JP2000272391A - 跳ね上げ式シート - Google Patents

跳ね上げ式シート

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JP2000272391A
JP2000272391A JP11078429A JP7842999A JP2000272391A JP 2000272391 A JP2000272391 A JP 2000272391A JP 11078429 A JP11078429 A JP 11078429A JP 7842999 A JP7842999 A JP 7842999A JP 2000272391 A JP2000272391 A JP 2000272391A
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JP
Japan
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seat
seat bottom
side frame
catcher
striker
Prior art date
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JP11078429A
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English (en)
Inventor
Yoshikazu Okamoto
芳和 岡本
Jun Fukuda
順 福田
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Delta Kogyo Co Ltd
Original Assignee
Delta Kogyo Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 コンパクトに構成することにより部品コスト
の低減化に寄与するとともに、シートボトムの下部の空
間を有効利用することが可能であり、かつ、がたつきの
発生を抑えることができるようにする。 【解決手段】 各アッパーチャンネル32の上面にはシ
ートボトム21を支持する幅方向一対のサイドフレーム
4が設けられ、シートボトム21とサイドフレーム4と
の間にはシートボトム21の水平姿勢を保持するキャッ
チャー52およびストライカー51からなる水平姿勢係
止手段5が設けられ、各サイドフレーム4は、断面視で
U字形状に形成され、サイドフレーム4の側壁間に回動
軸44と、ストライカー51と、キャッチャー52のラ
バー受け部材57に当接してシート本体2のがたつきを
防止する緩衝ラバー6とが配設されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フロアに固定され
た幅方向一対のロアチャンネルと、このロアチャンネル
に案内されつつ前後移動する幅方向一対のアッパーチャ
ンネルとからなる、シートボトムとフロアとの間に介設
された跳ね上げ式シートに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、着座席としてのシートボトムと、
このシートボトムの後部に立設されたシートバックとか
らなる車両用のシートであって、前縁部を支点としてシ
ートボトムを正逆回動させることにより、シートボトム
の座面が略水平になった着座可能姿勢と、シートボトム
が前方に向かって跳ね上げられた跳ね上げ姿勢との間で
姿勢変更し得るように構成されたものが知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な従来の跳ね上げ式シートにあっては、アッパーチャン
ネルとシートボトムとの間に介設されるフレームがシー
トボトムの平面視の形状に合わせて矩形状に大きくつく
られているとともに、シートの着座可能姿勢を保持する
ための保持機構等が内側に向けてフレームに突設されて
いることから、シートボトムの下方位置が各種の部材で
錯綜した状態になり、フレームが大きいことで部品コス
トが嵩むとともに、シートボトムの下部を例えば収納空
間として有効に利用し得なくなるという問題点を有して
いた。
【0004】また、シートが着座可能姿勢に設定された
状態では、走行中の車両の振動によってシートががたつ
き、これによる異音の発生で快適なドライブを楽しむこ
とができないという問題点も存在した。
【0005】本発明は、上記従来の問題を解決するため
になされたものであり、コンパクトに構成することによ
り部品コストの低減化に寄与するとともに、シートボト
ムの下部の空間を有効利用することが可能であり、か
つ、がたつきの発生を抑えることができる跳ね上げ式シ
ートを提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明の請求項1記載の
跳ね上げ式シートは、フロアに固定されたロアチャンネ
ルとシートボトムに固定されたアッパーチャンネルとか
らなるスライダーを備え、上記シートボトムは、前部を
回動支点として水平位置と略垂直な起立位置との間で回
動自在に支持されてなる跳ね上げ式シートであって、上
記アッパーチャンネルの上部にU字状断面のサイドフレ
ームが取り付けられ、このサイドフレーム内に、シート
ボトムの回動軸と、シートボトムを水平位置にロックす
るロック機構とが収納されていることを特徴とするもの
である。
【0007】この跳ね上げ式シートによれば、シートボ
トムを支持するサイドフレームがU字形状に設定され、
このU字形状のサイドフレーム内に回動軸と、ロック機
構とが収納されているため、サイドフレームおよびロッ
ク機構等をコンパクト化して部品コストの低減化に寄与
することができるとともに、シートボトムの下部に邪魔
なものが存在しない空間を確保することが可能になる。
この空間は、履き物などを収納する収納空間として利用
することができる。
【0008】本発明の請求項2記載の跳ね上げ式シート
は、請求項1記載の跳ね上げ式シートにおいて、上記ロ
ック機構は、サイドフレーム内に取り付けられたストラ
イカーと、シートボトムの下面に取り付けられたキャッ
チャーとからなることを特徴とするものである。
【0009】この跳ね上げ式シートによれば、シートボ
トムを起立位置から水平位置に切り換えることにより、
キャッチャーがストライカーに係止され、これによって
水平位置に位置したシートボトムがロックされる。
【0010】本発明の請求項3記載の跳ね上げ式シート
は、請求項2記載の跳ね上げ式シートにおいて、上記サ
イドフレーム内に、水平位置にロックされたシートボト
ムのキャッチャーに弾性的に当接するとともに、キャッ
チャーを内方に向けて付勢するように傾斜させた弾性部
材が取り付けられていることを特徴とするものである。
【0011】この跳ね上げ式シートによれば、シートボ
トムが水平位置に位置した状態でキャッチャーは、弾性
部材から内側に向かう弾性力を受け、これによって幅方
向に押さえ付けられた状態になるため、シートボトムの
幅方向へのがたつきが防止される。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を基に詳細に説明する。図1は、本発明の跳ね上
げ式シートの一実施形態を示す斜視図であり、シートが
起立姿勢に設定された状態を示している。この図に示す
ように、跳ね上げ式シート1は、シート本体2と、この
シート本体2を前後動させるためにフロアFに前後方向
に延びるように敷設された幅方向一対のスライダー3
と、各スライダー3およびシート本体2間に介設された
幅方向一対のサイドフレーム4とからなる基本構成を有
している。
【0013】上記シート本体2は、着座席としてのシー
トボトム21と、このシートボトム21の後端部に設け
られた背凭れとしてのシートバック22とからなてい
る。なお、図1に示す例では、シートボトム21が起立
しているため、シートボトム21の後端部は上方に位置
した状態になっている。かかるシートボトム21の後端
部には幅方向一対のブラケット23が突設されていると
ともに、シートボトム21の下端部(図1では後端部)
は、これらブラケット23間に狭持された状態で幅方向
に延びる水平軸回りに回動自在に軸支され、図1に実線
で示すようなシートボトム21に対して略直角に角度設
定された立直姿勢と、図1に二点鎖線で示すようなシー
トボトム21に対して折り重なった収納姿勢との間で姿
勢変更し得るようになっている。
【0014】上記スライダー3は、フロアFに固定され
たロアチャンネル31と、このロアチャンネル31に案
内されつつ前後動するアッパーチャンネル32とから構
成されている。ロアチャンネル31は断面視でU字形状
に設定されている一方、アッパーチャンネル32は逆U
字形状に設定され、この逆U字形状のアッパーチャンネ
ル32がロアチャンネル31に嵌め込まれた状態で前後
動するようになっている。
【0015】また、シートボトム21の底面両側部に
は、前後方向(図1では上下方向)に延びる幅方向一対
のボトムフレーム24が設けられ、シートボトム21は
これら一対のボトムフレーム24に支持されている。か
かるボトムフレーム24の前端部がサイドフレーム4の
前端部に立直姿勢と水平姿勢との間で姿勢変更可能に連
結されている。
【0016】上記サイドフレーム4は、かかるアッパー
チャンネル32の上面に積層状態で固定されている。こ
のサイドフレーム4は、平板がプレス処理されて断面視
でU字形状に形成され、前端部に幅方向で対向した一対
の前部ブラケット41が形成されているとともに、後端
部に同様の後部ブラケット42が設けられ、これら前後
のブラケット41,42間に幅方向で対向した側壁43
が設けられ、側壁43間に後述する各種の部材を収納す
る収納空間が形成されている。
【0017】上記各前部ブラケット41間には上記収納
空間を横断するように回動軸44が架橋されている。こ
れらの回動軸44は、各前部ブラケット41から互いに
対向する方向に所定寸法だけ突出され、この突出した部
分に上記左右のボトムフレーム24が軸心回りに回動自
在に軸支され、これによってシートボトム21は回動軸
44回りに回動して図1に実線で示す起立姿勢と、同二
点鎖線で示す水平姿勢との間で姿勢変更し得るようにな
っている。
【0018】図2および図3は、サイドフレーム4を示
す斜視図であリ、図2は、シートボトム側係止手段とし
てのキャッチャーがサイドフレーム側係止手段としての
ストライカーから離間した状態、図3は、キャッチャー
がストライカーに係止された状態をそれぞれ示してい
る。因みに図2および図3においては左側のサイドフレ
ーム4を示している。
【0019】これらの図に示すように、ボトムフレーム
24は角筒によって形成され、この角筒の前端部に回動
軸44が貫通されることによって回動軸44回りに正逆
回動し得るようになっている。また、かかるボトムフレ
ーム24の後端部に固定されたブラケット23は、外方
(図2および図3の左方)に向かって突設された支持板
25を有しており、この支持板25の下面部に後述する
キャッチャー52が支持されている。
【0020】また、サイドフレーム4の底板45には貫
通窓45aが穿設されているとともに内側(図2および
図3の右側)の側壁43にも貫通窓43aが穿設され、
これら貫通窓43a,45aを通してスライダー3内に
設けられた図略のロック機構の操作片33が外部に導き
出されている。この操作片33は、シートボトム21の
下部に設けられた図略の操作桿に連結され、この操作桿
の操作が操作片33を介してスライダー3内のロック機
構に伝達され、これによってアッパーチャンネル32の
前後移動に対するロックおよびロック解除が選択的に行
われるようになっている。
【0021】また、サイドフレーム4の後部には外方に
向かって突出した後部ばね受け34が設けられていると
ともに、ロアチャンネル31の前方位置には外方に向か
って突設された前部ばね受け35が設けられている。こ
れらばね受け34,35間にはコイルばね36が張設さ
れ、サイドフレーム4は、このコイルばね36の付勢力
によって常に前方に向かう付勢力を受けるようになって
いる。従って、ロック機構によるロックを解除した状態
でシート本体2は上記付勢力により最前方位置にまで移
動させられることになる。
【0022】このようなサイドフレーム4およびボトム
フレーム24の後部には、シートボトム21が水平姿勢
に姿勢設定された状態を係止する水平姿勢係止手段5が
設けられている。この水平姿勢係止手段5は、サイドフ
レーム4の後部ブラケット42間に架橋された棒状のス
トライカー51と、このストライカー51に対向してボ
トムフレーム24の後部の支持板25下面に固定された
キャッチャー52とからなっている。
【0023】図4は、キャッチャー52の一実施形態を
示す分解斜視図であり、図5はその組立て斜視図であ
る。これらの図に示すように、キャッチャー52は、幅
方向一対のキャッチプレート53と、キャッチプレート
53間に狭持されたロックプレート54と、後方でこの
ロックプレート54に対向して設けられるフォーク55
と、このフォーク55および上記ロックプレート54間
に張設されたコイルスプリング56と、キャッチプレー
ト53に積層される幅方向一対のラバー受け部材57と
からなっている。
【0024】上記キャッチプレート53は、側面視で台
形状に形成され、上縁部に直角に折り曲げられて形成し
た溶接代部53aが設けられている。この溶接代部53
aは、キャッチプレート53をボトムフレーム24の支
持板25(図2)に固定するためのものであり、溶接代
部53aを支持板25の裏面に積層した状態で溶接止め
することによりキャッチプレート53が支持板25に固
定されるようになっている。
【0025】また、キャッチプレート53の前後方向の
中央部には、下縁部から上下方向の略中間位置まで切り
込まれた、溝幅寸法がサイドフレーム4のストライカー
51の直径寸法より僅かに大きいキャッチ溝53bが凹
設されている。そして、各キャッチプレート53は、こ
のキャッチ溝53bがストライカー51に対応するよう
に支持板25に対する取り付け位置が設定されている。
【0026】また、各キャッチプレート53には、キャ
ッチ溝53bを挟んだ前後位置に一対の結合孔53cが
穿設されている。右方のキャッチプレート53の結合孔
53cは、左方のキャッチプレート53の結合孔53c
より径寸法が小さく設定されている。そして左方のキャ
ッチプレート53の結合孔53cにフランジ付きのブッ
シュ50を差し込んだ状態でこのブッシュ50にボルト
Bを差し通し、ブッシュ50から外部に突出したボルト
Bの先端部に右側のキャッチプレート53の結合孔53
cを外嵌してナットNを螺着して締結することにより、
左右のキャッチプレート53がブッシュ50の寸法分だ
け離間した状態で互いに結合されるようになっている。
そして、一対のキャッチプレート53間にロックプレー
ト54およびフォーク55を装着する装着空間が上記ブ
ッシュ50によって形成されるようにしている。
【0027】かかるキャッチプレート53には、キャッ
チ溝53bの直ぐ前後位置にロックプレート54および
フォーク55に差し通されるロックプレート支持軸58
aおよびフォーク支持軸58bを挿通するための支持孔
53dが穿設されているとともに、キャッチプレート5
3の上部位置に支持孔53dの孔心を中心とした円弧状
の一対の逃がし孔53eが穿設されている。これらの逃
がし孔53eは、ロックプレート54とフォーク55と
をコイルスプリング56を介して連結する、後述のピン
59a,59bの頭部を逃がすためのものである。
【0028】上記ロックプレート54は、上下方向に延
びたプレート本体54aと、このプレート本体54aの
上部から後方に向かって突設された先端の先鋭な三角形
状の三角突片54bとからなっている。プレート本体5
4aの下部には上記ロックプレート支持軸58aを挿通
するための下部挿通孔54cが穿設されているととも
に、上端部には、プレート側ピン59aを装着して止め
るための圧入孔54dが穿設されている。
【0029】上記フォーク55は、小判形のフォーク本
体55aと、このフォーク本体55aの前縁部に上記ロ
ックプレート54の三角突片54bに対向し、かつ、三
角突片54bが嵌まり込むように形状設定された三角凹
部55bと、この三角凹部55bの下方位置であって、
フォーク本体55aの前縁部から後方に向かって凹設さ
れた、上記ストライカー51が嵌まり込む係止溝55c
とを備えて形成されている。係止溝55cの溝幅寸法
は、上記ストライカー51の径寸法より僅かに大きく寸
法設定され、これによってストライカー51が係止溝5
5cに摺接状態で嵌まり込み得るようになっている。
【0030】また、フォーク本体55aの略中央部に
は、上記フォーク支持軸58bが挿通される中央挿通孔
55dが穿設されているとともに、後方上縁部にはフォ
ーク側ピン59bを通して止めるための圧入孔55eが
穿設されている。
【0031】上記各ピン59a,59bは、圧入孔54
d,55eに圧入し得る径寸法に寸法設定されている左
端部を除いて圧入孔54d,55eより大径に寸法設定
されている。かかる各ピン59a,59bの右端部には
環状溝59cが凹設され、各ピン59a,59bの先端
部がロックプレート54およびフォーク55の圧入孔5
4d,55eに圧入され、かしめ止めされた状態で環状
溝59c間にコイルスプリング56が架橋されている。
【0032】そして、ロックプレート54は、上記コイ
ルスプリング56の付勢力によってロックプレート支持
軸58a回りに時計方向に向けて付勢されるとともに、
フォーク55はフォーク支持軸58b回りに反時計方向
に付勢され、これによって常時はロックプレート54の
三角突片54bがフォーク55の三角凹部55bに嵌ま
り込むようになっている。
【0033】また、ロックプレート54およびフォーク
55がキャッチプレート53間に装着され、かつ、三角
突片54bが三角凹部55bに嵌まり込んだ状態で、キ
ャッチプレート53のキャッチ溝53bとフォーク55
の係止溝55cとは互いに交差し、キャッチ溝53b内
に嵌まり込んだストライカー51は、図5に示すよう
に、係止溝55cにも嵌まり込み、これによってシート
バック22の水平姿勢が安定するようになっている。
【0034】また、各キャッチプレート53の外面側に
は、二股状ゴム片53fが取付け金具53gによって取
り付けられている。この二股状ゴム片53fは、その二
股部分が上方からキャッチ溝53bを跨ぐように取り付
けられ、これによってストライカー51がキャッチ溝5
3b内に突入したときの衝撃が緩和されるようになって
いる。なお、取付け金具53gは、前後に穿設された挿
通孔に各支持軸58a,58bが差し通されることによ
ってキャッチプレート53に固定されるようになってい
る。
【0035】上記ラバー受け部材57は、キャッチャー
52がストライカー51に係止された状態で、サイドフ
レーム4の底板45に取り付けられた緩衝ラバー(弾性
部材)6に当接させるためのものであり、これによって
水平姿勢に設定されたシートボトム21のがたつきが抑
制されるようにしている。かかるラバー受け部材57
は、キャッチプレート53の前部の形状に沿った受け部
材本体57aと、この受け部材本体57aの上縁部に突
設され、かつ、キャッチプレート53の方向に向かって
折り曲げられて形成した位置決め突片57bと、受け部
材本体57aの下縁部に突設され、かつ、キャッチプレ
ート53の方向に向かって折り曲げられたラバー受け突
片57cとからなっている。
【0036】また、受け部材本体57aの中央部にはボ
ルトBを通す挿通孔57dが穿設され、この挿通孔57
dおよびキャッチプレート53の結合孔53cにボルト
Bを通してナットNで締結することにより、幅方向一対
のラバー受け部材57がキャッチプレート53に装着さ
れた状態になるようにしている。
【0037】一方、上記緩衝ラバー6は、平面視で矩形
状に形成され、内側に向かって先下がりの傾斜が形成さ
れ、サイドフレーム4の底板45にボルト止めで固定さ
れている。かかる緩衝ラバー6は、キャッチャー52の
ラバー受け部材57に対応した位置に固定され、起立姿
勢のシートボトム21を水平姿勢に姿勢変更させたとき
に左右のラバー受け突片57cが左右の緩衝ラバー6に
よって弾性的に狭持され、これによってキャッチャー5
2の幅方向に向かうがたつきが防止されるようになって
いる。
【0038】図6は、図5のA−A線断面図であり、
(イ)はキャッチャー52がストライカー51に係止さ
れる前の状態、(ロ)はキャッチャー52がストライカ
ー51に係止されつつある状態、(ハ)はキャッチャー
52がストライカー51に係止された状態をそれぞれ示
している。まず、キャッチャー52がストライカー51
に係止される前においては、図6の(イ)に示すよう
に、コイルスプリング56の付勢力によってロックプレ
ート54がプレート側ピン59a回りに時計方向に向か
う力を受けているとともに、フォーク55がフォーク側
ピン59b回りに反時計方向に向かう力を受けているこ
とによって、プレート本体54aの三角突片54bがフ
ォーク本体55aの三角凹部55bより上側にある縁部
に乗り上げた状態になっている。
【0039】この状態でキャッチャー52を下降させる
ことにより、フォーク本体55aの三角凹部55bより
下方位置にある縁部がストライカー51と干渉し、これ
によって、図6の(ロ)に矢印で示すように、フォーク5
5がフォーク側ピン59b回りに時計方向に回動して係
止溝55cがストライカー51に嵌まり込んでいく。こ
のときロックプレート54は、三角突片54bがフォー
ク55により上方に押し遣られてプレート側ピン59a
回りに反時計方向に回動する。
【0040】そして、キャッチャー52の下降を継続す
ると、図6の(ハ)に示すように、ストライカー51が
キャッチ溝53bの奥部にまで嵌まり込み、かつ、フォ
ーク55の係止溝55cにも嵌まり込んだ係止状態にな
るとともに、ロックプレート54の三角突片54bがフ
ォーク54の三角凹部55bに嵌まり込む。またこの状
態では、ラバー受け部材57のラバー受け突片57cが
緩衝ラバー6に当接し、これによってキャッチャー52
のがたつきが抑制された状態になる。
【0041】本発明の跳ね上げ式シートよれば、シート
ボトムを支持するサイドフレームがU字形状に設定さ
れ、このU字形状のサイドフレームの側壁間に回動軸4
4、ストライカー51および緩衝ラバー6が嵌め込ま
れ、これによってスライダーのアッパーチャンネルとシ
ートボトムとの間に介設される回動軸44等の各種の部
材がサイドフレーム4内に収納された状態になっている
ため、サイドフレーム4をコンパクト化して部品コスト
の低減化に寄与することができるとともに、シートボト
ムの下部に邪魔なものが存在しないる空間を確保するこ
とができる。
【0042】また、キャッチャー52がストライカー5
1に係合した状態で、緩衝ラバー6によりがたつきが防
止されるため、シートボトムががたついて座り心地が悪
くなるような不都合を確実に防止することができる。
【0043】
【発明の効果】本発明の請求項1記載の跳ね上げ式シー
トによれば、アッパーチャンネルの上部にU字状断面の
サイドフレームを取り付け、このサイドフレーム内に、
シートボトムの回動軸と、シートボトムを水平位置にロ
ックするロック機構とを収納したため、サイドフレーム
およびロック機構等をコンパクト化して部品コストの低
減化に寄与することができるとともに、シートボトムの
下部に邪魔なものが存在しないる空間を確保することが
できる。
【0044】本発明の請求項2記載の跳ね上げ式シート
によれば、ロック機構を、サイドフレーム内に取り付け
られたストライカーと、シートボトムの下面に取り付け
られたキャッチャーとから構成したため、シートボトム
を起立位置から水平位置に切り換えることにより、キャ
ッチャーがストライカーに係止され、これによって水平
位置に位置したシートボトムをロック状態にすることが
できる。
【0045】本発明の請求項3記載の跳ね上げ式シート
によれば、サイドフレーム内に、水平位置にロックされ
たシートボトムのキャッチャーに弾性的に当接するとと
もに、キャッチャーを内方に向けて付勢するように傾斜
させた弾性部材を設けたため、シートボトムが水平位置
に位置した状態でキャッチャーは、弾性部材から弾性力
を受けて幅方向に内側に向けて押さえ付けられた状態に
なり、これによってシートボトムの幅方向へのがたつき
を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の跳ね上げ式シートの一実施形態を示す
斜視図であり、シートが起立姿勢に設定された状態を示
している。
【図2】サイドフレームを示す斜視図であり、キャッチ
ャーがストライカーから離間した状態を示している。
【図3】サイドフレームを示す斜視図であリ、キャッチ
ャーがストライカーに係止された状態を示している。
【図4】キャッチャーの一実施形態を示す分解斜視図で
ある。
【図5】キャッチャーの一実施形態を示す組立て斜視図
である。
【図6】図5のA−A線断面図であり、(イ)はキャッ
チャーがストライカーに係止される前の状態、(ロ)は
キャッチャーがストライカーに係止されつつある状態、
(ハ)はキャッチャーがストライカーに係止された状態
をそれぞれ示している。
【符号の説明】
1 跳ね上げ式シート 2 シート本体 21 シートボトム 22 シートバック 3 スライダー 31 ロアチャンネル 32 アッパーチャンネル 4 サイドフレーム 41 前部ブラケット 44 回動軸 5 水平姿勢係止手段 51 ストライカー 52 キャッチャー

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フロアに固定されたロアチャンネルとシ
    ートボトムに固定されたアッパーチャンネルとからなる
    スライダーを備え、上記シートボトムは、前部を回動支
    点として水平位置と略垂直な起立位置との間で回動自在
    に支持されてなる跳ね上げ式シートであって、 上記アッパーチャンネルの上部にU字状断面のサイドフ
    レームが取り付けられ、このサイドフレーム内に、シー
    トボトムの回動軸と、シートボトムを水平位置にロック
    するロック機構とが収納されていることを特徴とする跳
    ね上げ式シート。
  2. 【請求項2】 上記ロック機構は、サイドフレーム内に
    取り付けられたストライカーと、シートボトムの下面に
    取り付けられたキャッチャーとからなることを特徴とす
    る請求項1記載の跳ね上げ式シート。
  3. 【請求項3】 上記サイドフレーム内に、水平位置にロ
    ックされたシートボトムのキャッチャーに弾性的に当接
    するとともに、キャッチャーを内方に向けて付勢するよ
    うに傾斜させた弾性部材が取り付けられていることを特
    徴とする請求項2記載の跳ね上げ式シート。
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