JP2000273124A - アクリル系共重合体 - Google Patents

アクリル系共重合体

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JP2000273124A
JP2000273124A JP11085530A JP8553099A JP2000273124A JP 2000273124 A JP2000273124 A JP 2000273124A JP 11085530 A JP11085530 A JP 11085530A JP 8553099 A JP8553099 A JP 8553099A JP 2000273124 A JP2000273124 A JP 2000273124A
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ester
monomer mixture
acrylate
mixture
monomer
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JP11085530A
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English (en)
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Makoto Sasaki
眞 佐々木
Takafumi Ishii
隆文 石井
Hitoshi Yuasa
仁士 湯浅
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Eneos Corp
Original Assignee
Nippon Mitsubishi Oil Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線遮断性共重合体組成物の提供 【解決手段】 アクリル酸エステルおよびメタクリル酸
エステルを合計量で50質量%以上含有するモノマー混
合物であって、モノマー混合物に含まれるアクリル酸エ
ステルおよびメタクリル酸エステルの合計量の1〜90
質量%が、下記の一般式(1)で表されるアクリル酸エ
ステルおよび/またはメタクリル酸エステルであるモノ
マー混合物を共重合させる。 【化1】 (式中、R1は水素またはメチル基を示し、R2はハロゲ
ン原子または水素原子を示し、R3は水素原子または炭
素数1〜5のアルキル基を示す。)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紫外線遮断能を備え
た新規なアクリル系共重合体に関する。
【0002】
【従来技術】紫外光による材料の褪色や劣化を防止する
目的で、あるいは紫外光を遮断するする目的で、材料表
面またはガラス表面に紫外線吸収剤を含有する塗布液を
塗布する手法は古くから採用されている。この目的に使
用される従来の塗布液の多くは、ベンゾトリアゾール骨
格またはヒドロキシベンゾフェノン骨格を備えた紫外線
吸収剤を、皮膜形成能あるポリマーに混合して製造され
る。しかし、上記の紫外線吸収剤は、ポリマーとの相溶
性が乏しいため、塗布液中での紫外線吸収剤濃度を高く
することができず、同じ理由から、時間の経過と共に紫
外線吸収剤が紫外線吸収層からブリードしてしまう不都
合がある。この不都合を解消する手段のひとつは、紫外
線吸収に寄与するベンゾトリアゾール骨格またはヒドロ
キシベンゾフェノン骨格を持った重合性化合物を合成
し、これを他のモノマー成分と共重合させる方法であっ
て、特開平9−12642号公報には、ベンゾトリアゾ
ールまたはヒドロキシベンゾフェノンを、アクリル酸ま
たはメタクリル酸に化学結合させて重合性モノマーを調
製し、これを重合させる例が報告されている。しかし、
置換基を持たないベンゾトリアゾール骨格やヒドロキシ
ベンゾフェノン骨格で吸収できる紫外線の波長範囲は限
られているので、単なるベンゾトリアゾール骨格または
ヒドロキシベンゾフェノン骨格を備えた重合性化合物で
は、波長390〜400nm範囲に分布する全ての紫外光
を吸収することが困難である。吸収波長領域の拡大に
は、ベンゾトリアゾール骨格に塩素原子、t-ブチル基等
を導入することが有効であることが知られている(特開
昭57−142975号公報、特公平4−20913公
報参照)。しかしながら、塩素原子やt-ブチル基を導入
したベンゾトリアゾール骨格をポリマー鎖中に取り込む
ことは、容易でないのが実状である。また、従来知られ
ている紫外線吸収能ある高分子化合物は、水に対する溶
解性が低いため、これを材料表面またはガラス表面に塗
布するに際しては、当該高分子化合物を専ら有機溶媒に
溶解または分散しなければない難点がある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的の一つ
は、吸収波長領域が広く、紫外線吸収強度が強く、相溶
性の問題が起こらないアクリル系共重合体を提供するこ
とにある。本発明の目的のもう一つは、上記の特性に加
えて、さらに水性溶媒に均一に分散可能なアクリル系共
重合体を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明に係るアクリル系
共重合体は、アクリル酸エステルおよびメタクリル酸エ
ステルを合計量で50質量%以上含有し、このアクリル
酸エステルおよびメタクリル酸エステルの合計量の1〜
90質量%が、下記の一般式(1)で表される(メタ)
アクリル酸エステルであるモノマー混合物で占められる
モノマー混合物を共重合さることで得ることができる。
【化2】 (式中、R1は水素またはメチル基を示し、R2はハロゲ
ン原子または水素原子を示し、R3は水素原子または炭
素数1〜5のアルキル基を示す。)また、水性溶媒に均
一に溶解または分散可能な本発明の共重合体は、アクリ
ル酸エステルおよびメタクリル酸エステルを合計量で5
0質量%以上含有するモノマー混合物であって、このモ
ノマー混合物に含まれるアクリル酸エステルおよびメタ
クリル酸エステルの合計量の1〜90質量%が前記一般
式(1)で表されるアクリル酸エステルおよび/または
メタクリル酸エステルで占められ、しかもアクリル酸、
メタクリル酸、α,β−不飽和ジカルボン酸からなる群
から選ばれるカルボキシル基含有ビニル化合物の1種ま
たは2種以上を合計量で0.3〜5mol/kg含有するモノ
マー混合物を共重合さることで得ることができる。
【0005】
【発明の実施の形態】上記の一般式(1)において、置
換基R2がハロゲン原子である場合、そのハロゲン原子
は塩素原子であることが最も好ましい。置換基R3がア
ルキル基である場合、そのアルキル基はエチル基、イソ
プロピル基、t−ブチル基、t−アミル基などの炭素数
3〜5の分枝アルキル基であることが好ましい。従っ
て、一般式(1)で表されるアクリル酸エステルまたは
メタクリル酸エステル(以下、これらを紫外線吸収性モ
ノマーと呼ぶ。)には、R1=メチル基、R2=エチル
基、R3=塩素である化合物、R1=水素、R2=t−ブ
チル基、R3=塩素である化合物、R1=メチル基、R2
=t−ブチル基、R3=塩素である化合物、R1=水素、
2=エチル基、R3=塩素である化合物などが包含され
る。なお、一般式(1)で示される紫外線吸収性モノマ
ーは、2種以上混合して用いることができる。本発明の
モノマー混合物は、アクリル酸エステルとメタクリル酸
エステルを、50質量%以上、好ましくは80質量%以
上、さらに好ましくは95質量%以上含有する。そし
て、このモノマー混合物に含まれるアクリル酸エステル
とメタクリル酸エステルの合計量の1〜90質量%、好
ましくは1〜70質量%は、紫外線吸収性モノマーで占
められる。紫外線吸収性モノマーの含有量が、モノマー
混合物全体を構成するアクリル酸エステルとメタクリル
酸エステルの合計量の1質量%に満たない場合は、その
モノマー混合物を共重合させて得られる共重合体の紫外
線遮断能が不足する虞があり、90質量%を越える場合
は、得られる共重合体の溶媒への溶解性が低下し、加え
てその塗膜が脆弱になる虞がある。本発明のモノマー混
合物は、紫外線吸収性モノマーを含有していることが必
要である共に、アクリル酸エステルとメタクリル酸エス
テルを併有していることが肝要である。従って、共重合
に供するモノマー混合物がメタクリル系の紫外線吸収性
モノマーを含有していない場合には、そのモノマー混合
物は必ずこれ以外のメタクリル酸エステルを含有し、モ
ノマー混合物がアクリル系の紫外線吸収性モノマーを含
有していない場合、そのモノマー混合物は必ずこれ以外
のアクリル酸エステルを含有する。本発明のモノマー混
合物において、これに含まれるアクリル系モノマー対メ
タクリル系モノマーの質量比は、1:0.5〜1:5の
範囲であることが好ましい。一般に、アクリル系モノマ
ーを増量すると、共重合体は軟質化し、メタクリル系モ
ノマーを増量すると、共重合体は硬質化して脆性を増
す。
【0006】本発明において、紫外線吸収性モノマー以
外の(メタ)アクリル酸エステルであって、本発明のモ
ノマー混合物に必須の(メタ)アクリル酸エステルの一
例は、(メタ)アクリル酸のアルキルエステルであり、
他の一例は(メタ)アクリル酸のアラルキルエステルで
ある。ここで、「(メタ)アクリル酸エステル」とはア
クリル酸エステルとメタクリル酸エステルの両者を意味
し、「(メタ)アクリレート」とはアクリレートとメタ
クリレートの両者を意味する。本発明で使用可能な前記
アルキルエステルとしては、メチルエステル、エチルエ
ステル、プロピルエステル、ブチルエステル、イソブチ
ルエステル、sec-ブチルエステル、t-ブチルエステル、
アミルエステル、ネオアミルエステル、ヘキシルエステ
ル、エチルヘキシルエステル、オクチルエステル、ノニ
ルエステル、デシルエステル、ドデシルエステル、ヘキ
サデシルエステル等が使用可能であるが、アルキルエス
テルにおけるアルキル基の炭素数は、1〜10の範囲で
あることが好ましい。アラルキルエステルとしては、ベ
ンジルエステル、フェニルエチルエステル、ナフチルメ
チルエステルなどが使用可能である。上記以外に、本発
明では、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、ヒドロ
キシエチル(メタ)アクリレート、ジエチレングリコー
ルモノエチルエーテル(メタ)アクリレート等も、必須
の(メタ)アクリル酸エステルとして使用可能である。
【0007】本発明のアクリル系共重合体組成物に、水
性溶媒、特にアルカリ性の水性溶媒への親和性を付与す
るためには、(メタ)アクリル酸エステルを必須成分と
しているモノマー混合物に、アクリル酸、メタクリル
酸、α,β−不飽和−β−カルボキシカルボン酸からな
る群から選ばれるカルボキシル基含有ビニル化合物の1
種または2種以上を配合することが好ましく、その配合
量は、モノマー混合物が1kg当り0.3〜5モル、好ま
しくは0.5〜3モルの範囲にある。α,β−不飽和ジ
カルボン酸としては、マレイン酸、フマル酸などが使用
可能である。
【0008】本発明のモノマー混合物には、任意成分と
して、下記の如きビニルモノマーの1種又は2種以上を
配合することができる。スチレン、α−メチルスチレ
ン、p−アセトキシスチレン、(メタ)アクリロニトリ
ル、(メタ)アクリルアミド、酢酸ビニル、マレイン酸
ジエステル、マレイミド
【0009】本発明のアクリル系共重合体組成物を得る
ための共重合反応は、常法通り行なうことができる。例
えば、一般のラジカル開始剤をモノマー混合物またはそ
の溶液に溶解させておき、これを加温した重合溶媒中に
滴下してモノマーを共重合させる手法が採用できる。こ
の場合、重合開始剤としては、アゾビスイソブチロニト
リル、2,2'-ジメチルアゾビスイソブチロニトリル、過
酸化ベンゾイルなどのラジカル開始剤を用いることがで
きる。モノマー混合物の溶媒および重合溶媒としては、
アルコール、エーテル、ケトン等を用いることができる
が、沸点が240℃以下であること溶媒を選択すること
が好ましい。好ましい溶媒としては、ジグライム、プロ
ピレングリコールモノ酢酸エステル、プロピレングリコ
ールモノ酢酸エステルモノメチルエーテル、メトキシブ
タノール、メチルセロソルブ、ブチルセロソルブ、メチ
ルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等を例示する
ことができる。これらの溶媒は混合して用いることもで
きる。本発明における共重合反応は、任意の方法で実施
することができる。例えば、溶媒の一部または全部を反
応器に入れて所定温度に調節し、ここに重合開始剤を加
えたモノマー混合物またはその溶液を滴下することによ
って反応を行う方法が採用できる。この場合、溶媒の全
使用量は特に限定されないが、一般的には滴下終了時点
でモノマー混合物と溶媒の合計量の5〜50質量%、好
ましくは10〜90質量%、より好ましくは20〜80
質量%の範囲にある。重合開始剤の量も特には限定され
ないが、一般的には、モノマーに対して0.5〜10質
量%、好ましくは1〜5質量%の範囲で選ばれる。反応
温度は40℃〜120℃、好ましくは45℃〜110
℃、より好ましくは50℃〜100℃の範囲で選ばれ
る。反応時間は15分〜20時間、好ましくは30分〜
10時間、より好ましくは1時間〜5時間の範囲で調整
される。共重合法の別法として、モノマー混合物と重合
開始剤を溶媒に溶解しておき、この溶液を加熱された反
応コイルに通す方法を採用することもできる。この場合
の開始剤や溶媒の種類、量、反応時間および反応温度
は、滴下により反応を行う場合と同様である。何れの共
重合法を採用した場合でも、反応終了後は反応混合物
を、アクリル系共重合体に対する貧溶媒(例えば、ヘキ
サン、ヘプタンなど)に滴下してアクリル系共重合体を
析出させ、これを濾別又は遠心分離することで、本発明
の共重合体を単離することができる。このようにして得
られた共重合体の分子量および分子量分布は、GPCに
よって容易に測定することができる。ポリスチレンの検
量線を用いた場合、本発明の紫外性遮断性共重合体の重
量平均分子量は、通常5000〜200,000、好ま
しくは10,000〜100,000の範囲にある。得
られる共重合体の重量平均分子量は、重合反応条件を調
節することによって可変であるが、分子量が小さすぎる
とその共重合体から得られる塗膜は強度が低下し、耐久
性も低下する。逆に分子量が大きすぎると反応液の粘度
が高くなり、その後の取り扱いに不便を来す。本発明の
共重合体は、メチルイソブチルケトン,メチルエチルケ
トン、アセトン、ジグライム、トリグライムなどの有機
溶媒に溶解させることにより、ガラスなどの物品に直接
塗布し、その物品に紫外線遮断性の塗膜を形成すること
ができる。また、本発明の共重合体を、4−メトキシブ
タノール、プロピレングリコールモノメチルエーテル、
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、
ブチルセロソルブ、エチルセロソルブ、セロソルブアセ
テート、2−プロパノールなどの水性溶媒に溶解させて
水性塗料として使用したい場合には、共重合に供するモ
ノマー混合物中に、所定量のカルボキシル基含有ビニル
化合物を配合して共重合を行なえば、得られた共重合体
はアミンまたは他のアルカリ性化合物を含有するアルカ
リ性の水性溶媒に溶解させることができる。モノマー混
合物に配合するカルボキシル基含有ビニル化合物の量
は、モノマー混合物全量基準で0.3〜5mol/kg、好ま
しくは0.5〜3mol/kgの範囲にある。また、本発明の
共重合体を含有する反応混合物を、これから共重合体を
単離することなく、物品に直接塗布したり、あるこは反
応混合物を適宜濃縮し、その濃縮物を有機溶剤又は水で
希釈して物品に塗布することも可能である。何れの場合
でも、塗布液に含まれる本発明の共重合体の濃度は、1
〜50質量%程度であることが好ましい。
【0010】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。実施例中
で行ったGPC測定は,以下の条件で行ったものであ
る。 溶媒 :テトラヒドロフラン 濃度 :1mass% カラム :GMH6×2本 温度 :23℃ 流速 :1ml/分 打ち込み量 :150μl 検出器 :屈折率 検量線 :ポリスチレン実施例1
【化3】 上記の紫外線吸収性モノマー 83g アクリル酸ブチル 17g アゾビスイソブチロニトリル 3g 上記混合物をエタノール500gに溶解し、これを60℃に保
ったイソプロパノール500g中に1時間かけて滴下し、滴
下終了後さらに同じ温度で3時間攪拌した。得られた反
応液の一部をヘキサンに滴下し、重合物を単離してGP
C測定を行ったところ、重量平均分子量は24,000であっ
た。重合液をそのままガラス表面に塗布したところ、下
記の性能を有する良好な紫外線遮断膜を形成することが
出来た。 塗膜表面鉛筆硬度 H 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 2.3%(波長390nm,膜厚2.5μm) 実施例2
【化4】 上記の紫外線吸収性モノマー 50g メタクリル酸メチル 5g N,N-ジメチルメタクリル酸アミド 10g メタクリル酸 35g 過酸化ベンゾイル 5g 上記混合物を50℃に保ったイソプロパノール500g中に1
時間かけて滴下し、滴下終了後温度を80℃まで上げさら
に3時間攪拌した。得られた反応液をヘキサン3リット
ル中に滴下し、沈殿した重合物を遠心分離により単離し
た。重合物の収量は95gであり、GPC測定より求めた
重量平均分子量は27,000であった。単離した重合物を、
重合物濃度が12.5質量%になるように希アンモニア水に
溶解し、この溶液をガラス表面に塗布乾燥することによ
り、下記の性能を有する良好な紫外線遮断膜を形成する
ことが出来た。 塗膜表面鉛筆硬度 B 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 0.29%(波長390nm,膜厚6.5μm) 実施例3
【化5】 上記の紫外線吸収性モノマー 20g アクリル酸シクロヘキシル 10g ジエチレングリコールモノアクリル酸エステル 10g メタクリル酸2―エチルヘキシル 10g アクリル酸ベンジル 20g メタリル酸2―ヒドロキシエチル 30g 過酸化ベンゾイル 7g 上記混合物をメチルイソブチルケトン1kg中に溶解し、
これを40℃に保ったイソプロパノール500g中に4時間か
けて滴下し、滴下終了後さらに同じ温度で4時間攪拌し
た。得られた反応液の一部をヘキサンに滴下して重合物
を単離し、そのGPC測定を行ったところ、重量平均分
子量は121,000であった。重合液をそのままガラス表面
に塗布したところ、下記の性能を有する良好な紫外線遮
断膜を形成することが出来た。 塗膜表面鉛筆硬度 HB 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 2.5%(波長390nm,膜厚10μm)実施例4
【化6】 上記の紫外線吸収性モノマー 20g メタクリル酸メチル 40g アクリル酸2―エチルヘキシル 30g メタクリル酸 10g アゾビスイソブチロニトリル 5g 上記混合物をブチルセロソルブ100g中に溶解し、これを
60℃に保ったイソプロパノール300g中に2時間かけて滴
下し、滴下終了後さらに同じ温度で2時間攪拌し、80℃
に昇温してさらに2時間攪拌した。得られた反応液の一
部をヘキサンに滴下して重合物を単離し、そのGPC測
定を行ったところ、重量平均分子量は34,000であった。
重合液を濃縮して溶媒350gを留去し、重合物濃度が15.
0質量%になるようにトリエチルアミン水溶液で希釈し
て水性塗料を作り、これをガラス表面に塗布したとこ
ろ、下記の性能を有する良好な紫外線遮断膜を形成する
ことが出来た。 塗膜表面鉛筆硬度 HB 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 2.7%(波長390nm,膜厚10μm)実施例5
【化7】 上記の紫外線吸収性モノマー 30g メタクリル酸メチル 40g アクリル酸ブチル 10g メタクリル酸ヒドロキシエチル 20g アゾビスイソブチロニトリル 5g 上記混合物をブタノール100g中に溶解し、これを70℃に
保ったイソプロパノール800g中に2時間かけて滴下し、
滴下終了後さらに同じ温度で2時間攪拌し、90℃に昇温
してさらに2時間攪拌した。得られた反応液の一部をヘ
キサンに滴下して重合物を単離し、そのGPC測定を行
ったところ、重量平均分子量は38,000であった。重合液
をガラス表面に塗布したところ、下記の性能を有する良
好な紫外線遮断膜を形成することが出来た。 塗膜表面鉛筆硬度 F 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 2.7%(波長390nm,膜厚10μm)実施例6
【化8】 上記の紫外線吸収性モノマー 40g メタクリル酸メチル 20g アクリル酸2―エチルヘキシル 20g メタクリル酸 20g アゾビスイソブチロニトリル 7g 上記混合物をブチルセロソルブ100g中に溶解し、これを
60℃に保ったイソプロパノール300g中に2時間かけて滴
下し、滴下終了後さらに同じ温度で2時間攪拌し、80℃
に昇温してさらに2時間攪拌した。得られた反応液の一
部をヘキサンに滴下して重合物を単離し、そのGPC測
定を行ったところ、重量平均分子量は34,000であった。
重合液を濃縮して溶媒330gを留去し、重合物濃度が17.
5質量%になるようにトリエチルアミン水溶液で希釈し
て水性塗料を作り、これをガラス表面に塗布したとこ
ろ、下記の性能を有する良好な紫外線遮断膜を形成する
ことが出来た。 塗膜表面鉛筆硬度 HB 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 2.7%(波長390nm,膜厚10μm)実施例7 実施例4で用いた紫外線吸収性モノマー 35g メタクリル酸メチル 13g メタクリル酸ヒドロキシエチル 15g メタクリル酸メチル 30g スチレン 7g 過酸化ベンゾイル 3g 上記混合物を50℃に保ったイソプロパノール200g中に5
時間かけて滴下し、滴下終了後さらに還流を2時間継続
した。得られた反応液をヘキサン2リットル中に滴下
し、生じた沈殿を遠心分離により単離した。得られた重
合物は92gであった。この重合物のGPC測定を行なっ
たところ、重量平均分子量は12,500であった。単離した
重合物にトリエチルアミン13.7g、ブチルセロソルブ50
gおよび水500gを加えて塗布液を調製した。これをガ
ラス表面に塗布したところ、塗膜の紫外線遮断能力、膜
性能とも満足できる塗膜が得られた。 塗膜表面鉛筆硬度 H 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 4.0%(波長390nm,膜厚3μm)実施例8 実施例3で用いた紫外線吸収性モノマー 25g メタクリル酸 15g メタクリル酸ブチル 15g アクリル酸エチルヘキシル 10g メタクリル酸メチル 30g スチレン 5g 過酸化ベンゾイル 3g 上記混合物を50℃に保ったイソプロパノール200g中に5
時間かけて滴下し、滴下終了後さらに還流を2時間継続
した。得られた反応液をヘキサン2リットル中に滴下
し、生じた沈殿を遠心分離により単離した。得られた重
合物は92gであった。この重合物のGPC測定を行なっ
たところ、重量平均分子量は12,500であった。単離した
重合物にトリエチルアミン14.5g、ブチルセロソルブ50
gおよび水500gを加えて塗布液を調製した。これをガ
ラス表面に塗布したところ、塗膜の紫外線遮断能力、膜
性能とも満足できる塗膜が得られた。 塗膜表面鉛筆硬度 H 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 3.5%(波長390nm,膜厚3μm)比較例1
【化9】 上記の紫外線吸収性モノマー 0.5g メタクリル酸メチル 39.5g メタクリル酸 20g アクリル酸ブチル 40g アゾビスイソブチロニトリル 5g 上記混合物を混合溶解し、これを60℃に保ったイソプロ
パノール900g中に2時間かけて滴下し、滴下終了後さら
に同じ温度で2時間攪拌し、80℃に昇温してさらに2時
間攪拌した。得られた反応液の一部をヘキサンに滴下し
て重合物を単離し、そのGPC測定を行ったところ、重
量平均分子量は54,000であった。重合液を濃縮し、トリ
エチルアミン水溶液で希釈して水性塗料を作り、ガラス
表面に塗布したところ、塗膜の紫外線遮能力は不十分で
あった。 塗膜表面鉛筆硬度 B 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 65%(波長390nm,膜厚10μm)比較例2
【化10】 上記の紫外線吸収性モノマー(a) 50g 上記の紫外線吸収性モノマー(b) 45g メタクリル酸メチル 5g 過酸化ベンゾイル 3g 上記混合物を混合溶解し、これを60℃に保ったイソプロ
パノール900g中に2時間かけて滴下し、滴下終了後さら
に同じ温度で2時間攪拌し、80℃に昇温してさらに2時
間攪拌した。得られた反応液の一部をヘキサンに滴下し
て重合物を単離し、そのGPC測定を行ったところ、重
量平均分子量は52,000であった。重合液をガラス表面に
塗布したところ、塗膜の紫外線遮能力は十分であった
が、塗膜は脆く密着性が不十分であった。 塗膜表面鉛筆硬度 2H 密着性碁盤目試験 10/100 紫外線透過率 0.6%(波長390nm,膜厚3μm)比較例3
【化11】 上記の紫外線吸収性モノマー 35g メタクリル酸プロピル 15g メタクリル酸ベンジル 15g メタクリル酸メチル 35g 過酸化ベンゾイル 10g 上記混合物を混合溶解し、これを60℃に保ったイソプロ
パノール2500g中に2時間かけて滴下し、滴下終了後さ
らに同じ温度で2時間攪拌し、80℃に昇温してさらに2
時間攪拌した。得られた反応液の一部をヘキサンに滴下
して重合物を単離し、そのGPC測定を行ったところ、
重量平均分子量は11,000であった。重合液をガラス表面
に塗布したところ、塗膜の紫外線遮能力は十分であった
が、塗膜は柔らかく硬度が不十分であった。 塗膜表面鉛筆硬度 3B 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 4%(波長390nm,膜厚3μm)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 湯浅 仁士 神奈川県横浜市中区千鳥町8番地 日本石 油株式会社中央技術研究所内 Fターム(参考) 4J038 CG031 CG141 CH191 CH231 CJ131 GA06 LA01 MA08 MA09 NA19 PC03 4J100 AB02S AB03S AB07S AG04S AJ02R AJ09R AL03Q AL04Q AL05Q AL08P AL08Q AL09Q AL34S AM02S AM15S AM43S BA03P BA06Q BA08Q BA10S BA15P BB01P BC04Q BC43P BC43Q BC73P CA05 CA06 DA65 FA03 FA19 JA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アクリル酸エステルおよびメタクリル酸
    エステルを合計量で50質量%以上含有するモノマー混
    合物であって、モノマー混合物に含まれるアクリル酸エ
    ステルおよびメタクリル酸エステルの合計量の1〜90
    質量%が、下記の一般式(1)で表されるアクリル酸エ
    ステルおよび/またはメタクリル酸エステルであるモノ
    マー混合物を共重合させることで得られるアクリル系共
    重合体組成物。 【化1】 (式中、R1は水素またはメチル基を示し、R2はハロゲ
    ン原子または水素原子を示し、R3は水素原子または炭
    素数1〜5のアルキル基を示す。)
  2. 【請求項2】 前記のモノマー混合物が、アクリル酸、
    メタクリル酸、α,β−不飽和−β−カルボキシカルボ
    ン酸からなる群から選ばれるカルボキシル基含有ビニル
    化合物の1種または2種以上を合計量で0.3〜5mol/
    kg含有することを特徴とする請求項1記載のアクリル系
    性共重合体。
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