JP3040715U - 包装袋 - Google Patents

包装袋

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JP3040715U JP1997000838U JP83897U JP3040715U JP 3040715 U JP3040715 U JP 3040715U JP 1997000838 U JP1997000838 U JP 1997000838U JP 83897 U JP83897 U JP 83897U JP 3040715 U JP3040715 U JP 3040715U
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大輔 熊谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 米の包装袋において、米粒が抜け出ることな
く内部の空気を良好に脱気できるようにする。 【解決手段】 表裏各フィルム12A,12Bを一体的に貼
り合せたラミネートフィルム12によって包装袋本体11を
構成する。ラミネートフィルム12の一部を非着とし、表
側及び裏側フィルム12A,12Bが遊離する中空部15を形
成する。この中空部15に臨ませて孔径が2mm以下の内
側空気抜き孔16と、孔径が3mm以下の外側空気抜き孔
17を形成する。これら空気抜き孔16,17は間隔が異なり
相互に重なり合うことはない。これにより、所定量の米
を収容した際に米粒は内側空気抜き孔16から抜け出さ
ず、包装袋本体11に残った空気が内側空気抜き孔16を経
て外側空気抜き孔17から脱気される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、米等の穀類を収納するための包装袋に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、米穀店では例えば10kgごとにジャポニカ種の精米した米を、合成樹 脂フィルムの縁部を貼り合せた包装袋に収容して家庭等に配達が行われている。 このような包装袋においては、輸送、保管等のために米を収容・密封する際に、 内部に多量の空気が残り、包装袋を積み重ねた際にかさ張るとともに、積み重ね た包装袋が不安定となる。このため、米などの穀類を収納するための包装袋には 、包装袋内の空気を脱気する複数の小さな空気抜き孔が形成されている。
【0003】 包装袋に空気抜き孔を形成する一手段として、例えば、図8に示すように、表 裏一対の合成樹脂フィルム1の縁部を溶着して包装袋の貼り合せ部2を形成する 際、貼り合せ部2に部分的に非溶着部を形成することによって、空気抜き孔3を 形成するようにした包装袋が知られている。また、この空気抜き孔3は、内部に 収容した米粒が抜け出ることを防止し、かつ、内部に残る空気を効果的に脱気す るように、内側の孔径Xを外側の孔径Yより大きくして空気抜き孔3を円錐形に 形成している。しかし、合成樹脂フィルム1の縁部を溶着する際、部分的に非溶 着部を形成して空気抜き孔3を形成する場合、空気抜き孔3が包装袋の縁部に開 口することになるから、水やごみが侵入しやすくなる。また、米を包装袋に収容 した際、包装袋の膨張により空気抜き孔3が広がってしまい、特に、米を収容し た包装袋を積み重ねた場合、下部側の包装袋が押圧され、包装袋の膨張がより大 きくなるため、空気抜き孔3の広がりも大きくなって米粒が空気抜き孔3を通過 して抜け出る虞れがある。
【0004】 そこで、本考案は米等穀類が抜け出ることなく、しかも水やごみが侵入するこ とのない包装袋を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
請求項1の考案は、外縁部を貼り合せて袋状の包装袋を形成し、この包装袋に 複数の空気抜き孔を形成する包装袋において、前記包装袋を少なくとも二枚のフ ィルムを張り合わせたラミネートフィルムで形成し、このラミネートフィルムを 構成する前記表裏各フィルムを部分的に遊離させることにより、内部に空隙部を 有する中空部を形成し、前記裏側フィルムに前記中空部と前記包装袋とを連通さ せる内側空気抜き孔を形成し、前記表側フィルムには前記中空部と外部とを連通 させる外側空気抜き孔を形成するとともに、この内側空気抜き孔と外側空気抜き 孔の形成位置をずらしたものである。
【0006】 包装袋に被収容物を収容・密封した際、包装袋の内部に空気が入り込むが、包 装袋に残った空気は、包装袋を積み重ねた際の圧力などによってまず内側空気抜 き孔を通って添着フィルムと合成樹脂フィルムとの間に形成する中空部に入り、 この中空部に溜まった空気が外側空気抜き孔から外部に抜ける。このため、空気 抜きの通路が確保され、包装袋内の空気を確実に脱気することができる。しかも 、内側空気抜き孔と外側空気抜き孔とが重ならないため、空気抜きの通路が迷路 状となり、仮に外側空気抜き孔から埃や水などの異物が中空部に入り込んだとし ても、中空部を経由して内側空気抜き孔から包装袋本体の内部に直接的に異物が 入り込みにくくなる。
【0007】 請求項2の考案は、外縁部を貼り合せて袋状の包装袋を形成し、この包装袋に 複数の空気抜き孔を形成する包装袋において、前記空気抜き孔を覆う通気性を有 するシート材を前記包装袋の内面又は外面に貼着し、このシート材と包装袋との 間に空隙部を有する中空部を形成したものである。
【0008】 包装袋に残った空気は、合成樹脂フィルムの空気抜き孔とシート材を通って外 部に抜ける。このため、包装袋内の空気を確実に脱気することができる。また、 合成樹脂フィルムの空気抜き孔がシート材で覆われているため、空気抜き孔から 埃などの異物が包装袋本体の内部に直接的に入り込みにくくなる。
【0009】 請求項3の考案は、前記請求項2記載の包装袋において、前記シート材をメッ シュによって形成したものである。
【0010】 合成樹脂フィルムの空気抜き孔をメッシュで覆うことによって、優れた通気性 が得られ包装袋内の空気を確実に脱気することができる。また、メッシュが密で 細かいものであれば包装袋内への異物の混入を効果的に抑制できる。
【0011】 請求項4の考案は、前記請求項2記載の包装袋において、前記シート材を合成 樹脂フィルムによって形成し、この合成樹脂フィルムに前記中空部と連通させる 空気抜き孔を形成して前記包装袋と中空部とを連通させる内側空気抜き孔と、前 記中空部と外部とを連通させる外側空気抜き孔とを設け、この内側空気抜き孔と 外側空気抜き孔の形成位置をずらしたものである。
【0012】 シート材の空気抜き孔により、包装袋内外の通気がなされ、包装袋内の空気を 確実に脱気することができる。また、シート材と合成樹脂フィルムの空気孔が重 ならないから、包装袋内への異物の混入を抑制することができる。
【0013】 請求項5の考案は、前記請求項1又は4記載の包装袋において、前記内側空気 抜き孔の間隔を外側空気抜き孔の間隔より狭く設定し、内側空気抜き孔を外側空 気抜き孔より多く形成したものである。
【0014】 ここで内側空気抜き孔の個数を外側空気抜き孔より多く穿孔することにより、 包装袋の内部に入り込んだ空気を効果的に脱気できる。また、外側空気抜き孔の 個数を減らすことで外部側から包装袋内に埃などが侵入しにくくなる。
【0015】 請求項6の考案は、前記請求項5記載の包装袋において、前記内側空気抜き孔 の孔径を2mm以下に形成し、前記外側空気抜き孔の孔径を3mm以下に形成し たものである。
【0016】 内側空気抜き孔の孔径を2mm以下に形成したので、包装袋の内部に被収容物 として米粒を収容した場合、包装袋の内側に位置する内側空気抜き孔から米粒が 抜け出さず、かつ、内側空気抜き孔より径大な外側空気抜き孔から空気を効果的 に脱気できる。
【0017】
【考案の実施形態】
以下、本考案の一実施例を図1乃至図4を参照して説明する。包装袋本体11は 、例えば一対のポリオレフィンからなる表側フィルム12Aと裏側フィルム12Bを 張り合わせた一枚の熱可塑性のラミネートフィルム12で構成され、このラミネー トフィルム12を二つ折りして、その縁部を熱溶着したヒートシール部13により袋 状に貼り合せる。また、包装袋本体11は、二つ折りしたラミネートフィルム12の 下縁部11A、側縁部11B、上縁部11Cの三方を前記ヒートシール部13により密閉 した袋状に形成するものであるが、包装袋本体11の内部に被収容物を収容する前 は、図1に示すように、下縁部11Aと側縁部11Bのみを熱溶着して包装袋本体11 の上縁部11Cを開口させている。そして、この開口部分から包装袋本体11の内部 に米粒などの被収容物を収容した後、包装袋本体11の上縁部11Cを熱溶着して包 装袋本体11を密封する。また、ラミネートフィルム12は二枚の表側フィルム12A と裏側フィルム12Bを貼り合わせているものの、これら表裏各フィルム12A,12 Bを部分的に遊離させることにより、内部に空隙部15Aを有する中空部15を形成 している。この中空部15は前記包装袋本体11の側縁部11Bと平行に形成される。 そして、中空部15に臨む裏側フィルム12Bに包装袋本体11と前記空隙部15Aとを 連通させる内側空気抜き孔16を形成し、外方側に位置する表側フィルム12Aには 前記空隙部15Aと外気を連通させる外側空気抜き孔17を形成している。これら内 側及び外側空気抜き孔16,17は、中空部15に沿うように一定の間隔で縦一列に複 数穿孔されている。また、図3に示すように、内側空気抜き孔16の間隔Sは、外 側空気抜き孔17の間隔S1より極端に狭く設定されている。なお、本実施例では 、内側空気抜き孔16の間隔Sを概ね10mm、外側空気抜き孔17の間隔S1を50m mに設定し、内側空気抜き孔16の個数を外側空気抜き孔17より多く穿孔している 。さらに、内側空気抜き孔16の孔径Wを、包装袋本体11の内部に収容した米粒が 抜け出ないように2mmに設定する一方、外側空気抜き孔17の孔径W1を3mm として内側空気抜き孔16の孔径Wを外側空気抜き孔17の孔径W1より小さく形成 している。また、内側空気抜き孔16と外側空気抜き孔17とが重ならないように各 内側空気抜き孔16列の中心線Hと外側空気抜き孔17列の中心線H1とを5mmず らしている。
【0018】 次に前記構成についてその作用について説明する。ラミネートフィルム12を二 つ折りし、その下縁部11Aと側縁部11Bを熱溶着する。このようにしてヒートシ ール部13により上端縁を開口した包装袋本体11を形成し、その開口部から米粒を 所定量投入する。この後、包装袋の上縁を上縁部11Cを熱溶着してヒートシール 部13により包装袋本体11を密封する。このとき、米粒と共に空気も包装袋本体11 に入り込む。しかし、包装袋本体11の内部に残った空気はまず裏側フィルム12B に形成する内側空気抜き孔16を通ってラミネートフィルム12の各フィルム12A, 12B間に形成する中空部15の空隙部15Aに抜けた後、表側フィルム12Aに形成す る外側空気抜き孔17を通って外部に抜ける。このため、包装袋本体11内から中空 部15を経て外部に抜ける通気路が確保され、包装袋本体11に残った空気を確実に 脱気することができる。しかも、裏側フィルム12Bに形成する内側空気抜き孔16 列の中心線Hと、表側フィルム12Aに形成する外側空気抜き孔17列の中心線H1 とを5mmずらすことによって内側空気抜き孔16と外側空気抜き孔17とが重なら ないから、脱気のため通気路が迷路状となる。このため、仮に外側空気抜き孔17 から埃や水などが空隙部15Aに入り込んだとしても、空隙部15Aを通って内側空 気抜き孔16から包装袋本体11の内部に直接的に埃や水などが入り込みにくくなる 。さらに、内側空気抜き孔16の間隔を概ね10mm、外側空気抜き孔17の間隔を50 mmに設定して内側空気抜き孔16を外側空気抜き孔17より多く穿孔することによ り、包装袋本体11の内部に残った空気を効果的に空隙部15Aに脱気できる。また 、外側空気抜き孔17からの空隙部15Aの内部に埃や水などが侵入にくくなる。し かも、内側空気抜き孔16の孔径Wを2mm、外側空気抜き孔17の孔径W1を3m mに設定して内側空気抜き孔16の孔径Wを外側空気抜き孔17の孔径W1より小さ く形成しているから、内側空気抜き孔16から米粒が抜け出すこともない。また、 内側空気抜き孔16を通って空隙部15Aに溜った空気が大きな孔径W1を有する外 側空気抜き孔17から効果的に脱気することが可能となる。
【0019】 図5は、本考案の第2実施例を示し、前記第1実施例と同一部分には、同一符 号を付し、重複する部分の説明を省略して説明する。前記第1実施例では、中空 部15を包装袋本体11の側縁部11Bと平行して縦長な長方形状に形成した例を示し たが、本実施例では、中空部20を三角形状に形成し、この中空部20を包装袋本体 11の各コーナー部分に形成している。そして、表裏各フィルム12A,12Bには前 記第1実施例と同様、内側空気抜き孔16と外側空気抜き孔17を形成している。こ の各空気抜き孔16,17の配列や孔径は前記第1実施例と同一である。
【0020】 したがって、前記第1実施例と同様、包装袋本体11の内部に入り込んだ空気が 裏側フィルム12Bに形成する内側空気抜き孔16を通って表裏各フィルム12A,12 B間に形成する中空部20の空隙部20Aに溜まり、その中空部20内の空気が表側フ ィルム12Aに形成する外側空気抜き孔17を通って外部に抜ける。このため、包装 袋本体11内から中空部20を経て外部に抜ける迷路状の通気路が確保され、包装袋 本体11に残った空気を確実に脱気することができるとともに、包装袋本体11の内 部に埃や水などが入りにくりなる。
【0021】 図6は、本考案の第3実施例を示し、前記第1、第2実施例と同一部分には、 同一符号を付し、重複する部分の説明を省略して説明する。前記第1、第2実施 例ではラミネートフィルム12を構成する表裏各フィルム12A,12Bを部分的に遊 離させることによって中空部15,20を形成した例を示したが、本実施例では包装 袋本体11をポリオレフィンからなる一枚の合成樹脂フィルム25によって構成し、 この合成樹脂フィルム25に形成する内側空気抜き孔16を別体のシート材26によっ て覆っている。このシート材26は密に編成したメッシュ27からなり、このメッシ ュ27の裏面に形成する接着層(図示せず)を合成樹脂フィルム25の外面に貼着す る。このようにしてメッシュ27と前記合成樹脂フィルム25との間に、内部に空隙 部30Aを有する中空部30を形成する。そして、包装袋本体11の内部に入り込んだ 空気を合成樹脂フィルム25に形成する内側空気抜き孔16から中空部30の空隙部30 Aを経てメッシュ27から外部に脱気させる。したがって、本実施例では、密に編 成したメッシュ27により包装袋本体11内外の通気が成され、包装袋本体11の内部 に入り込んだ空気を脱気できる。また、細かなメッシュ27により、包装袋本体11 への埃などの侵入を抑制することができる。
【0022】 図7は、本考案の第4実施例を示し、前記各実施例と同一部分には、同一符号 を付し、重複する部分の説明を省略して説明する。本実施例では前記第3実施例 と同様、シート材によって合成樹脂フィルム25に形成する内側空気抜き孔16を覆 っているが、シート材35を前記第3実施例のようにメッシュではなく、包装袋本 体11を構成する合成樹脂フィルム25と同じポリオレフィンからなる合成樹脂フィ ルム36を使用する。そして、このシート材35を合成樹脂フィルム25に熱溶着ある いは第3実施例と同様、接着などの適宜手段で貼着することによって、このシー ト材35と前記合成樹脂フィルム25との間に内部に空隙部40Aを有する中空部40を 形成している。つまり、前記第1、第2実施例では、表裏一体のラミネートフィ ルムを部分的に遊離させて中空部を形成しているが、本実施例では包装袋本体11 を構成する合成樹脂フィルム25と別体のシート材35を貼り合せて中空部40を形成 するものである。そして、包装袋本体11を構成する合成樹脂フィルム25に内側空 気抜き孔16を形成し、包装袋本体11の外面に貼着したシート材40に外側空気抜き 孔17を形成している。なお、これらの空気抜き孔16,17の配列や孔径は前記第1 実施例と同様、内側空気抜き孔16の間隔Sを概ね10mm、外側空気抜き孔17の間 隔S1を50mmに設定し、内側空気抜き孔16の個数を外側空気抜き孔17より多く 穿孔し、かつ、内側空気抜き孔16の孔径Wを、包装袋本体11の内部に収容した米 粒が抜け出ないように2mmに設定する一方、外側空気抜き孔17の孔径W1を3 mmとして内側空気抜き孔16の孔径Wを外側空気抜き孔17の孔径W1より小さく 形成している。そして、内側空気抜き孔16列の中心線Hと外側空気抜き孔17列の 中心線H1とを5mmずらすことによって内側空気抜き孔16と外側空気抜き孔17 とが重ならないようにしている。したがって、本実施例は、前記第1実施例と同 様、包装袋本体11の内部に残った空気が包装袋本体11に形成する内側空気抜き孔 16を通って中空部40の空隙部40Aに溜まり、その中空部40内の空気がシート材40 に形成する外側空気抜き孔17を通って外部に抜ける。このため、包装袋本体11に 残った空気を確実に脱気することができる。しかも、内側空気抜き孔16と外側空 気抜き孔17とが重ならないため、脱気のため通気路が迷路状となり、仮に外側空 気抜き孔17から埃や水などが空隙部40Aに入り込んだとしても、空隙部40Aを通 って内側空気抜き孔16から包装袋本体11の内部に直接的に埃や水などが入り込み にくく、かつ、内側空気抜き孔16から米粒が抜け出すこともない。
【0023】 以上、本考案の各実施例について詳述したが、本考案は前記各実施例に限定さ れるものではなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。例え ば、前記第1、第4実施例では、中空部を包装袋本体の側縁部に沿わせるように 溶着した例を示したが、上縁部や下縁部に沿わせたり、あるいは側縁部と上縁部 あるいは下縁部の両方に形成してもよい。また、このように包装袋本体の縁部に 限らず、包装袋本体の中央部に縦設するようにしてよく、中空部の形成位置やそ の形状などは適宜選定すればよい。また、第3、第4実施例においても表裏一体 のラミネートフィルムを用いることが可能である。さらに、ラミネートフィルム は、二枚以上のフィルムを貼り合わせて構成してもよく、包装袋を構成するフィ ルムの構造や包装袋本体の形成方法及びその材質などは適宜選定すればよい。ま た、第3、第4実施例ではシート材を包装袋の外面側に貼り合わせた例を示した が、包装袋の内面側に貼り合わせてもよい。さらに、包装袋の使用目的として米 の包装袋を例にして説明したが、これに限らず各種食品用や各種機器の梱包用と して用いることが可能であり、米の包装袋として限定されるものではない。また 、空気抜き孔の配列や数及びその形状などは、前記実施例に限定されるものでは なく、適宜選定すればよいものである。
【0024】
【考案の効果】
請求項1の考案によれば、外縁部を貼り合せて袋状の包装袋を形成し、この包 装袋に複数の空気抜き孔を形成する包装袋において、前記包装袋を少なくとも二 枚のフィルムを張り合わせたラミネートフィルムで形成し、このラミネートフィ ルムを構成する前記表裏各フィルムを部分的に遊離させることにより、内部に空 隙部を有する中空部を形成し、前記裏側フィルムに前記中空部と前記包装袋とを 連通させる内側空気抜き孔を形成し、前記表側フィルムには前記中空部と外部と を連通させる外側空気抜き孔を形成するとともに、この内側空気抜き孔と外側空 気抜き孔の形成位置をずらしたものであるから、包装袋内に残った空気を確実に 脱気することができるとともに、包装袋内に異物が直接入り込みにくくなるため 、異物の混入を抑制することができる。
【0025】 請求項2の考案によれば、外縁部を貼り合せて袋状の包装袋を形成し、この包 装袋に複数の空気抜き孔を形成する包装袋において、前記空気抜き孔を覆う通気 性を有するシート材を前記包装袋の内面又は外面に貼着し、このシート材と包装 袋との間に空隙部を有する中空部を形成したものであるから、包装袋内に残った 空気を確実に脱気することができるとともに、空気抜き孔を覆うシート材により 、異物の混入を抑制することができる。
【0026】 請求項3の考案によれば、前記請求項2記載の包装袋において、前記シート材 をメッシュによって形成したものであるから、メッシュにより優れた通気性が得 られ包装袋内の空気を確実に脱気することができ、かつメッシュによって包装袋 内への異物の混入を抑制することができる。
【0027】 請求項4の考案によれば、前記請求項2記載の包装袋において、前記シート材 を合成樹脂フィルムによって形成し、この合成樹脂フィルムに前記中空部と連通 させる空気抜き孔を形成して前記包装袋と中空部とを連通させる内側空気抜き孔 と、前記中空部と外部とを連通させる外側空気抜き孔とを設け、この内側空気抜 き孔と外側空気抜き孔の形成位置をずらしたものであるから、シート材の空気抜 き孔により、包装袋内外の通気がなされ、包装袋内の空気を確実に脱気すること ができ、シート材と合成樹脂フィルムの空気孔が重ならないから、包装袋内への 異物の混入を抑制することができる。
【0028】 請求項5の考案によれば、前記請求項1又は4記載の包装袋において、前記内 側空気抜き孔の間隔を外側空気抜き孔の間隔より狭く設定し、内側空気抜き孔を 外側空気抜き孔より多く形成したものであるから、包装袋の内部に入り込んだ空 気を効果的に空隙部に脱気できるとともに、包装袋内への埃や水などの侵入を抑 えることができる。
【0029】 請求項6の考案によれば、前記請求項5記載の包装袋において、前記内側空気 抜き孔の孔径を2mm以下に形成し、前記外側空気抜き孔の孔径を3mm以下に 形成したものであるから、米の包装袋として用いた場合、内部に収容した米粒の 抜け出しを抑えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1実施例を示す包装袋の斜視図であ
る。
【図2】同上包装袋の正面図である。
【図3】同上空気抜き孔付近を拡大した正面図である。
【図4】同上図3のA−A線断面図である。
【図5】本考案の第2実施例を示す包装袋の正面図であ
る。
【図6】本考案の第3実施例を示す空気抜き孔付近を拡
大した正面図である。
【図7】本考案の第4実施例を示す空気抜き孔付近を拡
大した正面図である。
【図8】従来例を示す一部切欠正面図でる。
【符号の説明】
11 包装袋本体 12 ラミネートフィルム 15,20,30,40 中空部 15A,20A,30A,40A 空隙部 16 内側空気抜き孔 17 外側空気抜き孔 25,36 合成樹脂フィルム 26,35 シート材 27 メッシュ

Claims (6)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 外縁部を貼り合せて袋状の包装袋を形成
    し、この包装袋に複数の空気抜き孔を形成する包装袋に
    おいて、前記包装袋を少なくとも二枚のフィルムを張り
    合わせたラミネートフィルムで形成し、このラミネート
    フィルムを構成する前記表裏各フィルムを部分的に遊離
    させることにより、内部に空隙部を有する中空部を形成
    し、前記裏側フィルムに前記中空部と前記包装袋とを連
    通させる内側空気抜き孔を形成し、前記表側フィルムに
    は前記中空部と外部とを連通させる外側空気抜き孔を形
    成するとともに、この内側空気抜き孔と外側空気抜き孔
    の形成位置をずらしたことを特徴とする包装袋。
  2. 【請求項2】 外縁部を貼り合せて袋状の包装袋を形成
    し、この包装袋に複数の空気抜き孔を形成する包装袋に
    おいて、前記空気抜き孔を覆う通気性を有するシート材
    を前記包装袋の内面又は外面に貼着し、このシート材と
    包装袋との間に空隙部を有する中空部を形成したことを
    特徴とする包装袋。
  3. 【請求項3】 前記シート材をメッシュによって形成し
    たことを特徴とする請求項2記載の包装袋。
  4. 【請求項4】 前記シート材を合成樹脂フィルムによっ
    て形成し、この合成樹脂フィルムに前記中空部と連通さ
    せる空気抜き孔を形成して前記包装袋と中空部とを連通
    させる内側空気抜き孔と、前記中空部と外部とを連通さ
    せる外側空気抜き孔とを設け、この内側空気抜き孔と外
    側空気抜き孔の形成位置をずらしたことを特徴とする請
    求項2記載の包装袋。
  5. 【請求項5】 前記内側空気抜き孔の間隔を外側空気抜
    き孔の間隔より狭く設定し、内側空気抜き孔を外側空気
    抜き孔より多く形成したことを特徴とする請求項1又は
    4記載の包装袋。
  6. 【請求項6】 前記内側空気抜き孔の孔径を2mm以下
    に形成し、前記外側空気抜き孔の孔径を3mm以下に形
    成したことを特徴とする請求項5記載の包装袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPH0523325U (ja) * 1991-09-05 1993-03-26 タツタ電線株式会社 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性塗装ロボツト用ケーブル
JPH0523339U (ja) * 1991-09-09 1993-03-26 タツタ電線株式会社 耐熱・耐屈曲・耐摩耗性塗装ロボツト用ケーブル

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