕つぎに、前記末端停止剤としては、一価のカルボ
ン酸とその誘導体や、一価のフェノールを用いることが
できる。例えば、p−tert−ブチル−フェノール、
p−フェニルフェノール、p−クミルフェノール、p−
パーフルオロノニルフェノール、p−(パーフルオロノ
ニルフェニル)フェノール、p−(パーフルオロキシル
フェニル)フェノール、p−tert−パーフルオロブ
チルフェノール、1−(P−ヒドロキシベンジル)パー
フルオロデカン、p−〔2−(1H,1H−パーフルオ
ロトリドデシルオキシ)−1,1,1,3,3,3−ヘ
キサフルオロプロピル〕フェノール、3,5−ビス(パ
ーフルオロヘキシルオキシカルボニル)フェノール、p
−ヒドロキシ安息香酸パーフルオロドデシル、p−(1
H,1H−パーフルオロオクチルオキシ)フェノール、
2H,2H,9H−パーフルオロノナン酸、1,1,
1,3,3,3−テトラフロロ−2−プロパノールなど
が好適に用いられる。これら末端停止剤の添加割合は、
共重合組成比として、0.05〜30モル%、さらに好
ましくは1〜10モル%であり、この割合が30モル%
を超えると機械的強度の低下を招くことがあり、0.0
5モル%未満であると成形性の低下を招くことがある。
【0033】また、分岐剤の具体例としては、フロログ
リシン、ピロガロール、4,6−ジメチル−2,4,6
−トリス(4−ヒドロキシフェニル)−2−ヘプテン、
2,6−ジメチル−2,4,6−トリス(4−ヒドロキ
シフェニル)−3−ヘプテン、2,4−ジメチル−2,
4,6−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ヘプタン、
1,3,5−トリス(2−ヒドロキシフェニル)ベンゼ
ン、1,3,5−トリス(4−ヒドロキシフェニル)ベ
ンゼン、1,1,1−トリス(4−ヒドロキシフェニ
ル)エタン、トリス(4−ヒドロキシフェニル)フェニ
ルメタン、2,2−ビス〔4,4−ビス(4−ヒドロキ
シフェニル)シクロヘキシル〕プロパン、2,4−ビス
〔2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)−2−プロピ
ル〕フェノール、2,6−ビス(2−ヒドロキシ−5−
メチルベンジル)−4−メチルフェノール、2−(4−
ヒドロキシフェニル)−2−(2,4−ジヒドロキシフ
ェニル)プロパン、テトラキス(4−ヒドロキシフェニ
ル)メタン、テトラキス〔4−(4−ヒドロキシフェニ
ルイソプロピル)フェノキシ〕メタン、2,4−ジヒド
ロキシ安息香酸、トリメシン酸、シアヌル酸、3,3−
ビス(3−メチル−4−ヒドロキシフェニル)−2−オ
キソ−2,3−ジヒドロインドール、3,3−ビス(4
−ヒドロキシアリール)オキシインドール、5−クロロ
イサチン、5,7−ジクロロイサチン、5−ブロモイサ
チンなどが挙げられる。
【0034】これら分岐剤の添加量は、共重合組成比で
30モル%以下、好ましくは5モル%以下であり、これ
が30モル%を超えると成形性の低下を招くことがあ
る。炭酸エステル形成性化合物としては、ホスゲンなど
の各種ジハロゲン化カルボニルや、クロロホーメートな
どのハロホーメート、炭酸エステル化合物などを用い、
酸結合剤の存在下に重縮合を行う反応は、通常、溶媒中
で行う。ホスゲンなどのガス状の炭酸エステル形成性化
合物を使用する場合、これを反応系に吹き込む方法が好
適に採用できる。この炭酸エステル形成性化合物の使用
割合は、反応の化学量論比(当量)を考慮して適宜調整
すればよい。
【0035】酸結合剤としては、例えば水酸化ナトリウ
ム、水酸化カリウム、水酸化リチウム、水酸化セシウム
などのアルカリ金属水酸化物や、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウムなどのアルカリ金属炭酸塩、ピリジンなどの有
機塩基、あるいはこれらの混合物を用いることができ
る。この酸結合剤の使用割合も反応の化学量論比(当
量)を考慮して適宜調整すればよい。具体的には、原料
の二価フェノールの水酸基1モル当たり、1当量もしく
はそれより過剰量、好ましくは1〜5当量の酸結合剤を
使用すればよい。
【0036】ここで用いる溶媒としては、トルエン、キ
シレンなどの芳香族炭化水素や、塩化メチレン、クロロ
ホルム、1.1−ジクロロエタン、1,2−ジクロロエ
タン、1,1,1−トリクロロエタン、1,1,2−ト
リクロロエタン、1,1,1,2−テトラクロロエタ
ン、1,1,2,2−テトラクロロエタン、ペンタクロ
ロエタン、クロロベンゼンなどのハロゲン化炭化水素、
アセトフェノンなどが好適なものとして挙げられる。こ
れら溶媒は、1種単独で用いてもよいし、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。さらに、互いに混ざり合わな
い2種の溶媒を用いて界面重縮合反応を行ってもよい。
【0037】また、前記触媒としては、トリメチルアミ
ンや、トリエチルアミン、トリブチルアミン、N,N−
ジメチルシクロヘキシルアミン、ピリジン、ジメチルア
ニリンなどの三級アミン、トリメチルベンジルアンモニ
ウムクロライド、トリエチルベンジルアンモニウムクロ
ライド、トリブチルベンジルアンモニウムクロライド、
トリオクチルメチルアンモニウムクロライド、テトラブ
チルアンモニウムクロライド、テトラブチルアンモニウ
ムブロマイドなどの四級アンモニウム塩、テトラブチル
ホスホニウムクロライド、テトラブチルホスホニウムブ
ロマイドなどの四級ホスホニウム塩などが好適である。
【0038】さらに、所望により、この反応系に亜硫酸
ナトリウムやハイドロサルファイドなどの酸化防止剤を
少量添加してもよい。つぎに、前記重縮合反応を行う際
の反応条件については、反応温度は、通常、0〜150
℃、好ましくは5〜40℃であり、反応圧力は減圧、常
圧、加圧のいずれでもよいが、通常は常圧もしくは反応
系の自圧程度の加圧下に行うことができる。反応時間に
ついては、反応温度により左右されるが、0.5分間〜
10時間、好ましくは1分間〜2時間程度である。
【0039】ポリカーボネート樹脂の分子量の調節をす
るには、例えば前記反応条件の選択、前記末端停止剤や
分岐剤の使用量の増減などにより行うことができる。ま
た、場合によっては、得られた重合体に適宜物理的処理
(混合、分画など)および/または化学的処理(ポリマ
ー反応、部分分解処理など)を施して所望の分子量範囲
のものを得るようにしてもよい。
【0040】このポリカーボネート樹脂の製造法は、様
々な態様で実施可能であり、例えば前記二価フェノール
および/またはシロキサン構造単位を有するジヒドロキ
シ化合物とホスゲンなどを反応させて、ポリカーボネー
トオリゴマーを製造し、ついでこのポリカーボネートオ
リゴマーに、上記二価フェノールおよび/またはシロキ
サン構造単位を有するジヒドロキシ化合物を、前記溶媒
および酸結合剤のアルカリ水溶液の混合液の存在下に反
応させる方法を採用してもよい。また、前記二価フェノ
ールおよび/またはシロキサン構造単位を有するジヒド
ロキシ化合物とホスゲンを、前記溶媒とアルカリ水溶液
との混合液中で反応させる方法を採用してもよい。通常
は、前者の、予めポリカーボネートオリゴマーを製造す
る方法が効率的であることから好ましい。
【0041】ポリカーボネートオリゴマーを製造するに
は、まず、アルカリ水溶液に二価フェノールおよび/ま
たはシロキサン構造単位を有するジヒドロキシ化合物
(必要に応じて分岐剤を含めて)を溶解し、二価フェノ
ールのアルカリ水溶液を調製する。ついで、このアルカ
リ水溶液と塩化メチレンなどの有機溶媒との混合液に、
ホスゲンを導入して反応させ、二価フェノールおよび/
またはシロキサン構造単位を有するジヒドロキシ化合物
のポリカーボネートオリゴマーを合成する。ついで、反
応溶液を水相と有機相とに分離し、ポリカーボネートオ
リゴマーを含む有機相を得る。この際、アルカリ水溶液
のアルカリ濃度は、0.1〜10重量%の範囲が好まし
く、また有機相と水相との容積比は、10:1〜1:1
0、好ましくは5:1〜1:5の範囲である。反応温度
は、冷却下に通常0〜70℃、好ましくは5〜65℃で
あり、反応時間は15分間〜4時間、好ましくは30分
間〜3時間程度である。このようにして得られるポリカ
ーボネートオリゴマーの平均分子量は2000以下、重
合度は,通常20以下、好ましくは2〜10量体のもの
である。
【0042】このようにして得られるポリカーボネート
オリゴマーを含む有機相に、前記二価フェノールおよび
/またはシロキサン構造単位を有するジヒドロキシ化合
物を加えて反応させる。反応温度は、通常10〜50
℃、好ましくは20〜40℃であり、反応時間は、通常
30分間〜2時間程度である。この反応にあたって、二
価フェノールおよび/またはシロキサン構造単位を有す
るジヒドロキシ化合物は有機溶媒溶液および/またはア
ルカリ水溶液として添加するのが望ましい。その添加順
序については、特に制限はない。なお、触媒、末端停止
剤および分岐剤などは、上記の製造法において、必要に
応じ、ポリカーボネートオリゴマーの製造時、その後の
高分子量化の反応時のいずれか、またはその両方におい
て添加して用いることができる。
【0043】つぎに、このようにして得られたポリカー
ボネート−シロキサン系共重合体を用いて成形した層を
有する積層体としては、上記ポリカーボネート−シロキ
サン系共重合体層のほか、ガラス層や、透明性と耐衝撃
性を兼ね備えた合成樹脂層が好適に用いられる。ガラス
としては、一般の無機ガラスでもよいし、強化ガラスで
あってもよい。また、合成樹脂層としては、ポリカーボ
ネート樹脂、ポリアクリル酸エステル樹脂、ポリメタク
リル酸エステル樹脂、ABS樹脂、ポリアセタール樹
脂、トリオキサンとエチレンオキサイドからのアセター
ル共重合樹脂、アクリル樹脂、ゴム変性アクリル樹脂、
エポキシ樹脂、ナイロン樹脂、フェノール樹脂、ポリフ
ェニレンオキシド樹脂、ポリスチレン樹脂、ポリアリー
ルエーテル樹脂、ポリエステル樹脂、ポリエチレン樹
脂、ポリフェニレンスルフィド樹脂、ポリプロピレン樹
脂、ポリスルホン樹脂、ポリウレタン樹脂、シリコーン
樹脂、エチレン−酢酸ビニル樹脂などが好適に用いられ
る。そして、これら合成樹脂層は、積層体の使途により
要求される特性、例えば耐熱性や透明性、耐衝撃性が個
別に要求される場合やこれら性質の2つ以上をともに満
足することが要求される場合などの各種要求特性に見合
った樹脂を選択使用すればよい。
【0044】そして、本発明の積層体の層構成について
は、2枚の無機ガラス層の間に上記ポリカーボネート−
シロキサン系共重合体からなる中間層を持つもの、無機
ガラス層と上記合成樹脂層との間に上記中間層を持つも
の、無機ガラス層の上に上記ポリカーボネート−シロキ
サン系共重合体層を持つもの、無機ガラス層/中間層/
合成樹脂層/中間層/無機ガラス層の5層からなるもの
など様々な形態に構成することができる。
【0045】また、この積層体を構成する層の厚みは、
積層体の使途やそこでの要求特性によって異なるので一
律に定めることはできないが、一般的な用途では、ガラ
ス層の厚みを1〜5mm、合成樹脂層の厚みを1〜20
mmとし、中間層の厚みを0.1〜2.0mmとしてあ
るものが好適である。一般的にはこのような構成とする
が、例えば自動車のウインドーガラスのように、格別に
高い安全性が要求される場合には、ガラス層として強化
ガラスを用い、合成樹脂層として耐衝撃性の高いポリカ
ーボネート樹脂を用いるとともに、ポリカーボネート樹
脂層の厚みを強化ガラス層の厚みに対して相対的に高め
て耐貫通性の向上をはかると同時に、中間層の厚みを大
きくして、衝撃によるガラス層や合成樹脂層の破砕片が
飛散するのを防止できるようにするのがよい。この場
合、ポリカーボネート樹脂層の厚みは、8mm以上と
し、中間層の厚みは0.2mm以上とするのがよい。
【0046】また、本発明の積層体に用いる中間層およ
び合成樹脂層には、必要に応じて各種の添加剤を加えて
もよい。このような添加剤としては、熱安定剤、酸化防
止剤、紫外線吸収剤などがある。熱安定剤としては、例
えばステアリン酸カルシウム、ジアルカノール、脂肪族
第三級アミンなどが好適に用いられる。また、酸化防止
剤としては、t−ブチルヒドロキシトルエン、チバガイ
ギー社製の「イルガノックス1010」などが好適に用
いられる。紫外線吸収剤としては、ベンゾトリアゾール
系やヒンダードアミン系の紫外線吸収剤が好ましい。ベ
ンゾトリアゾール系の紫外線吸収剤としては、例えばチ
バガイギー社製の「チヌビンP」、「チヌビン32
0」、「チヌビン326」、「チヌビン328」などが
あり、ヒンダードアミン系の紫外線吸収剤としては、例
えばアデカアーガス社製の「LA−57」などが好適に
用いられる。
【0047】つぎに、本発明の積層体を製造する方法
は、従来公知の任意の成形方法を採用することができ
る。すなわち、前記ポリカーボネート−シロキサン系共
重合体を押出機で溶融混練してシート状に押出す方法
や、ロールを用いて溶融混練してシート状に成形する方
法などによって得られる薄膜を、無機ガラス板の間に挟
み、あるいはこの無機ガラス板とポリカーボネート樹脂
シートなどとの間に挟み込んでサンドイッチ状に構成し
たのち、加熱加圧することにより製造することができ
る。さらに好ましくは、20torr以下の減圧下に脱
気し、加熱して各層間の接着を行うことによって、積層
体を得ることができる。
【0048】この積層成形に際して、さらにその層間接
着強度を高めるために、ガラス板または合成樹脂シート
の表面をプライマー処理をしておいてもよい。ここで用
いるのに適したプライマーとしては、ビニルアルコキシ
シラン、アミノ−アルキルアルコキシシラン、アルコキ
シシラン、シリルパーオキシド、アミノ−アルコキシシ
ランなどである。
【0049】このようにして得られる積層体は、高い透
明性と耐衝撃性を備え、かつ長期間の環境暴露に耐え得
る優れた耐候性を有することから、例えば自動車などの
車輌におけるウインドーガラスや、建築物あるいは構築
物における窓、機械類の内部監視用の覗き窓など様々な
分野に使用することができる。
【0050】
〔実施例1〕
(1)ポリカーボネート−シロキサン共重合体の製造 2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン74
gを、6重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液550ミ
リリットルに溶解した溶液に、塩化メチレン250ミリ
リットルを加えて攪拌しながら、冷却下、該溶液にホス
ゲンガスを950ミリリットル/分の割合で15分間吹
き込んだ。ついで、この反応液を静置して有機層を分離
し、重合度が2〜4であり、分子末端がクロロホーメー
ト基であるポリカーボネートオリゴマーの塩化メチレン
溶液を得た。
【0051】このポリカーボネートオリゴマーの塩化メ
チレン溶液200ミリリットルに、塩化メチレンを加え
て全量を450ミリリットルとした後、これに、下記式
【0052】
【化13】
【0053】〔式中、fは23である。〕で表されるシ
ロキサン構造を有するジヒドロキシ化合物80g、およ
び2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)ブロパン
6.0gを、8重量%濃度の水酸化ナトリウム水溶液1
50ミリリットルと混合し、さらに、分子量調節剤とし
てp−tertーブチルフェノール3.5gを加え、混
合液を激しく攪拌しながら、触媒として7重量%濃度の
トリエチルアミン水溶液を2ミリリットル加え、28℃
において、攪拌下に1.5時間反応させた。
【0054】反応終了後、反応生成物を塩化メチレン1
リットルで希釈し、ついで、水1.5リットルで2回、
0.01規定濃度の塩酸1リットルで1回、さらに水1
リットルで2回の順で洗浄した後、有機層をメタノール
中に投入し、析出した固体を濾過し、乾燥して、ポリカ
ーボネート−シロキサン共重合体を得た。上記で得られ
たポリカーボネート−シロキサン共重合体につき、塩化
メチレンを溶媒とする濃度0.5g/デシリットルの溶
液の20℃で測定(以下の実施例も同一条件において測
定)した還元粘度〔ηsp/c〕は、0.42デシリッ
トル/gであった。還元粘度の測定は、離合社製の自動
粘度測定装置VMR−042を用い、自動粘度用ウッベ
ローデ改良型粘度計(RM型)で測定した。また、この
ポリカーボネート−シロキサン共重合樹脂について測定
した1 H−NMRスペクトルにおいては、0ppmにジ
メチルシロキサン構造単位に基づく吸収ピークが認めら
れ、また1.7ppmに2,2−ビス(4−ヒドロキシ
フェニル)ブロパンのイソプロピリデン基に基づく吸収
ピークが認められ、これらの強度比より、〔a〕2,2
−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパンに由来する
繰返し単位と、〔b〕上記シリコーン化合物の残基に由
来する繰返し単位との共重合組成を算出した結果、
〔a〕:〔b〕=0.87:0.13であった。したが
って、この重合体は、下記化学構造を有するポリカーボ
ネート−シロキサン共重合樹脂であるものと認められ
た。
【0055】
【化14】
【0056】(2)積層体の製造 積層材として、一辺の長さが400mmの正方形で厚み
が3mmのガラス板と、一辺の長さが400mmの正方
形で厚みが5mmのポリカーボネート樹脂〔原料;2,
2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)プロパン:粘度平
均分子量;30,000〕板を用い、これらガラス板と
ポリカーボネート樹脂板の間に、上記(1)で得られた
ポリカーボネート−シロキサン系共重合体の厚さ1mm
のシートを挟み込んでプレス成形した。ここでの成形時
の温度は150℃、圧力は10kgf/cm2 (G)、
保持時間は5分間とした。ついで、1torrの減圧
下、120℃において、15分間熱処理をすることによ
り、ガラス層/ポリカーボネート−シロキサン系共重合
体からなる中間層/ポリカーボネート樹脂層の構成から
なる積層体を得た。 (3)積層体の評価 耐候性を評価するため、上記(2)で得られた積層体
を、温度50℃、湿度80%に設定された恒温室内に載
置し、その上方から紫外線を照射し、3ケ月放置した。
そして、その照射前後の積層体の外観および黄色度の変
化を観測した。この黄色度は、JIS K−7103に
従い、カラーメーターSM−3〔スガ試験機社製〕を用
い、かつ透過法によって測定をした。ここでの評価結果
を第1表に示す。
【0057】〔実施例2〕 (1)ポリカーボネート−シロキサン系共重合体の製造 実施例1の(1)において用いた2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ブロパンに代えて、2,2−ビス
(3−フェニル−4−ヒドロキシフェニル)ブロパン
を、オリゴマー製造時に124g、重合時に9.9g用
い、かつシロキサン構造を有するジヒドロキシ化合物と
して、下記
【0058】
【化15】
【0059】〔式中、fは23である。〕で表されるシ
ロキサン構造を有するジヒドロキシ化合物を用いた他
は、実施例1の(1)と同様にして、下記の式で表され
るポリカーボネート−シロキサン系共重合体を得た。
【0060】
【化16】
【0061】(2)積層体の製造 実施例1の(2)において用いたポリカーボネート−シ
ロキサン系共重合体のシートに代えて、上記(1)で得
られたポリカーボネート−シロキサン系共重合体のシー
トを用いた他は、実施例1の(2)と同様にして、積層
体を得た。 (3)積層体の評価 上記(2)で得られた積層体につき、実施例1の(3)
と同様にして、積層体の耐候性の評価をした。ここでの
評価結果を第1表に示す。
【0062】〔実施例3〕 (1)ポリカーボネート−シロキサン系共重合体の製造 実施例1の(1)において用いた2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ブロパンに代えて、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサン87gをオ
リゴマー製造時に、また9,9−ビス(4−ヒドロキシ
−3−メチルフェニル)フルオレン9.8gを重合時に
用い、かつシロキサン構造を有するジヒドロキシ化合物
として、下記、
【0063】
【化17】
【0064】〔式中、fは25である。〕で表されるシ
ロキサン構造を有するジヒドロキシ化合物を用いた他
は、実施例1の(1)と同様にして、下記の式で表され
るポリカーボネート−シロキサン系共重合体を得た。
【0065】
【化18】
【0066】(2)積層体の製造 実施例1の(2)において用いたポリカーボネート−シ
ロキサン系共重合体のシートに代えて、上記(1)で得
られたポリカーボネート−シロキサン系共重合体のシー
トを用いた他は、実施例1の(2)と同様にして、積層
体を得た。 (3)積層体の評価 上記(2)で得られた積層体につき、実施例1の(3)
と同様にして、積層体の耐候性の評価をした。ここでの
評価結果を第1表に示す。
【0067】〔実施例4〕 (1)ポリカーボネート−シロキサン系共重合体の製造 実施例1の(1)において用いた2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)ブロパンに代えて、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−1−フェニルエタン90
gをオリゴマー製造時に、また4,4’−ビフェノール
4.8gを重合時に用い、かつシロキサン構造を有する
ジヒドロキシ化合物として、下記、
【0068】
【化19】
【0069】で表されるシロキサン構造を有するジヒド
ロキシ化合物を用いた他は、実施例1の(1)と同様に
して、下記の式で表されるポリカーボネート−シロキサ
ン系共重合体を得た。
【0070】
【化20】
【0071】(2)積層体の製造 実施例1の(2)において用いたポリカーボネート−シ
ロキサン系共重合体のシートに代えて、上記(1)で得
られたポリカーボネート−シロキサン系共重合体のシー
トを用いた他は、実施例1の(2)と同様にして、積層
体を得た。 (3)積層体の評価 上記(2)で得られた積層体につき、実施例1の(3)
と同様にして、積層体の耐候性の評価をした。ここでの
評価結果を第1表に示す。
【0072】〔実施例5〕 (1)積層体の製造 実施例1の(2)において用いたポリカーボネート樹脂
板に代えて、1,1−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
シクロヘキサンを原料とし、粘度平均分子量が30,0
00であるポリカーボネート樹脂板〔400×400×
5mm〕を用いた他は、実施例1の(2)と同様にし
て、積層体を得た。 (2)積層体の評価 上記(1)で得られた積層体につき、実施例1の(3)
と同様にして、積層体の耐候性の評価をした。ここでの
評価結果を第1表に示す。
【0073】〔実施例6〕 (1)積層体の製造 実施例1の(2)において用いたポリカーボネート樹脂
板に代えて、3,3,5−トリメチル−1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)シクロヘキサンを原料と
し、粘度平均分子量が30,000であるポリカーボネ
ート樹脂板〔400×400×5mm〕を用いた他は、
実施例1の(2)と同様にして、積層体を得た。 (2)積層体の評価 上記(1)で得られた積層体につき、実施例1の(3)
と同様にして、積層体の耐候性の評価をした。ここでの
評価結果を第1表に示す。
【0074】〔実施例7〕 (1)積層体の製造 実施例1の(2)において用いたポリカーボネート樹脂
板に代えて、2,2−ビス(3−メチル−4−ヒドロキ
シフェニル)プロパンと、1−フェニル−1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)エタンを、前者と後者のモ
ル比=1:1の混合物を原料とし、粘度平均分子量が3
0,000であるポリカーボネート樹脂板〔400×4
00×5mm〕を用いた他は、実施例1の(2)と同様
にして、積層体を得た。 (2)積層体の評価 上記(1)で得られた積層体につき、実施例1の(3)
と同様にして、積層体の耐候性の評価をした。ここでの
評価結果を第1表に示す。
【0075】〔実施例8〕 (1)積層体の製造 実施例1の(2)において用いたポリカーボネート樹脂
板に代えて、2,2−ビス(4−ヒドロキシフェニル)
プロパンと、4,4’−ジヒドロキシビフェニルを、前
者と後者のモル比=0.85:0,15の混合物を原料
とし、粘度平均分子量が30,000であるポリカーボ
ネート樹脂板〔400×400×5mm〕を用いた他
は、実施例1の(2)と同様にして、積層体を得た。 (2)積層体の評価 上記(1)で得られた積層体につき、実施例1の(3)
と同様にして、積層体の耐候性の評価をした。ここでの
評価結果を第1表に示す。
【0076】〔実施例9〕 (1)ポリカーボネート−シロキサン系共重合体の製造 実施例1の(1)において用いた2,2−ビス(4−ヒ
ドロキシフェニル)プロパンに代えて、1,1−ビス
(4−ヒドロキシフェニル)−3,3,5−トリメチル
シクロヘキサン101gをオリゴマー製造時に用い、ま
たビス(4−ヒドロキシフェニル)ジフェニルメタン
9.2gを重合時に用い、シロキサン構造を有するジヒ
ドロキシ化合物として、下記、
【0077】
【化21】
【0078】〔式中のfは、23である〕で表されるジ
ヒドロキシ化合物を用いた他は、実施例1の(1)と同
様にして、下記の式で表されるポリカーボネート−シロ
キサン系共重合体を得た。
【0079】
【化22】
【0080】(2)積層体の製造 実施例1の(2)において用いたポリカーボネート−シ
ロキサン系共重合体のシートに代えて、上記(1)で得
られたポリカーボネート−シロキサン系共重合体のシー
トを用いた他は、実施例1の(2)と同様にして、積層
体を得た。 (3)積層体の評価 上記(2)で得られた積層体につき、実施例1の(3)
と同様にして、積層体の耐候性の評価をした。ここでの
評価結果を第1表に示す。
【0081】〔実施例10〕 (1)積層体の製造 積層材として、実施例1の(2)において用いたガラス
板〔400×400×3mm〕を2枚用い、これら2枚
のガラス板の間に、実施例1の(1)で製造したポリカ
ーボネート−シロキサン系共重合体のシートを挟み込ん
で構成した積層体を得た。この場合の積層成形条件は、
実施例1の(2)と同様にした。 (2)積層体の評価 上記(1)で得られた積層体につき、実施例1の(3)
と同様にして、積層体の耐候性の評価をした。ここでの
評価結果を第1表に示す。
【0082】〔実施例11〕 (1)積層体の製造 積層材として、実施例1の(2)において用いたガラス
板〔400×400×3mm〕2枚を表面材として用
い、実施例1の(2)において用いたポリカーボネート
樹脂板〔400×400×5mm〕1枚を中芯材として
用い、これらガラス板とポリカーボネート樹脂板との接
合面2ケ所に、実施例1の(1)で製造したポリカーボ
ネート−シロキサン系共重合体のシートを挟み込んで構
成した積層体を得た。この場合の積層成形条件は、実施
例1の(2)と同様にした。 (2)積層体の評価 上記(1)で得られた積層体につき、実施例1の(3)
と同様にして、積層体の耐候性の評価をした。その評価
結果を第1表に示す。
【0083】〔比較例1〕 (1)積層体の製造 積層材として、実施例1の(2)において用いたガラス
板〔400×400×3mm〕と、ポリカーボネート樹
脂板〔400×400×5mm〕を用い、これらガラス
板とポリカーボネート樹脂板との間に、特開昭50−6
9182号公報に開示された方法にしたがって製造した
下記、
【0084】
【化23】
【0085】で表される化学構造を有し、かつ、その粘
度平均分子量が17,000であるポリカーボネート−
シロキサン系共重合体のシートを、挟み込んで構成した
積層体を得た。
【0086】(2)積層体の評価 上記(1)で得られた積層体につき、実施例1の(3)
と同様にして、積層体の耐候性の評価をした。その評価
結果を第1表に示す。
【0087】
【表1】
【0088】
【発明の効果】本発明の積層体は、高い透明性と耐衝撃
性を兼ね備えるとともに、長期間の環境暴露によっても
劣化することのない優れた耐候性を有するものである。
フロントページの続き Fターム(参考) 4F100 AG00B AG00C AK45A AK45B AK45C AK52A AL01A BA02 BA03 BA07 BA10B BA10C GB07 GB32 GB51 JK10 JL09 JN01 4J002 CG001 CK011 CP031 GF00 4J029 AA09 AB07 AC02 AD01 AE03 AE18 BB09A BB09B BB10A BB10B BE05A BE05B BG07X BG08X BG20X BH01 BH02 BH04 DA10 DB07 DB10 DB13 KB02 4J034 SA06 SA08 SB04 SC04 SC06 SC09 SD02 SD05

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 主鎖中に珪素−炭素結合を介してシロキ
    サン単位を含有するポリカーボネート−シロキサン系共
    重合体層を少なくとも有する積層体。
  2. 【請求項2】 ポリカーボネート−シロキサン系共重合
    体が、下記一般式〔1〕および〔2〕、 【化1】 〔式〔1〕〔2〕中、R1 は、水素原子、ハロゲン原
    子、炭素数1〜6の置換もしくは無置換のアルキル基、
    炭素数1〜6の置換もしくは無置換のアルケニル基、炭
    素数1〜6の置換もしくは無置換のアルキニル基、炭素
    数6〜12の置換もしくは無置換のアリール基または炭
    素数1〜6の置換もしくは無置換のアルキルオキシ基で
    あり、R2 は、炭素数1〜6の置換もしくは無置換のア
    ルキル基、炭素数1〜6の置換もしくは無置換のアルケ
    ニル基、炭素数6〜12の置換もしくは無置換のアリー
    ル基または炭素数1〜6の置換もしくは無置換のアルキ
    ルオキシ基であり、また、Xは、単結合、−O−、−S
    −、−SO−、−SO2 −、−CO−、−CR3 4
    (ただし、R3 4 は、水素原子、炭素数1〜6の置換
    もしくは無置換のアルキル基、炭素数1〜6の置換もし
    くは無置換のアルケニル基、炭素数6〜12の置換もし
    くは無置換のアリール基または炭素数1〜6の置換もし
    くは無置換のアルキルオキシ基である)、炭素数5〜1
    1の置換もしくは無置換のシクロアルキリデン基、炭素
    数2〜12の置換もしくは無置換のα、ω−アルキレン
    基、9,9−フルオレニリデン基、1,8−メンタンジ
    イル基、2,8−メンタンジイル基、置換もしくは無置
    換のピラジリデン基または炭素数6〜24の置換もしく
    は無置換のアリーレン基である。そして、aは1〜6の
    整数、bは0〜200の整数であり、sおよびtは、各
    繰返し単位のモル分率を示し、〔s/(s+t)〕=
    0.0001〜0.5の関係を満足する。〕で表される
    繰返し単位を有する共重合体である請求項1に記載の積
    層体。
  3. 【請求項3】 ポリカーボネート−シロキサン系共重合
    体が、下記一般式〔3〕および〔4〕、 【化2】 〔式〔3〕〔4〕中、R1 ,R2 ,X,a,b,s,t
    は、上記一般式〔1〕,〔2〕におけるR1 ,R2
    X,a,b,s,tと同一の意味を有する。また、c
    は、1〜6の整数であり、dは、0〜200の整数であ
    る〕で表される繰返し単位を有する共重合体である請求
    項1に記載の積層体。
  4. 【請求項4】 ポリカーボネート−シロキサン系共重合
    体が、下記一般式〔5〕および〔6〕、 【化3】 〔式〔5〕〔6〕中、R1 ,R2 ,X,a,b,s,t
    は、上記一般式〔1〕,〔2〕におけるR1 ,R2
    X,a,b,s,tと同一の意味を有する〕で表される
    繰返し単位を有する共重合体である請求項1に記載の積
    層体。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のポリカ
    ーボネート−シロキサン系共重合体層と、無機ガラス層
    および/またはポリカーボネート樹脂層を少なくとも有
    する積層体。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のポリカ
    ーボネート−シロキサン系共重合体層を中間層とし、無
    機ガラス層および/またはポリカーボネート樹脂層を有
    する積層体。
JP08688199A 1999-03-29 1999-03-29 窓ガラス Expired - Fee Related JP4166363B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08688199A JP4166363B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 窓ガラス

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP08688199A JP4166363B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 窓ガラス

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2000280414A true JP2000280414A (ja) 2000-10-10
JP4166363B2 JP4166363B2 (ja) 2008-10-15

Family

ID=13899188

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP08688199A Expired - Fee Related JP4166363B2 (ja) 1999-03-29 1999-03-29 窓ガラス

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4166363B2 (ja)

Cited By (15)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005519177A (ja) * 2001-10-09 2005-06-30 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ポリカーボネート−シロキサンコポリマー
JP2007178673A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Kuraray Co Ltd 表示パネル用の光学シート及び表示パネル
JP2009500195A (ja) * 2005-07-07 2009-01-08 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ Dmbpcポリカーボネートホモポリマー及びコポリマー製の窓及び別の物品
JP2011012129A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Idemitsu Kosan Co Ltd ウレタン結合含有ポリカーボネートの製造方法
JP2011093312A (ja) * 2009-09-30 2011-05-12 Takiron Co Ltd 機能性ポリカーボネート樹脂積層体
JP2012122078A (ja) * 2004-05-20 2012-06-28 Idemitsu Kosan Co Ltd ポリカーボネート樹脂およびこれを用いた電子写真感光体
JP2012236394A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Teijin Chem Ltd 樹脂積層体
US9580597B2 (en) 2014-12-04 2017-02-28 Lg Chem, Ltd. Polycarbonate composition and article comprising the same
US9732186B2 (en) 2014-09-05 2017-08-15 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate and composition comprising the same
US9969841B2 (en) 2014-12-04 2018-05-15 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate and composition comprising the same
US10279567B2 (en) 2013-08-30 2019-05-07 Corning Incorporated Light-weight, high stiffness glass laminate structure
WO2019235722A1 (ko) * 2018-06-05 2019-12-12 에스케이씨 주식회사 유리접합용 필름, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 이동수단
WO2019235723A1 (ko) * 2018-06-05 2019-12-12 에스케이씨 주식회사 유리접합용 필름, 유리접합 필름용 조성물 및 이를 포함하는 접합유리
WO2020036282A1 (ko) * 2018-08-16 2020-02-20 에스케이씨 주식회사 유리접합용 필름, 유리접합 필름용 조성물 및 이를 포함하는 접합유리
US10596783B2 (en) 2012-05-31 2020-03-24 Corning Incorporated Stiff interlayers for laminated glass structures

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102072223B1 (ko) 2016-10-20 2020-01-31 주식회사 엘지화학 코폴리카보네이트 및 이를 포함하는 수지 조성물

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57205345A (en) * 1981-06-12 1982-12-16 Gen Electric Impact-resistant double layer glass structure
JPH06220181A (ja) * 1993-01-26 1994-08-09 Idemitsu Kosan Co Ltd ポリカーボネート共重合体とその製造法及びこれを用いた電子写真感光体
JPH1069099A (ja) * 1996-08-29 1998-03-10 Idemitsu Kosan Co Ltd 電子写真感光体
JPH10232503A (ja) * 1997-02-20 1998-09-02 Idemitsu Kosan Co Ltd 電子写真感光体

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS57205345A (en) * 1981-06-12 1982-12-16 Gen Electric Impact-resistant double layer glass structure
JPH06220181A (ja) * 1993-01-26 1994-08-09 Idemitsu Kosan Co Ltd ポリカーボネート共重合体とその製造法及びこれを用いた電子写真感光体
JPH1069099A (ja) * 1996-08-29 1998-03-10 Idemitsu Kosan Co Ltd 電子写真感光体
JPH10232503A (ja) * 1997-02-20 1998-09-02 Idemitsu Kosan Co Ltd 電子写真感光体

Cited By (36)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005519177A (ja) * 2001-10-09 2005-06-30 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ ポリカーボネート−シロキサンコポリマー
JP2012122078A (ja) * 2004-05-20 2012-06-28 Idemitsu Kosan Co Ltd ポリカーボネート樹脂およびこれを用いた電子写真感光体
JP2009500195A (ja) * 2005-07-07 2009-01-08 ゼネラル・エレクトリック・カンパニイ Dmbpcポリカーボネートホモポリマー及びコポリマー製の窓及び別の物品
JP2007178673A (ja) * 2005-12-27 2007-07-12 Kuraray Co Ltd 表示パネル用の光学シート及び表示パネル
JP2011012129A (ja) * 2009-06-30 2011-01-20 Idemitsu Kosan Co Ltd ウレタン結合含有ポリカーボネートの製造方法
JP2011093312A (ja) * 2009-09-30 2011-05-12 Takiron Co Ltd 機能性ポリカーボネート樹脂積層体
JP2012236394A (ja) * 2011-05-13 2012-12-06 Teijin Chem Ltd 樹脂積層体
US11305517B2 (en) 2012-05-31 2022-04-19 Corning Incorporated Stiff interlayers for laminated glass structures
US10596783B2 (en) 2012-05-31 2020-03-24 Corning Incorporated Stiff interlayers for laminated glass structures
US10279567B2 (en) 2013-08-30 2019-05-07 Corning Incorporated Light-weight, high stiffness glass laminate structure
US9732186B2 (en) 2014-09-05 2017-08-15 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate and composition comprising the same
US9745418B2 (en) 2014-09-05 2017-08-29 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate and composition comprising the same
US9902853B2 (en) 2014-12-04 2018-02-27 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate and composition comprising the same
US10196516B2 (en) 2014-12-04 2019-02-05 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate resin composition and article including the same
US9777112B2 (en) 2014-12-04 2017-10-03 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate resin composition
US9809677B2 (en) 2014-12-04 2017-11-07 Lg Chem, Ltd. Polycarbonate composition and article comprising the same
US9840585B2 (en) 2014-12-04 2017-12-12 Lg Chem, Ltd. Polycarbonate resin composition
US9868818B2 (en) 2014-12-04 2018-01-16 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate and composition containing the same
US9745466B2 (en) 2014-12-04 2017-08-29 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate and composition containing the same
US9969841B2 (en) 2014-12-04 2018-05-15 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate and composition comprising the same
US10011716B2 (en) 2014-12-04 2018-07-03 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate composition and article containing the same
US10081730B2 (en) 2014-12-04 2018-09-25 Lg Chem, Ltd. Polycarbonate-based resin composition and molded article thereof
US10174194B2 (en) 2014-12-04 2019-01-08 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate and composition comprising the same
US9751979B2 (en) 2014-12-04 2017-09-05 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate and composition containing the same
US10240038B2 (en) 2014-12-04 2019-03-26 Lg Chem, Ltd. Flame resistant polycarbate based resin composition and molded articles thereof
US10240037B2 (en) 2014-12-04 2019-03-26 Lg Chem, Ltd. Polycarbonate-based resin composition and molded article thereof
US9745417B2 (en) 2014-12-04 2017-08-29 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate and composition comprising the same
US10294365B2 (en) 2014-12-04 2019-05-21 Lg Chem, Ltd. Polycarbonate-based resin composition and molded article thereof
US9580597B2 (en) 2014-12-04 2017-02-28 Lg Chem, Ltd. Polycarbonate composition and article comprising the same
US9718958B2 (en) 2014-12-04 2017-08-01 Lg Chem, Ltd. Copolycarbonate and composition containing the same
WO2019235723A1 (ko) * 2018-06-05 2019-12-12 에스케이씨 주식회사 유리접합용 필름, 유리접합 필름용 조성물 및 이를 포함하는 접합유리
WO2019235722A1 (ko) * 2018-06-05 2019-12-12 에스케이씨 주식회사 유리접합용 필름, 이의 제조방법 및 이를 포함하는 이동수단
US11613611B2 (en) 2018-06-05 2023-03-28 Skc Co., Ltd. Film for laminating glass, method for manufacturing film for laminating glass, and vehicle comprising film for laminating glass
US11691391B2 (en) 2018-06-05 2023-07-04 Skc Co., Ltd. Film for glass lamination, composition for glass lamination film, and laminated glass comprising glass lamination film
WO2020036282A1 (ko) * 2018-08-16 2020-02-20 에스케이씨 주식회사 유리접합용 필름, 유리접합 필름용 조성물 및 이를 포함하는 접합유리
US11618243B2 (en) 2018-08-16 2023-04-04 Skc Co., Ltd. Film for glass lamination, composition for film for glass lamination, and laminated glass comprising same

Also Published As

Publication number Publication date
JP4166363B2 (ja) 2008-10-15

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4166363B2 (ja) 窓ガラス
KR101723699B1 (ko) 폴리카보네이트-폴리디오르가노실록산 공중합체
US6437083B1 (en) Process for preparing branched aromatic polycarbonates
US8470934B2 (en) Polycarbonate compositions having improved surface hardness
US4281101A (en) Process for the preparation of aliphatic-aromatic polycarbonates with diphenol carbonate end groups and their use for the preparation of high-molecular, segmented, aliphatic-aromatic polycarbonate elastomers which can be processed as thermoplastics
EP2836549B1 (en) Phosphorus free flame retardant composition
WO2021112260A1 (ja) ポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体及び該共重合体を含む樹脂組成物
KR101828300B1 (ko) 내열성과 유동성이 우수한 폴리카보네이트 수지 조성물 및 이를 포함하는 성형품
WO2021112257A1 (ja) ポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体及び該共重合体を含む樹脂組成物
JP3651966B2 (ja) エポキシ基含有シロキサン類およびこれらとポリカーボネート類の混合物
WO2013144908A1 (en) Flame retardant polycarbonate composition with high pencil hardness
WO2021112259A1 (ja) ポリカーボネート-ポリオルガノシロキサン共重合体及び該共重合体を含む樹脂組成物
JP3584128B2 (ja) ポリカーボネート樹脂及びその製造方法
JP5570180B2 (ja) 積層成形部材
JP2011089049A (ja) ポリカーボネート樹脂及びそれを用いた積層成形部材
JP3902281B2 (ja) ポリカーボネート樹脂及びその成形品
US10364327B2 (en) Polyorganosiloxane and copolycarbonate prepared by using the same
EP0941268A1 (en) Polycarbonates
US8933170B2 (en) Bio-sourced transparent and ductile polycarbonate blends
US4661567A (en) Polycarbonate end capped with vinylene carbonate compound
US4595733A (en) Aromatic polycarbonate containing thieno-2-one-5,5-dioxide terminal groups
JP3263486B2 (ja) ポリカーボネート共重合体及びその製造方法
KR20020010727A (ko) 광확산성 블록 코폴리카르보네이트
JP4456901B2 (ja) 樹脂塗液、並びにそれを用いた光学部品および電子部品
JP3559080B2 (ja) ポリカーボネートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20051005

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20051005

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20080331

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20080422

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20080606

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20080715

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20080730

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110808

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120808

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130808

Year of fee payment: 5

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees