JP2000062803A - 包装袋 - Google Patents

包装袋

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JP2000062803A
JP2000062803A JP10233254A JP23325498A JP2000062803A JP 2000062803 A JP2000062803 A JP 2000062803A JP 10233254 A JP10233254 A JP 10233254A JP 23325498 A JP23325498 A JP 23325498A JP 2000062803 A JP2000062803 A JP 2000062803A
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packaging bag
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 包装袋をパレット上に段積みする際、袋内に
封入された空気が袋の外へ排気できることにより、前記
段積みが安定してできるようにし、排気通路から水が侵
入して内容物を濡らす等のおそれのない、かつ、落下破
袋のおそれのない包装袋を安価に提供する。 【解決手段】 本発明は、粒状または顆粒状の内容物を
包装するための袋であって、前記袋には、複数の脱気孔
を設け、袋外面からテープ状フィルムにより前記脱気孔
を被覆し、該テープ状フィルムを袋外面に、少なくと
も、その一部に前記脱気孔と外気との間に非シール部を
残した形状に接着してなる包装袋であって、前記複数の
脱気孔は、3ケ以上が直線状に配置された組からなり、
該組を1ケ所以上設けたこと、前記組を袋の側部近傍に
設けたこと、前記組を袋の外縁に平行に設けたことを含
むものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、包装袋に関し、特
に、排気性を付与する袋形状に関する。
【0002】
【従来の技術】内容物として、米麦等の穀物や飼料ある
いは顆粒状の肥料等の特に米等の粒状内容物を包装する
包装袋の場合は、その内容量が、5kg 、10kgあるいは20
kgと重量のあるものとなることもあって、保管あるいは
運搬のために内容物を充填した前記包装袋をパレットの
上等に高積みすることが多い。前記高積みをする際に、
前記包装袋に排気性がないと、前記内容物とともに封入
された空気の存在のために、これらの袋を積み重ねる時
に極めて不安定なものとなってしまう。そこで、前記内
容物と一緒に袋内に封入された空気が、高積みする際に
自然に袋の外部に排出される袋が求められていた。図5
は、従来の包装袋の実施例における構造を示す平面図及
びそれぞれの断面図である。図6は、従来の包装袋の別
の実施例における構造を示す平面図及び部分拡大図であ
る。図5(a)は、袋21に微小な貫通孔24を設けた
例である。図5(b)は、袋31の周縁のシール部33
に非シール部34を設けたものであり、図5(c)は、
袋41の周縁シール部の一辺を二重シール構造43,4
6とし、該二重シールの両方に空気抜け孔45,47を
設けた例である。図6は、袋51の一部に通気性材料5
3を用いた例である。例えば、前記、図5(a)に示し
たように、袋21の一部に微小な貫通孔24を設けるこ
とも行われる。前記微小な貫通孔24は、鋭利な突起物
を袋に突き刺して形成する方法や、凹凸の抜き型により
形成する方法もある。いずれの方法により形成される貫
通孔も、内容物が零れ出ない程度の孔径としている。ま
た、前記袋内の空気を袋外に排出する方法として、図5
(b)に示すように、袋31の周縁シール部33の一部
に非シール部34を形成し、袋31に圧力が加わったと
きに、該非シール部34から袋内の空気が抜ける、つま
り空気抜け部34を形成する方法が数多く提案されてい
る。(例えば、実公昭62-19551号、特開平8-26300 号等
参照) 。空気抜け部34は、内容物が外に零れ出ないこ
と等を考慮した形状および大きさを設定して、シール歯
形を切り欠くことにより袋の端部シール辺に形成するも
のである。図5(c)に示す前記特開平8-26300 の方法
においては、袋41の一辺を内側、外側の二重シール構
造43,46とした上で、内側シール部分43に、4 〜
6mm 長さの内側シール抜け穴45を1.5 〜3.0mm 間隔で
2 〜3 個設け、更にこの空気抜け穴45のパターンを20
〜40mmの長さ間隔で連続的に形成すること、また、外側
シール部分46にもシール抜け穴47を形成するという
ものである。さらに、前記図6(a)に示したような袋
51の一部に通気性(排気性)材質からなる材料53を
用いて、該通気性材料53の部分から袋51の内部に封
入された空気を排気する方法も提案されている。通気性
材料53を袋に装着する方法は次の通りである。まず製
袋工程において筒状体を形成する際に、フィルムの両端
に間隔をあけ、その部分に、通気性材料53を充当す
る。そして、前記通気性材料53の巾は前記フィルムの
両端の間隔よりも広いものとし、図6(b)に示すよう
に前記通気性材料53の両端とフィルムの両端とをヒー
トシール54することによって、前記ヒートシール54
の間に露出する通気性材料の部分におけるに通気性によ
り、袋内部に封入された空気を排出させるものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように包装袋に
は、段積み時の安定のために各種の方法により、脱気部
(排気部)が設けられている場合が多いが、それぞれの
方法に問題がある。例えば、前記、図5(a)の方式に
おける微小な貫通孔24を設ける方法は、排気性に関し
ては優れるが、袋表面が水分に接した際に水分の浸入に
より内容物が濡れるおそれがあり、また、微小な孔とは
いえ、袋に貫通孔24が存在することは、消費者にとっ
て、虫などの異物の侵入等を連想させ、好ましくない。
また、図5(b)および図5(c)に図示したような、
袋のシール部に空気抜けを目的とした、非シール部を形
成する方法は、前記、内容物の水濡れ等の心配は少ない
が、内容物が零れ出ないために、また、外部から袋内へ
の水分の浸入防止、害虫等の異物を袋内に侵入させない
ためには、前記非シール部の間隔をなるべく狭くするこ
とが望ましく、また、排気速度を早くするためには、前
記非シール部の間隔は成るべく広くする必要があり、そ
の形状による差異が微妙であった。そのため、排気速度
が遅い場合には、袋に封入された空気の排出のために、
充填密封後に加圧することがあった。前記図6(a)に
示した方法、すなわち、通気性材料53として、不織布
等を袋の一部に用いる方法は、通気性のコントロールの
し易さ、水分や害虫の袋内への侵入防止の点では優れて
いるが、前記通気性材料53は、かなり高価な材料であ
り、また、袋に部分的に接着する工程のために専用の装
置または治具を用意する必要がある。通気性材料53を
袋に装着(接着)するために、製袋速度が制限されるこ
ともあり、この方法においては、包装袋としてコスト高
なものとなる。そこで、本発明は、包装袋をパレット上
に段積みする際、袋内に封入された空気が袋の外へ排気
できることにより、前記段積みが安定してできるように
し、排気通路から水が侵入して内容物を濡らす等のおそ
れのない、かつ、落下破袋のおそれのない包装袋を安価
に提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、鋭意検討
の結果、次のような米用包装袋とすることによって前記
課題を解決することができることを見出し、本発明を完
成するに到った。すなわち、本発明は、粒状または顆粒
状の内容物を包装するための袋であって、前記袋には、
複数の脱気孔を設け、袋外面からテープ状フィルムによ
り前記脱気孔を被覆し、該テープ状フィルムを袋外面
に、少なくとも、その一部に前記脱気孔と外気との間に
非シール部を残した形状に接着してなる包装袋であっ
て、前記複数の脱気孔は、3ケ以上が直線状に配置され
た組からなり、該組を1ケ所以上設けたこと、前記組を
袋の側部近傍に設けたこと、前記組を袋の外縁に平行に
設けたことを含むものである。
【0005】
【発明の実施の形態】本発明にかかる包装袋について以
下に図面等を用いて更に詳しく説明する。図1は、本発
明にかかる包装袋の実施例を示す、(a)包装袋の平面
図、(b)脱気孔を設けた袋本体平面図(充填前)、
(c)X1 −X1 部断面図、(d)Y1 部拡大図であ
る。図2は、本発明にかかる包装袋の袋本体に設ける脱
気孔の形状を説明する図である。図3は、本発明にかか
る包装袋におけるテープシール部の各種実施例を説明す
る図であり、図1(a)のY2 部に相当する部分図であ
る。図4は、本発明の包装袋を利用できる各種の袋形式
を説明する平面図、およびそれぞれの断面図である。
【0006】まず、本発明において、本発明にかかる包
装袋は、図1(a)、図1(b)および図1(c)に示
すように、少なくとも一辺の外縁部またはシール部の内
側に、前記外縁部またはシール部に平行して連続した脱
気孔3を設けた袋本体1と、前記袋本体1の外面から前
記脱気孔3を被覆するテープ状フィルム11とからな
り、該記テープ状フィルム11は、前記袋本体1に対し
て、少なくとも、その一部に前記脱気孔3と外気との間
に非接着部を残した形状に接着してなるものである。
【0007】そして、上記の本発明にかかる包装袋Pに
かかる袋本体1について説明すると、本発明にかかる包
装袋に用いられる袋本体1としては、図4に示すような
各種の袋方式が使用できる(図4における各方式とも、
その袋部位を共通の符号にて示している)。これらの袋
形式は従来から米用等の包装袋として用いられている形
式の袋である。例えば、図4(a)に示す袋は、袋の4
辺をシールしてなる4方シール袋とよばれる袋である。
図4(b)に示す袋は、所定の巾のフィルムを筒状に成
形して、背貼りシールをし、かつ、上下シール部により
製袋されるピロータイプと呼ばれる袋である。図4
(c)に示す袋は、インフレーション製膜法により得ら
れるチューブ等を所定の長さに切断し、上下シール部1
2により袋とするもので、2方シール袋と称されるもの
である。
【0008】本発明者らは、前記各種形式の包装袋の段
積みの際、袋内に封入された空気を排気することができ
るけれども、内容物が零れ出ないこと、水分が侵入しな
いこと等の条件に適合する包装袋について種々研究の結
果、本発明における包装袋の構造は、例えば、図1
(a)および図1(b)に示すように、袋の少なくとも
一辺の外縁部またはシール部の内側に、前記外縁部に複
数の脱気孔3を設け、袋外面からテープ状フィルム11
(以下、テープ材と記載する)により前記脱気孔3を被
覆し、少なくとも、その一部に、前記脱気孔3と外気と
の間に非シール部を残した形状に、該テープ材を袋外面
にシールしてなることを特徴とする。
【0009】本発明にかかる包装袋Pに設ける脱気孔3
について説明する。前記脱気孔は少なくとも3ケ以上が
直線上に配置されたものとする。さらに好ましくは、図
1(b)に示すように、包装袋の袋本体1に設ける脱気
孔3は、該袋本体1の外縁部の内側、端部シール部が形
成されている場合はそのシール部の内側から 5mm〜180m
m の位置の線上、好ましくは、10mm〜80mmの位置の線上
に、少なくとも1ケ以上設ける。該袋本体1の外縁部ま
たは、端部シール部に平行に設けるものとする(以下、
このように配置して形成される脱気孔の列を組と記載す
る)。このようにして形成される組は、袋本体の表裏フ
ィルムのいずれかの端部に1列のみ設けてもよいし、ま
たいずれかのフィルムの両端に設けてもよい。さらに、
前記組は表裏フィルムの左右の両端部及び上下の端部の
両端部に最大8列の組を設けることができる。
【0010】次に、前記脱気孔3の形状および配列等に
ついて説明する。本発明にかかる包装袋Pの袋本体1に
形成する脱気孔3の形状は、図2に示すように、丸形
(イ)でもよいし、また、楕円型(ロ)であってもよ
い。前記丸型(イ)、楕円型(ロ)等の脱気孔3は、抜
き孔であり、これらの孔は、ダイセット法、または、加
熱した針状突起物を袋本体に押圧して開孔する熱針法等
の方法により形成することができる。また、前記抜き孔
は、丸形、楕円形以外のいかなる形状の打ち抜き孔であ
ってもよい。また、本発明にかかる包装袋Pの袋本体1
に設ける脱気孔3は、前記打ち抜き法あるいは熱針法の
ように、抜き孔を形成することなく、例えば、図2
(ハ)または(ニ)に示すような、変形切り込みを設け
ることにより、袋本体の内圧の上昇により、前記切り込
みを設けた部分のフィルムが持ち上がり、内部空気を排
気するもの、また、同様な排気性を示すものとして、図
2(ホ)に示すように、鋭利な先端部を有する突き刺し
具により突き刺して形成されるものとしてもよい。この
ようにして形成された組は、テープ材11により、袋本
体1の外側から被覆される。
【0011】次に、本発明にかかる包装袋Pに用いるテ
ープ材11について説明する。前述のように、上記に説
明した組は、テープ材11によって被覆する。本発明の
包装袋Pに用いるテープ材311、少なくとも前記脱気
孔3を被覆する巾を有する長尺のフィルムである。そし
て、前記組を被覆したテープ材11は、袋本体1に設け
た前記脱気孔3から袋内の空気を包装袋Pの外部に排出
可能とする形状に袋本体1に接着する。
【0012】本発明にかかる包装袋Pにおいてテープ材
11を袋本体1の前記脱組部分に接着する方法は、特に
限定するものではなく、その接着方法は、接着剤を用い
ても良いし、超音波シール、高周波シール、インパルス
シール、加熱板によるヒートシール等の各種方法を用い
ることができる。なかでも、前記加熱板によるヒートシ
ールが好ましい(以下、袋本体へのテープ材の接着部を
テープシール部と記載する)。前述した包装袋Pの内部
に封入された空気を袋の外部に排出可能とする形状のテ
ープシール部としては、例えば、図1(a)のY2 の拡
大図である図3(a)に示すように、脱気孔の3方をシ
ールする「コ」の字の形状とすることができる。袋内に
封入された空気の排出は、前記脱気孔から前記コの字状
テープシール部12a、12bの未シール部方向(A方
向)に排気される。また、図3(b)に示すように、組
に直角な形状のテープシール部12bとしてもよい。こ
の場合には、空気は、テープの両サイドに排出される。
図3(c)は、テープ材の一端を連続シール12aと
し、他端部側を点状シール12cとしたものである。さ
らに、図3(d)は、テープ材の両端を点状シール12
としたものである。さらに、図3(e)または図3
(f)に示すように、脱気孔の3方をシールした半楕円
状12dまたはV字状12eでもよい。これらのテープ
シール部12の形状によりテープ材11が袋本体1の表
面に固定することにより、包装袋内Pに封入された空気
は袋本体に設けた脱気孔3から袋の外部へ排気可能とな
るが、前記脱気孔3から、水分、埃あるいは、虫等が袋
内に浸入(侵入)するのを防止することができ、かつ、
袋が脱気孔部分から裂けるのを防ぐ効果もある。
【0013】本発明の包装袋Pに設ける脱気孔3および
それを被覆するテープ材11は、前述の組を被覆するも
のであり、袋本体1に設けた組のすべてを被覆するもの
である。
【0014】次に、本発明にかかる包装袋Pに用いる袋
本体1の材質について更に説明する。本発明の包装袋P
に用いる袋本体1を構成するフィルム(袋本体フィル
ム)としては耐水性と所定の内容物を収納して実際に輸
送する際に破袋しないシール強度を有するものであれば
よく、その材質は単一素材からなる単体フィルム、ま
た、共押出し法により同時製膜された複合化フィルムで
あってもよい。また、印刷した基材フィルムとシーラン
トフィルムとを接着剤を用いて積層したもの、印刷した
基材にアンカーコートを施して、熱接着性樹脂を押し出
しコートしてシーラント層として形成された積層フィル
ムであってもよい。
【0015】包装袋の袋本体を前記単体フィルムとする
場合に、前記単一素材からなるフィルムに用いられる樹
脂としては、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、直鎖状低密度ポリ
エチレン等の各種ポリオレフィン系樹脂、シングルサイ
ト系触媒を用いて重合したエチレンーα・オレフィン共
重合体樹脂等が挙げられる。
【0016】包装袋Pの袋本体1を前記複合化フィルム
とする場合に、共押出しされる樹脂の組み合わせは、低
密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、エチレン・酢
酸ビニル共重合体、直鎖状低密度ポリエチレン等の各種
ポリオレフィン系樹脂、シングルサイト系触媒を用いて
重合したエチレンーα・オレフィン共重合体樹脂等の各
種ポリオレフィン系樹脂を組み合わせて製膜したフィル
ムを用いることができ、また、前記ポリオレフィン系樹
脂に加えて、ポリアミド、ポリエステル、ポリカーボネ
ート、ポリアクリロニトリル、ポリビニルアルコール、
ポリ塩化ビニリデン、エチレンビニルアルコールコポリ
マー等の樹脂との共押出し法により製膜された多層フィ
ルムであってもよい。
【0017】包装袋の袋本体を前記積層フィルムとする
場合には、前述のように、少なくとも基材層とシーラン
ト層とからなる。さらに、必要により、例えば、前記基
材層とシーラント層との間に中間層を積層してもよい。
前記基材層を形成する基材フィルムとしては、強度があ
り、印刷適性のよいフィルムが望ましく、具体的には、
ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、エチレ
ン−メタクリル酸共重合体、エチレン・酢酸ビニル共重
合体、エチレン・酢酸ビニル共重合体ケン化物、エチレ
ン−αオレフィンエラストマー、スチレンーブタジエン
ーアクリロニトリル共重合体、スチレンーブタジエンー
アクリロニトリル共重合体、ポリアミド、ポリカーボネ
ート、ポリスルホン、ポリアセタール、ポリメチルメタ
クリレート、ポリフェニレンオキシド、ポリウレタン、
ポリエチレンテレフタレート、ポリブチレンテレフタレ
ート等の樹脂を製膜してなる延伸または未延伸フィルム
をあげることができる。
【0018】前記シーラント層を構成する樹脂として
は、予め製膜されたフィルムの場合、または押し出しコ
ートする場合、前記いずれの場合にも、具体的には、低
密度ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、直
鎖状低密度ポリエチレンまたはシングルサイト系触媒を
用いて重合したエチレンーα・オレフィン共重合体等を
用いることが望ましい。
【0019】また、前記積層フィルムの基材層とシーラ
ント層との間に、中間層を設けてもよい。例えば、本発
明の包装袋において、遮光性または装飾のために、アル
ミニウム等を蒸着したフィルムをドライラミネート等の
公知の方法により積層することができる。
【0020】また、本発明においては、袋本体の外面に
テープ材を接着するために熱融着法を利用することがあ
り、そのためには、袋本体フィルムの表面層は前記テー
プ材と熱融着可能な材質であることが好ましい。テープ
材と熱融着可能な材質としては、具体的には、低密度ポ
リエチレン、中密度ポリエチレン、高密度ポリエチレ
ン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオノマー、直
鎖状低密度ポリエチレンまたはシングルサイト系触媒を
用いて重合したエチレンーα・オレフィン共重合体等の
樹脂が挙げられる。
【0021】本発明にかかる包装袋Pに用いるテープ材
11を構成する材質は、袋本体に設けた脱気孔3を被覆
可能で、かつ、袋外部からの水分等に対する耐水性を有
し、包装袋Pとして必要な耐摩擦性等を有する材質であ
ればよい。テープ材としては、単体フィルムからなるも
のであっても良いし、また、共押出し法による複合フィ
ルムあるいはラミネート法による積層フィルムであって
もよい。
【0022】本発明にかかる包装袋Pにおいて、前記テ
ープ材11を袋本体に接着するために熱融着法を用いる
場合には、テープ材の袋本体に接着する面を構成する層
は、低密度ポリエチレン、中密度ポリエチレン、高密度
ポリエチレン、エチレン・酢酸ビニル共重合体、アイオ
ノマー、直鎖状低密度ポリエチレンまたはシングルサイ
ト系触媒を用いて重合したエチレンーα・オレフィン共
重合体等の樹脂により形成されることが好ましい。
【0023】
〔実施例1〕
脱気孔: 2.5 φの打ち抜き型の脱気孔として10mm間隔に
設けた。テープシール部の形状は図3(a) 〔実施例2〕 脱気孔: 2.5 φの打ち抜き型の脱気孔として10mm間隔に
設けた。テープシール部の形状は図3(c) 〔実施例3〕 脱気孔: 3.5 φの打ち抜き型の脱気孔として10mm間隔に
設けた。テープシール部の形状は図3(a) 〔比較例〕 内容物 :米10kg 袋の材質:LLDPE40/インキ/LDPE15/LLDPE30 袋材質および、袋外寸は、実施例と同一とした。 袋の寸法:380 ×545mm(外寸) 脱気孔:形状 1.5mmφの抜き孔を50mm間隔に、袋の左右
の長辺方向のシール部の内側に設けた。 <評価方法と評価の判定> 〔排気性〕 ;各包装袋に12Lの空気を封入
し、1袋当たり10Kgの荷重をかけて、完全に脱気す
るまでの時間(秒)を測定した。 〔落下テスト〕 ;各包装袋にそれぞれ10Kgの米を封
入し1mの高さから垂直、水平、サイド方向に各3 回落下
させ破袋の有無を調べた。 ○ 破袋なし × 破袋あり 〔段積みテスト〕 ;各包装袋にそれぞれ10Kgの米を封
入し、パレット上に8 段積み(積み上げ速度 10 袋/
分)をし、荷崩れの有無を調べた。 ○ 荷崩れなし × 荷崩れあり 〔水浸入の防止性〕;各包装袋にそれぞれ10kgの米を封
入し、パレット上に8 段積み、上からホースにて水をか
け袋内部への水の浸入の有無を調べた。 ○水浸入なし ×水浸入あり <結果>
【0024】
【表1】
【0025】本実施例および比較例の包装袋の充填、包
装工程および段積み等の作業性に支障はなく、特に、段
積みにおける排気不良によるトラブルは皆無であった。
また、実施例による包装袋においては水浸入は無かった
が、比較例においては袋内部への水の浸入があった。
【0026】
【発明の効果】本発明の包装袋を、パレット上に段積み
する際、袋内に封入された空気は、本発明による脱気孔
から排気され、安定した積み上げが可能となった。ま
た、前記脱気孔にはテープ材が被覆されているので、従
来の包装袋のように排気通路から水、埃が袋内に侵入す
ることがなく、衛生的であると同時に品質劣化から内容
物を保護する。また、落下による排気性を持たせたシー
ル部からの破袋もなく、安定した袋を得ることが出来
た。内容物の充填時においても、脱気の機能が働き、余
剰な空気を袋の外側に排気した状態にして、充填口をシ
ールすることができるので、包装工程における抱き込み
空気による支障が無くなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる包装袋の実施例を示す、(a)
包装袋の平面図、(b)脱気孔を設けた袋本体平面図
(充填前)、(c)X1 −X1 部断面図、(d)Y1
拡大図
【図2】本発明にかかる包装袋の袋本体に設ける脱気孔
の形状を説明する図
【図3】本発明にかかる包装袋におけるテープシール部
の各種実施例を説明する図であり、図1(a)のY2
に相当する部分図
【図4】本発明の包装袋を利用できる各種の袋形式を説
明する平面図、およびそれぞれの断面図
【図5】従来の包装袋の実施例における構造を示す平面
図及びそれぞれの断面図
【図6】従来の包装袋の別の実施例における構造を示す
平面図及び部分拡大図
【符号の説明】
P 包装袋 A 排気方向 1 袋本体 2 袋本体シール部 3 脱気孔 11 テープ材 12 テープシール部 21 袋 22 上下シール部 23 背貼りシール部 24 貫通孔 31 袋 32 上下シール部 33 側シール部 34 非シール部 41 袋 42 周縁シール部 43 内側シール部 44 内側点状シール部 45 空気抜け穴 46 外側シール部 47 外側非シール部 51 袋 52 上下シール部 53 通気性材料 54 通気性材料と袋との接着部

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粒状または顆粒状の内容物を包装するた
    めの袋であって、前記袋には、複数の脱気孔を設け、袋
    外面からテープ状フィルムにより前記脱気孔を被覆し、
    該テープ状フィルムを袋外面に、少なくとも、その一部
    に前記脱気孔と外気との間に非シール部を残した形状に
    接着してなることを特徴とする包装袋。
  2. 【請求項2】 前記複数の脱気孔は、3ケ以上が直線状
    に配置された組からなり、該組を1ケ所以上設けたこと
    を特徴とする請求項1に記載の包装袋。
  3. 【請求項3】 前記組を袋の側部近傍に設けたことを特
    徴とする請求項1または請求項2に記載の包装袋。
  4. 【請求項4】 前記組を袋の外縁に平行に設けたことを
    特徴とする請求項1乃至請求項3に記載の包装袋。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2018144889A (ja) * 2017-11-22 2018-09-20 住友ベークライト株式会社 食品用包装袋および食品包装体

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