JP2019056380A - 流体制御弁 - Google Patents

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秀哉 栃原
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    • F01P7/14Controlling of coolant flow the coolant being liquid
    • F01P2007/146Controlling of coolant flow the coolant being liquid using valves

Abstract

【課題】作動流体の圧力に抗して閉弁する際の閉弁性能向上と大型化抑制とが図れる流体制御弁を提供する。【解決手段】流体制御弁5は、開弁状態と閉弁状態とに切り換えるように内部通路512を開閉し、開弁する方向に作動流体の圧力が作用する弁体57を備える。流体制御弁5は、プランジャ55とヨーク56との間を磁束が通る磁気経路である第1経路と、第1経路とは異なる部位においてプランジャ55とヨーク56との間を磁束が通る磁気経路である第2経路と、を備える。開弁状態での通電開始時は第1経路の方が第2経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成する。閉弁状態では第2経路の方が第1経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成する。【選択図】図2

Description

この明細書における開示は、流体制御弁に関する。
特許文献1には、エンジン冷却回路においてエンジンから流出した流体の流通を許可および阻止する開閉弁が開示されている。この開閉弁は、常に弁体を閉弁方向に付勢するコイルスプリングを有し、通電状態で弁体を閉弁方向に駆動する吸着力を発生するソレノイドを有する。また、電動式ポンプが作動しているときには流体圧力が弁体を開弁する方向に作用する。したがって、開閉弁を閉状態にするには、コイルスプリングによる付勢力に加え、ソレノイドによる吸着力を併用する。開閉弁を開状態にするためには、ソレノイドが非通電であることに加え、弁体が受ける流体圧力がコイルスプリングの付勢力を上回るように電動式ポンプから流体が吐出されている必要がある。
特許第5811797号公報
特許文献1の開閉弁では、開弁状態から閉弁する際に、閉弁方向と反対向きに作用する流体圧力の大きさによっては、通電を行ってソレノイドによる吸着力を発生させても閉弁できないことがある。確実に閉弁するには、付勢力を大きいスプリングを用いる方法がとり得るが、装置の体格が大きくなるという問題がある。また、通電終了後に流体圧力が弱まった場合にスプリングの付勢力によって閉弁してしまう懸念がある。
この明細書における開示の目的は、作動流体の圧力に抗して閉弁する際の閉弁性能の向上と大型化の抑制とが図れる流体制御弁を提供することである。
この明細書に開示された複数の態様は、それぞれの目的を達成するために、互いに異なる技術的手段を採用する。また、特許請求の範囲およびこの項に記載した括弧内の符号は、一つの態様として後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示す一例であって、技術的範囲を限定するものではない。
開示された流体制御弁の一つは、液体である作動流体が流通する内部通路(512)を有するハウジング(51)と、弁座(511)から離間して作動流体の流通を許可する開弁状態と弁座に接触して作動流体の流通を阻止する閉弁状態とに切り換えるように内部通路を開閉し、開弁する方向に作動流体の圧力が作用する弁体(57)と、弁体を軸方向に駆動するプランジャ(55;155;255;355)と、開弁状態から閉弁状態に切り換えるために通電時にプランジャを軸方向に駆動する磁気力を発生するコイル部(540)と、通電時にプランジャとともに磁気回路を形成するヨーク(56;156;256;356;456)と、プランジャとヨークとの間を磁束が通る磁気経路である第1経路(551,561;555,1561;555,561;556,565;557,566;556,567;557,563)と、第1経路とは異なる部位においてプランジャとヨークとの間を磁束が通る磁気経路である第2経路(550,560;552,564;557,566)と、を備え、開弁状態での通電開始時は第1経路の方が第2経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成し、閉弁状態では第2経路の方が第1経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成する。
この流体制御弁によれば、開弁状態での通電開始時に、第2経路よりも磁束が大きい第1経路を通る磁気経路によって発生する駆動力を利用してプランジャを流体圧力に抗して吸引し始めることができる。さらに弁体を開弁状態から閉弁状態に至る過程において、第1経路よりも磁束が大きくなる第2経路を通る磁気経路によって発生する駆動力を利用して、プランジャを閉弁状態を維持するように吸着することができる。このように開弁状態での通電開始時に第1経路を通る磁気経路が支配的になることにより、プランジャを弁座側に吸引する吸引力を発揮させて作動流体の圧力に抗する方向に弁体を移動させる駆動力を得ることができる。そして閉弁状態では第2経路を通る磁気経路が支配的になることにより、弁体を弁座に接触させた状態に維持する吸着力を発揮させて内部通路を締め切ることができる。これにより、スプリングなどの付勢力に頼らずに、開弁状態からの閉弁動作と閉弁状態の維持とを実施できるので、スプリングの具備や付勢力の強化などに伴う装置の大型化を抑えることができる。以上より、作動流体の圧力に抗して閉弁する際の閉弁性能向上と大型化抑制とが図れる流体制御弁を提供できる。
第1実施形態に係る冷却水回路を示す構成図である。 第1実施形態の流体制御弁について開弁状態を示した断面図である。 第1実施形態の流体制御弁について閉弁状態を示した断面図である。 開弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する拡大図である。 閉弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する拡大図である。 第1経路と第2経路についてストロークと吸引力の関係を示す特性図である。 第2実施形態の流体制御弁について開弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する図である。 閉弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する拡大図である。 第3実施形態の流体制御弁について開弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する図である。 閉弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する拡大図である。 第4実施形態の流体制御弁について開弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する図である。 閉弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する拡大図である。 第5実施形態の流体制御弁について開弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する図である。 閉弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する拡大図である。 第6実施形態の流体制御弁について開弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する図である。 閉弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する拡大図である。 第7実施形態の流体制御弁について開弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する図である。 閉弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する拡大図である。 第8実施形態の流体制御弁について開弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する図である。 閉弁状態におけるヨークとプランジャ間の磁気経路を説明する拡大図である。
以下に、図面を参照しながら本開示を実施するための複数の形態を説明する。各形態において先行する形態で説明した事項に対応する部分には同一の参照符号を付して重複する説明を省略する場合がある。各形態において構成の一部のみを説明している場合は、構成の他の部分については先行して説明した他の形態を適用することができる。各実施形態で具体的に組み合わせが可能であることを明示している部分同士の組み合わせばかりではなく、特に組み合わせに支障が生じなければ、明示していなくても実施形態同士を部分的に組み合せることも可能である。
(第1実施形態)
開示の目的を達成する流体制御弁は、内部を流通する作動流体の圧力が作用する方向と反対の方向を閉弁方向とし、流体通路を開く開弁状態と流体通路を締め切る閉弁状態とを切り換えて作動流体の流通を許可および阻止する装置である。流体制御弁によって制御される作動流体は、水、オイル等の液体である。
流体制御弁の一例を開示する第1実施形態について図1〜図6を参照しながら説明する。第1実施形態の流体制御弁5は、液体を作動流体とする冷却水回路1に用いられる。冷却水回路1は、エンジン冷却水が循環する回路であり、車両に設けられたエンジン2の暖機および冷却を効率良く行う機能を有している。図1に示すように、冷却水回路1は、エンジン2、ポンプ3、第1流路10、第2流路11、第3流路12、切換弁4、ヒータコア6、流体制御弁5、ラジエータ7、制御装置8等を備えている。
冷却水はポンプ3から流出し、エンジン2、第1流路10、第2流路11、第3流路12を流通してポンプ3に戻る。制御装置8は、少なくとも一つの演算処理装置と、プログラムとデータとを記憶する記憶媒体としての少なくとも一つのメモリ装置とを有する。制御装置8は、例えばコンピュータによって読み取り可能な記憶媒体を備えるマイクロコンピュータによって提供される。記憶媒体は、コンピュータによって読み取り可能なプログラムを非一時的に格納する非遷移的実体的記憶媒体である。記憶媒体は、半導体メモリまたは磁気ディスクなどによって提供されうる。制御装置8は、一つのコンピュータ、またはデータ通信装置によってリンクされた一組のコンピュータ資源によって提供されうる。プログラムは、制御装置8によって実行されることによって、制御装置8をこの明細書に記載される装置として機能させ、この明細書に記載される方法を実行するように制御装置8を機能させる。制御装置8は、エンジン2の暖機および冷却を行う種々の処理を行うための機能部がハードウェアまたはソフトウェアまたはその両方で構築されている。
ポンプ3は、エンジン2が運転状態である場合に冷却水を駆動させるようにエンジン2の運転と連動する装置である。したがって、ポンプ3は、エンジン2が運転状態のときに運転して冷却水を循環させ、エンジン2が停止状態のときに運転しない。また、ポンプ3は、電動モータを駆動源とし、エンジン2の運転状態とは無関係に作動、停止が可能である装置としてもよい。この場合、ポンプ3は、制御装置8の制御により、吐出する流体の量を変化させることができる。
第1流路10は、エンジン2から流出した流体をポンプ3を経由してエンジン2に流入させる流路である。エンジン2の内部には冷却水を流通させる流路が形成されている。エンジン2の内部を流通する冷却水は、エンジン2の熱を吸収して自らの温度を上昇させることでエンジン2の内部温度を低下させている。第2流路11は、第1流路10におけるエンジン2よりも下流側から分岐して、エンジン2から流出した冷却水を流体制御弁5、ヒータコア6を経由して第1流路10のエンジン2側に戻す流路である。第2流路11には流体制御弁5およびヒータコア6が設けられている。第3流路12は、第2流路11における流体制御弁5よりも上流側から分岐して、ラジエータ7を経由して第1流路10のエンジン2側に戻す流路である。
第3流路12にはラジエータ7が設けられている。第3流路12が第1流路10に接続する合流部には、切換弁4が設けられている。切換弁4は、冷却水が第1流路10を循環するように第1流路10と第3流路12とを非連通状態にする第1状態と、冷却水が第3流路12を経由してエンジン2に戻るように第1流路10と第3流路12とを連通状態にする第2状態とに切り換え可能に構成される。切換弁4は、例えば冷却水が所定の温度条件を満たすと第1状態に流路を切り換え、所定の温度条件を満たさない場合に第2状態に流路を切り換える装置であり、例えばサーモスタット弁によって構成することができる。つまり、切換弁4は、感温ワックスに加えられた熱の量(冷却水温度)に応じて弁開度が変化する。また、切換弁4は、第1状態および第2状態に加え、接続されている3つの通路をすべて開放する第3状態に切り換え可能とする弁開度に調整できる構成でもよい。
流体制御弁5は、第2流路11におけるヒータコア6よりも上流側に設けられ、その開度を閉状態または開状態の2つの状態に切り換え可能な弁である。流体制御弁5が閉状態である場合、冷却水は第1状態で第2流路11には流れず第1流路10のみに流れ、第2状態で第3流路12のみに流れる。流体制御弁5が開状態である場合、冷却水は第1状態で第1流路10と第2流路11の両方に流れる。以上のように、第2流路11、第3流路12は第1流路10に対して並列状態で構成されている。
制御装置8は、エンジン2の内部に設けられた冷却水温度センサによって検出される冷却水の温度に基づいて流体制御弁5を制御する。エンジン2の始動後、冷却水温度があらかじめ定めた第1温度未満である場合は、切換弁4によって第1状態に維持され制御装置8によって流体制御弁5に通電されて閉状態に制御される。冷却水は第1流路10のみを循環するので、エンジン2の暖機が行われる。
冷却水温度が第1温度以上になると、エンジン2の暖機が終了したため、切換弁4によって第2状態に切り換えられて、冷却水は第3流路12を循環し、ラジエータ7において冷却水の放熱が行われる。第2状態においてさらに冷却水の放熱が必要である場合は、制御装置8によって通電が遮断されて流体制御弁5が開状態に制御され、冷却水は第3流路12および第2流路11を循環し、ヒータコア6においても冷却水の放熱が行われる。また、第1状態である場合に、ヒータコア6において冷却水からの放熱が必要である場合は、制御装置8によって通電が遮断されて流体制御弁5を開状態に制御することがある。
次に、流体制御弁5について、図2〜図6を用いて説明する。図2は開弁状態を示しており、図3は閉弁状態を示している。流体制御弁5は、シートバルブである弁座511、弁体57、可動コアであるプランジャ55、電磁ソレノイド部54等を備えている。流体制御弁5は、弁体57が弁座511から離間していく方向である開弁方向に作動流体の圧力が作用する構成を有する電磁弁装置である。つまり、流体制御弁5は、流体圧力に抗する方向に、弁体57の閉弁方向が設定されている電磁弁装置である。流体制御弁5は、作動流体から受ける流体圧力と通電により発生する磁気力とのバランス状態に応じて、ハウジング内に設けられた内部通路512を開閉する。
プランジャ55は、軸方向の両端が開口している筒状部551を備えている。プランジャ55は、弁体57側である筒状部551の一端部に設けられた上流側環状部550と、筒状部551の他端部に設けられた下流側環状部552とを備えている。上流側環状部550は、筒状部551と同じ直径寸法を有し、筒状部551と同軸上である上流側開口部550aを貫通孔として有している。上流側環状部550は、弁体57とは反対側の面で支持部材58の下流側端部に接触して支持部材58を軸方向に変位可能に支持している。軸方向は弁体57の移動方向でもある。これにより、支持部材58は、プランジャ55と一緒に軸方向に変位する。下流側環状部552は、筒状部551よりも大きい直径寸法であって筒状部551に対して直交する方向に放射状に広がるフランジ状部である。下流側環状部552には、内側に筒状部551と同軸上である下流側開口部が設けられている。筒状部551の内側には、流体通路553が設けられている。流体通路553は、上流側開口部550aを流体流入口としている。プランジャ55は、磁気を通す材質、例えば磁性材料で構成されている。
支持部材58は、弁体57が結合することにより弁体57と一体に構成されている。支持部材58は、上流側筒状部582と、上流側筒状部582の上流端部に一体に設けられた円盤状の上流側盤部580と、上流側筒状部582の下流端部と一体に設けられて上流側筒状部582よりも直径寸法が小さい下流側筒状部583とを備えている。上流側盤部580には弁体57が固定されている。上流側筒状部582には、径方向に貫通する流体通路581が設けられている。上流側筒状部582には、少なくとも一つの流体通路581が設けられている。流体通路581は、上流側で内部通路512に連通し、下流側で上流側開口部550aを介して流体通路553に連通している。
下流側筒状部583は、ヨーク56の上流側第1環状部560に設けられた開口部560aに内挿された状態で、軸方向に摺動可能に支持されている。支持部材58は、開弁状態において上流側筒状部582の下流側端部が上流側第1環状部560に接触することでそれ以上開弁方向に変位することが規制されている。したがって、下流側筒状部583は、ヨーク56によって、軸方向について所定の範囲で変位可能であり、径方向にはほぼ移動不可能に規制されている。支持部材58は、例えば樹脂材料等の磁気を通しにくい材料で形成されている。したがって、支持部材58は磁気回路を形成しないように構成されている。
弁体57は、ゴム等の弾性変形可能な材質で形成されている。弁体57は、軸方向の下流側に延びる軸部が上流側盤部580の貫通孔に嵌っている状態で支持部材58に一体に装着されている。弁体57は、流入側ハウジング51に設けられた弁座511に対して軸方向に対向する位置に設けられている。
流体制御弁5は、作動流体の内部通路512を形成するハウジング本体を備える。ハウジング本体は、作動流体が流入する流入ポート510が設けられた流入側ハウジング51と、出力ポート530が設けられた流出側ハウジング53と、流入側ハウジング51と流出側ハウジング53とを連結する中間ハウジング52とを備える。流入側ハウジング51は、下流側が中間ハウジング52に一体に設けられ、弁体57、支持部材58の大部分等を内蔵している。流入側ハウジング51は、内部において流入ポート510の周囲に、閉弁方向に変位する弁体57が着座する弁座511を備えている。閉弁状態において弁座511は、環状面または環状線を形成するように弁体57に接触している。
流出側ハウジング53は、上流側が中間ハウジング52に一体に設けられている。出力ポート530は上流側端部で流体通路553に連通している。流入側ハウジング51、中間ハウジング52および流出側ハウジング53は、樹脂材料で形成され、互いに溶着接合されている。
中間ハウジング52は、ヨーク56、プランジャ55、コイル部540、ボビン541、摺動支持部材542等を内蔵している。ヨーク56は、磁気を通す材質、例えば磁性材料で構成されている。ヨーク56は、磁気回路の一部を構成し、ボビン541、摺動支持部材542を中間ハウジング52の内部で支持している。ヨーク56は、ボビン541およびコイル部540の外周側を覆うように設けられている。プランジャ55、コイル部540、ボビン541、摺動支持部材542、支持部材58および弁体57は、軸心が同軸をなすように設置されている。
摺動支持部材542は、筒状体であり、外側でボビン541を支持し、内側でプランジャ55が軸方向に摺動可能なようにプランジャ55の筒状部551の外面を支持している。摺動支持部材542は、磁束を通しにくい非磁性体材料で形成されている。
電磁ソレノイド部54は、ヨーク56、コイル部540、ボビン541、摺動支持部材542、コネクタ等を備えて構成されている。コネクタは、ヨーク56の側方または外側に位置するように設けられる。コネクタは、コイル部540に通電するために設けられており、内部のターミナル端子は、コイル部540と電気的に接続されている。電磁ソレノイド部54は、コネクタによってターミナル端子を電流制御装置等に電気的に接続することにより、コイル部540に通電する電流を制御できる。ボビン541は、樹脂材により円筒状に形成され、外周面にはコイル部540が巻回されている。
ヨーク56は、軸方向の両端が開口している筒状体である。ヨーク56は、弁体57側の一端部に設けられた上流側第1環状部560と、傾斜部561と、傾斜部561の下流側端部から径方向に延びる上流側第2環状部562と、上流側第2環状部562の外周縁から軸方向に延びる下流側筒状部563とを備えている。
上流側第1環状部560は、プランジャ55の上流側環状部550に軸方向に接触可能で、上流側環状部550よりも大きい直径寸法を有し、プランジャ55の上流側開口部550aと同軸上である開口部560aを貫通孔として有している。上流側第1環状部560と上流側環状部550は、軸方向に向かい合う部分であって互いに沿うような断面形状をなす平行部をなしている。以下、傾斜部および平行部に関わる断面形状とは、プランジャ等の軸方向に沿う縦断面形状のことである。上流側第1環状部560は、弁体57が弁座511に接触している閉弁状態において、弁体57とは反対側の下流側面560bが上流側環状部550の弁体57側に位置する上流側面550bに接触するような位置に設けられている。下流側面560bと上流側面550bとは、軸方向に向かい合う部分であって互いに沿う平行部をなしている。したがって、図3および図5に示すように、閉弁状態では、上流側第1環状部560と上流側環状部550とが接触する部分に磁束が通る第2経路である磁気経路が形成されている。
傾斜部561は、上流側(弁体57側)の端部が上流側第1環状部560に連結し、下流側(プランジャ55側)の端部が上流側第2環状部562に連結する形状の筒状部である。傾斜部561は、プランジャ55の筒状部551に対して傾斜する断面形状をなす部分である。傾斜部561は、上流側(弁体57側)の端部が下流側(プランジャ55側)の端部よりも直径寸法が小さく形成されている。したがって、傾斜部561は、下流側(プランジャ55側)に向かうほど、直径が大きくなるように筒状部551に対して傾斜している。
傾斜部561における上流側(弁体57側)の端部は、筒状部551よりも直径寸法が大きく構成されている。したがって、筒状部551、特にその上流側部位は、図2および図4に示す開弁状態から図3および図5に示す閉弁状態へ移動するにつれて、傾斜部561との距離が少しずつ小さくなるように設けられている。開弁状態での通電開始時には、図2に示すように、上流側におけるプランジャ55とヨーク56との距離は、傾斜部561と筒状部551との間が最も短くなっている。このように開弁状態では、傾斜部561と筒状部551との間を磁束が通る第1経路である磁気経路が前述の第2経路よりも磁束が大きくなる。以上のように、開弁状態での通電開始時は第1経路の方が第2経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成し、閉弁状態では第2経路の方が第1経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成する。
上流側第2環状部562は、傾斜部561の下流側端部よりも大きい直径寸法であって下流側筒状部563に対して直交する方向に放射状に広がるフランジ状部である。上流側第2環状部562は、断面形状が上流側第1環状部560と平行な関係にある。下流側筒状部563の内周面は、閉弁状態および開弁状態で、軸方向について下流側環状部552の外周縁と対向する位置関係にある。通電時には、下流側筒状部563と下流側環状部552の外周縁との間にも磁束が通る磁気経路が形成されることになる。
図6に示すように、プランジャ55を吸引する吸引力は、開弁状態から閉弁状態に近づく間は第1経路の方が第2経路よりも大きく、閉弁状態の直前で逆転現象が起きて閉弁状態では第2経路の方が第1経路よりも大きくなるという特性がある。図4に示すように、通電時の開弁状態においては、実線矢印で示す第1経路が破線矢印で示す第2経路よりも支配的な磁気経路になる。これは、プランジャ55とヨーク56との間において、傾斜部561と筒状部551との距離が最も短くなり、磁気抵抗が最も小さい部位であり、磁束が最も大きい部位になるからである。このため、流体制御弁5は、図6の特性図と同様に、ストロークが大きい開弁状態ではプランジャ55を吸引する吸引力は、第2経路よりも第1経路の方が大きくなる。したがって、流体制御弁5は、第1経路において吸引し始める構成を採用することによって、弁体57に作用する流体圧力に反してプランジャ55を吸引することができ、通電開始時の吸引性能を強化することができる。
図4に示す開弁状態から閉状態に近づけていき、図5に示す閉弁状態になると、第2経路が第1経路よりも支配的となる逆転現象が起こる。これは、互いに平行部を構成する上流側環状部550と上流側第1環状部560とが接触し、またはプランジャ55とヨーク56との間において最も近接するからである。このため、上流側環状部550と上流側第1環状部560との間が、磁気抵抗が最も小さい部位であり、磁束が最も大きい部位になる。流体制御弁5は、図6の特性図と同様に、ストロークが小さい閉弁状態の直前においてプランジャ55の吸引力が第2経路の方が大きくなるように変化する。したがって、流体制御弁5は、第2経路によって弁体57を弁座511に吸着する構成を採用することにより、弁体57に作用する流体圧力に対して弁体57を締め切ることができ、閉弁時の吸着保持力を強化することができる。以上のように、流体制御弁5は、図6に図示する第1経路と第2経路の両方の吸引力に係る有利な特性を併せ持った電磁弁を提供している。
次に、第1実施形態の流体制御弁5がもたらす作用効果について説明する。流体制御弁5は、開弁状態と閉弁状態とに切り換えるように内部通路512を開閉し、開弁する方向に作動流体の圧力が作用する弁体57を備える。流体制御弁5は、プランジャ55とヨーク56との間を磁束が通る磁気経路である第1経路と、第1経路とは異なる部位においてプランジャ55とヨーク56との間を磁束が通る磁気経路である第2経路と、を備える。開弁状態での通電開始時は第1経路の方が第2経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成する。閉弁状態では第2経路の方が第1経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成する。
この流体制御弁5によれば、開弁状態での通電開始時に、第2経路よりも磁束が大きい第1経路を通る磁気経路によって発生する駆動力を利用してプランジャ55を流体圧力に抗して吸引し始めることができる。さらに弁体57を開弁状態から閉弁状態に至る過程において、第1経路よりも磁束が大きくなる第2経路を通る磁気経路によって発生する駆動力を利用して、閉弁状態を維持するようにプランジャ55を吸着することができる。このように開弁状態での通電開始時に第1経路を通る磁気経路が支配的になることにより、プランジャ55を弁座511側に吸引する吸引力を発揮させて作動流体の圧力に抗する閉弁方向に弁体57を移動させる駆動力を得ることができる。これにより、流体圧力が弁体57に作用している状態で閉弁状態に持って行けるので、通電タイミングが限定されない流体制御弁5を提供できる。
そして閉弁状態では第2経路を通る磁気経路が支配的になることにより、弁体57を弁座511に接触させた状態に維持する吸着力を発揮させて内部通路512を締め切ることができる。この効果により、スプリングなどの付勢力に頼らずに、開弁状態からの閉弁動作と閉弁状態の維持とを実施できるので、スプリングの具備や付勢力の強化などに伴う装置の大型化を抑えることができる。以上より、作動流体の圧力に抗して閉弁する際の閉弁性能の向上と大型化の抑制とが図れる流体制御弁5を提供できる。
第1経路は、プランジャ55とヨーク56の一方の一部であってプランジャ55とヨーク56の他方の部分に対して傾斜する断面形状をなす傾斜部561と他方の部分との間を磁束が通る磁気経路である。第2経路は、プランジャ55とヨーク56のそれぞれにおいて軸方向に向かい合う部分であって互いに沿うような断面形状をなす平行部を磁束が通る磁気経路である。この平行部は、プランジャ55の上流側環状部550とヨーク56の上流側第1環状部560とで構成されている。
この構成によれば、プランジャ55とヨーク56において他方に対して傾斜する傾斜部561を備えることにより、開弁状態での通電開始時にプランジャ55とヨーク56の平行部を通る第2経路よりも磁束が大きい第1経路を形成することができる。さらに弁体57を開弁状態から閉弁状態に至る過程において、平行部を構成することによりプランジャ55とヨーク56との重なり合う面積または接触面積が大きく磁束が大きい第2経路に切り換えることができる。このようにプランジャ55とヨーク56の形状を工夫して磁気経路を構築することにより、スプリングなどの付勢力に頼らずに、開弁状態からの閉弁動作と閉弁状態の維持とを実施可能な流体制御弁5を提供できる。
流体制御弁5によれば、プランジャ55は軸方向に延びる筒状部551を備え、ヨーク56は、筒状部551に対して傾斜する断面形状をなす傾斜部561を備えている。平行部は、プランジャ55において筒状部551よりも作動流体の上流側に設けられている上流側環状部550と、ヨーク56において傾斜部561よりも作動流体の上流側に設けられている上流側第1環状部560とを含んで構成されている。これによれば、プランジャ55の筒状部551に対する傾斜部561がヨーク56に設けられているので、筒状部551の内径を大きくすることができる。このため、筒状部551の内側に流体通路553を設ける構成を採用する場合には、作動流体の圧力に抗した閉弁性能の向上と閉弁状態の維持性能向上とを図りつつ、作動流体の流通抵抗抑制が可能な流体制御弁5を提供できる。
流体制御弁5は、プランジャ55の内側に作動流体が流通する流体通路553を備える。この構成によれば、通電によるプランジャ55からの発熱を作動流体によって緩和可能な流体制御弁5を提供できる。
流体制御弁5は、コイル部540よりも内側であってかつプランジャ55の内側に作動流体が流通する流体通路553を備える。この構成によれば、通電によるコイル部540およびプランジャ55からの発熱を作動流体によって緩和可能な流体制御弁5を提供できる。
第2経路は、閉弁状態でプランジャ55とヨーク56とが接触する部位に形成されている。これによれば、この流体制御弁5は、プランジャ55とヨーク56とを接触させた部位に第2経路を備えることにより、弁体57に作用する流体圧力に対して弁体57を締め切るような吸着力を提供でき、閉弁時の吸着保持力を強化することができる。
流体制御弁5は、プランジャ55とヨーク56とで磁気回路を形成するため、装置の部品点数抑制に寄与し、さらに磁気回路におけるエアギャップを抑えることができる。
流体制御弁5は、開弁状態での通電開始時(吸引開始時)に最大電圧に制御され、閉弁状態である吸着保持時に吸引開始時よりも小さい電圧に制御されるようにしてもよい。この制御を採用した場合には、前述した第1経路と第2経路を形成することにより、通電電圧を抑えても吸引開始と吸着保持とを満足することができる流体制御弁5を提供できる。
(第2実施形態)
第2実施形態について、図7および図8を参照して説明する。第2実施形態の流体制御弁5は、第1実施形態に対して、ヨーク156の形状とプランジャ155の形状が相違する。第2実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、第1実施形態と同様であり、以下、第1実施形態と異なる点についてのみ説明する。なお、図7、図8には、理解しやすくするため、プランジャ、ヨークおよびコイル部を除く各部は示していない。
ヨーク156は、上流側第1環状部560と、上流側筒状部1561と、上流側筒状部1561の下流側端部から径方向に延びる上流側第2環状部562と、上流側第2環状部562の外周縁から軸方向に延びる下流側筒状部563と、を備えている。つまり、ヨーク156は、軸方向に対して傾斜する傾斜部を有していない。上流側筒状部1561は、上流側(弁体57側)の端部が上流側第1環状部560に連結し、下流側(プランジャ55側)の端部が上流側第2環状部562に連結する形状の筒状部である。
プランジャ155は、上流側環状部550と、軸方向に対して傾斜する傾斜部555と、筒状部551と、下流側環状部552とを備えている。傾斜部555は、上流側(弁体57側)の端部が上流側環状部550に連結し、下流側(プランジャ55側)の端部が筒状部551に連結する形状の筒状部である。傾斜部555は、ヨーク156の上流側筒状部1561に対して傾斜する断面形状をなす部分である。傾斜部555は、上流側(弁体57側)の端部が下流側の端部よりも直径寸法が小さく形成されている。したがって、傾斜部555は、下流側に向かうほど、直径が大きくなるように上流側筒状部1561に対して傾斜している。
傾斜部555における上流側(弁体57側)の端部は、上流側筒状部1561の内径寸法よりも外径寸法が小さく構成されている。したがって、上流側筒状部1561は、図7に示す開弁状態から図8に示す閉弁状態へ移動するにつれて、傾斜部555との距離が少しずつ小さくなるように設けられている。
開弁状態での通電開始時には、図7に示すように、上流側におけるプランジャ155とヨーク156との距離は、傾斜部555と上流側筒状部1561との間が最も短くなっている。このように開弁状態では、傾斜部555と上流側筒状部1561との間を磁束が通る第1経路である磁気経路が前述の第2経路よりも磁束が大きくなる。以上のように、開弁状態での通電開始時は第1経路の方が第2経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成し、閉弁状態では第2経路の方が第1経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成する。上流側第2環状部562は、上流側筒状部1561の下流側端部よりも大きい直径寸法であって下流側筒状部563に対して直交する方向に放射状に広がるフランジ状部である。
第2実施形態の流体制御弁5においても、図7に示すように、通電時の開弁状態において、実線矢印で示す第1経路が破線矢印で示す第2経路よりも支配的な磁気経路になる。これは、プランジャ155とヨーク156との間において、傾斜部555と上流側筒状部1561との距離が最も短くなり、磁気抵抗が最も小さい部位であり、磁束が最も大きい部位になるからである。このため、流体制御弁5は、前述の図6に示す特性図と同様に、開弁状態ではプランジャ155を吸引する吸引力は、第2経路よりも第1経路の方が大きくなる。したがって、流体制御弁5は、第1経路において吸引し始める構成を採用することによって、弁体57に作用する流体圧力に反してプランジャ155を吸引することができ、通電開始時の吸引性能を強化することができる。
図7に示す開弁状態から閉状態に近づけていき、図8に示す閉弁状態になると、第2経路が第1経路よりも支配的となる逆転現象が起こる。これは、互いに平行部を構成する上流側環状部550と上流側第1環状部560とが接触し、またはプランジャ155とヨーク156との間において最も近接するからである。第1実施形態と同様に、第2実施形態の流体制御弁5は、図6に図示する第1経路と第2経路の両方の吸引力に係る有利な特性を併せ持った電磁弁を提供している。
第2実施形態によれば、第1経路は、プランジャ155とヨーク156の一方の一部であってプランジャ155とヨーク156の他方の部分に対して傾斜する断面形状をなす傾斜部555と他方の部分との間を磁束が通る磁気経路である。第2経路は、プランジャ155とヨーク156のそれぞれにおいて軸方向に向かい合う部分であって互いに沿うような断面形状をなす平行部を磁束が通る磁気経路である。この平行部は、プランジャ155の上流側環状部550とヨーク156の上流側第1環状部560とで構成されている。
この構成によれば、プランジャ155とヨーク156において他方に対して傾斜する傾斜部555を備えることにより、開弁状態での通電開始時にプランジャ155とヨーク156の平行部を通る第2経路よりも磁束が大きい第1経路を形成することができる。
第2実施形態によれば、ヨーク156は、軸方向に延びる上流側筒状部1561を備え、プランジャ155は、上流側筒状部1561に対して傾斜する断面形状をなす傾斜部555を備える。平行部は、ヨーク156において上流側筒状部1561よりも作動流体の上流側に設けられている上流側第1環状部560と、プランジャ155において傾斜部555よりも作動流体の上流側に設けられている上流側環状部550とを含んで構成されている。
これによれば、ヨーク156の上流側筒状部1561に対する傾斜部555がプランジャ155に設けられているので、プランジャ155において傾斜部555よりも下流側に設けられた部分の内径を大きくすることができる。このため、プランジャ155の内側に流体通路を設ける構成を採用する場合には、作動流体の圧力に抗した閉弁性能の向上と閉弁状態の維持性能向上とを図りつつ、作動流体の流通抵抗抑制が可能な流体制御弁5を提供できる。
(第3実施形態)
第3実施形態について、図9および図10を参照して説明する。第3実施形態の流体制御弁5は、第1実施形態に対して、プランジャ155を備える点が相違する。第3実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の各実施形態と同様であり、以下、第1実施形態および第2実施形態と異なる点についてのみ説明する。なお、図9、図10には、理解しやすくするため、プランジャ、ヨークおよびコイル部を除く各部は示していない。
図9および図10に示すように、第3実施形態の流体制御弁5は、第1実施形態のプランジャ55を第2実施形態で採用するプランジャ155に置き換えたものである。
開弁状態での通電開始時には、図9に示すように、上流側におけるプランジャ155とヨーク56との距離は、ともに軸方向に対して傾斜している傾斜部555と傾斜部561との間が最も短くなっている。傾斜部555と傾斜部561は互いに沿うような断面形状をなす平行部をなしている。このように開弁状態では、傾斜部555と傾斜部561との間を磁束が通る第1経路である磁気経路が前述の第2経路よりも磁束が大きくなる。開弁状態での通電開始時は第1経路の方が第2経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成し、閉弁状態では第2経路の方が第1経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成する。
第3実施形態の流体制御弁5においても、図9に示すように、通電時の開弁状態において、実線矢印で示す第1経路が破線矢印で示す第2経路よりも支配的な磁気経路になる。これは、プランジャ155とヨーク56との間において、傾斜部555と傾斜部561との距離が最も短くなり、磁気抵抗が最も小さい部位であり、磁束が最も大きい部位になるからである。このため、第3実施形態の流体制御弁5は、前述の図6に示す特性図と同様に、開弁状態ではプランジャ155を吸引する吸引力は、第2経路よりも第1経路の方が大きくなる。したがって、第3実施形態の流体制御弁5は、第1経路において吸引し始める構成を採用することによって、弁体57に作用する流体圧力に反してプランジャ155を吸引することができ、通電開始時の吸引性能を強化することができる。
図9に示す開弁状態から閉状態に近づけていき、図10に示す閉弁状態になると、第2経路が第1経路よりも支配的となる逆転現象が起こる。これは、互いに平行部を構成する上流側環状部550と上流側第1環状部560とが近接または接触するからである。第1実施形態と同様に、第3実施形態の流体制御弁5は、図6に図示する第1経路と第2経路の両方の吸引力に係る有利な特性を併せ持った電磁弁を提供している。
第3実施形態の流体制御弁5によれば、第1経路は、プランジャ155とヨーク56のそれぞれにおいて軸方向に対して傾斜する部分であって互いに沿うような断面形状をなす平行部を磁束が通る磁気経路である。この平行部は、傾斜部555と傾斜部561とで形成されている。第2経路は、プランジャ155とヨーク56のそれぞれにおいて軸方向に向かい合う部分であって互いに沿うような断面形状をなす平行部を磁束が通る磁気経路である。この平行部は、上流側環状部550と上流側第1環状部560とで形成されている。
この構成によれば、プランジャ155とヨーク56のそれぞれにおいて軸方向に対して同様に傾斜する傾斜部555,561を備えることにより、開弁状態での通電開始時に第2経路よりも磁束が大きい第1経路を形成することができる。さらにプランジャ155とヨーク56に弁体57を開弁状態から閉弁状態に至る過程で軸方向に向かい合う平行部を形成することにより、プランジャ55とヨーク56との重複面積または接触面積が大きく磁束が大きい第2経路に切り換えることができる。このようにプランジャ155とヨーク56の形状を工夫して磁気経路を構築することにより、スプリングなどの付勢力に頼らずに、開弁状態からの閉弁動作と閉弁状態の維持とを実施可能な流体制御弁5を提供できる。
(第4実施形態)
第4実施形態について、図11および図12を参照して説明する。第4実施形態の流体制御弁5は、第2実施形態の流体制御弁5に対して、プランジャ255とヨーク256を備える点が相違する。第4実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の各実施形態と同様であり、以下、第1実施形態および第2実施形態と異なる点についてのみ説明する。なお、図11、図12には、理解しやすくするため、プランジャ、ヨークおよびコイル部を除く各部は示していない。
図11および図12に示すように、第4実施形態の流体制御弁5は、プランジャ255とヨーク256との間を通る第1経路と第2経路を軸方向について一端側と他端側との両方に備えている。プランジャ255とヨーク256は、軸方向の一端側である弁体57側(上流側)において、第2実施形態の流体制御弁5と同様の第1経路および第2経路を有している。このように第4実施形態の流体制御弁5は、複数の第2経路を備えている。
プランジャ255は、下流側環状部552の外周縁の表面が下流側に向かうほど直径寸法が大きくなるように傾斜する傾斜部556を備えている。ヨーク256は、軸方向の他端側である下流側の端部に設けられて軸方向に対して傾斜する断面形状である傾斜部565と、傾斜部565と下流側筒状部563とをつなぐ下流側環状部564とを備えている。下流側環状部564は、下流側筒状部563の下流側端部から径方向に延びて外周側で傾斜部565と一体になっている。下流側環状部564と下流側環状部552は、互いに沿う平行部をなしている。傾斜部565は、下流側環状部552に対して傾斜する断面形状をなしている。傾斜部565と傾斜部556は、プランジャ255とヨーク256のそれぞれにおいて互いに沿うような断面形状をなす平行部を構成している。下流側環状部552は、弁体57が弁座511に接触している閉弁状態において、弁体57側の上流側面552bが下流側環状部564の弁体57側とは反対側に位置する下流側面564bに接触するような位置に設けられている。下流側面564bと上流側面552bとは、軸方向に向かい合う部分であって互いに沿う平行部をなしている。
図11に示すように開弁状態で通電中であると、プランジャ255とヨーク256の下流側端部においては、傾斜部565と下流側環状部552との間の第1経路に磁束が通り、下流側環状部564と下流側環状部552との間の第2経路に磁束が通る。なお、プランジャ255とヨーク256の上流側端部においては、第2実施形態と同様の第1経路と第2経路が形成されている。開弁状態で下流側におけるプランジャ255とヨーク256との距離は、傾斜部565と下流側環状部552との間が最も短くなっている。
図11に示す開弁状態から閉状態に近づけていき、図12に示す閉弁状態になると、第2経路が第1経路よりも支配的となる逆転現象が起こる。これは、互いに平行部を構成する下流側環状部552と下流側環状部564とが接触し、または下流側においてプランジャ255とヨーク256との間において最も近接するからである。下流側において下流側環状部552と下流側環状部564との間が、磁気抵抗が最も小さい部位であり、磁束が最も大きい部位になる。第4実施形態の流体制御弁5は、下流側においても、図6の特性図と同様にストロークが小さい閉弁状態の直前においてプランジャ255の吸引力が第2経路の方が大きくなるように変化する。この流体制御弁5は、第2経路によって弁体57を弁座511に吸着する構成を下流側に備えることにより、弁体57に作用する流体圧力に対して弁体57を締め切ることができ、閉弁時の吸着保持力を強化することができる。
第4実施形態の流体制御弁5における第1経路および第2経路は、プランジャ255とヨーク256との間において、作動流体の上流側である一端側の端部と作動流体の下流側である他端側の端部との両方にそれぞれ設けられている。第4実施形態によれば、上流側と下流側の両方において、図6に図示する第1経路と第2経路の両方の吸引力に係る有利な特性を併せ持った電磁弁を提供できる。
第4実施形態の流体制御弁5においては、第2経路は複数の部位に設定されている。複数の部位に設定された第2経路の少なくとも一つは、閉弁状態でプランジャ255とヨーク256とが接触する部位に形成されていることが好ましい。この構成によれば、複数の第2経路の少なくとも一つがプランジャ255とヨーク256とを接触させた部位に設けられていることにより、弁体57に作用する流体圧力に対して弁体57を締め切るような吸着力を提供でき、閉弁時の吸着保持力を強化できる。
(第5実施形態)
第5実施形態について、図13および図14を参照して説明する。第5実施形態の流体制御弁5は、第2実施形態の流体制御弁5に対して、プランジャ355とヨーク356を備える点が相違する。第5実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の各実施形態と同様であり、以下、第1実施形態および第2実施形態と異なる点についてのみ説明する。なお、図13、図14には、理解しやすくするため、プランジャ、ヨークおよびコイル部を除く各部は示していない。
図13および図14に示すように、第5実施形態の流体制御弁5は、プランジャ355とヨーク356との間を通る第1経路と第2経路を、軸方向について一端側と他端側との両方に備えている。プランジャ355とヨーク356は、軸方向の一端側である弁体57側(上流側)において、第2実施形態の流体制御弁5と同様の第1経路および第2経路を有している。
プランジャ355は、軸方向の他端側である下流側の端部に設けられ、下流側環状部552の外周縁から下流側に延びる断面形状である下流端筒状部557を備えている。下流端筒状部557は、下流側に向かうほど直径寸法が大きくなるように、軸方向、筒状部551または下流側環状部552に対して傾斜している。ヨーク356は、軸方向の他端側である下流側の端部に設けられ、軸方向に対して傾斜する断面形状である下流端筒状部566を備えている。下流端筒状部566は、下流側筒状部563の下流端からさらに下流に延びており、下流側に向かうほど直径寸法が大きくなるように下流側環状部552または下流側筒状部563に対して傾斜する形状である。下流端筒状部566と下流端筒状部557は、プランジャ355とヨーク356のそれぞれにおいて互いに沿うような断面形状をなす平行部を構成している。下流端筒状部566は、弁体57が弁座511に接触している閉弁状態において、内周面566bが下流端筒状部557の内周面557bに直面するような位置に設けられている。内周面566bと内周面557bとは、軸方向に向かい合う部分であって互いに沿う平行部をなしている。
図13に示すように開弁状態で通電中であると、プランジャ355とヨーク356の下流側端部においては、下流端筒状部566と下流側環状部552との間の第1経路に磁束が通る。なお、プランジャ355とヨーク356の上流側端部においては、第2実施形態と同様の第1経路と第2経路が形成されている。開弁状態で下流側におけるプランジャ355とヨーク356との距離は、下流端筒状部566と下流側環状部552との間が最も短くなっている。
図13に示す開弁状態から閉状態に近づけていき、閉弁状態になると、第2経路が第1経路よりも支配的となる逆転現象が起こる。これは、互いに平行部を構成する下流端筒状部566と下流端筒状部557とが対面して下流側においてプランジャ355とヨーク356との間において最も近接するからである。下流側において下流端筒状部566と下流端筒状部557との間が、磁気抵抗が最も小さい部位であり、磁束が最も大きい部位になる。第5実施形態の流体制御弁5は、下流側においても、図6の特性図と同様にストロークが小さい閉弁状態の直前においてプランジャ355の吸引力が第2経路の方が大きくなるように変化する。この流体制御弁5は、第2経路によって弁体57を弁座511に吸着する構成を下流側に備えることにより、弁体57に作用する流体圧力に対して弁体57を締め切ることができ、閉弁時の吸着保持力を強化することができる。また、図14に示す閉弁状態では、下流端筒状部566の内周面566bと下流端筒状部557の内周面557bは、直面し合うような位置関係になり、下流端筒状部566と下流端筒状部557の間には第1経路が形成されている。
第5実施形態の流体制御弁5における第1経路および第2経路は、プランジャ355とヨーク356との間において、作動流体の上流側である一端側の端部と作動流体の下流側である他端側の端部との両方にそれぞれ設けられている。第5実施形態によれば、上流側と下流側の両方において、図6に図示する第1経路と第2経路の両方の吸引力に係る有利な特性を併せ持った電磁弁を提供できる。
(第6実施形態)
第6実施形態について、図15および図16を参照して説明する。第6実施形態の流体制御弁5は、第2実施形態の流体制御弁5に対して、プランジャ255とヨーク456を備える点が相違する。第6実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の各実施形態と同様であり、以下、第1実施形態、第2実施形態および第4実施形態と異なる点についてのみ説明する。なお、図15、図16には、理解しやすくするため、プランジャ、ヨークおよびコイル部を除く各部は示していない。
図15および図16に示すように、第6実施形態の流体制御弁5は、プランジャ255とヨーク456との間を通る第1経路と第2経路を、軸方向について一端側と他端側との両方に備えている。プランジャ255とヨーク456は、軸方向の一端側である弁体57側(上流側)において、第2実施形態の流体制御弁5と同様の第1経路および第2経路を有している。このように第6実施形態の流体制御弁5は、複数の第2経路を備えている。
プランジャ255の構成については、第4実施形態の説明と同様である。ヨーク456は、軸方向の他端側である下流側の端部に設けられて軸方向に延びる断面形状である下流端筒状部567と、下流端筒状部567と下流側筒状部563とをつなぐ下流側環状部564とを備えている。下流側環状部564は、下流側筒状部563の下流側端部から径方向に延びて外周側で下流端筒状部567と一体になっている。傾斜部556は、下流端筒状部567に対して傾斜する断面形状をなしている。
図15に示すように開弁状態で通電中であると、プランジャ255とヨーク456の下流側端部においては、下流側環状部552と下流端筒状部567との間の第1経路に磁束が通る。なお、プランジャ255とヨーク456の上流側端部においては、第2実施形態と同様の第1経路と第2経路が形成されている。開弁状態で下流側におけるプランジャ255とヨーク456との距離は、下流側環状部552と下流端筒状部567との間が最も短くなっている。
図15に示す開弁状態から閉状態に近づけていき、図16に示す閉弁状態になると、第2経路が第1経路よりも支配的となる逆転現象が起こる。これは、互いに平行部を構成する下流側環状部552と下流側環状部564とが接触し、または下流側においてプランジャ255とヨーク456との間において最も近接するからである。下流側において下流側環状部552と下流側環状部564との間が、磁気抵抗が最も小さい部位であり、磁束が最も大きい部位になる。傾斜部556と下流端筒状部567の間には、第2経路よりも磁束が小さい第1経路が形成されている。
第6実施形態の流体制御弁5は、下流側においても、図6の特性図と同様にストロークが小さい閉弁状態の直前においてプランジャ255の吸引力が第2経路の方が大きくなるように変化する。この流体制御弁5は、第2経路によって弁体57を弁座511に吸着する構成を下流側に備えることにより、弁体57に作用する流体圧力に対して弁体57を締め切ることができ、閉弁時の吸着保持力を強化することができる。
第6実施形態の流体制御弁5における第1経路および第2経路は、プランジャ255とヨーク456との間において、作動流体の上流側である一端側の端部と作動流体の下流側である他端側の端部との両方にそれぞれ設けられている。第6実施形態によれば、上流側と下流側の両方において、図6に図示する第1経路と第2経路の両方の吸引力に係る有利な特性を併せ持った電磁弁を提供できる。
第6実施形態の流体制御弁5においては、第2経路は複数の部位に設定されている。複数の部位に設定された第2経路の少なくとも一つは、閉弁状態でプランジャ255とヨーク456とが接触する部位に形成されていることが好ましい。この構成によれば、複数の第2経路の少なくとも一つがプランジャ255とヨーク456とを接触させた部位に設けられていることにより、弁体57に作用する流体圧力に対して弁体57を締め切るような吸着力を提供でき、閉弁時の吸着保持力を強化できる。
(第7実施形態)
第7実施形態について、図17および図18を参照して説明する。第7実施形態の流体制御弁5は、第2実施形態の流体制御弁5に対して、第5実施形態のプランジャ355を備える点が相違する。第7実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の各実施形態と同様であり、以下、第1実施形態、第2実施形態および第5実施形態と異なる点についてのみ説明する。なお、図17、図18には、理解しやすくするため、プランジャ、ヨークおよびコイル部を除く各部は示していない。
図17および図18に示すように、第7実施形態の流体制御弁5は、第5実施形態のプランジャ355と第2実施形態のヨーク156とによって磁気経路を形成している。第7実施形態の流体制御弁5は、プランジャ355とヨーク156との間を通る第1経路を軸方向について一端側と他端側との両方に備えている。プランジャ355とヨーク156は、軸方向の一端側である弁体57側(上流側)において、第2実施形態の流体制御弁5と同様の第1経路および第2経路を有している。プランジャ355の構成については、第5実施形態の説明と同様である。ヨーク156の構成については、第2実施形態の説明と同様である。下流端筒状部557は、ヨーク156の下流側筒状部563に対して傾斜する断面形状をなす部分であり、傾斜部を構成する。
図17に示すように開弁状態で通電中であると、プランジャ355とヨーク156の下流側端部においては、下流側筒状部563と下流端筒状部557との間の第1経路に磁束が通る。なお、プランジャ355とヨーク156の上流側端部においては、第2実施形態と同様の第1経路と第2経路が形成されている。開弁状態で下流側におけるプランジャ355とヨーク156との距離は、下流側筒状部563と下流端筒状部557との間が最も短くなっている。
図17に示す開弁状態から閉状態に近づけていき、図18に示す閉弁状態になると、さらに下流側筒状部563と下流端筒状部557との距離が小さくなる。したがって、閉弁状態では、開弁状態よりも下流側筒状部563と下流端筒状部557との間を通る磁束が大きくなる。下流側において下流側筒状部563と下流端筒状部557との間が、磁気抵抗が最も小さい部位であり、磁束が最も大きい部位になる。
(第8実施形態)
第8実施形態について、図19および図20を参照して説明する。第8実施形態の流体制御弁5は、第2実施形態の流体制御弁5に対して、第6実施形態のヨーク456を備える点が相違する。第8実施形態で特に説明しない構成、作用、効果については、前述の各実施形態と同様であり、以下、第1実施形態、第2実施形態および第6実施形態と異なる点についてのみ説明する。なお、図19、図20には、理解しやすくするため、プランジャ、ヨークおよびコイル部を除く各部は示していない。
図19および図20に示すように、第8実施形態の流体制御弁5は、プランジャ155とヨーク456との間を通る第1経路と第2経路を、軸方向について一端側と他端側との両方に備えている。プランジャ155とヨーク456は、軸方向の一端側である弁体57側(上流側)において、第2実施形態の流体制御弁5と同様の第1経路および第2経路を有している。プランジャ155の構成については第2実施形態の説明と同様であり、ヨーク456の構成については第6実施形態の説明と同様である。
図19に示すように開弁状態で通電中であると、プランジャ155とヨーク456の下流側端部においては、下流側環状部552と下流端筒状部567との間の第1経路に磁束が通る。開弁状態で下流側におけるプランジャ155とヨーク456との距離は、下流側環状部552と下流端筒状部567との間が最も短くなっている。なお、プランジャ155とヨーク456の上流側端部においては、第2実施形態と同様の第1経路と第2経路が形成されている。
図19に示す開弁状態から閉状態に近づけていき、図20に示す閉弁状態になると、第2経路が第1経路よりも支配的となる逆転現象が起こる。これは、互いに平行部を構成する下流側環状部552と下流側環状部564とが接触し、または下流側においてプランジャ255とヨーク456との間において最も近接するからである。下流側において下流側環状部552と下流側環状部564との間が、磁気抵抗が最も小さい部位であり、磁束が最も大きい部位になる。
第8実施形態の流体制御弁5は、下流側においても、図6の特性図と同様にストロークが小さい閉弁状態の直前においてプランジャ155の吸引力が第2経路の方が大きくなるように変化する。第8実施形態の流体制御弁5は、第2経路によって弁体57を弁座511に吸着する構成を下流側に備えることにより、弁体57に作用する流体圧力に対して弁体57を締め切ることができ、閉弁時の吸着保持力を強化することができる。
第8実施形態の流体制御弁5における第1経路および第2経路は、プランジャ155とヨーク456との間において、作動流体の上流側である一端側の端部と作動流体の下流側である他端側の端部との両方にそれぞれ設けられている。第8実施形態によれば、上流側と下流側の両方において、図6に図示する第1経路と第2経路の両方の吸引力に係る有利な特性を併せ持った電磁弁を提供できる。
第8実施形態の流体制御弁5における、上流側に位置する傾斜部に係る構成は、第1実施形態の流体制御弁5における、上流側に位置する傾斜部に係る構成に置き換えることができる。
(他の実施形態)
この明細書の開示は、例示された実施形態に制限されない。開示は、例示された実施形態と、それらに基づく当業者による変形態様を包含する。例えば、開示は、実施形態において示された部品、要素の組み合わせに限定されず、種々変形して実施することが可能である。開示は、多様な組み合わせによって実施可能である。開示は、実施形態に追加可能な追加的な部分をもつことができる。開示は、実施形態の部品、要素が省略されたものを包含する。開示は、一つの実施形態と他の実施形態との間における部品、要素の置き換え、または組み合わせを包含する。開示される技術的範囲は、実施形態の記載に限定されない。開示される技術的範囲は、特許請求の範囲の記載によって示され、さらに特許請求の範囲の記載と均等の意味および範囲内での全ての変更を含むものと解されるべきである。
第4実施形態〜第8実施形態の流体制御弁について、上流側および下流側における、またはどちらか一方における第1経路を形成する傾斜部は、プランジャとヨークの一方の部分の断面形状が他方の部分に対して傾斜する構成を含んでいる。第4実施形態〜第8実施形態について上流側における第1経路は、第1実施形態や第3実施形態の第1経路と同様の構成であってもよい。第4実施形態や第5実施形態の下流側におけるプランジャの形状は、第1実施形態の下流側におけるプランジャの形状と同様であってもよい。
明細書に開示する目的を達成可能な流体制御弁5は、第1経路と第2経路を前述の各実施形態に記載する位置に限定するものではない。前述の各実施形態は、磁気経路に関するプランジャとヨークの形状が上流側と下流側とで逆になるように構成されてもよい。
前述の実施形態において、弁体57はプランジャ55によって駆動される支持部材58に結合された部材であるが、明細書に開示する目的を達成可能な流体制御弁5はこの形態に限定するものではない。例えば、弁体57はプランジャ55に一体に設けられる部材でもよいし、プランジャ55の一部をなす部分であってもよい。
前述の実施形態の流体制御弁5は、通電のオン時間とオフ時間とによって形成される1周期の時間に対するオン時間の比率すなわちデューティ比を制御装置8が制御して電磁コイルに通電を行うデューティコントロールバルブとして構成することができる。このような流体制御弁5に対する通電制御によれば、第2流路11を流通する冷却水の流量を自在に調節することが可能である。
明細書に開示する目的を達成可能な流体制御弁5は、エンジン2の冷却水が循環する冷却水回路1において冷却水の流量等を制御可能な電磁弁に限定するものではない。流体制御弁5は、例えば、モータ、インバータ、半導体装置等を冷却可能な作動流体の流量を制御する電磁弁、冷房または暖房に用いられる作動流体の流量を制御する電磁弁、オートマティックオイル等の作動油の流れ制御する電磁弁に用いることができる。
5…流体制御弁、 51…流入側ハウジング(ハウジング)
55,155,255,355…プランジャ
56,156,256,356,456…ヨーク、 57…弁体、 511…弁座
512…内部通路、 540…コイル部、 550…上流側環状部(平行部、第2経路)
551…筒状部(第1経路)、 552…下流側環状部(平行部、第2経路)
557…下流端筒状部(第1経路、傾斜部、第2経路、平行部)
555,556,561…傾斜部(第1経路)
560…上流側第1環状部(平行部、第2経路)
563…大径側筒部(第1経路)、 564…下流側平行部(平行部、第2経路)
566…下流端筒状部(第1経路、第2経路、平行部)
567…下流端筒状部(第1経路)、 1561…上流側筒状部(第1経路)
開示された流体制御弁の一つは、液体である作動流体が流通する内部通路(512)を有するハウジング(51)と、弁座(511)から離間して作動流体の流通を許可する開弁状態と閉弁状態とに切り換えるように内部通路を開閉し、開弁する方向に作動流体の圧力が作用する弁体(57)と、弁体を軸方向に駆動するプランジャ(55;155;255;355)と、開弁状態から閉弁状態に切り換えるために通電時にプランジャを軸方向に駆動する磁気力を発生するコイル部(540)と、通電時にプランジャとともに磁気回路を形成するヨーク(56;156;256;356;456)と、プランジャとヨークとの間を磁束が通る磁気経路である第1経路(551,561;555,1561;555,561;556,565;557,566;556,567;557,563)と、第1経路とは異なる部位においてプランジャとヨークとの間を磁束が通る磁気経路である第2経路(550,560;552,564;557,566)と、を備え、開弁状態での通電開始時は第1経路の方が第2経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成し、閉弁状態では第2経路の方が第1経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成する。

Claims (10)

  1. 液体である作動流体が流通する内部通路(512)を有するハウジング(51)と、
    弁座(511)から離間して前記作動流体の流通を許可する開弁状態と前記弁座に接触して前記作動流体の流通を阻止する閉弁状態とに切り換えるように前記内部通路を開閉し、開弁する方向に前記作動流体の圧力が作用する弁体(57)と、
    前記弁体を軸方向に駆動するプランジャ(55;155;255;355)と、
    前記開弁状態から前記閉弁状態に切り換えるために通電時に前記プランジャを前記軸方向に駆動する磁気力を発生するコイル部(540)と、
    前記通電時に前記プランジャとともに磁気回路を形成するヨーク(56;156;256;356;456)と、
    前記プランジャと前記ヨークとの間を磁束が通る磁気経路である第1経路(551,561;555,1561;555,561;556,565;557,566;556,567;557,563)と、
    前記第1経路とは異なる部位において前記プランジャと前記ヨークとの間を磁束が通る磁気経路である第2経路(550,560;552,564;557,566)と、
    を備え、
    前記開弁状態での通電開始時は前記第1経路の方が前記第2経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成し、前記閉弁状態では前記第2経路の方が前記第1経路よりも磁束が大きくなる磁気経路を形成する流体制御弁。
  2. 前記第1経路は、前記プランジャと前記ヨークの一方の一部であって前記プランジャと前記ヨークの他方の部分(551;1561;567;563)に対して傾斜する断面形状をなす傾斜部(561;555;556;557)と前記他方の部分との間を磁束が通る磁気経路であり、
    前記第2経路は、前記プランジャと前記ヨークのそれぞれにおいて前記軸方向に向かい合う部分であって互いに沿うような断面形状をなす平行部(550,560;552,564;557,566)を磁束が通る磁気経路である請求項1に記載の流体制御弁。
  3. 前記プランジャは、前記軸方向に延びる筒状部(551)を備え、
    前記ヨークは、前記筒状部に対して傾斜する断面形状をなす前記傾斜部(561)を備え、
    前記平行部は、前記プランジャにおいて前記筒状部よりも前記作動流体の上流側に設けられている上流側環状部(550)と、前記ヨークにおいて前記傾斜部よりも前記作動流体の上流側に設けられている上流側環状部(560)とを含んで構成されている請求項2に記載の流体制御弁。
  4. 前記ヨークは、前記軸方向に延びる上流側筒状部(1561)を備え、
    前記プランジャは、前記上流側筒状部に対して傾斜する断面形状をなす前記傾斜部(555)を備え、
    前記平行部は、前記ヨークにおいて前記上流側筒状部よりも前記作動流体の上流側に設けられている上流側環状部(560)と、前記プランジャにおいて前記傾斜部よりも前記作動流体の上流側に設けられている上流側環状部(550)とを含んで構成されている請求項2に記載の流体制御弁。
  5. 前記第1経路は、前記プランジャと前記ヨークのそれぞれにおいて前記軸方向に対して傾斜する部分であって互いに沿うような断面形状をなす平行部(555,561)を磁束が通る磁気経路であり、
    前記第2経路は、前記プランジャと前記ヨークのそれぞれにおいて前記軸方向に向かい合う部分であって互いに沿うような断面形状をなす平行部(550,560)を磁束が通る磁気経路である請求項1に記載の流体制御弁。
  6. 前記第1経路および前記第2経路は、前記プランジャと前記ヨークとの間において、前記作動流体の上流側である一端側の端部と前記作動流体の下流側である他端側の端部との両方にそれぞれ設けられている請求項1に記載の流体制御弁。
  7. 前記プランジャの内側に前記作動流体が流通する流体通路(553)を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の流体制御弁。
  8. 前記コイル部よりも内側であってかつ前記プランジャの内側に前記作動流体が流通する流体通路(553)を備える請求項1から請求項6のいずれか一項に記載の流体制御弁。
  9. 前記第2経路は、前記閉弁状態で前記プランジャと前記ヨークとが接触する部位に形成されている請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の流体制御弁。
  10. 前記第2経路は複数の部位に設定されており、
    複数の部位に設定された前記第2経路の少なくとも一つは、前記閉弁状態で前記プランジャと前記ヨークとが接触する部位に形成されている請求項1から請求項8のいずれか一項に記載の流体制御弁。
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