JP2000085795A - 通気スリットを有する袋体 - Google Patents

通気スリットを有する袋体

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JP2000085795A
JP2000085795A JP10264121A JP26412198A JP2000085795A JP 2000085795 A JP2000085795 A JP 2000085795A JP 10264121 A JP10264121 A JP 10264121A JP 26412198 A JP26412198 A JP 26412198A JP 2000085795 A JP2000085795 A JP 2000085795A
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Takashi Asakura
隆 浅倉
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 袋体をパレット上に段積みする際に袋内に封
入された空気が袋の外へ排気できることにより、前記段
積みが安定してできるようにし、排気部から水が侵入し
て内容物を濡らすおそれのない、また、虫等の異物侵入
の防止機能を有し、落下破袋のおそれのない米袋を安価
に提供する。 【解決手段】 前パネルと後パネルとからなり、粒状ま
たは顆粒状の内容物を包装するための袋体であって、前
記袋体の周縁部に所定の巾のヒートシール部と該ヒート
シール部の複数ケ所に設けられた前記ヒートシール巾を
超えない奥行きの非熱融着部を形成してなる袋であっ
て、前記非熱融着部に、前記ヒートシール部の所定の巾
を超えない長さのスリットを袋体側辺に対して直角また
は略直角に、少なくとも1本形成されている通気スリッ
トを有する袋体であって、前記ヒートシール部が、外
側、内側の2本の線シール部からなり、前記内側のシー
ル線の一部に切り欠きを設けて非熱融着部としたことを
含む。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粒状、顆粒状等の
内容物を包装する、特に通気性を有する袋体の形状に関
する。
【0002】
【従来の技術】内容物として、米麦等の穀物や飼料ある
いは顆粒状の肥料等の特に粒状内容物顆粒状内容物を包
装する袋体の場合は、その内容量が、5kg 、10kgあるい
は20kgと重量のあるものとなることもあって、保管ある
いは運搬のために内容物を充填した前記米袋をパレット
の上等に高積みすることが多い。前記高積みをする際
に、前記袋体に通気性がないと、前記内容物とともに封
入された空気の存在のために、これらの袋を積み重ねる
時に極めて不安定なものとなってしまう。そこで、前記
内容物と一緒に袋内に封入された空気が、高積みする際
に自然に袋の外部に排出される袋が求められていた。プ
ラスチックフィルム性の袋体に、粒状体、スポンジまた
は乾燥ゲル状物を包装・移送するとき、包装袋内の空気
を加圧・圧縮して容積を減少してから密封したり、包装
袋内の内容物から発生するガス体を排気するために、通
気孔又は、排気弁等を設けたりすることがあった。ま
た、袋の周辺のヒートシール部に未シール部と切り込み
を意識的に設けて空気抜きをしたりすることが行われて
いた。例えば、図6は、従来の米袋の実施例における構
造を示す平面図及びそれぞれの断面図または部分拡大図
である。図7は、従来の米袋の別の実施例における構造
を示す(a)、平面図、(b)A9 −A9 部分断面図で
ある。図8は、従来の米袋の更に別の実施例における構
造を示す、(a)平面図(b)Y3 部分拡大図である。
図6(a)は、袋21に微小な貫通孔24を設けた例で
ある。図6(b)は、袋31の周縁のシール部33に非
シール部34を設けたものであり、図6(c)は、袋4
1の周縁シール部の一辺を二重シール構造43,46と
し、該二重シールの両方に空気抜け孔45,47を設け
た例である。図5は、袋51の一部に通気性材料53を
用いた例である。例えば、前記、図6(a)に示したよ
うに、袋21の一部に微小な貫通孔24を設けることも
行われる。前記微小な貫通孔24は、鋭利な突起物を袋
に突き刺して形成する方法や、凹凸の抜き型により形成
する方法もある。いずれの方法により形成される貫通孔
も、内容物が零れ出ない程度の孔径としている。また、
前記袋内の空気を袋外に排出する方法として、図6
(b)に示すように、袋31の周縁シール部33の一部
に非シール部34を形成し、袋31に圧力が加わったと
きに、該非シール部34から袋内の空気が抜ける、つま
り空気抜け部34を形成する方法が数多く提案されてい
る。(例えば、実公昭62-19551号、特開平8-26300 号等
参照) 。空気抜け部34は、内容物が外に零れ出ないこ
と等を考慮した形状および大きさを設定して、シール歯
形を切り欠くことにより袋の端部シール辺に形成するも
のである。図6(c)に示す前記特開平8-26300 の方法
においては、袋41の一辺を内側、外側の二重シール構
造43,46とした上で、内側シール部分43に、4 〜
6mm 長さの内側シール抜け穴45を1.5 〜3.0mm 間隔で
2 〜3 個設け、更にこの空気抜け穴45のパターンを20
〜40mmの長さ間隔で連続的に形成すること、また、外側
シール部分46にもシール抜け穴47を形成するという
ものである。さらに、前記図7(a)に示したような袋
51の一部に通気性(排気性)材質からなる材料53を
用いて、該通気性材料53の部分から袋51の内部に封
入された空気を排気する方法も提案されている。通気性
材料53を袋に装着する方法は次の通りである。まず製
袋工程において筒状体を形成する際に、フィルムの両端
に間隔をあけ、その部分に、通気性材料53を充当し、
該通気性材料53の巾は前記フィルムの両端の間隔より
も広いものとし、図7(b)に示すように前記通気性材
料53の両端とフィルムの両端とをヒートシール54す
ることによって袋51とするものである。また、異物の
混入を防ぐため、実用新案登録第3048068 号に開示され
ているように、袋のヒートシール部62にミシン目形状
の切り込み64をいれ、内側のヒートシール形状を凹凸
にし、前記ミシン目をヒートシールしない部分、非シー
ル部63を形成する方法も提案されている(図8)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように米袋には、
段積み時の安定のために各種の方法により、脱気部(排
気部)が設けられている場合が多いが、それぞれの方法
に問題がある。例えば、前記、図6(a)の方式におけ
る微小な貫通孔24を設ける方法は、排気性に関しては
優れるが、袋表面が水分に接した際に水分の浸入により
内容物が濡れるおそれがあり、また、微小な孔とはい
え、袋に貫通孔24が存在することは、消費者にとっ
て、虫などの異物の侵入等を連想させ、好ましくない。
また、図6(b)および図6(c)に図示したような、
袋のシール部に空気抜けを目的とした、非シール部を形
成する方法は、前記、内容物の水濡れ等の心配は少ない
が、内容物が零れ出ないために、また、外部から袋内へ
の水分の浸入防止、害虫等の異物を袋内に侵入させない
ためには、前記非シール部の間隔をなるべく狭くするこ
とが望ましく、また、脱気速度を早くするためには、前
記非シール部の間隔は成るべく広くする必要があり、そ
の形状による差異が微妙であった。前記図7に示した方
法、すなわち、通気性材料53として、不織布等を袋の
一部に用いる方法は、通気性のコントロールのし易さ、
水分や害虫の袋内への侵入防止の点では優れているが、
前記通気性材料53が、裏面とはいえ、袋本体の中心部
に位置するため、裏面のデザイン上の制約となり、ま
た、外観としても好ましくない方法であった。しかし、
この方法においては、前記通気性材料の使用等によりコ
スト高なものとなる。また、前記実用新案登録第304806
8 号に開示されている方法における非シール部63に存
在するミシン目の切り込み64からの排気では排気速度
が極めて遅いという問題点があった。そこで、本発明
は、上記の課題に対し、袋体をパレット上に段積みする
際に袋内に封入された空気が袋の外へ排気できることに
より、前記段積みが安定してできるようにし、排気部か
ら水が侵入して内容物を濡らすおそれのない、また、虫
等の異物侵入の防止機能を有し、落下破袋のおそれのな
い米袋を安価に提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、次のような米袋とすることによって前記課題を
解決することができることを見出し、本発明を完成する
に至った。すなわち、前パネルと後パネルとからなり、
粒状または顆粒状の内容物を包装するための袋体であっ
て、前記袋体の周縁部に所定の巾のヒートシール部と該
ヒートシール部の複数ケ所に設けられた前記ヒートシー
ル巾を超えない奥行きの非熱融着部を形成してなる袋で
あって、前記非熱融着部に、前記ヒートシール部の所定
の巾を超えない長さのスリットを袋体側辺に対して直角
または略直角に、少なくとも1本形成されている通気ス
リットを有する袋体であって、前記ヒートシール部が、
外側、内側の2本の線シール部からなり、前記内側のシ
ール線の一部に切り欠きを設けて非熱融着部としたこと
を含む。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明にかかる米袋について以下
に図面等を用いて詳細に説明する。図1は、本発明の通
気スリットを有する袋体の実施例を示す、(a)平面
図、(b)Y1 部拡大図、(c)A1 −A1 部断面図で
ある。図2は、図1(b)の拡大図でのスリット状の切
れ目の形状の説明図である。図3は、本発明の通気スリ
ットを有する袋体の別の実施例を示す、(a)平面図、
(b)Y1 部拡大図、(c)A1 −A1 部断面図であ
る。図4は、図3(b)の拡大図でのスリット状の切れ
目の形状の説明図である。図5は、本発明において利用
できる各種の袋形式を説明する平面図、およびそれぞれ
の断面図である。
【0006】本発明者らは、前記米等の粒状または顆粒
状の内容物を充填した各種形式の袋体の段積みの際、袋
内に封入された空気を排気することができるけれども、
内容物が零れ出ないこと、水分が侵入しないこと等の条
件に適合する袋体について種々研究の結果、図1(a)
および図1(b)に示すように、前パネルと後パネルと
からなり、粒状または顆粒状の内容物を包装するための
袋体であって、前記袋体の周縁部に所定の巾のヒートシ
ール部と該ヒートシール部の複数ケ所に設けられた前記
ヒートシール巾を超えない奥行きの非熱融着部を形成し
てなる袋であって、前記非熱融着部に、前記ヒートシー
ル部の所定の巾を超えない長さのスリットを袋体側辺に
対して直角または略直角に、少なくとも1本形成されて
いる通気スリットを有する袋体とすることによって、段
積みの際の脱気が良好で、袋の外部からの水分の浸入、
また異物の浸入のおそれのない袋体を得ることができ
た。
【0007】前記非熱融着部とスリットは袋体の袋体を
形成する前パネル、後パネルのいずれかのパネルの片側
または両側に設けてよいし、また、前記前後の両パネル
に設けても良い。
【0008】前記非熱融着部を形成したヒートシール部
の形状、スリットの位置等についての好ましい実施例と
しては、図2(a)は前記非熱融着部に各2本のスリッ
トを設けた例、および図2(b)は、前記非熱融着部に
各1本のスリットを設けた例である。
【0009】具体的な数値を例示すると、10Kgの米用の
袋として、袋の外寸は294mm ×470mm 、ヒートシール部
の巾8mm 、スリットの長さ4mm 、スリットが2本の場合
には、その間隔を5mm とし、非熱融着部の長さWは10mm
である。
【0010】一か所の非熱融着部に設けるスリットの本
数および非熱融着部の数については、いずれもその数が
多ければ多い程、袋体としての脱気速度は早くなるが、
その反面加工が困難となったり、袋体外部からの水の浸
入の危険性が増す。図2(a)は、一か所の非熱融着部
にスリットを2本設けた例であり、また、図2(b)
は、一か所の非熱融着部に設けるスリットを1本とした
例である。一か所の非熱融着部に設けるスリットの本数
および非熱融着部の数について、前記の理由と実際に試
作確認の結果、いずれか一方のパネルの両側に、スリッ
トを設けるケースにおいて、一か所の非熱融着部に形成
されるスリットの数が1本であれば、袋体のヒートシー
ル部に形成する非熱融着部は片側4〜5か所、一か所の
非熱融着部に形成されけるスリットの数が2本であれば
非熱融着部は片側2〜3か所で十分であった。上記の例
は、本発明における一例であって、スリットの数が非熱
融着部に1本で、袋体の片側にのみ加工されたり、逆
に、スリットの数が非熱融着部に3本以上とし、非熱融
着部が片側に10か所設けたものとしてもよい。袋体に要
求される性能と加工の難易度、コスト等を勘案して適宜
設計することができる。また、非熱融着部の長さW1
は、狭すぎるとスリットを形成することが困難となった
り、広すぎると落下時に破袋し易くなるが、種々の条件
による実験の結果、スリットと非熱融着部の端部との距
離S1、S2、S3は2 〜10mmであることが望ましい。
【0011】また、本発明においては、袋体の周縁に設
ける前記ヒートシール部3を、図3(a)、図3(b)
に示すように外側シール線3a、内側シール線3bの2
本のシール線としてもよい。2本のシール線とする場合
の具体的な寸法例としては、図4(a)に示すように、
外側、内側のシール線のシール巾S1,S2はいずれも
3mm 、シール線間空隙巾Bは2mm である。スリットを2
本設けた場合の間隔Wは5mm である。さらに、内側シー
ル線に切欠を設けて非熱融着部としているが、その長さ
W1は10mmである。また、非熱融着部5の奥行き(S1
+B)は、ヒートシール巾Sを越えることがない。
【0012】2本線シールの内側のシール線におけるシ
ール部の長さW2と、非熱融着部の長さW1を加えた長
さWSは、製袋機の機構上の制約から袋体の長さの整数
分の1であるのが通常で、前記実施例においては、袋当
たり、4 箇所の非熱融着部を形成しているので、470 ÷
4=117.5 となっている。
【0013】本発明における前記スリット2は、その長
さLは1 〜10mm、好ましくは2 〜7mm である。前記スリ
ットの長さLが1mm 未満の場合、袋体内に包含された空
気の排気速度が遅く期待する効果を上げることができな
い。また、前記スリット状の切れ目2の長さLが10mmを
超えると排気性はよいが、内容物である米等が前記スリ
ット部から零れ出ることがあり、また、袋体の外部から
水分が浸入する危険性もある。また、スリット2間の間
隔W、言い換えれば、スリット2を設ける間隔Wは、2
〜30mmの範囲、好ましくは、5 〜20mm程度である。前記
間隔Wが2mm 未満であると、排気性はよいが、非熱融着
部において、フィルムの強度が低下し、落下等の衝撃を
受けた時にフィルムの裂けのきっかけとなるおそれがあ
る。また、前記間隔が30mmを超えると排気速度が遅くな
り通常の作業速度での段積みが困難となる。この数は、
非熱融着部の長さW1とともに、任意の設定が可能であ
り、実際に内容物を包装し、落下テストを実施した時
に、破袋し易ければスリット間隔Wを大きくしたり、非
熱融着部の長さW1を小さくしたり、非熱融着部の長さ
W1を大きくすることもある。このスリット間隔Wと非
熱融着部5の長さW1の関係は単純に数式化できるもの
ではなく、実際に試験を繰り返し行って、その内容物の
重量、袋体の大きさ、袋体の縦横比に最適もしくは最適
に近いと思われる設定を設定すればよい。そして、実際
の製袋工程においては、二本線シールの内側シールの長
さW2と、非熱融着部の長さW1を加えた長さWSは、
前記の場合と同様袋体の長さの整数分の1であるのが通
常で、前記実施例においても470 ÷4=117.5 となってい
る。二本線シールの内側シール3bの長さW2と、非熱
融着部5の長さW1は任意に設定が可能であり、その長
さは一定である必要はなく、可能であればランダム間隔
でも良い。必要なのは、非熱融着部5に少なくとも一本
のスリット2が存在することである。このスリット形成
は、本発明者は、製袋機のフィルム供給部直後に設置し
た、ポンス抜き装置によっておこなったが、希望するス
リット巾の鋭い突起を表面に設けた金属ローラーと当て
ゴムの間にフィルムを挟み込む方法による形成等、いず
れの方法を用いても良い。
【0014】本発明における前記スリット2と袋体の端
縁シール部とは、前述のように本発明の目的を充たす関
係の形状であれば、その形成はいずれが先であってもよ
い。
【0015】本発明の通気スリットを有する袋体Pは各
種の袋形式において、実施可能である。通常、袋体とし
ては、例えば、図5に示すような各種の袋形式がある。
なお、図5(a)〜(d)における袋の部位を示す符号
は、共通の符号を付した。袋の端部にヒートシール部を
形成してなるものとして、図5における(a)は二方シ
ール、(b)は三方シール、(c)四方シール、(d)
は合掌シールの各袋形式である。本発明は、前記の各袋
形式において、いずれも、その袋の各端部のヒートシー
ル部において、本発明のスリットを設けることにより実
施可能である。また、本発明は、前記に挙げた形式の
他、袋の端部にヒートシール部を形成する袋であれば実
施可能である。
【0016】次に本発明にかかる通気スリットを有する
袋体Pの袋本体1の材質について説明する。前記袋本体
1は耐水性と所定の内容物を収納して実際に輸送する際
に破袋しない強度を有するフィルム及びシール強度を有
するものであればよく、その材質は単一素材からなるも
の、共押出し法により同時製膜された複合化フィルムで
あってもよい。また、印刷した基材フィルムとシーラン
トフィルムとを接着剤を用いて積層したものであっても
よいし、印刷した基材にアンカーコートを施して、熱接
着性樹脂を押し出しコートしてシーラント層として積層
したものであってもよい。
【0017】本発明にかかる米袋Pの袋本体1の材質と
して、前記単一素材からなるフィルムに用いられる樹脂
としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、
エチレン・酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密度ポリエチ
レン、ポリプロピレン等の各種ポリオレフィン系樹脂が
挙げられる。
【0018】また、共押出し法を用いて同時製膜する場
合に用いられる樹脂としても、前記の各種ポリオレフィ
ン系樹脂を組み合わせて製膜することができる。
【0019】本発明にかかる通気スリットを有する袋体
の袋本体の材質を前記積層フィルムとする場合には、前
述のように、少なくとも基材層とシーラント層から構成
されるが、必要により、例えば、前記基材層と前記シー
ラント層との間に中間層を積層してもよい。前記基材フ
ィルムとは、強度があり、印刷適性のよいフィルムであ
って、具体的には、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポ
リスチレン、エチレン−メタクリル酸共重合体、エチレ
ン・酢酸ビニル共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重合
体ケン化物、エチレン−αオレフィンエラストマー、ス
チレンーブタジエンーアクリロニトリル共重合体、スチ
レンーブタジエンーアクリロニトリル共重合体、ポリア
ミド、ポリカーボネート、ポリスルホン、ポリアセター
ル、ポリメチルメタクリレート、ポリフェニレンオキシ
ド、ポリウレタン、ポリエチレンテレフタレート、ポリ
ブチレンテレフタレート等の樹脂を製膜してなる延伸ま
たは未延伸フィルムをあげることができる。中でも、基
材フィルムとしては、ポリエチレン、ポリエチレンテレ
フタレート、ポリアミドからなる二軸延伸フィルムを用
いることが特に望ましい。
【0020】前記シーラント層を構成する樹脂として
は、予め製膜されたフィルムの場合、または押出しコー
トする場合、前記いずれの場合にも、具体的には、低密
度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、直鎖
状低密度ポリエチレン等を用いることが望ましい。
【0021】また、前記積層フィルムの基材層とシーラ
ント層との間に、中間層を設けてもよい。例えば、本発
明の袋体において、フィルムの強度の向上、遮光性また
は装飾等のために、紙、不織布、アルミニウム箔、ポリ
エステル、ポリアミド、ポリプロピレン、ポリビニルア
ルコール、ポリカーボネート、アルミニウム、酸化アル
ミニウム、酸化珪素等を蒸着したフィルム等をドライラ
ミネート等の公知の方法により積層することができる。
【0022】
〔比較例1〕
脱気孔:形状 1.5mm φの抜き孔を235mm 間隔に、袋の
左右の、長辺方向のシール部の内側に設ける。 <評価方法> 〔排気性〕 :各包装袋にそれぞれ10Kgの米を
封入した袋を水平に置きその上に別の米10Kg封入済の袋
をのせ、完全に脱気するまでの時間(秒)を測定した。 〔落下テスト〕 :各包装袋にそれぞれ10Kgの米を
封入し1mの高さから垂直、サイド方向に各3回落下さ
せ破袋の有無を調べた。 ○ 破袋なし × 破袋あり 〔段積みテスト〕 :各包装袋にそれぞれ10Kgの米を
封入し、パレット上に8段積み(積み上げ速度10袋/
分)をし、荷崩れの有無を調べた。 ○ 荷崩れなし × 荷崩れあり 〔水浸入の防止性〕 :各包装袋にそれぞれ10Kgの米を
封入し、パレット上に8段積み、上からホースにて水を
かけ袋内部への水の浸入の有無を調べた。 ○ 水浸入なし × 水浸入あり <評価結果>評価の結果は、表1の通りであった。
【0023】
【表1】
【0024】<結果>実施例1および2の米袋の充填、
包装工程および作業性に支障はなく、特に、段積みにお
ける排気不良によるトラブルは皆無であった。また、水
浸入も無かった。比較例1は、排気性、落下強度に問題
はなかったが、水の浸入が見られた。
【0025】
【発明の効果】本発明の米袋を、パレット上に段積みす
る際、袋内に封入された空気は、本発明による脱気孔か
ら排気され、安定した積み上げが可能となった。また、
前記脱気孔の形状は、スリット状の切れ目であるため、
排気の際には、袋体の内圧により前記スリットが開いて
空気が排出され、排出が終了すると、前記スリットの開
いたスリットは閉じた状態となるので、袋内に異物、害
虫、水分等が侵入または浸入するおそれがない。内容物
の充填時においても、脱気の機能が働き、余剰な空気を
袋の外側に排気した状態にして、充填口をシールするこ
とができるので、包装工程における抱き込み空気による
トラブルが無くなリ、安定した積み上げ作業ができるよ
うになった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の通気スリットを有する袋体の実施例を
示す、(a)平面図、(b)Y 1 部拡大図、(c)A1
−A1 部断面図である。
【図2】図1(b)の拡大図でのスリット状の切れ目の
形状の説明図である。
【図3】本発明の通気スリットを有する袋体の別の実施
例を示す、(a)平面図、(b)Y1 部拡大図、(c)
1 −A1 部断面図である。
【図4】図3(b)の拡大図でのスリット状の切れ目の
形状の説明図である。
【図5】本発明において利用できる各種の袋形式を説明
する平面図、およびそれぞれの断面図である。
【図6】従来技術による袋体の実施例における構造を示
す平面図及びそれぞれの断面図または部分拡大図であ
る。
【図7】従来技術による袋体の別の実施例における構造
を示す、(a)平面図、(b)部分拡大図である。
【図8】従来技術による袋体の更に別の実施例における
構造を示す、(a)平面図、(b)Y2 部分の 拡大図
である。
【符号の説明】
P 通気スリットを有する袋体 1 袋本体 2 スリット状の切れ目 3 袋体の端縁シール部 4 熱融着部 5 非熱融着部 21 袋体 22 上下シール部 23 背貼りシール部 24 貫通孔 31 袋 32 上下シール部 33 側シール部 34 非シール部 41 袋 42 周縁シール部 43 内側シール部 44 内側点状シール部 45 空気抜け穴 46 外側シール部 47 外側非シール部 51 袋 52 上下シール部 53 通気性材料 54 通気性材料と袋との接着部 61 袋 62 ヒートシール部 63 非シール部 64 ミシン目

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】前パネルと後パネルとからなり、粒状また
    は顆粒状の内容物を包装するための袋体であって、前記
    袋体の周縁部に所定の巾のヒートシール部と該ヒートシ
    ール部の複数ケ所に設けられた前記ヒートシール巾を超
    えない奥行きの非熱融着部を形成してなる袋であって、
    前記非熱融着部に、前記ヒートシール部の所定の巾を超
    えない長さのスリットを袋体側辺に対して直角または略
    直角に、少なくとも1本形成されていることを特徴とす
    る通気スリットを有する袋体。
  2. 【請求項2】前記ヒートシール部が、外側、内側の2本
    のシール線からなり、前記内側のシール線の一部に切り
    欠きを設けて非熱融着部としたことを特徴とする請求項
    1に記載の通気スリットを有する袋体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2001341754A (ja) * 2000-05-31 2001-12-11 Kobayashi Kirokushi Co Ltd
KR101651467B1 (ko) * 2015-11-11 2016-08-26 이재도 공기배출기능 및 수분유입차단기능을 갖는 포장용기

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JP2001341754A (ja) * 2000-05-31 2001-12-11 Kobayashi Kirokushi Co Ltd
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