JP2014004896A - 車両用シート - Google Patents

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Abstract

【課題】ストライカに対してフック部材を性能良く係合可能に配置することにある。
【解決手段】一対の弾性体の一方(31)を、フレーム部材4Fの一側に取付けるとともに、一方とは異なる一対の弾性体の他方(33)を、一側とは異なるフレーム部材4Fの他側に取付けて、一対の弾性体の双方を通る仮想線L1上にフック部材40を配置した。
【選択図】図5

Description

本発明は、一対の弾性体(車室床面に当接可能な部材)と、フック部材(車室床面のストライカに係合可能な部材)を備えた車両用シートに関する。
この種の車両用シートとして、車室床面に対して上下に相対移動可能な車両用シートが公知である(特許文献1を参照)。
ここで車室床面(段差状)は、車室前部の第一面と、車室後部の第二面(一段低い床面)を有する。第一面には、一対のストライカ(略逆U字状の棒状部材)が突出配置しており、車両用シートの前部及び後部に対面配置する。
そして車両用シートは、シート構成部材(シートクッション,シートバック)と、レッグ部材(直線状の平板材)と、一対のフック部材を有する。レッグ部材の上端は、シートクッション後部に回転可能に取付けられ、レッグ部材の下端は、第二面上に回転可能に取付けられる。
そして一対のフック部材は略矩形の平板材であり、シートクッション底面の前部及び後部(各ストライカに対面可能な位置)に突設される。各フック部材には、ストライカが侵入可能な凹部が設けられており、凹部の開口がシート前方に向いて配置される。
公知技術では、レッグ部材を第二面から起立させて、シートクッション後部を支持する。この状態で車両用シートを第一面上に配置しつつ、各フック部材の凹部内に各ストライカを配置する(互いに係合可能に配置する)。こうすることで車両衝突時等の衝撃により、シート構成部材がシート前方(車室床面の面方向)に相対移動することを、車室床面のストライカとフック部材の係合にて阻止できる。
つぎに各ストライカと各フック部材の係合を解除しつつ、レッグ部材の下端を回転中心として、シート構成部材を後方に回転変位させる(車室床面に対して上下に相対移動させる)。こうすることでシート構成部材を、第一面から第二面側に配置させる(格納状態とする)ことができる。
ここでこの種のシート構成では、車室床面に対してシート構成部材がガタつかないよう配慮すべきである。
例えば複数の弾性体(筒状)を、シートクッションの前部と両側部に配置しつつ車室床面に向けて突出配置する。そして複数の弾性体を第一面に当接させつつ、シート構成部材を配置することで、車室床面に対するシート構成部材のガタつきを弾性体の撓み変形等にて吸収できる(着座性に優れるシート構成となる)。
特開2005−263007号公報
ところで上述の構成では、シートの組付け容易性などを考慮して、フック部材(凹部)の寸法を若干大きくするなどして、ストライカとの間に遊び(隙)を設けることがある。
しかし上述のシート構成では、各弾性体の撓み量に限界があることから、各弾性体の配置位置から離れるに従ってシートが不安定になりがちである。このため公知技術の構成では、一対の弾性体を結ぶ仮想線を中心としてシートが揺動するなどして、フック部材とストライカがガタつくことが懸念される。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、ストライカに対してフック部材を性能良く係合可能に配置することにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の車両用シートは、シートクッションやシートバック等のシート構成部材を備える。そしてシート構成部材が、シート骨格をなす枠状のフレーム部材と、一対の弾性体と、フック部材を有する。そして一対の弾性体とフック部材を、フレーム部材に取付けつつ車室床面に向けて突出配置する構成である。
本発明では、一対の弾性体を車室床面に直接又は間接的に当接させつつ、シート構成部材の全部又は一部を、車室床面に対して離間する方向に相対移動可能に配置する。そして車両衝突時等の衝撃により、シート構成部材が、車室床面の面方向(例えば車室前後方向)に相対移動することを、車室床面から突出するストライカとフック部材の係合にて阻止可能な構成とする。この種のシート構成では、ストライカに対してフック部材を性能良く(例えば極力ガタつきなく)係合可能に配置できることが望ましい。
そこで本発明では、一対の弾性体の一方を、フレーム部材の一側に取付けるとともに、一方とは異なる一対の弾性体の他方を、一側とは異なるフレーム部材の他側に取付けて、一対の弾性体の双方を通る仮想線上にフック部材を配置した。
本発明では、一対の弾性体の双方を通る仮想線上(シートの揺動等の影響を受けにくい部位)にフック部材を配置したことで、フック部材とストライカのガタつきを極力阻止することができる。
第2発明の車両用シートは、第1発明の車両用シートであって、上述のシートクッションとシートバックが、シート両側にそれぞれ配置する軸部を介して相対回転可能に連結されるとともに、軸部を回転中心とした回転動作にて対面状に配置可能である。この種のシート構成では、シート両側に配置する軸部位置の誤差などから、シート構成部材が幅方向に揺動することがある。
そこで本発明では、車室床面の面方向で見て、一対の弾性体の双方を通る仮想線を、シート両側にそれぞれ配置する軸部を結ぶ他の仮想線に対して非直交状に配置することとした。このように一対の弾性体の双方を通る仮想線を、シート両側を結ぶ他の仮想線に対して非直交状(例えば傾斜状や平行状)に配置したことで、シートの幅方向の揺動を極力阻止して、フック部材とストライカのガタつきを更に確実に阻止することができる。
第3発明の車両用シートは、第1発明又は第2発明の車両用シートにおいて、上述のフック部材を、一対の弾性体の一方よりもシート外方に配置して、ストライカを、フック部材に係合可能に配置した。このようにフック部材を外方位置に配置することで、対応するストライカを比較的目立ちにくい位置に配置することができる。
本発明に係る第1発明によれば、ストライカに対してフック部材を性能良く係合可能に配置することができる。また第2発明によれば、ストライカに対してフック部材をより性能良く係合可能に配置することができる。そして第3発明によれば、ストライカに対してフック部材を更に性能良く係合可能に配置することができる。
車両用シートの斜視図である。 (a)は、第一状態時の車両用シートの概略側面図であり、(b)は、第二状態時の車両用シートの概略側面図である。 フレーム部材の斜視図である。 フレーム部材一部の側面図である。 フレーム部材一部の上面図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図5を参照して説明する。なお各図には、車両用シート前方に符号F、車両用シート後方に符号B、車両用シート上方に符号UP、車両用シート下方に符号DWを適宜付す。
図1の車両用シート2は、第一シート部位2Aと、第二シート部位2Bを有し、複数人の乗員が着座可能である。
第一シート部位2Aは、比較的幅広の部位(大型)であり、複数のシート構成部材(シートクッション4a,4b、シートバック6a,6b、ヘッドレスト8a,8b)と、フック部材40を有する。また第二シート部位2Bは、比較的幅狭の部位(小型)であり、単数のシート構成部材(シートクッション4c、シートバック6c、ヘッドレスト8c)と、別のフック部材40xを有する。そしてこれらシート構成部材は、各々、シート骨格をなすフレーム部材(4F,6F等)と、シート外形をなすクッション材(図示省略)と、クッション材に被覆の表皮材(図示省略)とを有する。
ここでシートバック6a〜6cは、軸部7(後述)を介してシートクッション4a〜4cに起倒可能に連結する。またヘッドレスト8a〜8cは、ステー部材9(棒状部材)を介してシートバック6a〜6c上部に連結する(図2を参照)。
そして本実施例では、シートクッション4a〜4c前部が、車室床面FSに対して上下(離間する方向)に相対移動可能であり、第一状態と第二状態の間で変位可能である(図2を参照)。
第一状態のシート構成部材では、シートクッション4a〜4cに対してシートバック6a〜6cが起立状態とされる(乗員が着座可能な状態とされる)。
また第二状態のシート構成部材では、シートクッション4a〜4cが起こし上げられてシートバック6a〜6cに対面配置する(チップアップ状態とされる)。この状態でシートクッション4aから延びるストラップ部材10を、ヘッドレスト8aのステー部材9に掛止することで、シート構成部材を第二状態に維持できる。
そして本実施例では、例えば第一状態時の第一シート部位2Aにおいて、複数の弾性体31〜34(詳細後述)を介してシート構成部材を車室床面FS上に配置する(図2及び図3を参照)。
そして車両衝突時等の衝撃により、シート構成部材が、車室床面FSの面方向に相対移動することを、車室床面FSのストライカF1とフック部材40(いずれも詳細後述)の係合にて阻止できる。この種のシート構成では、ストライカF1に対してフック部材40を性能良く(例えば極力ガタつきなく)配置できることが望ましい。
そこで本実施例では、後述の構成によって、ストライカF1に対してフック部材40を性能良く係合可能に配置することとした。以下、各構成について詳述する。
ここで本実施例では、第一シート部位2Aと第二シート部位2Bが、ほぼ同一の基本構成(フレーム部材,フック部材,弾性体等)を有する。そこで第一シート部位2Aを例に本実施例の構成を説明するとともに、第二シート部位2Bについては、第一シート部位2Aと同一構成について対応する符号を付すなどして詳細説明を省略する。
(車室床面)
車室床面FSは、車両用シート2を配設可能な面状部位(略平坦)であり、ストライカF1を有する(図1〜図3を参照)。
ストライカF1は、略逆U字状の棒状部材であり、車室床面FSから突出配置する。本実施例では、ストライカF1をシート幅方向に向けつつ、自由端側を車室床面FSに固定する。このとき後述するように、ストライカF1を、車両用シート2の側端寄り(比較的目立たない位置)に配置しつつ、フック部材40(詳細後述)に係合可能に配置できる。
なお本実施例の車室床面FSは、他のフック部材40xに係合可能な別のストライカ(図示省略)を有する。
(シートクッション)
シートクッション4a,4bは、第一フレーム部材4Fと、複数のワイヤ材(固定ワイヤ20,支持ワイヤ21〜24)と、複数の弾性体31〜34と、フック部材40と、固定部材50を有する(図1〜図5を参照)。
第一フレーム部材4Fは、略矩形状(上方視)の枠状部材であり、前方部位2fと、一対の側方部位4f(連結部位8f,補強部位9f)と、後方部位6fを有する(図3を参照)。前方部位2fは、シート幅方向に延びるパイプ状部位であり、第一フレーム部材4Fの前部を構成する。
また一対の側方部位4fは、ともにシート前後方向に延びるパイプ状部位であり、第一フレーム部材4Fの側部を構成する。そして側方部位4fの後端には、連結部位8f(平板状の部材)が固定されており、シート後方に延びてシートバック6a,6bの下部側面に対面可能である。連結部位8fの後端は、幅広(側面視で略矩形)とされており、先端側に、軸部7を挿接可能な第一挿設部8H(貫通孔)を有する。
そして後方部位6fは、シート幅方向に延びるパイプ状部位であり、第一フレーム部材4Fの後部を構成する。本実施例の後方部位6fは、一対の側方部位4f(連結部位8f)の間に橋渡し状に取付けられる。
(固定ワイヤ)
固定ワイヤ20は、剛性を備えた略直線状の線状部材(典型的に金属製)であり、取付け部20aと、ガイド部20bを有する(図3を参照)。
取付け部20aは、固定ワイヤ20途中の凹み部位であり、ストラップ部材10を取付けることができる。取付け部20aは、例えば固定ワイヤ20一部を、シート裏面に向けて凹み変形させることで形成できる。またガイド部20bは、取付け部20aに連なる傾斜状の部位であり、固定ワイヤ20途中を、固定ワイヤ20の延びる方向とは異なる方向に曲げ変形させることで形成できる。
本実施例では、取付け部20aを、固定ワイヤ20一側に形成しつつ、シート裏面側の引出口(図示省略)に向けて突出可能とする。またガイド部20bを、固定ワイヤ20途中をその延びる方向からシート後方に向けて曲げ変形させて形成しつつ、取付け部20aの一側に配置する。
(支持ワイヤ)
複数の支持ワイヤ(第一ワイヤ21〜第四ワイヤ24)は、第一フレーム部材4Fに適宜の間隔で配置される線状部材であり、クッション材(図示省略)を支持できる(図3を参照)。
第一ワイヤ21と第二ワイヤ22は、それぞれ略U字状(上方視)の線状部材であり、前方部位2fと後方部位6fに跨って配置可能な長さ寸法を有する。また第三ワイヤ23は、ジグザク状の線状部材であり、前方部位2fに沿って(幅方向に)配置可能な長さ寸法を有する。そして第四ワイヤ24は、ジグザグ状のやや短尺な線状部材であり、側方部位4fの一部に配置可能である。
(各ワイヤの配設作業)
図3を参照して、固定ワイヤ20と、支持ワイヤ(第一ワイヤ21〜第四ワイヤ24)を、第一フレーム部材4Fに配置する。
本実施例では、固定ワイヤ20を、一対の側方部位4fの間に橋渡し状に配置しつつ、シート幅方向に向けて延長する。このとき取付け部20aを、シート下方に向けて突出配置するとともに、ガイド部20bを、シート後方に傾斜させた状態で(シート上方又は下方に非突出状態で)配置する。
つぎに第一ワイヤ21及び第二ワイヤ22を、前方部位2fと後方部位6fの間に橋渡し状に適宜の間隔で配置しつつ、シート前後に向けて延長する。このとき第一ワイヤ21を、固定ワイヤ20に交差状に配置しつつ、第一ワイヤ21の一部を、取付け部20aの他側に当接させる。
また一対の第三ワイヤ23を、第一フレーム部材4Fの前方に適宜の間隔で並列配置するとともに、各第三ワイヤ23の途中を前方部位2fに適宜掛止する。そして一対の第四ワイヤ24を、第一フレーム部材4Fの側方にそれぞれ配置するとともに、各第四ワイヤ24の途中を側方部位4fに適宜掛止する。
(弾性体)
弾性体は、略円筒状の筒部材であり、弾性的に伸縮可能な材質(ゴム、エラストマ、軟質樹脂など)にて形成できる(図2〜図5を参照)。
本実施例では、複数の弾性体(第一弾性体31〜第四弾性体34)を、この順で適宜の間隔をあけつつ第一フレーム部材4Fに沿って配置する。例えば第一弾性体31と第四弾性体34を、一対の側方部位4fの途中にそれぞれ取付けるとともに、第二弾性体32と第三弾性体33を、前方部位2fの途中に適宜の間隔をあけて取付ける。
このとき第一弾性体31が側方部位4f途中に配置されるとともに、第三弾性体33が前方部位2fの途中に配置される。そして第一弾性体31と第三弾性体33の双方を通る仮想線(第一仮想線L1)が、前方部位2fと側方部位4fに跨って傾斜状に形成されることとなる。
ここで各弾性体の取付け方法は特に限定しないが、例えば配設部36(略U字状の平板材)を使用できる。配設部36の底面側には孔部が形成されており、上部には凹み部が形成される(便宜上、各部の符号は省略する)。本実施例では、各弾性体31〜34の上面に棒材を取付けて、配設部36の底面(孔部)に挿設する。つぎに配設部36の上部(凹み部)に第一フレーム部材4Fを嵌装することで、各弾性体31〜34を、第一フレーム部材4Fに取付けることができる。
(フック部材)
フック部材40は、略長方形状の平板部材であり、本体部42と、被覆部44と、係合部46と、案内部48と、第一孔部40Hを有する(図1〜図5を参照)。
本体部42は、金属製の平板材であり、被覆部44は、本体部42を覆う樹脂製の部材である。そして係合部46は、フック部材40の前側に設けた凹み部位であり、ストライカF1を挿入可能な寸法を有する。ここでシートの組付け容易性などを考慮して、係合部46(凹み部位)の寸法を若干大きくするなどして、ストライカF1との間に遊び(隙)を設けることもできる。また案内部48は、フック部材40の下側に設けたガイド部位であり、後方から前方に向けて次第に上方に湾曲しつつ係合部46に連なる。そして第一孔部40Hは、フック部材40上側の貫通孔であり、ボルト部材BM(後述)を挿入可能である。
本実施例では、フック部材40を、固定部材50を介して第一フレーム部材4F(側方部位4f)に回転可能に取付けることができる。
(固定部材)
固定部材50は、第一フレーム部材4Fにフック部材40を取付けるための部材であり、ロック部材52と、ブラケット54と、ボルト部材BMと、付勢部材TMを有する(図3〜図5を参照)。
ロック部材52は、略U字状(上方視)の平板部材であり、側面に第二孔部(図示省略)が形成される。またブラケット54は、略U字状(正面視)の平板部材であり、上部(自由端)に、付勢部材TMを取付け可能な凹み部位(符号省略)が形成される。
またボルト部材BMは、第一孔部40Hと第二孔部の双方に挿入可能な軸材である。そして付勢部材TMは、フック部材40を付勢する部材(トーションバネ状)であり、ボルト部材BMに巻装可能である。
(フック部材の取付け作業)
図3〜図5を参照して、第一フレーム部材4Fに、固定部材50を介してフック部材40を取付けつつ、車室床面FS(ストライカF1)に向けて突出配置する。
本実施例では、ロック部材52を、側方部位4fの途中に配置しつつ、第一弾性体31を囲むように取付ける。このときロック部材52に平板材36aを配設して、第一弾性体31の上方を覆うことができる。そしてロック部材52側部の前部位置に、ブラケット54を取付けるとともに、後部位置にフック部材40を取付ける。
このときロック部材52(第二孔部)の配置位置を適宜調節するなどして、フック部材40を、上述の第一仮想線L1上に配置することができる。また本実施例では、フック部材40を、ロック部材52を介して第一弾性体31よりもシート外方に配置することができる。このようにフック部材40を外方位置に配置することで、対応するストライカF1を比較的目立ちにくい位置に配置できる。
そして第一孔部40Hと第二孔部(図示省略)にボルト部材BMを挿入して、ロック部材52にフック部材40を回転可能に取付けつつ、案内部48を下方(ストライカF1を臨む方向)に向けて突出配置する。つぎにボルト部材BMに付勢部材TMを取付けつつ、付勢部材TMの一端をブラケット54(凹み部位)に掛止することで、フック部材40を一方向に回転する向きに付勢する。
こうすることでフック部材40を、固定部材50を介して第一フレーム部材4Fに取付けることができる。
(シートバック及び軸部)
ここでシートバック6a,6bは、軸部7を介してシートクッション4a,4bに起倒可能に連結する部材である(図2及び図3を参照)。
シートバック6a,6bは、第二フレーム部材6F(略長方形状の枠体)を有する。第二フレーム部材6Fは、第一フレーム部材4Fよりも幅広の部材であり、シート両側を形成する部分(平板状)に第二挿設部(図示省略の貫通孔)を有する。
そして軸部7は、筒状の軸材(比較的短尺)であり、第一挿設部8Hと第二挿設部に回転可能に挿設できる。本実施例では、一対の軸部7を、脚部材6dに回転不能に取付けつつ、車室床面FSに固定できる。そして脚部材6dの操作部材6eを操作して、軸部7のロックを解除することにより、シートクッション4a,4bに対するシートバック6a,6bの相対回転(状態変位)を可能とすることができる。
(シートクッションとシートバックの組立作業)
図1〜図3を参照して、一対の軸部7を介して、シートクッション4a,4bに対してシートバック6a,6bを起倒(相対回転)可能に連結する。
本実施例では、各連結部位8fを、第二フレーム部材6Fの下部に重ね合わせつつ、両挿設部(8H等)に軸部7を回転可能に挿設する。こうすることでシートクッション4a,4bに対してシートバック6a,6bを、一対の軸部7を介して回転可能に取付ける。
そして本実施例では、一対の軸部7が、それぞれシート構成部材の側部に配置するとともに、両軸部を結ぶ仮想線(第二仮想線L2)がシート幅方向に延びる。
ここで本実施例では、上述の作業に前後して、各フレーム部材(4F,6F)上にクッション材(図示省略)を配置しつつ、袋状の表皮材(図示省略)で被覆する。このときクッション材は、固定ワイヤ20(取付け部を除く部分)と、支持ワイヤ21〜24にて支持されることとなる。また表皮材にて、クッション材と第一フレーム部材4F(各弾性体)の表裏面側を覆うことができる。
そして本実施例では、固定ワイヤ20に、ストラップ部材10の一側を取付けつつ、表皮材裏面の取出口(図示省略)からストラップ部材10の他側を引出すことができる。例えばストラップ部材10の一側を折返して輪状としたのち、この輪状部分を取付け部20aに取付けるのであるが、このときストラップ部材10を誤った位置に取付けることは極力回避すべきである。
例えば本実施例では、ガイド部20b(誤った位置)にストラップ部材10を配置することがある。このときストラップ部材10を引出し方向に牽引することで、ストラップ部材10の一端が、ガイド部20bから取付け部20a内にスライド移動する(適切な位置に配置される)こととなる。
(シート構成部材の配設作業)
図3〜図5を参照して、複数の弾性体31〜34を車室床面FSに当接させつつ、シート構成部材を車室床面FSに配置する(第一状態とする)。
このとき本実施例では、シート構成部材を、上方から車室床面FSに近づけつつ、ストライカF1を案内部48に押し当てる。このストライカF1の押圧により、フック部材40を付勢力に抗して逆回転させつつ、係合部46を下向きに開口させる。そしてストライカF1を係合部46内に配置して、フック部材40が回転して元の状態に復帰することにより、係合部46がシート前方に開口してストライカF1と係合可能となる。
本実施例では、複数の弾性体31〜34を車室床面FSに当接させつつ、シート構成部材を配置する。こうすることで車室床面FSに対するシート構成部材のガタつきを各弾性体の撓み変形等にて吸収できる(着座性に優れるシート構成となる)。
そして車両衝突時等の衝撃により、シート構成部材が、車両前方(車室床面FSの面方向)に相対移動することをストライカF1とフック部材40の係合にて阻止できる。
ところで上述のシート構成では、各弾性体の撓み量に限界があることから、各弾性体の配置位置から離れるに従ってシートが不安定になりがちである。このため例えば第一弾性体31と第三弾性体33(一対の弾性体)を結ぶ第一仮想線L1を中心としてシートが揺動する(ストライカに対してフック部材がガタつく)おそれがある。
そこで本実施例では、第一仮想線L1上にフック部材40を配置することとした。このように第一仮想線L1上(シートの揺動等の影響を受けにくい部位)にフック部材40を配置したことで、フック部材40とストライカF1のガタつきを極力阻止できる。
さらに本実施例では、一対の軸部7を介して、シートクッション4a,4bとシートバック6a,6bを連結する(図2及び図3を参照)。このときシート両側に配置する軸部7の位置の誤差などから、シート中央(例えば第二仮想線L2と直交する線状)を中心として、シート構成部材が幅方向に揺動することがある。
そこで本実施例では、第一仮想線L1(揺動の影響を受けにくい部位)を、一対の軸部7を結ぶ第二仮想線L2に対して非直交状に配置することとした。このように第一仮想線L1と第二仮想線L2を非直交状に配置して、シート幅方向の揺動を極力阻止することにより、フック部材40とストライカF1のガタつきを更に確実に阻止できる。
つぎにシート構成部材を、第一状態から第二状態に変位させる。こうすることでシートクッション4a〜4cが起こし上げられてシートバック6a〜6cに対面配置する。そしてストラップ部材10の先端(掛止部材12)をステー部材9に掛止することで、シート構成部材を第二状態に維持できる。
そして本実施例では、ストラップ部材10の一端を取付け部20a(適切な位置)に確実に配設できる。これによりストラップ部材10の引出し量を適切に確保して、ストラップ部材10を、ステー部材9により確実に掛止する(到達させる)ことができる。
以上説明したとおり本実施例では、第一仮想線L1上(揺動の影響を受けにくい部位)にフック部材40を配置したことで、フック部材40とストライカF1のガタつきを極力阻止できる。
また本実施例では、第一仮想線L1を、第二仮想線L2に対して非直交状に配置した。これによりシート幅方向の揺動を極力阻止して、フック部材40とストライカF1のガタつきを更に確実に阻止できる。
そして本実施例では、フック部材40を外方位置に配置することで、対応するストライカF1を比較的目立ちにくい位置に配置することができる。
このため本実施例によれば、ストライカF1に対してフック部材40を性能良く係合可能に配置することができる。
本実施形態の車両用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、シートクッション4a〜4c前部(一部)が、車室床面FSに対して離間する方向に相対移動可能とされる(チップアップ状態とされる)車両用シートを例示したが、シート構成を限定する趣旨ではない。例えばシート構成部材全体が、段差状の車室床面を上下に移動する構成(公知技術の格納状態に変位可能な構成)とすることができる。またシートバックを前倒ししたのち、シート構成部材をシート側方に起こし上げて車室空間を確保する構成(スペースアップ構成)とすることができる。また同様にシートバックを前倒ししたのち、シート構成部材をシート前方に起こし上げる構成(タンブル構成)とすることもできる。
(2)また本実施形態では、第一弾性体31と第三弾性体33の双方を通る仮想線(第一仮想線L1)上にフック部材40を配設する例を説明した。これとは異なり第一弾性体と、第二弾性体又は第四弾性体を通る仮想線上にフック部材を配設できる。また同様に第四弾性体と、第二弾性体又は第三弾性体を通る仮想線上にフック部材を配設できる。
また本実施形態では、第一弾性体31の外側にフック部材40を配設する例を説明したが、フック部材の配設位置を限定する趣旨ではない。すなわちフック部材は、第一仮想線上の何れの位置にも配置することができ、弾性体の内側にもフック部材を配設できる。また仮想線の本数に応じて、適宜複数又は単数のフック部材を、シート構成部材に配設することができる。
(3)また本実施形態では、弾性体の構成(配設数,配設位置,形状、寸法等)を例示したが、同部材の構成は、シート構成に応じて適宜変更可能である。一対の弾性体の配設位置は、前方部位、側方部位(補強部位,連結部位)、後方部位から適宜選択できる。そして各弾性体は、表皮材に覆われることで車室床面に間接的に当接する構成でもよく、表皮材に覆われることなく車室床面に直接当接する構成でもよい。
(4)また本実施形態では、車両用シート2の構成と、各部材の構成を例示したが、これらの構成を限定する趣旨ではない。例えば車両用シートは一人乗り用であってもよい。
またフレーム部材とフック部材とストライカの構成は、シート構成に応じて適宜変更可能である。例えば格納可能なシートでは、第一フレーム部材と第二フレーム部材を一つの部材として構成する(軸部を省略する構成とする)こともできる。
また固定ワイヤと支持ワイヤを適宜入れ替えるなどして用いることもできる。例えば第一ワイヤの途中に取付け部を形成して固定ワイヤとして使用することもできる。また固定ワイヤからガイド部を省略することもできる。
2 車両用シート
2A 第一シート部位
2B 第二シート部位
4a〜4c シートクッション
6a〜6c シートバック
8a〜8c ヘッドレスト
4F 第一フレーム部材
7 軸部
10 ストラップ部材
20 固定ワイヤ
21〜24 支持ワイヤ
31〜34 弾性体
40 フック部材
50 固定部材
FS 車室床面
F1 ストライカ
L1 第一仮想線
L2 第二仮想線

Claims (3)

  1. シートクッションやシートバック等のシート構成部材を備えるとともに、前記シート構成部材が、シート骨格をなす枠状のフレーム部材と、一対の弾性体と、フック部材を有して、前記一対の弾性体と前記フック部材を、前記フレーム部材に取付けつつ車室床面に向けて突出配置する構成であり、
    前記一対の弾性体を前記車室床面に直接又は間接的に当接させつつ、前記シート構成部材の全部又は一部を、前記車室床面に対して離間する方向に相対移動可能に配置するとともに、車両衝突時等の衝撃により、前記シート構成部材が、前記車室床面の面方向に相対移動することを、前記車室床面から突出するストライカと前記フック部材の係合にて阻止可能な構成の車両用シートにおいて、
    前記一対の弾性体の一方を、前記フレーム部材の一側に取付けるとともに、前記一方とは異なる前記一対の弾性体の他方を、前記一側とは異なる前記フレーム部材の他側に取付けて、前記一対の弾性体の双方を通る仮想線上に前記フック部材を配置した車両用シート。
  2. 前記シートクッションと前記シートバックが、シート両側にそれぞれ配置する軸部を介して相対回転可能に連結されるとともに、前記軸部を回転中心とした回転動作にて対面状に配置可能であり、
    前記車室床面の面方向で見て、前記一対の弾性体の双方を通る仮想線を、シート両側にそれぞれ配置する前記軸部を結ぶ他の仮想線に対して非直交状に配置した請求項1に記載の車両用シート。
  3. 前記フック部材を、前記一対の弾性体の一方よりもシート外方に配置して、前記ストライカを、前記フック部材に係合可能に配置した請求項1又は2に記載の車両用シート。
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