JP2001157377A - 車両用二次電池の満充電判定装置及び残存容量算出装置 - Google Patents

車両用二次電池の満充電判定装置及び残存容量算出装置

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JP2001157377A JP2000056056A JP2000056056A JP2001157377A JP 2001157377 A JP2001157377 A JP 2001157377A JP 2000056056 A JP2000056056 A JP 2000056056A JP 2000056056 A JP2000056056 A JP 2000056056A JP 2001157377 A JP2001157377 A JP 2001157377A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 レギュレータによる調整電圧や二次電池内に
生じる分極とはかかわりなく、当該二次電池の満充電を
精度よく判定する車両用二次電池の満充電判定装置及び
これを用いた二次電池の残存容量算出装置を提供する。 【解決手段】 マイクロコンピュータ60は、バッテリ
Bに対する電圧センサ50の検出電圧及びバッテリBに
対する電流センサ40の検出電流がともに所定の満充電
判定範囲に属するときバッテリBの満充電と判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両用二次電池の
満充電判定装置及びこれを用いた残存容量算出装置に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、自動車用バッテリの満充
電判定装置としては、バッテリ(例えば、鉛蓄電池から
なる)を定電流で充電していくとその満充電付近でバッ
テリの端子電圧が上昇するという現象を利用して、端子
電圧の上昇を監視することで満充電を判定するものがあ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、自動車の走行
中のバッテリでは、充放電電流の変化や電解液の濃度変
化に起因する分極の発生がある。また、交流発電機の出
力電圧はレギュレータにより調整電圧として調整されて
いる。このため、必ずしもバッテリの端子電圧の上昇と
満充電との対応がとれず、端子電圧を監視しても、満充
電を精度よく判定できないという不具合が生ずる。
【0004】そこで、本発明は、以上のようなことに対
処するため、レギュレータによる調整電圧や二次電池内
に生じる分極とはかかわりなく、当該二次電池の満充電
を精度よく判定する車両用二次電池の満充電判定装置及
びこれを用いた二次電池の残存容量算出装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決にあた
り、請求項1に記載の発明に係る車両用二次電池の満充
電判定装置は、交流発電機(10)及びこの交流発電機
の出力電圧を調整するレギュレータ(30)を搭載して
なる車両に装備されてレギュレータの調整のもとに充電
される二次電池(B)の端子電圧を検出する電圧検出手
段(50)と、二次電池に流れる電流を検出する電流検
出手段(40)と、上記検出端子電圧及び検出電流が所
定の満充電判定範囲内にともに属するとき二次電池が満
充電と判定する満充電判定手段(210、220、23
0、630)とを備える。
【0006】このように、検出端子電圧及び検出電流が
所定の満充電判定範囲内にともに属するとき二次電池が
満充電と判定するようにしたので、二次電池の満充電状
態が、二次電池の端子電圧のみで判定するのに比べて精
度よく判定され得る。
【0007】ここで、請求項2に記載の発明によれば、
請求項1に記載の車両用二次電池の満充電判定装置にお
いて、上記所定の満充電判定範囲は、二次電池の90%
以上の充電状態において当該二次電池の定格電圧よりも
高い電圧の範囲及び当該二次電池に流れる電流が零或い
は放電電流である範囲で特定される。これにより、請求
項1に記載の発明の作用効果をより一層確実に達成し得
る。
【0008】また、請求項3に記載の発明によれば、請
求項1又は2に記載の車両用二次電池の満充電判定装置
において、二次電池内の分極の指数を上記検出電流に応
じて算出する指数算出手段(410、603)を備え
て、満充電判定手段は、その満充電の判定を、分極の指
数が所定の指数範囲内に属することをも加味して行う。
これにより、請求項1又は2に記載の発明の作用効果を
より一層精度よく達成できる。
【0009】また、請求項4に記載の発明によれば、請
求項3に記載の車両用二次電池の満充電判定装置におい
て、上記所定の指数範囲は二次電池内の電解液の濃度変
化を無視し得る程度の指数範囲で特定される。これによ
り、請求項3に記載の発明の作用効果をより一層確実に
達成できる。
【0010】また、請求項5に記載の発明に係る車両用
二次電池の満充電判定装置は、交流発電機(10)及び
この交流発電機の出力電圧を調整するレギュレータ(3
0)を搭載してなる車両に装備されてレギュレータの調
整のもとに充電される二次電池(B)の端子電圧を検出
する電圧検出手段(50)と、二次電池に流れる電流を
検出する電流検出手段(40)と、二次電池内の電解液
の分極の指数を上記検出電流に応じて算出する指数算出
手段(310、603)と、上記検出端子電圧が所定の
満充電判定範囲内に属するとともに分極の指数が所定の
指数範囲内に属するとき二次電池が満充電と判定する満
充電判定手段(320、330、340、630)とを
備える。
【0011】このように、検出端子電圧が所定の満充電
判定範囲内に属するとともに分極の指数が所定の指数範
囲内に属するとき二次電池が満充電と判定することで、
二次電池の満充電状態が、当該二次電池の端子電圧のみ
で判定するのに比べて精度よく判定され得る。
【0012】ここで、請求項6に記載の発明によれば、
請求項5に記載の車両用二次電池の満充電判定装置にお
いて、所定の満充電判定範囲は二次電池の90%以上の
充電状態において当該二次電池の定格電圧よりも高い電
圧の範囲で特定され、所定の指数範囲は二次電池内の電
解液の濃度変化を無視し得る程度の指数範囲で特定され
る。これにより、請求項5に記載の発明の作用効果をよ
り一層確実に達成できる。
【0013】また、請求項7に記載の発明によれば、請
求項1乃至6のいずれか1つに記載の車両用二次電池の
満充電判定装置において、レギュレータの調整電圧を時
間間隔をおいて繰り返し通常調整値よりも高い所定値に
するように当該レギュレータを制御するレギュレータ制
御手段(570乃至582)を備え、満充電判定手段
は、その判定を、レギュレータの調整電圧が上記所定値
であるときに行う。
【0014】これにより、レギュレータの調整電圧が通
常調整値にあるときに満充電判定に与える悪影響を伴う
ことなく、請求項1乃至6のいずれか1つに記載の発明
の作用効果を達成できる。
【0015】また、請求項8に記載の発明によれば、車
両用二次電池の残存容量算出装置は、請求項1乃至7の
いずれか1つに記載の車両用二次電池の満充電判定装置
と、この満充電判定装置の満充電判定手段による満充電
との判定のもと、二次電池の残存容量を算出する残存容
量算出手段(120)とを備える。
【0016】これにより、二次電池の残存容量の算出
を、請求項1乃至7のいずれか1つに記載の発明の作用
効果のもと、精度よく達成できる。
【0017】また、請求項9に記載の発明に係る車両用
二次電池の残存容量算出装置は、請求項3又は5に記載
の車両用二次電池の満充電判定装置と、満充電判定装置
の満充電判定手段による満充電との判定後、分極の指数
が二次電池の開放電圧を安定にする値の範囲にあるか否
かを判定する指数判定手段(610)と、この指数判定
手段による分極の指数が二次電池の開放電圧を安定にす
る値の範囲にあるとの判定に伴い、二次電池の劣化に応
じた残存容量と開放電圧との関係を学習する学習手段
(651)と、この学習手段による学習結果に基づき二
次電池の開放電圧に応じて当該二次電池の残存容量を算
出する残存容量算出手段(653)とを備える。
【0018】このように、二次電池の開放電圧を利用し
て残存容量を算出するので、当該残存容量の算出が迅速
に行える。また、この算出は、満充電判定装置の満充電
判定手段による満充電との判定後の分極の指数が二次電
池の開放電圧を安定にする値の範囲にあるとの判定に伴
い、二次電池の劣化に応じた残存容量と開放電圧との関
係を学習することで、この学習結果に基づき二次電池の
開放電圧に応じてなされるので、高い精度の残存容量を
二次電池の劣化状態にかかわりなく得ることができる。
【0019】また、請求項10に記載の発明によれば、
請求項9に記載の車両用二次電池の残存容量算出装置に
おいて、学習手段は、その学習を、二次電池の満充電と
の判定後二次電池の初期の残存容量と開放電圧との関係
に基づき、満充電との判定後指数判定手段による分極の
指数が二次電池の開放電圧を安定にする値の範囲にある
との判定までの二次電池の放電量に応じて行う。
【0020】これにより、請求項9に記載の発明の作用
効果をより一層向上できる。
【0021】なお、上記各手段の括弧内の符号は、後述
する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すも
のである。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の各実施形態を図面
に基づいて説明する。 (第1実施形態)図1は、本発明に係る自動車用バッテ
リBを充電制御するための充電制御システムの第1実施
形態を示す。なお、バッテリBは、二次電池の一種であ
る鉛蓄電池により構成されている。
【0023】当該充電制御システムは、図1に示すよう
に、交流発電機10(以下、発電機10という)、整流
器20及びレギュレータ30を備えている。発電機10
は、当該自動車のエンジンにより駆動されて交流電圧を
発生する。整流器20は、発電機10の交流電圧を整流
して整流電圧を発生しバッテリB及びレギュレータ30
に供給する。レギュレータ30は、後述するマイクロコ
ンピュータ60による制御のもと、整流器20の整流電
圧を調整してバッテリB及び電気的負荷Lに出力する。
【0024】また、当該充電制御システムは、電流セン
サ40、電圧センサ50及びマイクロコンピュータ60
を備えている。電流センサ40はバッテリBの充電電流
或いは放電電流を検出する。電圧センサ50はバッテリ
Bの端子電圧を検出する。
【0025】マイクロコンピュータ60は、主制御プロ
グラム及び割り込み制御プログラムとしての副制御プロ
グラムを図2及び図3にて示すフローチャートに従いそ
れぞれ実行する。そして、このマイクロコンピュータ6
0は、主制御プログラムの実行中に、電流センサ40の
検出電流等に基づきバッテリBの満充電判定処理、レギ
ュレータ30の制御に要する処理やデータの記憶処理等
を行う。また、マイクロコンピュータ60は、副制御プ
ログラムの実行中に、電流センサ40の検出電流及び電
圧センサ50の検出電圧に対する判定処理等を行う。
【0026】本第1実施形態では、副制御プログラムの
実行は、マイクロコンピュータ60に内蔵のタイマーの
所定時間の計時毎の割り込み処理でなされる。なお、マ
イクロコンピュータ60はバッテリBから常時給電され
て作動状態にあり、当該自動車のイグニッションスイッ
チIGのオンにより、主制御プログラムの実行を開始す
るとともに上記タイマーをリセット始動する。また、上
記主制御プログラム及び副制御プログラムはマイクロコ
ンピュータ60のROMに予め記憶されている。
【0027】このように構成した第1実施形態におい
て、イグニッションスイッチIGのオンのもと、当該自
動車をそのエンジンの始動に伴い発進させるものとす
る。このとき、マイクロコンピュータ60は、イグニッ
ションスイッチIGのオンにより作動し、図2のフロー
チャートに従い、主制御プログラムの実行を開始すると
ともに、上記タイマーをリセット始動し、当該タイマー
の所定時間の計時毎に図3のフローチャートに従い副制
御プログラムの実行を開始する。
【0028】副制御プログラムの実行中においては、ス
テップ200にて、電流センサ40の検出電流(以下、
バッテリ電流Iという)及び電圧センサ50の検出電圧
(以下、バッテリ電圧Vという)がマイクロコンピュー
タ60に入力される。すると、各ステップ210、22
0において、バッテリ電流I及びバッテリ電圧Vが所定
電流値Is及び所定電圧値Vsと比較判定される。
【0029】上記所定電流値Is及び所定電圧値Vs
は、バッテリBの満充電状態を判定するために導入され
たものであるが、その導入の根拠について説明する。バ
ッテリBの満充電状態におけるバッテリ電圧及びバッテ
リ電流の分布状態を調べたところ、図4にて示すような
結果が得られた。但し、バッテリBとしては、定格電圧
12Vの鉛蓄電池を6個直列に接続したものを用いた。
【0030】図4は、バッテリBの端子電圧が14V以
上でバッテリBの電流が0A以下の範囲(図4にて図示
斜線の範囲)即ち満充電判定範囲にバッテリBの端子電
圧及び電流が属すれば、バッテリBの満充電状態が精度
よく判定できることを示す。ここで、バッテリBの端子
電圧が14V以上としたのは、バッテリBの端子電圧
は、当該バッテリBの満充電状態近傍で定格電圧よりも
高く上昇するため、このように上昇した高い値を満充電
状態判定に用いることとしたことによる。なお、図4に
て符号Qはバッテリ電圧V=14(V)及びバッテリ電
流I=0(A)を示す。
【0031】また、バッテリBの電流を0A以下の範囲
としたのは、以下の理由による。即ち、バッテリBの充
電時には当該バッテリBに電流が流れ込みその内部抵抗
による電圧降下分にて端子電圧を上昇させる。また、バ
ッテリBの放電時にはバッテリBから電流が流れ出して
その内部抵抗による電圧降下分にて端子電圧を低下させ
る。よって、0A以下のバッテリBの電流の値を満充電
状態判定に用いることとした。
【0032】即ち、上述のように、バッテリBの端子電
圧が14V以上でバッテリBの電流が0A以下の範囲に
バッテリBの電圧及び電流がともに属することをバッテ
リBの満充電状態成立の判定条件に採用すれば、バッテ
リBの電圧のみで満充電判定するのに比べて判定精度を
向上できることが分かる。よって、本第1実施形態で
は、上記所定電流値Is及び所定電圧値Vsを、0A及
び14Vとして、バッテリBの満充電状態を判定するた
めに導入した。
【0033】なお、バッテリBが90%の充電状態のと
きには、図5にて示すごとく、バッテリ電圧及びバッテ
リ電流が斜線の範囲(図4の斜線の範囲と同じ)には入
らない。従って、これを利用して、バッテリBの満充電
か否かの判定をすることができる。
【0034】以上より、バッテリ電流I≦所定電流値I
s及びバッテリ電圧V≧所定電圧値Vsが成立すると
き、両ステップ210、220での各判定がYESとな
り、ステップ230において、バッテリBが満充電状態
にある旨の判定がなされる。
【0035】また、上述のように、主制御プログラムの
実行が開始されると、図2のステップ100において、
上述したイグニッションスイッチIGのオン前にステッ
プ180にて記憶済みのバッテリBの充電状態を表す残
存容量SOCがマイクロコンピュータ60のRAMから
前回値SOCoとして読み込まれる。ここで、残存容量
SOCとは、バッテリBの満充電状態の充電容量に対す
るバッテリBの実際の容量の比率を%で表したものであ
る。
【0036】ついで、ステップ110において、電流セ
ンサ40の検出電流がバッテリ電流Iとして読み込まれ
る。すると、ステップ120にて、残存容量SOCが次
の数1の式に基づきバッテリ電流I及び前回値SOCo
に応じて算出される。
【0037】
【数1】SOC=SOCo+{I・t・100/C} 但し、この数1の式において、CはバッテリBの定格容
量(A・sec)を示し、tはサンプリングタイミング
(sec)を示す。
【0038】然る後、ステップ130において、バッテ
リBが満充電状態か否かにつき判定される。ここで、副
制御プログラムの割り込み実行によりステップ230に
おいて満充電判定がなされておれば、この判定に基づき
ステップ130における判定がYESとなる。そこで、
ステップ140において、残存容量SOCが100%に
修正されて、ステップ150の判定がなされる。一方、
ステップ130における判定がNOとなる場合には、残
存容量SOCは前回値SOCoのまま修正されることな
くステップ150の判定がなされる。
【0039】ステップ150では、前回のステップ13
0における満充電の判定後所定時間経過したか否かが判
定される。経過しておれば、バッテリBの残存容量SO
Cが満充電状態から減少していると考えられることか
ら、ステップ150における判定がYESとなり、ステ
ップ160において、発電機10の発電量を増加してバ
ッテリBを満充電状態にするように、レギュレータ30
による調整電圧が所定調整値に設定される。これに伴
い、レギュレータ30の調整電圧がマイクロコンピュー
タ60により上記所定調整値に制御される。
【0040】ここで、イグニッションスイッチIGがオ
フされていないことから、ステップ170におけるNO
との判定のもと、ステップ110以後の処理が繰り返さ
れる。イグニッションスイッチIGがオフされれば、ス
テップ170におけるYESとの判定に伴い、ステップ
180において、現段階における残存容量SOCがマイ
クロコンピュータ60のRAMに記憶保存される。
【0041】以上説明したように、副制御プログラムの
実行においてバッテリ電流Iが所定電流値Is以下であ
りかつバッテリ電圧Vが所定電圧値Vs以上であること
でもって、バッテリBの満充電状態を判定するようにし
たので、バッテリBの満充電状態が、バッテリBの端子
電圧のみで判定するのに比べて精度よく判定され得る。
従って、このような満充電判定を用いればバッテリBの
残存容量SOCを常に精度よく算出できる。
【0042】この場合、上述のようにバッテリBの満充
電状態との判定後所定時間の経過毎にレギュレータ30
の調整電圧が、発電機10の発電量を増加してバッテリ
Bを満充電状態にするように、所定調整値に設定制御さ
れるので、レギュレータ30による発電機10の発電電
圧に対する調整という影響を受けることなく、バッテリ
Bの満充電状態の判定及び残存容量SOCの算出を精度
よく行える。その結果、バッテリBの過充電を防止して
バッテリBの寿命を延ばすことができる。 (第2実施形態)次に、本発明の第2実施形態を図6に
基づいて説明する。本第2実施形態では、図6にて示す
フローチャートが、上記第1実施形態にて述べた図3の
フローチャートに代えて採用されている。従って、本第
2実施形態では、上記第1実施形態にて述べたマイクロ
コンピュータ60は、図3のフローチャートに代えて、
図6のフローチャートに従い、副制御プログラムを上記
タイマーにより割り込み実行する。その他の構成は、上
記第1実施形態と同様である。
【0043】このように構成した本第2実施形態におい
て、当該自動車の発進に伴い、マイクロコンピュータ6
0が、図2のフローチャートに従い主制御プログラムの
実行を開始するとともに、図6のフローチャートに従い
上記タイマーによる副制御プログラムの割り込み実行を
開始する。
【0044】すると、副制御プログラムの実行では、図
6のステップ300にて、電圧センサ50の検出電圧及
び電流センサ40の検出電流がバッテリ電圧V及びバッ
テリ電流Iとしてマイクロコンピュータ60に入力され
る。これに伴い、ステップ310において、分極の指数
Pが次の数2の式に基づきバッテリ電流I(A)に応じ
て算出される。
【0045】
【数2】
【0046】但し、数2の式において、γはバッテリB
の充電効率の変動に対する補正項(バッテリBの充電時
に正となる)である。tは時間(sec)である。ま
た、IdはバッテリB内の電解液の濃度変化に起因する
補正項である。そして、Poをt1の直前における指数
Pの値とし、a、bをそれぞれ定数とすると、Po>0
のとき、Id=a・Poであり、Po=0のとき、Id
=0であり、P<0のとき、Id=b・Poである。な
お、数2の式は、マイクロコンピュータ60のROMに
予め記憶されている。
【0047】上述のように指数Pが算出されると、各ス
テップ320、330において、分極の指数P及びバッ
テリ電圧Vが所定指数値Ps及び所定電圧値Vsと比較
判定される。
【0048】上記所定指数値Ps及び所定電圧値Vs
は、バッテリBの満充電状態を判定するために導入され
たものであるが、その導入の根拠について説明する。本
明細書の冒頭にて述べたように、当該自動車の走行中の
バッテリBでは、分極の発生により必ずしも端子電圧上
昇と満充電との対応がとれず、端子電圧の上昇を監視し
ても満充電を精度よく判定できない。
【0049】このため、本第2実施形態では、バッテリ
Bの充放電により生ずる分極を充放電電流の履歴から見
積もるパラメータとバッテリBの満充電状態近傍でのバ
ッテリ電圧の上昇とを監視して、分極の影響が小さいと
推定されるときにバッテリ電圧上昇が発生した場合でも
って、バッテリBの満充電状態と判定することで、精度
のよいバッテリBの満充電状態の判定を可能とし、かつ
この判定を用い精度のよい残存容量SOCの算出を可能
とする。
【0050】このような観点から、本第2実施形態で
は、上記第1実施形態にて述べた所定電圧値Vsを導入
するとともに、上記第1実施形態にて述べた所定電流値
Isに代わる所定指数値Ps(=1000Asec乃至
2000Asec)を導入した。なお、所定指数値Ps
は、分極が電解液の濃度変化に起因して生ずることか
ら、1000Asec乃至2000Asecに限ること
なく、満充電判定にあたり、電解液の濃度変化を無視し
得る程度の値、即ち分極の影響を受けにくい値であれば
よい。
【0051】以上より、分極の指数P≦所定指数値Ps
及びバッテリ電圧V≧所定電圧値Vsが成立するとき、
両ステップ320、330の各判定がYESとなり、ス
テップ340において、バッテリBが満充電状態にある
旨の判定がなされる。
【0052】また、主制御プログラムの実行が上記第1
実施形態にて述べたと同様にステップ130に移行する
と、バッテリBの満充電状態か否かが、上記第1実施形
態とは異なり、ステップ340(図6参照)の判定に基
づきなされる。その他の主制御プログラムの処理は上記
第1実施形態と同様である。
【0053】以上説明したように、本第2実施形態で
は、副制御プログラムの実行において分極の指数Pが所
定指数値Ps以下でありかつバッテリ電圧Vが所定電圧
値Vs以上であることでもって、バッテリBの満充電状
態を判定するようにしたので、バッテリBの満充電状態
が、分極の影響を受けることなく、バッテリBの端子電
圧のみで判定するのに比べて精度よく判定され得る。従
って、このような満充電判定を用いればバッテリBの残
存容量SOCを常に精度よく算出できる。その他の作用
効果は上記第1実施形態と同様である。 (第3実施形態)次に、本発明の第3実施形態を図7に
基づいて説明する。本第3実施形態では、図7にて示す
フローチャートが、上記第1実施形態にて述べた図3の
フローチャートに代えて採用されている。従って、本第
3実施形態では、上記第1実施形態にて述べたマイクロ
コンピュータ60は、図3のフローチャートに代えて、
図7のフローチャートに従い、副制御プログラムを上記
タイマーにより割り込み実行する。
【0054】但し、図7のフローチャートは、図示のご
とく、図3のステップ200に相当するステップ400
と、図6の各ステップ310、320にそれぞれ相当す
る各ステップ410、420と、図3の各ステップ21
0、220、230にそれぞれ相当する各ステップ43
0、440、450とを結合して構成されている。その
他の構成は、上記第1実施形態と同様である。
【0055】このように構成した本第3実施形態におい
て、当該自動車の発進に伴い、マイクロコンピュータ6
0が、図2のフローチャートに従い主制御プログラムの
実行を開始するとともに、図7のフローチャートに従い
上記タイマーによる副制御プログラムの割り込み実行を
開始する。
【0056】すると、副制御プログラムの実行では、図
7のステップ400にて、電圧センサ50の検出電圧及
び電流センサ40の検出電流がバッテリ電圧V及びバッ
テリ電流Iとしてマイクロコンピュータ60に入力され
る。これに伴い、ステップ410において、図6のステ
ップ310と同様に、分極の指数Pが上記数2の式に基
づいてバッテリ電流I(A)に応じて算出される。
【0057】すると、次のステップ420において、図
6のステップ320と同様に、分極の指数P≦所定指数
値Psが判定される。このステップ420における判定
がYESになると、ステップ430において、図3のス
テップ210と同様に、バッテリ電流I≦所定電流値I
sが判定される。このステップ430における判定がY
ESとなると、ステップ440において、図6のステッ
プ330と同様に、バッテリ電圧V≧所定電圧値Vsが
判定される。このステップ440における判定がYES
になると、ステップ450において、バッテリBの満充
電と判定される。
【0058】また、主制御プログラムの実行が上記第1
実施形態にて述べたと同様にステップ130に移行する
と、バッテリBの満充電状態か否かが、上記第1実施形
態とは異なり、ステップ450(図7参照)の判定に基
づきなされる。その他の主制御プログラムの処理は上記
第1実施形態と同様である。
【0059】以上説明したように、本第3実施形態で
は、副制御プログラムの実行において分極の指数Pが所
定指数値Ps以下であり、バッテリ電流Iが所定電流値
Is以下であり、かつバッテリ電圧Vが所定電圧値Vs
以上であることでもって、バッテリBの満充電状態を判
定するようにしたので、バッテリBの満充電状態が、上
記第1及び第2の実施形態にて述べた場合よりもより一
層精度よく判定され得る。従って、このような満充電判
定を用いればバッテリBの残存容量SOCを上記第1及
び第2の実施形態にて述べた場合よりも常により一層精
度よく算出できる。その他の作用効果は上記第1実施形
態と同様である。 (第4実施形態)次に、本発明の第4実施形態を図8及
び図9に基づいて説明する。本第4実施形態では、図8
及び図9にて示すフローチャートが、上記第3実施形態
にて述べた図7のフローチャートに代えて採用されてい
る。従って、本第4実施形態では、上記第3実施形態に
て述べたマイクロコンピュータ60は、図7のフローチ
ャートに代えて、図8及び図9のフローチャートに従
い、副制御プログラムを上記タイマーにより割り込み実
行する。但し、図8及び図9のフローチャートは、図7
のステップ400乃至ステップ450に相当するステッ
プ510乃至560を、ステップ500とステップ57
0乃至ステップ582との間に結合して構成されてい
る。その他の構成は上記第3実施形態にて述べたと同様
である。
【0060】このように構成した本第4実施形態におい
て、当該自動車の発進に伴い、マイクロコンピュータ6
0が、図2のフローチャートに従い主制御プログラムの
実行を開始するとともに、図8及び図9のフローチャー
トに従い上記タイマーによる副制御プログラムの割り込
み実行を開始する。
【0061】すると、副制御プログラムの実行では、図
8のステップ500にて、レギュレータ制御フラグがF
=0とリセットされる。その後、ステップ510乃至ス
テップ560において、図7のステップ400乃至ステ
ップ450と同様の処理がなされる。なお、ステップ5
00の処理直後では、各ステップ530乃至550のい
ずれかの判定はNOとなる。
【0062】ついで、図9のステップ570において、
ステップ500におけるF=0の成立後所定時間経過し
たか否かが判定される。ここで、当該所定時間が経過し
ていなければ、ステップ570における判定がNOとな
り、ステップ580での処理に移行する。ここでも、同
様にしてNOとの判定がなされる。
【0063】また、ステップ500でのF=0の成立後
所定時間が経過すれば、ステップ570における判定が
YESとなり、ステップ571において、レギュレータ
30の調整電圧を所定調整値(当該調整電圧よりも高い
値を有する)に設定する処理がなされる。これにより、
レギュレータ30は、マイクロコンピュータ60による
上記設定処理に応じて、調整電圧を上記所定調整値に調
整する。
【0064】上述のようにステップ571の処理がなさ
れると、次のステップ572において、レギュレータ制
御フラグがF=1とセットされる。その後、ステップ5
80において、F=1の成立後所定時間が経過したか否
かが判定される。ここで、当該所定時間が経過していな
ければ、ステップ580における判定がNOとなる。従
って、レギュレータ30の調整電圧が上記所定調整値の
状態にて、各ステップ510乃至560を通る満充電判
定処理がなされる。
【0065】然る後、F=1の成立後所定時間が経過す
れば、ステップ580における判定がYESとなり、ス
テップ581において、レギュレータ30の調整電圧を
通常調整値に戻す処理がなされる。これにより、レギュ
レータ30は、マイクロコンピュータ60による上記戻
し処理に応じて、調整電圧を上記通常調整値に調整す
る。なお、ステップ581の処理後、ステップ582に
おいて、F=0とリセットされる。
【0066】以上説明したように、本第4実施形態で
は、副制御プログラムの実行において分極の指数Pが所
定指数値Ps以下であり、バッテリ電流Iが所定電流値
Is以下であり、かつバッテリ電圧Vが所定電圧値Vs
以上であることでもって、バッテリBの満充電状態を判
定するようにしたので、バッテリBの満充電状態が、上
記第3実施形態にて述べた場合と同様に精度よく判定さ
れ得る。
【0067】ここで、本第4実施形態では、副制御プロ
グラムの実行中、レギュレータ制御フラグF=1の間、
即ち、レギュレータ30の調整電圧が上記所定調整値に
維持される間において、各ステップ510乃至560を
通る処理でもってバッテリBの満充電を判定する。従っ
て、レギュレータ30の調整電圧が通常調整値にあると
きに満充電判定に与える悪影響を伴うことなく、満充電
判定を精度よく行える。その結果、このような満充電判
定を用いればバッテリBの残存容量SOCをより一層精
度よく算出できる。その他の作用効果は上記第1実施形
態と同様である。 (第5実施形態)次に、本発明の第5実施形態を図10
乃至図16に基づいて説明する。本第5実施形態は、以
下に述べるような観点から提案されている。
【0068】二次電池の残存容量SOCの算出はできる
限り短時間で精度よく行うように要請されている。この
要請に応えるにあたっては、二次電池の開放電圧(二次
電池に流れる電流がほぼ零のときの当該二次電池の端子
電圧)を利用して残存容量SOCを算出することが考え
られる。
【0069】そこで、上記第2実施形態にて述べたバッ
テリBの開放電圧について検討したところ、図11にて
示すようなデータが得られた。ここで、グラフL1は、
バッテリBの使用開始初期の劣化前のときの開放電圧と
残存容量SOCとの関係を示し、グラフL2は、バッテ
リBの使用による劣化後の開放電圧と残存容量SOCと
の関係を示す。
【0070】これら両グラフによれば、バッテリBの開
放電圧は、当該バッテリBの劣化に伴い、全残存容量S
OCに亘り、相対的に増大するように変化することが分
かる。従って、このように開放電圧がバッテリBの劣化
により変化したのでは、開放電圧を利用して残存容量S
OCを算出するにあたり、単に開放電圧を利用するのみ
では、残存容量SOCを高精度に算出することは困難で
ある。
【0071】そこで、上記第2実施形態にて述べた数2
の式を検討してみた。当該数2の式は、バッテリBの充
放電電流を積算することで、バッテリBの電極近傍の電
解液濃度の分布を分極の指数Pとして算出する実験式で
ある。
【0072】この実験式を用いて求めた分極の指数Pを
考慮して、バッテリBの端子電圧(バッテリ電圧)と電
流(バッテリ電流)との関係につき調べてみたところ、
図12(a)乃至(c)にて示すデータが得られた。但
し、図12(a)は、当該自動車の走行中におけるバッ
テリBのバッテリ電圧とバッテリ電流との関係を指数P
とは無関係なデータとして示し、図12(b)は、指数
│P│<1000の条件を満たすようなバッテリBのバ
ッテリ電圧とバッテリ電流との関係を示し、また、図1
2(c)は、指数│P│<100の条件を満たすような
バッテリBのバッテリ電圧とバッテリ電流との関係を示
す。
【0073】図12(a)乃至(c)にて示す各データ
を比較すれば、指数Pの小さい程、バッテリBの本来の
バッテリ電圧とバッテリ電流との関係(図12(a)乃
至(c)にて符号K参照)を示すデータの選別がより一
層可能となることが分かる。換言すれば、数2の式によ
れば、指数Pが零近傍の値になるとき、バッテリBの電
解液の濃度分布が均等になり正確な開放電圧を検出でき
ると考えられる。
【0074】このような観点からバッテリBの開放電
圧、指数P及び残存容量SOCの関係につき詳細に検討
してみた。例えば、図13(a)及び(b)は、定電流
−定電圧充電方法によってバッテリBが満充電に至るま
でのバッテリ電圧及びバッテリ電流をそれぞれ示す。
【0075】但し、図13(a)において、符号M1は
バッテリBが新品である場合のバッテリ電圧のグラフを
示し、符号N1はバッテリBが劣化品である場合のバッ
テリ電圧のグラフを示す。また、図13(b)におい
て、符号M2は上記新品のバッテリBのバッテリ電流の
グラフを示し、符号N1は上記劣化品であるバッテリB
のバッテリ電流のグラフを示す。これら各グラフにおい
て、バッテリ電圧が最大でバッテリ電流が最小(図13
(b)にて各符号M20、N20参照)になるとき、新
品のバッテリB及び劣化品のバッテリBは共に満充電と
判断される。
【0076】そこで、実車への適用のもと、図4にて示
すようなデータを、図14にて示すデータとして図13
のデータに基づき求めてみた。ここで、図14にて、符
号Qで示す座標位置は、図13の符号M20或いはN2
0で示す座標位置に相当し、バッテリ電圧が14Vに近
くバッテリ電流が零に近い図4での満充電判定座標位置
である。
【0077】しかし、実車への適用においては、バッテ
リ電圧及びバッテリ電流の分布がばらつくため、残存容
量がSOC=80%のときのバッテリ電圧及びバッテリ
電流の分布(図14(a)参照)と、残存容量がSOC
=100%のときのバッテリ電圧及びバッテリ電流の分
布(図14(b)参照)とでは、相互に区別しにくくな
っている。
【0078】これに対し、上述のように、分極の指数P
が│P│<2000の範囲にあるときのバッテリ電圧及
びバッテリ電流の分布にすると、残存容量がSOC=8
0%のときのバッテリ電圧及びバッテリ電流の分布(図
15(a)参照)と、残存容量がSOC=100%のと
きのバッテリ電圧及びバッテリ電流の分布(図15
(b)参照)とでは、相互に明確に区別できることが分
かる。
【0079】以上のような前提のもと、実車走行中の残
存容量SOC及び分極の指数Pの各変化を調べてみたと
ころ、図16にて示すようなデータが得られた。ここ
で、符号R1はバッテリBの残存容量SOCの時間的変
化を示し、符号R2はバッテリBの分極の指数Pの時間
的変化を示す。
【0080】これによれば、符号P1は、バッテリBの
ほぼ満充電のときの残存容量SOC及び指数P(│P│
<2000)を示す。このとき、バッテリBにおいて
は、バッテリ電流はほぼ零であり、開放電圧は高く14
V近傍の値となっている(図11参照)。このような満
充電後、バッテリBをなりゆきで放電させて分極の指数
Pを小さくしていくと、図16にて符号P2で示す指数
P(│P│<100)に達したとき、分極が十分に解消
されており、上述のように正確な開放電圧を得ることが
できる状態にある。
【0081】このような状態における残存容量SOCは
次の数3の式に基づき算出される。
【0082】
【数3】SOC=(Ah0−Qd)/(Ah0×S)×
100% 但し、数3の式において、Ah0はバッテリBの定格容
量であり、Qdは、符号P1の指数Pから符号P2の指
数PまでのバッテリBの放電量であり、符号Sは温度係
数である。
【0083】数3の式に基づき求めた残存容量SOCに
対するバッテリBの開放電圧を求めたところ、この開放
電圧は図11の点Wで示す値となった。また、この点W
はグラフL2のうち残存容量SOC=80%以下に対応
する直線部分の延長上にあることが分かった。また、グ
ラフL2はグラフL1を開放電圧の座標軸方向に並行移
動することで得られる。
【0084】従って、バッテリBが劣化した場合の開放
電圧を求めるための当該開放電圧と残存容量SOCとの
間の関係を示すデータは、バッテリBの初期特性を示す
グラフL1の直線部分をそのまま破線にて示すごとく延
長しかつ開放電圧の座標軸方向に並行移動することで得
られる。そこで、本第5実施形態では、バッテリBの劣
化状態にない初期状態の開放電圧と残存容量SOCとの
関係を示すデータ(図11にて符号L1参照)を予め求
めておき、このデータに基づきバッテリBの満充電判定
後の放電量に応じて学習制御することで、バッテリBの
残存容量SOCを迅速にかつ高精度にて求めることとし
た。
【0085】これに伴い、本第5実施形態では、図10
にて示すフローチャートが、上記第2実施形態にて述べ
た図2及び図6の両フローチャートに代えて採用されて
いる。従って、本第5実施形態では、上記第2実施形態
にて述べたマイクロコンピュータ60は、図2及び図6
の両フローチャートに代えて、図10のフローチャート
に従い、制御プログラムを実行する。その他の構成は上
記第2実施形態と同様である。
【0086】このように構成した本第5実施形態におい
て、当該自動車の走行状態にて、図10のフローチャー
トに基づき制御プログラムの実行を開始すると、ステッ
プ600において、電流センサ40のバッテリ電流I及
び電圧センサ50のバッテリ電圧Vが入力される。つい
で、ステップ601において、次の数4の式に基づき放
電量Qdが算出される。
【0087】
【数4】Qd=Qd+Σ(I・dt) 然る後、ステップ602において、上記数3の式に基づ
き算出放電量Qdに応じてバッテリBの残存容量SOC
が算出される。そして、ステップ603において、分極
の指数Pが上記数2の式に基づきバッテリ電流Iに応じ
て算出される。
【0088】現段階にて、指数Pの絶対値が所定指数P
a=100以上であれば、ステップ610においてNO
との判定がなされる。ついで、ステップ620におい
て、当該自動車の走行時間が所定時間(例えば、10h
r)を超えたか否かが判定される。ここで、当該自動車
の走行時間は、マイクロコンピュータ60に内蔵のタイ
マーによる計時される時間であって図10のフローチャ
ートの1ルーチン処理時間(0.1sec)の倍数の時
間でもって計時される。また、所定時間10hrは、当
該自動車の走行による使用によりバッテリBが劣化状態
となる時間を表す。なお、当該タイマーは当該自動車の
走行開始に伴うマイクロコンピュータ60の作動開始に
より計時し始める。
【0089】現段階では、当該自動車の走行時間が上記
所定時間10hr未満であり、バッテリBが満充電状態
になければ、ステップ620における判定がYESとな
り、ステップ630においてNOとの判定がなされる。
ここで、ステップ630において満充電が成立する条件
は、バッテリ電圧V>14(V)、バッテリ電流I<0
(A)及び指数│P│<Pb=2000の3条件が満た
されることである。
【0090】然る後、当該自動車の走行時間が所定時間
10hr以上となりステップ620での判定がYESに
なると、ステップ621においてレギュレータ30の調
整電圧が所定値にセットされる。このとき、ステップ6
00での最新のバッテリ電圧V及びバッテリ電流Iが1
4(V)以上及び0(A)未満であり、ステップ603
における最新の指数PがPb=2000未満であれば、
バッテリBは満充電状態にあることにより、ステップ6
30での判定がYESとなる。
【0091】これに伴い、ステップ631において、放
電量Qd=0とし、かつ上記調整電圧を元の値に戻すこ
とで、バッテリBの満充電状態がリセットされ、ステッ
プ632において、満充電フラグFGがFG=1とセッ
トされる。その後、バッテリBの放電が当該自動車の走
行に伴い開始される。
【0092】このようにしてバッテリbの放電が開始さ
れた後、分極の指数Pが減少していき、制御プログラム
がステップ610に達したときYESとの判定がなされ
れば、ステップ611にて、バッテリ電圧V及びバッテ
リ電流Iがバッテリデータとして記憶される。その後、
ステップ611にて記憶したバッテリデータ数が20を
超えると、ステップ640においてYESとの判定がな
され、ステップ641において、開放電圧(以下、開放
電圧VB0という)が上記20のバッテリデータのうち
各バッテリ電圧に基づき最小2乗法でもって算出され
る。
【0093】現段階では、満充電フラグが上述の通りF
G=1であるから、ステップ650での判定がYESと
なる。これに伴い、ステップ651において、開放電圧
VB0と残存容量SOCとの関係を表すデータ(以下、
VB0−SOCデータという)が次のようにして学習さ
れる。
【0094】この学習にあたり、図11のグラフL1で
示すバッテリBの初期の開放電圧と残存容量SOCとの
関係がその直線部分を図11にて破線で示すように延長
したデータ(以下、開放電圧−残存容量初期データとい
う)が予めマイクロコンピュータ60のROMに記憶さ
れている。なお、上記開放電圧−残存容量初期データに
おける残存容量SOC=100%のときの開放電圧は、
図11にて点L10で特定される。
【0095】また、バッテリBの劣化状態はバッテリB
の放電量に応じて変化する。その一例が、図11にてグ
ラフL2で示す開放電圧と残存容量との関係を示すデー
タである。このデータは、上述のことから分かるよう
に、開放電圧−残存容量初期データを開放電圧軸方向に
並行移動して得られるから、グラフL2のうち直線部分
の破線による延長上残存容量SOC=100%のときの
開放電圧(図11で符号L20参照)が開放電圧−残存
容量初期データ上の開放電圧(図11で符号L10参
照)に対応する。
【0096】以上の前提のもと、ステップ602での最
新の残存容量SOCに対応する開放電圧(図11にて符
号L20で示す開放電圧に対応)と開放電圧−残存容量
初期データの符号L10で示す開放電圧との差がこの符
号L10で示す開放電圧に加算される。これにより、バ
ッテリBの劣化状態における開放電圧−残存容量データ
上のSOC=100%での開放電圧VB0が学習され
る。このことは、VB0−SOCデータが学習されるこ
とを意味する。
【0097】ステップ651の処理後、ステップ652
において、満充電フラグがFG=0とリセットされる。
その後、制御プログラムがステップ650に達すると、
ステップ652でのFG=0に基づきNOと判定され、
ステップ653において、残存容量SOCが、ステップ
651で学習したVB0−SOCデータに基づきステッ
プ641での開放電圧VB0に応じて算出される。この
場合、ステップ6561での学習はバッテリBの劣化状
態つまり放電量に応じてなされるので、これに応じてス
テップ653における残存容量SOCの算出もなされ
る。
【0098】以上説明したように、本第5実施形態で
は、バッテリBの満充電との判定後においてステップ6
10で指数PのPa未満への減少を判定した上で、当該
バッテリBの劣化状態における開放電圧を特定するVB
0−SOCデータが上述のように学習され、この学習デ
ータに基づきバッテリBの劣化状態における残存容量S
OCが算出される。換言すれば、バッテリBが劣化して
も、残存容量SOCの算出が、バッテリBの電解液の濃
度が均一になった状態、つまり、指数Pの電解液に対す
る影響が解消された状態で学習したVB0−SOCデー
タに基づきなされる。その結果、バッテリBの残存容量
SOCがバッテリBの劣化状態に影響されることなく、
迅速にかつ高精度にて算出できる。
【0099】なお、本発明の実施にあたり、バッテリB
は、鉛蓄電池に限ることなく、各種の二次電池であれば
よい。また、バッテリBを構成する二次電池の数は、適
宜変更して実施してもよい。
【0100】また、本発明の実施にあたり、残存容量S
OCの記憶保存は、マイクロコンピュータ60内にする
のではなく、ステップ170の処理の直前毎に不揮発メ
モリに記憶保存するようにしてもよい。この場合、バッ
テリBとマイクロコンピュータ60の間の直結配線は不
要である。
【0101】また、本発明の実施にあたり、上記第5実
施形態にて述べたステップ610、620、630での
判定基準は適宜変更してもよい。
【0102】また、本発明の実施にあたり、上記実施形
態のフローチャートにおける各ステップの処理は、それ
ぞれ、機能実行手段としてハードロジック構成により実
行するようにしてもよい。
【0103】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態の構成を示すブロック図
である。
【図2】図1のマイクロコンピュータが実行する主制御
プログラムを示すフローチャートである。
【図3】上記マイクロコンピュータが実行する副制御プ
ログラムを示すフローチャートである。
【図4】バッテリBの満充電時におけるバッテリ電圧と
バッテリ電流との関係において満充電判定領域を示すグ
ラフである。
【図5】バッテリBの90%充電時におけるバッテリ電
圧とバッテリ電流との関係において満充電判定領域を示
すグラフである。
【図6】本発明の第2実施形態を示す副制御プログラム
のフローチャートである。
【図7】本発明の第3実施形態を示す副制御プログラム
のフローチャートである。
【図8】本発明の第4実施形態を示す副制御プログラム
のフローチャートの前段部である。
【図9】上記第4実施形態を示す副制御プログラムのフ
ローチャートの後段部である。
【図10】本発明の第5実施形態におけるマイクロコン
ピュータの作用を示すフローチャートである。
【図11】上記第5実施形態におけるバッテリの開放電
圧と残存容量SOCとの関係をバッテリの劣化の有無に
応じて示すグラフである。
【図12】上記第5実施形態において、(a)はバッテ
リ電圧とバッテリ電流との関係を指数Pとは関係なく示
すグラフであり、(b)はバッテリ電圧とバッテリ電流
との関係を指数P(│P│<2000)との関係で示す
グラフであり、(c)はバッテリ電圧とバッテリ電流と
の関係を指数P(│P│<100)との関係で示すグラ
フである。
【図13】上記第5実施形態において、(a)はバッテ
リが新品及び劣化品の場合のバッテリ電圧の時間的変化
を示すグラフであり、(b)はバッテリが新品及び劣化
品の場合のバッテリ電流の時間的変化を示すグラフであ
る。
【図14】上記第5実施形態において、(a)は当該自
動車の走行中における残存容量SOC=80%ときのバ
ッテリ電圧とバッテリ電流との関係を示すグラフであ
り、(b)は当該自動車の走行中における残存容量SO
C=100%ときのバッテリ電圧とバッテリ電流との関
係を示すグラフである。
【図15】上記第5実施形態において、(a)は指数P
=2000における残存容量SOC=80%ときのバッ
テリ電圧とバッテリ電流との関係を示すグラフであり、
(b)は指数P=2000における残存容量SOC=1
00%ときのバッテリ電圧とバッテリ電流との関係を示
すグラフである。
【図16】上記第5実施形態において、実車時における
残存容量SOC及び指数Pの時間的変化を示すグラフで
ある。
【符号の説明】
10…発電機、20…整流器、30…レギュレータ、4
0…電流センサ、50…電圧センサ、60…マイクロコ
ンピュータ、B…バッテリ。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 菊地 克英 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車品総合研究所内 (72)発明者 菊地 哲郎 愛知県西尾市下羽角町岩谷14番地 株式会 社日本自動車部品総合研究所内 (72)発明者 岸田 晋二 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 伊藤 慎一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 大久保 尚彦 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 Fターム(参考) 2G016 CA03 CB12 CB13 CB31 CC01 CC03 CC04 CC10 CC14 CC27 CC28 5G003 AA07 BA01 CA01 CA11 DA06 DA12 EA05 FA08 GC05 5H030 AA03 AA08 AS08 BB10 FF42 FF43

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流発電機(10)及びこの交流発電機
    の出力電圧を調整するレギュレータ(30)を搭載して
    なる車両に装備されて前記レギュレータの調整のもとに
    充電される二次電池(B)の端子電圧を検出する電圧検
    出手段(50)と、 前記二次電池に流れる電流を検出する電流検出手段(4
    0)と、 前記検出端子電圧及び検出電流が所定の満充電判定範囲
    内にともに属するとき前記二次電池が満充電と判定する
    満充電判定手段(210、220、230、630)と
    を備える車両用二次電池の満充電判定装置。
  2. 【請求項2】 前記所定の満充電判定範囲は、前記二次
    電池の90%以上の充電状態において当該二次電池の定
    格電圧よりも高い電圧の範囲及び当該二次電池に流れる
    電流が零或いは放電電流である範囲で特定されることを
    特徴とする請求項1に記載の車両用二次電池の満充電判
    定装置。
  3. 【請求項3】 前記二次電池内の分極の指数を前記検出
    電流に応じて算出する指数算出手段(410、630)
    を備えて、 前記満充電判定手段は、その満充電の判定を、前記分極
    の指数が所定の指数範囲内に属することをも加味して行
    うことを特徴とする請求項1又は2に記載の車両用二次
    電池の満充電判定装置。
  4. 【請求項4】 前記所定の指数範囲は前記二次電池内の
    電解液の濃度変化を無視し得る程度の指数範囲で特定さ
    れることを特徴とする請求項3に記載の車両用二次電池
    の満充電判定装置。
  5. 【請求項5】 交流発電機(10)及びこの交流発電機
    の出力電圧を調整するレギュレータ(30)を搭載して
    なる車両に装備されて前記レギュレータの調整のもとに
    充電される二次電池(B)の端子電圧を検出する電圧検
    出手段(50)と、 前記二次電池に流れる電流を検出する電流検出手段(4
    0)と、 前記二次電池内の電解液の分極の指数を前記検出電流に
    応じて算出する指数算出手段(310、603)と、 前記検出端子電圧が所定の満充電判定範囲内に属すると
    ともに前記分極の指数が所定の指数範囲内に属するとき
    前記二次電池が満充電と判定する満充電判定手段(32
    0、330、340、630)とを備える車両用二次電
    池の満充電判定装置。
  6. 【請求項6】 前記所定の満充電判定範囲は前記二次電
    池の90%以上の充電状態において当該二次電池の定格
    電圧よりも高い電圧の範囲で特定され、 前記所定の指数範囲は前記二次電池内の電解液の濃度変
    化を無視し得る程度の指数範囲で特定されることを特徴
    とする請求項5に記載の車両用二次電池の満充電判定装
    置。
  7. 【請求項7】 前記レギュレータの調整電圧を時間間隔
    をおいて繰り返し通常調整値よりも高い所定値にするよ
    うに当該レギュレータを制御するレギュレータ制御手段
    (570乃至582)を備え、 前記満充電判定手段は、その判定を、前記レギュレータ
    の調整電圧が前記所定値であるときに行うことを特徴と
    する請求項1乃至6のいずれか1つに記載の車両用二次
    電池の満充電判定装置。
  8. 【請求項8】 請求項1乃至7のいずれか1つに記載の
    車両用二次電池の満充電判定装置と、 この満充電判定装置の満充電判定手段による満充電との
    判定のもと、前記二次電池の残存容量を算出する残存容
    量算出手段(120)とを備える車両用二次電池の残存
    容量算出装置。
  9. 【請求項9】 請求項3又は5に記載の車両用二次電池
    の満充電判定装置と、 前記満充電判定装置の満充電判定手段による満充電との
    判定後、前記分極の指数が前記二次電池の開放電圧を安
    定にする値の範囲にあるか否かを判定する指数判定手段
    (610)と、 この指数判定手段による前記分極の指数が前記二次電池
    の開放電圧を安定にする値の範囲にあるとの判定に伴
    い、前記二次電池の劣化に応じた残存容量と開放電圧と
    の関係を学習する学習手段(651)と、 この学習手段による学習結果に基づき前記二次電池の開
    放電圧に応じて当該二次電池の残存容量を算出する残存
    容量算出手段(653)とを備える車両用二次電池の残
    存容量算出装置。
  10. 【請求項10】 前記学習手段は、その学習を、前記二
    次電池の満充電との判定後前記二次電池の初期の残存容
    量と開放電圧との関係に基づき、前記満充電との判定後
    前記指数判定手段による前記分極の指数が前記二次電池
    の開放電圧を安定にする値の範囲にあるとの判定までの
    前記二次電池の放電量に応じて行うことを特徴とする請
    求項9に記載の車両用二次電池の残存容量算出装置。
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