JP3436203B2 - 車両用二次電池の残存容量算出装置、エンジン自動停止始動装置及び電気回転機制御装置 - Google Patents
車両用二次電池の残存容量算出装置、エンジン自動停止始動装置及び電気回転機制御装置Info
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- G01R—MEASURING ELECTRIC VARIABLES; MEASURING MAGNETIC VARIABLES
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- G01R31/382—Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC
- G01R31/3842—Arrangements for monitoring battery or accumulator variables, e.g. SoC combining voltage and current measurements
Description
二次電池の残存容量算出装置、エンジン自動停止始動装
置及び電気回転機制御装置に関するものである。
す残存容量の算出装置としては、特開平10−3191
00号公報にて示すように、自動車の走行中のバッテリ
の電流を観測することで、局部的な電解液の濃度変化を
予測することにより、この濃度変化に起因して生ずる分
極の度合いを推定し、分極の影響の小さい時をねらって
測定した電圧−電流特性からバッテリの残存容量を算出
するようにしたものがある。
算出装置では、例えばバッテリに対し充電される状況が
長く続くというような自動車の走行状況が継続する場合
には分極の度合いを推定できないため、必要な時にバッ
テリの残存容量の精度のよい算出が難しいという問題が
ある。
処するため、二次電池からなるバッテリの充電状態に密
接な影響を与える当該バッテリ内の分極を有効に活用し
てなる車両用二次電池の残存容量算出装置、エンジン自
動停止始動装置及び電気回転機制御装置を提供すること
を目的とする。
り、請求項1に記載の発明に係る車両用二次電池の残存
容量算出装置は、エンジン(E)に連結される電気回転
機(10、10A)を搭載してなる車両に装備されて電
気回転機により充電される二次電池(B)の端子電圧を
検出する電圧検出手段(50)と、二次電池に流れる電
流を検出する電流検出手段(40)と、検出電流に基づ
き二次電池内の分極の指数を算出する指数算出手段(3
20)と、分極の指数が二次電池の充電状態に影響を与
える度合いを小さくする所定範囲内に維持されるように
電気回転機を制御する制御手段(340乃至351、4
30乃至451)と、分極の指数が上記所定範囲内に維
持されているとき、二次電池の開放電圧を表す検出端子
電圧に応じて二次電池の残存容量を算出する算出手段
(361)とを備える。
の制御により分極の指数が二次電池の充電状態に影響を
与える度合いを小さくする所定範囲内に維持されている
ときに、二次電池の残存容量が当該二次電池の開放電圧
を表す検出端子電圧に応じて算出される。換言すれば、
分極の指数の変化を打ち消して上記所定範囲にするよう
に電気回転機を積極的に制御した上で、二次電池に生ず
る開放電圧に応じて残存容量SOCを算出するので、二
次電池の開放電圧に応じた残存容量の算出が必要に応じ
てタイミングよくかつ精度よくなされ得る。
エンジン自動停止始動装置は、請求項1に記載の二次電
池の残存容量算出装置と、車両の停止の際に二次電池の
残存容量が許容値未満のときエンジンの自動停止を禁止
する禁止手段(230)とを備える。
上記残存容量算出装置で算出される残存容量をもとにな
されるので、エンジンの自動停止を精度よく禁止するこ
とができ、その後の自動車の発進にあたりエンジンスト
ールの発生を確実に防止し得る。
電気回転機制御装置は、請求項1に記載の二次電池の残
存容量算出装置を備え、かつ、電気回転機がモータジェ
ネレータであって、このモータジェネレータを、残存容
量が許容値以上のときに、エンジン助勢を行うように制
御する制御手段(431)を備える。
のエンジン助勢制御が、上記残存容量算出装置の算出残
存容量に基づき精度よく行われる。その結果、二次電池
の充電電流の受け入れ性が良好に維持されて必要なタイ
ミングで効率よく二次電池を充電することが可能とな
り、効率のよいエネルギー回収が可能となる。
電気回転機制御装置は、エンジン(E)に連結される電
気回転機(10、10A)を搭載してなる車両に装備さ
れて電気回転機により充電される二次電池(B)の端子
電圧を検出する電圧検出手段(50)と、二次電池に流
れる電流を検出する電流検出手段(40)と、検出電流
に基づき二次電池内の分極の指数を算出する指数算出手
段(320)と、分極の指数が二次電池の充電状態に影
響を与える度合いを小さくする所定範囲内に維持される
ように電気回転機を制御する制御手段(340乃至35
1、430乃至451)とを備える。
のエンジン助勢制御が、上記分極の指数を上記所定範囲
内に維持することで、精度よく行われる。その結果、二
次電池の充電電流の受け入れ性が良好に維持されて必要
なタイミングで効率よく二次電池を充電することが可能
となり、効率のよいエネルギー回収が可能となる。
に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明が自動車用エンジン自
動停止始動装置に適用された例を示している。当該自動
車は、図1に示すように、交流発電機10、整流器20
及びレギュレータ30を備えている。交流発電機10
は、当該自動車のエンジンEにより駆動されて発電し交
流電圧を出力する。整流器20は、交流発電機10の交
流電圧を整流して整流電圧を発生しバッテリB及びレギ
ュレータ30に供給する。レギュレータ30は、後述す
るマイクロコンピュータ80による制御のもと、交流発
電機10の出力を制御して、出力電圧が上限電圧以上に
ならないようにしている。
電流センサ40、電圧センサ50、踏み込み量センサ6
0及び車速センサ70を備えている。電流センサ40は
バッテリBの充電電流或いは放電電流を検出する。電圧
センサ50はバッテリBの端子電圧を検出する。踏み込
み量センサ60は当該自動車のアクセルペダルの踏み込
み量を検出する。また、車速センサ70は、当該自動車
の車速を検出する。なお、バッテリBは、二次電池の一
種である鉛蓄電池により構成されている。
マイクロコンピュータ80、エンジン自動停止始動制御
回路90及び不揮発メモリ100を備えている。マイク
ロコンピュータ80は、主制御プログラム及び割り込み
制御プログラムとしての副制御プログラムを図2乃至図
4にて示すフローチャートに従いそれぞれ実行する。
フローチャートによる主制御プログラムの実行中に、当
該自動車の停止時や発進時におけるエンジンEの自動的
な停止や始動の処理を行う。また、マイクロコンピュー
タ80は、図3及び図4のフローチャートによる副制御
プログラムの実行中に、電流センサ40の検出電流や電
圧センサ50の検出電圧等に基づきバッテリBの残存容
量の算出処理等を行う。
実行は、マイクロコンピュータ80に内蔵のタイマーの
所定時間の計時毎の割り込み処理でなされる。なお、マ
イクロコンピュータ80は、バッテリBから常時給電さ
れて、主制御プログラムを実行するとともに、当該自動
車のイグニッションスイッチIGのオンにより上記タイ
マーをリセット始動する。また、上記主制御プログラム
及び副制御プログラムはマイクロコンピュータ80のR
OMに予め記憶されている。
み込み量センサ60及び車速センサ70の各検出出力に
基づきエンジンEを自動的に停止或いは始動するように
制御する。不揮発メモリ100は、マイクロコンピュー
タ80の処理データを記憶する。
て、イグニッションスイッチIGのオンのもと、当該自
動車をそのエンジンの始動に伴い発進させるものとす
る。このとき、マイクロコンピュータ80は、イグニッ
ションスイッチIGのオンにより、図2のフローチャー
トのステップ200にてYESとの判定をしステップ2
10以後の主制御プログラムの実行に移行するととも
に、上記タイマーをリセット始動し、当該タイマーの所
定時間の計時毎に副制御プログラムの実行を図3及び図
4のフローチャートに従い開始する。
テップ300にて、電流センサ40の検出電流(以下、
バッテリ電流Iという)及び電圧センサ50の検出電圧
(以下、バッテリ電圧Vという)がマイクロコンピュー
タ80に入力される。すると、ステップ310におい
て、残存容量SOCが次の数1の式に基づきバッテリ電
流I及び前回容量SOCoに応じて算出される。なお、
当該前回容量SOCoは、上記イグニッションスイッチ
IGのオン直前において不揮発メモリ100に記憶され
ている残存容量SOCであって、上記イグニッションス
イッチIGのオンに伴う副制御プログラムの初回の実行
でのみステップ310での残存容量SOCの算出に使用
される。ここで、残存容量SOCとは、バッテリBの満
充電状態の充電容量に対するバッテリBの実際の容量の
比率を%で表したものである。
量(A・sec)を示し、tはサンプリングタイミング
(sec)を示す。
数Pが次の数2の式に基づきバッテリ電流Iに応じて算
出される。
変動に対する補正項(バッテリBの充電時に正となる)
である。tは時間(sec)である。また、Idはバッ
テリB内の電極近傍における電解液の拡散に起因する補
正項である。そして、Poをt1の直前における指数P
の値とし、a、bをそれぞれ定数(時間の逆数を表す)
とすると、Po>0のとき、Id=a・Poであり、P
o=0のとき、Id=0であり、P<0のとき、Id=
b・Poである。なお、数2の式は、マイクロコンピュ
ータ80のROMに予め記憶されている。
検出要求フラグF=1の成立の有無が判定される。ここ
で、図2のステップ261においてF=1とセットされ
ておればステップ330における判定はYESとなる。
これに伴い、ステップ340において、分極の指数Pが
所定の上限値Paと比較判定される。但し、上限値Pa
は、残存容量SOCの算出に対し分極の影響が小さいと
考えられる分極の指数の範囲の上限の値を表す。
340におけるYESとの判定のもと、ステップ341
において、交流発電機10の出力電圧を所定電圧Vaま
で低下させる処理がなされる。この処理に基づき、交流
発電機10がその出力電圧を所定電圧Vaまで低下す
る。このことは、電流が分極の指数を上限値Pa以下に
小さくするようにバッテリBに流れることを意味する。
NOとなる場合には、ステップ341での処理を行うこ
となく、ステップ350において分極の指数Pが所定の
下限値Pbと比較判定される。但し、下限値Pbは、残
存容量SOCの算出に対し分極の影響が小さいと考えら
れる分極の指数の範囲の下限の値を表す。
50における判定がYESとなる。これに伴い、ステッ
プ351において、交流発電機10の出力電圧を所定電
圧Vaまで上昇させる処理がなされる。この処理に基づ
き、交流発電機10がその出力電圧を所定電圧Vaまで
上昇する。このことは、電流が分極の指数を下限値Pb
以上に大きくするようにバッテリBに流れることを意味
する。
する必要のない残存容量SOCの領域では、SOC検出
要求フラグF=1のもと、指数PをPa以上Pb以下に
すべく分極を打ち消すように交流発電機10の発電電圧
を制御する。
ある場合、上記ステップ350での判定がNOである場
合、或いはステップ351での処理が終了された場合に
は、ステップ360(図4参照)において、分極の指数
Pが下限値Pb以上で上限値Pa以下であるか否かが判
定される。換言すれば、SOC検出要求フラグF=1と
セットされていない場合には、各ステップ340乃至3
51の処理を行うことなく、ステップ360の処理に移
行する。
ば、ステップ360での判定がYESとなり、次のステ
ップ361において、バッテリBの現段階における残存
容量SOCが、バッテリBの開放電圧Vopenと残存
容量SOCとの間の関係を表すデータ(以下、Vope
n−SOCデータという)に基づき現段階でのバッテリ
Bの開放電圧Vopenを表す電圧センサ50の検出出
力Vに応じて算出される。このVopen−SOCデー
タは、残存容量SOCが開放電圧Vopenにほぼ正比
例する関係を表すものとして、マイクロコンピュータ8
0のROMに予め記憶されている。
テップ362において、SOC検出要求フラグがF=0
とリセットされる。そして、このステップ362での処
理がされた後或いは上記ステップ360でNOと判定さ
れた場合には、ステップ363において、現段階での残
存容量SOCがマイクロコンピュータ80のRAMに一
時的に記憶される。
200のおける判定がYESとなると、ステップ210
において、ステップ363での記憶データである残存容
量SOCが読み出される。ついで、ステップ220にお
いて、当該自動車のエンジンがアイドル状態か否かにつ
き踏み込み量センサ60及び車速センサ70の各検出出
力に基づき判定される。ここで、踏み込み量センサ60
の検出出力が当該自動車のアクセルペダルの解放状態を
表し、車速センサ70の検出出力が当該自動車の停止状
態を表せば、エンジンがアイドル状態にあることから、
ステップ220における判定がYESとなる。
での残存容量SOCが所定の残存容量SOCaと比較判
定される。この残存容量SOCaは、バッテリBのエン
ジンの再始動を可能とする残存容量の下限容量に相当す
る。ここで、SOC≧SOCaであれば、ステップ23
0においてYESと判定される。これに伴い、ステップ
240において、前回のステップ362における残存容
量SOCの算出からの経過時間tが所定時間Toと比較
判定される。なお、所定時間Toは残存容量SOCの信
頼性を確保できる時間をいう。
ば、残存容量SOCの信頼性が確保されていることか
ら、ステップ240における判定がNOとなり、エンジ
ンEを停止する処理がなされる。このため、エンジンE
がエンジン自動停止始動制御回路90により自動的に停
止される。このことは、その後の当該自動車の再発進時
にエンジンEが適正な残存容量SOCのもとエンジンス
トールを招くことなく円滑に始動できることを意味す
る。一方、ステップ240における判定がYESとなる
場合には、残存容量SOCの信頼性を確保できないこと
から、ステップ250においてSOC検出要求フラグが
F=1とセットされる。
ップ230における判定がNOとなった場合には、ステ
ップ260において分極の指数Pが上限値Paと比較判
定される。現段階にて、P≦Paならば、ステップ26
0における判定がYESとなり、ステップ261におい
てSOC検出要求フラグがF=1とセットされる。
後、或いは上記ステップ241処理後、ステップ270
において、当該自動車のアクセルペダルが踏み込まれた
か否かが踏み込み量センサ60の検出出力に基づき判定
される。
れば、ステップ270における判定がYESとなり、ス
テップ271においてエンジンEの始動処理がなされ
る。このため、エンジンEがエンジン自動停止始動制御
回路90により自動的に始動される。このことは、適正
な残存容量SOCのもと、エンジンEを円滑に始動され
ることを意味する。
なる場合、上記ステップ270における判定がNOとな
る場合、或いはステップ271での処理後は、ステップ
280において、現段階では、イグニッションスイッチ
IGがオンされていることからNOと判定され、再びス
テップ210以降の処理が繰り返される。なお、イグニ
ッションスイッチIGがオフされれば、ステップ280
におけるYESとの判定に伴い、ステップ281におい
て、現段階における残存容量SOCが不揮発メモリ10
0に記憶保存される。
グF=1の成立のもと、数2の式に基づき算出される分
極の指数Pが上限値Paよりも大きい場合には交流発電
機10の出力電圧を所定電圧Vaまで低下させるように
制御し、また、分極の指数Pが下限値Pbよりも小さい
場合には交流発電機10の出力電圧を所定電圧Vaまで
上昇させるように制御することで、分極の指数PをPb
≦P≦Paの範囲に収束させる。これにより、例えばバ
ッテリBの充電状態が長く続くような当該自動車の走行
状態であっても、分極の指数PをPb≦P≦Paの範囲
内に積極的に維持できる。
化を打ち消してPb≦P≦Paの範囲内に維持するよう
に交流発電機10の出力電圧を積極的に制御した上で、
バッテリBに生ずる開放電圧に応じてSOC−Vope
nデータに基づき残存容量SOCを算出するので、バッ
テリBの開放電圧に応じた残存容量SOCの算出が必要
に応じてタイミングよくかつ精度よくなされ得る。これ
により、不意のバッテリ上がりを防止でき、さらに過充
電を防ぐ制御を可能としバッテリの寿命を延ばし得る。
エンジンEの自動停止の可否を判定するようにしたの
で、この判定精度をも向上できる。換言すれば、残存容
量SOCがエンジンEの再始動可能な下限容量以上であ
れば、エンジンEの自動停止を精度よく行うことがで
き、逆に、残存容量SOCがエンジンEの再始動可能な
下限容量未満であれば、エンジンEの自動停止を精度よ
く禁止することができ、エンジンストールの発生を確実
に防止し得る。 (第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態を図5乃
至図9に基づいて説明する。図5は、本発明が自動車用
モータジェネレータ制御装置に適用された例を示してい
る。当該自動車は、モータジェネレータ10A(以下、
MG10Aという)を備えており、このMG10Aは、
エンジンEにより駆動されて発電し或いは当該エンジン
Eの助勢を行う。インバータ20Aは、MG10Aの出
力を電力制御して上記第1実施形態にて述べたバッテリ
Bを充電するとともに、バッテリBの出力を電力制御し
て上記第1実施形態にて述べた負荷Lに供給する。
ータ80Aによる制御のもとエンジン制御用ECU90
Bにより制御されてインバータ20Aの制御を行う。エ
ンジン制御用ECU90Bは、MG制御回路90Aの制
御に加えて、エンジンEの制御を行う。
ログラム及び割り込み制御プログラムとしての副制御プ
ログラムを図6乃至図8にて示すフローチャートに従い
それぞれ実行する。このマイクロコンピュータ80A
は、図6及び図7のフローチャートによる主制御プログ
ラムの実行中に、MG10Aによるエンジン助勢やMG
10Aの出力の制御等を行う。また、マイクロコンピュ
ータ80Aは、図8のフローチャートによる副制御プロ
グラムの実行中に、上記第1実施形態にて述べた電流セ
ンサ40の検出電流等に基づきバッテリBの残存容量の
算出処理等を行う。但し、図6及び図7のフローチャー
トは、図2のフローチャートにおいてステップ220乃
至ステップ271に代えてステップ400乃至ステップ
492を採用した構成を有している。また、図8のフロ
ーチャートは、図3及び図4のフローチャートにおいて
ステップ330乃至351及びステップ362を廃止し
た構成を有している。
実行は、マイクロコンピュータ80Aに内蔵のタイマー
の所定時間の計時毎の割り込み処理でなされる。なお、
マイクロコンピュータ80Aは、バッテリBから常時給
電されて、主制御プログラムを実行するとともに、当該
自動車のイグニッションスイッチIGのオンにより上記
タイマーをリセット始動する。また、上記主制御プログ
ラム及び副制御プログラムはマイクロコンピュータ80
AのROMに予め記憶されている。不揮発メモリ100
Aは、マイクロコンピュータ80Aの処理データを記憶
する。
て、イグニッションスイッチIGのオンのもと、当該自
動車をそのエンジンの始動に伴い発進させるものとす
る。このとき、マイクロコンピュータ80Aは、イグニ
ッションスイッチIGのオンにより、図6のフローチャ
ートのステップ200にてYESとの判定をしステップ
210以後の主制御プログラムの実行を開始するととも
に、上記タイマーをリセット始動し、当該タイマーの所
定時間の計時毎に副制御プログラムの実行を図8のフロ
ーチャートに従い開始する。
記第1実施形態と同様にステップ300乃至ステップ3
20において残存容量SOC及び分極の指数Pが算出さ
れた後、上記第1実施形態にて述べたステップ330乃
至351の処理を行うことなく、上記第1実施形態にて
述べたと同様にステップ360乃至363において、分
極の指数PがPb≦P≦Paに属するか否かの判定、バ
ッテリBの開放電圧に基づく残存容量SOCの算出及び
残存容量SOCの記憶が行われる。
200における判定がYESとなると、ステップ210
において上記第1実施形態と同様にステップ363での
記憶データである残存容量SOCが読み出される。つい
で、ステップ400においてステップ320で算出済み
の分極の指数Pが読み出される。
て示す残存容量SOC及び分極の指数Pの条件を表すマ
ップに基づき、エンジン助勢フラグf、回生フラグg及
び発電抑制フラグhが、残存容量SOC及び分極の指数
Pに応じて以下のように設定される。
限値Paであるとき、残存容量SOCがSOC1≦SO
C≦SOC2であればf=1、g=1、h=0と設定さ
れ、残存容量SOCがSOC<SOC1であればf=
0、g=1、h=0と設定され、また、残存容量SOC
がSOC2<SOCであればf=1、g=1、h=1と
設定される。
OC<SOC1或いはSOC1≦SOC≦SOC2であ
ればf=0、g=1、h=0と設定され、また、SOC
2<SOCであれば、f=1、g=1、h=1と設定さ
れる。
OC<SOC1であればf=0、g=1、h=0と設定
され、残存容量SOCがSOC1≦SOC≦SOC2で
あればf=1、g=1、h=1と設定され、また、残存
容量SOCがSOC2<SOCであればf=1、g=
0、h=1と設定される。
容量SOCの許容範囲の下限容量及び上限容量である。
なお、図9のマップはマイクロコンピュータ80AのR
OMに予め記憶されている。
動車が加速中か否かが判定される。ここで、エンジン制
御用ECUが当該自動車が加速中である旨の信号をマイ
クロコンピュータ80Aに入力しておれば、ステップ4
20においてYESとの判定がなされる。これに伴い、
ステップ430においてエンジン助勢フラグf=1か否
かが判定される。
グf=1と設定されていれば、このf=1はMG10A
によるエンジンEの助勢を要することを表すことから、
ステップ430においてYESとの判定がされる。これ
に伴い、ステップ431において、エンジンEを助勢す
るようにMG10Aを制御する処理がなされる。
出のための下限値Pbよりも小さく、かつ残存容量SO
Cが上限容量SOC2よりも大きい場合には、数2の式
で用いる定数bを用いて、時定数(1/b)に対して十
分に短い時間間隔における放電電流の平均値が(b・P
b/γ)で表される電流値を超えないようにMG10A
を制御する。
御回路90Aにより、インバータ20Aを介し、エンジ
ンEを助勢するように制御される。これにより、エンジ
ンEは出力電圧を増大させる。このことは、電流が分極
の指数Pを上限値Pa以下に小さくするようバッテリB
に流れ、その充電電流の受け入れ性を良好にしつつバッ
テリ上がりを防止することを意味する。
となる場合、或いはステップ430にてNOとの判定が
なされる場合には、ステップ440において、当該自動
車が減速中か否かが判定される。ここで、エンジン制御
用ECUが当該自動車が減速中である旨の信号をマイク
ロコンピュータ80Aに入力しておれば、ステップ44
0における判定がYESとなる。従って、ステップ41
0において回生フラグg=1と設定されていれば、この
g=1は、MG10Aの発電電圧の増大を要することを
表すことから、ステップ450における判定がYESと
なり、ステップ451において、MG10Aの発電電圧
を増大させる処理がなされる。この処理に基づき、MG
10Aが、MG制御回路90Aにより、インバータ20
Aを介し、発電電圧を増大させるように制御される。
さく、かつ、残存容量SOCが上限容量SOC2よりも
大きい場合には、上述と同様に、数2の式で用いる定数
bを用いて、時定数(1/b)に対して十分に短い時間
間隔における放電電流の平均値が(b・Pb/γ)で表
される電流値を超えないようにMG10Aの発電電圧を
制御する。また、逆に、極の指数Pが上限値Paより大
きく、かつ、残存容量SOCが下限容量SOC1よりも
小さい場合には、数2の式で用いる定数aを用いて、時
定数(1/a)に対して十分に短い時間間隔における放
電電流の平均値が(a・Pa/γ)で表される電流値を
超えないようにMG10Aの発電電圧を制御する。
ステップ220の処理と同様の判定処理がなされる。こ
こで、エンジンEがアイドル状態であれば、ステップ4
60における判定がYESとなり、ステップ470にお
いて、発電抑制フラグh=1か否かが判定される。そし
て、ステップ410においてh=1と設定されておれ
ば、このh=1は、MG10Aの発電電圧の抑制を要す
ることを表すことから、ステップ470においてYES
との判定がなされる。この判定に基づき、ステップ47
1において、MG10Aの発電電圧の抑制処理がなされ
る。この抑制処理に基づき、MG10Aが、MG制御回
路90Aにより、インバータ20Aを介し、発電電圧を
抑制するように制御される。このことは、電流が分極の
指数Pを下限値Pb以上に大きくするようにバッテリB
に流れることを意味する。
さく、かつ、残存容量SOCが上限容量SOC2よりも
大きい場合には、上述と同様に、数2の式で用いる定数
bを用いて、時定数(1/b)に対して十分に短い時間
間隔における放電電流の平均値が(b・Pb/γ)で表
される電流値を超えないようにMG10Aの発電電圧を
制御する。
動車が加速中、減速中及びエンジンEのアイドル中のい
ずれでもないかが判定される。ここで、当該自動車が加
速中、減速中及びエンジンEのアイドル中のいずれでも
なければ、ステップ480における判定がYESとな
り、ステップ490において発電抑制フラグh=1か否
かがステップ470における判定と同様になされる。
となれば、ステップ491において、ステップ471の
処理と同様に、MG10Aの発電電圧の抑制処理がなさ
れる。この抑制処理に基づき、MG10Aが、MG制御
回路90Aによりインバータ20Aを介し、発電電圧を
抑制するように制御される。
さく、かつ、残存容量SOCが上限容量SOC2よりも
大きい場合には、上述と同様に、数2の式で用いる定数
bを用いて、時定数(1/b)に対して十分に短い時間
間隔における放電電流の平均値が(b・Pb/γ)で表
される電流値を超えないようにMG10Aの発電電圧を
制御する。
90におけるNOとの判定、又はステップ491におけ
る処理の後には、ステップ492にてf=0、g=0及
びh=0とクリアされて、ステップ280以後の処理が
上記第1実施形態と同様になされる。
圧の制御によりバッテリB内の分極の指数PをPb≦P
≦Paの範囲に積極的に収束させるので、バッテリBの
開放電圧に基づく残存容量SOCの算出がタイミングよ
くかつ精度よくなされ得るのは勿論のこと、バッテリB
の充電電流の受け入れ性が良好に維持されて必要なタイ
ミングで効率よくバッテリを充電することが可能とな
り、効率のよいエネルギー回収が可能となる。
は、鉛蓄電池に限ることなく、各種の二次電池であれば
よい。また、バッテリBを構成するバッテリの数は、適
宜変更して実施してもよい。
OCの記憶保存は、マイクロコンピュータ80や80A
内にするのではなく、ステップ280の処理の直前毎に
不揮発メモリに記憶保存するようにしてもよい。
ることなくバス車両等の各種車両に本発明を適用して実
施してもよい。
形態のフローチャートにおける各ステップの処理は、そ
れぞれ、機能実行手段としてハードロジック構成により
実行するようにしてもよい。
る。
プログラムを示すフローチャートである。
ログラムを示すフローチャートの前段部である。
後段部である。
る。
タが実行する主制御プログラムのフローチャートの前段
部である。
フローチャートの後段部である。
タが実行する副制御プログラムのフローチャートであ
る。
容量SOCの関係をマップにて示す図表である。
0…電流センサ、50…電圧センサ、60…マイクロコ
ンピュータ、B…バッテリ。
Claims (4)
- 【請求項1】 エンジン(E)に連結される電気回転機
(10、10A)を搭載してなる車両に装備されて前記
電気回転機により充電される二次電池(B)の端子電圧
を検出する電圧検出手段(50)と、 前記二次電池に流れる電流を検出する電流検出手段(4
0)と、 前記検出電流に基づき前記二次電池内の分極の指数を算
出する指数算出手段(320)と、 前記分極の指数が前記二次電池の充電状態に影響を与え
る度合いを小さくする所定範囲内に維持されるように前
記電気回転機を制御する制御手段(340乃至351、
430乃至451)と、 前記分極の指数が前記所定範囲内に維持されていると
き、前記二次電池の開放電圧を表す前記検出端子電圧に
応じて前記二次電池の残存容量を算出する算出手段(3
61)とを備える車両用二次電池の残存容量算出装置。 - 【請求項2】 請求項1に記載の二次電池の残存容量算
出装置と、 車両の停止の際に前記二次電池の残存容量が許容値未満
のときエンジンの自動停止を禁止する禁止手段(23
0)とを備える車両用エンジン自動停止始動装置。 - 【請求項3】 請求項1に記載の二次電池の残存容量算
出装置を備え、 かつ、前記電気回転機がモータジェネレータであって、
このモータジェネレータを、前記残存容量が許容値以上
のときに、エンジン助勢を行うように制御する制御手段
(431)を備える車両用電気回転機制御装置。 - 【請求項4】 エンジン(E)に連結される電気回転機
(10、10A)を搭載してなる車両に装備されて前記
電気回転機により充電される二次電池(B)の端子電圧
を検出する電圧検出手段(50)と、 前記二次電池に流れる電流を検出する電流検出手段(4
0)と、 前記検出電流に基づき前記二次電池内の分極の指数を算
出する指数算出手段(320)と、 前記分極の指数が前記二次電池の充電状態に影響を与え
る度合いを小さくする所定範囲内に維持されるように前
記電気回転機を制御する制御手段(340乃至351、
430乃至451)とを備える車両用電気回転機制御装
置。
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