JP2000278811A - ハイブリッド電気自動車の発電制御装置 - Google Patents

ハイブリッド電気自動車の発電制御装置

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JP2000278811A
JP2000278811A JP11083231A JP8323199A JP2000278811A JP 2000278811 A JP2000278811 A JP 2000278811A JP 11083231 A JP11083231 A JP 11083231A JP 8323199 A JP8323199 A JP 8323199A JP 2000278811 A JP2000278811 A JP 2000278811A
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power
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voltage
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JP11083231A
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English (en)
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Sadao Imai
貞雄 今井
Yusuke Horii
裕介 堀井
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Mitsubishi Motors Corp
Original Assignee
Mitsubishi Motors Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 バッテリ温度が低い場合にも、確実にバッテ
リ電圧の定格バッテリ電圧越えを防止可能なハイブリッ
ド電気自動車の発電制御装置を提供する。 【解決手段】 車両の制動時でバッテリ残存容量が少な
いとき、回生発電とエンジン発電とを併用させるととも
に、回生発電による回生電力値がバッテリ温度に基づい
て補正した発電停止回生電力値以上のときにエンジン発
電を停止させ、また、発電停止回生電力値の補正にバッ
テリ残存容量も加味し、更に、回生発電とエンジン発電
とが併用されていない状況下において、バッテリ電圧が
バッテリ温度に応じて補正した発電停止バッテリ電圧値
を上回ったときにエンジン発電を停止させるようにす
る。または、バッテリ電圧がバッテリ温度に応じて補正
した発電停止バッテリ電圧値を上回ったときにエンジン
発電を停止させるようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はハイブリッド電気自
動車の発電制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ハイブリッド電気自動車(HEV)は、
電動モータとエンジンとを組み合わせ、それぞれの利点
を生かすことで省エネルギ化や低公害化を図った自動車
であり、シリーズ式とパラレル式とがある。前者はエン
ジンを発電のみに使用し、その電力で電動モータを駆動
する方式のものであり、後者はエンジン又は電動モータ
単独、或いはエンジンと電動モータの両方で駆動する方
式のものである。
【0003】そして、特にシリーズ式のハイブリッド電
気自動車では、従来、図11〜図14に示すような発電
制御が行われていた。なお、図11はバッテリ残存容量
に応じた発電制御の説明図、図12はインバータ消費電
力に応じた発電制御の説明図、図13は車速に応じた発
電制御の説明図、図14はバッテリ電圧に応じた発電制
御の説明図である。
【0004】従来の発電制御装置では、まず、図11に
示すように、バッテリ残存容量が減少して例えば60%
以下になったらバッテリ走行からハイブリッド走行へと
切り換え、逆に、バッテリ残存容量が増加して例えば7
0%以上になったらハイブリッド走行からバッテリ走行
へと切り換える。バッテリ走行とは、エンジンと発電機
とによる発電(以下これをエンジン発電という)は行わ
ず、バッテリから供給する電力によって電動モータを駆
動する走行状態(即ち純粋な電気自動車としての走行状
態)をいう。ハイブリッド走行とは、エンジン発電を行
い、その発電電力によってバッテリを充電すると同時に
電動モータを駆動する走行状態(即ちハイブリッド電気
自動車として走行状態)をいう。
【0005】そして、ハイブリッド走行時におけるエン
ジン発電量は、バッテリと電動モータとの間に介設され
たインバータの消費電力に応じて切り換える。例えば、
図12に示すように、インバータ消費電力PがP≧βの
ときには30kWの発電量、α<P<βのときには20
kWの発電量、P≦αのときには10kWの発電量とな
るように制御する。
【0006】しかも、図12に示すように、インバータ
消費電力が正の時、即ち、力行時には電力がバッテリ側
からインバータを介して電動モータ側に供給される一
方、インバータ消費電力が負の時、即ち、降坂路走行時
などのように電動モータが発電機となって発電(以下こ
れを回生発電という)する時には電力が電動モータ側か
らインバータを介してバッテリ側へと回生されるが、こ
の回生制動時にも、10kWのエンジン発電を行う。つ
まり、制動時には、回生電力と発電電力の両方によって
バッテリを充電する。
【0007】また、上記発電量は車速に応じて制限す
る。例えば、図13に示すようにリミッタ発電量を、車
速vがv≧Cのときには30kW、B≦v<Cのときに
は20kW、A≦v<Bのときには10kW、v<Aの
ときには0kWに設定し、発電量がリミッタ発電量を越
えているときにはリミッタ発電量となるように制限す
る。
【0008】更には、バッテリ電圧が過剰に上昇又は低
下した場合にはエンジン発電を停止する。例えば、図1
4に示すように、定格バッテリ電圧Vn (例えば380
V)よりも少し低く高圧側の発電停止バッテリ電圧値V
4 (例えば360V)を設定し、且つ、この発電停止バ
ッテリ電圧値V4 よりも少し低く発電開始バッテリ電圧
値V3 を設定する。また、発電停止バッテリ電圧値V4
よりもかなり低く低圧側の発電停止バッテリ電圧値V1
(例えば240V)を設定し、この所定電圧値V1 より
も少し高く発電開始電圧値V2 を設定する。
【0009】そして、バッテリ充電によりバッテリ電圧
Vが過剰に上昇してV≧V4 となったときには、エンジ
ンをアイドリング状態にして発電を停止し、その後、バ
ッテリ電圧Vが低下してV≦V3 となったときには、エ
ンジン回転を上昇させて発電を開始する。また、バッテ
リ電圧Vが過剰に低下してV≦V1 となったときにも発
電を停止し、その後、バッテリ電圧Vが回復してV≧V
2 となったときには発電を開始する。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ハイブリッド走行の場
合、即ち、バッテリ残存容量(又はバッテリ電圧)が低
下した場合には、バッテリ残存容量を回復させるために
上記のように回生発電時にもエンジン発電を行い、回生
電力と発電電力の両方によってバッテリ充電を行うこと
が望ましい。
【0011】ところが、一般的にバッテリ(特に鉛バッ
テリ)はバッテリ温度によって電流−電圧特性が変化
し、バッテリ温度が低い場合には充電時のバッテリ電圧
上昇率が大きくなる。即ち、夏場等でバッテリ温度の高
い場合と冬場等でバッテリ温度の低い場合とを比較する
と、バッテリに供給される電力量が同じであっても、バ
ッテリ温度が高い場合にはバッテリの内部抵抗が小さく
なるため、充電電流が流れやすくなってバッテリ電圧の
上昇率は小さくなるが、バッテリ温度が低い場合にはバ
ッテリの内部抵抗が大きくなるため、充電電流が流れに
くくなってバッテリ電圧の上昇率は大きくなる。
【0012】しかも、バッテリには、バッテリ充電時に
バッテリへの電力供給を停止しても、バッテリ電圧の上
昇がすぐには止まらず、バッテリ電圧は安定するまで充
電時の上昇率に応じた速さで上昇し続けるという特性が
ある。
【0013】このため、バッテリ温度が低い場合、特に
ハイブリッド走行での制動時に回生電力と発電電力の両
方によってバッテリ充電が行われると、バッテリ電圧の
上昇率が著しく大きくなるため、バッテリ電圧Vが所定
電圧V4 に達した時点でエンジン発電を停止しても、同
バッテリ電圧Vが定格バッテリ電圧Vn を越えてしま
い、バッテリ過電圧故障を招く可能性があった。
【0014】従って本発明は上記従来技術に鑑み、バッ
テリ温度が低い場合にも、確実にバッテリ電圧が定格バ
ッテリ電圧を越えるのを防止することができるハイブリ
ッド電気自動車の発電制御装置を提供することを課題と
する。
【0015】なお、特開平4−322105号公報に
は、ハイブリッド電気自動車において過大な回生エネル
ギが発生した場合にこれを効果的に吸収するという技術
が開示されているが、これは過大な回生エネルギが発生
(バッテリ電圧値により判定)した場合にはエンジンの
燃料制御を停止するとともに回生エネルギによるバッテ
リ充電を停止するという技術であり、ここにはバッテリ
温度に基づいてバッテリの過充電を防止するという概念
はない。
【0016】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決する第1
発明のハイブリッド電気自動車の発電制御装置は、エン
ジンにより駆動されて電力を発生する発電機と、この発
電機で発生した電力を蓄積するバッテリと、このバッテ
リからの電力により車両の駆動系を駆動するモータと、
上記バッテリの残存容量を検出する残存容量検出手段
と、上記バッテリの温度を検出する温度検出手段と、上
記車両の制動時で上記バッテリ残存容量が少ないとき、
上記モータによる回生発電と上記発電機による発電とを
併用させるとともに、上記回生発電による回生電力値が
上記バッテリ温度に基づいて補正した所定電力値以上の
ときに上記発電機による発電を停止させる制御手段とを
有することを特徴とする。
【0017】従って、この第1発明のハイブリッド電気
自動車の発電制御装置によれば、バッテリ温度が低いた
めに、回生発電とエンジン発電とを併用して回生電力と
発電電力の両方でバッテリを充電した場合にはバッテリ
電圧の上昇率が非常に高くなってバッテリ電圧が定格バ
ッテリ電圧を越える虞がある状態のときには、バッテリ
残存容量が多く(エンジン発電が不要になる程度)ない
状態であっても、バッテリ温度に応じて補正した所定電
力値に基づき早めにエンジン発電を停止して、バッテリ
電圧の定格バッテリ電圧越えを防止する。
【0018】また、第2発明のハイブリッド電気自動車
の発電制御装置は、第1発明のハイブリッド電気自動車
の発電制御装置において、上記制御手段は、上記バッテ
リ温度が低く、上記バッテリ残存容量が大きいほど、上
記所定電力値を小さな値に補正することを特徴とする。
【0019】従って、この第2発明のハイブリッド電気
自動車の発電制御装置によれば、バッテリ温度だけでな
くバッテリ残存容量も加味して、より確実にバッテリ電
圧の定格バッテリ電圧越えを防止する。
【0020】また、第3発明のハイブリッド電気自動車
の発電制御装置は、第1発明のハイブリッド電気自動車
の発電制御装置において、上記バッテリの電圧を検出す
る電圧検出手段を有し、上記制御手段は、上記モータに
よる回生発電と上記発電機による発電とが併用されてい
ない状況下において、上記バッテリ電圧が上記バッテリ
の定格電圧よりも低く設定された所定電圧値を上回った
ときに上記発電機による発電を停止させるとともに、上
記バッテリ温度に応じて上記所定電圧値を補正すること
を特徴とする。
【0021】従って、この第3発明のハイブリッド電気
自動車の発電制御装置によれば、回生発電とエンジン発
電とが併用されていない状況下において、バッテリ温度
が低い場合でも、バッテリ温度に応じて補正した所定電
圧値に基づきエンジン発電を停止して、バッテリ電圧の
定格バッテリ電圧越えを防止する。
【0022】また、第4発明のハイブリッド電気自動車
の発電制御装置は、エンジンにより駆動されて電力を発
生する発電機と、この発電機で発生した電力を蓄積する
バッテリと、上記バッテリの温度を検出する温度検出手
段と、上記バッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、
上記バッテリ電圧が上記バッテリの定格電圧よりも低く
設定された所定電圧値を上回ったときに上記発電機によ
る発電を停止させるとともに、上記バッテリ温度に応じ
て上記所定電圧値を補正する制御手段とを有することを
特徴とする。
【0023】従って、この第4発明のハイブリッド電気
自動車の発電制御装置によれば、バッテリ電圧Vが低い
場合でも、バッテリ温度に応じて補正した所定電圧値に
基づきエンジン発電を停止して、バッテリ電圧Vが定格
バッテリ電圧Vn を越えてしまうのを防止する。
【0024】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づき詳細に説明する。
【0025】[実施の形態1]図1は本発明の実施の形
態1にかかるハイブリッド電気自動車の発電制御装置の
構成図、図2、図3、図4は上記発電制御装置の処理を
示すフローチャートである。また、図5はバッテリ温度
とバッテリ残存容量とに応じた発電停止回生電力値の設
定方法を示す説明図、図6はインバータ消費電力に応じ
た発電制御の説明図、図7はバッテリ温度に応じた発電
停止バッテリ電圧値の設定方法を示す説明図、図8はバ
ッテリ電圧に応じた発電制御の説明図、図9は上記発電
制御装置の作用効果を示す説明図である。
【0026】<構成>図1に示すように、本ハイブリッ
ド電気自動車は、車両の駆動系を駆動するための2台の
交流誘導モータである電動モータ1と、発電専用のエン
ジン2とを備えたシリーズ式のものである。電動モータ
1の駆動力はトランスミッション3等を介して駆動輪4
に伝達される。一方、エンジン2には発電機5が接続さ
れており、エンジン2の駆動よって発電機5が発電す
る。この発電機5で発生した電力はバッテリ6に蓄積さ
れる。
【0027】電動モータ1へは、インバータ7を介し
て、バッテリ6又は発電機5から電力が供給されるよう
になっている。即ち、バッテリ走行時には、エンジン2
と発電機5とによる発電(エンジン発電)は行わず、バ
ッテリ6から供給する電力によって電動モータ1を駆動
する。ハイブリッド走行時には、エンジン発電を行い、
この発電電力によってバッテリ6を充電すると同時に電
動モータ1を駆動する。
【0028】また、降坂路走行時などのように電動モー
タ1が発電機となって発電(回生発電)する場合には、
電動モータ1側からインバータ7を介してバッテリ6側
へと電力が回生され、この回生電力によってもバッテリ
6が充電される。即ち、制動時には電動モータ1が発電
機として機能することで制動エネルギ(回生電力)をバ
ッテリ6に蓄積することができ、車両効率向上に寄与し
ている。
【0029】このようにハイブリッド走行での制動時に
は回生電力と発電電力の両方によってバッテリ6を充電
することができるが、特にバッテリ温度が低いときのバ
ッテリ過電圧故障を防止するために、制御装置であるE
CU8では、以下に詳述するようなバッテリ温度等に基
づく発電制御を行うようになっている。
【0030】図1に示すように、ECU8にはバッテリ
温度T、車速v、バッテリ電圧V、インバータ消費電力
P及びバッテリ残存容量SOCが入力される。バッテリ
温度Tは温度検出器11によって検出される。温度検出
器11としては、バッテリケースの温度を検出するもの
や雰囲気温度を検出するものなど、直接的又は間接的に
バッテリ温度を検出することができるものであればよ
い。
【0031】車速vはトランスミッション3等に設けら
れた車速検出器12によって検出される。バッテリ電圧
Vはバッテリ6の端子電圧であり、バッテリ端子に接続
された電圧検出器13によって検出される。インバータ
消費電力Pは力行時にバッテリ6側からインバータ7を
介して電動モータ1側に供給される電力及び回生制動時
に電動モータ1側からインバータ7を介してバッテリ1
1側へ回生される電力であり、インバータ7に設けられ
た電力検出器14によってインバータ7の入出力部の電
圧と電流とを検出することにより検出される。
【0032】バッテリ残存容量SOCは残存容量検出器
15によって検出される。残存容量検出器15として
は、バッテリ6の充放電電流を積算してバッテリ残存容
量を求めるもの等、各種方式のものを適宜用いることが
できる。
【0033】そして、ECU8では、これらのバッテリ
温度T、車速v、バッテリ電圧V、インバータ消費電力
P及びバッテリ残存容量SOCに基づいて図2〜図8に
示すような発電制御を行う。
【0034】図2に示すように、ECU8では、まず、
フラグFを0に初期セットする(S1)。続いて、バッ
テリ残存容量SOCに基づいてバッテリ走行とハイブリ
ッド走行の切り換え判定を行う(S2)。即ち、バッテ
リ残存容量SOCが減少して例えば60%以下になった
らバッテリ走行からハイブリッド走行へと切り換え、逆
に、バッテリ残存容量SOCが増加して例えば70%以
上になったらハイブリッド走行からバッテリ走行へと切
り換える(図11参照)。
【0035】ハイブリッド走行の場合には、インバータ
消費電力Pの正負を判定することにより回生の有無を判
断する(S3)。つまり、電動モータ1の動作状態が力
行時(P>0)か、停止又は回生制動時(P≦0)かを
判定する。
【0036】そして、この判定の結果、インバータ消費
電力PがP≦0であって停止又は回生制動時であると判
断した場合には、エンジン発電を停止するか否かを判定
するために発電停止回生電力値γを設定する(S4)。
この発電停止回生電力値γは、バッテリ温度Tとバッテ
リ残存容量SOCとに基づいて補正する。
【0037】即ち、図5に示すように、バッテリ温度T
が低いほど、また、バッテリ残存容量SOCが高いほ
ど、発電停止回生電力値γの絶対値は小さな値に補正さ
れる(|γ1 |>|γ2 |>・・・>|γn |)。な
お、バッテリ残存容量SOCに基づいて発電停止回生電
力値γを補正するのは、バッテリ6には、バッテリ残存
容量SOCが大きいほど充電時のバッテリ電圧上昇率が
大きくなるという特性もあるためである。従って発電停
止回生電力値γの補正にはバッテリ温度Tとバッテリ残
存容量SOCとを考慮することが望ましいと考えられる
が、勿論、バッテリ温度Tだけを考慮するようにしても
よい。
【0038】次に、図2に示すように、インバータ消費
電力P(回生電力)の値と発電停止回生電力値γとを比
較する(S5)。その結果、P≦γであれば回生電力が
大きいため、回生電力と発電電力の両方でバッテリ6を
充電すべきではないと判断して、エンジン発電を停止す
る(S6)。即ち、当該回生電力のみによってバッテリ
6を充電する。そして、このときには発電停止回生電力
値γをバッテリ温度Tとバッテリ残存容量SOCとによ
って補正していることから、図6に示すようにバッテリ
温度Tが低いほど、また、バッテリ残存容量SOCが高
いほど、より絶対値の小さなインバータ消費電力P(回
生電力)においてエンジン発電が停止される。
【0039】また、上記比較(S5)の結果、P>γで
あれば回生電力が小さいため、回生電力と発電電力の両
方でバッテリ6を充電してもよいと判断して、10kW
のエンジン発電を行う(S7)。即ち、当該回生電力と
10kWの発電電力の両方によってバッテリ6を充電す
る。上記S6又はS7の処理を行うと今回の処理は終了
(エンド)する。
【0040】一方、上記の回生有無判断(S3)におい
て、インバータ消費電力PがP>0(力行時)であると
判断した場合には、フラグFが0か否かを判定する(S
8)。その結果、フラグFが0の場合には、インバータ
消費電力Pに応じて発電制御を行う(S9)。
【0041】即ち、図3に示すように、インバータ消費
電力Pの値と所定電力値α,βとを比較して(S10
0)、インバータ消費電力PがP≧βのときには30k
Wのエンジン発電を行い(S101)、α<P<βのと
きには20kWのエンジン発電を行い(S102)、P
≦αのときには10kWのエンジン発電を行う(S10
3)(図6参照)。
【0042】次に、図2に示すように、車速vに応じた
リミッタ発電量を設定する(S10)。即ち、図4に示
すように、車速vの値と所定車速値A,B,Cとを比較
して(S200)、リミッタ発電量を、車速vがv≧C
のときには30kWに設定し(S201)、B≦V<C
のときには20kWに設定し(S202)、A≦v<B
のときには10kWに設定し(S203)、v<Aのと
きには0kWに設定する(S204)。そして、図2に
示すように、発電量がリミッタ発電量以下か否かを判定
し(S11)、発電量がリミッタ発電量を越えていると
きにはリミッタ発電量となるように制限する(S12)
(図13参照)。発電量がリミッタ発電量以下であれば
当該発電量を維持する。
【0043】続いて、バッテリ温度Tに応じた発電停止
バッテリ電圧値V1 ,V4 を設定する(S13)。即
ち、定格バッテリ電圧Vn (例えば380V)よりも少
し低く設定した高圧側の発電停止バッテリ電圧値V
4 (例えば360V)と、この発電停止バッテリ電圧値
4 よりもかなり低く設定した低圧側の発電停止バッテ
リ電圧値V1 (例えば240V)とを、図7に示すよう
に、バッテリ温度Tが低いほど、小さな値に補正する。
【0044】そして、図2に示すように、バッテリ電圧
Vの値と発電停止バッテリ電圧値V 4 とを比較し(S1
4)、V>V4 であればバッテリ電圧Vが過剰に上昇し
たと判断してエンジン発電を停止する(S16)。そし
て、このときには発電停止バッテリ電圧値V4 をバッテ
リ温度Tによって補正していることから、図8に示すよ
うにバッテリ温度Tが低いほど、より低い発電停止バッ
テリ電圧値V4 においてエンジン発電が停止される。な
お、このときには回生制動によって回生電力が生じて
も、当該回生電力はバッテリ6には回生せずに例えば抵
抗体で熱に変換して放出する。その後は、図2に示すよ
うに、フラグFを1にセットして(S17)、上記S2
の判定に戻る。
【0045】また、上記比較(S14)においてV≦V
4 であれば、続いてバッテリ電圧Vの値と発電停止バッ
テリ電圧値V1 とを比較する(S15)。その結果、V
≦V 1 であればエンジン発電を停止し(S16)、フラ
グFを1にして(S17)、上記S2の判定に戻る。V
>V1 であれば今回の処理は終了(エンド)する。な
お、V1 ,V4 の他にV2 ,V3 も設定してヒステリシ
スを設けるようにしてもよい(図10参照、詳細後
述)。
【0046】また、S16でエンジン発電を停止し、S
17でフラグFを1にセットした後には、S8のフラグ
判定に基づき、S9のインバータ消費電力Pに応じた発
電制御等の処理はバイパスして(即ちこれらの処理に優
先して)、S14以降のバッテリ電圧Vに基づいた発電
制御処理を行う。
【0047】<作用・効果>以上のように、本実施の形
態1の発電制御装置によれば、車両の制動時でバッテリ
残存容量SOCが少ないとき(ハイブリッド走行のと
き)、電動モータ1による回生発電と発電機5による発
電(エンジン発電)とを併用させるとともに、インバー
タ消費電力P(回生電力)がバッテリ温度Tに基づいて
補正した発電停止回生電力値γ以上のときに(即ちこの
ときのインバータ消費電力Pと発電停止回生電力値γは
負であるため、P≦γときに)、エンジン発電を停止さ
せるようにしたので、バッテリ温度Tが低いために、回
生発電とエンジン発電とを併用して回生電力と発電電力
の両方でバッテリ6を充電した場合にはバッテリ電圧V
の上昇率が非常に高くなってバッテリ電圧Vが定格バッ
テリ電圧Vn を越える虞がある状態のときには、バッテ
リ残存容量SOCが多く(エンジン発電が不要になる程
度)ない状態であっても、バッテリ温度Tに応じて補正
した発電停止回生電力値γに基づき早めにエンジン発電
を停止することにより、バッテリ電圧Vが定格バッテリ
電圧Vn を越えてしまうのを防止することができる。
【0048】つまり、図9に充電時におけるバッテリ電
圧上昇の概要を示すように、回生発電が行われていない
とき(エンジン発電による発電電力のみのとき)には、
エンジン発電停止用のバッテリ電圧値V4 をバッテリ温
度Tに応じて低く補正すればよいが、このエンジン発電
の発電電力に回生発電の発電電力が加わると充電時のバ
ッテリ電圧Vの上昇率が非常に高くなることから、バッ
テリ温度Tによって補正した発電停止バッテリ電圧値V
4 においてエンジン発電を停止したとしても、バッテリ
電圧Vが定格バッテリ電圧Vn を越えてしまう虞があ
る。このため、回生発電時には、発電停止バッテリ電圧
値V4 を閾値とするよりも、発電停止回生電力値γを閾
値とし、この発電停止回生電力値γに対してバッテリ温
度Tによる補正を行うことにより早めにエンジン発電を
停止した方が、的確にバッテリ電圧Vの定格バッテリ電
圧Vn 越えを防止することができる。
【0049】また、本実施の形態1では、バッテリ温度
Tが低く、バッテリ残存容量SOCが大きいほど、発電
停止回生電力値γを小さな値に補正(γの絶対値を小さ
な値に補正)するので、バッテリ温度Tだけでなくバッ
テリ残存容量SOCも加味されるため、より確実にバッ
テリ電圧Vの定格バッテリ電圧Vn 越えを防止すること
ができる。
【0050】更には、本実施の形態1では、回生発電と
エンジン発電とが併用されていない状況下において、即
ち、回生発電が行われておらずエンジン発電のみによっ
てバッテリ6が充電されている状況下においては、バッ
テリ電圧Vが定格バッテリ電圧Vn よりも低く設定され
た発電停止バッテリ電圧値V4 を上回ったときにエンジ
ン発電を停止させるとともに、バッテリ温度Tに応じて
発電停止バッテリ電圧値V4 を補正するので、バッテリ
温度Tが低い場合でも、バッテリ温度Tに応じて補正し
た発電停止バッテリ電圧値V4 に基づきエンジン発電を
停止して、バッテリ電圧Vが定格バッテリ電圧Vn を越
えてしまうを防止することができる。
【0051】即ち、回生発電が行われていない状況下で
あっても、バッテリ温度Tが低い場合にはエンジン発電
によるバッテリ充電によってバッテリ電圧Vが定格バッ
テリ電圧Vn を越えやすい状況にあるので、エンジン発
電中でも、バッテリ温度Tにより補正した発電停止バッ
テリ電圧値V4 に基づいてエンジン発電を停止すること
により、バッテリ電圧Vの定格バッテリ電圧Vn 越えを
防止する。
【0052】[実施の形態2]上記実施の形態1では発
電停止回生電力値γと発電停止バッテリ電圧値V4 とに
よってバッテリ電圧Vの定格バッテリ電圧Vn 越えを防
止する場合について説明したが、本実施の形態2では発
電停止バッテリ電圧値V4 のみによってバッテリ電圧V
の定格バッテリ電圧Vn 越えを防止する場合について説
明する。
【0053】図10は本発明の実施の形態2に係るハイ
ブリッド電気自動車の発電制御装置の処理を示すフロー
チャートである。なお、本発電制御装置の全体的な構成
については上記実施の形態1と同様であるため、ここで
の詳細な説明及び図示は省略する(図1参照)。
【0054】<構成>本実施の形態2では、ECU8に
おいて、バッテリ温度T、車速v、バッテリ電圧V、イ
ンバータ消費電力P及びバッテリ残存容量SOCに基づ
き、以下のような発電制御を行う。
【0055】図10に示すように、ECU8では、ま
ず、フラグF1 ,F2 を0に初期セットする(S3
1)。続いて、バッテリ残存容量SOCに基づいてバッ
テリ走行とハイブリッド走行の切り換え判定を行う(S
32)。即ち、バッテリ残存容量SOCが減少して例え
ば60%以下になったらバッテリ走行からハイブリッド
走行へと切り換え、逆に、バッテリ残存容量SOCが増
加して例えば70%以上になったらハイブリッド走行か
らバッテリ走行へと切り換える(図11参照)。
【0056】ハイブリッド走行の場合には、インバータ
消費電力Pに応じて発電制御を行う(S33)。即ち、
図3に示すように、インバータ消費電力Pの値と所定電
力値α,βとを比較して(S100)、インバータ消費
電力PがP≧βのときには30kWのエンジン発電を行
い(S101)、α<P<βのときには20kWのエン
ジン発電を行い(S102)、P≦αのときには10k
Wのエンジン発電を行う(S103)(図6参照)。
【0057】続いて、図10に示すように、車速vに応
じたリミッタ発電量を設定する(S34)。即ち、図4
に示すように、車速vの値と所定車速値A,B,Cとを
比較して(S200)、リミッタ発電量を、車速vがv
≧Cのときには30kWに設定し(S201)、B≦v
<Cのときには20kWに設定し(S202)、A≦v
<Bのときには10kWに設定し(S203)、v<A
のときには0kWに設定する(S204)。そして、図
10に示すように、発電量がリミッタ発電量以下か否か
を判定し(S35)、発電量がリミッタ発電量を越えて
いるときにはリミッタ発電量となるように制限する(S
36)(図13参照)。発電量がリミッタ発電量以下で
あれば当該発電量を維持する。
【0058】次に、バッテリ温度Tに応じた発電停止バ
ッテリ電圧値V1 ,V4 と発電開始バッテリ電圧V2
3 とを設定する(V1 <V2 <<V3 <V4 )。
【0059】即ち、高圧側の発電開始バッテリ電圧V4
は定格バッテリ電圧Vn (例えば380V)よりも少し
低く設定(例えば360V)され、且つ、この発電停止
バッテリ電圧値V4 よりも少し低く発電開始バッテリ電
圧値V3 が設定されている。また、低圧側の発電停止バ
ッテリ電圧値V1 は発電停止バッテリ電圧値V4 よりも
かなり低く設定(例えば240V)され、この所定電圧
値V1 よりも少し高く発電開始電圧値V2 が設定されて
いる。そして、これらの電圧値V1 ,V2 ,V 3 ,V4
を、図7に示すように、バッテリ温度Tが低いほど、小
さな値に補正する。
【0060】続いて、図10に示すように、バッテリ電
圧Vの値と発電停止バッテリ電圧値V4 とを比較し(S
38)、V>V4 であればエンジン発電を停止して(S
39)、フラグF1 を1にセットする(S40)。この
とき、発電停止バッテリ電圧値V4 がバッテリ温度Tに
よって補正されているため、図8に示すようにバッテリ
温度Tが低いほど、より低い発電停止バッテリ電圧値V
4 においてエンジン発電が停止される。
【0061】その後、図10に示すように、バッテリ電
圧Vの値と発電開始バッテリ電圧V 3 とを比較し(S4
1)、V3 ≦VであればS37へ戻る。S37の処理を
した後、S38においてV>V4 であれば再びS39
(発電停止)へと進む。また、V≦V4 であっても、こ
のときにはフラグF1 が1であるため、次のフラグ判定
(S43)によって再びステップS39へと進むことに
なる。つまり、バッテリ電圧Vが低下してV3 >Vとな
るまでは発電停止状態を維持する(図8参照)。
【0062】S41においてV3 >Vとなれば、フラグ
1 を0にセットし(S42)、続いて、バッテリ電圧
Vの値と発電停止バッテリ電圧値V1 とを比較する(S
44)。その結果、V>V1 であればフラグ判定(S4
9)を行ない、フラグF2 が0であれば今回の処理は終
了(エンド)し、次回の処理で再びハイブリッド走行判
定(S32)が行われ、ハイブリッド走行であればイン
バータ消費電力Pに応じた発電(S33)などが行われ
る。即ち、V3 >Vとなることによってバッテリ電圧V
に基づく発電開始条件が成立する(図8参照)。
【0063】その後、S44においてV≦V1 となれ
ば、エンジン発電を停止して(S45)、フラグF2
1にセットする(S46)。続いて、バッテリ電圧Vの
値と発電開始バッテリ電圧V2 とを比較し(S47)、
2 >VであればS37へ戻る。S37,S38,S4
3の処理をした後、S44においてV≦V1 であれば再
びS45(発電停止)へと進む。また、V>V1 であっ
ても、このときにはフラグF2 が1であるため、次のフ
ラグ判定(S49)によって再びステップS45へと進
むことになる。つまり、バッテリ電圧Vが回復してV2
≦Vとなるまでは発電停止状態を維持する(図8参
照)。
【0064】S47においてV1 ≦Vとなれば、フラグ
2 を0にセットして(S48)、今回の処理は終了
(エンド)し、次回の処理で再びハイブリッド走行判定
(S32)が行われ、ハイブリッド走行であればインバ
ータ消費電力Pに応じた発電(S33)などが行われ
る。即ち、V1 ≦Vとなることによってバッテリ電圧V
に基づく発電開始条件が成立する(図8参照)。
【0065】<作用・効果>以上のように、本実施の形
態2の発電制御装置によれば、バッテリ電圧Vが定格バ
ッテリ電圧Vn よりも低く設定された発電停止バッテリ
電圧値V4 上回ったときにエンジン発電を停止させると
ともに、バッテリ温度Tに応じて発電停止バッテリ電圧
値V4 を補正するので、バッテリ電圧Vが低い場合で
も、バッテリ温度Tに応じて補正した発電停止バッテリ
電圧値V4 に基づきエンジン発電を停止して、バッテリ
電圧Vが定格バッテリ電圧Vn を越えてしまうのを防止
することができる。
【0066】即ち、バッテリ温度Tが低い場合にはエン
ジン発電によるバッテリ充電によってバッテリ電圧Vが
定格バッテリ電圧Vn を越えやすい状況にあるので、エ
ンジン発電中であっても、バッテリ温度Tにより補正し
た発電停止バッテリ電圧値V 4 に基づいてエンジン発電
を停止することにより、バッテリ電圧Vの定格バッテリ
電圧Vn 越えを防止する。
【0067】なお、上記実施の形態1,2では発電停止
バッテリ電圧値V4 をバッテリ温度Tに基づいて補正し
ているが、この発電停止バッテリ電圧値V4 の補正にバ
ッテリ残存容量SOCも加味して、より確実にバッテリ
電圧Vの定格バッテリ電圧V n 越えを防止するようにし
てもよい。
【0068】
【発明の効果】以上、発明の実施の形態と共に具体的に
説明したように、第1発明のハイブリッド電気自動車の
発電制御装置によれば、車両の制動時でバッテリ残存容
量が少ないとき、モータによる回生発電と発電機による
発電とを併用させるとともに、回生発電による回生電力
値がバッテリ温度に基づいて補正した所定電力値以上の
ときに発電機による発電を停止させるようにしたので、
バッテリ温度が低いために、回生発電とエンジン発電と
を併用して回生電力と発電電力の両方でバッテリを充電
した場合にはバッテリ電圧の上昇率が非常に高くなって
バッテリ電圧が定格バッテリ電圧を越える虞がある状態
のときには、バッテリ残存容量が多く(エンジン発電が
不要になる程度)ない状態であっても、バッテリ温度に
応じて補正した所定電力値に基づき早めにエンジン発電
を停止することにより、バッテリ電圧が定格バッテリ電
圧を越えてしまうのを防止することができる。
【0069】また、第2発明のハイブリッド電気自動車
の発電制御装置によれば、バッテリ温度が低く、バッテ
リ残存容量が大きいほど、所定電力値を小さな値に補正
するので、バッテリ温度だけでなくバッテリ残存容量も
加味されるため、より確実にバッテリ電圧の定格バッテ
リ電圧越えを防止することができる。
【0070】また、第3発明のハイブリッド電気自動車
の発電制御装置によれば、回生発電とエンジン発電とが
併用されていない状況下において、バッテリ電圧がバッ
テリの定格電圧よりも低く設定された所定電圧値を上回
ったときに発電機による発電を停止させるとともに、バ
ッテリ温度に応じて所定電圧値を補正するので、バッテ
リ温度が低い場合でも、バッテリ温度の応じて補正した
所定電圧値に基づきエンジン発電を停止して、バッテリ
電圧が定格バッテリ電圧を越えてしまうのを防止するこ
とができる。
【0071】また、第4発明のハイブリッド電気自動車
の発電制御装置によれば、バッテリ電圧がバッテリの定
格電圧よりも低く設定された所定電圧を上回ったときに
発電機による発電を停止させるとともに、バッテリ温度
に応じて所定電圧値を補正するので、バッテリ電圧Vが
低い場合でも、バッテリ温度に応じて補正した所定電圧
値に基づきエンジン発電を停止して、バッテリ電圧が定
格バッテリ電圧を越えてしまうのを防止することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかるハイブリッド電
気自動車の発電制御装置の構成図である。
【図2】上記発電制御装置の処理を示すフローチャート
である。
【図3】上記発電制御装置の処理を示すフローチャート
である。
【図4】上記発電制御装置の処理を示すフローチャート
である。
【図5】バッテリ温度とバッテリ残存容量とに応じた発
電停止回生電力値の設定方法を示す説明図である。
【図6】インバータ消費電力に応じた発電制御の説明図
である。
【図7】バッテリ温度に応じた発電停止バッテリ電圧値
の設定方法を示す説明図である。
【図8】バッテリ電圧に応じた発電制御の説明図であ
る。
【図9】上記発電制御装置の作用効果を示す説明図であ
る。
【図10】本発明の実施の形態2に係るハイブリッド電
気自動車の発電制御装置の処理を示すフローチャートで
ある。
【図11】バッテリ残存容量に応じた発電制御の説明図
である。
【図12】インバータ消費電力に応じた発電制御の説明
図である。
【図13】車速に応じた発電制御の説明図である。
【図14】バッテリ電圧に応じた発電制御の説明図であ
る。
【符号の説明】
1 電動モータ 2 エンジン 3 トランスミッション 4 駆動輪 5 発電機 6 バッテリ 7 インバータ 8 ECU 11 温度検出器 12 車速検出器 13 電圧検出器 14 電力検出器 15 残存容量検出器 T バッテリ温度 v 車速 V バッテリ電圧 P インバータ消費電力 SOC バッテリ残存容量
フロントページの続き Fターム(参考) 5H115 PA08 PC06 PG04 PI16 PI24 PI29 PO01 PO02 PO09 PU09 PU24 PU26 PV09 QI04 QN23 SE04 SE05 TB01 TI02 TI05 TI06 TO05 TO14 TR19 TU04 TU16 TZ01 TZ10

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エンジンにより駆動されて電力を発生す
    る発電機と、 この発電機で発生した電力を蓄積するバッテリと、 このバッテリからの電力により車両の駆動系を駆動する
    モータと、 上記バッテリの残存容量を検出する残存容量検出手段
    と、 上記バッテリの温度を検出する温度検出手段と、 上記車両の制動時で上記バッテリ残存容量が少ないと
    き、上記モータによる回生発電と上記発電機による発電
    とを併用させるとともに、上記回生発電による回生電力
    値が上記バッテリ温度に基づいて補正した所定電力値以
    上のときに上記発電機による発電を停止させる制御手段
    とを有することを特徴とするハイブリッド電気自動車の
    発電制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載するハイブリッド電気自
    動車の発電制御装置において、 上記制御手段は、上記バッテリ温度が低く、上記バッテ
    リ残存容量が大きいほど、上記所定電力値を小さな値に
    補正することを特徴とするハイブリッド電気自動車の発
    電制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載するハイブリッド電気自
    動車の発電制御装置において、 上記バッテリの電圧を検出する電圧検出手段を有し、 上記制御手段は、上記モータによる回生発電と上記発電
    機による発電とが併用されていない状況下において、上
    記バッテリ電圧が上記バッテリの定格電圧よりも低く設
    定された所定電圧値を上回ったときに上記発電機による
    発電を停止させるとともに、上記バッテリ温度に応じて
    上記所定電圧値を補正することを特徴とするハイブリッ
    ド電気自動車の発電制御装置。
  4. 【請求項4】 エンジンにより駆動されて電力を発生す
    る発電機と、 この発電機で発生した電力を蓄積するバッテリと、 上記バッテリの温度を検出する温度検出手段と、 上記バッテリの電圧を検出する電圧検出手段と、 上記バッテリ電圧が上記バッテリの定格電圧よりも低く
    設定された所定電圧値を上回ったときに上記発電機によ
    る発電を停止させるとともに、上記バッテリ温度に応じ
    て上記所定電圧値を補正する制御手段とを有することを
    特徴とするハイブリッド電気自動車の発電制御装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2013056606A (ja) * 2011-09-08 2013-03-28 Mitsubishi Motors Corp ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP2013154656A (ja) * 2012-01-26 2013-08-15 Toyota Motor Corp ハイブリッド車両の制御装置
JP2015030405A (ja) * 2013-08-05 2015-02-16 マツダ株式会社 ハイブリッド車両の制御装置
JP2016016763A (ja) * 2014-07-09 2016-02-01 三菱電機株式会社 ハイブリッド車の発電制御装置およびハイブリッド車の発電制御方法
JPWO2015151926A1 (ja) * 2014-03-31 2017-04-13 住友建機株式会社 ショベル

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