JP2000273827A - 衝撃吸収防護柵 - Google Patents

衝撃吸収防護柵

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JP2000273827A
JP2000273827A JP11084134A JP8413499A JP2000273827A JP 2000273827 A JP2000273827 A JP 2000273827A JP 11084134 A JP11084134 A JP 11084134A JP 8413499 A JP8413499 A JP 8413499A JP 2000273827 A JP2000273827 A JP 2000273827A
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JP
Japan
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slope
protective fence
fence
rope
shock
Prior art date
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Pending
Application number
JP11084134A
Other languages
English (en)
Inventor
Muneyuki Tamogami
宗幸 田母神
Toshihiro Fujii
智弘 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
ACD KK
East Japan Railway Co
Original Assignee
ACD KK
East Japan Railway Co
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 柵の占有面積の縮小化と施工コストの低
減が可能な衝撃吸収防護柵を提供すること。 【解決手段】 支柱2の斜面上流側に設けたアンカ
ー5と支柱2上部間に斜控ロープ材7を接続すると共
に、斜控ロープ材7に斜管6を外装し、該斜管6の強度
で柵の斜面上流側へ向けた傾倒を防止する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は落石や雪崩等の落下
物の保有する落下エネルギーを減衰する衝撃吸収防護柵
に関し、より詳細には5t.m未満の低エネルギーの吸
収に最適な衝撃吸収防護柵に関する。
【0002】
【従来の技術】図4に示す如く、所定の間隔を隔てて斜
面aに立設した支柱b間に防護ネットcを張り巡らし、
落石の保有する衝撃エネルギーを防護ネットc及び支柱
bの強度で支持する落石防護柵が知られている。
【0003】又、支柱bの斜面下流へ向けた傾倒を阻止
するため、斜面a上流側と支柱b上部の間を控ロープd
で接続するが、斜面a上流側へ向けて強風が作用した
り、或いは衝撃の反動で支柱bに斜面a上流側へ向けた
傾倒力が作用する。この支柱bの斜面a上流側へ向けた
傾倒を防止するため、斜面aの下流側にも控ロープeを
接続している。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記した従来の衝撃吸
収防護柵にあっては、斜面aの上・下流側と支柱b間に
少なくとも2組のアンカーf,gと2本の控ロープd,
eを設置する必要があり、工費削減及び工期短縮の観点
から改善の余地がある。
【0005】又、柵の上流及び下流に夫々控ロープd,
eを設置する必要があることから、柵全体の占有面積が
広くなり、用地確保の費用が嵩む。
【0006】本発明は以上の点に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、柵の占有面積を小さくで
きると共に、支柱の傾倒を効果的に規制できる衝撃吸収
防護柵を提供することにある。
【0007】さらに本発明の他の目的は、衝撃吸収性能
の高い衝撃吸収防護柵を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
所定の間隔を隔てて立設した支柱間に緩衝具を介在して
防護ネットを張り巡らした衝撃吸収防護柵において、前
記支柱の斜面上流側にアンカーを設け、前記アンカーと
支柱上部間に斜控ロープ材を接続すると共に、前記斜控
ロープ材に、支柱の斜面上流側の傾倒を防止する斜管を
外装したことを特徴とする、衝撃吸収防護柵である。請
求項2に係る発明は、請求項1に記載の衝撃吸収防護柵
において、斜控ロープの全長に亘って斜管を外装したこ
とを特徴とする、衝撃吸収防護柵である。請求項3に係
る発明は、請求項1又は請求項2に記載の衝撃吸収防護
柵において、支柱間に緩衝具を介して多段的に横架した
水平ロープと、前記水平ロープ材に取り付けたネット材
により防護ネットを構成することを特徴とする、衝撃吸
収防護柵である。請求項4に係る発明は、請求項3に記
載の衝撃吸収防護柵において、金網製のネット材を支柱
のスパン長に対して10%長く設定し、各ロープ材に対
し弛みを持たせて摺動可能に連結したことを特徴とす
る、衝撃吸収防護柵である。
【0009】
【発明の実施の形態1】以下図面を参照しながら本発明
の実施の形態について説明する。
【0010】<イ>衝撃吸収防護柵 図1,2に衝撃吸収防護柵の一例を示す。衝撃吸収防護
柵は斜面1に立設した支柱2と、各支柱2間に張設した
防護ネット3と、各支柱2の斜面1上流側のアンカー5
と支柱2の上部間に接続した斜管6付きの斜控ロープ7
とよりなる。以下に主要な部材について詳述する。
【0011】<ロ>防護ネット 防護ネット3は鋼線又はワイヤー等の剛性線材を並行に
取り付けたものや、剛性線材でネッと状に編成したも
の、複数の水平ロープ材と金網を組み合わせたもの等、
公知の各種ネットを含むものである。防護ネット3は公
知の図示しない緩衝具を介して支柱2に取り付けられ
る。
【0012】<ハ>控ロープ 本発明は斜面1の上流側に斜控ロープ7を設けるだけで
ある。すなわち、斜面1の上流側にアンカー5を設け、
該アンカー5と支柱2の上部間に斜控ロープ7を接続す
る。
【0013】<ニ>斜管 従来、柵が斜面上流側へ傾倒するのを防止する手段とし
て、斜面下流側のアンカーと支柱上部間に控ロープを接
続していた。
【0014】これに対して本発明では、従来の斜面下流
側の前記アンカーや控ロープを用いない他の手段で柵の
斜面方向の傾倒を防止するものである。即ち、斜控ロー
プ7に斜管6を外装し、この斜管6で支柱2を斜面1の
上流側から支承することにより、柵が斜面上流側へ傾倒
するのを阻止するものである。
【0015】斜控ロープ7はその全長に亘って斜管7が
外装してあればよいから、斜管6が一本もの管体に限定
されず、複数の管体を縦列に配置してもよい。また斜管
6は断面C字形の如く周面にスリットを有し、該スリッ
トを介して斜控ロープ7に後付けできる構造であっても
良い。
【0016】また、斜管6は簾状に形成した複数の棒体
を外装したものであってもよい。要は斜面1の上流側へ
向けた傾倒力を、その軸方向の圧縮強度で対抗できる形
態で斜管6が設置されていればよい。
【0017】又、斜管6及び斜控ロープ7は一組だけで
はなく、平面V字形の如く複数組を配設しても良い。
【0018】本発明が斜管6を採用したのは以下に示す
幾つかの理由による。単に柵(支柱2)の斜面上流側へ
の傾倒を防止するだけであれば、斜控ロープ7とは別個
に支承材を設ければ済むことであるが、落石がこれらの
個別の部材に衝突したとき個別に受衝することとなる。
そのため、耐久性確保のために夫々を高強度に設計する
必要がある。
【0019】本発明の如く斜控ロープ7に斜管6を外装
した構造とすれば、斜管6が斜控ロープ7の防護材とし
て機能することの他に、斜控ロープ7を補強する部材と
しても機能することになり、前記した個別に設ける場合
と比べて耐久性を格段に高めることができる。
【0020】又、本発明が斜面1の上流側のみに柵の斜
面1方向の傾倒防止手段を配置したのは、柵下流側の障
害物を無くし、衝撃吸収防護柵の占有面積を小さくする
ためである。
【0021】この点は鉄道や道路に接近して衝撃吸収防
護柵を設ける場合に顕著である。すなわち、斜面下流側
にアンカーを設置し控ロープを接続する手段の場合は、
この設置分を見込んで柵を後退した位置に設計すること
になり、柵の占有面積が増す。柵下流の用地は柵の傾倒
防止以外に使途が無く不経済である。
【0022】本発明の如く柵下流側に設置物がなけれ
ば、鉄道や道路にギリギリまで接近した位置に設計する
ことができるうえに、柵上流側に斜管6及び斜控ロープ
7を設置できるだけの用地を確保するだけで済むから、
用地費用の点でも経済的である。勿論、柵下流側のアン
カー工や控ロープ取付工を省略した分だけ施工コストや
労力を削減することができる。
【0023】
【作用】つぎに衝撃吸収防護柵の作用について説明す
る。
【0024】<イ>柵の現場組立 斜面1に所定の間隔を隔てて支柱2を立設すると共に、
斜面上流側に定着したアンカー5と支柱2の上下部間に
夫々斜管6を外装した斜控ロープ7を接続する。各支柱
2間に公知の防護ネット3を取り付けて衝撃吸収防護柵
の組立を完了する。衝撃吸収防護柵の組立順序に特別な
制約はないが、基本的に現場の状況に応じて対応すれば
良い。
【0025】<ロ>斜面下流側へ向けた傾倒力に対して 前述したように衝撃吸収防護柵は柵の斜面下流側にアン
カーや控ロープが存在しないので、柵の占有面積は支柱
2から上流側の範囲で済む。
【0026】防護柵の自重により斜面下流側へ向けて傾
倒力が作用するが、この傾倒力は支柱2の自立力によ
り、又は柵の斜面上流側に設けた斜控ロープ7により支
持される。また衝撃吸収防護柵を構成する防護ネット3
に落石等が衝突した場合も同様に斜控ロープ7により支
持される。
【0027】<ハ>斜面上流側へ向けた傾倒力に対して 防護ネット3に落石等が衝突した直後、支柱2に斜面下
流側の傾倒力が作用するが、その反動で斜面上流側へ向
けた傾倒力が作用する。
【0028】この斜面上流側へ向けた傾倒力は、図2に
示すように柵の斜面上流側に配置した斜管6が支持す
る。
【0029】斜管6による支持効率を高めるため、斜面
1側の当接部に図示しない受圧板等を設ける場合もあ
る。
【0030】衝撃が作用した直後は防護ネット3が衝撃
を緩和するため、斜管6が負担する反動による傾倒力は
衝撃力に比べて小さい。
【0031】<ニ>斜控ロープへ衝突した場合 落石が斜控ロープ7へ向けて衝突した場合は斜管6が斜
控ロープ7を防護すると共に、両部材6,7の強度で以
って対抗する。
【0032】
【発明の実施の形態2】図3は防護ネット3が、各支柱
2,2間に、緩衝具33を介して水平に張設した複数の
水平ロープ31と、各ロープ材31に張り巡らしたネッ
ト材32とにより構成する場合の他の形態を示す。水平
ロープ材31,31は、各支柱2の上部及び下部に設け
た緩衝具33に把持させて横架する。ネット材32が金
網製である場合は、水平ロープ31の長手方向に向け多
少の弛みを持たせてもよい。この場合、各水平ロープ3
1自体は弛ませないで張設しておくものとする。水平ネ
ット32を弛ませておくことで、衝撃エネルギーの減衰
効率が格段に向上する。減衰効率は水平ネット32の弛
みに比例せず、各種の実験により水平ネット32の弛み
量は、支柱2のスパン長の約1(10%)割前後が望ま
しいことが判明した。但し、この減衰性能を確保できる
のは、5t.m未満の低エネルギーに限られる。
【0033】
【発明の効果】本発明は次の効果を得ることができる。 <イ> 斜面上流側に設けたアンカーと支柱上部間に、
支柱傾倒防止用の斜管を外装して斜控ロープ材を接続す
ることで、柵の斜面上流側へ向けた傾倒を効果的に防止
できる。 <ロ> 衝撃吸収防護柵の斜面下流側にアンカーや控ロ
ープが存在しないから、衝撃吸収防護柵の占有面積を小
さくできる。殊に衝撃吸収防護柵を鉄道や道路に接近し
て設置でき、用地費用の低減を図ることができる。 <ハ> 斜面下流側のアンカーや控ロープを省略できる
ので、工費及び設置労力を削減でき、経済的に施工でき
る。 <ニ> 斜控ロープに外装した斜管は、柵の傾倒防止材
としてだけでなく、斜控ロープの防護材及び補強材とし
ても機能し、一部材で多機能を兼備する。 <ホ> 防護ネットを構成するネット材を弛ませて張り
巡らすことで、柵全体の衝撃吸収性能が格段に高くな
り、殊に5t.m未満の低エネルギー用途に最適であ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る衝撃吸収防護柵の斜視図
【図2】 斜面上流側の傾倒力作用時における防護柵の
モデル図
【図3】 他の実施の形態に係る防護柵のモデル図
【図4】 従来の防護柵のモデル図
【符号の説明】
1 斜面 2 支柱 3 防護ネット 5 アンカー 6 斜管 7 斜控ロープ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 藤井 智弘 富山県砺波市太郎丸3903番地 株式会社エ イ・シイ・デイ内 Fターム(参考) 2D001 PA05 PA06 PB04 PC03 PD06 PD10 PD11

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の間隔を隔てて立設した支柱間に
    緩衝具を介在して防護ネットを張り巡らした衝撃吸収防
    護柵において、 前記支柱の斜面上流側にアンカーを設け、 前記アンカーと支柱上部間に斜控ロープ材を接続すると
    共に、 前記斜控ロープ材に、支柱の斜面上流側の傾倒を防止す
    る斜管を外装したことを特徴とする、 衝撃吸収防護柵。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の衝撃吸収防護柵にお
    いて、斜控ロープの全長に亘って斜管を外装したことを
    特徴とする、衝撃吸収防護柵。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の衝撃吸
    収防護柵において、支柱間に緩衝具を介して多段的に横
    架した水平ロープと、前記水平ロープ材に取り付けたネ
    ット材により防護ネットを構成することを特徴とする、
    衝撃吸収防護柵。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の衝撃吸収防護柵にお
    いて、金網製のネット材を支柱のスパン長に対して10
    %長く設定し、各ロープ材に対し弛みを持たせて摺動可
    能に連結したことを特徴とする、衝撃吸収防護柵。
JP11084134A 1999-03-26 1999-03-26 衝撃吸収防護柵 Pending JP2000273827A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102787563A (zh) * 2012-09-02 2012-11-21 中铁二院工程集团有限责任公司 高陡边坡桥隧相连段防危岩落石构造
JP2015025305A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 神鋼建材工業株式会社 落石防止柵
CN114855633A (zh) * 2022-06-02 2022-08-05 黑龙江大学 道路桥梁施工防护装置

Cited By (3)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN102787563A (zh) * 2012-09-02 2012-11-21 中铁二院工程集团有限责任公司 高陡边坡桥隧相连段防危岩落石构造
JP2015025305A (ja) * 2013-07-26 2015-02-05 神鋼建材工業株式会社 落石防止柵
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