JP2000274015A - 軒先止め構造体 - Google Patents
軒先止め構造体Info
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Abstract
せる。 【解決手段】 軒先水切り(1)と、瓦本体を軒先にお
いて位置固定するための軒先金具(2)とを備えた軒先
止め構造体であって、軒先水切り(1)は、水切り垂下
部(11)と、屋根面側に設けた段部(12)とを有
し、軒先金具(2)は、瓦本体(10)の軒先端部を止
めるフック部(21)とともに軒先水切り(1)の段部
(12)に当接する下方折り曲げ部(22)とを有し、
軒先水切りの段部(12)に軒先金具の下方折り曲げ部
(22)が当接されて軒先金具(2)が位置決めされる
構造体とする。
Description
構造体に関するものである。さらに詳しくは、この出願
の発明は、屋根軒先における瓦取付け施工において、強
風による瓦の剥落防止性に優れ、しかも位置決め施工性
が良好な、新しい軒先止め構造体に関するものである。
施工に際しては、軒先の瓦をスタータ等の軒先金具に引
っかけるようにしたものが知られている。また、このよ
うな軒先金具がない場合には、相じゃくり等に引っかけ
るようにしている。
屋根面軒先での瓦の取付けについては、スタータ等の軒
先金具を用いる場合であっても、軒先の一段目の瓦の位
置を決めるのは容易ではないという問題があった。この
ため従来では墨等をうつという手間が増えていた。
用いる場合でも、さらにはこれら軒先金具を用いない場
合には、ホロ部において瓦の固定がしっかりしたものと
ならないため、強風により軒先瓦のまくれあがり、剥落
を防止するのに充分ではないという問題があった。そこ
で、この出願の発明は、以上のとおりの従来技術の問題
点を解消し、強風による瓦の剥落防止性とともに軒先で
の瓦の位置決め施工性に優れた、新しい軒先止め構造体
を提供することを課題としている。
のとおりの課題を解決するものとして、第1には、軒先
水切りと、瓦本体を軒先において位置固定するための軒
先金具とを備えた軒先止め構造体であって、軒先水切り
は、水切り垂下部と、屋根面側に設けた段部とを有し、
軒先金具は、瓦本体の軒先端部を止めるフック部ととも
に軒先水切りの段部に当接する下方折り曲げ部とを有
し、軒先水切りの段部に軒先金具の下方折り曲げ部が当
接されて軒先金具が位置決めされることを特徴とする軒
先止め構造体を提供する。
金具の下方折り返し部には引っかけ部が設けられるとと
もに、軒先水切りには、この引っかけ部が係止される受
部が配設されている前記軒先止め構造体を提供する。さ
らにまた、この出願の発明は、第3には、軒先金具の下
方折り曲げ部と軒先水切りの段部とが固着されて、軒先
金具と軒先水切りとが一体とされている軒先止め構造体
を提供し、第4には、軒先水切りには、軒先横方向に、
複数の軒先金具が定間隔をもって配置固着されている軒
先止め構造体を提供する。
は、第1または第2の構造体を構成するための軒先水切
りと軒先金具を提供する。
の特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態につ
いて説明する。この出願の第1の発明は、たとえば図1
および図2にその実施例を示したように、軒先水切り
(1)と、瓦本体(10)を軒先のおいて位置固定する
ための軒先金具(2)とを備えた軒先止め構造におい
て、軒先水切り(1)は、水切り垂下部(11)と、屋
根西側に設けた段部(12)とを有し、一方の軒先金具
(2)は、瓦本体(10)の軒先端部を止めるフック部
(21)とともに、軒先水切り(1)の段部(12)に
当接する下方折り曲げ部(22)とを有し、軒先水切り
(1)の段部(12)に軒先金具(2)の下方折り曲げ
部が当接されて軒先金具(2)が位置決めされるように
なっている。
1)と、段部(12)を有する屋根面部(13)との折
り曲げ部(14)において屋根面野地板(20)の軒先
端部に当接して位置決めされることから、おのずと、そ
の段部(12)の軒先端からの距離が定まり、その位置
が定められる。してみると、段部(12)には軒先金具
(2)の下方折り返し部(22)が当接されるようにし
ているので、軒先金具(2)のフック部(21)、並び
にこれに止められる瓦本体(10)の軒先位置がおのず
と決められることになる。
2)と、軒先金具(2)の下方折り曲げ部(22)とが
当接する構造としているので、この出願の第1の発明に
よれば、軒先金具(2)そのものの位置決め、ひいて
は、瓦本体(10)の軒先での位置決めが容易となり、
従来のように墨をうつ等の手間はかからず、屋根施工は
簡便で容易となる。
等の屋根面にしっかりと固定されるとともに、たとえば
図2に例示したように、軒先金具(2)も、基板部(2
3)の端部の釘穴(24)を通じての釘打ち等によりし
っかりと取付け固定されることになる。このため、瓦本
体(10)は、その軒先端において軒先金具(2)のフ
ック部(21)によって、強風によるまくれあがり、そ
して剥落という不都合も効果的に防止されることにな
る。
1)および下方折り曲げ部(22)の形状や、釘穴(2
4)等の形状、配置については図1および図2の例に限
られることはない。また、1枚の瓦本体(10)に対し
て配置する軒先金具(2)の数も一つに限られることな
く、複数であってもよい。軒先水切り(1)の形状につ
いても同様に図1および図2の実施例に限られることは
ない。
1および図2のように、瓦本体(10)の強風によるま
くれあがりを防止するために、折り返し形状とし、瓦本
体(10)の軒先端が、フック部(21)に差し込まれ
て、フック部(21)によって挾持されるような形状、
構造とすることが適当である。軒先金具(2)の下方折
り曲げ部(22)と軒先水切り(1)の段部(12)の
当接についても、耐強風性をより高めるために、係合、
係止された状態が形成されるようにすることが考慮され
る。
ないし係止の状態が形成されるようにしたことを特徴と
している。すなわち、たとえばその実施例を図3に示し
たように、軒先金具(2)の下方折り曲げ部(22)に
は、引っかけ部(25)を設け、また、図4および図5
の実施例のように、軒先水切り(1)には、前記の段部
(12)に、通し状態の窪みや断続的に配置した開口窪
み等からなる受部(15)を設ける。このような軒先金
具(2)と軒先水切り(1)とにより、たとえば図6に
例示したように、軒先水切り(1)の受部(15)には
軒先金具(2)の引っかけ部(25)が挿入係止され
て、強風が吹きつけても、軒先金具(2)、ひいては瓦
本体(10)が図6の矢印:Aの方向にまくれあがり、
瓦本体(10)が屋根面から剥落するような事態をより
効果的に防止することが可能となる。また、当然にも第
2の発明においても第1の発明と同様に軒先金具の位置
決めは容易となり、屋根施工性が向上することになる。
形状、配置は当然にも上記の例に限定されることはな
い。引っかけ部(25)は、図3の例のように折り曲げ
部(22)下端の折り返し形状のものでもよいし、折り
曲げ部(22)に突起、突条等を設けたもの、その他各
種であってよい。同様に軒先水切り(1)の受部(1
5)についても、前記の引っかけ部(25)に対応して
段部(12)に設けた穴、溝、スリット等の各種の形状
とすることができる。施工現場の風圧等の条件に対応す
る耐風強度や板金加工性等を考慮して、所要の形状等に
定めることができる。もちろん、以上の説明においては
詳述していないが、この発明の軒先止め構造体の素材、
大きさ等についても同様に適宜とされてよい。
らには第2の発明と同様に軒先水切りと軒先金具とを備
えた軒先止め構造体として、たとえば図7にその実施例
を示したように、軒先金具(2)の下方折り曲げ部(2
2)と軒先水切り(1)の前記段部(12)とが固着さ
れて、軒先金具と軒先水切りとが一体とされている軒先
止め構造体が提供される。
着は、板金加工に付随しての溶接、溶着、あるいはリベ
ット等による各種の固着手段であってよい。そして、こ
の固着一体化においては、軒先金具(2)について、図
2に例示した基板部(23)を持たずに、フック部(2
1)と下方折り曲げ部(22)とが連続されたもの、あ
るいは一体化されたものであってよい。
のための部材としては、図7の例のように、軒先横方向
に、瓦本体の配置に応じて複数の軒先金具(2)を配設
固着したものであってよい。第3の構造体によれば、瓦
本体の強風によるまくれあがりの防止する耐風性能がよ
り一層確保されるとともに、瓦本体の軒先位置を決める
ことが容易となり、施工性もより向上することになる。
実施例のように、複数配置した軒先金具(2)を、軒先
横方向に定間隔(ピッチ)で軒先水切りに固着したもの
とする。この間隔(ピッチ)を一定とすることは、1枚
の瓦毎に合わせ位置を対応させることができるので、屋
根施工における軒先での瓦の位置決めがさらに容易とな
る。
くことができるので、施工現場に別々の部材としての軒
先水切りと軒先金具を持ち込むという不便さも解消され
ることになる。なお、この出願の以上の発明において
は、「構造体」という表現は、部材、金具、あるいは組
合わせ部材や金具という表現と同様であることが理解さ
れる。
したものである。以上のとおりの例示説明に限定される
ことなしに、この出願の発明においては、その細部の態
様について様々であってよいことは言うまでもないこと
である。
発明によって、強風による瓦のまくれあがりや剥落の防
止性とともに、軒先での瓦の位置決め施工性を優れたも
のとすることができる。
付け状態として例示した断面図である。
ある。
具を例示した斜視図である。
した斜視図である。
ある。
付け状態として例示した断面図である。
示した斜視図である。
Claims (5)
- 【請求項1】 軒先水切りと、瓦本体を軒先において位
置固定するための軒先金具とを備えた軒先止め構造体で
あって、軒先水切りは、水切り垂下部と、屋根面側に設
けた段部とを有し、軒先金具は、瓦本体の軒先端部を止
めるフック部とともに軒先水切りの段部に当接する下方
折り曲げ部とを有し、軒先水切りの段部に軒先金具の下
方折り曲げ部が当接されて軒先金具が位置決めされるこ
とを特徴とする軒先止め構造体。 - 【請求項2】 軒先金具の下方折り曲げ部には引っかけ
部が設けられるとともに、軒先水切りには、この引っか
け部が係止される受部が配設されている請求項1の軒先
止め構造体。 - 【請求項3】 軒先金具の下方折り曲げ部と軒先水切り
の段部とが固着されて、軒先金具と軒先水切りとが一体
とされている請求項1または2の軒先止め構造体。 - 【請求項4】 軒先水切りには、軒先横方向に、複数の
軒先金具が定間隔をもって配置固着されている請求項3
の軒先止め構造体。 - 【請求項5】 請求項1または2の構造体を構成するた
めの軒先水切りと軒先金具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08152899A JP3839181B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 軒先止め構造体 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08152899A JP3839181B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 軒先止め構造体 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000274015A true JP2000274015A (ja) | 2000-10-03 |
JP3839181B2 JP3839181B2 (ja) | 2006-11-01 |
Family
ID=13748833
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08152899A Expired - Fee Related JP3839181B2 (ja) | 1999-03-25 | 1999-03-25 | 軒先止め構造体 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3839181B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2015129409A (ja) * | 2014-01-08 | 2015-07-16 | 大和ハウス工業株式会社 | 傾斜屋根 |
JP2016156171A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | アイジー工業株式会社 | 軒先唐草 |
-
1999
- 1999-03-25 JP JP08152899A patent/JP3839181B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2015129409A (ja) * | 2014-01-08 | 2015-07-16 | 大和ハウス工業株式会社 | 傾斜屋根 |
JP2016156171A (ja) * | 2015-02-24 | 2016-09-01 | アイジー工業株式会社 | 軒先唐草 |
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Publication number | Publication date |
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JP3839181B2 (ja) | 2006-11-01 |
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