JP2000273737A - 糸条加熱ローラ - Google Patents

糸条加熱ローラ

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JP2000273737A
JP2000273737A JP11081823A JP8182399A JP2000273737A JP 2000273737 A JP2000273737 A JP 2000273737A JP 11081823 A JP11081823 A JP 11081823A JP 8182399 A JP8182399 A JP 8182399A JP 2000273737 A JP2000273737 A JP 2000273737A
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JP
Japan
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tip
jacket
heating roller
yarn
roller
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Pending
Application number
JP11081823A
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English (en)
Inventor
Motohiro Tanigawa
元洋 谷川
Masahiro Akashi
匡弘 明石
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Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
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Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
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  • Yarns And Mechanical Finishing Of Yarns Or Ropes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易かつ短時間で真空引きを行える糸条加熱
ローラを提供する。 【解決手段】 内部に熱輸送媒体を封入するためのジャ
ケット10を有し片持支持される糸条加熱ローラ1にお
いて、先端部14に上記ジャケット10と連通する真空
引き用の孔16を設けたものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、溶融紡出された合
成繊維糸の延伸加熱工程、例えば直接紡糸装置等に使用
される糸条加熱ローラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】合成繊維の延伸加熱工程で用いられる糸
条加熱ローラには、糸質及び工程の安定化を図るため、
ローラに巻き付けた糸条を軸方向で均一に加熱すること
が求められる。そのため、この種のローラでは、内部に
ジャケットを設けると共にジャケット内を真空引きし、
ジャケット内に熱輸送媒体を封入し、ロール表面の温度
を軸方向で均一化するように図られている。
【0003】図6に示すように、糸条加熱ローラ30
は、糸条加熱処理装置の一構成部品であり、同じく構成
部品である駆動軸3に取り付けられて片持支持されてお
り、内部にロール面31に沿って軸方向に延設されたジ
ャケット32を円周方向に複数本有する。ジャケット3
2内は真空引きされ、熱輸送媒体(図示せず)が封入さ
れている。
【0004】ところで、糸条加熱ローラ30は、長い間
使用しているとジャケット32内に不純ガスが発生し、
均熱性が低下するため、定期的に不純ガスを取り除くべ
く真空引きを行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、真空引
き用の孔33は、糸条加熱ローラ30の基端側(取付
側)に形成されているため、既設の糸条加熱ローラ30
にあっては真空引きを行うたびに糸条加熱ローラ30を
駆動軸3から取り外さなくてはならず、かつ、再度取り
付けるときにはバランス調整を要するなど作業が煩雑で
あり、作業のために長い時間を要するという課題があっ
た。
【0006】そこで、本発明の目的は、上記課題を解決
し、容易かつ短時間で真空引きを行える糸条加熱ローラ
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に本発明は、内部に熱輸送媒体を封入するためのジャケ
ットを有し片持支持される糸条加熱ローラにおいて、先
端部に上記ジャケットと連通する真空引き用の孔を設け
たものである。これにより、糸条加熱ローラを取り外さ
なくても糸条加熱ローラの先端部から真空引きを行うこ
とができる。
【0008】また、上記ジャケットは、少なくとも先端
面近傍でロール面に沿って環状に形成された先端空洞部
と、先端空洞部からロール面に沿って基端側へ延びるよ
うに形成された胴部空洞部とを有し、上記孔が上記先端
空洞部に連通するように形成されたものとすることが好
ましい。これにより、先端側からの真空引きを効率よく
行うことができる。
【0009】真空引き用の孔は複数個設けるのが、ジャ
ケット内の洗浄時等において有利である。
【0010】基端側にも真空引き用の孔を設けてもよい
が、上記胴部空洞部の基端側の端を連結するように基端
空洞部を形成し、基端部に温度センサを設ける場合に
は、先端部のみに真空引き用の孔を設けるのが好まし
い。これは基端側に真空引き用の孔を設けない方が、基
端空洞部を温度センサの近くまで拡大することができ、
温度センサで糸条加熱ローラの温度を正確に測定できる
ようになるからである。
【0011】
【発明の実施の形態】本発明の好適実施の形態を添付図
面に基づいて詳述する。
【0012】図1及び図2に示すように、糸条加熱ロー
ラ1は、糸条加熱処理装置を構成する部品であり、装置
本体2から突出する駆動軸3に取り付けられており、駆
動軸3の先端部4に嵌め合わされるボス部5と、ボス部
5に円盤状の接続部6を介して一体に接続されロール面
(外周面)15を形成するほぼ円筒状のローラ本体部7
とからなり、駆動軸3に片持支持状態でナット3a等を
介して脱着可能に取り付けられるようになっている。
【0013】ボス部5は、先細に形成された駆動軸3の
先端部4を受けるように内周にテーパ8が形成されてお
り、テーパ8で駆動軸3の先端部4を受けて糸条加熱ロ
ーラ1の位置決めをするようになっている。
【0014】接続部6は、ボス部5の先端とローラ本体
部7の先端を接続して形成されており、糸条加熱ローラ
1の先端面14を形成している。
【0015】また、糸条加熱ローラ1は、駆動軸3に取
り付けたときに装置本体2に固定され装置本体2から駆
動軸3と同軸状に突出するヒータ9をローラ本体部7の
径方向内側に収容するようになっており、ヒータ9のエ
ネルギを受けて発熱されるようになっている。
【0016】駆動軸3は、装置本体2に固定されたブラ
ケット2aに軸受2bを介して回転可能に支持され、図
示省略したモータによって回転駆動されるようになって
いる。
【0017】糸条加熱ローラ1は、ローラ本体部7の内
部に熱輸送媒体を封入するためのジャケット10を有す
る。
【0018】図1及び図3に示すようにジャケット10
は、先端面14近傍でロール面15に沿って環状に形成
された先端空洞部11と、先端空洞部11からロール面
15に沿って基端側へ延びるように形成された複数の胴
部空洞部12と、胴部空胴部12の基端側の端を連結す
るようにロール面15に沿って環状に形成された基端空
洞部13とからなる。
【0019】先端空洞部11と基端空洞部13は、それ
ぞれ各胴部空洞部12に連通されて一体に形成されてい
る。ジャケット10内は、不純物を取り除くため、真空
引きされ、ジャケット10内には熱輸送媒体であるイオ
ン交換水(図示せず)が封入されている。
【0020】また、図1、図2及び図4に示すように、
ローラ本体部7の先端面(先端部)14にはジャケット
10と連通する真空引き用の孔16が形成されており、
糸条加熱ローラ1の先端側に真空ポンプ(図示せず)を
接続して真空引きが行えるようになっている。
【0021】具体的には、孔16は、先端面14の直径
方向に離間した2箇所に、先端面14から基端方向へ延
びるように形成されており、上方に位置されるいずれか
一方の孔16に真空ポンプを接続して真空引きを行うこ
とにより熱輸送媒体を吸引することなく不純ガスのみを
吸引できるようになっている。
【0022】また、孔16はそれぞれ先端空洞部11に
連通するように形成されており、先端空洞部11を介し
て各胴部空洞部12内の不純ガスを吸引すると共に複数
の胴部空洞部12を介して基端空洞部13内の不純ガス
を吸引できるようになっている。
【0023】孔16には雌ねじが形成され、孔16の奥
のテーパ部に鋼球17aが嵌め込まれ、雄ねじが形成さ
れたプラグ17bで密に塞がれるようになっており、孔
16を介してジャケット10内に外気が入らないように
なっている。
【0024】またさらに、図5に二点鎖線で示すよう
に、ローラ本体部7の基端面(基端部)18にもジャケ
ット10の基端空洞部13と連通する真空引き用の孔1
9を形成して、糸条加熱ローラ1の基端側からも真空引
きが行えるようにしてもよい。
【0025】しかし、基端面18を形成するフランジ2
0に温度センサ用の溝18aを設ける場合は、先端側の
みに孔16を設け、基端側には孔19を設けない方が基
端空洞部13を溝18aの近くまで拡大して形成でき、
糸条加熱ローラ1の温度を温度センサによって正確に測
定できるようになるため好ましい。
【0026】次に作用を述べる。
【0027】既設の糸条加熱ローラ1に対して真空引き
を行う場合、まず、糸条加熱ローラ1の2つの孔16の
うち上方に位置される一方の孔16に真空ポンプを接続
し、真空ポンプを作動させてバキューム吸引する。
【0028】先端空洞部11には胴部空洞部12が連通
され、胴部空洞部12には基端空洞部13が連通されて
いるため、ジャケット10内の不純ガスは、迅速に吸引
され、真空引きを効率よく行うことができる。
【0029】このように、糸条加熱ローラ1の先端部に
上記ジャケット10と連通する真空引き用の孔16を設
けたため、糸条加熱ローラ1を駆動軸3に装着したまま
真空引きを行うことができ、糸条加熱ローラ1を着脱し
たりバランス調整したりする手間と時間を省くことがで
き、容易かつ短時間で真空引きを行える。
【0030】また、ジャケット10を、先端空洞部11
と、胴部空洞部12とを有するものとし、孔16を先端
空洞部11に連通するように形成したため、効率よく真
空引きできる。
【0031】なお、孔16は2箇所形成するものとした
がこれに限るものではなく、互いに離間した3箇所乃至
それ以上の箇所又は1箇所にに形成するものとしてもよ
い。但し、孔16を複数個形成した方が、ジャケット1
0内の洗浄時等において有利である。
【0032】
【発明の効果】以上要するに本発明によれば、次のよう
な優れた効果を奏する。
【0033】(1)糸条加熱ローラを駆動軸に装着した
状態のまま真空引きできる。
【0034】(2)容易かつ短時間で真空引きできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適実施の形態を示す糸条加熱ローラ
の側断面図である。
【図2】図1のII−II線矢視図である。
【図3】図1のIII −III 線矢視断面図である。
【図4】図1の要部拡大図である。
【図5】図1のV −V 線矢視断面図である。
【図6】従来の糸条加熱ローラの側断面図である。
【符号の説明】
1 糸条加熱ローラ 10 ジャケット 11 先端空洞部 12 胴部空洞部 13 基端空洞部 14 先端面(先端部) 15 ロール面 16 孔 18 基端面(基端部)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に熱輸送媒体を封入するためのジャ
    ケットを有し片持支持される糸条加熱ローラにおいて、
    先端部に上記ジャケットと連通する真空引き用の孔を設
    けたことを特徴とする糸条加熱ローラ。
  2. 【請求項2】 上記ジャケットが、先端面近傍でロール
    面に沿って環状に形成された先端空洞部と、先端空洞部
    からロール面に沿って基端側へ延びるように形成された
    胴部空洞部とを有し、上記孔が上記先端空洞部に連通す
    るように形成された請求項1に記載の糸条加熱ローラ。
  3. 【請求項3】 上記真空引き用の孔が複数個形成されて
    いることを特徴とする請求項1又は2に記載の糸条加熱
    ローラ。
JP11081823A 1999-03-25 1999-03-25 糸条加熱ローラ Pending JP2000273737A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2022265278A1 (ko) * 2021-06-15 2022-12-22 주식회사 경일테크 열전사용 히팅드럼과 이의 제조방법
WO2023030549A1 (zh) * 2021-09-02 2023-03-09 江苏中杰澳新材料有限公司 热管组件、包括热管组件的异型斜管式热辊及其加工方法

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