JP2000272635A - 通気スリットを有する袋体 - Google Patents

通気スリットを有する袋体

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JP2000272635A
JP2000272635A JP11076166A JP7616699A JP2000272635A JP 2000272635 A JP2000272635 A JP 2000272635A JP 11076166 A JP11076166 A JP 11076166A JP 7616699 A JP7616699 A JP 7616699A JP 2000272635 A JP2000272635 A JP 2000272635A
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slits
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Takashi Asakura
隆 浅倉
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Dai Nippon Printing Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋体をパレット上に段積みする際に袋内に封
入された空気が袋の外へ排気できることにより、前記段
積みが安定してできるようにし、また、袋落下破袋強度
に優れており、かつ、排気部から水が侵入して内容物を
濡らすおそれのない、また、虫等の異物侵入の防止機能
を有する米袋等の袋体を安価に提供する。 【解決手段】 前パネルと後パネルとから構成され、周
縁をヒートシールしてなる粒状または顆粒状の内容物を
包装するための袋体であって、前記ヒートシールしたヒ
ートシール部の内縁線近傍の袋体に前記内縁線に対し略
直角なスリットを複数箇所設けた通気スリットを有する
袋体であって、前記スリットが前記前パネルまたは後パ
ネルのいずれかの面に設けられていてもよい。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒状、顆粒状等の
内容物を包装する、特に通気性を有する袋体の形状に関
する。
【0002】
【従来の技術】内容物として、米麦等の穀物や飼料ある
いは顆粒状の肥料等の特に粒状内容物顆粒状内容物を包
装する袋体の場合は、その内容量が、5kg 、10kgあるい
は20kgと重量のあるものとなることもあって、保管ある
いは運搬のために内容物を充填した前記米袋をパレット
の上等に高積みすることが多い。前記高積みをする際
に、前記袋体に通気性がないと、前記内容物とともに封
入された空気の存在のために、これらの袋を積み重ねる
時に極めて不安定なものとなってしまう。そこで、前記
内容物と一緒に袋内に封入された空気が、高積みする際
に自然に袋の外部に排出される袋が求められていた。プ
ラスチックフィルム製の袋体に、粒状体、スポンジまた
は乾燥ゲル状物を包装・移送するとき、包装袋内の空気
を加圧・圧縮して容積を減少してから密封したり、包装
袋内の内容物から発生するガス体を排気するために、通
気孔又は、排気弁等を設けたりすることがあった。ま
た、袋の周辺のヒートシール部に未シール部と切り込み
を意識的に設けて空気抜きをしたりすることが行われて
いた。例えば、図5は、従来の米袋の実施例における構
造を示す平面図及びそれぞれの断面図または部分拡大図
である。図6は、従来の米袋の別の実施例における構造
を示す(a)、平面図、(b)A5 −A5 部分断面図で
ある。図7は、従来の米袋の更に別の実施例における構
造を示す、(a)平面図(b)Y3 部分拡大図である。
図5(a)は、袋21に微小な貫通孔24を設けた例で
ある。図5(b)は、袋31の周縁のシール部33に非
シール部34を設けたものであり、図5(c)は、袋4
1の周縁シール部の一辺を二重シール構造43,46と
し、該二重シールの両方に空気抜け孔45,47を設け
た例である。図6は、袋51の一部に通気性材料53を
用いた例である。例えば、前記、図5(a)に示したよ
うに、袋21の一部に微小な貫通孔24を設けることも
行われる。前記微小な貫通孔24は、鋭利な突起物を袋
に突き刺して形成する方法や、凹凸の抜き型により形成
する方法もある。いずれの方法により形成される貫通孔
も、内容物が零れ出ない程度の孔径としている。また、
前記袋内の空気を袋外に排出する方法として、図5
(b)に示すように、袋31の周縁シール部33の一部
に非シール部34を形成し、袋31に圧力が加わったと
きに、該非シール部34から袋内の空気が抜ける、つま
り空気抜け部34を形成する方法が数多く提案されてい
る。(例えば、実公昭62-19551号、特開平8-26300 号等
参照) 。空気抜け部34は、内容物が外に零れ出ないこ
と等を考慮した形状および大きさを設定して、シール歯
形を切り欠くことにより袋の端部シール辺に形成するも
のである。図5(c)に示す前記特開平8-26300 の方法
においては、袋41の一辺を内側、外側の二重シール構
造43,46とした上で、内側シール部分43に、4 〜
6mm 長さの内側シール抜け穴45を1.5 〜3.0mm 間隔で
2 〜3 個設け、更にこの空気抜け穴45のパターンを20
〜40mmの長さ間隔で連続的に形成すること、また、外側
シール部分46にもシール抜け穴47を形成するという
ものである。さらに、前記図6(a)に示したような袋
51の一部に通気性(排気性)材質からなる材料53を
用いて、該通気性材料53の部分から袋51の内部に封
入された空気を排気する方法も提案されている。通気性
材料53を袋に装着する方法は次の通りである。まず製
袋工程において筒状体を形成する際に、フィルムの両端
に間隔をあけ、その部分に、通気性材料53を充当し、
該通気性材料53の巾は前記フィルムの両端の間隔より
も広いものとし、図6(b)に示すように前記通気性材
料53の両端とフィルムの両端とをヒートシール54す
ることによって袋51とするものである。また、異物の
混入を防ぐため、実用新案登録第3048068 号に開示され
ているように、袋のヒートシール部62にミシン目形状
の切り込み64をいれ、内側のヒートシール形状を凹凸
にし、前記ミシン目をヒートシールしない部分、非シー
ル部63を形成する方法も提案されている(図7)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように米袋には、
段積み時の安定のために各種の方法により、脱気部(排
気部)が設けられている場合が多いが、それぞれの方法
に問題がある。例えば、前記、図5(a)の方式におけ
る微小な貫通孔24を設ける方法は、排気性に関しては
優れるが、袋表面が水分に接した際に水分の浸入により
内容物が濡れるおそれがあり、また、微小な孔とはい
え、袋に貫通孔24が存在することは、消費者にとっ
て、虫などの異物の侵入等を連想させて好ましくない。
また、図5(b)および図5(c)に図示したような、
袋のシール部に空気抜けを目的とした、非シール部を形
成する方法は、前記、内容物の水濡れ等の心配は少ない
が、内容物が零れ出ないために、また、外部から袋内へ
の水分の浸入防止、害虫等の異物を袋内に侵入させない
ためには、前記非シール部の間隔をなるべく狭くするこ
とが望ましく、また、脱気速度を早くするためには、前
記非シール部の間隔は成るべく広くする必要があり、そ
の形状による差異が微妙であった。前記図6に示した方
法、すなわち、通気性材料53として、不織布等を袋の
一部に用いる方法は、通気性のコントロールのし易さ、
水分や害虫の袋内への侵入防止の点では優れているが、
前記通気性材料53が、裏面とはいえ、袋本体の中心部
に位置するため、裏面のデザイン上の制約となり、ま
た、外観としても好ましくない方法であった。しかし、
この方法においては、前記通気性材料の使用等によりコ
スト高なものとなる。また、図7に示すように、前記実
用新案登録第3048068 号に開示されている方法における
非シール部63に存在するミシン目の切り込み64から
の排気では排気速度が極めて遅いという問題点があっ
た。そこで、本発明は、上記の課題に対し、袋体をパレ
ット上に段積みする際に袋内に封入された空気が袋の外
へ排気できることにより、前記段積みが安定してできる
ようにし、また、袋落下破袋強度に優れており、かつ、
排気部から水が侵入して内容物を濡らすおそれのない、
また、虫等の異物侵入の防止機能を有する米袋等の袋体
を安価に提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、次のような米袋とすることによって前記課題を
解決することができることを見出し、本発明を完成する
に至った。すなわち、前パネルと後パネルとから構成さ
れ、周縁をヒートシールしてなる粒状または顆粒状の内
容物を包装するための袋体であって、前記ヒートシール
したヒートシール部の内縁線近傍の袋体に前記内縁線に
対し略直角なスリットを複数箇所設けた通気スリットを
有する袋体であって、前記スリットが前記前パネルまた
は後パネルのいずれかの面に設けられていてもよい。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明にかかる米袋について以下
に図面等を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の通
気スリットを有する袋体の実施例を示す、(a)平面
図、(b)Y1 部拡大図、(c)A1 −A1 部断面図で
ある。図2は、図1(a)の拡大図でのスリット状の切
れ目の形状の説明図、(b)本発明の通気スリットを有
する袋体の別の実施例の説明図である。図3は、本発明
において利用できる各種の袋形式を説明する平面図、お
よびそれぞれの断面図である。図4は、シール部にかか
る通気スリットを設けた袋体を示す、(a)平面図、
(b)Y2 部拡大図、(c)A2 −A2 部断面図であ
る。
【0006】本発明者らは、通気性を有する袋体として
図4(a)及び図4(b)に示すような前パネル11a
と後パネル11bとからなり、該袋体の周縁部に所定の
巾の端縁シール部13を設け、かつ、該端縁シール部の
全巾部13Mに対して複数箇所に設けられた前記ヒート
シール巾を超えない奥行きの非熱融着部を有する端縁シ
ール部切欠部13Nを形成してなる袋の前記非熱融着部
13Nにスリット12を形成する方法を検討したが、こ
の方法により排気性、耐水性、異物の浸入が少ない等の
特徴があり、耐落下破袋強度も実用上は略問題ない程度
であるが、過酷な条件によっては、袋体が落下した際
に、前記端縁シール部の切欠部13Nの部分に応力が集
中し、前記切欠部13Nが切れ易いため落下破袋強度が
低く、特に内容物量の多い10kg詰めの米袋では流通過程
や店頭において内容物の詰まった袋が落下した際、破袋
する危険性があった。
【0007】そして、上記の課題に対してさらに実験研
究の結果、本発明者らは、前記米等の粒状または顆粒状
の内容物を充填した各種形式の袋体の段積みの際、袋内
に封入された空気を排気することができるけれども、落
下破袋が改良され、内容物が零れ出ないこと、水分が侵
入しないこと等の条件に適合する袋体について種々研究
の結果、図1(a)、図1(b)及び図1(C)に示す
ように、前パネル1aと後パネル1bとからなり、粒状
または顆粒状の内容物を包装するための袋体であって、
前記袋体1の周縁部に所定の巾のヒートシール部3と該
ヒートシール部3の内縁線4の内側に、該内縁線4と略
直角をなす通気スリット2を複数箇所設けることによっ
て、段積みの際の脱気が良好で、袋の外部からの水分の
浸入、また異物の浸入のおそれのない袋体を得ることが
できた。
【0008】本発明にかかる通気スリットを有する袋体
におけるスリットは、具体的には、例えば図1(a)、
図1(b)及び図1(c)に示すように、袋体1の片面
のヒートシール部近傍に、ヒートシール部の内縁線に略
直角になるように、かつ、該ヒートシール部にスリット
がかからないように設けたものである。実施例を挙げる
と、袋の外寸は巾294mm ×長さ470mm 、図2(a)に示
したヒートシール巾Sは8mm 、スリット巾Lは4mm 、ヒ
ートシール部とスリットの間隔Cは 1mm、図2(b)に
示すようなスリットを2本並べた場合の間隔W1は5m
m、スリットのピッチWは90mmである。図2(a)及び
図2(b)に図示したのは片側のみであり、この反対側
にも同様のスリットを設ける。スリットの本数について
は、数が多ければ多い程空気抜けは良いが、その反面加
工が困難となったり、水が浸入し易くなったりする。こ
のような理由及び実際に作製した試験品のテスト結果か
ら、10kg米袋の一辺(470mm) に対しスリットの本数は片
側で6 〜10本あれば十分であった。スリットを2本並べ
た場合も同様で、片側 3〜 5箇所で十分である。いずれ
にせよその袋に要求される性能と加工の難易度、コスト
等を勘案して決定されるものである。このスリット形成
に関し本発明者は、製袋機のフィルム供給部直後に設置
した、ポンス抜き装置によっておこなったが、線状突起
を有する金属ローラーと当てゴムとの間にフィルムを挟
み込むことによって形成したり、シールバーに線状突起
の加工を施して形成したりする等、その方法は問わな
い。
【0009】前記通気スリットは袋体を形成する前パネ
ル、後パネルのいずれかのパネルの片側または両側に設
けてよいし、また、前記前後の両パネルに設けても良い
が、本発明の主たる課題である袋体の加圧時における袋
内空気の排気は前記前後のいずれかのパネルに設けるこ
とにより、また、前記スリットの数を適宜設定すること
によって可能であり、異物の浸入などその他の課題に関
しても、いずれかのパネルに設けた方がよい。
【0010】図2(a)に示すように、袋体の周縁のヒ
ートシール部3のフィルム流れ方向(長辺)の内縁線4
に対して20〜150mm 、より好ましくは30〜100mm の間隔
ををおいて、長さ 1〜10mm、より好ましくは2 〜7mm の
長さのスリットを設ける。また、前記スリットは、図2
(b)に例示するように2本、または、3本の組みにし
て数カ所に設けてもよい。本発明において、例えば、内
容量10kgの米袋( 巾294mm ×長さ470mm ) を包装する袋
体の場合、前記スリットの数としては、長さ5mm として
前記米袋の長辺側(長さ470mm)に対して片側に 6本、ま
た、2本の組みのスリットとした場合には片側に2組設
けることによって、排気の機能を達成することができ
る。本発明にかかる通気スリットを有する袋体において
は、設けるスリットのヒートシール部内縁線からの距離
とスリットの長さを一定とすれば、その数が多ければ多
い程、袋体としての脱気速度は早くなるが、袋体外部か
らの水の浸入の危険性が増す。
【0011】また、前記スリットは、袋本体を形成する
前パネルと後パネルとの両面にもうけてもよいし、また
前記のいずれかのパネルにのみ設けてもよい。いずれか
一方の面にのみ設けることによって、水分や異物の浸入
あるいは混入の危険が少なくなってより好ましい。
【0012】本発明における前記スリット2は、種々の
条件による実験の結果、図2(a)または図2(b)に
示すように、ヒートシール部の内縁線に直角または略直
角であって、また、前記内縁線からの間隔Cが1 〜20mm
の位置から袋体の内側に延びる形状のスリットであっ
て、その長さLは1 〜10mm、好ましくは2 〜7mm であ
る。前記内縁線からの間隔Cが1mm 未満の場合には、製
袋時の蛇行等の作業条件のブレにより、ヒートシール部
に重なり、落下衝撃による破袋の原因となるおそれがあ
り、また、前記内縁線からの間隔Cが20mmを超えると、
袋体をパレット等に積上げる際に、該スリット部に次の
袋体が重なり排気機能を無くすことがある。前記スリッ
トの長さLが1mm 未満の場合、袋体内に包含された空気
の排気速度が遅く期待する効果を上げることができな
い。また、前記スリット状の切れ目2の長さLが10mmを
超えると排気性はよいが、内容物である米等が前記スリ
ット部から零れ出ることがあり、また、袋体の外部から
水分が浸入する危険性もある。また、スリット2間の間
隔W、言い換えれば、スリット2を設ける間隔Wは、前
述のように、20〜 150mmの範囲、好ましくは、30〜100m
m 程度である。前記間隔Wが20mm未満であると、排気性
はよいが、非熱融着部において、フィルムの強度が低下
し、落下等の衝撃を受けた時にフィルムの裂けのきっか
けとなるおそれがある。また、前記間隔が150mm を超え
ると排気速度が遅くなり通常の作業速度での段積みが困
難となる。
【0013】本発明にかかる通気スリットを有する袋体
における通気スリットの形成は、本発明者は、袋体の製
袋機のフィルム供給部直後に設置した、ポンス抜き装置
によって行ったが、希望するスリット巾の鋭い突起を表
面に設けた金属ローラーと当てゴムの間にフィルムを挟
み込む方法による形成等、いずれの方法を用いても良
い。いずれにしても、前記スリットの形成は、製袋機に
ポンス抜き装置を装着するか、切り込み刃を形成した金
属ロールとあてロールとのセットを設けることによって
可能であるため、コストの上昇は少なく、安価に加工で
きるものである。
【0014】本発明における前記スリット2と袋体の端
縁シール部とは、前述のように本発明の目的を充たす関
係の形状であれば、その形成はいずれが先であってもよ
い。
【0015】本発明の通気スリットを有する袋体1は各
種の袋形式において、実施可能である。通常、袋体とし
ては、例えば、図3に示すような各種の袋形式がある。
なお、図3(a)〜(d)における袋の部位を示す符号
は、共通の符号を付した。袋の端部にヒートシール部を
形成してなるものとして、図3における(a)は二方シ
ール、(b)は三方シール、(c)は四方シール、
(d)は合掌シールの各袋形式である。本発明は、前記
の各袋形式において、いずれも、その袋の各端部のヒー
トシール部において、本発明のスリットを設けることに
より実施可能である。また、本発明は、前記に挙げた形
式の他、袋の端部にヒートシール部を形成する袋であれ
ば実施可能である。
【0016】次に本発明にかかる通気スリットを有する
袋体1の袋本体の材質について説明する。前記袋本体は
耐水性と所定の内容物を収納して実際に輸送する際に破
袋しない強度を有するフィルム及びシール強度を有する
ものであればよく、その材質は単一素材からなるもの、
共押出し法により同時製膜された複合化フィルムであっ
てもよい。また、印刷した基材フィルムとシーラントフ
ィルムとを接着剤を用いて積層したものであってもよい
し、印刷した基材にアンカーコートを施して、熱接着性
樹脂を押し出しコートしてシーラント層として積層した
ものであってもよい。
【0017】本発明にかかる袋体1の袋本体の材質とし
て、前記単一素材からなるフィルムに用いられる樹脂と
しては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、エ
チレン・酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密度ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の各種ポリオレフィン系樹脂が挙
げられる。
【0018】また、共押出し法を用いて同時製膜する場
合に用いられる樹脂としても、前記の各種ポリオレフィ
ン系樹脂を組み合わせて製膜することができる。
【0019】本発明にかかる通気スリットを有する袋体
の袋本体の材質を前記積層フィルムとする場合には、前
述のように、少なくとも基材層とシーラント層から構成
されるが、必要により、例えば、前記基材層と前記シー
ラント層との間に中間層を積層してもよい。前記基材フ
ィルムとは、強度があり、印刷適性のよいフィルムであ
って、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体ケン化物、エチレン−αオレフィンエラストマー、ス
チレンーブタジエンーアクリロニトリル共重合体、スチ
レンーブタジエンーアクリロニトリル共重合体、ポリア
ミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリアセター
ル、ポリメチルメタクリレート、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等の樹脂を製膜してなる延伸ま
たは未延伸フィルムをあげることができる。中でも、基
材フィルムとしては、ポリエチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリアミドからなる二軸延伸フィルムを用
いることが特に望ましい。
【0020】前記シーラント層を構成する樹脂として
は、予め製膜されたフィルムの場合、または押出しコー
トする場合、前記いずれの場合にも、具体的には、低密
度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、直鎖
状低密度ポリエチレン等を用いることが望ましい。
【0021】また、前記積層フィルムの基材層とシーラ
ント層との間に、中間層を設けてもよい。例えば、本発
明の袋体において、フィルムの強度の向上、遮光性また
は装飾等のために、紙、不織布、アルミニウム箔、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルア
ルコール、ポリカーボネート、アルミニウム、酸化アル
ミニウム、酸化珪素等を蒸着したフィルム等をドライラ
ミネート等の公知の方法により積層することができる。
【0022】
〔比較例2〕
袋の寸法: 360×580mm(外寸) 脱気孔:形状 1.5mm φの抜き孔を235mm 間隔に、袋の
左右の、長辺方向のシール部の内側に設ける。 <評価方法> 〔排気性〕 :各包装袋にそれぞれ10kgの米を
封入した袋を水平に置きその上に別の米10kg封入済の袋
をのせ、完全に脱気するまでの時間(秒)を測定した。 〔落下テスト〕 :各包装袋にそれぞれ10kgの米を
封入し1mの高さから垂直、サイド方向に各3回落下さ
せ破袋の有無を調べた。 ○ 破袋なし × 破袋あり 〔段積みテスト〕 :各包装袋にそれぞれ10kgの米を
封入し、パレット上に8段積み(積み上げ速度10袋/
分)をし、荷崩れの有無を調べた。 ○ 荷崩れなし × 荷崩れあり 〔水浸入の防止性〕 :各包装袋にそれぞれ10kgの米を
封入し、パレット上に8段積み、上からホースにて水を
かけ袋内部への水の浸入の有無を調べた。 ○ 水浸入なし × 水浸入あり <評価結果>評価の結果は、表1の通りであった。
【表1】 1):10袋中1袋の破袋があった。
【0023】<結果>実施例1および2の米袋の充填、
包装工程および作業性に支障はなく、特に、段積みにお
ける排気不良によるトラブルは皆無であった。また、水
浸入も無かった。比較例1は、10袋中の1袋が破袋し
た。また、比較例2においては水の浸入が見られた。
【0024】
【発明の効果】本発明の米袋を、パレット上に段積みす
る際、袋内に封入された空気は、本発明による脱気孔か
ら排気され、安定した積み上げが可能となった。また、
前記脱気孔の形状は、スリット状の切れ目であるため、
排気の際には、袋体の内圧により前記スリットが開いて
空気が排出され、排出が終了すると、前記スリットの開
いたスリットは閉じた状態となるので、袋内に異物、害
虫、水分等が侵入または浸入するおそれがない。前記通
気スリットをヒートシール部の内縁線から離れた位置に
設けたので、内容物を充填して、落下させた時にも破袋
のおそれのない袋体となった。内容物の充填時において
も、脱気の機能が働き、余剰な空気を袋の外側に排気し
た状態にして、充填口をシールすることができるので、
包装工程における抱き込み空気によるトラブルが無くな
リ、安定した積み上げ作業ができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通気スリットを有する袋体の実施例を
示す、(a)平面図、(b)Y 1 部拡大図、(c)A1
−A1 部断面図である。
【図2】図1(a)の拡大図でのスリット状の切れ目の
形状の説明図、(b)本発明の通気スリットを有する袋
体の別の実施例の説明図である。
【図3】本発明において利用できる各種の袋形式を説明
する平面図、およびそれぞれの断面図である。
【図4】シール部にかかる通気スリットを設けた袋体を
示す、(a)平面図、(b)Y 2 部拡大図、(c)A2
−A2 部断面図である。
【図5】従来技術による袋体の実施例における構造を示
す平面図及びそれぞれの断面図または部分拡大図であ
る。
【図6】従来技術による袋体の別の実施例における構造
を示す、(a)平面図、(b)A5 −A5 部断面図であ
る。
【図7】従来技術による袋体の更に別の実施例における
構造を示す、(a)平面図、(b)Y3 部分の拡大図で
ある。
【符号の説明】
1,11 通気スリットを有する袋体 1a,11a 前パネル 1b,11b 後パネル 2,12 スリット 3,13 袋体の端縁シール部 4,14 内縁線 13M 端縁シール部の全巾部長さ 13N 端縁シール部の切欠部長さ 21 従来技術による袋体 22 上下シール部 23 背貼りシール部 24 貫通孔 31 従来技術による袋体 32 上下シール部 33 側シール部 34 非シール部 41 従来技術による袋体 42 周縁シール部 43 内側シール部 44 内側点状シール部 45 空気抜け穴 46 外側シール部 47 外側非シール部 51 従来技術による袋体 52 上下シール部 53 通気性材料 54 通気性材料と袋との接着部 61 従来技術による袋体 62 ヒートシール部 63 非シール部 64 ミシン目

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前パネルと後パネルとから構成され、周縁
    をヒートシールしてなる粒状または顆粒状の内容物を包
    装するための袋体であって、前記ヒートシールしたヒー
    トシール部の内縁線近傍の袋体に前記内縁線に対し略直
    角なスリットを複数箇所設けたことを特徴とする通気ス
    リットを有する袋体。
  2. 【請求項2】前記スリットが前記前パネルまたは後パネ
    ルのいずれかの面に設けられたことを特徴とする請求項
    1に記載の通気スリットを有する袋体。
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