JP2000275991A - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP2000275991A
JP2000275991A JP11083179A JP8317999A JP2000275991A JP 2000275991 A JP2000275991 A JP 2000275991A JP 11083179 A JP11083179 A JP 11083179A JP 8317999 A JP8317999 A JP 8317999A JP 2000275991 A JP2000275991 A JP 2000275991A
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JP
Japan
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magnetic field
roller
coil
heating means
fixing device
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JP11083179A
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English (en)
Inventor
Osamu Takagi
修 高木
Satoshi Kinouchi
聡 木野内
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Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Toshiba TEC Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 誘導加熱方式を採用した画像形成装置の定着
装置においては、導電体ローラに磁場をかける励磁コイ
ルの形状を複雑にする必要があり、従来の一体型成形で
は、その成形が困難であった。 【解決手段】 耐熱性に優れ、成形が比較的容易にでき
るテフロンコートの銅線を用いることで、複雑なコイル
が形成可能となる。また、複雑なコイル形状作成のため
に、複数に分割して作成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、誘導加熱方式を用
いた定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、加熱ローラ型の定着装置は、粉体
現像剤からなる現像剤像を坦持した用紙を加熱する加熱
ローラおよび加圧しつつ搬送する加圧ローラとを備え、
これら加熱ローラと加圧ローラとの圧接部(ニップ部)
である定着ポイントを用紙が通過することで、この用紙
上の現像剤を融着圧着して定着するようになっている。
従来の電子写真装置の定着装置では加熱源として、ハロ
ゲンランプ等を用いてこれを金属ローラの内側に設置
し、このローラを輻射熱によって加熱し、被定着物をこ
のローラに加圧接触させるために弾性ローラを押し当
て、これらのローラを回転させ、上述のように被定着物
を通過させる方式が一般的で、その他にフラッシュ加熱
方式、オーブン加熱式、熱板加熱方式など種々のものが
実用化されている。
【0003】ハロゲンランプを用いた定着装置において
は、ハロゲンランプの光が加熱ローラの全周方向に放射
されて全体が加熱される。この場合、光が熱に変換され
る際の損出と、ローラ内の空気を暖めてローラに熱を伝
達する際の効率等を考えると熱変換効率が60〜70%
となり、熱効率が低く、省エネに不利であった。また、
熱効率が低いため、ウォーミングアップ時間も長くなる
という問題があった。
【0004】このようなことから、近年では、円筒状の
耐熱性のフィルム材を用いた加熱式の定着装置も実用化
されている。加熱体と上記加熱体に密着して移動する耐
熱性フィルムを有し、このフィルムを介して被加熱材を
加熱体に密着させてフィルムと一緒に移動させ、加熱体
の熱エネルギーをフィルムを介して被加熱体に付与する
加熱装置である。この場合、加熱体のライン状発熱体の
長手方向の温度を均一に管理する必要があり、製造時の
均一性や動作時の高精度な温度制御が要求される等、現
実に製造する場合の障害は大きい。また、高速な複写機
では、加熱体に高熱量のものが要求され、消費電力を低
減する上での障害になってしまう問題があった。
【0005】上記問題等を解決するため、誘導加熱の手
法を用いた定着装置として、特開平9−258586、
特開平8−76620等がある。特開平9−25858
6記載のものは、定着ローラの回転軸にそって設けられ
たコアにコイルを巻いた形状でローラに渦電流を流して
加熱する方式である。また、特開平8−76620で
は、磁場発生手段によって導電フィルムを加熱して密着
させた記録媒体を定着する装置であり、磁場発生手段を
アセンブリしている部材と加熱ローラの間に発熱ベルト
を挟ませてニップを形成している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような電磁誘導加熱装置にも以下のような問題があっ
た。すなわち磁場発生手段として加熱用コイルが用いら
れているが、この誘導コイルには多量の電流を流すとと
もにこの誘導加熱による加熱部材が200度前後である
ため、コイルを形成する電線は非常に過酷な条件下に置
かれる。従って、耐熱性が高く、取り扱いが容易な誘導
コイルが必要となる。
【0007】また、誘導コイルは前述したハロゲンラン
プ等を用いたものと違い、加熱物が回転していない場合
には、加熱部分を分散化して、局部的に高温になること
を防ぐ必要がある。また、この加熱物に効果的に磁束を
配置するためには、曲率を有する、複雑なコイルが必要
となり、コイルの構成には特殊な製法が必要となる。本
発明は上述した問題を解決を鑑みてなされたものであ
り、定着装置の磁場発生手段の作成を容易化とした定着
装置を提供する。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明に係る定着装置
は、導電性を有する加熱手段と、この加熱手段に圧接す
る圧接手段と、フッ素系樹脂により被覆した導電性線材
をコイル状に形成し、発生する磁場を前記加熱手段に作
用させて渦電流を発生させることにより発熱させる磁場
発生手段とから構成されている。
【0009】本発明に係る定着装置は、導電性を有する
加熱手段と、この加熱手段に圧接する圧接手段と、導電
性線材をコイル状に形成し、発生する磁場を前記加熱手
段に作用させて渦電流を発生させることにより発熱させ
る磁場発生手段と、この磁場発生手段を回転振動させる
回転振動手段とから構成されることを特徴としている。
【0010】本発明に係る定着装置は、導電性を有する
加熱手段と、この加熱手段に圧接する圧接手段と、導電
性線材を2つ以上のコイル群に形成し、これらコイル群
より発生する磁場を前記加熱手段に作用させて渦電流を
発生させる磁場発生手段とから構成されることを特徴と
している。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付の図面を参照しながら
本発明の第1の実施例について説明する。図1は本発明
の第1の実施例に係る定着装置の斜視図及びコイルの断
面図である。この定着装置は、後述する加熱手段によっ
て200℃前後に加熱される導電体ローラ1と、それに
対向し、一定の接触幅(ニップ)をもって接触する加圧
ローラ3から構成され、前記ニップ領域に用紙が通過す
ることで用紙上にトナーにより形成されたトナー像を溶
融し、定着する。
【0012】導電体ローラ1は、軸方向端部に設けられ
た図示しない駆動伝達手段で図示の方向(時計回り)に
回転しており、外径30mm、その材質は鉄、厚さ0.
6mmである。ローラ表面には、テフロン等の離型層を
被覆されている。本実施例では、ローラ材質として鉄を
用いているが、そのほか、ステンレス、アルミ、ステン
レスとアルミの複合材等でも良い。
【0013】加圧ローラ3は、回転可能に支持されてお
り、導電体ローラ1に圧接されて、導電体ローラ1の回
転に従動して図示の方向(反時計回り)に回転するよう
構成されている。前記導電体ローラ1の内部には、これ
に図示しない励磁回路(インバータ回路)により励磁コ
イルに高周波電流を印加することで交流磁場を発生さ
せ、磁束の変化を妨げるように導電体ローラ1に渦電流
を発生させ、加熱させる磁場発生手段2が設置されてい
る。この磁束の変化による渦電流と導電体の抵抗によっ
てジュール熱が発生し、導電体ローラ1が加熱される。
【0014】本実施例では、励磁コイルは12ターンで
材質は0.5mm径の銅線4に0.03mmのテフロン
被覆5を行い4本をリッツ線にしている。尚、この磁場
発生手段2の励磁コイルには、発生した磁束を効果的に
制御するためのコア材を備えている。
【0015】この励磁コイルに用いる銅線の被服とし
て、従来ポリイミドやポリアミドイミド等の耐熱エナメ
ル線を用いていたが、コイル用加工時に線に傷がつきや
すくさらに線の腰が強く加工が難しく、また両端部を駆
動回路に接続するための被服の剥離が難しいという大き
な欠点があった。ところが、フッ素系樹脂(PFA)、例
えばテフロン系の材料は耐熱性もあり、表面の滑りも良
く、さらにポリイミドやポリアミドイミドに比較して柔
らかい線を構成する事ができる。また、ポリイミドおよ
び、ポリアミドイミドは元々対薬品性や耐熱性に優れて
いるため、被服の剥離は研削等に頼らざるを得なかった
が、テフロンを被覆した電線ではビニール電線の如く、
被覆を剥離することが可能である。
【0016】また一般的にテフロンのナチュラル色を薄
く被覆すると、透明に近くなるが最終的に目視によるコ
イルの外観検査で、被服の傷等を発見するためには被覆
が有色である事が好ましく、本実施例では白色の物を用
いている。
【0017】また、本発明の第2の実施例では、さらに
図2のように0.5mm径の銅線に0.025mmのポ
リアミドイミド若しくはポリイミドを被覆し、4本を束
ねたリッツ線状の撚り線加工する。こうしてできたリッ
ツ線にさらにテフロンコートを行った場合においても前
記第1の実施例と同様の効果が得られることを確認し
た。尚、テフロン被覆を行った0.5mm径の銅線を撚
り線加工をした後、テフロンコートを行っても同様の効
果が得られる。
【0018】尚、第1及び第2の実施例ではコアを含む
コイルで一例を示したが、空芯のコイルであっても効果
が同様である。また、この効果は、本実施例で示したコ
ア形状や配置以外にも有効かつ必要である事は言うまで
もない。すなわちコイルはローラに対して、外側でも内
側でも同様な効果がねらえる。また前述の加熱ローラ表
面に公知の表面層を設けてロングライフ化を狙う事が出
来るのは本例でも同じである。
【0019】第1の実施例では、誘導加熱用の励磁コイ
ルに用いる電線の一部および全体をテフロン被服線で構
成する事により、耐熱性が向上し、被覆が柔らかいため
曲げ加工が容易で、さらに必要部分の被服を容易に剥離
する事が可能となり、巻線加工が大変容易となるという
効果が得られる。
【0020】また、第2の実施例では、誘導加熱用コイ
ルの線材をリッツ線に成形した後,テフロンコートする
事により線材1本ずつの被服を必要以上に厚くすること
なく、リッツ線同士のリークを防ぐことが可能となる。
【0021】次に、本発明に係る第3の実施例について
説明する。図3は本実施例に係る定着装置の斜視図であ
る。本発明において、図1及び図2において説明した構
成と同様の部分に関しては、同一符号を付し、説明を省
略する。導電体ローラ1内に配置された磁場発生手段2
は、フェライトで構成したコア材にリッツ線で構成した
電線を巻いてコイルを形成している。これに図示しない
高周波回路により、交流磁場を発生させ、前記ローラに
渦電流を発生させそのジュール熱により発熱する。この
磁場発生手段はコイルとこの駆動回路との間はリッツ線
のままあるいは、さらに線材の移動に対応できるような
構成としてある。コイル部分は0.5mm径の銅線5本
をリッツ線にした物を12ターンさせ用いている。さら
に駆動回路との間は0.1mm径の銅線125本をリッ
ツ線としている。
【0022】このように構成された磁場発生手段2は、
後述するような回転振動機構を用いて回転させることが
できる。回転駆動用ローラ40の回転に伴い、従動して
回転する偏芯カム41に連結されたアーム42により連
結部材43が左右(図の矢印a方向)に振れる。この振
れに連動して磁場発生手段回転軸14が図のb方向に振
れることになる。ただし、この磁場発生手段回転軸44
は、ある所定の位置から動くことなく、回転のみであ
り、この磁場発生手段2が導電体ローラ1に接触するこ
とはない。
【0023】本構成の磁場発生手段2では、コアにより
加熱部分が集中されるため、特にウォームアップ時や、
待機時である定着ローラの静止時に、コイルをこの定着
ローラ中心を中心軸として、必要な角度の振動を行う上
記のような構成としている。本実施例ではマシン本体の
駆動により、必要な時のみ図示しないクラッチで回転駆
動用ローラ40から駆動の配分を受けた回転振動機構に
より回転させており、ローラが静止していてもローラの
温度ムラを防ぐことが可能である。尚、上記回転振動機
構は上述の機構以外にも、扇風機の首振り機構や自動車
のワイパー等で既知のリンクによる方法を用いてもよ
く、本構成に限ったものではない。
【0024】また本実施例ではコアを含む例で構成を示
したが、コアを無くした空芯コイルであっても同等の効
果があるのは言うまでもない。一般に空芯コイルは磁束
を集中させないため、加熱幅が広くなるのが一般的であ
る。従って、この振動の幅を小さくする事が可能とな
る。以上のように、この第3の実施例においては、誘導
加熱コイルを移動可能な構造とし、特にウォームアップ
時、待機時等で、加熱物であるローラが回転しないとき
でも、誘導加熱の特徴でもある、1部分が極端に加熱さ
れることを防ぐことが可能となる。
【0025】次に、本発明に係る第4の実施例について
説明する。図4は、空芯コイルを用いた定着装置の斜視
図である。本構成において、前述した第1乃至第3の実
施例と同構成の部分については、同一符号を付し、この
説明を省略する。前述した導電体ローラ1の内側には、
本発明の要部である磁場発生手段としての励磁コイル2
0及び21が配置されている。この励磁コイル20及び
21は、φ0.5mmのポリアミドイミドを被覆したエ
ナメル線で、これを19本撚っている。ここでこの電線
の配置は発熱パターンと効率を考え、14本の電線がパ
イプ内側に適当なギャップを空けて配列されている。こ
の電線の配置は片側約150゜に達しており、両側では
その倍の約300゜に渡る定着ローラの内側を覆うよう
な形となる。この場合、このコイルを実現させるために
は、内部にほぼ円筒の巻き治具を必要とする。実際に巻
いてしまうと、この治具ははずせない構造となり、さら
にこのコイルを保持する事も難しい状態となる。そこで
本提案はこれを2分割して別々の型を作成し、半分ずつ
(半円筒形状)コイルを形成し(図5)、それを繋げて
一体化している(図6)。接続部分は19本の素線をそ
れぞれ繋げておらず、1カ所で全てを連結させる事によ
り接続部の作業工数を減らすとともに、接続を確実なも
のとしている。この構成であれば巻き型を容易に抜き取
る事が可能となり、コイル形成後にこのコイルのホルダ
部と一体化し、樹脂等で軽量化した、ベースに取付る事
が可能となる。
【0026】ところで、本実施例のような形態のコイル
は上述のように表面をローラに覆われるため、コイル軸
方向両端部でコイルを保持しなければならず、軸方向か
ら見て、導電性ローラ1の内部のうち、コイルで覆われ
ない部分がある事が必要である事は言うまでもない。ま
た本実施例では別々の型で成形したコイルを繋いで一体
化したが、線材を2工程で成形することで、まず片側の
半円筒に成形した後、残り部分を別に成形する事も可能
である。これによって、繋ぎ目のない一体成形が可能と
なる。また本実施例ではコイルをローラの内側に配置し
ている例について述べたがコイルの外側に配置する場合
でも同様であることは言うまでもない。3つ以上n個の
コイルを直列に繋げる場合は、接続個所がn‐1個とな
るのは言うまでもない。また、これら複数のコイルを繋
いで導電性ローラ1の内側、もしくは外側に設置した場
合、当然完全に磁場を均一にすることは出来ず、弱い部
分もできる。この部分に関しては、別のコイルを更に直
列もしくは別系統で接続し、磁場の補完を行うことも可
能であることは言うまでもない。
【0027】また本実施例では素管が鉄である場合を示
したが、この素管はステンレス、ニッケル等でも同等の
効果がある。またこれらの構成のローラの外側にテフロ
ンコート等の公知の表面処理を行う事で、ローラの対摩
耗性等を向上させ、ロングライフ化や、画像欠陥を減ら
せる事は言うまでもない。
【0028】以上のように、この第4の実施例では、誘
導加熱コイルを加熱物に対して分割成形したものを接合
して用いる事により、複雑な形状を必要とするコイルで
あっても、容易に成形、構成する事が可能となる。
【0029】次に、本発明に係る第5の実施例について
説明する。図7に、本発明に係る定着装置の斜視図を示
す。本実施例では、磁場発生手段の構成要素であるコイ
ルは、0.5mm径の銅線19本をリッツ線にした物を
6ターン巻いたものを図のように2ヶ所に配置してあ
り、これは個別に作成した励磁コイルを2個直列接続し
た磁場発生手段22を用いている。一般に、従来はこれ
らを一体のコイルとして形成していたが、2個それぞれ
を別々に形成してあり、これを接続して用いている。接
続部分は19本の素線をそれぞれ繋げておらず、1カ所
で全てを連結させる事により接続部の作業工数を減らす
とともに、接続を確実なものとしている。本実施例のよ
うな構成とすれば定着性能を最適化できるようなローラ
上の発熱パターンを得るための特殊なコイルであって
も、単純形状に分割化して用いる事が可能となる。また
本実施例ではコイルをローラの外側に配置している例に
ついて述べたがコイルの内側に配置する場合でも同様で
あることは言うまでもない。
【0030】以上により、この第5の実施例では、円筒
のローラに対してその曲率面50%以上の面積の部分で
対向する誘導加熱コイルにおいて、このコイルを2つ以
上に分けて作成しこれを接合して、コイルを構成するこ
とにより、型にコイルを成形する場合でもこの型を抜い
て、空芯コイルとする事や、放熱あるいはこのコイルを
保持する事が容易となる。
【0031】次に、本発明に係る第6の実施例について
説明する。図8は本実施例に係る定着装置の斜視図であ
る。この実施例では、導電体ローラ1の外周面側に磁場
発生手段23が配置されている。この磁場発生手段23
は、図9の断面図を見れば明らかな通り、励磁コイル2
3a、23bの2層構造としてこの導電体ローラ1の外
曲面に合わせて設置してある。
【0032】本実施例ではコイルとして0.5mm径の
銅線19本をリッツ線にした物を6ターン巻いた物を上
述のように上下に2層に配置してあり、これを2個直列
接続としてある。一般に、従来はこれらを一体のコイル
として形成していたが、例えば本実施例のように曲面を
効率良く最適に発熱させるため、コイル自体に曲率を持
たせる場合、2層以上のコイルの作成には複雑な工程を
必要とする。そこで本実施例では2個それぞれを別々に
形成し、これを接続して用いている。接続部分は19本
の素線をそれぞれ繋げておらず、1カ所で全てを連結さ
せる事により接続部の作業工数を減らすとともに、接続
を確実なものとしている。本実施例のような構成とすれ
ば定着性能を最適化できるようなローラ上の発熱パター
ンを得るための特殊なコイルであっても、単純形状に分
割化して用いる事が可能となる。また決まった曲率のコ
イルをシリーズ化すればそれらを組み合わせて、各種の
外径のローラ用のコイルを容易に構成できる。
【0033】また本実施例ではコイルをローラの外側に
配置している例について述べたがコイルの内側に配置す
る場合でも同様であることは言うまでもない。まとめる
と、第6の実施例においては、誘導加熱コイル2層以上
で構成される場合、この1層、2層,…とをそれぞれ別
ピースとして作成し、接続して1つのコイルを構成する
事を特徴とする定着装置においてコイルの成形を容易に
行うことが可能となる。
【0034】次に、前段までで詳述した第1乃至第6の
実施例を用いた画像形成装置の概略断面図を図10に示
し、下記に説明を記す。この画像形成装置は、複数のト
ナーを別個に画像形成するプロセスユニット100a、
100b、100c、100dが設けられている。各プ
ロセスユニットは像担持体である感光体ドラム8a、8
b、8c及び8dを有し、これらの感光体にそれぞれ違
った色のトナーにより現像材像を形成する。
【0035】ここで、まずプロセスユニット100aに
ついて説明する。図1において感光体ドラム8aは直径
30mmの円筒状であり、図示方向へ回転化膿に設けら
れている。感光体ドラム8aの周囲には回転方向に沿っ
て帯電ローラ12a、露光装置7a、現像器9a、クリ
ーニング装置17a、除電ランプ19aが配置されてい
る。まず、帯電ローラ12aが感光体ドラム8aの表面
に接触して設けられており、この感光体ドラム8aを一
様に負(−)帯電させる。次に、一様に帯電した感光体
ドラム8aに露光することによって静電潜像を形成する
露光装置7aが設置されている。この回転方向下流には
Y(イエロー)の現像剤を収容し、この現像剤で露光装
置7aにより形成された静電潜像を反転現像させる現像
器9aが設けられている。更に現像器9aの下流には感
光体ドラム8aに対し、非画像形成媒体である用紙Pを
搬送する搬送手段としての転写ベルト11が設置されて
いる。この転写ベルト11は、感光体ドラム8a上に形
成された現像剤像と用紙Pとが当接されるよう用紙Pを
感光体ドラム8aに搬送する。
【0036】感光体ドラム8aと用紙Pとの当接位置よ
りも下流側にはクリーニング装置17a及び除電ランプ
19aがあり、クリーニング装置17aはブレード12
を有し、転写後に感光体ドラム8aに残留した現像剤を
かき落として除去している。さらに除電ランプ19a
は、転写後に感光体ドラム8aの表面電荷を一様な光照
射によって除電する。以上によって、画像形成の1サイ
クルが完了し、次の画像形成プロセスが行われることに
なる。以上、感光体ドラム8a、帯電ローラ5a、露光
装置7a、現像器9a、クリーニング装置17a及び除
電ランプ19aによってプロセスユニット100aが構
成されている。
【0037】転写ベルト11は、用紙Pの搬送方向(図
の矢印eの方向)と直行する方向(図面奥行き方向)に
おいて、感光体ドラム8aの長さ寸法とほぼ等しい長さ
(幅)を有している。この転写ベルト11は無端状(シ
ームレス)ベルトの形状をしており、転写ベルト11を
所定の速度で回動させる駆動ローラ13及び従動ローラ
15上に担支されており、駆動ローラ13から従動ロー
ラまでの距離は約300mmである。駆動ローラ13及
び従動ローラ15はそれぞれ図示矢印i及びj方向にそ
れぞれ回転可能に設けられており、駆動ローラ13の回
転に伴って、転写ベルト11が回転し、従動ローラ15
が従動回転するよう構成されている。尚、転写ベルト1
1は従動ローラ15の外側方向への加重によりスリップ
しないよう十分張力が加えられている。また、転写ベル
ト11はカーボンが均一に分散された厚さ100μmの
ポリイミドにより形成されており、1012Ωcmの電
気抵抗を有し、半導電性を示す。
【0038】転写ベルト11上には、駆動ローラ13と
従動ローラ15との間に、用紙Pの搬送方向に沿ってプ
ロセスユニット100a、100b、100c、100
dが配置されている。プロセスユニット100b、10
0c、100dは、前述したプロセスユニット100a
とほぼ同様の構成である。異なるのは現像器に収容され
た現像剤がである。現像器19bにはM(マゼンタ)、
19cにはC(シアン)、19dにはB(ブラック)の
現像剤が収容されている。
【0039】これらプロセスユニット100は、図示し
ない当接ユニットにより転写ベルトと順次当接または離
間させる構成となっており、用紙Pとそれぞれの感光体
ドラムとの当接位置近傍には、転写手段としての転写部
材25a、25b、25c、25dがそれぞれの感光体
ドラムに対応して設けられている。即ち、転写部材25
は、対応する感光体ドラム下方で転写ベルト11に背面
接触して設けられ、転写ベルト11を介してプロセスユ
ニットと対向する。この転写部材25は、すべて図面上
には記載を省略した電圧印可手段である正の直流電源に
接続されている。
【0040】一方、転写ベルト11の正面右手には用紙
Pを収容する給紙カセット27が設けられており、画像
形成装置本体には、給紙カセット27から用紙Pを1枚
ずつピックアップするピックアップローラ29が図のh
方向に回転可能に設けられている。ピックアップローラ
29と転写ベルト11との間には、レジストローラ対3
0が回転可能に設けられており、所定のタイミングで用
紙Pを転写ベルト11に搬送している。
【0041】転写ベルト11上には用紙Pを転写ベルト
11上に静電吸着させるための金属ローラ24が配置さ
れている。また、この金属ローラ24は接地されてい
る。また、従動ローラ15の下部には転写ベルト11を
介して帯電させるコロナ帯電器26が設置されている。
以上の構成により用紙上に形成されたトナー像は、前述
した本発明に係る定着装置39に搬送され、溶融定着さ
れる。
【0042】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、耐
熱効果を維持しながら、より複雑な形状の励磁コイルを
搭載した定着装置を提供することができる。従って、導
電体ローラの効率的な発熱を促すことが可能となる。ま
た、複写機の待機状態等、導電体ローラの回転しない時
においても、温度むらのでないような加熱手段を持つ定
着装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る定着装置の斜視図
及び断面図。
【図2】本発明の第2の実施例に係る定着装置の斜視図
及び断面図。
【図3】本発明の第3の実施例に係る定着装置の斜視
図。
【図4】本発明の第4の実施例に係る定着装置の斜視
図。
【図5】励磁コイルの一部を示した斜視図。
【図6】励磁コイル全体を示した斜視図。
【図7】本発明の第5の実施例に係る定着装置の斜視
図。
【図8】本発明の第6の実施例に係る定着装置の斜視
図。
【図9】励磁コイルの配置を示した断面図。
【図10】本発明の定着装置を用いた複写機の断面図。
【符号の説明】
1 導電体ローラ 2 磁場発生手段 3 加圧ローラ 4 銅線 5 テフロン被覆 6 テフロンコート 7 露光装置 8 感光体ドラム 9 現像器 11 転写ベルト 12 帯電ローラ 13 駆動ローラ 15 従動ローラ 17 クリーニング装置 18 ブレード 19 除電ランプ 20 励磁コイル 27 給紙カセット 29 ピックアップローラ 23 磁場発生手段 24 金属ローラ 25 転写部材 40 回転駆動用ローラ 41 偏芯カム 42 アーム 43 連結部材 44 磁場発生手段回転軸 100 プロセスユニット
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木野内 聡 神奈川県川崎市幸区柳町70番地 東芝テッ ク株式会社柳町事業所内 Fターム(参考) 2H033 BA25 BA26 BB18 BB19 BB21 BB28 BE06 3K092 PP18 QA02 QB02 QB25 RA06 RD02 RF24 VV40

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 導電性を有する加熱手段と、 この加熱手段に圧接する圧接手段と、 フッ素系樹脂により被覆した導電性線材をコイル状に形
    成し、発生する磁場を前記加熱手段に作用させて渦電流
    を発生させることにより発熱させる磁場発生手段と、か
    ら構成されることを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】 前記フッ素系樹脂が不透明であることを
    特徴とする請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】 前記フッ素系樹脂により被覆された導電
    性線材が複数本撚り合わされたリッツ線により前記磁場
    発生手段を構成したことを特徴とする請求項1記載の定
    着装置。
  4. 【請求項4】 前記導電性線材がフッ素系樹脂により被
    覆された他の導電性線材を複数束ねたリッツ線から構成
    されていることを特徴とする請求項1記載の定着装置。
  5. 【請求項5】 導電性を有する加熱手段と、 この加熱手段に圧接する圧接手段と、 導電性線材をコイル状に形成し、発生する磁場を前記加
    熱手段に作用させて渦電流を発生させることにより発熱
    させる磁場発生手段と、 この磁場発生手段を回転振動させる回転振動手段と、か
    ら構成されることを特徴とする定着装置。
  6. 【請求項6】 導電性を有する加熱手段と、 この加熱手段に圧接する圧接手段と、 導電性線材を2つ以上のコイル群に形成し、これらコイ
    ル群より発生する磁場を前記加熱手段に作用させて渦電
    流を発生させる磁場発生手段と、から構成されることを
    特徴とする定着装置。
  7. 【請求項7】 前記コイル群を構成する複数のコイル
    が、個々に作成された後、一体成形されることを特徴と
    する請求項6記載の定着装置。
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