JP2000277327A - リニアソレノイド及びそれを用いた電磁弁 - Google Patents

リニアソレノイド及びそれを用いた電磁弁

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JP2000277327A
JP2000277327A JP11079857A JP7985799A JP2000277327A JP 2000277327 A JP2000277327 A JP 2000277327A JP 11079857 A JP11079857 A JP 11079857A JP 7985799 A JP7985799 A JP 7985799A JP 2000277327 A JP2000277327 A JP 2000277327A
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Kenichi Oishi
健一 大石
Motoyoshi Ando
元良 安藤
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 一定電流のもとで可動鉄心の移動変位に影響
されないフラットな吸引力特性をもち、コイルの通電量
に対する吸引効率が高く、小型化可能なリニアソレノイ
ド及びそれを用いた電磁弁を提供する。 【解決手段】 コイル内に設けられる固定鉄心11は、
可動鉄心20と対向する端部に可動鉄心側に向かって広
がるテーパ状の凹部14が形成されている第1吸引部1
2と、第1吸引部12より可動鉄心20側に設けられ筒
状の内周面16が形成されている環状の第2吸引部13
とを有する。凹部14の最大径は第2吸引部13の内径
と同じである。可動鉄心20は、凹部14と第2吸引部
13の内周面16とで囲まれる空間に出入りする。第1
吸引部12の凹部14のテーパ面17によって可動鉄心
20を吸引するのに先立って第2吸引部13によって可
動鉄心20を吸引する2段構えの構成である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一定電流のもとで
可動鉄心の移動変位に影響されないフラットな吸引力特
性をもつリニアソレノイド及びそれを用いた電磁弁に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】コイルに通電することによってコイル内
に設けられる固定鉄心に可動鉄心を吸引するリニアソレ
ノイドには、従来様々な構成のものが知られている。例
えば、図4に示すリニアソレノイドは、固定鉄心91に
円筒状内周面を有する凹部93が形成され、可動鉄心9
2が凹部93に出入りする構成である。このようなリニ
アソレノイドにおいて一定電流をコイルに通電した場
合、可動鉄心92の移動変位と吸引力との関係は図6の
曲線101に近似している。図4(A)に示すように可
動鉄心92と固定鉄心91とのエアギャップがある程度
大きい状態で可動鉄心92の移動方向に強い吸引力を発
生する一方、図4(B)に示すようにエアギャップが小
さい状態では吸引力が弱くなる。固定鉄心91と可動鉄
心92との間に発生する吸引力Fの可動鉄心92の移動
方向成分Fxがある位置を境に可動鉄心92が固定鉄心
91に近づくほど減少することによって、このような吸
引力の変化が表れる。
【0003】スプール弁型油圧制御弁等では、弁部材の
ストローク範囲内においてリニアソレノイドに供給する
電流に比例して弁部材の移動変位が変化することが望ま
しい。リニアソレノイドに一定電流のもとで可動鉄心の
移動変位に影響されないフラットな吸引力特性が要求さ
れる場合、一般に、固定鉄心の外周部、固定鉄心の凹部
及び可動鉄心の外周部のいずれか又はすべてにテーパ面
が形成される。図5に示すリニアソレノイドは、固定鉄
心94の凹部96及び可動鉄心95の外周部の双方にテ
ーパ面が形成され双方のテーパ面が対向している構成で
ある。図5(A)に示すようにエアギャップが大きい状
態では、固定鉄心94と可動鉄心95とに発生する吸引
力Fの大きさが小さい一方、吸引力Fの大きさに対する
移動方向成分Fxの大きさの割合が大きい。図5(B)
に示すようにエアギャップが小さい状態では、吸引力F
の大きさが大きい一方、吸引力Fに対する移動方向成分
Fxの大きさの割合が小さい。したがって、このような
テーパ面が形成されているリニアソレノイドでは、図6
の曲線103に示すようなフラットな吸引力特性が発揮
される。例えば、特開平4−282804に開示される
ラッチングソレノイドは、固定鉄心の凹部にテーパ面を
設けることによってフラットな吸引力特性が得られるこ
とを応用したものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
ように固定鉄心の凹部にテーパ面が設けられているリニ
アソレノイドでは、フラットな吸引力特性が発揮される
一方、可動鉄心のストロークより吸引力を発生させる面
同士の距離が長いためコイルの通電量に対する吸引効率
が低い。すなわち、図4に示すようなテーパ面が形成さ
れていないリニアソレノイドと同じ最大吸引力を発生さ
せるためには、通電量を増大させるかコイルを大型化す
る必要がある。スプール弁型油圧制御弁等では、リニア
ソレノイドによる高精度な弁制御が要求されるため、吸
引力はフラットな特性をもち且つ強力でなければならな
い。
【0005】このようにフラットな特性をもち且つ強力
な吸引力が要求されるリニアソレノイドでは、従来、テ
ーパ面を形成してフラットな吸引力特性を確保する一
方、コイルを大型化して低い吸引効率を補っていたた
め、リニアソレノイドが大型になるという問題があっ
た。
【0006】本発明はこのような問題を解決するために
創作されたものであって、一定電流のもとで可動鉄心の
移動変位に影響されないフラットな吸引力特性をもち、
コイルの通電量に対する吸引効率が高く、小型化可能な
リニアソレノイド及びそれを用いた電磁弁を提供するこ
とを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
リニアソレノイドは、コイルと、コイル内に設けられる
固定鉄心と、固定鉄心と同軸上で対向する可動鉄心とを
備える。固定鉄心は、可動鉄心と対向する端部にテーパ
状の凹部が形成されている第1吸引部と、第1吸引部よ
り可動鉄心側に設けられる環状の第2吸引部とを有す
る。第2吸引部には、凹部の側面と連続している筒状の
内周面が形成されている。可動鉄心は、テーパ状の凹部
の側面と第2吸引部の内周面とで囲まれる空間に出入り
する。
【0008】可動鉄心と固定鉄心とのエアギャップがあ
る程度大きい状態においては、可動鉄心と固定鉄心間の
吸引力は、可動鉄心の固定鉄心側の端部の縁辺と第2吸
引部内周面の可動鉄心側の縁辺間に集中して発生する。
すなわち、エアギャップがある程度大きい状態において
は、第2吸引部と可動鉄心との間に吸引力が生じ、この
吸引力の可動鉄心の移動方向成分によって可動鉄心が固
定鉄心に吸引される。
【0009】可動鉄心の固定鉄心側の端部の縁辺が固定
鉄心の凹部のテーパ面に対向するほど近づいた状態にお
いては、可動鉄心と固定鉄心間の吸引力は、可動鉄心の
外周面の広い範囲と第2吸引部内周面との間、及び可動
鉄心の固定鉄心側の端部の縁辺と第1吸引部の凹部のテ
ーパ面との間に広く分散して発生する。しかし、可動鉄
心の外周面の広い範囲と第2吸引部内周面とに発生する
吸引力の方向は、可動鉄心の移動軸に対してほぼ垂直に
なる。従って、可動鉄心の外周面の広い範囲と第2吸引
部内周面との間で生ずる吸引力は、実質的に可動鉄心を
固定鉄心側に吸引する力として作用しない。すなわち、
エアギャップがある程度小さい状態においては、第1吸
引部と可動鉄心間で生ずる吸引力の可動鉄心の移動方向
成分によって可動鉄心が固定鉄心に吸引される。
【0010】本発明の請求項1記載のリニアソレノイド
によると、上述のように凹部のテーパ面によって可動鉄
心を吸引するのに先立って、第2吸引部と可動鉄心間で
吸引力を発生させるため、凹部にテーパ面を形成するこ
とによる吸引効率の低下を補うことができる。また、第
1吸引部の軸方向長さ及び外周部形状、並びに第2吸引
部の凹部の軸方向長さ及びテーパ面の傾斜角等を調整す
ることによって、一定電流のもとで可動鉄心の移動変位
に影響されないフラットな吸引力特性を実現することが
できる。したがって、一定電流のもとで可動鉄心の移動
変位に影響されないフラットな吸引力特性をもち小型化
可能なリニアソレノイドを実現することができる。
【0011】本発明の請求項2記載のリニアソレノイド
によると、固定鉄心は、外周部の一部または全部が可動
鉄心側の端部に向かってテーパ状に形成されている。こ
のため、可動鉄心の外周面と第2吸引部内周面とが広い
範囲で対向した状態においても、第2吸引部と可動鉄心
間で生ずる吸引力は可動鉄心を固定鉄心に吸引する方向
に作用する。したがって、一定電流のもとで可動鉄心の
移動変位に影響されないフラットな吸引力特性を実現す
ることができる。
【0012】本発明の請求項3記載のリニアソレノイド
によると、可動鉄心は、固定鉄心に対向する側の端部が
テーパ状に形成されている。このため、可動鉄心の外周
面と第2吸引部内周面とが広い範囲で対向した状態にお
いても、第2吸引部と可動鉄心間で生ずる吸引力は可動
鉄心を固定鉄心に吸引する方向に作用する。したがっ
て、一定電流のもとで可動鉄心の移動変位に影響されな
いフラットな吸引力特性を実現することができる。
【0013】本発明の請求項4記載の電磁弁によると、
一定電流のもとで可動鉄心の移動変位に影響されないフ
ラットな吸引力特性をもち小型化可能なリニアソレノイ
ドを用いて弁部材を駆動するため、電磁弁の体格を小さ
くすることができる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を示す
実施例を図に基づいて説明する。本発明の一実施例によ
る電磁弁を図2に示す。電磁弁1は、自動車のトランス
ミッションの作動油の油圧制御に用いられるスプール弁
型油圧制御弁である。弁部材としてのスプール50は、
ヨーク10、固定鉄心11、可動鉄心20、コイル3
0、エンドプレート80、シャフト40等によって構成
されるリニアソレノイドによって駆動される。以下、リ
ニアソレノイドを構成する各部材について説明する。
【0015】磁性体からなる円筒状のヨーク10は、円
筒状の固定鉄心11と同軸上で一体に形成されている。
ヨーク10はリニアソレノイドのケースを兼ねており、
ハウジング60の端部にかしめ固定されている。コイル
30は樹脂によって円筒状にモールド成型され固定鉄心
11の外周に設けられている。磁性体からなるエンドプ
レート80はヨーク10によりかしめ固定されている。
磁性体からなる円柱状の可動鉄心20は、固定鉄心11
と同軸上で対向しておりエンドプレート80により往復
移動可能に支持されている。可動鉄心20にはシャフト
40が圧入固定され、シャフト40の一端がスプール5
0の一端に当接している。シャフト40は、固定鉄心1
1に設けられている軸受け部材41によって往復移動可
能に支持されている。シャフト40の他端は板ばね81
に固定され、板ばね81はエンドプレート80及びエン
ドカバー82とともにヨーク10にかしめ固定される。
【0016】コイル30に電気的に接続されている図示
しないターミナルからコイル30に電流を供給すると、
ヨーク10、エンドプレート80、可動鉄心20、固定
鉄心11によって磁気回路が構成され、固定鉄心11と
可動鉄心20との間に吸引力が発生する。以下、図1に
基づき固定鉄心11と可動鉄心20との間に吸引力を発
生させる部位について説明する。
【0017】固定鉄心11の可動鉄心20側の端部には
テーパ状の凹部14をもつ第1吸引部12が形成され、
第1吸引部12の可動鉄心20側には環状の第2吸引部
13が形成されている。第2吸引部13の内径は可動鉄
心20の外径よりやや大きく、第1吸引部12の凹部1
4の最大径と同じである。第2吸引部13の反第1吸引
部12側の端面は、可動鉄心20の移動軸に対して垂直
である。第1吸引部12及び第2吸引部13の外周部1
5はテーパ状に形成されている。一方、可動鉄心20の
固定鉄心11側の端部外周面には、凹部14のテーパ面
17と同一の傾斜角をもつテーパ面18が形成されてい
る。
【0018】次に、凹部14と第2吸引部13の内周面
16によって囲まれる空間に可動鉄心20が出入りする
ときの磁場の変化について説明する。一定電流がコイル
30に供給される場合、ヨーク10、エンドプレート8
0、可動鉄心20、固定鉄心11の磁気回路に発生する
磁場を磁化線を用いて図3に表わす。
【0019】図1(A)及び図3(A)に示されるよう
に、固定鉄心11と可動鉄心20とのエアギャップDが
大きいとき、第2吸引部13の内周面16と可動鉄心2
0のテーパ面18との間に吸引力Fが発生する。吸引力
Fの可動鉄心20の移動方向成分Fxによって、可動鉄
心20は図1の左方向に吸引される。第2吸引部13の
内周面16と可動鉄心20のテーパ面18との距離が短
いため、第2吸引部13の内周面16と可動鉄心20の
テーパ面18との間に強い吸引力が発生する。
【0020】図1(B)及び図3(B)に示されるよう
に、エアギャップDが小さくなると、第2吸引部13の
内周面16と可動鉄心20との間に働く吸引力F1の移
動方向成分は減少する。一方、可動鉄心20のテーパ面
18と第1吸引部12の凹部14のテーパ面17との距
離が近くなり第1吸引部12による吸引力F2が発生す
る。吸引力F2は、可動鉄心20の移動方向成分F2xを
もち、図1の左方向に可動鉄心20を吸引する力として
作用する。
【0021】上述のように本実施例におけるリニアソレ
ノイドは、第1吸引部12の凹部のテーパ面17によっ
て可動鉄心20を吸引するのに先立って第2吸引部13
によって可動鉄心20を吸引する2段構えの構成であ
る。
【0022】一方、図5に示す従来のリニアソレノイド
のようにテーパ面同士で吸引力を発生させる場合、可動
鉄心95のストロークよりテーパ面間の距離が長いた
め、コイルに通電する電流値に対する吸引力の発生効率
が低くなる。従って、可動鉄心95のストロークを長く
とるためにはコイルに通電する電流値を増大させるかコ
イルを大型化する必要があった。また、図4に示す従来
のリニアソレノイドのように凹部93の側面が可動鉄心
92の移動軸と平行である場合、吸引力を発生させる面
同士の距離を短く保ちながらストロークを長くとること
が可能であるが、吸引力の方向が可動鉄心92の移動軸
に垂直になるためフラットな吸引力特性を実現すること
ができなかった。また、図4に示す固定鉄心91の外周
部をテーパ状に形成することによりフラットな吸引力特
性を実現する場合であっても、フラットな吸引力特性と
強い吸引力を両立させるため、コイルに通電する電流値
を増大させるかコイルを大型化する必要があった。
【0023】本実施例におけるリニアソレノイドは、第
1吸引部12のテーパ面17によって可動鉄心20を強
く吸引することができない範囲では、第2吸引部13の
内周面16によって可動鉄心20を強く吸引することが
できる。さらに、固定鉄心11の外周部、及び可動鉄心
20の端部をテーパ状に形成することによって、可動鉄
心20の変位量による吸引力の変化を抑制している。こ
のため、図6の曲線102に示すように、ソレノイドは
一定電流のもとで可動鉄心20の移動変位に影響されな
いフラットな特性の強い吸引力を発揮する。
【0024】以下、流体流路を形成するハウジング60
と、上述のリニアソレノイドによって駆動されるスプー
ル50について説明する。ハウジング60はアースされ
ており、スプール50を往復移動自在に支持している。
ハウジング60には、入力ポート62、出力ポート6
1、排出ポート64およびフィードバックポート63が
形成されている。入力ポート62は、図示しないタンク
からポンプによって供給される作動油が流入するポート
である。出力ポート61はクラッチに作動油を供給する
ポートである。出力ポート61とフィードバックポート
63とは連通しており、出力ポート61から流出する作
動油がフィードバックポート63に導入される。フィー
ドバック室65はフィードバックポート63と連通して
いる。排出ポート64はタンクに作動油を排出するポー
トである。
【0025】スプール50にはソレノイドの反対側から
大径ランド51、52、小径ランド53がこの順で形成
されている。小径ランド53は大径ランド51、52よ
りも径が小さい。スプール50は後述するシャフト40
と常に当接し、シャフト40とともに往復移動する。ス
プール50の一端に当接するスプリング70は、ソレノ
イド側にスプール50を付勢している。
【0026】フィードバック室65は大径ランド52と
小径ランド53との間に形成されているので、ランド径
の差によりフィードバック室65の油圧はソレノイドの
反対側にスプール50を押圧するように働く。スプール
50は、スプリング70の付勢力と、コイル30に供給
する電流により固定鉄心11に発生する吸引力と、フィ
ードバック室65の圧力からスプール50が受ける力と
が釣り合う位置で静止する。
【0027】スプール50がソレノイド側に移動する
と、入力ポート62と出力ポート61を連通する隙間が
広がり、出力ポート61と排出ポート64を連通する隙
間が狭まるため、出力ポート61から流出する作動油の
油圧が増大する。スプール50が図2の左方向に移動す
ると、入力ポート62と出力ポート61を連通する隙間
が狭まり、出力ポート61と排出ポート64を連通する
隙間が広がるため、出力ポート61から流出する作動油
の油圧が減少する。
【0028】電磁弁1は、コイル30に通電する電流値
を制御することでリニアソレノイドがスプール50を反
ソレノイド側に押す力を調整し、出力ポート61から流
出する作動油の油圧を調整する。
【0029】コイル30に通電する電流値を増大させる
と、電流値に比例して固定鉄心11の吸引力が増大し、
シャフト40がスプール50を反ソレノイド側に押す力
が増大する。この力がスプリング70の付勢力と、フィ
ードバック室65内に導入される作動油の圧力によって
スプール50が左方向に押す力とつりあう位置まで移動
した後にスプール50は静止する。従って、コイル30
に通電する電流値に比例して出力ポート61から流出す
る作動油の油圧が増大する。
【0030】以上説明されたように、本実施例による電
磁弁1によると、リニアソレノイドが一定電流のもとで
可動鉄心20の移動変位に影響されないフラットな特性
を維持しつつ電流値に対して効率よく吸引力を発生させ
るため、小型で信頼性の高いスプール弁型油圧制御弁を
実現することができる。
【0031】本実施例においては、スプール弁型油圧制
御弁の駆動源として本発明のリニアソレノイドを用いた
ものについてのみ説明したが、本発明のリニアソレノイ
ドは、往復移動の変位量を微調整することが必要な種々
の装置の駆動源として利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による電磁弁の固定鉄心と可
動鉄心間に発生する吸引力を説明するための模式図であ
る。(A)はエアギャップが大きい状態を示し、(B)
はエアギャップが小さい状態を示す。
【図2】本発明の一実施例による電磁弁を示す断面図で
ある。
【図3】本発明の一実施例による電磁弁のリニアソレノ
イドに発生する磁場を説明するための磁化線を示す模式
図である。(A)はエアギャップが大きい状態を示し、
(B)はエアギャップが小さい状態を示す。
【図4】従来のリニアソレノイドの固定鉄心と可動鉄心
間に発生する吸引力を説明するための模式図である。
(A)はエアギャップが大きい状態を示し、(B)はエ
アギャップが小さい状態を示す。
【図5】従来のリニアソレノイドの固定鉄心と可動鉄心
間に発生する吸引力を説明するための模式図である。
(A)はエアギャップが大きい状態を示し、(B)はエ
アギャップが小さい状態を示す。
【図6】コイルに1Aの電流を供給した場合に発生する
吸引力と、可動鉄心のストロークとの関係を示すグラフ
である。
【符号の説明】
1 電磁弁 11 固定鉄心 12 第1吸引部 13 第2吸引部 14 凹部 15 外周部 16 内周面 20 可動鉄心 30 コイル 50 スプール(弁部材)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 コイルと、前記コイル内に設けられる固
    定鉄心と、前記固定鉄心と同軸上で対向する可動鉄心と
    を備えるリニアソレノイドにおいて、 前記固定鉄心は、前記可動鉄心と対向する端部に前記可
    動鉄心側に向かって広がるテーパ状の凹部が形成されて
    いる第1吸引部と、前記第1吸引部より前記可動鉄心側
    に設けられる環状の第2吸引部とを有し、 前記第2吸引部には、前記凹部の側面と連続している筒
    状の内周面が形成されていることを特徴とするリニアソ
    レノイド。
  2. 【請求項2】 前記固定鉄心は、外周部の一部または全
    部が前記可動鉄心側に向かって狭まるテーパ状に形成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載のリニアソレノ
    イド。
  3. 【請求項3】 前記可動鉄心は、前記固定鉄心に対向す
    る側の端部が前記固定鉄心側に向かって狭まるテーパ状
    に形成されていることを特徴とする請求項1または2記
    載のリニアソレノイド。
  4. 【請求項4】 請求項1、2または3記載のリニアソレ
    ノイドを用いた電磁弁であって、前記コイルの通電量に
    応じて前記可動鉄心とともに往復移動する弁部材を備え
    ることを特徴とする電磁弁。
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