JP3839181B2 - 軒先止め構造体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この出願の発明は、軒先止め構造体に関するものである。さらに詳しくは、この出願の発明は、屋根軒先における瓦取付け施工において、強風による瓦の剥落防止性に優れ、しかも位置決め施工性が良好な、新しい軒先止め構造体に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、屋根面への平板瓦等の取付け施工に際しては、軒先の瓦をスタータ等の軒先金具に引っかけるようにしたものが知られている。また、このような軒先金具がない場合には、相じゃくり等に引っかけるようにしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の屋根面軒先での瓦の取付けについては、スタータ等の軒先金具を用いる場合であっても、軒先の一段目の瓦の位置を決めるのは容易ではないという問題があった。このため従来では墨等をうつという手間が増えていた。
【0004】
そしてまた、従来の施工では、軒先金具を用いる場合でも、さらにはこれら軒先金具を用いない場合には、ホロ部において瓦の固定がしっかりしたものとならないため、強風により軒先瓦のまくれあがり、剥落を防止するのに充分ではないという問題があった。
そこで、この出願の発明は、以上のとおりの従来技術の問題点を解消し、強風による瓦の剥落防止性とともに軒先での瓦の位置決め施工性に優れた、新しい軒先止め構造体を提供することを課題としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この出願の発明は、上記のとおりの課題を解決するものとして、第1には、軒先水切りと、瓦本体を軒先において位置固定するための軒先金具とを備えた軒先止め構造体であって、軒先水切りは、水切り垂下部と、屋根面側に設けた段部とを有し、軒先金具は、瓦本体の軒先端部を止めるフック部とともに軒先水切りの段部に当接する下方折り曲げ部とを有し、軒先水切りの段部に軒先金具の下方折り曲げ部が当接されて軒先金具が位置決めされることを特徴とする軒先止め構造体を提供する。
【0006】
また、この出願の発明は、第2には、軒先金具の下方折り返し部には引っかけ部が設けられるとともに、軒先水切りには、この引っかけ部が係止される受部が配設されている前記軒先止め構造体を提供する。
さらにまた、この出願の発明は、第3には、軒先金具の下方折り曲げ部と軒先水切りの段部とが固着されて、軒先金具と軒先水切りとが一体とされている軒先止め構造体を提供し、
第4には、軒先水切りには、軒先横方向に、複数の軒先金具が定間隔をもって配置固着されている軒先止め構造体を提供する。
【0008】
【発明の実施の形態】
この出願の発明は、以上のとおりの特徴をもつものであるが、以下にその実施の形態について説明する。
この出願の第1の発明は、たとえば図1および図2にその実施例を示したように、軒先水切り(1)と、瓦本体(10)を軒先のおいて位置固定するための軒先金具(2)とを備えた軒先止め構造において、軒先水切り(1)は、水切り垂下部(11)と、屋根西側に設けた段部(12)とを有し、一方の軒先金具(2)は、瓦本体(10)の軒先端部を止めるフック部(21)とともに、軒先水切り(1)の段部(12)に当接する下方折り曲げ部(22)とを有し、軒先水切り(1)の段部(12)に軒先金具(2)の下方折り曲げ部が当接されて軒先金具(2)が位置決めされるようになっている。
【0009】
軒先水切り(1)は、水切り垂下部(11)と、段部(12)を有する屋根面部(13)との折り曲げ部(14)において屋根面野地板(20)の軒先端部に当接して位置決めされることから、おのずと、その段部(12)の軒先端からの距離が定まり、その位置が定められる。してみると、段部(12)には軒先金具(2)の下方折り返し部(22)が当接されるようにしているので、軒先金具(2)のフック部(21)、並びにこれに止められる瓦本体(10)の軒先位置がおのずと決められることになる。
【0010】
このように、軒先水切り(1)の段部(12)と、軒先金具(2)の下方折り曲げ部(22)とが当接する構造としているので、この出願の第1の発明によれば、軒先金具(2)そのものの位置決め、ひいては、瓦本体(10)の軒先での位置決めが容易となり、従来のように墨をうつ等の手間はかからず、屋根施工は簡便で容易となる。
【0011】
軒先水切り(1)は、釘等により、野地板等の屋根面にしっかりと固定されるとともに、たとえば図2に例示したように、軒先金具(2)も、基板部(23)の端部の釘穴(24)を通じての釘打ち等によりしっかりと取付け固定されることになる。このため、瓦本体(10)は、その軒先端において軒先金具(2)のフック部(21)によって、強風によるまくれあがり、そして剥落という不都合も効果的に防止されることになる。
【0012】
もちろん、軒先金具(2)のフック部(21)および下方折り曲げ部(22)の形状や、釘穴(24)等の形状、配置については図1および図2の例に限られることはない。また、1枚の瓦本体(10)に対して配置する軒先金具(2)の数も一つに限られることなく、複数であってもよい。軒先水切り(1)の形状についても同様に図1および図2の実施例に限られることはない。
【0013】
軒先金具(2)のフック部(21)は、図1および図2のように、瓦本体(10)の強風によるまくれあがりを防止するために、折り返し形状とし、瓦本体(10)の軒先端が、フック部(21)に差し込まれて、フック部(21)によって挾持されるような形状、構造とすることが適当である。
軒先金具(2)の下方折り曲げ部(22)と軒先水切り(1)の段部(12)の当接についても、耐強風性をより高めるために、係合、係止された状態が形成されるようにすることが考慮される。
【0014】
この出願の第2の発明は、このような係合ないし係止の状態が形成されるようにしたことを特徴としている。すなわち、たとえばその実施例を図3に示したように、軒先金具(2)の下方折り曲げ部(22)には、引っかけ部(25)を設け、また、図4および図5の実施例のように、軒先水切り(1)には、前記の段部(12)に、通し状態の窪みや断続的に配置した開口窪み等からなる受部(15)を設ける。このような軒先金具(2)と軒先水切り(1)とにより、たとえば図6に例示したように、軒先水切り(1)の受部(15)には軒先金具(2)の引っかけ部(25)が挿入係止されて、強風が吹きつけても、軒先金具(2)、ひいては瓦本体(10)が図6の矢印:Aの方向にまくれあがり、瓦本体(10)が屋根面から剥落するような事態をより効果的に防止することが可能となる。また、当然にも第2の発明においても第1の発明と同様に軒先金具の位置決めは容易となり、屋根施工性が向上することになる。
【0015】
引っかけ部(25)および受部(15)の形状、配置は当然にも上記の例に限定されることはない。引っかけ部(25)は、図3の例のように折り曲げ部(22)下端の折り返し形状のものでもよいし、折り曲げ部(22)に突起、突条等を設けたもの、その他各種であってよい。同様に軒先水切り(1)の受部(15)についても、前記の引っかけ部(25)に対応して段部(12)に設けた穴、溝、スリット等の各種の形状とすることができる。施工現場の風圧等の条件に対応する耐風強度や板金加工性等を考慮して、所要の形状等に定めることができる。もちろん、以上の説明においては詳述していないが、この発明の軒先止め構造体の素材、大きさ等についても同様に適宜とされてよい。
【0016】
この出願の第3の発明は、第1の発明、さらには第2の発明と同様に軒先水切りと軒先金具とを備えた軒先止め構造体として、たとえば図7にその実施例を示したように、軒先金具(2)の下方折り曲げ部(22)と軒先水切り(1)の前記段部(12)とが固着されて、軒先金具と軒先水切りとが一体とされている軒先止め構造体が提供される。
【0017】
折り曲げ部(22)と段部(12)との固着は、板金加工に付随しての溶接、溶着、あるいはリベット等による各種の固着手段であってよい。そして、この固着一体化においては、軒先金具(2)について、図2に例示した基板部(23)を持たずに、フック部(21)と下方折り曲げ部(22)とが連続されたもの、あるいは一体化されたものであってよい。
【0018】
この第3の発明の構造体、つまり軒先施工のための部材としては、図7の例のように、軒先横方向に、瓦本体の配置に応じて複数の軒先金具(2)を配設固着したものであってよい。
第3の構造体によれば、瓦本体の強風によるまくれあがりの防止する耐風性能がより一層確保されるとともに、瓦本体の軒先位置を決めることが容易となり、施工性もより向上することになる。
【0019】
また、この出願の第4の発明では、図7の実施例のように、複数配置した軒先金具(2)を、軒先横方向に定間隔(ピッチ)で軒先水切りに固着したものとする。この間隔(ピッチ)を一定とすることは、1枚の瓦毎に合わせ位置を対応させることができるので、屋根施工における軒先での瓦の位置決めがさらに容易となる。
【0020】
また、当然にも、あらかじめ固着して、おくことができるので、施工現場に別々の部材としての軒先水切りと軒先金具を持ち込むという不便さも解消されることになる。
【0021】
以上のとおりの例示説明に限定されることなしに、この出願の発明においては、その細部の態様について様々であってよいことは言うまでもないことである。
【0022】
【発明の効果】
以上詳しく説明したとおり、この出願の発明によって、強風による瓦のまくれあがりや剥落の防止性とともに、軒先での瓦の位置決め施工性を優れたものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この出願の第1の発明の構造体を屋根面への取付け状態として例示した断面図である。
【図2】図1の例における軒先金具を例示した斜視図である。
【図3】この出願の第2の発明の構造体のための軒先金具を例示した斜視図である。
【図4】図3の軒先金具に対応する軒先水切りの例を示した斜視図である。
【図5】図4とは別の軒先水切りの例を示した斜視図である。
【図6】この出願の第2の発明の構造体を屋根面への取付け状態として例示した断面図である。
【図7】この出願の第3および第4の発明の構造体を例示した斜視図である。
【符号の説明】
1 軒先水切り
11 水切り垂下部
12 段部
13 屋根面部
14 折り曲げ部
15 受部
2 軒先金具
21 フック部
22 折り曲げ部
23 基板部
24 釘穴
25 引っかけ部
10 瓦本体
20 野地板
Claims (4)
- 軒先水切りと、瓦本体を軒先において位置固定するための軒先金具とを備えた軒先止め構造体であって、軒先水切りは、水切り垂下部と、屋根面側に設けた段部とを有し、軒先金具は、瓦本体の軒先端部を止めるフック部とともに軒先水切りの段部に当接する下方折り曲げ部とを有し、軒先水切りの段部に軒先金具の下方折り曲げ部が当接されて軒先金具が位置決めされることを特徴とする軒先止め構造体。
- 軒先金具の下方折り曲げ部には引っかけ部が設けられるとともに、軒先水切りには、この引っかけ部が係止される受部が配設されている請求項1の軒先止め構造体。
- 軒先金具の下方折り曲げ部と軒先水切りの段部とが固着されて、軒先金具と軒先水切りとが一体とされている請求項1または2の軒先止め構造体。
- 軒先水切りには、軒先横方向に、複数の軒先金具が定間隔をもって配置固着されている請求項3の軒先止め構造体。
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