JP2000160780A - 軒樋の取付構造 - Google Patents

軒樋の取付構造

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JP2000160780A
JP2000160780A JP11122638A JP12263899A JP2000160780A JP 2000160780 A JP2000160780 A JP 2000160780A JP 11122638 A JP11122638 A JP 11122638A JP 12263899 A JP12263899 A JP 12263899A JP 2000160780 A JP2000160780 A JP 2000160780A
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eaves gutter
mounting structure
eaves
plate
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JP11122638A
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English (en)
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Kunihiro Takeda
國浩 竹田
Naoto Hikino
直人 引野
Takafumi Fukushima
崇文 福島
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 部品点数を削減しながら、取り付け作業を簡
単に行うことができる軒樋の取付構造を提供するもので
ある。 【解決手段】 軒樋(1)とこの軒樋(1)を軒先に取
り付け、かつ、同軒樋(1)の前壁内面に向かって突き
出す支持具(20)とを有する軒樋の取付構造であっ
て、この軒樋(1)の前耳部(9)に向かって、軒先の
屋根材(13)と屋根下地(17)との間から水切り板
(10)が延設された。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、軒樋の取付構造に
関し、具体的には、軒先で水切り板や軒樋を確実に取り
付け固定するのに有用な軒樋の取付構造に関する。
【0002】
【従来の技術】従来の軒樋の取付構造としては、例え
ば、図12に示すごとく、薄板でなる軒樋(1)の前壁
内面に向かって突き出し、かつ、同軒樋(1)の内面側
で軒樋(1)の前耳部(9)を支持する支持具(20)
の吊着部(23)、および、この吊着部(23)の後端
側に設けられた軒先(14)に固定される固定片(2
4)を備え、さらに、上記軒樋(1)の後耳部(2)を
下側から係合する耳受部(30)を備え、軒先(14)
の上部先端から延設するように水切り板(10)が取り
付けられるとともに、上記軒樋(1)内に落ち葉などが
入らないように落葉避け板(15)が別途、吊着部(2
3)から立ち上げた立直片(25)に係合されていたも
のであった。
【0003】そして、上記のような支持具(20)にお
いて、吊着部(23)に軒樋(1)を取り付ける方法と
しては、まず、前耳部(9)の後側部を吊着部(23)
の先端(16)で支持させて、次に、軒樋(1)の後耳
部(2)を前耳部(9)を中心として上側に回転させる
ように押し入れて、耳受部(30)に後耳部(2)を下
側から係合させていたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな軒樋の取付構造においては、軒樋(1)内に確実に
雨水などの水分を導くために、軒先(14)の上部先端
から延設するように水切り板(10)が取り付けられて
いるとともに、軒樋(1)内に落ち葉などが入らないよ
うにしながら、上記雨水などの水分を導くために、落葉
避け板(15)が別途必要となるものであり、結果とし
て、部材点数が増える上に、現場での取り付け作業とし
ても面倒なものであった。
【0005】本発明は、上述の問題を解決するためにな
されたもので、その目的とするところは、部品点数を削
減しながら、取り付け作業を簡単に行うことができる軒
樋の取付構造を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1に係る
軒樋の取付構造は、軒樋(1)とこの軒樋(1)を軒先
に取り付け、かつ、同軒樋(1)の前壁内面に向かって
突き出す支持具(20)とを有する軒樋の取付構造であ
って、この軒樋(1)の前耳部(9)に向かって、軒先
の屋根材(13)と屋根下地(17)との間から水切り
板(10)が延設されたことを特徴とする。
【0007】本発明の請求項2に係る軒樋の取付構造
は、上記水切り板(10)が、樹脂を被覆された金属製
の薄板であることを特徴とする。
【0008】本発明の請求項3に係る軒樋の取付構造
は、上記水切り板(10)には、上記屋根材(13)と
上記屋根下地(17)との間に取り付ける際の位置決め
用の凸段部(12)を設けたことを特徴とする。
【0009】本発明の請求項4に係る軒樋の取付構造
は、上記水切り板(10)の前端(11)を上記支持具
(20)の吊着部(23)から立ち上げた立直片(2
5)に係合させてなることを特徴とする。
【0010】本発明の請求項5に係る軒樋の取付構造
は、上記支持具(20)の吊着部(23)に上記水切り
板(10)の前端(11)を押さえる押さえ具(40)
が装着されてなることを特徴とする。
【0011】本発明の請求項6に係る軒樋の取付構造
は、上記水切り板(10)の前端(11)を上記支持具
(20)の吊着部(23)から立ち上げた立直片(2
5)に沿わせてなることを特徴とする。
【0012】本発明の請求項7に係る軒樋の取付構造
は、上記水切り板(10)の軒先側に折り曲げ用凹部
(18)を設けたことを特徴とする。
【0013】
【発明の実施の形態】以下、本発明を実施形態に係る図
面に基づいて詳しく説明する。
【0014】図1は、本発明の第1の実施形態に係る軒
樋の取付構造を示した要部側面図である。図2は、本発
明の第2の実施形態に係る軒樋の取付構造を示した要部
側面図である。図3は、本発明の第3の実施形態に係る
軒樋の取付構造を示した要部側面図である。図4は、本
発明の第4の実施形態に係る軒樋の取付構造を示した要
部側面図である。図5は、本発明の第5の実施形態に係
る軒樋の取付構造を示した要部側面図である。図6は、
本発明の一実施形態に係る軒樋の取付構造を出隅部分で
用いた際の様子を示した要部の斜視図である。図7は、
本発明の軒樋の取付構造に用いられる一実施形態に係る
水切り板を示した斜視図である。図8は、本発明の軒樋
の取付構造に用いられる他の一実施形態に係る水切り板
を示した斜視図である。図9は、本発明の第6の実施形
態に係る軒樋の取付構造を示した要部側面図である。図
10は、本発明の軒樋の取付構造に用いられる他の一実
施形態に係る水切り板どうしの接続の様子を示した要部
斜視図である。図11は、本発明の第7の実施形態に係
る軒樋の取付構造を示した要部側面図である。
【0015】本発明の軒樋の取付構造は、図1ないし図
11に示すごとく、軒樋(1)とこの軒樋(1)を軒先
に取り付け、かつ、同軒樋(1)の前壁内面に向かって
突き出す支持具(20)とを有する軒樋の取付構造であ
って、この軒樋(1)の前耳部(9)に向かって、軒先
の屋根材(13)と屋根下地(17)との間から水切り
板(10)が延設されているものである。
【0016】上記軒樋(1)としては、本発明では特に
その形状が問われるものではないものである。例えば、
図1ないし図5、図9および図11に示すごとく、薄板
でなるものであって、前壁部を形成する前面板(5)、
後壁部を形成する後面板(3)、この前面板(5)の上
端に内側に突設した前耳部(9)、この後面板(3)の
上端に内側に突設した後耳部(2)、および、上記前面
板(5)と後面板(3)を一連に繋ぎ、底壁部を形成す
る底面板(4)を一体にして押し出し成形され、所望の
形状に折り曲げて形成されたものである。
【0017】上記前耳部(9)および上記後耳部(2)
は、図1ないし図5、図9および図11に示すごとく、
中央部に空洞が形成されている。特に、この空洞の上下
の肉厚が等しいと、集中応力のかかりやすい輸送時や保
管時に空洞の上下で均等の応力を受けるので、割れや変
形が起こりにくくなるものである。
【0018】そして、図1ないし図3に示すごとく、上
記軒樋(1)の後下端部に突出片(6)が設けられてい
ると、この突出片(6)にて、風などによっても軒樋
(1)がずれ動かないようにすることができる点で好ま
しいものである。
【0019】上記支持具(20)は、図1ないし図5、
図9および図11に示すごとく、上記軒樋(1)を軒先
に取り付け、かつ、同軒樋(1)の前壁内面に向かって
突き出しているものである。この支持具(20)は、一
般的に用いられている金属製の軒樋支持具であってもよ
いし、樹脂製の軒樋支持具であってもよく、特に限定し
ないものである。樹脂製の軒樋支持具の場合、これに用
いられる樹脂としては、アクリロニトリル、ポリ塩化ビ
ニル、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリプロピレンな
どのものが一般的であるが、特に、硬質塩化ビニル樹脂
層とこの硬質塩化ビニル樹脂層を被覆し、保護する耐候
性樹脂層とからなっていると、硬質塩化ビニル樹脂層に
よって力学強度を向上でき、かつ、耐候性樹脂層によっ
て紫外線などの原因で起こる退変色性を阻止でき、耐熱
性を付与できる点で好ましいものである。硬質塩化ビニ
ル樹脂層は、塩化ビニル樹脂であるが、耐候性樹脂層と
しては、アクリル系樹脂、フッ素系樹脂、シリコンアク
リレートなどのシリコン系樹脂などが用いられるもので
ある。
【0020】上記支持具(20)の支持具本体(21)
は、例えば、図1ないし図5、図9および図11に示す
ごとく、軒先(14)の鼻隠板、母屋などの取付面に取
り付けられ、固定部分(22)と吊着部(23)とから
なるものである。固定部分(22)は、上記支持具本体
(21)の後端に設けられて軒先(14)の取付面に固
定する固定片(24)、この固定片(24)に一体に備
えた凹状の耳受部(30)が設けられている。この耳受
部(30)に軒樋(1)の前後の耳部のうち、後耳部
(2)が下側から係合するものである。
【0021】上記固定片(24)には、例えば、ボルト
孔や釘孔が設けられており、このボルト孔にボルトを嵌
めて軒先(14)に取り付けられたり、釘孔に釘が打ち
こまれて軒先(14)に取り付けられたりできるもので
ある。
【0022】一方、図1ないし図5、図9に示すごと
く、上記支持具(20)の吊着部(23)から垂れ下が
るように形成された押さえ片(29)が設けられていて
もかまわないものである。この押さえ片(29)の下端
は、軒樋(1)に対して下から風が吹き上げる場合など
に起こる軒樋(1)の浮き上がりを防止できる点で好ま
しいものである。
【0023】さらに、図1ないし図5、図9に示すごと
く、上記押さえ片(29)の下端部が、上記軒樋(1)
の内方へ湾曲したものであり、同押さえ片(29)の下
端部が上記軒樋(1)の底壁部に面接触した状態で、同
底壁部を押さえるものであると、押さえ片(29)と軒
樋(1)との面接触により、取り付けられた軒樋(1)
は、より一層確実にがたつくことがなくなるものであ
る。
【0024】また、図4および図5に示すごとく、上記
前面板(6)には、例えば、凹状の溝部(7)が設けら
れており、この溝部(7)が上記押さえ片(29)に設
けられた突起(8)の上に載置されるような形態になっ
ていてもかまわないものである。
【0025】一方、図4および図5に示すごとく、上記
溝部(7)の開口とは反対側の底壁部が、上記突起
(8)に下方から面接触した状態で受けられているもの
であると、溝部(7)の開口とは反対側の底壁部が、突
起(8)に下方から受けられることで、取り付けられた
軒樋(1)は、より一層確実にがたつくことがなくなる
ものである。
【0026】図1ないし図5、図9および図11に示す
ごとく、上記支持具本体(21)の前端上部に設けら
れ、上記軒樋(1)の前耳部(9)に係止する差込片
(28)が設けられていてもかまわないものである。特
に、上記差込片(28)の上端部が、上記軒樋(1)の
内方へ湾曲したものであり、同差込片(28)の上端部
が上記軒樋(1)の前壁内面に面接触した状態で、上記
前耳部(9)に係止するものであると、差込片(28)
と前耳部(9)との係止がより一層確実になるととも
に、差込片(28)と軒樋(1)との面接触により、取
り付けられた軒樋(1)は、より一層確実にがたつくこ
とがなくなるものである。
【0027】なお、上記支持具本体(21)の形状は、
上述のものだけに限定されるものではないのは、言うま
でもないことである。
【0028】図1ないし図5、図9および図11に示す
ごとく、上記水切り板(10)は、上記軒樋(1)の前
耳部(9)に向かって、軒先の屋根材(13)と野地板
などの屋根下地(17)との間から延設されているもの
である。この水切り板(10)は、図1に示すごとく、
全く曲がっていないものであってもかまわないし、図2
ないし図5、図9に示すごとく、多少曲がっていてもか
まわないものである。この水切り板(10)の材質とし
ては、通常用いられている金属製のものでかまわないも
のである。
【0029】特に、図1ないし図11に示すごとく、上
記水切り板(10)が、樹脂を被覆された金属製の薄板
であると、水切り板(10)としては、樹脂の被覆であ
る程度の強度が得られているものであり、しかも、この
薄板の水切り板(10)にて取り付け作業がより一層簡
単なものとなる上に、施工後に誤って外圧をこの薄板の
水切り板(10)にかけて変形させてしまったとして
も、容易に復元することができるものであり、弾力性と
しても向上するものである。
【0030】そして、図3ないし図5、図9に示すごと
く、上記水切り板(10)が、上記屋根材(13)と上
記屋根下地(17)との間に取り付ける際の位置決め用
の凸段部(12)を設けているものであると、この位置
決め用の凸段部(12)にて水切り板(10)を取り付
け作業する際に、この凸段部(12)を所定の位置に合
わせて同水切り板(10)を敷設するだけであり、結果
として、軒先(14)での位置決めが容易になされるも
のとなり、取り付け作業の能率としては、より一層向上
するものである。
【0031】なお、本発明は、出隅や入隅などのコーナ
ー部分であっても、図7および図8に示すごとき形状の
水切り板(10)を用いるだけで確実に図6に示すごと
く納められるものである。
【0032】本発明は、このような構成をとることによ
って、軒樋(1)の前耳部(9)に向かって、軒先の屋
根材(13)と屋根下地(17)との間から延設されて
いる水切り板(10)にて、軒樋(1)内に確実に雨水
などの水分を導くことができるとともに、同水切り板
(10)にて、軒樋(1)内に落ち葉などが入らないよ
うにすることもできるものであり、結果として、落葉避
け板などを別途設ける必要がなくなり、部材点数を減ら
すことができる上に、この落葉避け板などの部材との継
目もなくなり、外観上でも良好なものとなる。しかも、
現場での取り付け作業としても簡単なものとなる。
【0033】すなわち、本発明は、部品点数を削減しな
がら、取り付け作業を簡単に行うことができるものであ
る。
【0034】また、上記水切り板(10)の前端(1
1)を上記支持具(20)の吊着部(23)から立ち上
げた立直片(25)に係合させてなっているものである
と、この水切り板(10)の前端(11)と立直片(2
5)との係合により、強風や強雨などの場合でも、取り
付けられた水切り板(10)の前端(11)としては、
外れることは確実になくなるものであり、施工性がより
一層高くなるものである。
【0035】なお、上記水切り板(10)の前端(1
1)と立直片(25)との係合としては、図1ないし図
4、図9に示すごとく、上記水切り板(10)の前端
(11)が立直片(25)に引っ掛かっているようなも
のであってもかまわないし、図5に示すごとく、上記水
切り板(10)の前端(11)が立直片(25)に挟持
されているようなものであってもかまわないものであ
る。
【0036】さらに、図11に示すごとく、上記支持具
(20)の吊着部(23)に上記水切り板(10)の前
端(11)を押さえる押さえ具(40)が装着されてな
っているものであると、この押さえ具(40)にて水切
り板(10)の前端(11)が押さえられて、強風や強
雨などの場合でも、取り付けられた水切り板(10)の
前端(11)としては、押さえ具(40)から外れるこ
となく、確実に固定されるものであり、施工性がより一
層高くなるものである。しかも、押さえ具(40)とし
ては、支持具(20)の吊着部(23)に装着するだけ
で簡単に設けられるものであって、不必要な際には取り
外しが簡単であり、現場での施工としても確実に簡単な
ものとなる。
【0037】上記支持具(20)の吊着部(23)に
は、例えば、図11に示すごとく、上記押さえ具(4
0)を装着することができるように押さえ具取付孔(3
4)が設けられていて、この押さえ具取付孔(34)に
押さえ具(40)が差し込まれた上で90°回転させる
ことで、装着固定されるようになっているものである。
【0038】上記押さえ具(40)の具体的な形状とし
ては、図11に示すごとく、本体をなす軸部(31)が
あって、この軸部(31)の下端に設けられた押さえ具
取付孔(34)に差し込まれて90°回転することで同
押さえ具取付孔(34)から外れないようになしたロッ
ク部(33)と同軸部(31)の上端付近に設けられた
上記水切り板(10)の前端(11)に直に接触して押
さえる押さえ部(32)とを有しているものである。
【0039】特に、図11に示すごとく、上記水切り板
(10)の前端(11)を上記支持具(20)の吊着部
(23)から立ち上げた立直片(25)に沿わせてなっ
ているものであると、支持具(20)の吊着部(23)
から立ち上げた立直片(25)に水切り板(10)の前
端(11)が沿うことで、押さえ具(40)による同水
切り板(10)の前端(11)の押さえとの相乗効果が
現れて、同水切り板(10)の前端(11)としては、
いわゆる挟み込まれ固定状態になり、その結果、強風や
強雨などの場合でも、取り付けられた水切り板(10)
の前端(11)としては、押さえ具(40)からより一
層確実に外れることなく、より一層確実に固定されるも
のであり、施工性がより一層確実に高いものとなる。
【0040】また、図11に示すごとく、上記支持具
(20)の前端上部に設けられた上記差込片(28)に
上記軒樋(1)の前耳部(9)が係止している場合であ
ると、上記押さえ具(40)が上記支持具(20)の吊
着部(23)に装着される際には、同前耳部(9)を施
工者が押さえながら、同押さえ具(40)を装着しなけ
ればならないものの、施工後、同前耳部(9)としても
押さえ具(40)にて規制を受けるために、同前耳部
(9)の係止としてもより一層確実なものとなる。
【0041】さらに、本発明の軒樋の取付構造は、図9
に示すごとく、上記水切り板(10)の軒先側に折り曲
げ用凹部(18)を設けているものである。この折り曲
げ用凹部(18)の設けられている位置は、上記水切り
板(10)において、軒先側、すなわち、軒先寄りにあ
るものである。そして、この折り曲げ用凹部(18)の
形状としては、いわゆる、窪んだ段部状のものであり、
外観上で凹状溝のようであり、図9においては断面略角
形形状となっているものであるが、同折り曲げ用凹部
(18)にて容易に水切り板(10)が折り曲げられる
ようにすることができるものであれば、この形状に制限
されるものではないものである。
【0042】このような構成をとることで、上記水切り
板(10)が施工された後に、軒樋(1)を施工するの
に、同軒樋(1)どうしの継目に内継手などを納める場
合、折り曲げ用凹部(18)の存在にて水切り板(1
0)を容易に図9の矢印Aに示すごとく、上方へ折り曲
げて施工を行うことができるとともに、同水切り板(1
0)の折り曲げの範囲も折り曲げ用凹部(18)のない
場合に比べて、ある程度少なくすることができるので、
水切り板(10)の折り曲げに要する力も折り曲げ用凹
部(18)の存在にて軽減することができるものであ
る。
【0043】また、上記折り曲げ用凹部(18)は、図
10に示すごとく、同図の矢印のごとき同折り曲げ用凹
部(18)どうしを重ね合わせて嵌めることで、別部材
を必要とすることなく、上記水切り板(10)どうしを
隙間なく接続することができるものである。
【0044】そして、この折り曲げ用凹部(18)どう
しの重ね合わせの際には、図10に示すごとく、上記水
切り板(10)のうちのどちらか一方の前端(11)を
切り欠いて切欠部分(19)を設けておくと、上記水切
り板(10)の前端(11)どうしが嵩張ることなく容
易に同水切り板(10)どうしを接続することができる
点で好ましいものである。
【0045】本発明の軒樋の取付構造によると、図1な
いし図11に示すごとく、軒樋(1)とこの軒樋(1)
を軒先に取り付け、かつ、同軒樋(1)の前壁内面に向
かって突き出す支持具(20)とを有する軒樋の取付構
造であって、この軒樋(1)の前耳部(9)に向かっ
て、軒先の屋根材(13)と屋根下地(17)との間か
ら水切り板(10)が延設されたので、軒樋(1)の前
耳部(9)に向かって、軒先の屋根材(13)と屋根下
地(17)との間から延設されている水切り板(10)
にて、軒樋(1)内に確実に雨水などの水分を導くこと
ができるとともに、同水切り板(10)にて、軒樋
(1)内に落ち葉などが入らないようにすることもでき
るものであり、結果として、落葉避け板などを別途設け
る必要がなくなり、部材点数を減らすことができる上
に、この落葉避け板などの部材との継目もなくなり、外
観上でも良好なものとなる。しかも、現場での取り付け
作業としても簡単なものとなる。
【0046】すなわち、本発明は、部品点数を削減しな
がら、取り付け作業を簡単に行うことができるものであ
る。
【0047】
【発明の効果】本発明の請求項1に係る軒樋の取付構造
によると、軒樋(1)の前耳部(9)に向かって、軒先
の屋根材(13)と屋根下地(17)との間から延設さ
れている水切り板(10)にて、軒樋(1)内に確実に
雨水などの水分を導くことができるとともに、同水切り
板(10)にて、軒樋(1)内に落ち葉などが入らない
ようにすることもできるものであり、結果として、落葉
避け板などを別途設ける必要がなくなり、部材点数を減
らすことができる上に、この落葉避け板などの部材との
継目もなくなり、外観上でも良好なものとなる。しか
も、現場での取り付け作業としても簡単なものとなる。
【0048】すなわち、本発明は、部品点数を削減しな
がら、取り付け作業を簡単に行うことができるものであ
る。
【0049】本発明の請求項2に係る軒樋の取付構造に
よると、請求項1記載の場合に加えて、水切り板(1
0)としては、樹脂の被覆である程度の強度が得られて
いるものであり、しかも、この薄板の水切り板(10)
にて取り付け作業がより一層簡単なものとなる上に、施
工後に誤って外圧をこの薄板の水切り板(10)にかけ
て変形させてしまったとしても、容易に復元することが
できるものであり、弾力性としても向上するものであ
る。
【0050】本発明の請求項3に係る軒樋の取付構造に
よると、請求項1または請求項2記載の場合に加えて、
この位置決め用の凸段部(12)にて水切り板(10)
を取り付け作業する際に、この凸段部(12)を所定の
位置に合わせて同水切り板(10)を敷設するだけであ
り、結果として、軒先での位置決めが容易になされるも
のとなり、取り付け作業の能率としては、より一層向上
するものである。
【0051】本発明の請求項4に係る軒樋の取付構造に
よると、請求項1ないし請求項3何れか記載の場合に加
えて、この水切り板(10)の前端(11)と立直片
(25)との係合により、強風や強雨などの場合でも、
取り付けられた水切り板(10)の前端(11)として
は、外れることは確実になくなるものであり、施工性が
より一層高くなるものである。
【0052】本発明の請求項5に係る軒樋の取付構造に
よると、請求項1ないし請求項3何れか記載の場合に加
えて、この押さえ具(40)にて水切り板(10)の前
端(11)が押さえられて、強風や強雨などの場合で
も、取り付けられた水切り板(10)の前端(11)と
しては、押さえ具(40)から外れることなく、確実に
固定されるものであり、施工性がより一層高くなるもの
である。しかも、押さえ具(40)としては、支持具
(20)の吊着部(23)に装着するだけで簡単に設け
られるものであって、不必要な際には取り外しが簡単で
あり、現場での施工としても確実に簡単なものとなる。
【0053】本発明の請求項6に係る軒樋の取付構造に
よると、請求項5記載の場合に加えて、支持具(20)
の吊着部(23)から立ち上げた立直片(25)に水切
り板(10)の前端(11)が沿うことで、押さえ具
(40)による同水切り板(10)の前端(11)の押
さえとの相乗効果が現れて、同水切り板(10)の前端
(11)としては、いわゆる挟み込まれ固定状態にな
り、その結果、強風や強雨などの場合でも、取り付けら
れた水切り板(10)の前端(11)としては、押さえ
具(40)からより一層確実に外れることなく、より一
層確実に固定されるものであり、施工性がより一層確実
に高いものとなる。
【0054】本発明の請求項7に係る軒樋の取付構造に
よると、請求項1ないし請求項6何れか記載の場合に加
えて、水切り板(10)が施工された後に、軒樋(1)
を施工するのに、同軒樋(1)どうしの継目に内継手な
どを納める場合、折り曲げ用凹部(18)の存在にて水
切り板(10)を容易に上方へ折り曲げて施工を行うこ
とができるとともに、同水切り板(10)の折り曲げの
範囲も折り曲げ用凹部(18)のない場合に比べて、あ
る程度少なくすることができるので、水切り板(10)
の折り曲げに要する力も折り曲げ用凹部(18)の存在
にて軽減することができるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る軒樋の取付構造
を示した要部側面図である。
【図2】本発明の第2の実施形態に係る軒樋の取付構造
を示した要部側面図である。
【図3】本発明の第3の実施形態に係る軒樋の取付構造
を示した要部側面図である。
【図4】本発明の第4の実施形態に係る軒樋の取付構造
を示した要部側面図である。
【図5】本発明の第5の実施形態に係る軒樋の取付構造
を示した要部側面図である。
【図6】本発明の一実施形態に係る軒樋の取付構造を出
隅部分で用いた際の様子を示した要部の斜視図である。
【図7】本発明の軒樋の取付構造に用いられる一実施形
態に係る水切り板を示した斜視図である。
【図8】本発明の軒樋の取付構造に用いられる他の一実
施形態に係る水切り板を示した斜視図である。
【図9】本発明の第6の実施形態に係る軒樋の取付構造
を示した要部側面図である。
【図10】本発明の軒樋の取付構造に用いられる他の一
実施形態に係る水切り板どうしの接続の様子を示した要
部斜視図である。
【図11】本発明の第7の実施形態に係る軒樋の取付構
造を示した要部側面図である。
【図12】従来例に係る軒樋の取付構造を示した要部側
面図である。
【符号の説明】
1 軒樋 9 前耳部 10 水切り板 11 前端 12 凸段部 13 屋根材 17 屋根下地 18 折り曲げ用凹部 20 支持具 23 吊着部 25 立直片 40 押さえ具

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 軒樋とこの軒樋を軒先に取り付け、か
    つ、同軒樋の前壁内面に向かって突き出す支持具とを有
    する軒樋の取付構造であって、この軒樋の前耳部に向か
    って、軒先の屋根材と屋根下地との間から水切り板が延
    設されたことを特徴とする軒樋の取付構造。
  2. 【請求項2】 上記水切り板が、樹脂を被覆された金属
    製の薄板であることを特徴とする請求項1記載の軒樋の
    取付構造。
  3. 【請求項3】 上記水切り板には、上記屋根材と上記屋
    根下地との間に取り付ける際の位置決め用の凸段部を設
    けたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の軒
    樋の取付構造。
  4. 【請求項4】 上記水切り板の前端を上記支持具の吊着
    部から立ち上げた立直片に係合させてなることを特徴と
    する請求項1ないし請求項3何れか記載の軒樋の取付構
    造。
  5. 【請求項5】 上記支持具の吊着部に上記水切り板の前
    端を押さえる押さえ具が装着されてなることを特徴とす
    る請求項1ないし請求項3何れか記載の軒樋の取付構
    造。
  6. 【請求項6】 上記水切り板の前端を上記支持具の吊着
    部から立ち上げた立直片に沿わせてなることを特徴とす
    る請求項5記載の軒樋の取付構造。
  7. 【請求項7】 上記水切り板の軒先側に折り曲げ用凹部
    を設けたことを特徴とする請求項1ないし請求項6何れ
    か記載の軒樋の取付構造。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008240433A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Otis:Kk 軒樋支持構造
JP2014015721A (ja) * 2012-07-06 2014-01-30 Misawa Homes Co Ltd 屋根構造

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JP2008240433A (ja) * 2007-03-28 2008-10-09 Otis:Kk 軒樋支持構造
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