JPH09239311A - 透明カレットとしてリサイクルできるガラスびん用着色コーティング組成物 - Google Patents

透明カレットとしてリサイクルできるガラスびん用着色コーティング組成物

Info

Publication number
JPH09239311A
JPH09239311A JP4875896A JP4875896A JPH09239311A JP H09239311 A JPH09239311 A JP H09239311A JP 4875896 A JP4875896 A JP 4875896A JP 4875896 A JP4875896 A JP 4875896A JP H09239311 A JPH09239311 A JP H09239311A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
group
general formula
type
represented
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP4875896A
Other languages
English (en)
Inventor
Tsutomu Minami
努 南
Hiroyuki Nakasumi
博行 中澄
Hidefumi Kanazawa
秀文 金澤
Mikio Ueda
幹夫 上田
Shinichi Kumagai
紳一 熊谷
Ryuichi Yamamoto
隆一 山本
Yoshiaki Sakashita
好顕 阪下
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ipposha Oil Industries Co Ltd
Teikoku Chemical Industry Co Ltd
Asahi Beer Pax Co Ltd
Original Assignee
Ipposha Oil Industries Co Ltd
Teikoku Chemical Industry Co Ltd
Asahi Beer Pax Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ipposha Oil Industries Co Ltd, Teikoku Chemical Industry Co Ltd, Asahi Beer Pax Co Ltd filed Critical Ipposha Oil Industries Co Ltd
Priority to JP4875896A priority Critical patent/JPH09239311A/ja
Publication of JPH09239311A publication Critical patent/JPH09239311A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C03GLASS; MINERAL OR SLAG WOOL
    • C03CCHEMICAL COMPOSITION OF GLASSES, GLAZES OR VITREOUS ENAMELS; SURFACE TREATMENT OF GLASS; SURFACE TREATMENT OF FIBRES OR FILAMENTS MADE FROM GLASS, MINERALS OR SLAGS; JOINING GLASS TO GLASS OR OTHER MATERIALS
    • C03C17/00Surface treatment of glass, not in the form of fibres or filaments, by coating
    • C03C17/001General methods for coating; Devices therefor
    • C03C17/003General methods for coating; Devices therefor for hollow ware, e.g. containers
    • C03C17/005Coating the outside

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Life Sciences & Earth Sciences (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Geochemistry & Mineralogy (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Macromonomer-Based Addition Polymer (AREA)
  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)
  • Surface Treatment Of Glass (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】所望の紫外ないしは可視光吸収特性を示し、良
好な耐水、耐熱水および耐紫外線特性を有するガラスゲ
ル薄膜を低温で容易に形成することのできるガラスゲル
薄膜形成用コーティング組成物を提供する。 【解決手段】金属アルコキシドおよび/またはその縮合
多量体と、ラジカル重合可能なベンゾフェノン系紫外線
吸収モノマー[I] および/またはラジカル重合可能なベ
ンゾトリアゾール系紫外線吸収モノマー[II]と、シリコ
ーンマクロマー[III] とを含むモノマー混合物から得ら
れた共重合体からなる高分子紫外線吸収剤と、有機着色
剤とを含むガラスゲル薄膜形成用コーティング組成物。 【化1】 【化2】 【化3】

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガラスびんの外表
面に紫外線吸収特性を持った着色薄膜を形成するための
ガラスゲル薄膜形成用コーティング組成物、より詳細に
は、透明カレットとしてリサイクルできるガラスびん用
着色コーティング組成物に関し、また、この組成物を用
いて得られ、透明カレットとしてリサイクルできる着色
ガラスびんに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ガラスゲル薄膜に紫外線吸収特性
を持たせるため、TiO2 やZnOのような無機微粒子
を含む薄膜コーティング組成物による表面処理が試みら
れている。しかし、この方法では、所望の光吸収特性が
得られない上に、回収した着色カレットを加熱溶融して
も無色にならない。近年、ガラスびんのリサイクルに対
する要望が高くなってきているが、加熱溶融物が無色な
いしは透明でないものはガラスびんのリサイクルに適し
ない。
【0003】そこで、加熱溶融物を無色化するために、
着色剤として有機染料を含む薄膜コーティング組成物を
使用し、ゾル・ゲル法で500℃以下の焼成温度で焼成
を行うガラス薄膜の形成方法が提案された(特開平1−
320742号公報参照)。
【0004】しかし、ゾル・ゲル法において、500℃
以下の焼成温度で得られるガラス薄膜は、細孔が極めて
多くて多孔質化する嫌いがある。その結果、緻密な膜が
得られず、耐水性が劣り、膜表面の細孔への水や薬品な
どの浸入によって染料が溶出する問題がある。また、こ
のガラス薄膜は、酸素等も透過するため、耐紫外線特性
が悪く、酸化退色してしまう問題もある。
【0005】これらの問題を解決するため、ガラス薄膜
の細孔より大きい粒径の色素粒子を含む薄膜コーティン
グ組成物を使用し、ゾル・ゲル法で500℃以下の焼成
温度で焼成を行うガラス薄膜の形成方法が提案されてい
る(特開平5−178623号公報参照)。
【0006】しかし、この方法では、ガラス薄膜の細孔
より大きい粒径の色素粒子を得る粒径調整が面倒な作業
であり、また、この組成物を用いても、所望する十分な
耐水性は得られていない難点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、従来、
ゾル・ゲル法により光吸収特性を有するガラス薄膜が形
成されていたが、着色剤の耐熱性の点から焼成温度が低
く抑えられ、そのため得られたガラスゲル薄膜は多孔質
膜となっており、上記のような問題を招いていた。
【0008】本発明は、上記の点に鑑み、所望の紫外な
いしは可視光吸収特性を示し、良好な耐水、耐熱水およ
び耐紫外線特性を有するガラスゲル薄膜を低温で容易に
形成することのできるガラスゲル薄膜形成用コーティン
グ組成物を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、本発明は、ゾル・ゲルガラスとしての金属アルコキ
シドおよび金属アルコキシドの縮合多量体(a) のいずれ
か一方または両方と、高分子紫外線吸収剤(b) と、有機
着色剤(c) からなるガラスゲル薄膜形成用コーティング
組成物である。
【0010】本発明においてゾル・ゲルガラスとして用
いられる金属アルコキシドおよび金属アルコキシドの縮
合多量体(a) において、金属アルコキシドは、好ましく
は、 一般式 M(OR) (Rは炭素数1〜5のアルキル基、MはSi、B、P
b、P、Ti、Al、F、Ge、Ca、Mg、Ba、S
r、Li、Na、K、As、S、Se、Teの単体また
は複合体、nはMの酸化数である)で示されるテトラア
ルコキシ金属化合物もしくはそのオリゴマーである。
【0011】金属アルコキシドの代表例は、一般式Si
(OR)4 (Rは炭素数1〜5のアルキル基である)で
示されるテトラアルコキシシラン化合物もしくはそのオ
リゴマーである。そして、Si(OR)4 の分解物であ
るSiO2 はバインダーとしての役割も果たす。
【0012】本発明で用いられる高分子紫外線吸収剤
(b) は、下記一般式[I] で示されるラジカル重合可能な
ベンゾフェノン系紫外線吸収モノマーおよび下記一般式
[II]で示されるラジカル重合可能なベンゾトリアゾール
系紫外線吸収モノマーのいずれか一方または両方と、下
記一般式[III] で示されるシリコーンマクロマーとを含
むモノマー混合物から得られた共重合体である。
【0013】上記紫外線吸収モノマー[I] および/また
は [II] は、2−ヒドロキシベンゾフェノン誘導体また
は2−ヒドロキシベンゾトリアゾール誘導体がビニル化
合物の主鎖に側鎖として結合したものである。一般式
[I] および/または [II] で示されるモノマーは、紫外
線吸収特性の異なる2種類以上を併用することもでき
る。この場合、紫外線吸収効果をいっそう改善すること
が可能となる。
【0014】
【化4】 [R1 :水素、炭素数1〜6のアルキル基またはアルコ
キシ基 R2 :炭素数1〜10のアルキレン基またはオキシアル
キレン基或いは単結合 X:エステル結合、アミド結合、エーテル結合またはウ
レタン結合 R3 :水素または低級アルキル基]
【0015】上記モノマーは、例えば、BP−R−OH
(BP:2−ヒドロキシベンゾフェノン骨格)等の官能
基を有する紫外線吸収性化合物と、CH=CR−COO
H等の官能基を有する重合性ビニル化合物とを反応さ
せ、エステル結合X(−COO−)により重合性ビニル
化合物中に紫外線吸収性化合物残基を結合、導入するこ
とにより得られる。
【0016】上記モノマー化合物の具体例としては、2
−ヒドロキシ−4−アクリロイルオキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−メタクリロイルオキシベンゾ
フェノン、2−ヒドロキシ−4−(2−アクリロイルオ
キシ)エトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−
(2−メタクリロイルオキシ)エトキシベンゾフェノ
ン、2−ヒドロキシ−4−(2−メチル−2−アクリロ
イルオキシ)エトキシベンゾフェノンなどが挙げられ
る。
【0017】
【化5】 [R11:水素、ハロゲンまたはメチル基 R12:水素または炭素数1〜6の炭化水素基 R13:炭素数1〜10のアルキレン基またはオキシアル
キレン基或いは単結合 X:エステル結合、アミド結合、エーテル結合またはウ
レタン結合 R14:炭素数1〜8のアルキレン基、アミノアルキレン
基または側鎖に水酸基を有するアルキル基、或いは単結
合 R15:水素または低級アルキル基]
【0018】上記モノマー化合物の具体例としては、2
−[2′−ヒドロキシ−5′−(メタクリロイルオキ
シ)フェニル]ベンゾトリアゾール、2−[2′−ヒド
ロキシ−5′−(アクリロイルオキシ)フェニル]ベン
ゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−3′−t−
ブチル−5′−(メタクリロイルオキシ)フェニル]ベ
ンゾトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−3′−メ
チル−5′−(アクリロイルオキシ)フェニル]ベンゾ
トリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−5′−(メタ
クリロイルオキシプロピル)フェニル]−5−クロロベ
ンゾリトリアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−5′−
(メタクリロイルオキシエチル)フェニル]ベンゾトリ
アゾール、2−[2′−ヒドロキシ−5′−(アクリロ
イルオキシエチル)フェニル]ベンゾトリアゾール、2
−[2′−ヒドロキシ−3′−t−ブチル−5′−(メ
タクリロイルオキシエチル)フェニル]ベンゾトリアゾ
ール、2−[2′−ヒドロキシ−3′−メチル−5′−
(アクリロイルオキシエチル)フェニル]ベンゾトリア
ゾール、2−[2′−ヒドロキシ−5′−(メタクリロ
イルオキシプロピル)フェニル]−5−クロロベンゾト
リアゾール、2−[2′−ヒドロキシ−5′−(アクロ
イルオキシブチル)フェニル]−5−メチルベンゾトリ
アゾール、[2−ヒドロキシ−3−t−ブチル−5−
(アクリロイルオキシエトキシカルボニルエチル)フェ
ノル]ベンゾトリアゾールなどが挙げられる。
【0019】
【化6】 [R21:水素またはメチル基 R22:炭素数1〜6のアルキレン基またはオキシアルキ
レン基、或いは単結合 X:エステル結合、アミド結合 R23:炭素数1〜6のアルキレン基、アミノアルキレン
基または側鎖に水酸基を有するアルキル基、或いは単結
合 n: 10〜200の整数]
【0020】上記シリコーンマクロマーは、例えば1−
(3−ヒドロキシプロピル)ポリジメチルシロキサンと
アクリル酸またはメタクリル酸とのエステル化反応によ
り、或いは2−ヒドロキシエチルアクリレートと1−
(3−グリシドキシプロピル)ポリジメチルシロキサン
との反応により得られる。
【0021】上記シリコーンマクロマーの具体例として
は、1−(3−メタクリロキシプロピル)ポリジメチル
シロキサン、3−メタクリロキシプロピルポリジメチル
シロキサン、ポリジメチルシロキサンメタクリルアミド
等が挙げられる。
【0022】上記モノマー混合物は、一般式[I] で示さ
れるベンゾフェノン系紫外線吸収モノマーおよび/また
は一般式[II]で示されるベンゾトリアゾール系紫外線吸
収モノマーと、一般式[III] で示されるシリコーンマク
ロマーとを、重量比で、([I] および/または[II]):
[III] =99.95〜90:0.05〜10の割合で含
むことが好ましい。
【0023】また、上記モノマー混合物は、通常は、一
般式[I] で示されるベンゾフェノン系紫外線吸収モノマ
ーおよび/または一般式[II]で示されるベンゾトリアゾ
ール系紫外線吸収モノマーと、一般式[III] で示される
シリコーンマクロマーと、紫外線吸収性モノマー[I][I
I] およびシリコーンマクロマー[III] と共重合可能な
他のビニル化合物(c)とを含む。このビニル化合物
(c)を、以下、共重合性モノマー(c)と呼ぶ。
【0024】このような共重合性モノマー(c)として
は、アクリロニトリル、アクリル酸アルキルエステル、
メタクリル酸アルキルエステル、アルキルビニルエーテ
ル、アルキルビニルエステル、スチレンなどがあり、こ
の場合のアルキル基の炭素数は特に制約されないが、好
ましくは1〜18である。これら化合物の具体例として
は以下のものが挙げられる。
【0025】(メタ)アクリル酸アルキルエステルとし
て、メチルアクリレート、エチルアクリレート、ブチル
アクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、オク
チルアクリレート、ラウリルアクリレート、ステアリル
アクリレート、メチルメタクリレート、ブチルメタクリ
レート、t−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシ
ルメタクリレート等が挙げられる。
【0026】アルキルビニルエーテルとして、メチルビ
ニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピルビニル
エーテル、ステアリルビニルエーテル等が挙げられる。
【0027】アルキルビニルエステルとして、酢酸ビニ
ル、エチルビニル、ブチルビニル、2−エチルヘキシル
ビニル等が挙げられる。
【0028】また、上記モノマー化合物に、官能基をも
つビニル化合物を共重合することにより重合物の皮膜強
度やガラス等の基材への密着性を改善することができ
る。官能基をもつビニル化合物を共重合した紫外線吸収
剤は塗布時に架橋剤を併用することにより、皮膜強度、
耐水性などをさらに改善することができる。
【0029】官能基含有ビニル化合物として、アクリル
酸、メタクリル酸、無水マレイン酸、2−ヒドロキシエ
チルアクリレート、2−ヒドロキシエチルメタクリレー
ト等が挙げられる。
【0030】架橋剤として、メチロールメラミン樹脂、
グリオキザール樹脂、トリメチロールのトルエンジイソ
シアネート3モル付加物、トリメチロールプロパンのヘ
キサメチレンジイソシアネート3モル付加物等が挙げら
れる。
【0031】モノマー混合物が共重合性モノマー(c)
を含む場合、一般式[I] で示されるベンゾフェノン系紫
外線吸収モノマーおよび/または一般式[II]で示される
ベンゾトリアゾール系紫外線吸収モノマーと、一般式[I
II] で示されるシリコンマクロマーと、共重合性モノマ
ー(c)との重量比は、([I] および/または[II]):
[III] :(c)=5:0.05:94.95〜60:1
0:30であるのが好ましい。
【0032】この範囲を超えて紫外線吸収性モノマーの
比率が増加すると皮膜特性が不十分となりやすく、一
方、上記比率より低いと紫外線吸収性能の点で要求を満
たせなくなることがある。また、シリコンマクロマーの
比率はこの範囲を超えると皮膜の均一性、透明性が悪く
なる。一方、上記比率より低いと被覆剤の滑性が不足す
る場合がある。
【0033】上記高分子紫外線吸収剤は、通常用いられ
る溶液重合法、懸濁重合法および乳化重合法により得る
ことができる。
【0034】溶液重合を行う場合は、適当な溶媒中にて
重合開始剤の存在下に、紫外線吸収モノマー、シリコー
ンマクロマーを含むモノマーを重合させればよい。
【0035】ここで重合溶媒としては、従来公知のもの
を広く使用することができる。例えば酢酸メチル、酢酸
エチル等のエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン
等の芳香族炭化水素、アセトン、シクロヘキサン、メチ
ルエチルケトン等のケトン類、テトラヒドロフラン等の
エーテル類を挙げることができる。これらの溶剤は1種
類あるいは2種以上混合して使用することも可能であ
る。
【0036】また、重合開始剤も公知のものを使用する
ことができ、ベンゾイルパーオキシド等の過酸化化合
物、アゾビスイソブチロニトリル等のアゾ系化合物を挙
げることが出来る。これらの重合開始剤も単独あるいは
2種以上混合して使用することが可能である。重合開始
剤の使用量は特に限定されないが、通常モノマー使用量
の0.05〜2重量%程度とするのがよい。
【0037】上記高分子紫外線吸収剤の合成において、
モノマー混合物が水性エマルション型である場合は、さ
らに共重合成分として、架橋性モノマー(d)を用い、
乳化重合時に粒子内架橋を生じせしめることもできる。
このように共重合体に内部架橋構造をもたせることによ
り、コーティング組成物をガラスびんに塗布した場合
に、耐水性に優れ、耐久性のある紫外線吸収薄膜が形成
される。
【0038】上記架橋性モノマーとしては、ジビニル化
合物、ジ(トリ)アクリル化合物、ジ(トリ)メタクリ
ル酸エステル化合物のように2重結合を分子内に2個以
上有するラジカル架橋性モノマー、およびN−メチロー
ルアクリルアミド、グリシジルアクレートのような自己
縮合官能基含有モノマー等が挙げられ、これらの架橋性
モノマーで共重合体を内部架橋する。また、生成する水
性エマルションの粒子内および粒子間の架橋構造をさら
に強固にするために、反応性官能基を有する共重合可能
なモノマーを併用することもできる。
【0039】ラジカル架橋性モノマーとしては、トリア
リルアミン、ジメタクリル酸エチル、ジビニルベンゼ
ン、ジメタクリル酸ジエチレングリコール、ジアクリル
酸ネオペンチルグリコール、トリメタクリル酸メチロー
ルプロパン、ジアクリル酸1,6−ヘキサンジオール、
ジメタクリル酸1,3ブチレン、テトラメタクリル酸ペ
ンタエリスリトール、トリメタクリル酸アリルなどが挙
げられる。
【0040】自己縮合官能基含有モノマーとしては、グ
リシジルアクリレート、グリシジルメタクリレート、グ
リシジルクロネート、グリシジルアクリルエーテル等の
エポキシ含有モノマー、N−メチロールアクリルアミ
ド、N−メチロールメタクリル酸アミド、N−メチロー
ルクロトン酸アミド、N−(2−ヒドロキシエチル)メ
タクリル酸アミド等のアミド基含有モノマーなどが挙げ
られる。
【0041】反応性官能基含有モノマーの具体例として
は、以下のものが挙げられる。
【0042】ヒドロキシ基含有モノマーとして、ヒドロ
キシエチルアクリレート、ヒドロキシエチルメタクリレ
ート、ヒドロキシプロピルアクリレート、ポリオキシエ
チレンモノアクリレート、ポリオキシプロピレンモノメ
タクリレート等が挙げられる。
【0043】アミノ基含有モノマーとしては、メタクリ
ルアミン、アミノスチレン、アリルアミン等が挙げれ
る。
【0044】カルボン酸含有モノマーとしては、アクリ
ル酸、メタクリル酸、クロトン酸、マレイン酸あるいは
無水マレイン酸等が挙げられる。
【0045】紫外線吸収性モノマー(a)およびシリコ
ーンマクロマー(b)と、共重合性モノマー(c)との
総量(a)+(b)+(c)(以下、主共重合モノマー
と呼ぶ)100重量部に対し、架橋性モノマー(d)は
0.1〜5重量部用いることが好ましい。また、より詳
細には、架橋性モノマーとしてラジカル架橋性モノマー
を用いる場合は、主共重合モノマー100重量部に対し
て0.1〜2重量部用いることが好ましく、自己縮合官
能基含有モノマーを用いる場合は0.5〜2重量部であ
る。また、架橋官能基含有モノマーを併用する場合は1
〜5重量部が好適である。
【0046】本発明で用いられる水性エマルション型の
モノマー混合物よりなる紫外線吸収剤は、水系媒体中で
乳化剤とともに各モノマー同士を混合し、水溶性開始剤
により乳化重合することにより得られる。得られた内部
架橋共重合物の平均粒径は、好ましくは100nm以下
である。平均粒径を100nm以下とすることにより、
得られる皮膜の耐水性と透明性が改善される。
【0047】このように、架橋性モノマーを用いて内部
架橋させながら乳化重合することにより、平均粒径10
0nm以下の水性エマルション型の紫外線吸収剤が容易
に得られる。
【0048】乳化剤としては、従来から乳化重合で使用
されているものを全て使用しうるが、一般に乳化重合時
に使用する乳化剤は皮膜形成後に皮膜の耐水性、透明性
に悪影響を及ぼすので、できる限り少ない方がよい。ま
た、乳化重合時の乳化剤使用量の低減のため、共重合性
乳化剤として、ラテルムS−180、S−120S(花
王社製)、アクアロンRN−50、HS−10(第一工
業製薬社製)、エレミノールJS−2(三洋化成工業社
製)、アデカソープNE−30(旭電化工業社製)等が
あり、これらを単独または2種類以上混合して用いるこ
とができる。これらは、乳化重合時に、得られる共重合
体中に取り込まれ、上記悪影響を防止できるとともに、
小粒径の共重合物粒子が得られやすい。
【0049】重合開始剤としては、過硫酸塩、過炭酸
塩、過ほう酸塩類などの過酸化物および2,2′−アゾ
ビス[2−(2−イミダゾリン−2−イル)プロパン]
塩酸塩、2,2′−アゾビス(2−メチルプロピオンア
ミジン)塩酸塩、2,2′−アゾビス[N−(2−ヒド
ロキシエチル)−2−メチルプロピオンアミジン]塩酸
塩、2,2′−アゾビス[2−(5−ヒドロキシ−3,
4,5,6−テトラハイドロピリミジン−2−イル)プ
ロパン]塩酸塩等の水溶性アゾ系開始剤を使用すること
ができる。
【0050】水溶性重合開始剤の使用量は、対モノマー
当たり0.05〜1重量%が好適である。
【0051】また、モノマー混合物に染料を添加するこ
とにより、着色された共重合体よりなる紫外線吸収剤を
簡単に得ることができる。
【0052】本発明で用いられる有機着色剤(c) は、ア
ゾ系、アントラキノン系、ナフトキノン系、イソインド
リノン系、ペリレン系、インジゴ系、フルオレノン系、
フェナジン系、フェノチアジン系、ポリメチン系、ポリ
エン系、ジフェニルメタン系、トリフェニルメタン系、
キナクドリン系、アクリジン系、フタロシアニン系、キ
ノフタロン系の有機染料または有機顔料、墨儒(CHINA
INK )、カーボンブラックおよびその混合物よりなる群
から選ばれたものである。
【0053】有機着色剤としてより具体的には、DIA
NIX BLUE BG−FSNEW(三菱化成ヘキス
ト社製)、DIANIX YELLOW G−FS(三
菱化成ヘキスト社製)、DIANIX RED KBN
−SE(三菱化成ヘキスト社製)などの有機染料、フタ
ロシアニン顔料(C.I.ピグメントブルー16、山陽
色素社製、銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメント
グリーン7、山陽色素社製)などの有機顔料や、ベンジ
ジンエロー、カーミンFB等のアゾ系黄色、赤色顔料、
ペリレン、ペリノン、ジオキサジン、チオインジゴ、イ
ソインドリノン、キノフタロン、キナクリドン等の縮合
顔料、フタロシアニン系顔料がある。
【0054】本発明による組成物の各成分の配合割合に
ついては、縮合多量体(a) の重量をA、高分子紫外線吸
収剤(b) の重量をB、有機着色剤(c) の重量をC、コー
ティング組成物の重量をDとしたとき、 B/A=0.1〜10 C/A=0.0001〜1 (A+B+C)/D=0.01〜0.7 なる関係が成立することが好ましい。
【0055】より好ましくは、 B/A=0.5〜4 C/A=0.002〜0.05 (A+B+C)/D=0.2〜0.4 なる関係が成立する。
【0056】B/A=が0.1以下であると紫外線吸収
特性が著しく低く、B/Aが10以上であると焼成後の
膜硬度が低い。C/Aが0.0001以下であると有機
着色剤によって薄膜の安定性が劣化し、C/Aが1以上
であると薄膜強度が低下する。さらに、(A+B+C)
/Dが0.01以下であると実用的な膜厚を得ることが
できず、(A+B+C)/Dが0.7以上であるとコー
ティング組成物の安定性が低下する。
【0057】さらに、本発明による組成物には、本発明
の目的を阻害しない範囲で他の添加剤を含有させてもよ
い。例えば、加水分解防止剤、酸化防止剤、防かび剤、
消泡剤などである。加水分解防止剤としては、例えばカ
ルボジイミド系スタバクゾール1、PCD(Bayer
社製)、4−t−ブチルカテコール、アゾジカルボナミ
ッド、脂肪酸アマイド等を挙げることができる。酸化防
止剤としては、BHT、Irganox1010、Ir
ganox1076、Cyanox1790等を挙げる
ことができる。防かび剤としては、ペンタクロロフェノ
ール、銅−8−ヒドロキシキノリン、ビス(トリーn−
ブチルチン)などを挙げることができる。消泡剤として
は、シリコーン、プルロニック化合物等を挙げることが
できる。
【0058】コーティング組成物を調製するには、縮合
多量体(a) と高分子紫外線吸収剤(b) と有機着色剤(c)
からなる配合物を攪拌混合する。この攪拌には、2本ロ
ール、3本ロール、バンバリーミキサー、SGミル、ア
トライター等が適宜用いられる。
【0059】本発明のコーティング組成物でガラスびん
をコーティングする方法としては、種々の方法が適用で
きる。例えば、本発明によるコーティング組成物をガラ
スびんに塗布し、その表面に低温焼成によるガラスゲル
薄膜を形成することによって、ガラスコーティング薄膜
を有するガラスびんが得られる。焼成温度は例えば10
0℃〜300℃である。
【0060】ガラスコーティング薄膜の厚みは、0.1
μm〜3μmが実用的である。0.1μm未満では着色
力が不足し、3μm以上ではひび割れや白濁が生じる場
合がある。
【0061】塗布方法は特に限定されないが、例えば、
刷毛塗り、スプレー塗布法、ディッピング法、フローコ
ーティング法が用いられる。
【0062】
【作用】本発明によるガラスゲル薄膜形成用コーティン
グ組成物は、つぎのような作用を発揮する。
【0063】従来、ガラスゲルのような非晶質金属酸化
物を低温で得る方法として、溶液状態の金属有機または
無機化合物を加水分解し、重縮合させてゾルを形成さ
せ、さらに、反応を促進させることによりゾルをゲル化
するゾル・ゲル法が知られている。このゲルを加熱する
と、金属酸化物の固体が得られる。出発物質である金属
酸化物として最も一般に知られているものは金属アルコ
キシドである。シリカガラス膜のゾル・ゲル法による製
法について、以下に具体的に述べる。金属化合物とし
て、Siのアルコキシド例えばテトラエトキシシランを
用い、これをアルコール等の溶媒に溶解し、硝酸と水を
少量加えることにより、溶液中で下記のような反応が起
きてゾルが生成する。
【0064】(1) 加水分解反応: Si(OC2 5 4 +4H2 O→Si(OH)4 +4
2 5 OH (2) 脱水縮合反応: nSi(OH)4 →[SiO2 ]n+2nH2
【0065】このゾル溶液をガラスびんに塗布、乾燥す
る過程において、塗布されたゾルはゲルへと変化する。
このときゾル粒子間でシロキサン結合が生じ、ゲルの骨
格構造を形成する。さらに得られたガラスゲル膜を焼成
することによって、粒子間のシロキサン結合数が増大
し、強度のあるガラスゲル薄膜が得られる。このガラス
ゲル薄膜の細孔を消失させ、完全なガラス膜にするに
は、シリカの場合、通常1000℃以上の高温が必要で
ある。
【0066】本発明によるガラスゲル薄膜は、ゾル・ゲ
ルガラスとして金属アルコキシドおよび金属アルコキシ
ドの縮合多量体のいずれか一方または両方と、高分子紫
外線吸収剤と、有機着色剤からなるガラスゲル薄膜形成
用コーティング組成物を用い、ゾル・ゲル法で高分子紫
外線吸収剤および着色剤の分解温度以下で焼成すること
により形成されるものである。ここでガラスとは、非晶
質酸化物をさす。
【0067】特定の分光透過率特性を有するガラスびん
の表面薄膜を得るために、物理的膜表面強度、例えば、
硬度、耐加傷強度が必要であり、化学的には、耐水性、
耐熱水性、耐候性等が必要である。以下、この点につい
て説明する。
【0068】一般に、着色剤に使用される染料を含むガ
ラスゲル薄膜を形成するには、まず原料溶液に染料を混
合し、ゾル形成後、ゾルを塗布乾燥させる。この時、ゾ
ル粒子内に取り込まれている染料は非常に少量であっ
て、大部分はゲル形成時にゾル粒子間に挟まれた形で存
在している。そのため、大部分の染料はついで形成され
たゲルの細孔部に取り込まれている。このゲルの細孔部
の表面は、金属アルコキシド等の加水分解反応により生
じた水酸基を有するので、水に対する高い親和性を示
し、水は細孔内へ浸透し易い。細孔へ浸透した水は細孔
部にある染料を溶出させ、その結果ガラスゲル薄膜が所
望の分光透過率特性を維持できなくなる。
【0069】そこで、発明者等は、種々の実験を行った
結果、高分子紫外線吸収剤に着色剤を添加することによ
り耐水性、耐熱水性、耐候性を向上させた着色紫外線吸
収剤を得、これをガラスゲル溶液に混入させることによ
って、耐水性、耐熱水性、耐候性に優れ、しかも膜その
ものに柔軟性すなわち弾性を有するガラスゲル薄膜を形
成できることを見出だした。
【0070】
【発明の実施の形態】以下に、本発明に係るコーティン
グ組成物の実施例を示すが、これらは、本発明をよりよ
く理解するするためのものであり、本発明の範囲を限定
するものではない。
【0071】実施例1 <ガラスゾルの調製>エタノール360.0g、ブタノ
ール580.0g、水48.0gおよび25.7%の硝
酸水溶液18gを混合し、得られた混合物にテトラエト
キシシラン480.0gを加えて、全体を2時間攪拌
し、一夜放置し、ガラスゾルを調製した。
【0072】<有機顔料を含む高分子紫外線吸収剤の調
製>アクアロンHS−10(第一工業製薬社製)10.
0g、アルキルベンゼンスルホン酸塩8.0g、2−ヒ
ドロキシ−4−アクリロイルオキシベンゾフェノン18
0.0g、アクリロイルプロピルポリジメチルシロキサ
ン(ジメチルシロキサン分子量20,000)2g、メ
タクリル酸メチル79.0g、ジメタクリル酸エチル3
0.0g、メタクリル酸9.0gおよび水600gから
なる不飽和単量体混合物のプレエマルジョン918.0
gを調製した。
【0073】このプレエマルジョン30.0gを、温度
計、撹拌機、還流冷却管、窒素導入管および滴下ロ−ト
を備えたガラス製反応容器に入れた。次いで、重合開始
剤として2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンア
ミジン)塩酸塩を7.3×10-2モル水溶液になるよう
に82.0gの水に溶解し、この水溶液2.0gを前記
反応容器内のプレエマルジョンに添加し、70℃で30
分間初期重合を行った後、残部の不飽和単量体混合物の
プレエマルションと、残りの重合開始剤水溶液とを90
分間にわたって反応容器内に連続的に滴下し、70℃で
重合を行った。不飽和単量体の滴下終了後、70℃で9
0分間熟成し、水性エマルション型紫外線吸収剤を得
た。
【0074】この水性エマルションに、着色剤として、
フタロシアニン顔料(C.I.ピグメントブルー16、
山陽色素社製)を含量5重量%になるように加え、有機
顔料を含む高分子紫外線吸収剤を得た。
【0075】<コーティング組成物の調製>上記ガラス
ゾル200gと、有機顔料を含む高分子紫外線吸収剤4
00gとを攪拌混合させ、顔料含量約3.3重量%の青
色コーティング組成物を得た。
【0076】実施例2 <ガラスゾルの調製>エタノール1260.0g、水1
40gおよび蓚酸4.0gを混合し、得られた混合物に
メトキシシランオリゴマー(重合度約5)を620.0
g加えて、全体を2時間攪拌し、一夜放置して、ゾル液
を得た。
【0077】<有機染料を含む高分子紫外線吸収剤の調
製>アクアロンHS−20(第一工業製薬社製)18.
0g、2−ヒドロキシ−4−(2−メタクリロイルオキ
シ)エトキシベンゾフェノン108.0g、2ー(2’
ーヒドロキシー5’ーメタクリルオキシエチルフェニ
ル)−2H−ベンゾトリアゾール72.0g、メタクリ
ロイルプロピルポリジメチルシロキサン(ジメチルシロ
キサン分子量10000)3g、アクリル酸エチル7
8.0g、メタクリル酸グリシジル30.0g、アクリ
ル酸9.0g、水600gからなる不飽和単量体混合物
のプレエマルション918.0gを調製した。
【0078】このプレエマルジョン30.0gを、温度
計、撹拌機、還流冷却管、窒素導入管および滴下ロ−ト
を備えたガラス製反応容器に入れた。次いで、重合開始
剤として2,2’−アゾビス(2−メチルプロピオンア
ミジン)塩酸塩を7.3×10-2モル水溶液になるよう
に82.0gの水に溶解し、この水溶液2.0gを前記
反応容器内のプレエマルジョンに添加し、70℃で30
分間初期重合を行った後、残部の不飽和単量体混合物の
プレエマルションと、残りの重合開始剤水溶液とを90
分間にわたって反応容器内に連続的に滴下し、70℃で
重合を行った。不飽和単量体の滴下終了後、70℃で9
0分間熟成し、水性エマルション型紫外線吸収剤を得
た。
【0079】この水性エマルションに、着色剤として、
染料DIANIX RED KBN−SE(三菱化成ヘ
キスト社製)を含量0.5重量%になるように加え、有
機染料を含む高分子紫外線吸収剤を得た。
【0080】<コーティング組成物の調製>上記ガラス
ゾル200gと、有機染料を含む高分子紫外線吸収剤2
00gとを攪拌混合させ、染料含量約0.25重量%の
赤色のコーティング組成物を得た。
【0081】実施例3 着色剤として、染料DIANIX BLUE BG−F
SNEW(三菱化成ヘキスト社製)を所要量用いた点を
除いて実施例1と同じ操作を行い、染料含量0.7重量
%の青色のコーティング組成物を得た。
【0082】実施例4 着色剤として、銅フタロシアニン顔料(C.I.ピグメ
ントグリーン7、山陽色素社製)の超微粒子を所要量用
いた点を除いて実施例2と同じ操作を行い、顔料含量
2.5重量%の青色のコーティング組成物を得た。
【0083】実施例5 <ガラスゾルの調製>エタノール360.0g、ブタノ
ール580.0g、水48.0gおよび25.7%の硝
酸水溶液18gを混合し、得られた混合物にテトラエト
キシシラン480.0gを加えて、全体を2時間攪拌
し、一夜放置し、ガラスゾル体を調製した。
【0084】<有機顔料を含む高分子紫外線吸収剤の調
製>アクアロンHS−20(第一工業製薬社製)18.
0g、2ー[2’ーヒドロキシー5’ー(メタクリロイ
ルオキシプロピル)フェニル]−5−クロロベンゾトリ
アゾール180.0g、メタクリロイル2ーヒドキシプ
ロピルポリジメチルシロキサン(ジメチルシロキサン分
子量10000)3g、酢酸ビニル78.0g、ジビニ
ルベンゼン30.0g、アクリル酸9.0gおよび水6
00gからなる不飽和単量体混合物のプレエマルション
918.0gを調製した。
【0085】このプレエマルション30.0gを温度
計、撹拌機、還流冷却管、窒素導入管および滴下ロ−ト
を備えたガラス製反応容器に入れた。次いで、重合開始
剤として過硫酸アンモニウムを5.0×10-2モル水溶
液になるように82.0gの水に溶解し、この水溶液
2.0gを前記反応容器内の乳化液に添加し、70℃で
30分間初期重合を行った後、残部の不飽和単量体混合
物のプレエマルションと、残りの重合開始剤水溶液とを
90分間にわたって反応容器内に連続的に滴下し、70
℃で重合を行った。不飽和単量体の滴下終了後、70℃
で90分間熟成し、水性エマルション型紫外線吸収剤を
得た。
【0086】この水性エマルションに、着色剤として、
染料DIANIX RED KBN−SE(三菱化成ヘ
キスト社製)を含量0.5重量%になるように加え、有
機染料を含む高分子紫外線吸収剤を得た。
【0087】<コーティング組成物の調製>上記ガラス
ゾル200gと、有機染料を含む高分子紫外線吸収剤2
00gとを攪拌混合させ、赤色のコーティング組成物を
得た。
【0088】比較例1 特開平5−178623の実施例1に従ってコーティン
グ組成物を調製した。このコーティング組成物の組成比
は、Si(OC2 5 4 7.0重量%、硝酸1.3重
量%、水1.5重量%、顔料0.25重量%、分散剤
0.06重量%である。このコーティング組成物をガラ
スびん表面に塗布し、150℃で20分間の焼成を行っ
て、膜厚1.5μmの着色コーティング薄膜を有するガ
ラスびんを得た。
【0089】試験例1(ガラスゲル薄膜付きガラスびん
の外観) 実施例1〜4で調製された着色コーティング液に、60
℃に加温されたガラスびんをそれぞれ5秒間浸漬した。
浸漬後、ガラスびんを加熱乾燥してコーティング層の揮
発分を蒸発させ、最後に150℃で加熱焼成してゾルを
ゲル化させ、びん表面に厚み3μmのガラスゲル薄膜を
形成した。
【0090】このガラスゲル薄膜付きの試験用ガラスび
んの外観(濁り等)を、目視により観察した。その結
果、これら全てのガラスびんが透明であり、濁りは発生
していなかった。
【0091】試験例2(ガラスゲル薄膜付きガラスびん
の紫外線吸収特性) 試験例1と同様にして作成したガラスゲル薄膜付きの試
験用ガラスびんの紫外線吸収特性(370nmでの透過
率)を、日立分光光度計U−3300(日立製作所製)
を用いて測定した。測定結果を表1に示す。
【0092】
【表1】
【0093】上記結果から、これら全てのガラスびんが
優れた紫外線吸収作用を有することが認められる。
【0094】試験例3(ガラスゲル薄膜付きガラスびん
表面の滑性) 試験例1と同様にして作成したガラスゲル薄膜付きの試
験用ガラスびんについて、びん表面の滑り角度測定方法
(日本ガラスびん協会品質規格)に準拠して、上記試験
用ガラスびんの滑り角度を測定した。その測定結果を表
2に示す。
【0095】
【表2】
【0096】上記の結果から、本発明の実施例のガラス
びんは、比較例のものと比べて良好な滑り性を有してい
ることが認められる。
【0097】試験例4(ガラスゲル薄膜付きガラスびん
の耐温水洗浄性) 試験例1と同様にして作成したガラスゲル薄膜付きの試
験用ガラスびんを50℃温水に15分間浸漬したあと、
試験例2と同様にして浸漬試験前後の紫外線吸収特性
(370nmでの透過率)を測定し、また、試験例3と
同様にして、浸漬試験前後のびん表面の滑り角度の測定
を行った。その測定結果は、表3に示す。
【0098】
【表3】
【0099】上記の結果から明らかなように、本発明の
実施例で得られたガラスびんは、温水洗浄による紫外線
吸収特性および滑性の低下をほとんど示さなかったが認
められる。
【0100】試験例5(ガラスゲル薄膜付きガラスびん
のガラス屑再利用によるガラス着色試験) 試験例1と同様にして作成したガラスゲル薄膜付きの試
験用ガラスびんを粉砕し、再溶融させ、得られたガラス
素地に対する着色剤の影響を調べた。
【0101】ガラスゲル薄膜中の有機着色剤および有機
高分子紫外線吸収剤は加熱により分解して炭酸ガス、水
蒸気等に変化し、ガラス素地を着色させなかった。
【0102】
【発明の効果】本発明のコーティング組成物によれば、
上述した試験結果から明らかなように、充分な紫外線吸
収性を有し、且つ透明性、滑性、耐水性および耐久性等
を具備したガラスゲル薄膜付きガラスびんを得ることが
できる。
【0103】したがって、このコーティング組成物を従
来の透明ガラスびんに適用することによって自由な色選
択で着色することができ、また紫外線吸収による内容物
の変質を防ぐことができる。
【0104】さらに、このようにして得られた着色ガラ
スゲル薄膜付きガラスびんは、資材のリサイクルの面で
も有利である。すなわち、本発明によるコーティング組
成物の構成成分はすべて有機化合物であるため、再生処
理工程で本発明のコーティング組成物によるガラス薄膜
がガラスびんの加熱溶融時に燃焼してしまう。したがっ
て、溶融ガラスは、従来のような不純な無機成分を含ま
ず、無色ないしは透明となり、ガラスの物性を劣下させ
ない。よって、従来のように、同色のガラスびんのみを
選別してリサイクルするといった手間が省略できる。
【0105】また、本発明のコーティング組成物によれ
ば、特開平5−178623号公報記載の方法のよう
に、ガラス薄膜の細孔より大きい粒径の色素粒子を得る
粒径調整が面倒な作業が必要でなく、作業性がよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】試験例2における実施例2のコーティング組成
物を塗布して得られた透明赤色ガラスびんの紫外、可視
光線透過率を示すグラフである。
【図2】試験例2における実施例3のコーティング組成
物を塗布して得られた透明青色ガラスびんの紫外、可視
光線透過率を示すグラフである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 // C08F 290/06 MRY C08F 290/06 MRY (72)発明者 中澄 博行 大阪府河内長野市緑ケ丘南町6−15 (72)発明者 金澤 秀文 大阪府吹田市千里山高塚8−1 サンヴェ ール千里山412 (72)発明者 上田 幹夫 兵庫県西宮市上田中町2番40号 (72)発明者 熊谷 紳一 兵庫県小野市小田町1516−1 一方社油脂 工業株式会社内 (72)発明者 山本 隆一 兵庫県小野市小田町1516−1 一方社油脂 工業株式会社内 (72)発明者 阪下 好顕 兵庫県伊丹市千僧5−41 帝国化学産業株 式会社伊丹工場内

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(a) 金属アルコキシドおよび金属アルコキ
    シドの縮合多量体のいずれか一方または両方と、 (b) 下記一般式[I] で示されるラジカル重合可能なベン
    ゾフェノン系紫外線吸収モノマーおよび下記一般式[II]
    で示されるラジカル重合可能なベンゾトリアゾール系紫
    外線吸収モノマーのいずれか一方または両方と、下記一
    般式[III] で示されるシリコーンマクロマーとを含むモ
    ノマー混合物から得られた共重合体からなる高分子紫外
    線吸収剤と、 (c) 有機着色剤とを含むガラスゲル薄膜形成用コーティ
    ング組成物。 【化1】 [R1 :水素、炭素数1〜6のアルキル基またはアルコ
    キシ基 R2 :炭素数1〜10のアルキレン基またはオキシアル
    キレン基或いは単結合 X:エステル結合、アミド結合、エーテル結合またはウ
    レタン結合 R3 :水素または低級アルキル基] 【化2】 [R11:水素、ハロゲンまたはメチル基 R12:水素または炭素数1〜6の炭化水素基 R13:炭素数1〜10のアルキレン基またはオキシアル
    キレン基或いは単結合 X:エステル結合、アミド結合、エーテル結合またはウ
    レタン結合 R14:炭素数1〜8のアルキレン基、アミノアルキレン
    基または側鎖に水酸基を有するアルキル基、或いは単結
    合 R15:水素または低級アルキル基] 【化3】 [R21:水素またはメチル基 R22:炭素数1〜6のアルキレン基またはオキシアルキ
    レン基或いは単結合 X:エステル結合、エーテル結合 R23:炭素数1〜6のアルキレン基、アミノアルキレン
    基または側鎖に水酸基を有するアルキル基、或いは単結
    合 n: 10〜200の整数]
  2. 【請求項2】 金属アルコキシドが 一般式 M(OR) (Rは炭素数1〜5のアルキル基、MはSi、B、P
    b、P、Ti、Al、F、Ge、Ca、Mg、Ba、S
    r、Li、Na、K、As、S、Se、Teの単体また
    は複合体、nはMの酸化数である)で示されるテトラア
    ルコキシ金属化合物もしくはそのオリゴマーである、請
    求項1記載の組成物。
  3. 【請求項3】 モノマー混合物が、一般式[I] で示され
    るベンゾフェノン系紫外線吸収モノマーおよび/または
    一般式[II]で示されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収
    モノマーと、一般式[III] で示されるシリコーンマクロ
    マーとを、重量比で、([I] および/または[II]):[I
    II] =99.5〜90:0.05〜10の割合で含む、
    請求項1記載の組成物。
  4. 【請求項4】 モノマー混合物が、一般式[I] で示され
    るベンゾフェノン系紫外線吸収モノマーおよび/または
    一般式[II]で示されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収
    モノマーと、一般式[III] で示されるシリコーンマクロ
    マーと、紫外線吸収性モノマー[I][II] およびシリコー
    ンマクロマー[III] と共重合可能な他のビニル化合物
    (c)とを含む、請求項1記載の組成物。
  5. 【請求項5】 モノマー混合物が、一般式[I] で示され
    るベンゾフェノン系紫外線吸収モノマーおよび/または
    一般式[II]で示されるベンゾトリアゾール系紫外線吸収
    モノマーと、一般式[III] で示されるシリコーンマクロ
    マーと、紫外線吸収性モノマー[I][II] およびシリコー
    ンマクロマー[III] と共重合可能な他のビニル化合物
    (c)とを、重量比で、([I] および/または[II]):
    [III] :(c)=5:0.05:94.95〜60:1
    0:30の割合で含む、請求項4記載の組成物。
  6. 【請求項6】 モノマー混合物が水性エマルション型で
    あって、架橋性モノマーを用いて内部架橋させながら乳
    化重合することにより共重合体となされた、請求項1〜
    5のうちいずれか1項記載の組成物。
  7. 【請求項7】 モノマー混合物に染料が添加されて、共
    重合体が着色されている、1〜6のうちいずれか1項記
    載の組成物。
  8. 【請求項8】 有機着色剤が、アゾ系、アントラキノン
    系、ナフトキノン系、イソインドリノン系、ペリレン
    系、インジゴ系、フルオレノン系、フェナジン系、フェ
    ノチアジン系、ポリメチン系、ポリエン系、ジフェニル
    メタン系、トリフェニルメタン系、キナクドリン系、ア
    クリジン系、フタロシアニン系、キノフタロン系の有機
    染料または有機顔料、墨儒、カーボンブラックおよびそ
    の混合物よりなる群から選ばれた、請求項1記載の組成
    物。
  9. 【請求項9】 縮合多量体の重量をA、高分子紫外線吸
    収剤の重量をB、着色剤の重量をC、コーティング液組
    成物の重量をDとしたとき、 B/A=0.1〜10 C/A=0.0001〜1 (A+B+C)/D=0.01〜0.7 なる関係が成立する、請求項1記載の組成物。
  10. 【請求項10】 請求項1記載の組成物をガラスびんに
    塗布し、その表面に低温焼成によるガラスゲル薄膜を形
    成することによって得られた、ガラスコーティング薄膜
    を有するガラスびん。
JP4875896A 1996-03-06 1996-03-06 透明カレットとしてリサイクルできるガラスびん用着色コーティング組成物 Withdrawn JPH09239311A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4875896A JPH09239311A (ja) 1996-03-06 1996-03-06 透明カレットとしてリサイクルできるガラスびん用着色コーティング組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4875896A JPH09239311A (ja) 1996-03-06 1996-03-06 透明カレットとしてリサイクルできるガラスびん用着色コーティング組成物

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH09239311A true JPH09239311A (ja) 1997-09-16

Family

ID=12812187

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4875896A Withdrawn JPH09239311A (ja) 1996-03-06 1996-03-06 透明カレットとしてリサイクルできるガラスびん用着色コーティング組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH09239311A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998059010A1 (fr) * 1997-06-20 1998-12-30 Teikoku Chemical Industries Co., Ltd. Compositions de revetement couleur
EP1052230A1 (en) * 1999-04-19 2000-11-15 Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd. Coating composition for coloring glass
WO2001055271A1 (fr) * 2000-01-25 2001-08-02 Nagase Chemtex Corporation Composition fluide de coloration et de revetement
CN100395267C (zh) * 2006-06-14 2008-06-18 武汉大学 一种高分子型二苯甲酮光引发剂及其制备方法
JP2009542850A (ja) * 2006-06-30 2009-12-03 東レ株式会社 プラスチック成型体用シロキサニル原料
EP2140859A1 (en) * 2008-06-30 2010-01-06 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Compositions comprising an ultraviolet radiation-absorbing polymer
US7993680B2 (en) 2008-06-30 2011-08-09 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Compositions comprising an ultraviolet radiation-absorbing polymer
US8475774B2 (en) 2010-02-08 2013-07-02 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Sunscreen compositions comprising an ultraviolet radiation-absorbing polymer

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO1998059010A1 (fr) * 1997-06-20 1998-12-30 Teikoku Chemical Industries Co., Ltd. Compositions de revetement couleur
US6262187B1 (en) * 1997-06-20 2001-07-17 Nagase Chemtex Corporation Color coating compositions
EP1052230A1 (en) * 1999-04-19 2000-11-15 Toyo Ink Manufacturing Co., Ltd. Coating composition for coloring glass
WO2001055271A1 (fr) * 2000-01-25 2001-08-02 Nagase Chemtex Corporation Composition fluide de coloration et de revetement
CN100395267C (zh) * 2006-06-14 2008-06-18 武汉大学 一种高分子型二苯甲酮光引发剂及其制备方法
JP2009542850A (ja) * 2006-06-30 2009-12-03 東レ株式会社 プラスチック成型体用シロキサニル原料
EP2140859A1 (en) * 2008-06-30 2010-01-06 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Compositions comprising an ultraviolet radiation-absorbing polymer
US7993680B2 (en) 2008-06-30 2011-08-09 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Compositions comprising an ultraviolet radiation-absorbing polymer
US8003132B2 (en) 2008-06-30 2011-08-23 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Compositions comprising an ultraviolet radiation-absorbing polymer
US8025868B2 (en) 2008-06-30 2011-09-27 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Compositions comprising an ultraviolet radiation-absorbing polymer
US8475774B2 (en) 2010-02-08 2013-07-02 Johnson & Johnson Consumer Companies, Inc. Sunscreen compositions comprising an ultraviolet radiation-absorbing polymer

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR0174804B1 (ko) 수성 실리콘 변성 아크릴레이트 중합체 에멀젼
EP0841355B1 (en) Silicone resin-containing emulsion compositions, methods for making them, and cured films thereof
WO1995029196A1 (fr) Emulsion a base aqueuse de polymere d'acrylate modifie par silicone
WO1997020004A1 (fr) Composition de resine solidifiable pour peintures a l'eau
JP2000290464A (ja) 水性分散体およびその製造方法並びに塗料組成物
US5637637A (en) Waterborne copolymeric colorants
JPH09239311A (ja) 透明カレットとしてリサイクルできるガラスびん用着色コーティング組成物
JP2002201227A (ja) フッ素系共重合体の水性分散液
TW294709B (ja)
JPH11217480A (ja) 耐汚染性に優れる硬化性エマルション
JP2662352B2 (ja) シリコーンを含む重合体ラテックス組成物
JPH09143447A (ja) 硝子瓶等の紫外線吸収剤
JP3448353B2 (ja) 塗料用樹脂組成物およびその製造方法
JP3012641B1 (ja) カチオン性エマルジョンの製造方法
EP0972783B1 (en) Method for producing amphoteric resin having dispersing function
JP3649482B2 (ja) 塗料用エマルションの製造方法
JP2000109564A5 (ja)
JPH0476068A (ja) 被覆用組成物
JP2002256203A (ja) 水性塗料用組成物
JP3930618B2 (ja) 成膜用組成物およびその用途
JP3432286B2 (ja) コーティング用組成物の製造方法
TW200505947A (en) Thermally initiated polymerization process
JP3185399B2 (ja) カラーフィルター保護膜用樹脂組成物及びカラーフィルター保護膜
JP2022053193A (ja) 塗料用樹脂組成物
JP2020172613A (ja) 塗料用水性樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20030506