JP2014119031A - 電磁弁 - Google Patents

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Hiromi Suzuki
浩巳 鈴木
Yukihiro Matsushita
幸弘 松下
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Abstract

【課題】可動部材の製造が容易で、高効率化を図ることができる電磁弁を提供すること。
【解決手段】電磁弁12は、洗浄液が導入される導入部12aと、洗浄液が導出される第1導出部12bと、導入部12aと第1導出部12bとを連通する第1流通路31と、ソレノイドコイル35と、ソレノイドコイル35の内側に配置された内周支持部34dに内嵌されて該ソレノイドコイル35の軸方向に沿って移動可能に支持され、ソレノイドコイル35が励磁状態で第1流通路31を閉塞する可動部材43とを備える。内周支持部34dには、可動部材43の外周面と摺接する摺接部34eが周方向に断続的に形成される。
【選択図】図2

Description

本発明は、電磁弁に関するものである。
従来、洗浄液の流路を制御する電磁弁としては、ソレノイドコイルと、ソレノイドコイルの内側に配置された内周支持部に内嵌されてソレノイドコイルの軸方向に沿って移動可能に支持され、ソレノイドコイルが励磁状態となると吸引されて流路を変更する可動部材とを備えたものがある。このような電磁弁としては、可動部材(プランジャ)の外周面に複数の凸面部と溝部を設け、内周支持部との間に流れ込んだ液体により潤滑性を得ながら良好に摺動させようとしたものがある(例えば、特許文献1参照)。
特許第4210775号公報
しかしながら、上記電磁弁では、可動部材(プランジャ)の外周に凸面部及び溝部を形成する必要があり、その製造コストが高くなってしまう。又、可動部材の外周面が非円形であるため、ソレノイドコイルの磁力を効果的に利用することができず、効率が低くなるという問題がある。
本発明は上記問題点を解消するためになされたものであって、その目的は、可動部材の製造が容易で、高効率化を図ることができる電磁弁を提供することにある。
上記課題を解決する電磁弁は、洗浄液が導入される導入部と、洗浄液が導出される第1導出部と、前記導入部と前記第1導出部とを連通する第1流通路と、ソレノイドコイルと、前記ソレノイドコイルの内側に配置された内周支持部に内嵌されて該ソレノイドコイルの軸方向に沿って移動可能に支持され、前記ソレノイドコイルが励磁状態で前記第1流通路を閉塞又は連通する可動部材とを備えた電磁弁であって、前記内周支持部には、前記可動部材の外周面と摺接する摺接部が周方向に断続的に形成される。
同構成によれば、内周支持部には、可動部材の外周面と摺接する摺接部が周方向に断続的に形成されるため、例えば摺接部が周方向の全周に形成されたものに比べて、洗浄液が蒸発した際の溶質によって可動部材が不動となることを抑えることができる。即ち、摺接部が周方向の全周に形成されたものでは、洗浄液が蒸発した際に摺接部と可動部材との間に残る溶質によって可動部材の外周が全周に亘って摺接部に固着して可動部材が不動となる虞があるが、上記構成では、前記溶質によって可動部材の外周が断続的に摺接部に固着するだけであるため、可動部材が不動となることを抑えることができる。
しかも、内周支持部に可動部材の外周面と摺接する摺接部を周方向に断続的に形成したため、可動部材の外周面は円形でよく、可動部材の製造が容易となる。又、可動部材の外周面は円形でよいため、可動部材の外周面を非円形とした場合に比べて、ソレノイドコイルの磁力を効果的に利用することができ、高効率化を図ることができる。
上記電磁弁において、前記摺接部は、周方向に等間隔で形成されることが好ましい。
同構成によれば、摺接部は、周方向に等間隔で形成されるため、例えば、不等間隔で形成された場合に比べて、可動部材をバランス良く支持することができ、可動部材の内周支持部との同軸性を高くすることができる。そのため、可動部材の外周面に対する摺接部の摺接範囲を狭くすることができ、可動部材が不動となることをより抑えることができる。
上記電磁弁において、前記摺接部は、前記内周支持部の軸方向全体に、該軸方向に沿って連続して形成されることが好ましい。
同構成によれば、摺接部は、内周支持部の軸方向全体に、該軸方向に沿って連続して形成されるため、可動部材の内周支持部との同軸性を高くすることができる。
上記電磁弁において、前記摺接部同士の間の非摺接部は、その周方向端部が前記可動部材の外周面に対する接線よりも径方向外側に凹設された膨出凹部であることが好ましい。
同構成によれば、摺接部同士の間の非摺接部は、その周方向端部が前記可動部材の外周面に対する接線よりも径方向外側に凹設された膨出凹部であるため、非摺接部の周方向端部は可動部材の外周面から急激に離間する構成となる。よって、非摺接部の周方向端部と可動部材の外周面との間に溶質が残ってしまうこと(互いを連結してしまうこと)が抑えられ、該箇所で可動部材が固着してしまうことを抑えることができる。よって、可動部材が不動となることをより抑えることができる。
上記電磁弁において、前記内周支持部は、軸方向から見て、正多角形に形成されることが好ましい。
同構成によれば、内周支持部は、軸方向から見て、正多角形に形成されるため、各辺の中心が摺接部となり、それ以外の部分が非摺接部となる。このようにすると、内周支持部を簡単な形状とすることができ、その設計及び製造が容易となる。
本発明の電磁弁によれば、可動部材の製造が容易で、高効率化を図ることができる。
一実施形態の車両用洗浄装置を備えた車両の概略構成図。 一実施形態の電磁弁の断面図。 図2のA−A断面図。 別例における電磁弁の一部断面図。
以下、車両用洗浄装置の一実施形態を図1〜図3に従って説明する。
図1に示すように、車両1には、運転席の横に変速装置2のシフトレバー3が設けられ、同シフトレバー3を操作することによって車両1は変速する。シフトレバー3を1速位置に操作すると、変速装置2は車両1の変速比を1速にシフトチェンジさせる。シフトレバー3を2速位置に操作すると、変速装置2は車両1の変速比を2速にシフトチェンジさせる。また、シフトレバー3を中立位置に操作すると、変速装置2は車両1の変速比を中立にシフトチェンジさせる。
さらに、シフトレバー3を後進位置(リバース位置)に操作すると、変速装置2は車両1を後進させる(後進可能な後進状態とする)。この時、シフトレバー3が後進位置(リバース位置)にシフトされている間、車両1の後部に設けられたバックランプBLが点灯されるようになっている。
また、車両1のコンソールパネルには、ナビゲーション装置において現在位置やその他地図表示等に利用される表示装置DSPが設置されている。
車両1の後部中央位置であってリアウィンド4の下側には、リアワイパ装置6が設けられている。リアワイパ装置6は、リアワイパモータM1が駆動されることによってワイパブレード7にてリアウィンド4の外側面を払拭する。尚、本実施形態のリアワイパ装置6(リアワイパモータM1)は、ウォッシャスイッチSW1の操作に基づいて(リアウィンド4への洗浄液の噴射とともに)連動するようになっている。
車両1の後部であってリアウィンド4の上側には、リアウィンド洗浄ノズルN1が設けられている。リアウィンド洗浄ノズルN1は、そのノズル口が下方のリアウィンド4に向けられ、給送されてきた洗浄液をリアウィンド4に噴射するようになっている。
又、車両1の後部であって、本実施形態ではリアワイパ装置6よりもさらに後部位置には、バックモニタ用の車載カメラ10が設置されている。車載カメラ10は、後方視認用のリアビューカメラであって、車載カメラ10が撮像した画像は、画像データとして車両1のコンソールパネルに設けた表示装置DSPに出力される。表示装置DSPは、その画像データに基づいて車載カメラ10が撮像した画像を画面に表示するようになっている。
なお、車載カメラ10は、変速装置2のシフトレバー3を後進位置(リバース位置)に操作したとき、撮像動作を開始しその画像データを表示装置DSPに出力する。また、シフトレバー3が後進位置(リバース位置)からそれ以外の位置にシフトされたとき、車載カメラ10は撮像動作を終了する。
車載カメラ10に隣接した位置であって、車載カメラ10の後方撮像視野角から外れた位置には、バックカメラ洗浄ノズルN2が設けられている。バックカメラ洗浄ノズルN2は、そのノズル口が車載カメラ10のレンズを泥、埃、塵等から保護するために設けられたガラス窓10a(撮像面)に向けられ、給送されてきた洗浄液を車載カメラ10のガラス窓10aに噴射するようになっている。
又、車両1の前部のエンジンルームにはタンクTと電動ポンプPが設けられている。電動ポンプPは、ポンプモータを有し、ウォッシャスイッチSW1の操作に基づいて駆動して、タンクTに貯留された洗浄液を給送する。この電動ポンプPには共通配管11を介して電磁弁12が連通されている。又、電磁弁12には第1分岐配管13及びチェックバルブ21を介して前記リアウィンド洗浄ノズルN1が連通されるとともに、第2分岐配管14及びチェックバルブ22を介してバックカメラ洗浄ノズルN2が連通される。本実施形態の電磁弁12は、車両1の後部に配置されている。
図2に示すように、電磁弁12は、導入部12aと第1及び第2導出部12b,12cとを有するものである。そして、洗浄液が導入される導入部12aには前記共通配管11(電動ポンプP)が接続される。又、第1導出部12bには前記第1分岐配管13(リアウィンド洗浄ノズルN1)が接続され、第2導出部12cには前記第2分岐配管14(バックカメラ洗浄ノズルN2)が接続される。そして、電磁弁12は、自身の非駆動時(非励磁状態)には、導入部12aを第1導出部12bに連通し、自身の駆動時(励磁状態)には、導入部12aを第2導出部12cに連通する導出部切替型のものである。
詳しくは、本実施形態の電磁弁12は、一端側(図2中、下端側)に開口端31aが形成され他端側(図2中、上端側)に前記第1導出部12bが形成されて第1流通路31を構成する略円筒状の流路筒部材32を備える。又、電磁弁12は、前記流路筒部材32の中間部に外嵌される略円筒状で金属製の固定円筒部材33と、該固定円筒部材33に外嵌されるボビン34と、該ボビン34に巻回されるソレノイドコイル35とを備える。本実施形態のボビン34は樹脂製であって、円筒部34aと該円筒部34aの両端から径方向外側に延びるフランジ部34b,34cとを有し、その円筒部34aにソレノイドコイル
35が巻回されている。又、円筒部34aの一端側(図2中、下端側)は、前記固定円筒部材33よりも軸方向に突出し、その突出した部分の内面が後述する内周支持部34dを構成している。
又、電磁弁12は、前記ソレノイドコイル35を覆って外形を形成する樹脂製の第1ケース36と、第1ケース36の一端側(図2中、下端側)の開口端に連結される樹脂製の第2ケース37とを備える。詳しくは、第2ケース37は、第1ケース36の一端側の開口端に連結される略有底筒状の分岐室構成部38を有する。この分岐室構成部38の内部は分岐室39を構成し、該分岐室39には前記第1流通路31の開口端31aが配置される。又、第2ケース37は、分岐室構成部38の底部であって前記第1流通路31の開口端31aと対向する位置に、分岐室39の内外に突出して外部と分岐室39を連通する筒部40を有する。この筒部40は、第2流通路41を構成し、その他端側(図2中、上端側)に開口端41aが形成され一端側(図2中、下端側)に前記第2導出部12cが形成される。又、第2ケース37は、分岐室構成部38の周方向の一部に外部に突出して外部と分岐室39を連通する外延筒部42を有し、その外延筒部42の先端側に前記導入部12aが形成される。
又、電磁弁12は、前記内周支持部34dに内嵌されて前記ソレノイドコイル35の軸方向に沿って移動可能に支持され、ソレノイドコイル35が励磁状態で吸引されて前記第1流通路31(開口端31a)を閉塞する可動部材43を備える。この可動部材43は、前記内周支持部34dに支持される金属製の円筒部材44と、該円筒部材44の一端(図2中、下端)に設けられたシール部材としてのゴム製の弁体45とを有する。円筒部材44の一端側には、周方向に複数の連通孔44aが形成されている。尚、本実施形態の円筒部材44は、ソレノイドコイル35よりも軸方向長さが短く形成されるとともに、一端側が常時(励磁状態でも非励磁状態でも)ソレノイドコイル35の軸方向端部から突出するように配置される。
又、電磁弁12は、前記流路筒部材32と前記可動部材43の円筒部材44との間に配置され、可動部材43(円筒部材44)を一端側(図2中、下端側)に付勢する圧縮コイルばね46を備える。これにより、可動部材43は、ソレノイドコイル35が非励磁状態では弁体45が第2流通路41の開口端41aに押圧接触されて該開口端41aを閉塞し、ソレノイドコイル35が励磁状態では他端側に吸引されて弁体45が第1流通路31の開口端31aに押圧接触されて該開口端31aを閉塞する。
ここで、図3に示すように、前記内周支持部34dには、可動部材43(円筒部材44)の外周面と摺接する摺接部34eが周方向に断続的に形成されている。本実施形態の摺接部34eは、周方向に等間隔で6箇所形成されている。又、摺接部34eは、前記内周支持部34dの軸方向全体に、該軸方向に沿って連続して形成されている。又、摺接部34e同士の間の非摺接部34fは、その周方向端部が可動部材43(円筒部材44)の外周面に対する接線Sよりも径方向外側に凹設された膨出凹部とされている。尚、本実施形態の摺接部34eが形成される周方向の範囲(角度)の合計は、全周の30%以下(即ち108°以下であって、本実施形態では1つの摺接部34eで(108°/6=)18°以下)に設定されている。又、内周支持部34dと可動部材43の軸中心を一致させた状態において、可動部材43(円筒部材44)の外周面と摺接部34eとの間には径方向に僅かな微小隙間が生じるように設定されるが、可動部材43(円筒部材44)の外周面と非摺接部34fの周方向中央との径方向の隙間は、前記微小隙間の3倍以上となるように設定されている。
次に、上記のように構成された車両用洗浄装置の作用について説明する。
例えば、シフトレバー3が後進位置(リバース位置)以外の位置にあると、電磁弁12
は、ソレノイドコイル35が非励磁状態のままで非駆動の状態が保持され、圧縮コイルばね46の作用によって弁体45が第2流通路41の開口端41aに押圧接触されて該開口端41aが閉塞され、第1導出部12bが導入部12aに連通した状態で保持される。そして、この状態で、ウォッシャスイッチSW1が操作されると、電動ポンプPが駆動され、電動ポンプPから電磁弁12(第1導出部12b)及びチェックバルブ21を介してリアウィンド洗浄ノズルN1に洗浄液が給送され、リアウィンド4に洗浄液が噴射される。又、このとき、リアワイパ装置6(リアワイパモータM1)が連動してワイパブレード7にてリアウィンド4が払拭される。これにより、リアウィンド4が洗浄される。
又、例えば、シフトレバー3が後進位置(リバース位置)に操作されると、電磁弁12は、ソレノイドコイル35が励磁状態とされて駆動され、磁力によって可動部材43が他端側(図2中、上端側)に吸引されて弁体45が第1流通路31の開口端31aに押圧接触されて該開口端31aが閉塞され、第2導出部12cが導入部12aに連通される。そして、この状態で、ウォッシャスイッチSW1が操作されると、電動ポンプPが駆動され、電動ポンプPから電磁弁12(第2導出部12c)及びチェックバルブ22を介してバックカメラ洗浄ノズルN2に洗浄液が給送され、車載カメラ10のガラス窓10aに洗浄液が噴射される。これにより、車載カメラ10のガラス窓10aが洗浄される。
次に、上記実施の形態の特徴的な効果を以下に記載する。
(1)内周支持部34dには、可動部材43(円筒部材44)の外周面と摺接する摺接部34eが周方向に断続的に形成されるため、例えば摺接部が周方向の全周に形成されたものに比べて、洗浄液が蒸発した際の溶質(界面活性剤等)によって可動部材43が不動となることを抑えることができる。即ち、摺接部が周方向の全周に形成されたものでは、洗浄液が蒸発した際に摺接部と可動部材43(円筒部材44)との間に残る溶質によって可動部材43の外周が全周に亘って摺接部に固着して可動部材43が不動となる虞がある。しかしながら、上記実施形態では、前記溶質によって可動部材43の外周が断続的に摺接部34eに固着するだけであるため、可動部材43が不動となることを抑えることができる。
しかも、内周支持部34dに可動部材43の外周面と摺接する摺接部34eを周方向に断続的に形成したため、可動部材43の外周面は円形でよく、可動部材43(円筒部材44)の製造が容易となる。又、可動部材43の外周面は円形でよいため、可動部材の外周面を非円形とした場合に比べて、ソレノイドコイル35の磁力を効果的に利用することができ、高効率化を図ることができる。
(2)摺接部34eは、周方向に等間隔で形成されるため、例えば、不等間隔で形成された場合に比べて、可動部材43をバランス良く支持することができ、可動部材43の内周支持部34dとの同軸性を高くすることができる。そのため、可動部材43の外周面に対する摺接部34eの摺接範囲(固着してしまう可能性のある範囲)を狭くすることができ、可動部材43が不動となることをより抑えることができる。
(3)摺接部34eは、内周支持部34dの軸方向全体に、該軸方向に沿って連続して形成されるため、可動部材43の内周支持部34dとの同軸性を高くすることができる。
(4)摺接部34e同士の間の非摺接部34fは、その周方向端部が可動部材43(円筒部材44)の外周面に対する接線Sよりも径方向外側に凹設された膨出凹部とされるため、非摺接部34fの周方向端部は可動部材43の外周面から急激に離間する構成となる。よって、非摺接部34fの周方向端部と可動部材43の外周面との間に溶質が残ってしまうこと(互いを連結してしまうこと)が抑えられ、該箇所で可動部材43が固着してしまうことを抑えることができる。よって、可動部材43が不動となることをより抑えることができる。
(5)内周支持部34dが形成されるボビン34は、樹脂製であるため、摺接部34e(非摺接部34f)を容易に形成することができる。
上記実施形態は、以下のように変更してもよい。
・上記実施形態の内周支持部34dは、可動部材43(円筒部材44)の外周面と摺接する摺接部が周方向に断続的に形成されれば、他の形状に変更してもよい。
例えば、図4に示すように、内周支持部51を、軸方向から見て、正多角形に形成することで、可動部材43(円筒部材44)の外周面と摺接する摺接部51aが周方向に断続的に形成された構成としてもよい。このようにすると、内周支持部51の各辺の中心が摺接部51aとなり、それ以外の部分が非摺接部51bとなる。このようにすると、内周支持部51を簡単な形状とすることができ、その設計及び製造が容易となる。尚、この例(図4参照)では、内周支持部51を正六角形に形成したが、四角形や五角形や八角形等の他の多角形に変更してもよい。
・上記実施形態では、摺接部34eを周方向に等間隔で形成したが、これに限定されず、不等間隔で形成してもよい。
・上記実施形態では、摺接部34eは、内周支持部34dの軸方向全体に、該軸方向に沿って連続して形成されるとしたが、これに限定されず、軸方向の一部に形成してもよいし、軸方向に断続的に形成してもよいし、軸方向に沿わず(例えば、螺旋状)に形成してもよい。
・上記実施形態では、内周支持部34d(ボビン34)は、樹脂製であるとしたが、これに限定されず、金属製としてもよい。又、内周支持部34dは、ボビン34に形成せずに、他の別部材に形成してもよい。
・上記実施形態では、電磁弁12は、洗浄液をリアウィンド4と車載カメラ10のガラス窓10aのいずれか一方に噴射するためのものであるとしたが、これに限定されず、例えば、洗浄液をリアウィンド4とフロントウィンドのいずれか一方に噴射するためのものとしてもよい。
・上記実施形態では、電磁弁12は、非励磁状態で導入部12aを第1導出部12bに連通し、励磁状態で導入部12aを第2導出部12cに連通する導出部切替型のものであるとしたが、少なくとも導入部と第1導出部とそれらを連通する第1流通路を備え、励磁状態で第1流通路を閉塞又は連通するものであれば、他のタイプの電磁弁としてもよい。
上記実施の形態及び別例から把握できる技術的思想について、以下にその効果とともに記載する。
(イ)請求項1乃至5のいずれか1項に記載の電磁弁において、前記内周支持部は、樹脂製とされたことを特徴とする電磁弁。
同構成によれば、内周支持部は、樹脂製であるため、前記摺接部(非摺接部)を容易に形成することができる。
(ロ)請求項1乃至5及び上記(イ)のいずれか1つに記載の電磁弁において、前記可動部材は、前記内周支持部に支持される円筒部材と、前記円筒部材の一端に設けられ前記ソレノイドコイルが励磁状態で前記第1流通路の開口端を閉塞するシール部材とを有し、前記円筒部材は、前記ソレノイドコイルよりも軸方向長さが短く形成されるとともに、一端側が前記ソレノイドコイルの軸方向端部から突出するように配置されたことを特徴とする電磁弁。
同構成によれば、ソレノイドコイルの磁力を効果的に利用することができ、高効率化を図ることができる。
(ハ)請求項1乃至5、及び上記(イ)、(ロ)のいずれか1つに記載の電磁弁において、前記洗浄液が導出される第2導出部と、前記導入部と前記第2導出部とを連通する第2流通路とを備え、前記可動部材は、前記ソレノイドコイルが励磁状態で前記第1流通路を閉塞し、前記ソレノイドコイルが非励磁状態で前記第2流通路を閉塞することを特徴とする電磁弁。
同構成によれば、ソレノイドコイルが励磁状態で第1流通路が閉塞されて第2導出部のみが第2流通路を介して導入部に連通され、ソレノイドコイルが非励磁状態で第2流通路が閉塞されて第1導出部のみが第1流通路を介して導入部に連通されるといった導出部切替型の電磁弁とされる。このような導出部切替型の電磁弁において上記した効果を得ることができる。
12…電磁弁、12a…導入部、12b…第1導出部、31…第1流通路、34d,51…内周支持部、34e,51a…摺接部、34f…非摺接部、35…ソレノイドコイル、43…可動部材、S…接線。

Claims (5)

  1. 洗浄液が導入される導入部と、
    洗浄液が導出される第1導出部と、
    前記導入部と前記第1導出部とを連通する第1流通路と、
    ソレノイドコイルと、
    前記ソレノイドコイルの内側に配置された内周支持部に内嵌されて該ソレノイドコイルの軸方向に沿って移動可能に支持され、前記ソレノイドコイルが励磁状態で前記第1流通路を閉塞又は連通する可動部材と
    を備えた電磁弁であって、
    前記内周支持部には、前記可動部材の外周面と摺接する摺接部が周方向に断続的に形成されたことを特徴とする電磁弁。
  2. 請求項1に記載の電磁弁において、
    前記摺接部は、周方向に等間隔で形成されたことを特徴とする電磁弁。
  3. 請求項1又は2に記載の電磁弁において、
    前記摺接部は、前記内周支持部の軸方向全体に、該軸方向に沿って連続して形成されたことを特徴とする電磁弁。
  4. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電磁弁において、
    前記摺接部同士の間の非摺接部は、その周方向端部が前記可動部材の外周面に対する接線よりも径方向外側に凹設された膨出凹部であることを特徴とする電磁弁。
  5. 請求項1乃至3のいずれか1項に記載の電磁弁において、
    前記内周支持部は、軸方向から見て、正多角形に形成されたことを特徴とする電磁弁。
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