JP2018031282A - 内燃機関の冷却装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】熱交換器に冷却液を供給する際には内燃機関の過剰な放熱を抑制できるシステムを構成する。
【解決手段】内燃機関Eに冷却液を供給する第1流路L1に電動型の第1ポンプP1を備え、内燃機関Eで加熱された冷却液が供給される第2流路L2に熱交換器3と開閉弁4と電動型の第2ポンプP2とを備える。閉弁状態にある開閉弁4を開弁する際に、制御部6が第1ポンプP1に供給する駆動電力の第1目標値と、第2ポンプP2に供給する駆動電力の第2目標値とを設定し、この設定に基づいて電力を供給する開弁制御を行う。
【選択図】図1
【解決手段】内燃機関Eに冷却液を供給する第1流路L1に電動型の第1ポンプP1を備え、内燃機関Eで加熱された冷却液が供給される第2流路L2に熱交換器3と開閉弁4と電動型の第2ポンプP2とを備える。閉弁状態にある開閉弁4を開弁する際に、制御部6が第1ポンプP1に供給する駆動電力の第1目標値と、第2ポンプP2に供給する駆動電力の第2目標値とを設定し、この設定に基づいて電力を供給する開弁制御を行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、内燃機関の冷却装置に関し、詳しくは、内燃機関の冷却液の流れを制御する技術に関する。
内燃機関の冷却装置として、特許文献1には内燃機関(文献ではエンジン)とラジエータとの間の第2流路に冷却液を循環させる電動式ポンプを備え、第2流路から分岐した第3流路に開閉自在な第1弁を備え、この第1弁より下流側に熱交換器(文献ではヒータコア)を備えた技術が記載されている。
この特許文献1では、第1弁は、電磁ソレノイドへの通電により閉状態を維持する構成であり、開状態に移行するには、電磁ソレノイドへの通電を停止し、電動式ポンプの吐出量を増大させて第1弁に対して開弁に必要な圧力を作用させる制御が行われる。
乗用車のように車内の空調が重要視される車両では、必要とするタイミングで、車内の空気の加熱を行うことも必要である。このような空調は、特許文献1の技術によって実現可能であり、しかも、特許文献1に記載される第1弁は、例えば、電磁ソレノイドによって開弁状態と閉弁状態とを作り出すものと比較して、構成が単純で低廉化も可能となる良好な面を有するものである。
しかしながら、特許文献1に示される第1弁は、電磁ソレノイドの通電を解除しただけでは開弁状態に切り換わるものでなく、冷却液の圧力を上昇させるために電動式ポンプでの冷却液の吐出量の増大を図る制御を必要とする。このような理由から、第1弁を開状態に切り換えるために電動式ポンプの吐出量を増大した場合には、内燃機関に流れる冷却液の流量が増大し、内燃機関を過剰に冷却し、内燃機関のフリクションを増大させる結果、燃費の悪化に繋がるものであった。
また、熱交換器において冷却液の熱交換を行う場合に、室内の温度上昇を促進する観点から熱交換器に供給する冷却液の流量の増大も望まれている。
このような理由から、従来のシステムの良好な面を損なうことなく、熱交換器に冷却液を供給する際には内燃機関の過剰な放熱を抑制できるシステムが求められる。
本発明の特徴は、内燃機関に連通する第1流路からラジエータに供給される冷却液の流量の調節が可能な電動型の第1ポンプと、前記内燃機関で加熱された前記冷却液が供給される第2流路において熱交換器に供給される前記冷却液の流量の調節が可能な電動型の第2ポンプと、前記第2流路において前記第2ポンプと直列に配置され前記冷却液の流れを制御する開閉弁と、前記開閉弁の開閉を制御する制御部とを備えると共に、
前記開閉弁が、弁内流路を開閉する磁性体製の弁体と、前記弁体を閉弁位置に付勢する付勢部材と、前記閉弁位置に前記弁体を吸引する磁力を作り出す電磁ソレノイドとを備えて構成され、
前記制御部が、閉弁状態にある前記開閉弁を開弁する開弁制御を行う際には、前記電磁ソレノイドへの通電を停止し、かつ、開弁に必要な液圧を得るために前記第1ポンプに供給される駆動電力の第1目標値と前記第2ポンプに供給される駆動電力の第2目標値とを設定し、これらの駆動電力で前記第1ポンプと前記第2ポンプとを駆動する点にある。
前記開閉弁が、弁内流路を開閉する磁性体製の弁体と、前記弁体を閉弁位置に付勢する付勢部材と、前記閉弁位置に前記弁体を吸引する磁力を作り出す電磁ソレノイドとを備えて構成され、
前記制御部が、閉弁状態にある前記開閉弁を開弁する開弁制御を行う際には、前記電磁ソレノイドへの通電を停止し、かつ、開弁に必要な液圧を得るために前記第1ポンプに供給される駆動電力の第1目標値と前記第2ポンプに供給される駆動電力の第2目標値とを設定し、これらの駆動電力で前記第1ポンプと前記第2ポンプとを駆動する点にある。
この特徴構成によると、熱交換器に冷却液を供給する際には、電磁ソレノイドへの通電を停止し、第1目標値の駆動電力を第1ポンプに供給し、第2目標値の駆動電力を第2ポンプに供給することで、第1ポンプと第2ポンプとからの冷却液の吐出圧が弁体に作用し、弁体を開弁位置に作動させる。この制御では、第1ポンプと第2ポンプとによる冷却液の供給量を個別に設定できるため、第2ポンプの吐出量を大きい値に設定することで、第1ポンプの供給量を増大させないことも可能となる。また、開閉弁が開弁状態に切り換えられた後には第2ポンプによる冷却液の供給量の設定により必要とする熱量を熱交換器から取り出すことも可能となる。
従って、従来のシステムの良好な面を損なうことなく、熱交換器に冷却液を供給する際には内燃機関の過剰な放熱を抑制できるシステムが構成された。
従って、従来のシステムの良好な面を損なうことなく、熱交換器に冷却液を供給する際には内燃機関の過剰な放熱を抑制できるシステムが構成された。
他の構成として、前記第1ポンプが駆動状態にある状況で前記制御部が前記開弁制御を行う際には、前記第1ポンプに既に供給されている駆動電力より低い値となる前記第1目標値が設定されても良い。
これによると、第1ポンプが駆動状態にある状況で、開弁制御を行う際には、第1ポンプに既に設定されている駆動電力より低い値の第1目標値を設定することにより、内燃機関に供給される冷却液の量を低減する。これにより、第2ポンプからの冷却液が第1ポンプに流れる流路構成であっても、内燃機関に過剰な量の冷却液を供給する不都合を阻止できる。
他の構成として、前記制御部は、前記開弁制御において前記第1ポンプと前記第2ポンプとを同時に設定時間以上駆動させても良い。
これによると、第1ポンプと第2ポンプとを同時に設定時間以上駆動することにより、閉弁位置にある弁体に対して、冷却液の圧力を設定時間以上作用させ、開弁位置まで確実に作動させ、開弁状態を維持することが可能となる。
他の構成として、前記熱交換器が、車両の室内の空気を加熱するヒータコアであっても良い。
これによると、内燃機関で加熱された作動液をヒータコアに供給して車両の車内の空気の温度上昇を行える。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
〔全体構成〕
図1に示すように、内燃機関としてのエンジンEと、ラジエータ1と、第1ポンプP1と、サーモ弁2とを備えると共に、熱交換器としてのヒータコア3と、第2ポンプP2と、開閉弁4と、EGRクーラ5と、ECUとして機能する制御部6を備えてエンジンEの冷却装置100が構成されている。
〔全体構成〕
図1に示すように、内燃機関としてのエンジンEと、ラジエータ1と、第1ポンプP1と、サーモ弁2とを備えると共に、熱交換器としてのヒータコア3と、第2ポンプP2と、開閉弁4と、EGRクーラ5と、ECUとして機能する制御部6を備えてエンジンEの冷却装置100が構成されている。
この冷却装置100では、同図に示す第1流路L1のうちエンジンEから送り出された冷却水の水温を検知する水温センサ7と、ラジエータ1に冷却風を供給するように電動型のラジエータファン8とを備えている。
冷却装置100は、エンジンEのウォータジャケットと、ラジエータ1との間で冷却水を循環させる第1流路L1が形成され、この第1流路L1に流れる冷却水の供給量を制御する第1ポンプP1を備え、これと直列する位置にサーモ弁2を備えている。
第1流路L1のうち、エンジンEで加熱された冷却水が送られる流路部分から分岐する供給側流路Lsが形成され、第1流路L1のうち、第1ポンプP1とサーモ弁2との間の流路部分に合流する還元側流路Lrが形成されている。
EGRクーラ5は、供給側流路Lsと還元側流路Lrとに直接接続する位置に配置されている。また、供給側流路Lsと還元側流路Lrとに連通する第2流路L2が形成され、この第2流路L2に対して、ヒータコア3と、開閉弁4と、第2ポンプP2とが直列に備えられている。尚、第2ポンプP2は、第2流路L2において、開閉弁4より下流側に配置されているが、これに代えて、開閉弁4より上流側に配置しても良い。
この冷却装置100は、乗用車等の車両に備えられるものを想定しており、ラジエータ1で冷却水(冷却液の一例)の放熱を行い、ヒータコア3において車内の空気を加熱し、EGRクーラ5において冷却水との間での熱交換を行う。
第1ポンプP1と第2ポンプP2とは、ブラシレスDCモータ等の電動モータによりインペラ等を駆動回転して冷却水を送る電動型のウォータポンプとして構成されている。この構成では、第1ポンプP1と第2ポンプP2とは供給される駆動電力により冷却水の供給量の設定が可能となる。制御部6は、第1ポンプP1と第2ポンプP2との電動モータに個別に供給する駆動電力を無段階に設定する。また、第2ポンプP2は、停止状態においてもインペラ等とハウジングとの隙間において冷却水の流れを許す構成のものが用いられている。
サーモ弁2は、水温が設定温度未満にある場合に閉状態を維持し、水温が設定温度以上である場合に開状態に切り換わる。また、開閉弁4は通電により弁体12を閉弁位置に維持し、通電を停止した状態で冷却水の圧力により弁体12を開弁位置に切り換わる。この開閉弁4の構成については後述する。
このような構成から、エンジンEの起動後で暖機運転時には、サーモ弁2が閉状態にある。また、暖機運転を必要とする場合には水温センサ7の検知結果に基づき制御部6が第1ポンプP1を停止状態に維持する。これにより、ラジエータ1に冷却水は供給されない。また、この冷却装置100では、サーモ弁2が閉状態にあっても第1ポンプP1を駆動することでEGRクーラ5に冷却水を供給して熱交換を行うことは可能である。
そして、エンジンEの温度が上昇し、サーモ弁2が開状態に切り換わり、エンジンEの温度上昇を抑制する場合には、制御部6が、水温センサ7での検知結果に基づいて、第1ポンプP1の駆動電力と、ラジエータファン8の駆動電力とを設定する。
特に、ヒータコア3に冷却水を供給する場合には、後述する開弁制御により閉弁状態にある開閉弁4が、開弁状態に切り換えられる。また、この開弁制御は、サーモ弁2の状態に拘わらず実行可能である。
〔開閉弁〕
図2、図3に示すように、開閉弁4は、樹脂製のハウジング10と、電磁ソレノイド11と、鉄やニッケル等の強磁性体で成る弁体12と、弁体12を閉弁位置に付勢する付勢部材としてのスプリング13とを備えている。電磁ソレノイド11は、強磁性体で成る筒状のコア11aと、ボビンに巻回されたコイル11bとを備えており、制御部6が電磁ソレノイド11に対する(コイル11bに対する)通電と非通電との切り換えを行う。
図2、図3に示すように、開閉弁4は、樹脂製のハウジング10と、電磁ソレノイド11と、鉄やニッケル等の強磁性体で成る弁体12と、弁体12を閉弁位置に付勢する付勢部材としてのスプリング13とを備えている。電磁ソレノイド11は、強磁性体で成る筒状のコア11aと、ボビンに巻回されたコイル11bとを備えており、制御部6が電磁ソレノイド11に対する(コイル11bに対する)通電と非通電との切り換えを行う。
ハウジング10は、冷却水を取り入れる取入部10aと、冷却水を送り出す吐出筒10bとを備えている。弁体12は、ハウジング10の弁室15にスライド移動自在に収容されると共に、複数の貫通孔12bが形成されている。そして、この弁体12は、スプリング13の付勢力により図2に示す閉弁位置に付勢される。
この構成から、開閉弁4は、電磁ソレノイド11に対する通電状態を維持することにより、弁体12を図2に示す閉弁位置に保持し、第2流路L2での冷却水の通水を阻止する。これに対して、電磁ソレノイド11への通電を停止すると共に、弁内流路14に対して切換圧を超える圧力の冷却水を供給する制御を行うことにより、弁体12を図3に示す開弁位置へ移行させ、貫通孔12bに冷却水を流し、第2流路L2での冷却水の通水を可能にする。
特に、この構成の開閉弁4は、弁体12が閉弁位置にある状態では、弁体12の受圧面12aのうちコア11aの内部の弁内流路14の断面積に等しい面積に冷却水の圧力が作用し、弁体12が開弁位置にある状態では弁体12の受圧面12a(全面積から貫通孔12bの開口面積を除いた面積)に対して冷却水の圧力が作用する。
このような理由から、弁体12が開弁状態に達した後には、取入部10aから貫通孔12bを介して吐出筒10bに冷却水が流れ、この流れに伴い、切換圧より低い圧力が弁体12に作用する状態でも、開弁状態の維持が可能となる。具体的には、開弁状態に達した後には、第2流路L2に対して僅かな量の冷却水が流れるだけで、開弁状態が維持されるように受圧面12aの面積とスプリング13の付勢力との関係が設定されている。
〔開弁制御〕
このエンジンEの冷却装置100では、車両の室内の温調を行うため、ヒータコア3に冷却水を供給する場合には、制御部6が、図4のフローチャートに示す開弁ルーチン(開弁制御の具体例)を実行する。また、開弁ルーチンにおいて第1ポンプP1と第2ポンプP2とに供給される駆動電力の変化を図5のタイミングチャートに示している。
このエンジンEの冷却装置100では、車両の室内の温調を行うため、ヒータコア3に冷却水を供給する場合には、制御部6が、図4のフローチャートに示す開弁ルーチン(開弁制御の具体例)を実行する。また、開弁ルーチンにおいて第1ポンプP1と第2ポンプP2とに供給される駆動電力の変化を図5のタイミングチャートに示している。
尚、図5のタイミングチャートでは、上段に開閉弁4の電磁ソレノイド11に供給される電力の変化を示し、中段に第1ポンプP1に供給される駆動電力の変化を示し、下段に第2ポンプP2に供給される駆動電力の変化を示している。尚、制御部6はPWMのデューティ比の設定により電力を制御する構成を有するものであるが、これ以外の構成によって電力を制御しても良い。
この開弁ルーチンは、暖機運転において、第1ポンプP1が駆動状態にあり、第1駆動電力値Ps1の電力が供給され、第2ポンプP2は停止状態にある状況での実行を想定している。この理由から、制御の初期に第2駆動電力値Ps2は「0」にある。
この暖機運転においてヒータコア3に冷却水を供給する場合には、制御部6が第1ポンプP1に供給すべき駆動電力の第1目標値Pt1と、第2ポンプP2に供給すべき駆動電力の第2目標値Pt2とを演算によって求める。次に、制御部6が、開閉弁4の電磁ソレノイド11の通電を停止し(OFFにし)、第1ポンプP1に第1目標値Pt1の駆動電力を供給し、第2ポンプP2に第2目標値Pt2の駆動電力を供給して第1ポンプP1と第2ポンプP2とを同時駆動する(#01〜#03ステップ)。
つまり、#01ステップでは、第1ポンプP1と第2ポンプP2とを同時駆動することにより、開閉弁4の弁体12をスプリング13の付勢力に抗して開弁位置に切り換える切換圧を超える圧力の得る冷却水を供給できるように、演算により第1目標値Pt1と第2目標値Pt2とが設定される。
この開弁ルーチンでは、図5に示すように、既に設定されている第1駆動電力値Ps1より低い値の第1目標値Pt1が設定され、この第1目標値Pt1を基にした演算により第2目標値Pt2が設定される。尚、この第1目標値Pt1と第2目標値Pt2とを、演算を行うことなくテーブルを参照して取得するように制御部6の制御形態を設定しても良い。
図1に示すように、冷却装置100では、第2流路L2は第1流路L1と合流可能な流路構成を有している。この流路構成から、第2ポンプP2の駆動に伴い、第2流路L2に流れる冷却水が第1流路L1に合流し、エンジンEに供給される却水の水量が増大することもある。このような状況においても、エンジンEに供給される冷却水の水量の増大を抑制するため、開弁ルーチンでは、第1目標値Pt1を第1駆動電力値Ps1より低い値に設定している。
そして、開閉弁4の電磁ソレノイド11の通電を停止した(OFFにした)直後から、#03ステップのように第1ポンプP1と第2ポンプP2との同時駆動を開始する。そして、同時駆動の開始から予めタイマにセットされた設定時間Tが経過した後に、第1ポンプP1と第2ポンプP2とを元の駆動状態に復帰させる(#04〜#06ステップ)。
元の駆動状態に復帰する制御では、第1ポンプP1に元の第1駆動電力値Ps1の電力を供給し、第2ポンプP2は本来停止状態にあるため、元の第2駆動電力値Ps2として「0」の値電力が設定され、停止状態に復帰する。また、設定時間Tがセットされることにより、弁体12を確実に開弁位置に切り換えることが可能となる。
この開弁制御では、開閉弁4を開弁状態に移行した後に、第2ポンプP2が停止する状態に復帰することになるが、第1ポンプP1から冷却水が第2流路L2に流れるため、開閉弁4が開弁状態に維持される。
特に、図5のタイミングチャートに示すように、設定時間Tが経過した後には第2ポンプP2を元のように電力が供給されない状態に復帰させず、継続第2駆動電力値Ps2aの電力を供給することにより、ヒータコア3に冷却水を供給して空調を積極的に行っても良い。
これと同様に、設定時間Tが経過した後には第1ポンプP1を元の第1駆動電力値Ps1の電力を供給する状態には復帰させず、これより低い値となる制限第1駆動電力値Ps1aの電力を供給するように制御形態を設定しても良い。つまり、設定時間Tが経過した後に、前述の如く継続第2駆動電力値Ps2aの電力を供給して第2ポンプP2の駆動を継続する場合には、エンジンEに流れる冷却水を制限する目的から、制限第1駆動電力値Ps1aの電力を供給することも考えられる。
〔実施形態の作用・効果〕
このように、エンジンEの冷却装置100では、第1ポンプP1と第2ポンプP2との冷却水の供給量を個別に設定できるため、第2ポンプP2の供給量を増大させることにより、第1ポンプP1の供給量を増大させずに済む。
このように、エンジンEの冷却装置100では、第1ポンプP1と第2ポンプP2との冷却水の供給量を個別に設定できるため、第2ポンプP2の供給量を増大させることにより、第1ポンプP1の供給量を増大させずに済む。
また、開閉弁4の弁体12が開弁位置に達した後には第2ポンプP2により冷却水の供給量の設定により必要とする熱量を熱交換器から取り出すことも可能となる。その結果、従来の装置の良好な面を損なうことなく、暖機運転であっても、ヒータコア3に供給する冷却水がエンジンEのウォータジャケットに流れる不都合を抑制してエンジンEの過剰な放熱を阻止する。
また、エンジンEが暖機運転にある状況で開弁制御を実行する場合には、図5のタイミングチャートにも示されるように、第1ポンプP1に既に設定されている第1駆動電力値Ps1より低い値となる第1目標値Pt1を設定することにより、エンジンEに供給される冷却水の量を低減し、エンジンEの過剰な冷却を阻止できる。
また、第1ポンプP1と第2ポンプP2とを同時に設定時間Tだけ駆動することにより、閉弁位置にある弁体12を、開弁位置まで確実に作動させて開弁状態を維持できる。
本発明は、電動型のウォータポンプと冷却水の圧力により開弁状態が維持される開放弁とを備えた冷却装置に利用できる。
1 ラジエータ
3 ヒータコア・熱交換器
4 開閉弁
6 制御部
11 電磁ソレノイド
12 弁体
13 スプリング(付勢部材)
15 弁内流路
E 内燃機関(エンジン)
L1 第1流路
L2 第2流路
P1 第1ポンプ
P2 第2ポンプ
T 設定時間
3 ヒータコア・熱交換器
4 開閉弁
6 制御部
11 電磁ソレノイド
12 弁体
13 スプリング(付勢部材)
15 弁内流路
E 内燃機関(エンジン)
L1 第1流路
L2 第2流路
P1 第1ポンプ
P2 第2ポンプ
T 設定時間
Claims (4)
- 内燃機関に連通する第1流路からラジエータに供給される冷却液の流量の調節が可能な電動型の第1ポンプと、前記内燃機関で加熱された前記冷却液が供給される第2流路において熱交換器に供給される前記冷却液の流量の調節が可能な電動型の第2ポンプと、前記第2流路において前記第2ポンプと直列に配置され前記冷却液の流れを制御する開閉弁と、前記開閉弁の開閉を制御する制御部とを備えると共に、
前記開閉弁が、弁内流路を開閉する磁性体製の弁体と、前記弁体を閉弁位置に付勢する付勢部材と、前記閉弁位置に前記弁体を吸引する磁力を作り出す電磁ソレノイドとを備えて構成され、
前記制御部が、閉弁状態にある前記開閉弁を開弁する開弁制御を行う際には、前記電磁ソレノイドへの通電を停止し、かつ、開弁に必要な液圧を得るために前記第1ポンプに供給される駆動電力の第1目標値と前記第2ポンプに供給される駆動電力の第2目標値とを設定し、これらの駆動電力で前記第1ポンプと前記第2ポンプとを駆動する内燃機関の冷却装置。 - 前記第1ポンプが駆動状態にある状況で前記制御部が前記開弁制御を行う際には、前記第1ポンプに既に供給されている駆動電力より低い値となる前記第1目標値が設定される請求項1に記載の内燃機関の冷却装置。
- 前記制御部は、前記開弁制御において前記第1ポンプと前記第2ポンプとを同時に設定時間以上駆動させる請求項1又は2に記載の内燃機関の冷却装置。
- 前記熱交換器が、車両の室内の空気を加熱するヒータコアである請求項1〜3のいずれか一項に記載の内燃機関の冷却装置。
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