JP2000275846A - 平版印刷版の製版方法 - Google Patents
平版印刷版の製版方法Info
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- JP2000275846A JP2000275846A JP8064499A JP8064499A JP2000275846A JP 2000275846 A JP2000275846 A JP 2000275846A JP 8064499 A JP8064499 A JP 8064499A JP 8064499 A JP8064499 A JP 8064499A JP 2000275846 A JP2000275846 A JP 2000275846A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】アルミニウム板を支持体とする銀錯塩拡散転写
法を利用した平版印刷材版において、該平版印刷版の陽
極酸化アルミニウム量が4g/m2以下の場合に発生する
耐刷性の低下を防止する。 【解決手段】陽極酸化されたアルミニウム支持体とハロ
ゲン化銀乳剤層の間に物理現像核を有する銀錯塩拡散転
写法を利用した平版印刷版を露光後少なくとも現像処理
する製版方法において、該平版印刷版の陽極酸化アルミ
ニウム量が4g/m2以下であり、該現像液中にポリアク
リル酸を含有する事を特徴とする平版印刷版の製版方
法。
法を利用した平版印刷材版において、該平版印刷版の陽
極酸化アルミニウム量が4g/m2以下の場合に発生する
耐刷性の低下を防止する。 【解決手段】陽極酸化されたアルミニウム支持体とハロ
ゲン化銀乳剤層の間に物理現像核を有する銀錯塩拡散転
写法を利用した平版印刷版を露光後少なくとも現像処理
する製版方法において、該平版印刷版の陽極酸化アルミ
ニウム量が4g/m2以下であり、該現像液中にポリアク
リル酸を含有する事を特徴とする平版印刷版の製版方
法。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、アルミニウム板を
支持体とする、銀錯塩拡散転写法を利用したアルミニウ
ム平版印刷版の製版方法に関する。
支持体とする、銀錯塩拡散転写法を利用したアルミニウ
ム平版印刷版の製版方法に関する。
【0002】
【従来の技術】銀錯塩拡散転写法(DTR法)を用いた
平版印刷版については、フォーカル・プレス、ロンドン
ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ ロット
及びエディス ワイデ著、「フォトグラフィック・シル
バー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシズ」、第
101頁〜第130頁に幾つかの例が記載されている。
平版印刷版については、フォーカル・プレス、ロンドン
ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ ロット
及びエディス ワイデ著、「フォトグラフィック・シル
バー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシズ」、第
101頁〜第130頁に幾つかの例が記載されている。
【0003】その中で述べられているように、DTR法
を用いた平版印刷版には、転写材料と受像材料を別々に
したツーシートタイプ、あるいはそれらを一枚の支持体
上に設けたモノシートタイプの二方式が知られている。
ツーシートタイプの平版印刷版については、特開昭57
−158844号公報に詳しく記載されている。又、モ
ノシートタイプについては、特公昭48−30562
号、同51−15765号、特開昭51−111103
号、同52−150105号などの各公報に詳しく記載
されている。
を用いた平版印刷版には、転写材料と受像材料を別々に
したツーシートタイプ、あるいはそれらを一枚の支持体
上に設けたモノシートタイプの二方式が知られている。
ツーシートタイプの平版印刷版については、特開昭57
−158844号公報に詳しく記載されている。又、モ
ノシートタイプについては、特公昭48−30562
号、同51−15765号、特開昭51−111103
号、同52−150105号などの各公報に詳しく記載
されている。
【0004】本発明が対象とするアルミニウム板を支持
体とする、銀錯塩拡散転写法を利用したモノシートタイ
プの平版印刷版(以降、アルミニウム平版印刷版と称
す)は、特開昭57−118244号、同57−158
844号、同63−260491号、特開平3−116
151号、同4−282295号、米国特許第4,56
7,131号、同第5,427,889号等の公報に詳
しく記載されている。
体とする、銀錯塩拡散転写法を利用したモノシートタイ
プの平版印刷版(以降、アルミニウム平版印刷版と称
す)は、特開昭57−118244号、同57−158
844号、同63−260491号、特開平3−116
151号、同4−282295号、米国特許第4,56
7,131号、同第5,427,889号等の公報に詳
しく記載されている。
【0005】前記アルミニウム平版印刷版は、粗面化さ
れ陽極酸化されたアルミニウム支持体上に物理現像核を
担持し、更にその上にハロゲン化銀乳剤層を設けた構成
になっている。この平版印刷版の一般的な製版方法は、
露光後、現像処理、水洗処理(ウォッシュオフ:ハロゲ
ン化銀乳剤層の除去)、仕上げ処理の工程からなってい
る。
れ陽極酸化されたアルミニウム支持体上に物理現像核を
担持し、更にその上にハロゲン化銀乳剤層を設けた構成
になっている。この平版印刷版の一般的な製版方法は、
露光後、現像処理、水洗処理(ウォッシュオフ:ハロゲ
ン化銀乳剤層の除去)、仕上げ処理の工程からなってい
る。
【0006】詳細には、現像処理によって物理現像核上
に金属銀画像部が形成され、次の水洗処理によってハロ
ゲン化銀乳剤層が除去されてアルミニウム支持体上に金
属銀画像部(以降、銀画像部と称す)が露出する。同時
に陽極酸化されたアルミニウム表面自身が非画像部とし
て露出する。
に金属銀画像部が形成され、次の水洗処理によってハロ
ゲン化銀乳剤層が除去されてアルミニウム支持体上に金
属銀画像部(以降、銀画像部と称す)が露出する。同時
に陽極酸化されたアルミニウム表面自身が非画像部とし
て露出する。
【0007】露出した銀画像部及び非画像部には、その
保護のためにアラビアゴム、デキストリン、カルボキシ
メチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸等の保護コ
ロイドを含有する仕上げ液が塗布される。所謂、ガム引
きと云われる処理が施される。この仕上げ液は、定着液
やフィニッシング液とも称され、銀画像部を親油性にす
る化合物(例えば、メルカプト基またチオン基を有する
含窒素複素環化合物)を含有することも一般的である。
保護のためにアラビアゴム、デキストリン、カルボキシ
メチルセルロース、ポリスチレンスルホン酸等の保護コ
ロイドを含有する仕上げ液が塗布される。所謂、ガム引
きと云われる処理が施される。この仕上げ液は、定着液
やフィニッシング液とも称され、銀画像部を親油性にす
る化合物(例えば、メルカプト基またチオン基を有する
含窒素複素環化合物)を含有することも一般的である。
【0008】上記アルミニウム平版印刷版支持体は、前
述したように粗面化され、陽極酸化されたアルミニウム
板が用いられる。特開昭63−260491号公報に記
載されているように、陽極酸化アルミニウム量を多くし
た方が銀塩印刷版としては有利である。陽極酸化アルミ
ニウム量が少ない場合、エッチピットの発生や耐刷性の
低下等、印刷版として不都合な問題を生じさせる。しか
しながら、陽極酸化アルミニウム量を多くすることは、
陽極酸化処理工程の電力増大によるコストアップや生産
効率の低下を招く。
述したように粗面化され、陽極酸化されたアルミニウム
板が用いられる。特開昭63−260491号公報に記
載されているように、陽極酸化アルミニウム量を多くし
た方が銀塩印刷版としては有利である。陽極酸化アルミ
ニウム量が少ない場合、エッチピットの発生や耐刷性の
低下等、印刷版として不都合な問題を生じさせる。しか
しながら、陽極酸化アルミニウム量を多くすることは、
陽極酸化処理工程の電力増大によるコストアップや生産
効率の低下を招く。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従って、本発明の目的
は、陽極酸化アルミニウム量が少ない支持体を用いた場
合でも高い耐刷力が得られる銀塩拡散転写法を利用した
平版印刷版の製版方法を提供する事にある。
は、陽極酸化アルミニウム量が少ない支持体を用いた場
合でも高い耐刷力が得られる銀塩拡散転写法を利用した
平版印刷版の製版方法を提供する事にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明の上記目的は、陽
極酸化されたアルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤層
の間に物理現像核を有する銀錯塩拡散転写法を利用した
平版印刷版を露光後少なくとも現像処理する製版方法に
おいて、該現像液中にポリアクリル酸を含有する事を特
徴とする製版方法により達成された。
極酸化されたアルミニウム支持体とハロゲン化銀乳剤層
の間に物理現像核を有する銀錯塩拡散転写法を利用した
平版印刷版を露光後少なくとも現像処理する製版方法に
おいて、該現像液中にポリアクリル酸を含有する事を特
徴とする製版方法により達成された。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明を詳細に説明する。
現像液中にポリアクリル酸を含有することにより、使用
されるアルミニウム支持体の陽極酸化アルミニウム量が
4g/m2以下の場合でも高い耐刷力を得ることができ
る。更には陽極酸化アルミニウム量が3g/m2以下の場
合により効果的である。
現像液中にポリアクリル酸を含有することにより、使用
されるアルミニウム支持体の陽極酸化アルミニウム量が
4g/m2以下の場合でも高い耐刷力を得ることができ
る。更には陽極酸化アルミニウム量が3g/m2以下の場
合により効果的である。
【0012】本発明において、現像液中に含有されるポ
リアクリル酸の分子量の重量平均は1千〜300万が好
ましく、更に好ましい分子量の重量平均は1千〜50万
である。
リアクリル酸の分子量の重量平均は1千〜300万が好
ましく、更に好ましい分子量の重量平均は1千〜50万
である。
【0013】また、本発明で使用される現像液中に含有
されるポリアクリル酸の含有量は0.1g/L〜50g
/Lであり、更に好ましくは0.5g/L〜10g/L
である。
されるポリアクリル酸の含有量は0.1g/L〜50g
/Lであり、更に好ましくは0.5g/L〜10g/L
である。
【0014】本発明において、現像液には、ポリアクリ
ル酸と現像抑制剤を組み合わせて用いるのが好ましい。
現像抑制剤としては、メルカプト基もしくはチオン基を
有する含窒素複素環化合物、ベンゾトリアゾールもしく
はその誘導体、または臭化物等がある。
ル酸と現像抑制剤を組み合わせて用いるのが好ましい。
現像抑制剤としては、メルカプト基もしくはチオン基を
有する含窒素複素環化合物、ベンゾトリアゾールもしく
はその誘導体、または臭化物等がある。
【0015】ベンゾトリアゾールもしくはその誘導体と
しては5−メチルベンゾトリアゾール、5−クロルベン
ゾトリアゾール等が挙げられ、臭化物としては臭化ナト
リウム、臭化カリウム、臭化アンモニウム等が挙げられ
る。
しては5−メチルベンゾトリアゾール、5−クロルベン
ゾトリアゾール等が挙げられ、臭化物としては臭化ナト
リウム、臭化カリウム、臭化アンモニウム等が挙げられ
る。
【0016】前記メルカプト基もしくはチオン基を有す
る含窒素複素環化合物の複素環といえば、イミダゾー
ル、イミダゾリン、チアゾール、チアゾリン、オキサゾ
ール、オキサゾリン、ピラゾリン、トリアゾール、チア
ジアゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジ
ン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン等
があり、中でもイミダゾール、トリアゾール、テトラゾ
ールが好ましい。
る含窒素複素環化合物の複素環といえば、イミダゾー
ル、イミダゾリン、チアゾール、チアゾリン、オキサゾ
ール、オキサゾリン、ピラゾリン、トリアゾール、チア
ジアゾール、オキサジアゾール、テトラゾール、ピリジ
ン、ピリミジン、ピリダジン、ピラジン、トリアジン等
があり、中でもイミダゾール、トリアゾール、テトラゾ
ールが好ましい。
【0017】メルカプト基もしくはチオン基を有する含
窒素複素環化合物の具体例を以下に挙げる。2−メルカ
プト−4−フェニルイミダゾール、2−メルカプト−1
−ベンジルイミダゾール、2−メルカプト−ベンズイミ
ダゾール、1−エチル−2−メルカプト−ベンズイミダ
ゾール、2−メルカプト−1−ブチル−ベンズイミダゾ
ール、1,3−ジエチル−ベンゾイミダゾリン−2−チ
オン、1,3−ジベンジル−イミダゾリジン−2−チオ
ン、2,2´−ジメルカプト−1,1´−デカメチレン
−ジイミダゾリン、2−メルカプト−4−フェニルチア
ゾール、2−メルカプト−ベンゾチアゾール、2−メル
カプトナフトチアゾール、3−エチル−ベンゾチアゾリ
ン−2−チオン、3−ドデシル−ベンゾチアゾリン−2
−チオン、2−メルカプト−4,5−ジフェニルオキサ
ゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、3−ペン
チル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン、1−フェニル
−3−メチルピラゾリン−5−チオン、3−メルカプト
−4−アリル−5−ペンタデシル−1,2,4−トリア
ゾール、3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4−ト
リアゾール、3−メルカプト−4−アセタミド−5−ヘ
プチル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−
4−アミノ−5−ヘプタデシル−1,2,4−トリアゾ
ール、2−メルカプト−5−フェニル−1,3,4−チ
アジアゾール、2−メルカプト−5−フェニル−1,
3,4−チアジアゾール、2−メルカプト−5−n−ヘ
プチル−オキサチアゾール、2−メルカプト−5−nヘ
プチル−オキサジアゾール、2−メルカプト−5−フェ
ニル−1,3,4−オキサジアゾール、2−ヘプタデシ
ル−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール、5
−メルカプト−1−フェニル−テトラゾール、2−メル
カプト−5−ニトロピリジン、1−メチル−キノリン−
2(1H)−チオン、3−メルカプト−4−メチル−6
−フェニル−ピリダジン、2−メルカプト−5,6−ジ
フェニル−ピラジン、2−メルカプト−4,6−ジフェ
ニル−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−4−メル
カプト−6−ベンジル−1,3,5−トリアジン、1,
5−ジメルカプト−3,7−ジフェニル−S−トリアゾ
リノ〔1,2−a〕−S−トリアゾリン等が挙げられ
る。
窒素複素環化合物の具体例を以下に挙げる。2−メルカ
プト−4−フェニルイミダゾール、2−メルカプト−1
−ベンジルイミダゾール、2−メルカプト−ベンズイミ
ダゾール、1−エチル−2−メルカプト−ベンズイミダ
ゾール、2−メルカプト−1−ブチル−ベンズイミダゾ
ール、1,3−ジエチル−ベンゾイミダゾリン−2−チ
オン、1,3−ジベンジル−イミダゾリジン−2−チオ
ン、2,2´−ジメルカプト−1,1´−デカメチレン
−ジイミダゾリン、2−メルカプト−4−フェニルチア
ゾール、2−メルカプト−ベンゾチアゾール、2−メル
カプトナフトチアゾール、3−エチル−ベンゾチアゾリ
ン−2−チオン、3−ドデシル−ベンゾチアゾリン−2
−チオン、2−メルカプト−4,5−ジフェニルオキサ
ゾール、2−メルカプトベンゾオキサゾール、3−ペン
チル−ベンゾオキサゾリン−2−チオン、1−フェニル
−3−メチルピラゾリン−5−チオン、3−メルカプト
−4−アリル−5−ペンタデシル−1,2,4−トリア
ゾール、3−メルカプト−5−ノニル−1,2,4−ト
リアゾール、3−メルカプト−4−アセタミド−5−ヘ
プチル−1,2,4−トリアゾール、3−メルカプト−
4−アミノ−5−ヘプタデシル−1,2,4−トリアゾ
ール、2−メルカプト−5−フェニル−1,3,4−チ
アジアゾール、2−メルカプト−5−フェニル−1,
3,4−チアジアゾール、2−メルカプト−5−n−ヘ
プチル−オキサチアゾール、2−メルカプト−5−nヘ
プチル−オキサジアゾール、2−メルカプト−5−フェ
ニル−1,3,4−オキサジアゾール、2−ヘプタデシ
ル−5−フェニル−1,3,4−オキサジアゾール、5
−メルカプト−1−フェニル−テトラゾール、2−メル
カプト−5−ニトロピリジン、1−メチル−キノリン−
2(1H)−チオン、3−メルカプト−4−メチル−6
−フェニル−ピリダジン、2−メルカプト−5,6−ジ
フェニル−ピラジン、2−メルカプト−4,6−ジフェ
ニル−1,3,5−トリアジン、2−アミノ−4−メル
カプト−6−ベンジル−1,3,5−トリアジン、1,
5−ジメルカプト−3,7−ジフェニル−S−トリアゾ
リノ〔1,2−a〕−S−トリアゾリン等が挙げられ
る。
【0018】上記現像抑制剤の現像液への添加量は、
0.01〜10g/リットル程度が好ましい。
0.01〜10g/リットル程度が好ましい。
【0019】更に本発明に用いられる現像液には、現像
主薬、例えばハイドロキノン等のポリヒドロキシベンゼ
ン類やアスコルビン酸およびその誘導体、1−フェニル
−3ピラゾリジノン及びその誘導体等の3−ピラゾリジ
ノン類、アルカリ性物質、例えば水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化リチウム、第3燐酸ナトリウム、
あるいはアミン化合物、保恒剤、例えば亜硫酸ナトリウ
ム、粘稠剤、例えばカルボキシメチルセルロース、カブ
リ防止剤、例えば臭化カリウム、現像変成剤、例えばポ
リオキシアルキレン化合物、キレート剤、例えばエチレ
ンジアミン4酢酸、アニオン性ゼラチン凝集剤、例えば
ポリスチレンスルホン酸と無水マレイン酸共重合体、及
び以下に示すようなハロゲン化銀溶剤等の添加剤を含有
させることができる。
主薬、例えばハイドロキノン等のポリヒドロキシベンゼ
ン類やアスコルビン酸およびその誘導体、1−フェニル
−3ピラゾリジノン及びその誘導体等の3−ピラゾリジ
ノン類、アルカリ性物質、例えば水酸化カリウム、水酸
化ナトリウム、水酸化リチウム、第3燐酸ナトリウム、
あるいはアミン化合物、保恒剤、例えば亜硫酸ナトリウ
ム、粘稠剤、例えばカルボキシメチルセルロース、カブ
リ防止剤、例えば臭化カリウム、現像変成剤、例えばポ
リオキシアルキレン化合物、キレート剤、例えばエチレ
ンジアミン4酢酸、アニオン性ゼラチン凝集剤、例えば
ポリスチレンスルホン酸と無水マレイン酸共重合体、及
び以下に示すようなハロゲン化銀溶剤等の添加剤を含有
させることができる。
【0020】ハロゲン化銀溶剤としては、例えばチオ硫
酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム等のチオ硫酸塩、亜硫
酸ナトリウムや亜硫酸水素カリウムのような亜硫酸塩、
ヨウ化カリウムやヨウ化ナトリウムのようなヨウ化物、
2−メルカプト安息香酸及びその誘導体、ウラシルのよ
うな環状イミド類、アルカノールアミン、ジアミン、メ
ソイオン性化合物、チオエーテル類等が挙げられる。
酸ナトリウム、チオ硫酸カリウム等のチオ硫酸塩、亜硫
酸ナトリウムや亜硫酸水素カリウムのような亜硫酸塩、
ヨウ化カリウムやヨウ化ナトリウムのようなヨウ化物、
2−メルカプト安息香酸及びその誘導体、ウラシルのよ
うな環状イミド類、アルカノールアミン、ジアミン、メ
ソイオン性化合物、チオエーテル類等が挙げられる。
【0021】これらのハロゲン化銀溶剤の中でも、チオ
硫酸塩、アルカノールアミン、メソイオン性化合物及び
チオエーテル化合物が好ましい。チオ硫酸塩の添加量
は、現像液1リットル当たり4〜50g、好ましくは5
〜40g程度である。
硫酸塩、アルカノールアミン、メソイオン性化合物及び
チオエーテル化合物が好ましい。チオ硫酸塩の添加量
は、現像液1リットル当たり4〜50g、好ましくは5
〜40g程度である。
【0022】アルカノールアミンとしては、例えば2−
(2−アミノエチルアミノ)エタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、N−メチルエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、ジイソ
プロパノールアミン、エタノールアミン、4−アミノブ
タノール、N,N−ジメチルエタノールアミン、3−ア
ミノプロパノール、N,N−エチル−2、2’−イミノ
ジエタノール、2−メチルアミノエタノール、2−アミ
ノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。添
加量は現像液1リットル当り1〜100g、好ましくは
10〜100gである。
(2−アミノエチルアミノ)エタノールアミン、ジエタ
ノールアミン、N−メチルエタノールアミン、トリエタ
ノールアミン、N−エチルジエタノールアミン、ジイソ
プロパノールアミン、エタノールアミン、4−アミノブ
タノール、N,N−ジメチルエタノールアミン、3−ア
ミノプロパノール、N,N−エチル−2、2’−イミノ
ジエタノール、2−メチルアミノエタノール、2−アミ
ノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙げられる。添
加量は現像液1リットル当り1〜100g、好ましくは
10〜100gである。
【0023】メソイオン性化合物としては、特開平4−
328559号、同平9−160248号、同平9−1
71257号公報で開示されているものが挙げられる。
メソイオン性化合物の添加量は種々の条件により異なる
が、現像液1リットル当り0.1g〜10gであり、好
ましくは0.1g〜5gの範囲である。
328559号、同平9−160248号、同平9−1
71257号公報で開示されているものが挙げられる。
メソイオン性化合物の添加量は種々の条件により異なる
が、現像液1リットル当り0.1g〜10gであり、好
ましくは0.1g〜5gの範囲である。
【0024】チオエーテル化合物は、USP5,20
0,294号公報、特願平9−89444号明細書に記
載されているものが挙げられる。チオエーテル化合物の
添加量は、現像液1リットル当り0.01g〜20gで
あり、好ましくは0.1g〜10gの範囲である。
0,294号公報、特願平9−89444号明細書に記
載されているものが挙げられる。チオエーテル化合物の
添加量は、現像液1リットル当り0.01g〜20gで
あり、好ましくは0.1g〜10gの範囲である。
【0025】上記ハロゲン化銀溶剤の中でも、特にチオ
硫酸塩とアルカノールアミンを組み合わせて用いるのが
好ましい。
硫酸塩とアルカノールアミンを組み合わせて用いるのが
好ましい。
【0026】本発明の製版方法において、現像処理時間
(現像液に浸漬してから次の処理工程で現像が停止する
までの時間)は制限されるものではなく、例えば20秒
間もしくはそれより短い浸漬現像の後に、さらに3〜3
0秒間程度の現像を進行させてもよい。
(現像液に浸漬してから次の処理工程で現像が停止する
までの時間)は制限されるものではなく、例えば20秒
間もしくはそれより短い浸漬現像の後に、さらに3〜3
0秒間程度の現像を進行させてもよい。
【0027】本発明においては酸化アルミニウムの溶解
を抑制する意味から、一般的には現像液のpHは低い方
が好ましく、現像温度は低い方が好ましく、また現像処
理時間は短い方が好ましい。具体的には、現像液のpH
は通常10〜14であるが、印刷特性を考慮して、pH
12.5以上、とくに12.7〜13.7の範囲が好ま
しく、現像液の温度は15〜30℃程度が好ましく、現
像処理時間は5〜30秒程度が好ましい。
を抑制する意味から、一般的には現像液のpHは低い方
が好ましく、現像温度は低い方が好ましく、また現像処
理時間は短い方が好ましい。具体的には、現像液のpH
は通常10〜14であるが、印刷特性を考慮して、pH
12.5以上、とくに12.7〜13.7の範囲が好ま
しく、現像液の温度は15〜30℃程度が好ましく、現
像処理時間は5〜30秒程度が好ましい。
【0028】本発明において、現像処理に続いて水洗処
理が施される。水洗液にはpHを4〜8、好ましくは
4.5〜7の範囲に緩衝させる緩衝剤、例えば燐酸塩緩
衝剤、クエン酸塩緩衝剤またはそれらの混合物を含有す
ることができる。また、防腐剤を含有させてもよい。水
洗液中には更にタンパク質分解酵素(例えば、ペプシ
ン、レンニン、トリプシン、キモトリプシン、カテプシ
ン、パパイン、フィシン、トロンビン、レニン、コラゲ
ナーゼ、ブロメライン、細菌プロティナーゼ)や、特公
昭48−29723号及び特開昭58−127928号
に記載されている親油化剤を含有させることができる。
理が施される。水洗液にはpHを4〜8、好ましくは
4.5〜7の範囲に緩衝させる緩衝剤、例えば燐酸塩緩
衝剤、クエン酸塩緩衝剤またはそれらの混合物を含有す
ることができる。また、防腐剤を含有させてもよい。水
洗液中には更にタンパク質分解酵素(例えば、ペプシ
ン、レンニン、トリプシン、キモトリプシン、カテプシ
ン、パパイン、フィシン、トロンビン、レニン、コラゲ
ナーゼ、ブロメライン、細菌プロティナーゼ)や、特公
昭48−29723号及び特開昭58−127928号
に記載されている親油化剤を含有させることができる。
【0029】現像処理と水洗処理の間に、現像の進行を
停止させる中和安定化処理を施してもよく、中和液に前
記親油化剤を含有させてもよい。
停止させる中和安定化処理を施してもよく、中和液に前
記親油化剤を含有させてもよい。
【0030】上記水洗液はアルミニウム支持体上のハロ
ゲン化銀乳剤層を完全に除去するために用いるもので、
25〜35℃の水洗液をジェット方式で吹き付ける方
法、または水洗液を吹き付けながらスクラブローラで乳
剤層を剥離する方法が一般的に用いられている。
ゲン化銀乳剤層を完全に除去するために用いるもので、
25〜35℃の水洗液をジェット方式で吹き付ける方
法、または水洗液を吹き付けながらスクラブローラで乳
剤層を剥離する方法が一般的に用いられている。
【0031】アルミニウム平版印刷版において、ハロゲ
ン化銀乳剤層の水洗除去は、銀画像部及びアルミニウム
表面自身で構成する非画像部を完全に露出させるために
極めて重要な工程である。とりわけ、インキを受容する
銀画像部は強い親油性が必要であり、ゼラチン等の親油
性を阻害する物質は完全に排除する必要がある。
ン化銀乳剤層の水洗除去は、銀画像部及びアルミニウム
表面自身で構成する非画像部を完全に露出させるために
極めて重要な工程である。とりわけ、インキを受容する
銀画像部は強い親油性が必要であり、ゼラチン等の親油
性を阻害する物質は完全に排除する必要がある。
【0032】水洗処理によって露出した銀画像部及び非
画像部は、各々の親油性及び親水性を高めるため、及び
版面の保護のために、仕上げ液による処理が施される。
本発明において、仕上げ液には、非画像部の陽極酸化層
の保護及び親水性向上のために、アラビヤガム、デキス
トリン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸のプロピレ
ングリコールエステル、ヒドロキシエチル澱粉、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、ポリスチレンスルホン酸、ポリ
ビニルアルコール等の保護コロイドを含有することが好
ましい。また、画像部の親油性を更に向上させるため
に、上記親油化剤を含有することが好ましい。更に上記
酵素を含有することができる。
画像部は、各々の親油性及び親水性を高めるため、及び
版面の保護のために、仕上げ液による処理が施される。
本発明において、仕上げ液には、非画像部の陽極酸化層
の保護及び親水性向上のために、アラビヤガム、デキス
トリン、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸のプロピレ
ングリコールエステル、ヒドロキシエチル澱粉、カルボ
キシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、
ポリビニルピロリドン、ポリスチレンスルホン酸、ポリ
ビニルアルコール等の保護コロイドを含有することが好
ましい。また、画像部の親油性を更に向上させるため
に、上記親油化剤を含有することが好ましい。更に上記
酵素を含有することができる。
【0033】本発明が対象とする平版印刷版は、アルミ
ニウム支持体上に物理現像核及びハロゲン化銀乳剤層を
有する。ハロゲン化銀乳剤は、一般に用いられる塩化
銀、臭化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ臭化銀、ヨウ
臭化銀等から選択されるが、塩化銀主体(塩化銀50モ
ル%以上のものを意味する)が好ましい。また乳剤のタ
イプとしてはネガ型、ポジ型のいずれでもよい。これら
のハロゲン化銀乳剤は必要に応じて化学増感あるいはス
ペクトル増感することができる。
ニウム支持体上に物理現像核及びハロゲン化銀乳剤層を
有する。ハロゲン化銀乳剤は、一般に用いられる塩化
銀、臭化銀、ヨウ化銀、塩臭化銀、塩ヨウ臭化銀、ヨウ
臭化銀等から選択されるが、塩化銀主体(塩化銀50モ
ル%以上のものを意味する)が好ましい。また乳剤のタ
イプとしてはネガ型、ポジ型のいずれでもよい。これら
のハロゲン化銀乳剤は必要に応じて化学増感あるいはス
ペクトル増感することができる。
【0034】ハロゲン化銀乳剤層の親水性コロイドとし
てはゼラチンを用いることがハロゲン化銀粒子を作成す
る際に好ましい。ゼラチンには酸処理ゼラチン、アルカ
リ処理ゼラチン等各種ゼラチンを用いることができる。
また、それらの修飾ゼラチン(例えばフタル化ゼラチ
ン、アミド化ゼラチンなど)も用いることができる。ま
た、更にポリビニルピロリドン、各種でんぷん、アルブ
ミン、ポリビニルアルコール、アラビアガム、ヒドロキ
シエチルセルロース、等の親水性高分子化合物を含有さ
せることができる。用いられる親水性コロイドとして
は、現像後の剥離性を容易にするために実質的に硬膜剤
を含まない親水性コロイド層を用いることが望ましい。
てはゼラチンを用いることがハロゲン化銀粒子を作成す
る際に好ましい。ゼラチンには酸処理ゼラチン、アルカ
リ処理ゼラチン等各種ゼラチンを用いることができる。
また、それらの修飾ゼラチン(例えばフタル化ゼラチ
ン、アミド化ゼラチンなど)も用いることができる。ま
た、更にポリビニルピロリドン、各種でんぷん、アルブ
ミン、ポリビニルアルコール、アラビアガム、ヒドロキ
シエチルセルロース、等の親水性高分子化合物を含有さ
せることができる。用いられる親水性コロイドとして
は、現像後の剥離性を容易にするために実質的に硬膜剤
を含まない親水性コロイド層を用いることが望ましい。
【0035】本発明の平版印刷版の乳剤層には、必要に
応じてアニオン、カチオン、ベタイン、ノニオン系の各
種界面活性剤、カルボキシメチルセルロース等の増粘
剤、消泡剤等の塗布助剤、エチレンジアミンテトラアセ
テート等のキレート剤、ハイドロキノン、ポリヒドロキ
シベンゼン類、3−ピラゾリジノン類等の現像主薬を含
有させてもよい。
応じてアニオン、カチオン、ベタイン、ノニオン系の各
種界面活性剤、カルボキシメチルセルロース等の増粘
剤、消泡剤等の塗布助剤、エチレンジアミンテトラアセ
テート等のキレート剤、ハイドロキノン、ポリヒドロキ
シベンゼン類、3−ピラゾリジノン類等の現像主薬を含
有させてもよい。
【0036】本発明に用いられるアルミニウム支持体
は、粗面化され、陽極酸化されたアルミニウム板であ
り、特開昭63−260491号、米国特許第5,42
7,889号公報に記載された方法、または一般に知ら
れているPS版用のアルミニウム支持体の製造方法等に
よって作ることができる。
は、粗面化され、陽極酸化されたアルミニウム板であ
り、特開昭63−260491号、米国特許第5,42
7,889号公報に記載された方法、または一般に知ら
れているPS版用のアルミニウム支持体の製造方法等に
よって作ることができる。
【0037】本発明で用いられる物理現像核層の物理現
像核としては、公知の銀錯塩拡散転写法に用いられるも
のでよく、例えば金、銀等のコロイド、パラジウム、亜
鉛等の水溶性塩と硫化物を混合した金属硫化物などが使
用できる。保護コロイドとして各種親水性コロイドを用
いることもできる。これらの詳細及び製法については、
例えば、特公昭48−30562号、特開昭48−55
402号、同53−21602号、フォーカル・プレ
ス、ロンドン ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ
ロット及びエディス ワイデ著、「フォトグラフィッ
ク・シルバー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシ
ズ」を参照し得る。
像核としては、公知の銀錯塩拡散転写法に用いられるも
のでよく、例えば金、銀等のコロイド、パラジウム、亜
鉛等の水溶性塩と硫化物を混合した金属硫化物などが使
用できる。保護コロイドとして各種親水性コロイドを用
いることもできる。これらの詳細及び製法については、
例えば、特公昭48−30562号、特開昭48−55
402号、同53−21602号、フォーカル・プレ
ス、ロンドン ニューヨーク(1972年)発行、アンドレ
ロット及びエディス ワイデ著、「フォトグラフィッ
ク・シルバー・ハライド・ディヒュージョン・プロセシ
ズ」を参照し得る。
【0038】本発明において、物理現像核層とハロゲン
化銀乳剤層の間に、特開平3−116151号公報記載
の水膨潤性中間層、同平4−282295号公報に記載
の疎水性重合体ビーズを含有する中間層を設けてもよ
い。
化銀乳剤層の間に、特開平3−116151号公報記載
の水膨潤性中間層、同平4−282295号公報に記載
の疎水性重合体ビーズを含有する中間層を設けてもよ
い。
【0039】
【実施例】以下に本発明を実施例により説明する。
【0040】実施例1 幅1030mm、厚み0.24mmのA1050タイプアル
ミニウム板帯を13m/minの処理速度で移動させ、60
℃、4%水酸化ナトリウム水溶液に10秒間浸漬した
後、水洗し、30℃の1.5%の塩酸と2%の酢酸を満
たした間接給電方式の電解槽に浸漬し、電源より40A
/dm2、50Hzの単相交流電流を30秒間流して、交
流電解粗面化し、水洗し、その後70℃、6%硝酸水溶
液に10秒間浸漬してデスマットし、水洗し、乾燥し
た。さらに25℃、20%硫酸中に通し、電流密度を変
えて陽極酸化を行い、厚みの異なる酸化膜を有するアル
ミニウム支持体を得た。それぞれのアルミニウム支持体
の酸化アルミニウム量はJISH8680に記載されて
いる化学的ストリッピング法により求めた。その結果、
それぞれのアルミニウム支持体の陽極酸化アルミニウム
量は4.5、3.5、2.5、2.0g/m2であった。
ミニウム板帯を13m/minの処理速度で移動させ、60
℃、4%水酸化ナトリウム水溶液に10秒間浸漬した
後、水洗し、30℃の1.5%の塩酸と2%の酢酸を満
たした間接給電方式の電解槽に浸漬し、電源より40A
/dm2、50Hzの単相交流電流を30秒間流して、交
流電解粗面化し、水洗し、その後70℃、6%硝酸水溶
液に10秒間浸漬してデスマットし、水洗し、乾燥し
た。さらに25℃、20%硫酸中に通し、電流密度を変
えて陽極酸化を行い、厚みの異なる酸化膜を有するアル
ミニウム支持体を得た。それぞれのアルミニウム支持体
の酸化アルミニウム量はJISH8680に記載されて
いる化学的ストリッピング法により求めた。その結果、
それぞれのアルミニウム支持体の陽極酸化アルミニウム
量は4.5、3.5、2.5、2.0g/m2であった。
【0041】これらのアルミニウム支持体に硫化パラジ
ウム核液を塗布し、その後乾燥した。物理現像核層に含
まれる核量は3mg/m2であった。
ウム核液を塗布し、その後乾燥した。物理現像核層に含
まれる核量は3mg/m2であった。
【0042】ハロゲン化銀乳剤の調製は、保護コロイド
としてアルカリ処理ゼラチンを用い、コントロールダブ
ルジェット法で平均粒径0.2μmの、ヘキサクロロイ
リジウム(IV)酸カリウムを銀1モル当たり0.00
6ミリモルドープさせた臭化銀15モル%、ヨウ化銀
0.4モル%の塩ヨウ臭化銀乳剤を調製した。その後、
この乳剤をフロキュレーションさせ、洗浄した。さらに
この乳剤に硫黄金増感を施した後、安定剤を添加し、化
1の増感色素を銀1g当たり3mg用いて分光増感し
た。
としてアルカリ処理ゼラチンを用い、コントロールダブ
ルジェット法で平均粒径0.2μmの、ヘキサクロロイ
リジウム(IV)酸カリウムを銀1モル当たり0.00
6ミリモルドープさせた臭化銀15モル%、ヨウ化銀
0.4モル%の塩ヨウ臭化銀乳剤を調製した。その後、
この乳剤をフロキュレーションさせ、洗浄した。さらに
この乳剤に硫黄金増感を施した後、安定剤を添加し、化
1の増感色素を銀1g当たり3mg用いて分光増感し
た。
【0043】
【化1】
【0044】このようにして作成したハロゲン化銀乳剤
に界面活性剤を加えて塗布液を作成した。この乳剤層塗
布液を前記物理現像核が塗布されたアルミニウム支持体
上に銀量が2g/m2、ゼラチン量が2.5g/m2になる
ように塗布乾燥して平版印刷材料を得た。
に界面活性剤を加えて塗布液を作成した。この乳剤層塗
布液を前記物理現像核が塗布されたアルミニウム支持体
上に銀量が2g/m2、ゼラチン量が2.5g/m2になる
ように塗布乾燥して平版印刷材料を得た。
【0045】上記平版印刷材料を633nmの赤色LD
レーザーを光源とする出力機で画像出力し、次に製版用
プロセッサー(デュポン社製SLT−85N自動現像
機)で処理して平版印刷版を作成した。製版用プロセッ
サーは、現像処理工程(22℃、12秒間浸漬)、水洗
処理工程(35℃の水洗液を10秒間シャワー噴射しな
がらスクラブローラで乳剤層をウオッシュオフする)、
仕上げ処理工程(21℃、5秒間シャワー)及び乾燥工
程から構成されている。
レーザーを光源とする出力機で画像出力し、次に製版用
プロセッサー(デュポン社製SLT−85N自動現像
機)で処理して平版印刷版を作成した。製版用プロセッ
サーは、現像処理工程(22℃、12秒間浸漬)、水洗
処理工程(35℃の水洗液を10秒間シャワー噴射しな
がらスクラブローラで乳剤層をウオッシュオフする)、
仕上げ処理工程(21℃、5秒間シャワー)及び乾燥工
程から構成されている。
【0046】用いた現像液、水洗液、及び仕上げ液の組
成を下記に示す。 〈現像液A〉 水酸化ナトリウム 25g ポリスチレンスルホン酸と無水マレイン酸共重合体 (平均分子量50万) 10g エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩 2g 無水亜硫酸ナトリウム 100g モノメチルエタノールアミン 50g チオ硫酸ナトリウム(5水塩) 8g ハイドロキノン 15g 1−フェニル−3ピラゾリジノン 3g 脱イオン水で1000mlとする。 pH(25℃)=13.3
成を下記に示す。 〈現像液A〉 水酸化ナトリウム 25g ポリスチレンスルホン酸と無水マレイン酸共重合体 (平均分子量50万) 10g エチレンジアミン四酢酸ナトリウム塩 2g 無水亜硫酸ナトリウム 100g モノメチルエタノールアミン 50g チオ硫酸ナトリウム(5水塩) 8g ハイドロキノン 15g 1−フェニル−3ピラゾリジノン 3g 脱イオン水で1000mlとする。 pH(25℃)=13.3
【0047】〈現像液B〉上記現像液Aにカルボキシメ
チルセルロースを1g/L添加した。
チルセルロースを1g/L添加した。
【0048】〈現像液C〉上記現像液Aに平均分子量8
000のポリアクリル酸ナトリウムを1g/L添加し
た。
000のポリアクリル酸ナトリウムを1g/L添加し
た。
【0049】〈現像液D〉上記現像液Aに平均分子量7
0000のポリアクリル酸ナトリウムを1g/L添加し
た。
0000のポリアクリル酸ナトリウムを1g/L添加し
た。
【0050】用いた水洗液及び仕上げ液の組成を下記に
示す。 〈水洗液〉 2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール 0.5g モノエタノールアミン 13g 重亜硫酸ナトリウム 10g 第1燐酸カリウム 40g タンパク質分解酵素 1g 水を加えて全量を1000ccに調整する。pHは6.0に調整した。 タンパク質分解酵素として、ビオプラーゼAL−15(細菌プロティナーゼ、長 瀬産業(株)製)を用いた。
示す。 〈水洗液〉 2−メルカプト−5−nヘプチル−オキサジアゾール 0.5g モノエタノールアミン 13g 重亜硫酸ナトリウム 10g 第1燐酸カリウム 40g タンパク質分解酵素 1g 水を加えて全量を1000ccに調整する。pHは6.0に調整した。 タンパク質分解酵素として、ビオプラーゼAL−15(細菌プロティナーゼ、長 瀬産業(株)製)を用いた。
【0051】 〈仕上げ液〉 燐酸 0.5g モノエタノールアミン 5.0g 2-メルカフ゜ト-5-nヘフ゜チルオキサシ゛アソ゛ール 0.5g ポリグリセロール(6量体) 50g 脱イオン水で1000mlとする。 pHは7.2に調整した。
【0052】上記処理液を用いて処理されたアルミニウ
ム平版印刷版を印刷機ハイデルベルグTOK(Heidelbe
rg社製オフセット印刷機の商標)、インキ(大日本イン
キ(株)社製のニューチャンピオン墨H)及び市販のP
S版用給湿液を用いて印刷を行い、耐刷力を評価した。
その結果を表1に示す。
ム平版印刷版を印刷機ハイデルベルグTOK(Heidelbe
rg社製オフセット印刷機の商標)、インキ(大日本イン
キ(株)社製のニューチャンピオン墨H)及び市販のP
S版用給湿液を用いて印刷を行い、耐刷力を評価した。
その結果を表1に示す。
【0053】耐刷力は、良好な印刷物が得られなくなる
時の印刷枚数を下記の基準で評価した。 ◎:15万枚以上 ○:10万枚〜15万枚 △:5万枚〜10万枚 ×:5万枚以下
時の印刷枚数を下記の基準で評価した。 ◎:15万枚以上 ○:10万枚〜15万枚 △:5万枚〜10万枚 ×:5万枚以下
【0054】
【表1】
【0055】上記結果から、本発明の現像液へのポリア
クリル酸の添加により、アルミニウム支持体の陽極酸化
アルミニウム量が4.0g/m2以下であっても高い耐刷
力を得ることが可能となった。更には、3.0g/m2以
下の場合に本発明は、より効果的であることがわかる。
クリル酸の添加により、アルミニウム支持体の陽極酸化
アルミニウム量が4.0g/m2以下であっても高い耐刷
力を得ることが可能となった。更には、3.0g/m2以
下の場合に本発明は、より効果的であることがわかる。
【0056】実施例2 下記の現像液を作成した。
【0057】〈現像液E〉実施例1の現像液Dに5−メ
ルカプト−1−フェニルテトラゾールを1.0g/L添
加した。
ルカプト−1−フェニルテトラゾールを1.0g/L添
加した。
【0058】〈現像液F〉実施例1の現像液Dにベンゾ
トリアゾールを1.0g/L添加した。
トリアゾールを1.0g/L添加した。
【0059】〈現像液G〉実施例1の現像液Dに臭化カ
リウムを1.0g/L添加した。
リウムを1.0g/L添加した。
【0060】上記現像液と実施例1で作成した陽極酸化
アルミニウム量が2.0g/m2のアルミニウム支持体を
使用した平版印刷版を用いて実施例1と同様に製版し、
同様に印刷して評価した。その結果、現像液E、F、G
のいずれも15万枚以上の耐刷力が得られた。
アルミニウム量が2.0g/m2のアルミニウム支持体を
使用した平版印刷版を用いて実施例1と同様に製版し、
同様に印刷して評価した。その結果、現像液E、F、G
のいずれも15万枚以上の耐刷力が得られた。
【0061】上記結果より、ポリアクリル酸と現像抑制
剤を併用する事によって、より耐刷力が向上することが
わかる。
剤を併用する事によって、より耐刷力が向上することが
わかる。
【0062】
【発明の効果】本発明の製版方法を用いることによっ
て、陽極酸化アルミニウム量が4g/m2以下、更に好ま
しくは3.0g/m2以下の平版印刷版の耐刷力を大幅に
向上させることができる。
て、陽極酸化アルミニウム量が4g/m2以下、更に好ま
しくは3.0g/m2以下の平版印刷版の耐刷力を大幅に
向上させることができる。
Claims (2)
- 【請求項1】 陽極酸化されたアルミニウム支持体とハ
ロゲン化銀乳剤層の間に物理現像核を有する銀錯塩拡散
転写法を利用した平版印刷版を露光後少なくとも現像処
理する製版方法において、前記アルミニウム支持体の陽
極酸化アルミニウム量が4g/m2以下であり、現像液中
にポリアクリル酸を含有する事を特徴とする平版印刷版
の製版方法。 - 【請求項2】 前記現像液が現像抑制剤を含有する請求
項1に記載の平版印刷版の製版方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8064499A JP2000275846A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 平版印刷版の製版方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP8064499A JP2000275846A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 平版印刷版の製版方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000275846A true JP2000275846A (ja) | 2000-10-06 |
Family
ID=13724088
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP8064499A Pending JP2000275846A (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 平版印刷版の製版方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000275846A (ja) |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP8064499A patent/JP2000275846A/ja active Pending
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