JP2002080680A - 樹脂組成物およびそれを用いたコーティング液 - Google Patents

樹脂組成物およびそれを用いたコーティング液

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JP2002080680A
JP2002080680A JP2000274838A JP2000274838A JP2002080680A JP 2002080680 A JP2002080680 A JP 2002080680A JP 2000274838 A JP2000274838 A JP 2000274838A JP 2000274838 A JP2000274838 A JP 2000274838A JP 2002080680 A JP2002080680 A JP 2002080680A
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monomer represented
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JP2000274838A
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English (en)
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Takafumi Ishii
隆文 石井
Yoshinori Nishikitani
禎範 錦谷
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Original Assignee
Nippon Mitsubishi Oil Corp
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  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 紫外線遮断能力に優れ、かつ十分な耐水性を
備える一方、家庭用洗剤等で剥離が可能な塗膜を与える
樹脂組成物を提供する。 【解決手段】 (A)一般式(1)にて表されるモノマ
ー:2〜40質量%、(B)一般式(2)にて表される
モノマー:15〜60質量%、(C)一般式(3)にて
表されるモノマー:10〜40質量%、および(D)一
般式(4)にて表されるモノマーおよび/または一般式
(5)にて表されるモノマー:20〜70質量%、を共
重合して得られるアクリル系共重合体100質量部に対
し、紫外線吸収剤20〜150質量部、および中和剤を
該アクリル系共重合体に含まれる酸基に対して、0.4
〜1.05当量配合してなる樹脂組成物。 【化17】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、塗料などコーティ
ング液として有用な新規な樹脂組成物に関する。更に詳
しくは、紫外線遮断能力に優れ、かつ十分な耐水性を備
える一方、家庭用洗剤等で剥離が可能な塗膜を与える樹
脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術】紫外線による材料の劣化や褪色の防止を
目的として、紫外線を遮断することのできるフィルムが
開発され、例えば自動車窓用などに用いられている。し
かし、これらのフィルムをガラスや透明樹脂に貼り付け
ることは容易ではなく、手間と時間を必要とし、また熟
練した技術が要求される。これはフィルムを貼り付ける
際には気泡やしわを生じやすいからであり、貼る対象物
が自動車の窓のように曲面の場合にはさらに作業は困難
なものとなる。従って、ガラス表面にスプレーや刷毛塗
りなどの方法で簡易に紫外線を効果的に遮断できる塗膜
を形成できればその利用価値は極めて大きい。このよう
な目的に、樹脂溶液に紫外線吸収剤を配合した塗布液が
開発されている。しかしこの場合、窓などのガラスに塗
布することのできる膜厚は限られており、この限られた
膜厚で有効な紫外線遮断能力を付与することは必ずしも
容易ではない。この原因は自動車や住宅の窓はガラス面
が垂直またはこれに近い角度であるため、多量の塗布液
をガラスに塗布しようとしても重力により多くが流れ落
ちてしまうためである。塗布液の濃度を高くすることに
より塗膜の厚さを増すことは可能であるが、この場合塗
布液の粘度が高くなり塗膜にムラを生じやすい。粘度が
高くなることを防ぐため塗膜に用いる樹脂の分子量を小
さくすると塗膜強度が低下し問題を生じる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】これらの問題を解決す
るためには、樹脂に対する紫外線吸収材料の配合量を増
加することが必要である。このためには紫外線吸収剤を
樹脂に化学結合させる方法や、多量の紫外線吸収剤を混
合することの可能なベース樹脂を用いる方法が考えられ
る。しかし、紫外線吸収剤を樹脂に化学結合させる方法
では優れた性能を示す塗膜が得られる一方、樹脂の溶解
性が低下したり、樹脂が高価になるなどの問題があっ
た。他方、多量の紫外線吸収剤を混合することの可能な
ベース樹脂を用いる方法では、一般に紫外線吸収剤は発
達した共役系を有しているため、これとの親和性のため
に芳香族モノマーを多く使用することになり、溶解性の
点で問題があった。
【0004】さらに言及するならば、均一性に優れた塗
膜を得ることができ、かつ作業時の臭気や安全性を確保
するためには、溶媒としてはアルコール系溶剤を使用す
ることが望ましい。しかし一般に紫外線吸収剤を固定化
するために用いられる樹脂はアルコール系溶剤に対する
溶解度は低く、芳香族モノマーを多く共重合させた樹脂
で十分な溶解度を確保することはさらに困難となる。ま
た、塗布を行う際に失敗した場合や、塗膜が不要となっ
たときには塗膜を容易に除去できることが重要である。
このためには、機械的にこすり落とす方法、溶剤を用い
て取り除く方法、水で取り除く方法、家庭用洗剤を用い
て落とす方法などが考えられる。しかし、機械的にこす
り落とす方法ではガラスに傷がつきやすく、溶剤を用い
て取り除く方法は臭気や安全性の観点から問題がある。
また水で取り除く方法は除去法としては優れているが、
塗膜に耐水性が無いため使用時に問題が生じる。これら
の方法に対して、家庭用洗剤を用いて除去する方法は上
記のような問題を生じず、必要に応じて塗膜を除去する
ことが可能であるため優れていると言える。このよう
に、従来用いられてきた材料は耐水性に欠けるか、剥離
のために溶剤を用いたり機械的にこする必要があるなど
の問題を有しており、望ましい剥離性を有する材料が望
まれていた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、種々の素
材の組合せについて詳細に検討を加えて結果、特定のア
クリル系共重合体と、紫外線吸収剤等などを所定の混合
比でブレンドすることにより、従来技術の諸問題を一挙
に解決できることを見出した。
【0006】即ち、本発明は、(A)下記一般式(1)
にて表されるモノマー:2〜40質量%、
【化5】 (B)下記一般式(2)にて表されるモノマー:15〜
60質量%、
【化6】 (C)下記一般式(3)にて表されるモノマー:10〜
40質量%、
【化7】 および(D)下記一般式(4)にて表されるモノマーお
よび/または下記一般式(5)にて表されるモノマー:
20〜70質量%
【化8】 (式中、R1、R2、R4およびR6は水素原子またはメチ
ル基を示し、各々同一でも異なってもよく、R3は炭素
数1〜12のアルキル基を示し、R5は水素原子、炭素
数1〜6のヒドロキシアルキル基または炭素数2〜10
のアルコキシアルキル基を示し、R7は炭素数2〜6の
2価の飽和炭化水素基、当該飽和炭化水素基の水素の一
部が水酸基、炭素数1〜8のアルコキシ基または炭素数
1〜8のアシロキシ基で置換された置換飽和炭化水素
基、または当該飽和炭化水素基または置換飽和炭化水素
基がエーテル結合により結合された二価基を示し、R8
は炭素数6〜12のアリール基またはアルキルアリール
基を示し、R9は炭素数6〜12のアリール基またはア
ルキルアリール基を示す。)を必須成分とするモノマー
混合物を共重合して得られるアクリル系共重合体100
質量部に対し、紫外線吸収剤20〜150質量部、およ
び中和剤を該アクリル系共重合体に含まれる酸基に対し
て、0.4当量〜1.05当量配合してなる樹脂組成物
に関する。また、本発明は、前記樹脂組成物1〜30質
量%およびアルコール性水酸基を有する溶剤70〜99
質量部を含有するコーテティング液に関する。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明について詳細に説明
する。本発明で使用するアクリル系共重合体は、(A)
前記一般式(1)にて表されるモノマー(以下、モノマ
ー(1)という)2〜40質量%、(B)前記一般式
(2)にて表されるモノマー(以下、モノマー(2)と
いう)15〜60質量%、(C)前記一般式(3)にて
表されるモノマー(以下、モノマー(3)という)10
〜40質量%、および(D)前記一般式(4)にて表さ
れるモノマー(以下、モノマー(4)という)および/
または前記一般式(5)にて表されるモノマー(以下、
モノマー(5)という)20〜70質量%を必須成分と
するモノマー混合物を共重合することにより得られるも
のである。
【0008】これらの式(1)〜(5)中において、R
1、R2、R4およびR6は水素原子またはメチル基を示
し、各々同一でも異なってもよい。R3は炭素数1〜1
2、好ましくは1〜10のアルキル基を示し、直鎖状、
分岐状、環状でもよく、具体的には、メチル基、エチル
基、プロピル基、i−プロピル基、n−ブチル基、i−
ブチル基、t−ブチル基、2―エチルへキシル基、へキ
シル基、シクロへキシル基、ヘプチル基、オクチル基、
ノニル基、デシル基、ウンデシル基、ドデシル基などが
挙げられる。R5は水素原子、炭素数1〜6のヒドロキ
シアルキル基または炭素数2〜10のアルコキシアルキ
ル基を示し、ヒドロキシアルキル基として好適なものと
しては、ヒドロキシメチル基、ヒドロキシエチル基等が
挙げられ、ヒドロキシメチル基が特に好ましい。アルコ
キシアルキル基としてはアルコキシメチル基が好まし
く、例えばエトキシメチル基、ブトキシメチル基等が挙
げられ、特にブトキシメチル基が好ましい。R7は炭素
数2〜8、好ましくは2〜6の2価の飽和炭化水素基、
当該飽和炭化水素基の水素の一部が水酸基、炭素数1〜
8のアルコキシ基または炭素数1〜8のアシロキシ基で
置換された置換飽和炭化水素基、または当該飽和炭化水
素基または置換飽和炭化水素基がエーテル結合により結
合された二価基を示し、当該飽和炭化水素基としてはア
ルキレンが挙げられ、具体的には下記のものが挙げられ
る。
【0009】
【化9】 8は炭素数6〜12のアリール基またはアルキルアリ
ール基を示し、アリール基としてはフェニル基、α−ナ
フチル基、β−ナフチル基等が挙げられ、アルキルアリ
ール基としてはトリル基、キシリル基等が挙げられる。
9は炭素数6〜12のアリール基またはアルキルアリ
ール基を示し、アリール基としてはフェニル基が挙げら
れ、アルキル置換フェニル基としてはトリル基、キシリ
ル基などが挙げられる。
【0010】モノマー(1)としては、具体的にアクリ
ル酸およびメタクリル酸が挙げられる。モノマー(1)
の配合量は、モノマー(1)〜モノマー(5)の合計に
対し、2〜40質量%、好ましくは3〜30質量%が望
ましい。
【0011】モノマー(2)としては、具体的には、各
種の(メタ)アクリレートが挙げられ、メチルアクリレ
ート、エチルアクリレート、プロピルアクリレート、n
−ブチルアクリレート、イソブチルアクリレート、t−
ブチルアクリレート、2−エチルヘキシルアクリレー
ト、ヘキシルアクリレート、シクロヘキシルアクリレー
ト、オクチルアクリレート、デシルアクリレート、メチ
ルメタクリレート、エチルメタクリレート、プロピルメ
タクリレート、n−ブチルメタクリレート、イソブチル
メタクリレート、t−ブチルメタクリレート、2−エチ
ルヘキシルメタクリレート、ヘキシルメタクリレート、
シクロヘキシルメタクリレート、オクチルメタクリレー
ト、デシルメタクリレートなどが好適なものとして挙げ
ることができる。もちろん2種以上の異なるものを組み
合わせて使用することもできる。モノマー(2)の配合
量はモノマー(1)〜モノマー(5)の合計に対し、1
5〜60質量%、好ましくは20〜50質量%である。
モノマー(2)の配合量が15質量%よりも少ないと中
和剤および紫外線吸収剤を配合した組成物のアルコール
溶媒への溶解性が低下し、またモノマー(2)の配合量
が60質量%よりも多いと紫外線吸収剤との相溶性が低
下するため好ましくない。
【0012】モノマー(3)としては、例えば、アクリ
ル酸アミド、メタクリル酸アミド、N−ブトキシメチル
アクリルアミド、N−ブトキシメチルメタクリルアミ
ド、N−メチロールアクリルアミド、N−メチロールメ
タクリルアミド、などが挙げられる。もちろん2種以上
の異なるものを組み合わせて使用することもできる。ま
た、モノマー(3)の配合量は、モノマー(1)〜モノ
マー(5)の合計に対し、10〜40質量%、好ましく
は15〜30質量%である。モノマー(3)の配合量が
10質量%よりも少ないと中和剤および紫外線吸収剤を
配合した組成物が脆くなり良好な塗膜が得られ難くな
る。一方、モノマー(3)の配合量が40質量%よりも
多くなると塗膜表面が傷つきやすくなるため好ましくな
い。
【0013】モノマー(4)としては、例えば、アクリ
ル酸2−フェノキシエチル、アクリル酸2−ヒドロキシ
−3−フェノキシプロピル、メタクリル酸2−フェノキ
シエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェノキ
シプロピル、1−アクリロキシ−2−(2−βナフチロ
キシエトキシ)エタン、1−メタクリロキシ−2−(2
−βナフチロキシエトキシ)エタン、アクリル酸4−フ
ェノキシブチルなどが挙げられる。もちろん2種以上の
異なるものを組み合わせて使用することもできる。モノ
マー(5)としては、例えば、スチレン、2−ビニルナ
フタレン、などが挙げられる。もちろん2種以上の異な
るものを組み合わせて使用することもできる。モノマー
(4)および/またはモノマー(5)の配合量は、モノ
マー(1)〜モノマー(5)の合計に対し、20〜70
質量%、好ましくは30〜50質量%である。配合量が
20質量%よりも少ないと紫外線吸収剤との相溶性が低
下し、また70質量%よりも多いと中和剤および紫外線
吸収剤を配合した樹脂組成物のアルコール溶媒への溶解
性が低下するため好ましくない。本発明においては、モ
ノマー(4)とモノマー(5)を併用することが好まし
く、この場合の配合量は、モノマー(4)の配合量は、
モノマー(1)〜モノマー(5)の合計に対し、10〜
40質量%、好ましくは15〜30質量%であり、モノ
マー(5)の配合量は、モノマー(1)〜モノマー
(5)の合計に対し、10〜40質量%、好ましくは1
5〜30質量%である。
【0014】共重合に用いるモノマー混合物中には、モ
ノマー(1)〜モノマー(5)以外に任意成分としてラ
ジカル重合可能な単量体を配合することができる。かか
る任意成分としては酢酸ビニル、アクリロニトリル、イ
タコン酸、マレイン酸、マレイン酸モノエステル等を例
示することができる。しかしながら、共重合に供するモ
ノマー混合物の80質量%以上はモノマー(1)からモ
ノマー(5)の合計で占められることが好ましい。モノ
マー(1)からモノマー(4)を合計したアクリル系単
量体と、モノマー(1)からモノマー(4)を合計した
メタクリル系単量体の質量比は、通常1:0.05〜
1:2、好ましくは1:0.1〜1:1の範囲とするこ
とが望ましい。
【0015】本発明のアクリル系共重合体組成物を得る
ための共重合反応は、公知の方法に従い行なうことがで
きる。例えば、一般のラジカル開始剤をモノマー混合物
またはその溶液に溶解させておき、これを加温した重合
溶媒中に滴下してモノマーを共重合させる手法が採用で
きる。この場合、重合開始剤としては、アゾビスイソブ
チロニトリル、2、2’−ジメチルアゾビスイソブチロ
ニトリル、過酸化ベンゾイルなどのラジカル開始剤を用
いることができる。モノマー混合物の溶媒および重合溶
媒としては、アルコール、エーテル、ケトン等を用いる
ことができるが、沸点が240℃以下である溶媒を選択
することが好ましい。好ましい溶媒としては、ジグライ
ム、プロピレングリコールモノ酢酸エステル、プロピレ
ングリコールモノ酢酸エステルモノメチルエーテル、メ
トキシブタノール、メチルセロソルブ、ブチルセロソル
ブ、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等を
例示することができる。これらの溶媒は混合して用いる
こともできる。
【0016】本発明における共重合反応は、任意の方法
で実施することができる。例えば、溶媒の一部または全
部を反応器に入れて所定温度に調節し、ここに重合開始
剤を加えたモノマー混合物またはその溶液を滴下するこ
とによって反応を行う方法が採用できる。この場合、溶
媒の全使用量は特に限定されないが、一般的には滴下終
了時点でモノマー混合物と溶媒の合計量の5〜95質量
%、好ましくは10〜90質量%、より好ましくは20
〜80質量%の範囲にある。重合開始剤の量も特には限
定されないが、一般的には、モノマーに対して0.5〜
10質量%、好ましくは1〜5質量%の範囲で選ばれ
る。反応温度は40℃〜120℃、好ましくは45℃〜
110℃、より好ましくは50℃〜100℃の範囲で選
ばれる。反応時間は15分〜20時間、好ましくは30
分〜10時間、より好ましくは1時間〜5時間の範囲で
調整される。共重合法の別法として、モノマー混合物と
重合開始剤を溶媒に溶解しておき、この溶液を加熱され
た反応コイルに通す方法を採用することもできる。この
場合の開始剤や溶媒の種類、量、反応時間および反応温
度は、滴下により反応を行う場合と同様である。
【0017】いずれの共重合法を採用した場合でも、反
応終了後は反応混合物を、アクリル系共重合体に対する
貧溶媒(例えば、ヘキサン、ヘプタンなど)に滴下して
アクリル系共重合体を析出させ、これを濾別又は遠心分
離することで、本発明の共重合体を単離することができ
る。また特に共重合体を単離することなく、重合溶媒の
一部または全部を残したまま、塗布液の製造に用いるこ
とも可能である。また、共重合を行う前に、塗布液製造
に必要となる中和剤の一部または全てをモノマー混合物
に添加してから共重合を行うことも可能である。
【0018】本発明におけるアクリル系共重合体として
は、塗膜用途とした場合の除去性や耐水性の特性から、
その酸価が通常10〜200mgKOH/g、好ましく
は20〜150mgKOH/g、より好ましくは30〜
100mgKOH/gの範囲にあることが望ましい。こ
こで、酸価とは、アクリル系共重合体1グラムを中和す
るのに必要な水酸化カリウムのミリグラム数を意味す
る。なお、酸化の調整は、前記モノマー(1)の配合量
を適宜調整することにより制御することができる。ま
た、本発明におけるアクリル系共重合体の重量平均分子
量は4,000〜200,000の範囲のものが好まし
く、その上限としては、好ましくは100,000、さ
らに好ましくは60,000、さらに好ましくは50,
000、最も好ましくは30,000である。その下限
としては、好ましくは6,000、さらに好ましくは
8,000である。なお、本発明においては重量平均分
子量はスチレンを標準としてGPCを使用して算出し
た。
【0019】本発明に係る紫外線吸収化合物としては、
特に限定されないが、有機紫外線吸収化合物が好適なも
のとして挙げられ、いわゆる紫外線吸収剤として公知の
ものを用いることができる。例えば、下記一般式で示さ
れるベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、ベンゾフェノ
ン系紫外線吸収剤、トリアジン系紫外線吸収剤、シアノ
アクリレート系紫外線吸収剤等を例示することができ
る。
【0020】
【化10】
【0021】式中、X1は水素原子または塩素原子を示
し、X2はt−ブチル基、t−アミル基、1−メチル−
1−フェニルエチル基、ドデシル基、または水素原子を
表し、X3は1−メチル−1−フェニルエチル基、メチ
ル基、または−CH2−CH2−COOX9を表す。X9
炭素数6〜12の飽和炭化水素基を表し、当該飽和炭化
水素基としては、分岐または直鎖のいずれでもよく、へ
キシル基、ヘプチル基、オクチル基、ノニル基等のアル
キル基などが挙げられる。X4は水素原子または水酸基
を表し、X5およびX6は、水素原子、水酸基、−OX10
を表し、それぞれ同一でも異なってもよい。X10は炭素
数1〜12の飽和炭化水素基を表し、飽和炭化水素基と
しては分岐または直鎖のいずれでもよく、メチル基、エ
チル基、プロピル基、ブチル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基等のアルキル基などが挙げられる。X
7は、−OX11、−O−CH2CH2−OX12または−O
−CH2−CHOH−CH2−OX13を表す。ここで
11、X12、X13は炭素数6〜16の飽和炭化水素基を
表し、当該飽和炭化水素基としては、分岐または直鎖の
いずれでもよく、へキシル基、ヘプチル基、オクチル
基、ノニル基等のアルキル基などが挙げられる。X8
炭素数2〜10の飽和炭化水素基を表し、飽和炭化水素
基としては分岐または直鎖のいずれでもよく、メチル
基、エチル基、プロピル基、ブチル基、ヘプチル基、オ
クチル基、ノニル基等のアルキル基などが挙げられる。
【0022】これらの紫外線吸収剤のうち、組成物に添
加した量に対して効果的に紫外線を遮断できるという観
点からはベンゾフェノン系紫外線吸収剤が最も優れてお
り、その中でもX4が水酸基であり、X5およびX6が水
酸基、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基、イソプ
ロポキシ基、ブトキシ基、sec−ブトキシ基、t−ブ
トキシ基、2−メチルプロポキシ基、アミロキシ基およ
びヘプチロキシ基から選ばれる基(X5とX6は同一でも
異なっていてもよい)の紫外線吸収剤が特に長波長の紫
外線まで効果的に遮断できるという観点から優れてい
る。ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤は優れた耐候性
を有しており、長期安定性が要求される用途においては
ベンゾトリアゾールの使用が効果的であり、また長波長
の紫外線を遮断する必要がある場合にはX1が塩素原子
である化合物の使用が効果的である。またトリアジン系
紫外線吸収剤は過酷な紫外線曝露条件下において優れた
耐久性を示し、また紫外線吸収剤の揮散が少ないため、
過酷な長期耐久性が要求される場合に好適に用いられ
る。シアノアクリレート系紫外線吸収剤は紫外線吸収能
力が酸や塩基によって影響を受けにくい特徴を有するた
め、塗布液の液性が中性を逸脱する場合に特に好適に用
いられる。前記アクリル系共重合体と紫外線吸収化合物
の配合比率はアクリル系共重合体100質量部に対し、
紫外線吸収剤20〜150質量部であり、紫外線吸収剤
含量が20質量部よりも少ないと本発明の樹脂組成物に
充分な紫外線吸収能を付与することができず、紫外線吸
収剤含量が150質量部よりも多いと樹脂組成物から紫
外線吸収剤が相分離する虞がある。
【0023】本発明の樹脂組成物は、これに含まれるア
クリル系共重合体の酸価に応じて、中和剤で中和するこ
とにより、アルカリ性洗剤により容易に剥離できる塗布
液を調製することができる。中和剤としてはアルカリ金
属水酸化物、アルカリ金属アルコキシド、4級アンモニ
ウム水酸化物、4級ホスホニウム水酸化物等を使用する
ことができ、中でも4級アンモニウム水酸化物、4級ホ
スホニウム水酸化物等が組成物の溶解性の点から好適に
用いられる。4級アンモニウムとしてはテトラメチルア
ンモニウム、ベンジルトリメチルアンモニウム、テトラ
ブチルアンモニウム、トリメチルフェニルアンモニウム
などを例示することができ、4級ホスホニウムとして
は、テトラブチルホスホニウム、テトラエチルホスホニ
ウム、テトラフェニルホスホニウム、ベンジルトリフェ
ニルホスホニウム等を例示することができる。これらの
中和剤の配合量は、アクリル系共重合体に含まれる酸基
に対して、0.4〜1.05当量、好ましくは0.6〜
1.0当量、より好ましくは0.7〜0.95当量であ
り、配合量が0.4当量よりも少ないとアルカリ性洗剤
による剥離が困難になり、また配合量が1.05当量よ
りも多いと塗布液の安定性が低下するため好ましくな
い。
【0024】本発明の樹脂組成物はアルコール系溶剤に
溶解することにより、紫外線遮断能を付与するコーティ
ング液(塗布液)を調製することができる。アルコール
系溶剤としては、アルコール性水酸基を有する溶剤であ
り、1級、2級または3級のアルコールが好適に用いら
れ、特に1級および2級のアルコールが溶解力の点から
好適に用いられる。具体的にはメタノール、エタノー
ル、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノ
ール、2−ブタノール、エチレングリコールモノエチル
エーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、プ
ロピレングリコールモノメチルエーテル、4―メトキシ
ブタノール等を例示することができる。塗布液には、ア
ルコール系溶剤以外の有機溶媒を加えることも可能であ
り、例えばジグライム、トリグライム、プロピレングリ
コールモノメチルエーテル酢酸エステル、アセトン、メ
チルエチルケトン、メチルイソブチルケトン等を配合す
ることができる。これらのアルコール系溶剤以外の有機
溶媒の含有割合は、アルコール系溶剤に対して0〜30
質量%であり、30質量%よりもアルコール系溶剤以外
の有機溶媒が多く含まれると溶媒臭気が強くなるため好
ましくない。コーティング液におけるアクリル系共重合
体、紫外線吸収剤および中和剤よりなる樹脂組成物の含
有割合は、通常1〜30質量%、好ましくは3〜20質
量%が望ましく、当該樹脂組成物が1質量%よりも少な
いと紫外線遮断能力が不十分となり、当該樹脂組成物が
30質量%よりも多いと均一な塗膜が得られなくなるお
それがある。本発明の樹脂組成物から調製されるコーテ
ィング液には、通常の樹脂塗料に配合される消泡剤を加
えることができるほか、塗膜の均一性ないしは滑り性を
調節する目的で、レベリング剤や表面滑り剤を、必要に
応じて適宜添加することもできる。
【0025】本発明のコーティング液は、バーコーティ
ング、ディップコーティング、スピンコーティング、ロ
ールコーティング、刷毛塗り等の任意の方法で、金属
製、ガラス製又は合成樹脂製の物品表面に塗布すること
でき、これを乾燥させることより、物品表面に紫外線遮
断能と、強度と、耐久性を備えた塗膜を形成させること
ができる。
【0026】
【発明の効果】本発明の樹脂組成物から調製されるコー
ティング液は、飲食料又は化粧品などを収納するガラス
容器あるいはプラスチック容器に対する紫外線遮断処
理、建築物や自動車などの窓ガラスに対する紫外線遮断
処理、蛍光灯、水銀灯あるいは白熱電球などの光源又は
そのカバーに対する紫外線遮断処理、眼鏡レンズ又は光
学レンズに対する紫外線遮断処理、さらには木材等で例
示される各種有機材料に対する紫外線遮断処理等の目的
に有効に利用することができ、材料の劣化防止、日焼け
止め、あるいは好ましくない虫が飛来することを防止す
るなどの効果を挙げることが可能である。また、本発明
のコーティング液により得られたコーティング膜(塗
膜)は、紫外線吸収能力が高く、アルコール系溶剤に可
溶で、しかも塗膜が充分な耐水性を備えながら、家庭用
洗剤等で剥離が可能であるという特徴を有している。
【0027】
【実施例】以下本発明を実施例により説明するが、本発
明はこれら実施例に限定されるものではない。なお、実
施例中で行ったGPC測定は、以下の条件で行ったもの
である。 溶媒 :テトラヒドロフラン 濃度 :1質量% カラム :GMH6×2本 温度 :23℃ 流速 :1ミリリットル/分 打ち込み量 :150ミクロンリットル 検出器 :屈折率 検量線 :ポリスチレン
【0028】実施例1 メタクリル酸 250g ブチルアクリレート 150g メタクリル酸2−フェノキシエチル 300g アクリルアミド 150g スチレン 150g アゾビスイソブチロニトリル 50g 上記の混合物を、還流イソプロパノール2,000ml
に3時間かけて滴下し、さらに還流を3時間続行して酸
価160.1、重量平均分子量16,000のアクリル
系共重合体を得た。この共重合体100gに水酸化ナト
リウム5.13g(0.45当量)、エタノール500
gを加えて溶解させた後、下記式で示される紫外線吸収
剤20gを配合し、さらに全体をエタノールで希釈する
ことにより、アクリル系共重合体、中和剤および紫外線
吸収剤からなる樹脂組成物の濃度が2質量%の塗布液を
得た。
【0029】
【化11】 この溶液をガラス表面に塗布し、室温で1時間乾燥する
ことにより、下記の性能を有する良好な紫外線遮断膜を
形成することが出来た。この塗膜は、市販の家庭用アル
カリ性洗剤(花王(株)製マイペット)を噴霧した後、
雑巾で拭き取ることで容易に剥離することが可能であっ
た。 [塗膜性能] 塗膜表面鉛筆硬度 2B 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 5.1%(波長390nm、膜厚10μm)
【0030】実施例2 アクリル酸 75g エチルヘキシルアクリレート 325g メタクリル酸2−ヒドロキシ−3−フェノキシプロピル 200g N−ブトキシメチルアクリルアミド 200g スチレン 200g 過酸化ベンゾイル 5g 上記混合物を50℃に保った1−プロパノール4,00
0g中に1時間かけて滴下し、滴下終了後温度を80℃
まで上げ、さらに3時間攪拌して酸価60mgKOH/
g、重量平均分子量100,000のアクリル系共重合
体の20質量%溶液を得た。この共重合体溶液500g
にベンジルトリメチルアンモニウム14.3g(0.8
当量)を加えて溶解させた後、下記式で示される紫外線
吸収剤60gを配合し、さらに全体を1―プロパノール
で希釈することにより、アクリル系共重合体、中和剤お
よび紫外線吸収剤からなる樹脂組成物の濃度が10質量
の塗布液を得た。
【0031】
【化12】 この溶液をガラス表面に塗布し、室温で1時間乾燥する
ことにより、下記の性能を有する良好な紫外線遮断膜を
形成することが出来た。この塗膜は、市販の家庭用アル
カリ性洗剤(花王(株)製マイペット)を噴霧した後、
雑巾で拭き取ることで容易に剥離することが可能であっ
た。 [塗膜性能] 塗膜表面鉛筆硬度 B 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 2.1%(波長390nm、膜厚5μm)
【0032】実施例3 アクリル酸 140g メチルメタクリレート 80g プロピルメタクリレート 80g 1−アクリロキシ−2−(2−βナフチロキシエトキシ)エタン 250g N−メチロールアクリルアミド 300g 2―ビニルナフタレン 150g 過酸化ベンゾイル 7g 上記混合物をメチルイソブチルケトン1kg中に溶解
し、これを40℃に保ったイソプロパノール2kg中に
3時間かけて滴下し、滴下終了後さらに同じ温度で4時
間攪拌して酸価110mgKOH/g、重量平均分子量
56,000のアクリル系共重合体の25質量%溶液を
得た。この共重合体溶液400gにテトラブチルアンモ
ニウム48.3g(0.95当量)を加えて溶解させた
後、下記式で示される紫外線吸収剤100gを配合し、
さらに全体を2―プロパノールで希釈することにより、
アクリル系共重合体、中和剤および紫外線吸収剤からな
る樹脂組成物の濃度が15質量%の塗布液を得た。
【0033】
【化13】 この溶液をガラス表面に塗布し、室温で1時間乾燥する
ことにより、下記の性能を有する良好な紫外線遮断膜を
形成することが出来た。この塗膜は、市販の家庭用アル
カリ性洗剤(花王(株)製マイペット)を噴霧した後、
雑巾で拭き取ることで容易に剥離することが可能であっ
た。 [塗膜性能] 塗膜表面鉛筆硬度 HB 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 2.1%(波長360nm、膜厚5μm)
【0034】実施例4 メタクリル酸 40g イソブチルアクリレート 210g アクリル酸4−フェノキシブチル 250g N−メチロールアクリルアミド 150g 2―ビニルナフタレン 350g アゾビスイソブチロニトリル 50g 上記混合物をブチルセロソル500g中に溶解し、これ
を60℃に保ったイソプロパノール500g中に2時間
かけて滴下し、滴下終了後さらに同じ温度で2時間攪拌
し、80℃に昇温してさらに2時間攪拌して酸価25m
gKOH/g、重量平均分子量26,000のアクリル
系共重合体の50質量%溶液を得た。この共重合体溶液
200gにテトラメチルアンモニウム4.06g(1.
0当量)を加えて溶解させた後、下記式で示される紫外
線吸収剤140gを配合し、さらに全体を1−ブタノー
ルで希釈することにより、アクリル系共重合体、中和剤
および紫外線吸収剤からなる樹脂組成物の濃度が25質
量%の塗布液を得た。
【0035】
【化14】 この溶液をガラス表面に塗布し、室温で1時間乾燥する
ことにより、下記の性能を有する良好な紫外線遮断膜を
形成することが出来た。この塗膜は、市販の家庭用アル
カリ性洗剤(花王(株)製マイペット)を噴霧した後、
雑巾で拭き取ることで容易に剥離することが可能であっ
た。 [塗膜性能] 塗膜表面鉛筆硬度 HB 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 2.1%(波長360nm、膜厚5μm)
【0036】実施例5 メタクリル酸 125g メチルメタクリレート 200g アクリル酸2−アセトキシ−3−フェノキシプロピル 400g アクリルアミド 150g スチレン 125g アゾビスイソブチロニトリル 5g 上記混合物をプロピレングリコールものメチルエーテル
モノアセテート500g中に溶解し、これを70℃に保
ったイソプロパノール1,500g中に2時間かけて滴
下し、滴下終了後さらに同じ温度で2時間攪拌し、90
℃に昇温してさらに2時間攪拌して酸価80mgKOH
/g、重量平均分子量125,000のアクリル系共重
合体の33質量%溶液を得た。この共重合体溶液300
gに水酸化カリウム5.6g(0.7当量)を加えて溶
解させた後、下記式で示される紫外線吸収剤70gを配
合し、さらに全体をエチルセロソルブで希釈することに
より、アクリル系共重合体、中和剤および紫外線吸収剤
からなる樹脂組成物の濃度が3質量%の塗布液を得た。
【0037】
【化15】 この溶液をガラス表面に塗布し、室温で1時間乾燥する
ことにより、下記の性能を有する良好な紫外線遮断膜を
形成することが出来た。この塗膜は、市販の家庭用アル
カリ性洗剤(花王(株)製マイペット)を噴霧した後、
雑巾で拭き取ることで容易に剥離することが可能であっ
た。 [塗膜性能] 塗膜表面鉛筆硬度 HB 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 3.2%(波長370nm、膜厚2μm)
【0038】実施例6 アクリル酸 50g デシルメタクリレート 400g 1−メタクリロキシ−3−(3−βナフチロキシプロポキシ)プロパン 100g N−ブトキシメチルアクリルアミド 300g スチレン 150g アゾビスイソブチロニトリル 70g 上記混合物をブチルセロソルブ500g中に溶解し、こ
れを70℃に保ったイソプロパノール500g中に2時
間かけて滴下し、滴下終了後さらに同じ温度で2時間攪
拌し、80℃に昇温してさらに2時間攪拌して酸価40
mgKOH/g、重量平均分子量15,000のアクリ
ル系共重合体の50質量%溶液を得た。この共重合体溶
液200gに水酸化フェニルトリメチルアンモニウム
6.55g(0.6当量)を加えて溶解させた後、下記
式で示される紫外線吸収剤40gを配合し、さらに全体
をメタノールで希釈することにより、アクリル系共重合
体、中和剤および紫外線吸収剤からなる樹脂組成物の濃
度が10質量%の塗布液を得た。
【0039】
【化16】 この溶液をガラス表面に塗布し、室温で1時間乾燥する
ことにより、下記の性能を有する良好な紫外線遮断膜を
形成することが出来た。この塗膜は、市販の家庭用アル
カリ性洗剤(花王(株)製マイペット)を噴霧した後、
雑巾で拭き取ることで容易に剥離することが可能であっ
た。 [塗膜性能] 塗膜表面鉛筆硬度 B 密着性碁盤目試験 100/100 紫外線透過率 2.5%(波長390nm、膜厚5μm)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) C08F 220/58 C08F 220/58 C08K 5/00 C08K 5/00 C09D 5/32 C09D 5/32 125/08 125/08 133/02 133/02 133/06 133/06 133/14 133/14 133/26 133/26 Fターム(参考) 4J002 BC041 BG011 BG031 BG071 BG131 EE036 EH006 EU176 EU186 FD056 GH01 4J038 CC011 CC021 CG011 CG141 CG171 CH131 GA06 JA19 JA20 JA33 JA56 JA63 JB35 JB36 KA06 KA12 MA14 NA03 NA04 NA10 NA19 PB02 PB04 PB05 PB07 PC03 PC08 4J100 AB00T AB02T AJ02P AL03Q AL04Q AL05Q AL08Q AL08S AM15R AM21R BA02S BA03R BA03S BA04R BC04Q BC43S BC49S CA03 JA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)下記一般式(1)にて表されるモノ
    マー:2〜40質量%、 【化1】 (B)下記一般式(2)にて表されるモノマー:15〜
    60質量%、 【化2】 (C)下記一般式(3)にて表されるモノマー:10〜
    40質量%、 【化3】 および(D)下記一般式(4)にて表されるモノマーお
    よび/または下記一般式(5)にて表されるモノマー:
    20〜70質量% 【化4】 (式中、R1、R2、R4およびR6は水素原子またはメチ
    ル基を示し、各々同一でも異なってもよく、R3は炭素
    数1〜12のアルキル基を示し、R5は水素原子、炭素
    数1〜6のヒドロキシアルキル基または炭素数2〜10
    のアルコキシアルキル基を示し、R7は炭素数2〜6の
    2価の飽和炭化水素基、当該飽和炭化水素基の水素の一
    部が水酸基、炭素数1〜8のアルコキシ基または炭素数
    1〜8のアシロキシ基で置換された置換飽和炭化水素
    基、または当該飽和炭化水素基または置換飽和炭化水素
    基がエーテル結合により結合された二価基を示し、R8
    は炭素数6〜12のアリール基またはアルキルアリール
    基を示し、R9は炭素数6〜12のアリール基またはア
    ルキルアリール基を示す。)を必須成分とするモノマー
    混合物を共重合して得られるアクリル系共重合体100
    質量部に対し、紫外線吸収剤20〜150質量部、およ
    び中和剤を該アクリル系共重合体に含まれる酸基に対し
    て、0.4〜1.05当量配合してなる樹脂組成物。
  2. 【請求項2】請求項1記載の樹脂組成物1〜30質量%
    およびアルコール性水酸基を有する溶剤70〜99質量
    %を含有するコーティング液。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007526936A (ja) * 2004-02-05 2007-09-20 イー・アイ・デュポン・ドウ・ヌムール・アンド・カンパニー 厚膜ペーストと適合性のuv放射遮断保護層
JP2011026372A (ja) * 2009-07-21 2011-02-10 Maruzen Petrochem Co Ltd 有機反射防止膜用共重合体の製造方法
JP2012233178A (ja) * 2011-04-22 2012-11-29 Mitsubishi Chemicals Corp 共重合体、化粧料組成物及び毛髪化粧料
JP2016054149A (ja) * 2007-11-14 2016-04-14 コニカミノルタ株式会社 有機エレクトロルミネッセンス素子の製造方法

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