JP3565778B2 - 屋根材の抜け防止構造 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明はテラス、カーポート、バルコニー等の屋根において、屋根下方からの風の吹き当てによって屋根材があおられてばたついたり、さらには枠から抜けて飛び出すのを防止する屋根材の抜け防止構造に関する。
【0002】
【従来技術】
一般に、テラス屋根の屋根材の縁部は、建物躯体の外壁に固定した垂木掛け(後枠)と、上記外壁から離れた位置に支柱によって支持された前枠と、垂木掛けと前枠とに一定の間隔で掛け渡された垂木及び両端の側枠とによって形成された方形の枠の内側に形成された嵌合溝内に嵌合することによって取り付けられている。カーポート、バルコニー等の屋根材も同様である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、建物躯体に向かって強風が吹く場合、風は躯体の外壁に当たり、一部は壁面に沿って吹き上がり、テラス、カーポート、バルコニー等の屋根材に対して下から吹き付ける。このため、屋根材はあおられ、撓んでばたつく。屋根材が撓むとき、中央部は持ち上げられるので、屋根材の中央部は必然的に中心側に引き寄せられる。その結果、屋根材の縁部は枠の嵌合溝から抜け出すことがある。屋根材は垂木上においてはその上から垂木カバーで押えられるので比較的強固に固定されるが、垂木のピッチが大きい場合は抜けが生じやすい。前枠や後枠においては、嵌合溝に嵌合されているだけであるから、屋根材の嵌合溝に対して少し肉薄の屋根材を嵌合した場合は屋根材が撓みやすく、かつ抜けやすい。屋根材が抜け出すと、屋根材は支持を失って風で飛んでしまうから、危険であるほか、再び屋根材を枠内に嵌合する作業は非常に面倒である。
【0004】
屋根材の嵌合溝と屋根材の肉厚を常に適正にし、また垂木のピッチを小さくすれば、このような事故を減らすことはできるが、屋根材の肉厚に合わせて種々の大きさの嵌合溝の大きさを細かく対応することも、垂木のピッチを小さくすることも、ともにコストが高くなるという問題があった。
【0005】
本発明は上記問題点を解消し、強風が吹きつけても抜けを有効に防止することができるとともに、コストも低く抑えることができる屋根材の抜け防止構造を提供することをその課題とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明に係る屋根材の抜け防止構造は、屋根の前枠又は後枠に形成された屋根材挿入溝内に弾性を有する抜け防止金具を設け、上記挿入溝の上縁と抜け防止金具との間に屋根材を挿入し、上記屋根材を上記屋根材挿入溝の上縁に押圧させて上記屋根材上面と上縁上面とを略平面状にして固定した屋根材の抜け防止構造であって、上記挿入溝は、上縁とそれよりも長い下縁の屋根材挿入と反対側を連結縁で略コ字形に形成するとともに、下縁の開口側の端部に連結縁よりも短い支持縁を起立形成することによって成り、上記上縁と支持縁との間に上記屋根材を挿入するようにしたものであることを特徴とする。
0007
前記抜け防止金具は、前記上縁に沿うように配設される押圧片の一側に前記連結縁の高さよりも小さい間隔保持片を屈曲形成し、上記押圧片の他側には略V字形の折り曲げ片を形成して成り、前記挿入溝の開口側に上記折り曲げ片が対応するように取り付けられるようにするのが好ましい。
0008
【発明の実施の形態】
図1は本発明に係るテラス屋根の正面図、図2はそのXーX線上の断面図である。
0009
同図において符号1はテラス屋根を示す。テラス屋根1は、主に建物躯体の外壁Aに固定した後枠3と、上記外壁Aから離れた位置に支柱2によって支持された前枠4と、後枠3と前枠4とに一定の間隔で掛け渡された垂木5及び両端の側枠6とによって形成された方形の枠内に屋根材7を取り付けることによって構成され、さらに垂木5間及び垂木5と側枠6との間には中骨8が取り付けられている。
0010
図3に示すように、後枠3には、屋根材7の嵌合溝9と垂木5及び側枠6の端部の嵌合部10が形成されている。
0011
図4に示すように、垂木5は中空部11の上部にカバー材12を着脱可能に設けたもので、両側に屋根材7の端部を支持し、その上からカバー材12をネジ止めにより押圧固定するように形成されている。
0012
同様に、側枠6も中空部の上部にカバー材12を着脱可能に設けるとともに、内側に屋根材7の端部を支持する段部13を備えたもので、この段部13に屋根材7の端部を支持し、その上からカバー材12をネジ止めにより押圧固定するように形成されている。
0013
次に、図5に示されるように、前枠4は中空部14の前部に樋部15を、中空部14の上部には屋根材7の挿入溝16を、また中空部14の後部には垂木5及び側枠6の端部の受け部18を設けたものであり、両端にはキャップ17が固定されている。
0014
屋根材7はアクリル樹脂、ポリカーボネート等から構成され、図3、図5及び図7(a) に示されるように、その前後端部はそれぞれ前枠4と後枠3の内側に形成された挿入溝16と嵌合溝9に嵌合され、図7(b) に示されるように、左右両側端は垂木5又は側枠6とカバー材12との間に挟持されている。また、図3及び図4に示されるように、屋根材7の後端及び両側はビード材19aやモヘア19bを介して取り付けられている。
0015
ところで、図5及び図6に示すように、前枠4に形成された屋根材7挿入溝16内には抜け防止金具20が設けられ、上記屋根材7は上記挿入溝16の上縁と抜け防止金具20との間に挿入して固定されている。そこで、上記屋根材7の前端と前枠4の取付態様を詳しく説明する。
0016
前枠4には屋根材7の挿入溝16が形成されているが、この挿入溝16は、上縁21とそれよりも長い下縁22の前側を連結縁23で略コ字形に形成するとともに、下縁22の開口側の端部には連結縁23よりも短い支持縁24を起立形成したものである。支持縁24の上端内側には突部25が形成されている。上記上縁21と支持縁24との間に形成される開口端の大きさは充分に大きい。
0017
上記抜け防止金具20はステンレス板、アルミニウム又は合成樹脂製の押出形材等によって構成された短尺の部材で、弾性を有するとともに、上記上縁21に沿うように配設される押圧片26の一側に上記連結縁23の高さよりも小さい間隔保持片27を屈曲形成し、上記押圧片26の他側には略V字形の折り曲げ片28を形成して成るものである。上記抜け防止金具20は挿入溝16の開口側に上記折り曲げ片28が対応するように取り付けられる。また、折り曲げ片28の端部は支持縁24の上端内側の突部25に係合するように固定する。通常の場合、屋根材7を取り付ける枠内において、前枠4の下縁22の中央部又は数カ所に配置すればよい。
0018
抜け防止金具20の取付け方法は、挿入溝16の開口端から内部に挿入するか、または挿入溝16の長手方向の端面からスライドして挿入してもよい。さらに、抜け防止金具20は両面テープなどの接着手段によって予め工場で取り付けておくのが好ましい。
0019
なお、抜け防止金具20は長尺であってもよい。
0020
上記構成の前枠4の挿入溝16に屋根材7の前端7aを挿入するときは、その前端7aを挿入溝16の開口端から内部に挿入する。前端7aは抜け防止金具20の折り曲げ片28に斜めに当たって挿入溝16の奥に案内される。屋根材7の前端7aを押し込むとき、間隔保持片27は抜け防止金具20が有する弾性により挿入溝16内で少し余裕をもって上下に動くことができるから、挿入作業に支障はない。最後に押圧片26と上縁21との間に挟持された状態となり、屋根材7は挿入溝16の上縁21に押圧される。その後、屋根材7の後端部を後枠3の嵌合溝9に嵌合し、両側を垂木5と側枠6とカバー材12とによりネジ止め固定すればよい。
0021
上述のように、屋根材7の前端7aは抜け防止金具20と挿入溝16の上縁21との間に挿入されるが、抜け防止金具20は弾性を有しているから、屋根材7の厚みが多少変化しても容易に挿入できる。
0022
また、屋根材7の前端7aは抜け防止金具20によって挿入溝16の上縁21に強く押圧された状態で挿入され、強固に押えられるから、屋根材7に強風が吹きつけても、屋根材7のあおりや撓みは小さくなり、抜けを有効に防止することができる。
0023
簡単な構造の抜け防止金具20を取り付けるだけで屋根材7の抜けが有効に防止できるから、コストも低く抑えることができる。
0024
なお、後枠3の屋根材7の挿入溝16の形状を前枠4と同様とし、内部に上記のものと同様の抜け防止金具20をとりつけるようにしてもよい。
0025
さらに、上記屋根材7の抜け防止構造は、テラス屋根に限定されない。カーポート、バルコニー等の屋根にも適用することができる。
0026
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、屋根の前枠又は後枠の挿入溝の上縁と、挿入溝内に設けた抜け防止金具との間に屋根材を挿入して固定する構造であるから、屋根材のあおりや撓みが抑えられるから、強風が吹きつけても抜けを有効に防止することができる。
0027
また、簡単な構造の抜け防止金具を取り付けるだけで屋根材の抜けが有効に防止できるから、コストも低く抑えることができる。
0028
さらに、屋根材の前端は抜け防止金具と挿入溝の上縁との間に挿入されるが、抜け防止金具は弾性を有しているから、屋根材の厚みが多少変化しても容易に挿入できる。
0029
また、屋根材の前端は抜け防止金具によって挿入溝の上縁に強く押圧された状態で挿入される。さらに、挿入溝の上縁上面と屋根材上面とが略平面状になるように固定されているので、強風が吹きつけても抜けを有効に防止することができる。
0030
さらに、屋根材の挿入溝は、上縁とそれよりも長い下縁の屋根材挿入と反対側を連結縁で略コ字形に形成するとともに、下縁の開口側の端部には連結縁よりも短い支持縁を起立形成して成り、上記上縁と支持縁との間に屋根材を挿入するようにしたものであるから、上縁と支持縁との間から屋根材を挿入することができ、挿入作業は容易である。
0031
請求項2に係る発明によれば、挿入溝に屋根材の前端を挿入するときは、その前端を挿入溝の開口端から内部に挿入する。前端は抜け防止金具の折り曲げ片に斜めに当たって挿入溝の奥に案内される。屋根材の前端を押し込むとき、間隔保持片は挿入溝内で少し余裕をもって上下に動くことができるから、挿入作業は容易であるとともに、厚さの異なる屋根材にも対応することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るテラス屋根の正面図
【図2】図1のXーX線上の拡大断面図
【図3】図2の後枠部分の拡大図
【図4】図1のYーY線上の拡大断面図
【図5】図2の前枠部分の拡大図
【図6】抜け防止金具の斜視図
【図7】(a) (b) は屋根材の取付態様説明図
【符号の説明】
4 前枠
7 屋根材
16 屋根材挿入溝
20 抜け防止金具
21 上縁
26 押圧片

Claims (2)

  1. 屋根の前枠又は後枠に形成された屋根材挿入溝内に弾性を有する抜け防止金具を設け、上記挿入溝の上縁と抜け防止金具との間に屋根材を挿入し、上記屋根材を上記屋根材挿入溝の上縁に押圧させて上記屋根材上面と上縁上面とを略平面状にして固定した屋根材の抜け防止構造であって、上記挿入溝は、上縁とそれよりも長い下縁の屋根材挿入と反対側を連結縁で略コ字形に形成するとともに、下縁の開口側の端部に連結縁よりも短い支持縁を起立形成することによって成り、上記上縁と支持縁との間に上記屋根材を挿入するようにしたものであることを特徴とする屋根材の抜け防止構造。
  2. 前記抜け防止金具は、前記上縁に沿うように配設される押圧片の一側に前記連結縁の高さよりも小さい間隔保持片を屈曲形成し、上記押圧片の他側には略V字形の折り曲げ片を形成して成り、前記挿入溝の開口側に上記折り曲げ片が対応するように取り付けられた、請求項1に記載の屋根材の抜け防止構造。
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